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2006年12月31日
- 今週最後に試合を行うパッカーズ選手たちは、他試合の経過をどのように眺めるのか。「日曜は、朝起きたら普段どおりのルーティーンをこさなきゃいけない。他の試合に自分が影響されないようにすることが大事だ。今季最大のビッグゲームのつもりで僕らはベアーズ戦に取り組む。実際にそうなんだから。状況がいい方に運べばいいと僕は願っている。でもたとえそうならなくても(プレーオフの可能性が消えても)、もし4連勝でシーズンを終えられたら、それは大きな成果と言えるだろう」とRTマーク・タウシャー。
- 肩を痛めているWRドナルド・ドライバーは水・木・金と全ての練習を欠席したが、試合には出場の予定。「彼はもう1ヶ月にわたって肩のケガを押して出場している。我々の知っているドナルドなら、試合に出場して最後まで良いプレーをしてくれるものと期待している」とマッカーシーHC。
- Cスコット・ウェルズもまた、以前から痛めている肩の問題のために金曜の練習を休んだが、出場には問題ない。練習ではRGスピッツとT/Gウォルターが代役センターを務めた。
- 足を痛めて木曜を休んだDTライアン・ピケットだが金曜には復帰し、先発出場に問題なし。
- 今季いっぱいで契約が切れる有力選手は少ないが、制限つきフリーエージェント(RFA)となるDEカレン・ジェンキンズとの再契約はひとつの焦点になりそうだ。彼はドラフト外入団から着実に成長を続け、DEバジャ=ビアミラから先発の座を奪って以来チームが連勝しているのも決して偶然ではない。彼をかなり高く評価する他球団首脳もおり、RFA選手への3段階のオファー(用語集参照)をどうするかが考えどころ。ドラフト外入団のため、RFAへのもっとも安いオファーでは流出時にドラフト指名権がもらえない。約$1.7ミリオンのオファーをするか、それとも長期契約を結んでしまうか。本人によると、まだチーム側から契約延長のオファーはないとのこと。
- 現役最後の試合となる可能性について、QBブレット・ファーヴ。「引退したことがないんだから、どんなものかは知りようがないよ。だから、いつもと変わらない1つの試合に過ぎない。最後になるかもしれないが、僕にとってはいつもどおりの1つの試合でしかないよ」
- チームが勝ち星を増やすごとにQBブレット・ファーヴの現役続行を予想する声が増えてきたが、それは彼の家族も似たようなものだと本人は言う。「家族は、今年は少し静かだね。大多数が僕が続けることを望んでるのは間違いない。外部から見れば、いや家族の目から見ても、『戻ってプレーしなよ』 と決め付けられがちだ。でもたいていの人は、試合の3時間だけ見て、僕が楽しめてるとかなんとか・・・試合以外のことはあまり分かっていないからね。その点は妻のディアナはよく分かってくれてる。みんなは、『君が引退したら私たちは日曜に何をしたらいいんだ』と言うけれど、僕としては、『あなたたちは試合のない日はどうしてるんだ』と聞きたいよ。日曜にパッカーズが負けたら、そりゃみんなムシャクシャするだろう。でもそれで終わりだ。僕はそれで終わりってわけには行かないんだから」
- ダン・マリーノの通算420TDの記録を今季破るのは絶望的となったが、やり残したことがあるとは感じていない、とQBブレット・ファーヴは言う。「『よし、来年再挑戦してみよう』という気がすることもあるよ。でも大方のところ、僕はたくさんのことを成し遂げてきたし、個人としてもチームとしても多くの成功を収めてきた。やり残したことがあるとは感じていないんだ。『来年も戻ってきてNFL記録を書き変えろ』などと言ってくれる人が多いのはわかっている。でも、たとえそれができなかったとしても、それが何なんだ?」
Packers
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Notes |
David Martin |
TE |
Rib |
Questionable |
出場の方向 |
Abdul Hodge |
LB |
Shoulder |
Questionable |
出場の方向 |
Atari Bigby |
S |
Hamstring |
Questionable |
出場の方向 |
Ahman Green |
RB |
Knee |
Probable |
出場予定 |
Donald Driver |
WR |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Scott Wells |
C |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Ryan Pickett |
DT |
Foot |
Probable |
出場予定 |
Charles Woodson |
CB |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Bears
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Jason McKie |
FB |
Ankle |
Doubtful |
Charles Tillman |
CB |
Back |
Questionable |
Probable
Questionable
Doubtful
Out |
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場 |
2006年12月30日
- 今週のパッカーズオフェンスは、敵陣レッドゾーンでの練習にたっぷりと時間を割いている。「問題はプレーコーリングじゃなく、実行する僕らの側にある。特にこの2試合はそうだ。レッドゾーンに進むと反則をしてしまい、2ndダウンロング、3rdダウンロングにしてしまう。インサイド5まで進むスクリーンパスをホールディングで台無しにしてしまったり、ファンブルでボールを失ったり、自分で自分の首を絞めている。プレー選択が悪いわけじゃない。馬鹿げたミス、メンタル・エラーのせいだ」とCスコット・ウェルズ。
- 4週間前にはパッカーズのトータルディフェンスは29位だったが、今は13位まで上がってきた(ただし失点は26位)。スランプの時期には、ボブ・サンダースDCがシーズン後に解任されることは確定的と見られていたが、今のマッカーシーHCはサンダースへの信頼を深めているように見える。「コーチングスタッフ全体が成長している。今季もっともつらい道を歩んできたのはボブ・サンダースDCだが、彼は自分の選んだシステムへの信頼を変えることなく、選手へのポジティブなアプローチも変わることがなかった。それが実を結んだのを我々はいま目にしているのだ」
- LBブレイディ・ポピンガは昨年終盤にヒザの前十字靭帯(ACL)断裂の大ケガを負ったが、信じられないスピードで回復し、開幕スターターを掴み取ってしまった。シーズン序盤はパスカバレッジの拙さからビッグプレーを許すシーンが目立ったものの、最近はプレー内容が安定し、激しいプレースタイルが前向きに働くようになってきている。「非常に進歩してきている。リハビリのため実質オフシーズンの準備がなく実戦の中で勉強するしかなかったことを考えれば、私は満足している。プレーぶりはパーフェクトではなかったが、彼の能力には非常に満足してるよ」とウィンストン・モスLBコーチ。
- 常に激しく情熱的なLBブレイディ・ポピンガだけに、ACL断裂からのリハビリ期間はその激しさがエスカレートしていたらしい。「フィジカル的に何もできず、内側に鬱憤がたまってしまうことが多かったね。だからいつも動き回って、じっと座っているということがなかった。『なんでゆっくり座ってリラックスできないの?』とヨメさんに言われたよ。僕は直前10分間を振り返り、『その通りだ。狂乱状態としか言いようがない』と答えた。そのぐらい僕は変なのさ」
- 同じように厳しいリハビリを乗り越えたRBアーマン・グリーン。「もう8年目だしカムバックはできない、などとは一度も思わなかった。『リハビリに真っ向から取り組んでやろう。それでダメならその時はその時だ。少なくとも、あとで自分を省みて、やり残したことがあった、などと思うようなことだけはすまい』という気持ちだった。そしてその通りにやり遂げた。フィールドに戻って、あれだけの仕事をしている」
- 契約延長の可能性についてRBグリーン。「チームは僕との長期契約を(ケガや年齢のことで)心配するべきじゃないと思う。それでも心配するというなら、もう僕にできることはないよ。自分がチームのために長く活躍できることを、僕はあらゆる方法で証明してきた。僕はここに残りたい。自分にとってすごく重要なことだ。ほとんどをここで過ごしてきたし、事実上ここで僕のキャリアが始まったようなものなんだから。そのグリーンベイでキャリアを終えることは、僕にとって大きな意味がある。もしそうならなかったら、それもビジネスのうちだけど」
- DTライアン・ピケットが水曜の練習で足を負傷し、あらたに"Probable"としてインジャリーリポートに付け加えられた。詳しい検査はこれからだが欠場することはないだろう、と本人。
- RBグリーンとCBウッドソンは木曜の練習に復帰しているが、WRドライバー(肩)はまだ自重している。
- シーズンが終わりしだいボストン・カレッジの新ヘッドコーチとなるジェフ・ジャゴジンスキーOCだが、焦る様子はなく最終戦に集中している様子。大学コーチにとって大事なのは高校生のリクルーティングだが、1月14日までは大学側が高校選手に接触できない期間に当たっており、今できることはコーチ陣の組閣を考えることぐらいしかない。「正直言って、パッカーズがプレーオフに進出することが、大学の仕事にも役立つんだ。勝てばマスコミへの露出も増えるし、自分がどのような人物か、選手たちに知ってもらういい機会になる」とジャゴジンスキーOC。土曜のボストン・カレッジのボウルゲームはシカゴへの移動中となるため、おそらく生放送を見ることさえしないとのこと。
- 先日のヴァイキングス戦の最後で決勝FGを決めたKデイヴ・レイナーは、友人・知人から祝福の嵐だったようだ。「試合直後から翌日まで、クレイジーな騒ぎだったよ。ようやく通常どおりに戻ったところ。中でも嬉しかったのは、(かつてライオンズ等で活躍したプロボウル・キッカーの)エディー・マレーから電話をもらったことだ。大学2年の頃からの知り合いで、キッキングを教わったこともあるんだ」
2006年12月29日
- マイク・マッカーシーHC。「たとえプレーオフの可能性がなかったとしても、ベアーズ戦というのはビッグゲームだ。ウチの最大のライバルなのだから。我々はそのような心構えで試合に臨むつもりだ」
- 3連勝に大きく貢献したディフェンス陣だが、喜ぶのは早い、とCBチャールズ・ウッドソンは言う。「進歩はしてきているよ。しかし潜在能力を全て発揮しているとはとても言えない。ペイトリオッツやジェッツにやりたい放題されたのは、ついこの間のことだ。エリート級のチーム相手にウチは成功を収めていない。ここ何試合か勝てたのは、そういったレベルにない相手だ。しかしプレーオフになれば、リーグトップクラスの相手が、全力でぶつかってくる。だからもしプレーオフに出られたら、そこでどれだけやれるかが本当のテストになる」
- 上記のように滑らかに喋っていたCBウッドソンだが、今季の自分は才能を最大限に活かしているか、と聞かれると、しばらく黙って考えてから真顔で話し出した。「できていると思う。おおよそのところはね。過去数年は、本当にケガに悩まされた。それにキャラハンHCの年は、僕の周りはフットボール的にはネガティブなことだらけだった。僕のプレーに誰も注意を払ってないと思えた時もあったほどだ。でも今年は違っている。いくつもケガをしながらちゃんとプレーできているし、楽しんでいる」
- 最新インジャリーリポートではTEマーティンとLBホッジとSビグビーが "Questionable" だが、その3人とも水曜の練習に参加。いっぽう "Probable" のRBグリーンとWRドライバーとCBウッドソンは休んでいる。
- 先日の試合でベアーズはエースQBレックス・グロスマンを第4Qの序盤で下げ、最後はQBブライアン・グリーシーがプレーした。相手QBによって対策は違ってくるのか、と聞かれたマッカーシーHCは、「いやあまりない。我々の見たところ、グリーシーに交代した第4Qも、QBの使い方はあまり変わらなかったようだ。我々が準備するのは彼らのオフェンスのスキームについてだ(個々のQBではない)」
- QBファーヴの引退試合となる可能性について、ベアーズのLBブライアン・アーラカー。「毎年聞かされる話だよね。彼が引退するなら、僕らにとっては有難いことだ。しかしはっきり引退と決まるまでは、彼が辞めると判断する理由は僕には見当たらないね。彼はすごくいいシーズンを過ごしてる。試合に勝ち、いいプレーをし、ディフェンスもよくなってきている。彼が来年戻ってこない理由なんて見当たらないよ。だから、今回の試合を彼のラストゲームなどと決して思わない」
- ベアーズのCBデヴィン・ヘスターは、ルーキーながら今季NFL最高のリターナーといっていい存在だ。パントリターンTDが3回、キックオフリターンTDが2回、そして相手のFG失敗をリターンTDにしたとんでもないプレーもあった。「ディフェンス選手だがオフェンス新人王の候補にすべき」との声まである。彼のパントリターンを封じるには?と聞かれたPジョン・ライアンは、「できるだけサイドライン近くに蹴ることだ。できればアウトオブバウンズにするぐらいにね。シカゴでは風も強いし、スペシャルチームにとって大変な仕事だ。でもみんなでベストを尽くすよ」
- ヴァイキングス戦で3サックを挙げたDEアーロン・キャンプマンがNFC defensive player of the week に選出された。彼にとっては第8週に続き2回目の受賞。パッカーズ選手でディフェンス部門を1シーズンに2回受賞したのは、1998年のDEレジー・ホワイト以来2人目とのこと。
- 26日に死去したジェラルド・フォード元大統領は、ミシガン大時代はフットボール(センター兼ラインバッカー)でも活躍していたのは有名な話。1935年に同大を卒業した彼は、パッカーズのカーリー・ランボーHCから「1試合につき$200ドル」のオファーをされたが(ライオンズからも)、それを断ってイェール大のロースクールに進み、弁護士となった。
2006年12月28日
- 4連休を終えた選手たちが久しぶりに集まり、軽めの練習を行った。「4連休にしたことについては、どの選手からも前向きの反応ばかりだ。中3日で木曜に試合をしたことのプラス面でもあるし、みんなこの休みを最大限に活用したようだ」とマッカーシーHC。
- クリスマスを故郷などで過ごす選手も多いが、雪などによる飛行機の乱れを恐れてグリーンベイに留まる選手もいたようだ。「僕は過去2年続けて、故郷アーカンソーで足止めを食ってしまった。3年連続で遅刻というわけに行かないから、今年は残ることにしたんだ」とDTコーリー・ウィリアムズ。
- このところレシーバー陣の落球が大きな問題になっているため、火曜の練習ではパスキャッチの基本的な部分に重点が置かれた。「子供の頃に教わった基本的なことだ。基本に立ち返って、僕たちの問題を修正したいと思っている。ただ、試合中の集中力の問題、ということもある。それにランアフターキャッチのことを考え過ぎという理由もある。キャッチしなければランアフターキャッチはないんだから。基本に戻って、まずキャッチすることに集中し、それ以外のことはキャッチした後だ」とTEフランクス。
- このところのパス攻撃不振についてマッカーシーHC。「シーズン前半と比べて、ウチのパッシングゲームはかなり後退してしまっている。パスオフェンスに大事なのは、リズム、タイミング、正確なルート取り、そしてキャッチングだ。キャッチングは、我々にとって改善が必要な重要な要素になっているのは明らかだ」
- LBニック・バーネットは手の骨折から5週間ほど経つが、今季は(プレーオフに出られたとしても)このままギブスを着けてプレーする他ない、とのこと。
- プレーオフの可能性について、Cスコット・ウェルズ。「とにかく僕らが勝たなければ全てダメになってしまう。勝つことが何よりも大事だ。他を気にするより、日曜夜に僕らが自分の仕事をしっかりやることだ」
- DEアーロン・キャンプマン。「(他の試合の成り行きを)完全に無視することはできない。しかし、目の前の試合への集中を失うことがあってはならない。誘惑に負けない、そこにメンタル・タフネスが関わってくるんだ。他の試合にとらわれてしまったら、こちらの試合前に、感情的に枯渇してしまいかねない。フットボールには、フィジカル面だけでなく感情面も重要だ。他の試合のドラマに気を取られ過ぎてしまうと、それだけで消耗してしまって肝心な自分の試合でベストなパフォーマンスができなくなる」
- Kデイヴ・レイナー。「聞かれれば、リラックスしていて状態はいい、とみんな言うはずだけど、多少は興奮もしているはずさ。だって4試合か5試合前には、ウチは終わった、来年へ向けて再建、今年は望みはない、といった状況だったんだから。集中を切らさないようコーチは努力するだろうけれど、みんな興奮していると思うよ。ちょっと盛り上がって、活気が出てきているのを感じる」
- パッカーズの最終戦がサンデーナイトに変更になったことについて、Kデイヴ・レイナー。「すごくいいことだと思う。"IF" とか "OR" とか "BUT" がないからね。僕らがフィールドに出る時には状況は全て固まっていて、全ては僕らしだい、ということになっているわけだから」
- 昨日紹介したプレーオフ進出条件の4番について、パッカーズが"Strength of Victory" でジャイアンツを上回るには、他の8試合の結果がパッカーズ有利に働く必要がある。DETがDALに勝ち、MINがSTLに勝ち、MIAがINDに勝ち、ARIがSDに勝ち、SFがDENに勝ち、NOがCARに勝ち、SEAがTBに勝ち、CLEがHOUに勝たなければならない。
- 上記の8試合全てがパッカーズ側に転ぶ可能性は極めて低いので、土曜にジャイアンツが勝った瞬間にパッカーズのプレーオフは消える、と言って差し支えなさそうだ。
2006年12月27日
複雑なワイルドカード争いについて、現在の状況と諸条件を以下にまとめてみる。
- 現在7勝8敗のパッカーズ、ジャイアンツ、パンサーズ、ファルコンズ、ラムズの5球団がプレーオフ最後のイスを争う。唯一8勝7敗のシーホークスは地区優勝を決めているため、たとえ最終戦で敗れてもワイルドカード争いとは関係がない。
- 2球団が並んだ場合に問題となるのは直接対決の成績。パッカーズはラムズに敗れているため、ラムズが脱落してくれるか、3球団以上で並ぶのが望ましい。
- 直接対決がなかった、または3球団以上が並んだ場合(うち1つが残りチームを全て破っていれば勝ち抜けとなるが)は、NFC内成績で決まる。たとえば5チームとも最終戦に勝った場合、パッカーズとジャイアンツがNFC内7勝5敗で並び、それ以外の3球団は6勝6敗となって脱落する。
- 上記2つでも決着がつかない場合は共通の対戦相手との勝敗で決まる。パッカーズとジャイアンツが並んだ場合、共通の対戦相手との勝敗は同じで、ここでも決着がつかない。
- 上記3つでも決着がつかない場合は"Strength of victory"、つまり今季勝った相手の勝敗数を合計した成績で決まる。この点ではジャイアンツ(46-59)がパッカーズ(33-72)を大幅リードしているが、パッカーズがベアーズに勝つことで差が縮まり、その他の複数のチームの勝敗(たとえばDETがDALに勝つとか)によっては、可能性が出てこないものでもない。
- とはいえ、パッカーズが"Strength of victory"でジャイアンツを上回るのはやはり難しそうなので、まず土曜夜のNYG@WASでジャイアンツが敗れることが重要になりそう。
- パッカーズの最終戦は午後8時15分(日本時間の元旦朝10時15分)のサンデーナイトゲームに変更されたので、試合開始の時点でプレーオフの可能性の有無ははっきり分かっていることになる。
上記の諸条件をふまえ、パッカーズのプレーオフ進出シナリオは以下の通り。引き分けは省略するが、1番・2番・3番の条件はジャイアンツが引き分けでも成立する。
- パッカーズがベアーズに勝ち、レッドスキンズがジャイアンツに勝ち、ヴァイキングスがラムズに勝つ。 こうなればNYGとSTLが7勝9敗となって脱落。たとえCARやATLが勝ってGBと並んだとしても、NFC内成績で7勝5敗のGBが上となる。
- パッカーズがベアーズに勝ち、レッドスキンズがジャイアンツに勝ち、パンサーズがセインツに勝つ。 NYGが脱落し、GBとCARが並ぶのでNFC内成績でGBが上となる。たとえSTLがMINに勝ったとしても、3球団で並べばNFC内成績でGBが上となる。
- パッカーズがベアーズに勝ち、レッドスキンズがジャイアンツに勝ち、ファルコンズがイーグルスに勝つ。 2番と同じくNYGが脱落するので、GBとATLが2球団で並んでも、STLを加えて3球団で並んでも、NFC内成績でGBが上となる。
- パッカーズがベアーズに勝ち、ジャイアンツがレッドスキンズに勝ち、"Strength of victory"でパッカーズが逆転する。上で説明したように "Strength of victory" ではジャイアンツが大幅リードしているため、パッカーズが逆転するにはいくつものチームの助けが必要となる。
2006年12月25日
- 木曜夜に試合を終えたパッカーズの選手たちはそのまま4連休に入り、火曜に再び集合する予定。多くの選手は、家族や親戚とクリスマスを過ごすために飛行機に飛び乗った。もちろんケガ人は治療やリハビリのために出勤してくるが、そうでない選手たちも、1日20分から30分は心肺機能系のトレーニングをするように、との指示を受けている。コーチ陣は金・土と仕事をしてから2連休となる。マッカーシーHCは15歳の娘と会うためにテキサスへ。
- シーズンが終わり次第ボストン・カレッジに移るジェフ・ジャゴジンスキーOCは、パッカーズの仕事の合間に組閣の準備を進めているところ。ただし、パッカーズからコーチを連れて行くことはしない、と明言している。一般に球団側は「契約期間中でも出世であれば祝福して送り出すが、一緒にコーチを引き抜いていくことは許さん」という姿勢を取るのが一般的だ。
- QBブレット・ファーヴとWRグレッグ・ジェニングスの呼吸が合わないことについてマッカーシーHCは、「たぶん3回か4回ぐらいかな、合っていなかったことは認めるよ。いつも言うことだが、大事なのは細かい基本的なことだ。ルートランニング、リズム、タイミングといったことが非常に大事だ」
- ヴァイキングス戦で大不振だったTEババ・フランクスについてマッカーシーHCは、「彼のことを見放すつもりはない。我々にはババ・フランクスが必要だ。彼はTEグループのリーダーであり、オフェンスのリーダーの1人でもある。これまでの実績がなければ違った見方もあるのかもしれないが、彼はこれまでやってきたのだから」
- インジャリーリザーブ入りしているQBアーロン・ロジャースは、ミーティングに参加しているだけでなく、試合中もヘッドセットを着けて話し合いに加わっているらしい。「彼はリハビリだけでなく、ゲームデイの仕事も非常によくやっている。ヘッドセットを着けて、もし気がついたことがあれば適当なときに意見を言ってくれる。ゲームプランニングにも参画し、クォーターバックとしての成長を続けている。ケガで試合に出られない状況でも、頭脳面で経験を積む必要があるからね」とマッカーシーHC。
- ヴァイキングス戦でWRドライバー(肩)とCBウッドソン(肩)が一時退場して復帰した他は、新たなケガ人はいなかったとこのこと。
- 6週間ぶりに復帰したRTマーク・タウシャー(鼠蹊部)は、まだ万全ではないながらも試合で悪化させるようなことはなかった。パスプロテクションが安定したのも彼の存在が大きかったようで、「マークについては全てがポジティブだった。いいプレーをしたと思う」とマッカーシーHC。
2006年12月24日
- 2試合続けてディフェンスのおかげで勝利したパッカーズ。マッカーシーHCは "Very happy, very pleased, very proud of our defense." とベリーを連発してディフェンスを賞賛している。 「ディフェンスがキーだということは最初から思っていた。しかしオフェンス側のターンオーバーは改善が必要だ。ディフェンスは2試合続けて素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。60分間崩れなかったディフェンスを誇りに思う」
- プレーオフの望みについて、マッカーシーHC。「"P"の文字には近づかないよう努力してる。(休養明けの)火曜日からはシカゴ・ベアーズ戦に集中するだけだ。しかし今週末は他の試合も意識してみるけどね」 「もちろんプレーオフという目標は大きなものだ。3月からそれを目指してやってきたのだし。まだその目標を失わずに頑張っていられるのは嬉しい」
- 前半にFGを2本失敗しながら決勝FGを決めたKデイヴ・レイナーについて、マッカーシーHC。「デイヴのためにも、とても喜んでいる。あれは彼にとって初めてのゲーム・ウィニングFGだったんだ。前半には、足を滑らせたのが1回、左アップライトに当てたのが1回あった。あそこから立て直したのは彼の回復力を示しているよ。最後は必ず決めてくれると信頼していた」
- Kデイヴ・レイナー。「そう、名誉挽回の気持ちだった。前半には短いのを2本も失敗していたから、今度は絶対に決めなきゃいけなかった。とにかくゲーム・ウィナー(決勝FG)を蹴る機会が欲しかったし、いい結果に終わって嬉しいよ。おそらく人生で最も緊張した瞬間だったと思う。スナップがよく、ホールドがよく、プロテクションも完璧だった。直前のタイムアウトの間に考えたこと? どうかな。ひとり離れて頭をクリアにして、必要なテクニックのことを復習してた」
- 今回も敵陣レッドゾーンで不振だったオフェンスについて、ジャゴジンスキーOC。「レッドゾーンでの苦戦には、シーズンを通して悩まされている。今日だって前半だけで3回もレッドゾーンに入ってタッチダウンが奪えない。とても苛立ちがつのる」
- WRドナルド・ドライバー。「28点ぐらい取ってなきゃいけない試合だった。そして相手は0点であるべきだった。レッドゾーンに入ったら毎回得点しなきゃいけないのにそれが出来なかった。オフェンスは本当に苦戦したよ。それは今日だけじゃなく、ウチはレッドゾーンでもっとコンスタントに点が取れるようにならなきゃいけない。1stダウンや2ndダウンはいいし、敵陣ゴールから遠いうちは結構いいんだ。だけどレッドゾーンに入ったら必ず点を取らなきゃ」
- 最後のランボーフィールド?などと引退問題に触れられるのを避けるためか、今回のQBブレット・ファーヴは試合後の記者会見を行わなかった。フィールドを去るときにはスタンドのファンに向かって手を振ったが、「これが最後」と匂わせるような行動は一切なかったらしい。「シーズンが終わってから彼が決めることだ。私に分かるのは、彼が来年も契約下にあること、ウチとしてはぜひ彼に続けてほしいと願っていることだ」とマッカーシーHC。
- QBファーヴの2つのインターセプトはどちらもWRグレッグ・ジェニングスのミスだったようだ。最初のインターセプト(CBスムートがリターンTD)は、QBファーヴがオーディブルでジェニングスのルートを"ヒッチ"に変更したが、ジェニングスは元のコールのまま"ゴー"を走ってしまったボーンヘッド。2つめ(ロングパスをFSシャーパーがINT)は、"ゴー"のルートでサイドライン際を走るジェニングスが止まってしまったためイージーなインターセプトに。「グレッグが走り続けていれば、少なくとも競ることはできたはずだ」とマッカーシーHC。
- 序盤のヴァイキングス守備は、前回の対戦(WRドライバーが6回191yds)と同じような比較的ソフトなゾーンカバレッジを布いて、今回もWRドライバーにパスを許していたが、途中から彼をダブルカバーするようになるとパッカーズは手詰まりになった。ドライバー以外のTEフランクスやWRジェニングスはどちらも入団以来最悪のプレー内容で、TEデヴィッド・マーティンは欠場している。しかし、WRルヴェル・マーティンへの3つのパスはどれもフィールドゴール(うち1回は失敗だが)に結びつく好プレーで、勝利に大きく貢献した。
- TEババ・フランクスは、度重なる落球に加えてタッチダウン寸前のファンブルロスト。しかもホールディングの反則で逆転フィールドゴールを危機に陥れた。最後のKデイヴ・レイナーのフィールドゴールが失敗していれば、フランクスが最大の敗因としてつるし上げられるところだった。「最後にデイヴが僕を救ってくれた。本当に感謝してる」
- 敵陣ゴール前でキャッチして1stダウンのラインを越え、エンドゾーンへと進もうとしたところでTEババ・フランクスはボールを叩き落されてしまった。「キャッチして振り向いたときには、あんなにゴールラインが近いとは知らなかった。それが見えたから、さらに進もうとして体を前に伸ばしたところでボールをかき出された。大きなプレーをしようとしていたのに」
- LBバーネットによると、ゲームボール(ふつう試合後のスピーチのあとヘッドコーチが殊勲の選手に手渡してみんなで拍手)はチーム全体からボブ・サンダースDCにプレゼントされたとのこと。「感動的な瞬間だった。ホームで、しかも最後のホームゲームでミネソタを破った。彼に勝利をプレゼントできて素晴らしかった」
- 今季最高のディフェンスだった?と聞かれたLBニック・バーネット。「そう思うよ。ディフェンスはメンタル・エラーもあまりしなかったしね。ソリッドで基本に忠実なディフェンスをして、キャッチされたらしっかりタックルできた。ビッグプレーのチャンスが来たら、そのチャンスをモノにできた。それが大事なんだ」
- このところのディフェンス好調についてLB A.J.ホーク。「僕らは何とか立て直して潜在能力いっぱいのプレーをして見せたかった。やるべきことがちゃんとできていなかったんだ。何も大きなことじゃない。あちらこちらでちょっとずつ小さな問題があったんだけど、それがここへきてようやく修正できてきたんだと思う」
- 昨年グリーンベイからミネソタに移ったFSダレン・シャーパーにとって、ファーヴからのインターセプトはこれが初めてのこと。ファーヴについては、「彼には来年も戻ってきてほしいと思ってるよ。インターセプトのチャンスも増えるしね」とまずは得意のへらず口。 「試合後にブレットに挨拶をしたときに(引退かどうか)聞いたんだけど、自分でもまだ本当に分からない、と言ってた。僕は戻ってくると思うよ。だって彼はフットボールが好きで仕方がないんだ。辞めて他に何をするって言うんだ」
- 今春パッカーズからFA移籍したKライアン・ロングウェルは、登場するたびにブーイングを浴びた。しかしKデイヴ・レイナーは、「試合後に彼は僕のところに来て、『(初の決勝FGだったが)これからまだたくさんあるさ』と言ってくれた。『あなたの半分もゲーム・ウィナーを決められたら嬉しいんだけど』と僕は答えた。彼はとてもいい人で、僕は親切にしてもらってる」
- WRドナルド・ドライバーは今季1,272ydsレセプションとなり、昨年の1,221ydsを超えて自己最高記録。同じくシーズン89キャッチも自己最高。これまで79試合連続キャッチを続行中で、もうだいぶ前からスターリング・シャープの103試合に次ぐ球団史上2位となっている。
- 3サックを追加したDEアーロン・キャンプマンは今季これで15.5サックとなり、球団史上3位となった。1位は1989年のティム・ハリスの19.5サック。2位は1998年のレジー・ホワイトの16サック。
- QBブレット・ファーヴは最後のRBグリーンへのパス成功で通算5,000コンプリートを達成。先日ダン・マリーノの通算最多コンプリート記録を破っており、自らのNFL記録を更新中。
- 試合前にはQBファーヴのディアナ夫人と2人の娘がサイドラインを訪れて仲良く記念写真。
- 来年5月に名誉会長へと退くボブ・ハーラン会長の功績をたたえ、第1Qには場内でビデオ・トリビュートが放送された。
- 放送の冒頭でアナウンサーは「ファーヴ最後のランボーフィールド」というシナリオを強調しようとするが、解説のクリス・コリンズワースは、「引退の可能性はあるし、私だって多少はそうしたドラマ性を強調したいが、正直に言えと言われたら、私の答えはノーだ。彼は帰ってくると思う。本気でそう思う」と語った。その予想がどうこうよりも、局の都合に左右されない率直なコメントが地元メディアからも賞賛されている。
2006年12月23日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Vikings (6-9) |
0 |
0 |
7 |
0 |
7 |
Packers (7-8) |
3 |
3 |
0 |
3 |
9 |
気温2℃、弱い霧雨が降るランボーフィールド。QBファーヴ最後のホームゲームになるかもしれず、この日の観客プレゼントは「4」と書かれた黄色いタオルだった。プレーオフへかすかな望みをつなぐ6勝8敗のライバル対決は、昨年とは逆にパッカーズ側がスウィープして地区2位を決めた。
前半に5回も敵陣に入りながらFG失敗もあって6点しか挙げられなかったパッカーズに対し、ヴァイキングスはオフェンス絶不調ながら第3QにCBスムートのINTリターンTDが出て逆転。第4Qにも相手ゴールライン寸前でTEフランクスがファンブルロストを犯して逆転を逃したパッカーズだが、WRルヴェル・マーティンへの36ydsパスをかろうじてフィールドゴールに結びつけてついに再逆転。最後はルーキーQBを攻めたてて難なく逃げ切った。
第1Q、ヴァイキングスが3&アウトのあと、GB陣34からのパッカーズはWRドライバーとTEフランクスへのパス、RBグリーンの13ydsランでMIN陣8に迫るが、サックが響いて38ydsFGどまり。ヴァイキングスは3rdダウンでサックが出て再び3&アウト。GB陣29からのパッカーズはWRドライバーへの19yds、WRルヴェル・マーティンへの20ydsパスなどでMIN陣20まで進むが、Kレイナーは足を滑らせて38ydsFG失敗。MIN陣29からのヴァイキングスはRBチェスター・テイラーの11ydsランで初めて1stダウンを更新してパント。
第2Q、パッカーズはWRドライバーへの12ydsパスと相手反則、WRドライバーへの22ydsパスでレッドゾーンに入るがまたもTDならず、34ydsFGもポストに当たって失敗。両者3&アウトのあと、MIN陣40からのヴァイキングスはQBスクランブルが1yds足りず3&アウト。GB陣18からのパッカーズはRBグリーンのランとTEドナルド・リーへのパスでフィールド中央に進むが、WRジェニングス落球が響いて結局パント。残り1分46秒、MIN陣20からのヴァイキングスは3rdダウンでまたもサック。残り1分14秒、MIN陣45からのパッカーズはWRルヴェル・マーティンへの13ydsパスなどで得点圏に進み、最後は44ydsFG成功でようやく6点目を挙げてハーフタイムへ。
第3Q。リターナーのミスでGB陣6からのパッカーズは、WRドライバーへの13ydsパスでピンチを逃れるがそこまで。GB陣48からのチャンスにヴァイキングスはRBテイラーの4連続ランでGB陣33に進むが、CBウッドソンのインターセプトで得点ならず。パッカーズが3&アウトのあと、MIN陣20からのヴァイキングスは、WRトラヴィス・テイラーへの42ydsパス成功が反則で取り消されて3&アウト。GB陣40からのパッカーズは、最初のプレーでWRジェニングスへのパスをCBスムートにインターセプトされてそのまま逆転タッチダウン。GB陣27からのパッカーズは今度も最初のプレーでロングパスをインターセプトされてしまうが、ヴァイキングスは3&アウト。GB陣10からのパッカーズはRBモレンシーのランで1stダウンを更新してパント。
第4Q、ヴァイキングスが3&アウトのあと、GB陣42からのパッカーズはRBグリーンへの8ydsスクリーンとTEリーへの24ydsパス、ラフィングザパサーでレッドゾーンに入るが、ゴールライン寸前でTEフランクスがファンブルロスト。ヴァイキングスはRBテイラーへのパスで1stダウンを更新してからラン3回でパント。残り4分47秒、GB陣33からのパッカーズは、WRルヴェル・マーティンへの36ydsパスで一気にMIN陣27に進むが、連続ロスタックルとフォルススタートとホールディング反則で1stダウンを奪えず。しかしKレイナーが44ydsFGを決めて再逆転に成功。残り1分28秒でタイムアウト1つ、MIN31陣からのヴァイキングスは、サックとロスタックルと12ydsスクランブル。4thダウン5もパス失敗に終わる。QBファーヴがニーダウンして試合終了。
- QBブレット・ファーヴは26/50、285yds、0TD、2INT。前半だけで33回アテンプトはキャリア最多。2つ連続のインターセプトはどちらも彼とWRジェニングスとのコミュニケーションミスのようだ。TEフランクスの落球2回などレシーバー陣の不調にかなり足を引っ張られた。
- RBアーマン・グリーンは18回42ydsと予想どおりシャットアウトされた。RBモレンシーも4回4yds。
- レシーバー陣ではWRドナルド・ドライバーが9回99yds。WRグレッグ・ジェニングスへのパスも多かったがキャッチミスやコミュニケーションミスで1回2ydsしか挙げられず、苦戦の一因を作った。今回も事実上WRドライバー頼みのパスオフェンスだったが、第4Q最後のWRルヴェル・マーティンへの36ydsパス成功が逆転FGに結びついた。
- もし負けていれば、TEババ・フランクスのミス連発が最大の敗因だった。何度もパス落球した上にファンブル2回。最初のファンブルは相手がうっかりアウトオブバウンズにつま先を踏み出していたため命拾いしたが、第4Qの敵陣ゴール寸前でのファンブルロスト(写真)は非常に痛かった。しかも試合最後のオフェンスでは、ホールディングを犯して1stダウンをフイにしている。その直後、失敗を帳消しにしてくれたKレイナーの44ydsFG成功で一番嬉しそうなのは彼だった。
- 前半は攻守にパッカーズが圧倒し、トータルヤーデージはGB194yds対MIN38yds、1stダウン数もGB14回とMIN1回。パッカーズオフェンスは最初の3回全て相手レッドゾーンに進むがタッチダウンを奪えず、うちKレイナーがFG失敗2回。前半最後にようやく44ydsFGで6点目を挙げた。
- パッカーズが犯したターンオーバーはQBファーヴのインターセプト2回とTEフランクスの敵陣ゴールライン寸前でのファンブルロスト。
- RTタウシャーがついに先発に復帰し、OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャー。パスプロテクションはQBファーヴをよく守り、最初のオフェンスでサックを1回許しただけ。
- ラン守備NFL1位のヴァイキングスに対し、パッカーズは試合最初からノーバック隊形を連発するなどパス主体のオフェンスを選んだ。雨のため相手のパスラッシュが効きにくい、という読みもマッカーシーHCにはあったらしい。
- ディフェンスはラン・パスともに申し分なく、トータル104yds。1stダウンを3回しか許さず、勝利の原動力となった。唯一の失点はINTリターンTDによるもので、ディフェンスとしては無失点。
- パス守備は、初先発のQBタヴァリス・ジャクソンを10/20、50yds、0TD、1INTに抑えるほぼ完璧な出来。唯一自陣に入られたドライブでは、CBウッドソンが見事にインターセプトして失点を逃れている。第1QにはWRトロイ・ウィリアムソンが完璧なロングパスを落球、第3QにはWRトラヴィス・テイラーへの42ydsパス成功がイリーガルシフト反則のため取り消されるラッキーもあった。
- LBホークは全般的なプレー内容はよかったが、前半最後に顔の正面に来た絶好のインターセプトチャンスを逃している。
- プロボウル初選出のDEアーロン・キャンプマンが、1人で3サック全てを挙げる大活躍。彼以外にもよくプレッシャーをかけ、走るタイプのQBジャクソンのスクランブルを5回23ydsで止めている。
- ラン守備は22回77yds(平均3.5)と文句なしの出来で、ルーキーQBを困難な3rdダウンに追い込むことができた。QBスクランブルを除くとわずか54yds(平均3.2)。2ndダウン1から2回ランを止めてパントに追い込んだドライブもあった。
- 反則は4回35ydsと少なく、MIN側の反則10回68ydsに大いに助けられた。しかし最後の逆転ドライブでは得点圏に入ったあとのフォルススタート(LGカレッジ)とホールディング(TEフランクス)で、あやうくフィールドゴールを逃すところだった。
- 2番目のドライブでパッカーズは、WRカーライル・ホリデイのリバースからのロングパスを敢行したがパス失敗。彼はノートルダム大で3年目までQBをしていたが、このプレーではターゲットのWRジェニングスがフリーになっていなかった。
- インターセプトリターンTDを決めたCBフレッド・スムートは、ランボーリープをしようとするがスタンドのファンがしっかりとブロックして跳ね返した。
- パントリターンはCBウッドソンが7回、WRジェニングスが2回担当して、どちらも平均6yds台とイマイチ。
- キックオフリターナーのRBモレンシーは、第3Q最初のリターンでボールをハンドリングミスして自陣6までしかリターンできず。第3Qにチームが苦しむきっかけを作ってしまった。
- キックオフカバレッジは3回26.6ydsを許してイマイチだったが、最長でも31ydsだったためピンチを招くことはなかった。
- Pジョン・ライアンのパントは5回平均45.0yds。タッチバックが2回あったのはいただけないが、うち1回はカバーチームのCBブッシュがキャッチできるボールを胸で弾いてエンドゾーンまで転がったミス。
- Kデイヴ・レイナーは、第1Qに38yds成功、38yds失敗(足を滑らせた)、第2Qに34yds失敗(左アップライトにヒット)、前半終了直前に44yds成功。そして試合残り1分半で44ydsを成功させてなんとか面目を保った。試合終了直前の決勝フィールドゴールは彼にとって初めて。対戦相手のKロングウェルは数え切れないほどそうした決勝FGを決めているが、今回はチャンスが来なかった。
- アクティブ登録から外れたのは、RBポープ、WRフランシス、TEデヴィッド・マーティン、T/Gコストン、OGパーマー、LBホッジ、Sビグビー、そして第3QBイングル・マーティン。
- ケガ人は先日のライオンズ戦と同じく、肩を痛めていた下記2人が肩を打って一時退場したもの。
- WRドライバーは後半最初のパスキャッチで再び肩を痛め、検査のため駆け足でロッカールームへ。次のドライブ最初から復帰したが、やはり万全ではなく、自らサイドラインに退くシーンもあった。
- 第4Q初め、CBウッドソンはラン守備の際に再び肩を痛めたが復帰。パントリターンだけWRジェニングスに代わっている。
2006年12月22日
- ジェフ・ジャゴジンスキーOCは水曜午前の練習を終えてからボストン・カレッジへ向かい、ヘッドコーチ就任記者会見や選手たちとの顔合わせを行った。ノースカロライナ州立大に移るトム・オブライエンHCはすでにボストン・カレッジを離れているため、12月30日のボウルゲームではヘッドコーチ代行が指揮を執る。ジャゴジンスキーを選んだのはグッド・チョイスだと、地元での評判は今のところ良好のようだ。
- 多忙を極めた今週のジャゴジンスキーOCについて、マッカーシーHC。「これまでどおり、ミーティングにも全て出ているし、全ての職務をこなしてくれているから、ウチにとって特に損害になってはいないよ。何もかもスケジュールどおりだ」
- RTマーク・タウシャー(鼠蹊部)は全ての課題を消化し、ようやく先発復帰が確実となった。
- 5試合先発した先発右タックルの座をタウシャーに返還するトニー・モール。「つらいことだけど、僕がマークからこの仕事を実力で奪えなかった、ということでもあるからね。彼が元気になってチームに貢献してくれるのは嬉しい。彼からはたくさんのことを学んだし、今でも学んでいる。彼が帰ってくればまた僕は彼のプレーから学んで、自分の失敗を正すことができる」
- 今年もプロボウルを逃したCBアル・ハリスは、「自分に出来ることは何もないよ。行ける時は行ける。ダメなときはダメ」とあきらめ顔。CBウッドソンは、「本当に気の毒だ。彼が選ばれるべきだったのは間違いない」
- Sニック・コリンズは、今週対戦するQBタヴァリス・ジャクソンと大学時代に対戦したことがある。2003年9月6日、Sコリンズがベスーン・クックマン大の3年、QBジャクソンがアラバマ州立大2年のことだった。「彼はフィジカルな選手だ。判断力もすごくいい。まずパスで、すぐに走り出そうとはしない。でも十分なプレッシャーをかければ、話は違ってくる」
- ヴァイキングスからプロボウルに選ばれたディフェンシブタックルがDTパット・ウィリアムズじゃなくてDTケヴィン・ウィリアムズ? というのがパッカーズ選手・コーチの反応だ。「ウチはみんな彼に入れたよ」とマッカーシーHC。今季のパット・ウィリアムズはそれほど素晴らしく、前回の対戦でもオフェンシブラインがズタズタにされてロスタックルの嵐だった。今回も、インサイドでのランブロックがオフェンスの出来を左右することになりそうだ。
- 今年のRBアーマン・グリーンは大ケガからの復帰だったため、その1年契約には多くのインセンティブが含まれていた。750ydsラッシング達成ですでに$25万ドルのボーナスを受け取っており、950yds(あと4yds)を達成したらさらに$50万ドル。あと204ydsで1150ydsを達成してさらに50万ドルを手に入れるのも夢ではない。
- CBチャールズ・ウッドソンとの契約も、ロースターボーナスの一部として「1試合出場するごとに$22,265ドル」という内容。そのせいか本人はケガを押してここまで全試合に先発出場しており、ボーナス条項の効果が出ている。
- 足の骨折でインジャリーリザーブに入ったQBアーロン・ロジャースは、ようやくこの木曜日に松葉杖がとれる。QBファーヴの引退すなわち彼自身の先発昇格となるが、2番手に留まることも喜んで受け入れる、という姿勢を崩していない。「彼の引退問題は僕にはコントロールできないことだし、自分でコントロールできないことを気に病んでも仕方がないということを、この2年間で学んだ。そうしてリハビリをしていくのが現時点での心構えだ。もちろん僕らはブレットに来年も帰ってきてほしいと願っている。チームとしてもそうだし、もう1年彼の下で学べるのは僕のためにもなる。『プレーしたいだろ?』とか『(エースになって)もっと稼ぎたいだろ?』とか聞かれるよ。そう、そう思う。しかし将来は必ずチャンスが来ることは僕には分かっているから」
Packers
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Notes |
David Martin |
TE |
Rib |
Questionable |
微妙 |
Atari Bigby |
S |
Hamstring |
Questionable |
微妙 |
Ruvell Martin |
WR |
Chest |
Questionable |
出場の方向 |
Mark Tauscher |
OT |
Groin |
Questionable |
出場予定 |
Abdul Hodge |
LB |
Shoulder |
Questionable |
出場予定 |
Ahman Green |
RB |
Knee |
Probable |
出場予定 |
Donald Driver |
WR |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Chad Clifton |
OT |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Aaron Kampman |
DE |
Illness |
Probable |
出場予定 |
Charles Woodson |
CB |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Vikings
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Cedric Griffin |
CB |
Neck |
Doubtful |
Brooks Bollinger |
QB |
Shoulder |
Questionable |
Tarvaris Jackson |
QB |
Knee |
Probable |
Chester Taylor |
RB |
Ribs |
Probable |
Marcus Robinson |
WR |
Hip |
Probable |
Travis Taylor |
WR |
Ankle |
Probable |
Jeff Dugan |
TE |
Knee |
Probable |
Kevin Williams |
DT |
Shoulder |
Probable |
Pat Williams |
DT |
Knee |
Probable |
Napoleon Harris |
LB |
Wrist |
Probable |
Probable
Questionable
Doubtful
Out |
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場 |
2006年12月21日
今年度のプロボウル選出選手が発表され(NFC/AFC)、パッカーズからはWRドナルド・ドライバーとDEアーロン・キャンプマンの2人が選ばれた。昨年のパッカーズがゼロだったことを考えれば上出来か。
WRドナルド・ドライバーは現在NFC1位の1173yds、WR中1位のキャッチ数(上位2人はRB)を挙げ、当然の選出と思われる。3年ぶり2回目のプロボウル出場となるが、前回は補欠から繰り上げ出場だったので、正式なプロボウル選出は初めて。とはいえ昨年も一昨年も1200yds超を記録し、選ばれてもおかしくない成績を続けていた。かつてのエース、WRフリーマンが27歳から下り坂だったことを考えると、31歳になっても衰える気配がないのは素晴らしい。
DEアーロン・キャンプマンはプロ5年目にして初のプロボウル選出。5巡指名入団から毎年着実に成長を続け、得意のラン守備に加えてパスラッシュでもNFC最多12.5サックを挙げる大爆発で一気にプロボウルへのぼりつめた。サック数の多いパスラッシャーが選ばれやすいが、彼は全DL中最多タックルを挙げ、真のエヴリダウンプレーヤーであるところも立派。総額$21ミリオンの4年契約はかなりのディスカウントだった。
- QBブレット・ファーヴ、LBニック・バーネット、CBアル・ハリスの3人が補欠となっている。
- WRドライバーは7巡指名、DEキャンプマンは5巡指名からたゆまぬ努力でここまできた。Journal Sentinel紙の調べによると、今回NFCからプロボウルに選ばれた40人(キッカー除く)のうち、1巡指名選手が19人、2巡が8人、3巡が6人。最初から知名度が高い点でも上位指名選手は有利で、一般に「彼は過大評価」と言われる選手は上位指名入団が多い。
- WRドナルド・ドライバー。「過去2年も、僕は選ばれるはずだと思っていたんだけどね。ようやく認められて嬉しいよ。毎週対戦する相手選手からのリスペクトを得ていると思う。でも全国的な注目度では、まだまだだと感じるよ。だからこそ、僕はその不満をプレーにぶつけて成績に結び付けているんだ」
- 白人DEということもあって、これまでDEアーロン・キャンプマンは「身体能力は低いがハードワーカー」というレッテルに悩まされてきた。「もう今ではいちいち気にしなくなったよ。以前は腹を立ててた。(そういったコメントを読むたびに)『おい!なんだと!』ってね。でも今は、誰が何と思おうと平気だ、と言えるようになった。フィールドに出てフットボールをプレーして、自分の能力を最大限発揮するだけだ」 「今年は選ばれる可能性があると思っていたけど、期待しすぎないよう努力してもいた。いい結果が出て本当に嬉しい」
- 残念ながら今回もCBアル・ハリスは選ばれなかった。チームのパス守備がNFL26位では仕方がないのかもしれない。また、CBウッドソンがNFC最多タイのインターセプト数を挙げながら、補欠にさえ入らなかったのはおかしいとの声も。
- QBファーヴが補欠に入ったのは、はっきり言ってNFCのQBたちが不振のため。
2006年12月20日
ジェフ・ジャゴジンスキーOCがボストン・カレッジの新ヘッドコーチに選ばれたことが、複数の情報筋から明らかになった。水曜に大学からの正式発表が予定されているため、大学側もパッカーズ側も公式にはまだノーコメント。先週初めに同大の首脳と面談した彼は、ライオンズ戦が終わってすぐボストンに飛び、最終候補として二度目の話し合い。月曜にはグリーンベイに戻ってヴァイキングス戦の準備をしているところ。
今季$55万ドルほどだったジャゴジンスキーOCのサラリーは、$80万ドルから$1.1ミリオンの間ぐらいになるらしい。契約上は今季いっぱいパッカーズ側で仕事をする義務があるが、新天地でスムーズなスタートが切れるよう便宜を図ってやるのも、これまでの忠誠心に対するヘッドコーチからのお返しのようなもの。ヴァイキングス戦と最終戦の間には、ジャゴジンスキーがコーチ陣の組閣などに着手できるよう、マッカーシーHCが時間を与えるものと見られている。
ジャゴジンスキーはコーディネーターの肩書きだが、実際はマッカーシーHCがプレーコールを出してパッシングゲームを担当し、ジャゴジンスキーはランオフェンスの構築を担当する役割分担だった。若手が経験を積んでゾーンブロッキングが軌道に乗り始めたところだけに、1年かぎりの辞任は残念なところ。しかしマッカーシーHCは、彼がいなくなってもゾーンブロッキングのスキームに変更はない、と強調している。
「ウチにはオフェンシブラインを指導できるコーチが5人もいる。ご存知のようにジャゴジンスキーはもともとOLコーチだし、ベン・マカドゥーTEコーチもライン・コーチの経験がある。ジョー・フィルビンOLコーチの下にも、ジェームズ・キャンペンとジェリー・フォンテノーの2人のアシスタントOLコーチがいる。OL指導に関しては、私がこれまで経験したことがないほど強固なシステムができている。5人もいるのは出来すぎで、最低3人はいてほしいと最初は思っていた。自分の経験と強みがどこにあるか(パスオフェンスとQB指導)を分かっていたからね」
新コーディネーター候補はまだ全くわからないが、やはりウェストコーストオフェンスとゾーンブロッキング経験があってマッカーシーHCとフィロソフィーを共有できる人物、というのが理想だろう。ジョー・フィルビンOLコーチの内部昇格も有力な選択肢と見られている。
- ゾーンブロッキングのチームは通常プルブロックは使わないもので、今季のパッカーズもほとんど使っていなかったが、ライオンズ戦でのパッカーズは、まるでシャーマンHC時代のように何度もプルがあった。マッカーシーHCによると、もともとプレーブックには含まれていたが、ルーキーが3人もいる未熟さを考慮してこれまで使わなかっただけだ、とのこと。「毎回同じようにラインナップして同じようにランプレーをするなどと予想するのは、馬鹿正直というものだ。今回のことはゲーム・プランニングとセルフ・スカウティングの結果だ」
- ヴァイキングスはQBブラッド・ジョンソンに代わってルーキーのQBタヴァリス・ジャクソンを先発させることに決定した模様だ。今春のドラフトでヴァイキングスは、3巡半ばから2巡の最後にトレードアップして、アラバマ州立大のQBジャクソンを指名した。ディビジョンI-AA出身で、やや粗削りだが肩が強く身体能力の高い黒人QB。9月にヒザを負傷して2ヶ月ほど休んだが、先日のジェッツ戦では不振のジョンソンに代わって後半最初から出場し、14/23、177yds、1TD、1INTを記録している。
- 新たなQBとの対戦について、マッカーシーHC。「新しいQBとなれば、元のQBとは身体的にもいろいろと違うから、そうした変更に対処すること自体が大きな難問だ。彼は若く経験が浅いが、非常に肩が強く、アスレチックだ。だから当然こちらのゲームプランニングにも影響してくる」
- ケガ人の中で "Questionable" なのはTEデヴィッド・マーティンとSビグビーだけで、それ以外はRTタウシャーも含めて全員 "Probable" となる見通し。 今週は中3日だがケガ人も多いので、いつもどおり月曜は体の手入れおよび休息に充て、練習は火曜日のみとなっている。
2006年12月19日
- 見栄えのよくない勝利について、マイク・マッカーシーHC。「どんな勝利も良い勝利だ。修正しなければならない点は多々あるが、ディフェンスは非常に優れたパフォーマンスを見せてくれたと思う。直さなければならないのはオフェンスだ。スペシャルチームのカバレッジユニットはとてもよかった。ドラモンドはすごいリターナーだから、彼を止めることが今週の大きな目標だった」
- RBモレンシーの2TDランについてマッカーシーHC。「素晴らしい、どちらもビッグプレーだった。彼にはタックルをかわす生まれついての才能がある。特にセカンド・レベル(LBのレベル)でね。2週続けて彼はビッグ・ランをしてくれた。世間は彼のことをチェンジ・オブ・ペース・バックと呼ぶが、彼は単に、非常によいランニングバックなのだ。毎週、与えられたチャンスを最大限に活かしている。スペシャルチームを含めて、大きな結果を出している」
- 「今日は勝ったんだ、と自分に言い聞かせなければ忘れてしまうほどだ」とQBブレット・ファーヴ。今季初めてTDパスなしの試合で勝利した彼は、プレーオフの可能性を話している選手がいると聞いて苦笑している。「今日勝てたのは運がよかっただけだ。もちろん勝利はありがたく受け入れるよ。でも僕らがプレーオフを話題にするなんて・・・まだ進歩すべき点が山ほどあるのに。僕は見たままを言っているだけだ。そして、僕自身が誰よりも責められるべき内容だった」 「ときどき、実際の力よりも自分たちは強いのではないかと勘違いしてしまうこともある。そして現実を思い知らされる。いまこうして立っている僕のようにね。プレーオフを口にすること自体が信じられないよ」
- 前半終了間際、WRホリデイに21ydsパスを通したところで、QBブレット・ファーヴはダン・マリーノを抜いてNFL史上最多コンプリートを達成した。「審判のエド・ホーキュリから『おめでとう』と言われて、えっ何のこと、と聞き返してしまった。そしたら彼が説明してくれたんだ。でもそんなことより、今日相手にコンプリートしてしまった3つのパス(つまりINT)の方が気になるよ。これほど長くプレーできて、ダン・マリーノのような偉大な選手の持つ記録を破れたのは大きな栄誉だ。しかし僕にとっては試合に勝てたことの方が嬉しい」
- パス攻撃の不振についてジャゴジンスキーOCは、「落球が多すぎる。正確な数は分からないけど。半ダース? もっとかもしれんな」と語っている。イージーなTDパスを落球したTEデヴィッド・マーティンは、「胸の番号の8と7の間に当たった。言い訳はできないよ。単純明快。僕が落としたんだ。手で捕らずに体に当ててしまった。イージー・キャッチだった」
- 3つのインターセプトのうち2つ目、相手エンドゾーンでのINTは明らかにQBブレット・ファーヴのミスだった。「誰か他に責める選手がいればいいんだが(自分のせいだ)。TEマーティンはカバーされていた。その前に彼に投げた(TEマーティン落球)と同じカバレッジだが、むこうの反応が違っていて、無理なところ投げこんでしまった。いいスローだったが、判断が悪かった」とファーヴ。なお、このインターセプトを決めたのは元パッカーズのLBパリス・レノンで、NFL初インターセプトだった。
- 前半32ydsしか出なかったラッシングが後半は107yds。「ハーフタイムでのアジャストメントがとても効果を発揮したと思う」とジャゴジンスキーOC。
- RBアーマン・グリーンはパッカーズ移籍以来8,049ydsラッシングを記録し、ジム・テイラーの持つ球団記録まであと158ydsに迫った。
- RBグリーンはラン・パスキャッチ合わせて189プレー連続でファンブルなしだが、2つのインターセプトは彼に責任がある。また、今回は1回だけ彼とRBモレンシーが同時に投入されてスプリットバック隊形となるプレーがあった。
- LTチャド・クリフトンが第2Q最後に肩を痛めて一時退場した際は、ダリン・カレッジが左ガードから左タックルにスライドし、OGタイソン・ウォルターが左ガードに入った。その直後にQBファーヴがこの日唯一のサックを喫したのも、やはりこのOL交代が影響していたようだ。
- 3サックの大活躍を見せたDEカレン・ジェンキンズ。最初の1つは右DEの位置から、次の2つは3rdダウンのパスシチュエーションでインサイドからラッシュして挙げたものだ。「それでも、試合の前の方でもういくつかサックできたと思って残念なんだ。少なくとも2回はチャンスがあったのに逃げられてしまった。フィルムを見て研究して、二度とないようにしないと」
- DEカレン・ジェンキンズについて、CBアル・ハリス。「彼のことは本当はよく知らなかったんだ。ただ、去年移籍したマルコ(リヴェラ)とウォールが以前、『おい、ヤツは相当いいぞ』と言ってたのを覚えてる。今日は本当にすごかったよ」
- 2サックを挙げて再びNFL2位タイに浮上したDEアーロン・キャンプマン。「デトロイトはここまで49サックを許してるから、僕らにもチャンスがあると思っていた。それにむこうはケガ人が多くてラインナップ変更を強いられてる。その上、ランニングゲームの中心であるRBケヴィン・ジョーンズがいない。だからパスを投げざるをえないと分かってたんだ。相手を1ディメンショナル(一次元的、この場合パス一辺倒のこと)にさせて、追いかけ回したかった。そしてそれができた」
- エースWRロイ・ウィリアムズに1回11ydsしか許さなかったCBアル・ハリスについて、マッカーシーHC。「相手のトップ・ウェポンを引き受けて、それをシャットダウン。それにあのインターセプトはチームを勢いづけた。彼のパフォーマンスはものすごかったよ」
- キャリア最多のシーズン6INTを挙げたCBチャールズ・ウッドソンは、ディフェンシブラインの頑張りがCB陣のインターセプトにつながった、と語っている。「全てはつながり合っているんだ。他のユニットの出来が悪ければいい試合はできない。彼らのおかげで、僕らはINTが稼げる。僕らがいいカバーをすれば彼らがサックを稼げる。そういうことさ」
- 今季はパスシチュエーションでもニッケル隊形(2LB・5DB)を多用してきたが、今回のパッカーズはダイム隊形(1LB・6DB)が多かった。Press-Gazette紙によると、10月半ばのバイウィーク以来初めての使用とのこと。6番目のDBとしてSタイロン・カルヴァーが入り、LBホークが退いてLBはバーネットのみとなる。「いろいろと違ったものを相手に見せること、違ったブリッツの入れ方をするためだ。大きな変更ではない」とサンダースDC。
- ディフェンス陣は、ライオンズの二度にわたる謎のQBスニークに助けられた。試合最初のドライブでは、3rdダウン5でQBキトナがスニークして1ydsしかゲインできずに3&アウト。そして第4Q、ファーヴがGB陣12でインターセプトを喰らった直後には、GB陣8での3rdダウン6でQBスニークしてこれも失敗。これはQBキトナがわざわざオーディブルして選んだプレーらしい。10月8日のヴァイキングス戦では、彼は3rdダウン7でスニークしてTDランを決めた経験がある。ともかく、4点差を逆転されるところがFGによる3失点で済んだのだから、試合を大きく左右するプレーだったのは間違いない。
- パッカーズはQBファーヴ入団の1992年以来の15年間で、プレーオフを含めたホームでのライオンズ戦を16連勝中。(ランボーフィールド13回、ミルウォーキーのカウティ・スタジアム3回)
- パッカーズのRBポール・ホーナングが1960年に記録したシーズン176得点のNFL記録を、チャージャーズのRBトムリンソンが46年ぶりに破った。その年のホーナングはキッカーも兼ねていたために達成できた記録でもあるが、当時のNFLはシーズン12試合制だった。176点の内訳は、ラッシングTD13回、レシービングTD2回、FG15回、PAT41回。
- ケガ人
- TEマーティンは、以前から痛めていたわき腹を再び痛め、試合に復帰できなかった。
- LTクリフトンは第2Qに肩甲骨のあたりを強打して腕にしびれが出たが、X線検査の結果問題はなく、後半のはじめから試合に復帰している。
- CBウッドソンとWRドライバーはどちらも肩のケガを押してプレーを続けており、今後も綱渡りが続きそうだ。ヴァイキングス戦まで中3日しかないのはつらいところ。
- 5試合連続の欠場となったRTタウシャーだが、たぶんヴァイキングス戦には出られるだろう、とマッカーシーHCは語っている。むしろヴァイキングス戦のために温存したのかもしれない。「そう、行けると思う。試合直前のワークアウトの内容もよく、体調もよかったしね。今週は火曜に(パッドを着けた)本格練習を行うから、そこが最後のハードルになるだろう」
2006年12月18日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Lions (2-12) |
3 |
0 |
3 |
3 |
9 |
Packers (6-8) |
3 |
7 |
0 |
7 |
17 |
気温は5℃、天気は晴れ。穏やかなコンディションに恵まれながら、両QB合わせて5インターセプトを重ねる荒れた貧攻戦となった。ケガ人の多いライオンズに対してパッカーズは何度も得点機を逃し、第4Qにはついにリードは1点に。しかしディフェンスの頑張りでタッチダウンを許さず、粘り強いラン攻撃で時間を使いながらRBモレンシーのTDランに結びつける。最後も連続サックで守り切り、パッカーズはようやく今季ホーム2勝目を挙げた。
第1Q、互いに3&アウトのあと、DET陣46からのライオンズは、RBアーレン・ハリス、WRロイ・ウィリアムズ、WRファーリーへのパスでGB陣に進み、42ydsFGで3点先制。パッカーズはCウェルズのスナップミスによりGB陣36でファンブルロスト。しかしCBハリスがインターセプトしてDET陣28へ。TEマーティンの連続落球も相手反則に救われてゴール前に迫るがTDはならず、24ydsFG成功で同点に。DET陣20からのライオンズは3rdダウン5でサックが出てパント。GB陣34からのパッカーズは、WRドライバーとWRホリデイへのパスでフィールド中央に進んで第2Qへ。
第2Q、RBグリーンとWRドライバーへのパスでレッドゾーンに入ったパッカーズだが、RBグリーンの弾いたパスがインターセプトに。DET陣10からのライオンズは今度も3rdダウンでサック。リターナーのCBウッドソンがファンブルするがかろうじてGBが押さえる。GB陣47からのパッカーズはTEドナルド・リーへの15ydsパスとWRドライバーへの10ydsパスで得点圏に入り、RBモレンシーの14ydsTDランで勝ち越し。DET陣27からのライオンズは、QBキトナの18ydsスクランブルとTEフィッツシモンズへのパスでGB陣に入るが、4thダウン1のギャンブルはQBのファンブルで失敗。前半残り1分57秒、GB陣34からのパッカーズは、WRホリデイへの22ydsパスでDET陣に入るが、反則とサックで得点圏に入れず。
第3Q、パッカーズが3&アウトのあと、DET陣36からのライオンズはRBハリスへの20ydsパスでGB陣に入り、42ydsFG成功で4点差に。パッカーズはRBグリーンの19ydsランでフィールド中央に進むが、WRドライバーへのロングパス成功が反則で取り消されてパント。ライオンズが3&アウトのあとGB陣21からのパッカーズはRBグリーンへのパスとランで1stダウンを更新するが、反則が響いてパント。DET陣24からのライオンズは最初のプレーでCBウッドソンがインターセプトし、相手フェイスマスクでDET陣12へ。しかしTEマーティン落球のあと、エンドゾーンへのパスはインターセプトに終わる。ライオンズはWRマイク・ウィリアムズへのパス2回でGB陣に入って第4Qへ。
第4Q、サックが響いてライオンズは得点圏に入れないが、ナイスパントでGB陣2へ。3rdダウンでRBグリーンがキャッチミスしたボールが3つめのインターセプトに。しかしライオンズはタッチダウンできず、23ydsFG成功で1点差に。GB陣22からのパッカーズは、RBグリーンのラン中心に時間を使いながら得点圏に進み、最後は再びRBモレンシーの21ydsTDランで8点差に。残り2分43秒、DET陣15からのライオンズはWRマイク・ウィリアムズへの10ydsパスのあと連続サックで4thダウン25となり、最後もパス失敗で試合終了。
- QBブレット・ファーヴは20/37、174yds、0TD、3INTと不振。しかしレシーバー陣にイージーな落球が多く、また3INTのうち2回はRBグリーンが捕れるボールを弾いてインターセプトされたもの。
- RBアーマン・グリーンはロスタックルを喰らうことも多く22回79yds(平均3.6)と苦しんだが、RBヴァーナンド・モレンシーは7回54yds、2TDの活躍でパス攻撃不振を補った。 チームとしてラン32回139yds(平均4.3)と頑張ったのが勝因の1つ。
- 1点差に追い上げられた第4Q半ば、6分45秒使いながらのTDドライブが値千金だった。最後のRBモレンシーの21ydsTDランも素晴らしかったが、その直前の3rdダウン9でRBグリーンのランをコールして10ydsゲインしたプレーも印象的。
- レシーバー陣ではWRドナルド・ドライバーが7回70yds。RBグリーンへのパスが非常に多く7回44yds。入団2試合目のWRカーライル・ホリデイが3回36yds、WRグレッグ・ジェニングスはわずか1回5yds。
- TE陣はドナルド・リーの1回15ydsだけで、その彼もイージーな落球が2回。TEマーティンのTDパス落球を含めてレシーバーの落球が目立ち、RBグリーンのキャッチミスによる2INTを含めてQBファーヴの足を引っ張っていた。
- パッカーズが犯したターンオーバーはファーヴの3INTとCウェルズのスナップミスによるファンブルロスト。さらにCBウッドソンがパントリターンでいったんファンブルロストしたが、リカバーした相手が再びファンブルしてくれて取り返すことができた。
- 今週もインアクティブのRTタウシャーに代わってトニー・モールが先発し、OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTモール。パスプロテクションは前半最後の被サック1だけとまずまず。
- パス守備はQBキトナを16/26、135ydsに抑えた。 カバレッジはLB陣も含めて非常に安定しており、特に大エースWRロイ・ウィリアムズを1回11ydsに抑えきってインターセプトも挙げたCBアル・ハリスが最大の功労者か。
- ケガ人の多いライオンズOLに対し、パッカーズDLが6サックを挙げた。 DEバジャ=ビアミラに代わってスターターとなったDEカレン・ジェンキンズが、3サック・1ファンブルリカバーを挙げる大活躍でディフェンスを引っ張った。DEキャンプマンも2サック、DTウィリアムズが1サック。
- エースRBケヴィン・ジョーンズを欠くライオンズに対し、ラン守備は20回58yds(平均2.7)とシャットアウト。QBキトナを3rdダウンロングに追い込むことができた。
- 反則は9回69yds。特にオフェンスにフォルススタートなど反則が多く、なかなかリズムに乗れない一因となった。ディフェンスの反則は1回だけ。
- CBウッドソンが3回、WRジェニングスが1回パントリターンし、合わせて4回平均3ydsの不振だった。ケガを押して出場している2人だけに、やや弱気が出ているかも。
- キックオフリターンはWRモレンシーが4回平均20.8ydsとこちらも振るわず。最長でも26ydsしかリターンできず、不振のオフェンスを助けることができなかった。
- カバーチームは、WRドラモンドをキックオフリターン4回平均17.0yds、パントリターン4回平均5.5ydsに抑え、どちらも大健闘。ディフェンスを大いに助けた。
- Pジョン・ライアンのパントは5回42.0ydsとまずまず。相手リターンを平均5.5ydsに抑えたのは、しっかり滞空時間があったからか。
- Kデイヴ・レイナーは24ydsFG1回だけ。 キックオフは一度もエンドゾーンまで飛ばなかった。
- ケガ人
- CBウッドソンは2番目のシリーズで好タックルした際に肩を痛めたがすぐに復帰し、パントリターンの仕事も続けた。
- WRドライバーは第2Qに(もともと痛めていた)肩を痛めたがすぐに復帰。
- 前半最後にLTクリフトンが腕?を痛め、ハーフタイムよりひとあし早くロッカールームに退いたが、後半から復帰している。
- アクティブ登録から外れたのは、RBポープ、WRルヴェル・マーティン、TEアルコーン、RTタウシャー、OGパーマー、LBホッジ、Sビグビー、そして第3QBイングル・マーティン。
- スーパーボウル制覇10周年企画の一環として、今回は元Sリロイ・バトラーが名誉キャプテンを務めた(写真)。また、試合開始前にはチーフスのオーナー、故ラマー・ハントのために黙祷が捧げられた。
- QBブレット・ファーヴは通算4,974パスコンプリートとなり、ダン・マリーノの4,967回を抜いてNFL史上最多コンプリートを達成。
- 第3Qには、Cスコット・ウェルズが靴ヒモの問題で2プレーだけ退場してスピッツがセンターを務める珍事があった。
2006年12月17日
来年のサラリーキャップ総額は、今年より$7ミリオン増えて$109ミリオンほどになると予想されている。今年のパッカーズは$30.5ミリオンものサラリーキャップの余裕があったが、Journal Sentinel紙の試算によると、来年も$29.5ミリオンの余裕があるとのこと。
この記事によれば、パッカーズよりも空きの大きいチームは10チーム以上あるが、そういったチームはどうしてもFAとなる選手が多い。つまり再契約に金をかけるか、でなければ新たなスターターを獲得する必要がある。パッカーズはすでにCスコット・ウェルズとの契約延長を済ませてあり、来春フリーエージェントとなる有力選手はRBアーマン・グリーンぐらい。ただしFA補強軽視のトンプソンGMのこと、FA市場で次から次へと大物獲得に動くことはないだろう、というのが大方の見方だ。
- 下記のようにWRルヴェル・マーティンの出場が難しくなったため、プラクティス・スクワッドのWRクリス・フランシスが今季2回目のロースター昇格をすることになった。入れ替わりにDEマイケル・モンゴメリー(ヒザ)がインジャリー・リザーブに入ってシーズンを終えている。
- 3番手WRルヴェル・マーティンは胸部打撲のため水・木・金と練習を全て休み、欠場がほぼ確実となった。場合によってはこのままインジャリー・リザーブに入ってシーズンを終えるかもしれない。「気分はいいんだけど、目に見えない内部のことだからね。肺に近い部分に問題があるんだと思う」と本人。先週入団したWRカーライル・ホリデイが3番手を務め、上記フランシスが4番手となる。
- RTマーク・タウシャー(鼠蹊部)は金曜の練習にも参加し、チーム練習ではスターター組でなくスカウト・チーム(対戦相手をシミュレートする)の側でプレーした。今週も先発出場はできそうにないが、まず控えとして復帰するかもしれない。「金曜朝は痛みはなかったようで、それは明るい兆しだ。ただ、プレーの勘を取り戻すのに苦労していたようだ」とマッカーシーHC。
- ルーキーOL3人の成長について、QBブレット・ファーヴ。「目標に達しているか? ノーだ。まだ道は遠い。でも彼らは週ごとによくなっているし、自信もつけてきている。3人ともみなポテンシャルはあると思うし、必要な資質を備えている。あとは時間の問題だけさ」
- ロングスナッパーのロブ・デイヴィスは現在38歳で来春には契約が切れるが、まだ引退するつもりはないとのこと。
- WRフランシスが昇格して空いたプラクティス・スクワッド枠に、T/Gトラヴィス・レフューと再契約した。LGジェイソン・スピッツと同じルイヴィル大出身のドラフト外ルーキーで、パッカーズのプラクティス・スクワッドにいたところを引き抜かれる形で11月21日にカウボーイズと契約したが、3試合ともアクティブ登録されることなく先日解雇されていた。
- ボストン・カレッジHC候補となっているジェフ・ジャゴジンスキーOC。Journal Sentinel紙は情報筋の話として、面接の内容がよかったためにスティーラーズのマーク・ウィップルQBコーチを抜いて最有力候補となった、と伝えている。「さまざまな情報を総合すると、"ジャグズ"は2人の最終候補に入っている。そして彼はウィップルをリードしていると私は思う」
- ランボーフィールドのスタンド上部には、NFL殿堂入りしたOBたちの名前が掲げられているが、1990年代のパッカーズ復活の立役者、ロン・ウルフ元GMの名前も飾られることになった(写真)。「息子のエリオット(パッカーズのスカウト)から電話をもらった時は冗談かと思った。本気だと知って心底驚いたよ。信じられないほどの名誉だ。フットボール界そのものに大きな貢献をしてきた偉大な人々と自分が並べられるのは、素晴らしい気持ちだ。本当に信じられない」とウルフは語っている。
Packers
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Notes |
Michael Montgomery |
DE |
Knee |
Out |
欠場 |
Atari Bigby |
S |
Hamstring |
Questionable |
欠場 |
Ruvell Martin |
WR |
Chest |
Questionable |
欠場の方向 |
Mark Tauscher |
OT |
Groin |
Questionable |
控えで復帰か |
Donald Driver |
WR |
Shoulder |
Questionable |
出場予定 |
David Martin |
TE |
Rib |
Questionable |
出場予定 |
Ben Taylor |
LB |
Hamstring |
Questionable |
出場予定 |
Ahman Green |
RB |
Knee |
Probable |
出場予定 |
Scott Wells |
C |
Illness |
Probable |
出場予定 |
Charles Woodson |
CB |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Lions
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Blaine Saipaia |
G |
Chest |
Out |
Ross Verba |
G |
Groin |
Out |
Marcus Bell |
DT |
Hand |
Out |
Fernando Bryant |
CB |
Concussion |
Out |
Marcus Pollard |
TE |
Hamstring |
Questionable |
Teddy Lehman |
LB |
Hamstring |
Questionable |
Eddie Drummond |
WR |
Hip |
Probable |
Probable
Questionable
Doubtful
Out |
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場 |
2006年12月16日
- 水曜に亡くなったチーフスのオーナーのラマー・ハントについて、オーナー会での付き合いが長かったボブ・ハーラン会長が最近の思い出を振り返っている。「彼はグリーンベイのことをとてもよく理解してくれていた。2003年10月のチーフス戦のことだ。彼は友人を連れてここへやってきて、我々の新しいスタジアムを見て回った。駐車場も歩き回って、テールゲーターたちを見物していた。その後、彼は手書きの礼状をくれて、パッカーズがこのようなスタジアムを作ったことを、リーグ全体としてとても誇りに思っている、と言ってくれた。手紙の最後には、グリーンベイ・パッカーズと同じリーグにいられて自分も幸運に思っている、と付け加えられていた」 「とても悲しいのは、ウェリントン・マラ(NYG)とラマー・ハントという、リーグを代表する2人をわずか1年の間に失ったことだ。この2人のジェントルメンは、常にリーグを第一に考えていた。我々にとって必要なのはこのような人たちだ」
- ヘッドコーチ候補としてのボストン・カレッジとの面談についてジェフ・ジャゴジンスキーOCは、「非常にポジティブな話し合いだったし、ボストン・カレッジは本当に評価の高いところだ。今は他に何も言うつもりはない。さあデトロイト戦の話をしようじゃないか」と語っている。もし自分がいなくなったら、という仮定の話については、「フィルビン(OLコーチ)は素晴らしい仕事をしてる。(アイオワ大でも長い経験があるので)ゾーンブロッキングのことを知り尽くしているよ。パッカーズでの導入からもう1年近くもノンストップでやっているし、彼なら引き継いでやっていけることに間違いはない。チームにはとてもしっかりした基礎がすでにできている」
- RTマーク・タウシャー(鼠蹊部)が約1ヶ月ぶりに練習に復帰した。まだ個人ドリルだけだが、木曜発表のインジャリー・リポートでも "Doubtful" から "Questionable" へと格上げされている。「まだゲーム・スピードには戻りきれていないが、自信をつける意味でも大事な1ステップだ」とジャゴジンスキーOC。地元メディアはライオンズ戦への出場におおむね悲観的だが、もしライオンズ戦がダメでもヴァイキングス戦には間に合いそうだ。
- 先週の練習でヒザを負傷したDEマイケル・モンゴメリーは、後十字靭帯(PCL)の断裂および内側側副靭帯(MCL)の捻挫と判明。「今季はもうプレーできない」と本人も明言しており、近いうちにインジャリー・リザーブ入りとなりそうだ。
- WRドナルド・ドライバー(肩)は"Questionable"のままだが、木曜の練習に復帰。
- LBニック・バーネットは右手骨折のためドラえもん状のギブスをしてプレーしているが、もう少しタックルしやすい形状にしたいので、内側に曲がった形をトライしてみるとのこと。「リーグ側がどこまで許してくれるかによるけどね」
- DEバジャ=ビアミラのスターター扱いは名目だけで、事実上パスラッシュ・スペシャリストへ降格されたと言ってもいい。降格について彼はいつもどおり「神コメント」全開で説明しているが、記者たちが内心で冷笑していることも理解してはいるようだ。「新聞でもニュースでも取り上げられないことは分かってるが、それでも僕は言う。僕は神を頼りにしているし、最終的にはすべて彼のなさることだと信じている。自分はもっと出番がほしいとかなんとか、ここでわめきたてることもできるけど、もし神がそれを望まないのであれば、僕も望むつもりはない」
- 最初の9試合で10サックを挙げたDEアーロン・キャンプマンだが、その後の4試合でわずか0.5サック。今季ブレークした彼に対して、相手チームがブロッカーを増やしてきているのは確かだ。「統計はとっていないが、増えているのは確かだ。むこうはタイトエンドをラインアップさせ、彼はかなりチップ(パスコースに出る前に少しブロックを手伝うこと)されるようになっている」とサンダースDC。
- 49ersでのPジョン・ライアンの3回のパントは、どれもひどいものだった。最初は大幅タッチバック、そして22ydsのミスキック(超ラッキーバウンドで相手1yds地点へ)、そして最後はハングタイムがわずか2.9秒しかないライナー性の49ydsパントで、25ydsのビッグリターンを許した。
- 先日父親を亡くしたばかりのPライアンについて、マイク・ストックSTコーチ。「彼のつらい状況を軽く見ているわけではない。どうかそれは誤解しないでほしい。しかしこの世界では結果が全てだ。彼は誰よりもそれをよく理解しているはずだ。日曜になれば、フィールドで結果を出さなければならない。それ以外の全てのことは、脇に置かなければならない。それができないのなら、やめることだ。それが現実だし、そうして評価されるしかない世界だ」 「試合中に彼に言ったのは、『気持ちを仕事に集中させろ。他の全てのことは忘れるんだ』ということだ。もっとハングタイムを稼げ。もっと正確なアングルを。たとえ真っ直ぐ蹴る場合でも、カバーチームにチャンスを与えるためにハングタイムを長く、とね」
- Pジョン・ライアン。「父のことは影響していないと思いたいけれど、していないと言ったら嘘になる。(父を亡くした直後の)ジェッツ戦のあと、僕は本当に疲れ果ててしまった。『1週間も寝ていない気分だ』とガールフレンドに言ったら、『だって本当に寝ていないから』と言われた。体にも、心にも、全てに影響を与えてしまった。もちろん言い訳にするつもりはない。それは本当なんだけど」
2006年12月15日
- RTマーク・タウシャー(鼠蹊部)は残念ながら今週も "Doubtful" と表示されている。ただしマッカーシーHCは今週中に練習復帰の可能性もあるとしており、うまく行けば "Questionable" に格上げもありそう。
- WRグレッグ・ジェニングス(足首)は水曜の練習に参加したが、WRドナルド・ドライバー(肩)は欠席している。インジャリー・リポートでは "Questionable" となっているが、欠場するはずがない、とチームメイトも口を揃えている。
- WRルヴェル・マーティンは49ers戦でボールの上に胸から着地してしまい胸部打撲。一時的に呼吸が困難になったが、さいわい大事には至らなかった。「ホームゲームだったら、病院にさえ行かなかったかもしれない」と本人。水曜の練習は休んだが、ライオンズ戦出場に支障はないものと見られている。
- WRルヴェル・マーティンはサンフランシスコの病院で1泊してからトレーナーと一緒に帰ってきたが、帰りの飛行機が大変だったらしい。月曜深夜にサンフランシスコを飛び立って、乗り換えのミネアポリス空港に朝6時に到着。そこでさんざん待たされ、ようやくグリーンベイ行きに乗り込んだと思ったら、霧のため着陸できず、給油のためアイオワのシーダーラピッズに引き返してしまった。午後2時になってミネアポリスに二度目の着陸。さらに数時間待たされ、ようやくグリーンベイに着いたのが火曜の夜9時だった。
- 上位WR3人がケガをかかえているため、プラクティス・スクワッドからWRクリス・フランシスを再び昇格させる可能性もある。通常プラクティス・スクワッド選手は予備ロッカールームを使用するが、彼は今もメイン・ロッカールームに残っている。
- 先週の練習でヒザを痛めたDEマイケル・モンゴメリーは今週も"Out"となっており、今季はこのまま復帰できずに終わる可能性が高い。彼がインジャリーリザーブに入れば、上記フランシスを昇格させたり外部から補強するためのロースター枠の空きができる。
- 今週の記者会見でライオンズのWRロイ・ウィリアムズは、「誰が最高のコーナーかとみんなに聞かれるが、僕はCBアル・ハリスだと思っている。ああいったCBはインターセプト数は少ないが、それは相手をシャットダウンしてしまって、そこに投げさせないからだ。アルはこちらの尻のポケットに入っているようなものだ。たとえばこちらがアウト・ルートを走ろうとすると、それより先にアウト・ルートを走っている」と賞賛している。さらに冗談混じりに、「彼は身長8フィート2インチ(274cm)で、腕の長さは36フィートある。地面に引きずるほどの腕があって、それに捕まったら全く動けない。体は細いけれどすごく強くて、だから彼は優秀なんだ」
- 前回のパッカーズ戦でWRロイ・ウィリアムズは138yds・1TDを挙げているが、その時はカバレッジのシステムが今とは違い、42ydsTDはセーフティが許したもの。WRウィリアムズからの賞賛の言葉を聞かされたCBアル・ハリスは、そんなことよりもプロボウルの方がいいんだが、と語っている。「去年は2つしかタッチダウンを許さなかったのに選ばれなかった。今年は1つだけだ。それ(INT数ばかり注目されること)が現実だよ。自分でコントロールできることじゃない。ただウッド(CBウッドソン)がプロボウル級のシーズンを過ごしているのは間違いないけどね」
2006年12月14日
ジェフ・ジャゴジンスキーOCがボストン・カレッジのヘッドコーチ候補の1人となり、同大のアスレチック・ディレクター(プロで言うGMのような人)がウィスコンシンを訪れて火曜朝に面談をおこなった。ジャゴジンスキーは1997年から98年まで同大のOCを務めていた。報道によれば他に5人ほどが候補となっており、これまでのところスティーラーズのマーク・ウィップルQBコーチが最有力と言われている。
2006年12月13日
- CBウッドソン(肩)とWRドライバー(肩)とWRジェニングス(足首)が第2Qに負傷し、3人とも後半に使えるかとうかハーフタイム時点では分からなかったらしい。「3人とも出られないつもりで我々は準備をしていた。彼らがあのようなケガにもかかわらずプレーを続けたことが、多くを物語っている」とマッカーシーHCはタフな選手たちを賞賛している。上記3人とも、練習は休むとしてもライオンズ戦には出場の予定。
- 3番手WRのルヴェル・マーティンは胸部打撲のため、サンフランシスコの病院で1泊して検査を受けている。「用心のためだ。胸部のことだけに、安全策をとっただけ」とマッカーシーHC。詳細はまだわからない。
- レシーバー陣にケガが多かったため、入団わずか5日の4番手WRカーライル・ホリデイにも出番が回ってきた。「ドナルドとグレッグが負傷したから、予想よりも多くプレーさせることになったが、よくやってくれたと思う。彼は非常に頭のいい若者だ。スペシャルチームでもいい仕事をしたし、今後はもっとプレー機会があるかもしれない」
- 4試合欠場中のRTマーク・タウシャーは今週復帰できるのか、と聞かれたマッカーシーHCは、「そう期待している。復帰に近づいていると思う。もしデトロイト戦が無理でも、次のミネソタ戦は出られると思っている」
- ルーキーOL3人の出来について、ジャゴジンスキーOC。「また一歩前進したと思う。彼ら若手のプレーは非常に満足のいくものだった。特にLGカレッジとRTモールのバックサイドでの(カット)ブロックは素晴らしい仕事だった」
- ディフェンスは相手のパス成功をわずか12回に抑えたとはいえ、ビッグプレーを防ぐという点ではまだ物足りないものがある。「ポジティブな点はたくさんあったが修正すべき点も多い。相手ビッグプレーの数そのものは多くなかったが、それでも340ydsのうち192ydsがビッグゲインによるものだ。それは減らさなければならない」とマッカーシーHC。
- DEバジャ=ビアミラをパスラッシュ専門に下げてDT/DEカレン・ジェンキンズを右DEにするプランは、以前にも検討されていたが、彼が足首を痛めて欠場したりしたため棚上げになっていた、とマッカーシーHC。
- かなり出番を減らされたDEバジャ=ビアミラだが、なんとかポジティブな態度を保っている。「これまでと違うのは確かだ。チームメイトの出番では彼らを励まし、自分のチャンスを待つ。違ってはいるけれど、勝つために必要な手段なら、これはいいことだ。いい結果が出るならいいことだよ」
- スペシャルチームで大きな活躍を見せたのはLBトレイシー・ホワイト。最初のキックオフでは相手ブロッカーを押しのけてRBモーリス・ヒックスをわずか17ydsしかリターンさせずにタックルで仕留めた。第3Qのパントでは、相手リターナーのWRブランドン・ウィリアムズを追いかけて5ydsのロスに。
- いっぽう3巡ルーキーのLBアブドゥル・ホッジはミドルLBバーネットの控えを務めているが、今季スペシャルチームではわずか3タックルしか挙げておらず、かなり不甲斐ないプレー内容。
- もしWRドライバーとWRジェニングスが49ers戦の後半に出られなかったらどうしていた?と聞かれたジャゴジンスキーOCは、「ウィッシュボーンでもやる」とひとこと。(現代NFLでは珍しくなった2RB・1FBのラン主体の隊形)
- 次のライオンズ戦が終わると中3日でヴァイキングス戦が控えているため、今週のコーチ陣はそちらの準備も平行して進めなければならない。ライオンズとヴァイキングスは、ディフェンスは似たようなスキームなので難しくないが、オフェンスは対照的なシステムとのこと。
2006年12月12日
- マイク・マッカーシーHC。「我々にとってこの1ヶ月はつらく厳しいものだったが、選手たちはちゃんと準備し、練習し、結束を保っている。そのことはこのチームの人格面を示している。諦めずに頑張り続けている選手たちを誇りに思う。今日はここで素晴らしい勝利を手にすることができた。今季の我々は、何とかアウェーゲームでの課題を克服することはできている。あとは、ホームゲームを何とかしなければ」
- 昨年はマイク・ノーランHCの下で49ersのOCを務めたマッカーシーHCにとって、サンフランシスコで勝ちたいという気持ちは並々ならぬものがあったようだ。「土曜夜のミーティングで彼は、『嘘を言うつもりはない。これは大事なゲームなんだ』と自分に言い聞かせるように言った。この古巣に戻って勝ちたかったんだ。僕らもそれはよく分かっていた。彼に勝利をプレゼントしようというのが僕らの気持ちだった」とLBニック・バーネット。
- QBブレット・ファーヴ。「水曜日のミーティングで、マッカーシーHCはこれ以上ないってほどシンプルな表現をしたんだ。『来年はここにいられない選手もいることだろう。残れるか残れないかは、これからの試合での君たちのプレーや練習内容や準備の仕方にかかっている』ってね。これ以外に選手たちに言うことがあるだろうか?と僕も思ったよ」
- QBブレット・ファーヴ。「チャンピオンシップ・ゲームじゃないし、プレーオフ・ゲームでもない。でも、1つの勝利に感謝する気持ちが、僕はだんだんと強くなってきている。勝って当然と思っていた時期もあるけれど、今では1つ勝つことが大変になってきているからね。バカなことを言っていると思われるかもしれないが、これまでのどの勝利にも負けないほど、今日の勝利は大きな意味がある。今の状況を考えるとね」 「今日のような試合をすると、あと10年でも出来そうな気がしてくる。先週のような試合の後では、最初のバスで帰りたくなるけど。今日のような試合の後なら、正しいことを言い、正しい行動をするのがより容易になるものだ。家に帰って、『よし、これなら当分はやれるぞ』とひとりごとを言ったりね」
- ホームでの惨敗から立て直したことについて、ジャゴジンスキーOC。「先週はじっくりとした話し合いをいくつも行った。不満をぶちまけるものでもないし、怒鳴って活を入れるものでもなかった。自分たちの現状はこうだ、と再確認するものだった。いくつものフィルムを使って、自分たちがこれまでにした良いプレー、正しいプレーを見せた。自信とは、成功を繰り返すことで付いていくものだ。これまで、ウチの選手たちがいいプレーをしなかったわけじゃない。ただもっとコンスタントにする必要があるだけだ。選手たちはしっかりした人間性を持っているから、諦めずに戦い続けてくれているのだと思う」
- 2人のフルバックをRBの前に置くヘビーなパッケージを含めて、今回は頻繁に選手を入れ替え、フォーメーション・チェンジも多かった。前半に5回、後半に4回行った2FBフォーメーションで、RBグリーンは7回28yds、RBモレンシーは2回11yds。最悪でも必ず3ydsは出せていた。1人のFBが最初は右タックルの横(つまりTEの位置)にセットし、それからRBの前にシフトするパターンもあった。「一番最近にゲームプランに組み込んだことだ。私がアトランタ時代にやったもので、いい結果を出せていた。1人がバックサイドでカットオフ・ブロックをして、もう1人がリードブロッカーとなる」とジャゴジンスキーOCは説明している。
- 今季はパスプロを重視して7マン・プロテクションを多用し、そのことが戦術の幅を狭めている面があったが、今回はパスラッシュを恐れず、積極的にダウンフィールドを攻めた。「今日はこれまでよりも、(7人でなく)6人のプロテクションを多くし、ダウンフィールドへのパスを少し増やした。それが非常に上手く行ったようだ。最初から4レシーバー・セットを多用した。ラインマンも多少は経験を積んで成熟し、少しずつよくなっているので、ちょっとぐらい厳しい目にあってもパスプロが大丈夫になってきている」とジャゴジンスキーOC。
- 9回160ydsの大活躍を見せたWRドナルド・ドライバー。「ペイトリオッツが僕を徹底マークして成功して以来、どのチームも同じようにしてきたけど、今日の49ersはもう少しCBを信用していたようだった。ダブルチームしてきたプレーでは、他の選手がいい仕事をしてくれた。特にルヴェル・マーティンへのタッチダウンはそうだね。オンフェンシブラインのブロックもよくて、ブレットに投げる時間を与えてくれた」
- 試合を決めたWRドライバーへの68ydsTDパスのJournal Sentinel紙による図解はこちら。2TEフォーメーションでTEドナルド・リーをワイドにセットさせ、プライマリー・ターゲットはTEフランクスだったようだ。フランクス、ドライバーと2回ポンプフェイクを入れるうちにSローマンを縦に抜いたドライバーに、思い切ってロングパス。30yds付近でキャッチしたドライバーが、あとは個人技でタックルを振り払いながらエンドゾーンへ。
- 超ワイドオープンだったWRルヴェル・マーティンへの36ydsTDパスは、WRグレッグ・ジェニングスが必死でマーティンを指し示してくれたおかげだった。「グレッグは本当にセンスのいい選手だ。フィールドを走りながら、ワイドオープンのチームメイトを指差す選手なんて見たことがないよ」とQBファーヴ。プレーアクションから左にロールしたQBファーヴは、まずショート・フラットのWRドライバーを見たがダブルカバーされていた。次にWRジェニングスを見たら、エンドゾーンのWRマーティンを指していたので、かなり無理な体勢だったが思いっきり投げた。「あれだけオープンだと、オーバースローもアンダースローも許されない。信じないかもしれないが、僕にとって今季で一番難しいパスだった」
- 最初のシリーズでは、複数のミスタックルによりRBフランク・ゴアの一発72ydsランを許したが、CBアル・ハリスが必死に後ろから追いかけて自陣2ヤードで外に押し出した。その後49ers側の反則もあってタッチダウンを逃れたことで、序盤の流れを大きく引き寄せることができたが、CBハリスのあのタックルがなければ試合はどうなっていたか分からない。
- 最初に72ydsランを許したあと、アーリー・ダウンの右DEにはDEバジャ=ビアミラに代わってDTカレン・ジェンキンズが入ることが多くなり、その後はラン23回68yds(平均2.95yds)に抑えることに成功した。ここまで12試合は全体の77%のスナップに出場してきたDEバジャ=ビアミラだが、今回は47.3%の26スナップに留まった。「今後もこういったことは続けていくつもりだ。相手ブロックを受け止められる、サイズのある選手。いろんな選手の組み合わせをね」とマッカーシーHC。DTピケットも、「カビーアに休息を与えることはチームにとって大きな助けになると思う。彼は240ポンド台しかなくて、350ポンドのヤツを1日中相手にしなきゃならないんだから」
- DEバジャ=ビアミラに代わって右DEで多くをプレーしたDTカレン・ジェンキンズ。「すごく気持ちよかったよ。最近はDEをやっていなかったし、いろいろと過去の記憶を呼び戻しながらやっていた。ランプレーでは、動きを読むことに慣れなきゃいけない。インサイドでは、全てがもっと速いから。足首の痛みはかなりあるけど、今季はまあこのままだろう」
- DEキャンプマンの休息を増やすという噂もあったが、けっきょく1プレーしか休まず、ルーキーのDEジェイソン・ハンターはスペシャルチームのみの出場に終わった。
- 先発両CBのパスカバレッジがパス守備向上の最大の要因かもしれない。CBアル・ハリスはWRバトルにマッチアップしてわずかパスキャッチ1回11ydsに抑え、CBチャールズ・ウッドソンはWRブライアントにマッチアップして1回39yds。
- CBチャールズ・ウッドソンは、エンドゾーンへのロングパスをきっちり防いだ際に肩から落下して一時退場したが、後半の初めから復帰。ケガの多さが懸念された大型補強だったが、今季はいくつものケガに悩まされながらここまで全試合に先発出場している。「どうしてやれるのか分からないよ。彼は深刻なケガをかかえながらシーズンのほとんどを過ごしているのに、プレーはどんどんよくなっているんだから」とDTコーリー・ウィリアムズ。ウッドソン本人は、「正直、今季はもうダメだと思ったこともあった。ここまで休まずに来れたことに自分でも驚いてる」と率直に語っている。「マッカーシーHCが練習を休ませてくれてるのが大きいんだ。出られそうもないと思う週が何度もあったけど、水・木と休ませてくれて、金曜だけ練習に出ることによって欠場せずに済んでいる。コーチに感謝してるよ」
- 第3Q、相手に傾きかけた流れを引き戻したのはSニック・コリンズのインターセプトだった。QBアレックス・スミスはランフェイクから右にロールし、TEヴァーノン・デイヴィスへ投げたが短すぎ、そこにコリンズが飛び込んだ。「TEデイヴィスはオープンで、QBの判断自体は間違ってなかった。でもQBにプレッシャーをかけたから、僕がレシーバーの前にアンダーカットする時間ができた」
- LB A.J.ホークはプロ入り初インターセプト。「素晴らしいプレーだった。ウィンストン(モスLBコーチ)はずっと彼らとあの練習を続けていたのだ。(TEデイヴィスをカバーして)振り向いた瞬間のことだった。いいパスだったが、彼が見事に空中でもぎ取ってくれた」とサンダースDC。
- これまでのキックオフリターンユニットではRBモレンシーとRBヘロンが横に並んでいたが、今回はヘロンがラインの直後に付き、FBヘンダーソンがリードブロッカーとしてモレンシーの前に付いた。マイク・ストックSTコーチによると、これはKジョー・ネドニーの得意とするサプライズ・オンサイドキックに備えての措置だという。「ネドニーは今季2回もサプライズ・オンサイドキックを成功させているから、それだけはさせないためだ。彼は完璧な技術を持っていて、ディープに蹴るような動きで10ydsのオンサイドを蹴るから、いつ来るかわからない」
- 6巡ルーキーのSタイロン・カルヴァーが今季初めてアクティブ登録から外れ、Sチャーリー・ペプラーが控えセーフティ兼スペシャルチーマーとして出場した。カルヴァーに何かケガがあったのか、プレー内容の評価が下がったのか。
- RBアーマン・グリーンはパッカーズで通算67タッチダウンとなり、WRスターリング・シャープを抜いて球団史上3位に。1位はWRドン・ハトソンの105回、2位はRBジム・テイラーの91回。
- QBブレット・ファーヴは、プレーオフを含め49ersに対して11勝1敗となった。唯一の敗戦は、ホルムグレンHCのグリーンベイ最後の試合ともなった1998年のプレーオフ。QBスティーヴ・ヤングからWRテレル・オーウェンスに逆転TDを許した試合だ。「得意な相手ということでは、シカゴ戦も以前はさんざんそう言われたからね・・・。49ers戦だって、彼らが(モンタナやヤングのいた)全盛期に当たっていたら、話は別だったはずさ。今の49ersもタレントはたくさんいてポテンシャルは大きい」
- QBファーヴがいわゆる"Fireman's Carry"をしてWRドライバーを祝福するのはこれが3回目(写真)。ドライバーの方も慣れてきて、ふわっと浮くように体を預けるようになってきた。「最高に楽しい。だって、彼の伝説の一部になりたいというのが僕の望みなんだから。これでもう3回目だ。素晴らしいことだよ」とドライバー。
- 復帰が見込まれたTEデヴィッド・マーティン(わき腹)だが、試合前のウォームアップでの試運転も行わず、欠場が決定している。動くことはできても試合でのヒットに耐えられない、と判断されたのか。
- CBパトリック・デンディは数週間前に脱臼した指を再び痛めた。
- かつてパッカーズと49ersの両方でプレーした元QBスティーヴ・ボノがスタジアムを訪れ、試合前にはブレット・ファーヴとも旧交を温めていた。
2006年12月11日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (5-8) |
7 |
10 |
7 |
6 |
30 |
49ers (5-8) |
3 |
3 |
7 |
6 |
19 |
晴れ時々曇り。気温は14℃。最初のピンチをFGでしのいだパッカーズは徐々にパスオフェンスが調子を上げて前半で11点のリード。後半に入っていったんは49ersの流れになるが、そこからインターセプトを奪った直後のWRドライバーへのロングTDパスが通って再びモメンタムを取り戻す。最後までオフェンスがよく機能したパッカーズが連敗を3で止め、古巣への勝利をマッカーシーHCにプレゼントした。
第1Q、パッカーズはRBグリーンのラン中心にSF陣に進むが、WRジェニングスへの33ydsパス成功がチャレンジで覆り、結局パント。49ersはRBゴアの72ydsランが飛び出してGB陣2に迫るが、反則も響いてFGどまり。GB陣37からのパッカーズは、WRドライバーへの21ydsパスでSF陣に入り、WRルヴェル・マーティンに37ydsTDパスが通って逆転。49ersが3&アウトのあと、GB陣33からのパッカーズはWRジェニングスへのパスでまたもSF陣に入るが、WRドライバーのエンドアラウンド失敗で得点圏に進めず。ナイスパントでSF陣12からの49ersは、2回目のランでRBゴアがファンブルロスト。
第2Q、SF陣8からの攻撃だがパッカーズはタッチダウンならず、23ydsFGで3点追加。49ersはTEウォーカーへの29ydsパスでGB陣に入るが、WRジェイコブズのパスキャッチがぎりぎりアウトオブバウンズで結局パント。GB陣20からのパッカーズはWRドライバーへの19ydsパス、22ydsパス、TEドナルド・リーへの11ydsパスでレッドゾーンに入り、最後はRBグリーンがエンドゾーンに飛び込んでタッチダウン。WRバトルへの11ydsパスなどでGB陣に進んだ49ersは、4thダウン3のギャンブルはRBゴアへのパス成功でレッドゾーンへ入るがタッチダウンはならず、36ydsFG成功で11点差に。残り57秒、GB陣23からのパッカーズはWRドライバーへのパスでフィールド中央まで進むがサックされて前半終了。
第3Q、49ersはRBゴアのランとWRアントニオ・ブライアントへの39ydsパスでレッドゾーンに入り、QBスミスのスクランブルでGB陣1での1stダウン。RBゴアがエンドゾーンに飛び込んで4点差に。両軍とも3&アウトのあと、ナイスパントでGB陣3からのパッカーズ攻撃は、スナップミスもあって3&アウト。GB陣49からの49ersは、3rdダウン2でのパスをSコリンズがGB陣32でインターセプト。2つめのプレーでWRドライバーへのロングパスがタッチダウンに。49ers攻撃は3rdダウンでサックが出てパント。GB陣42からのパッカーズはRBグリーンへの13ydsパスとRBモレンシーの10ydsランでSF陣35に進んで第4Qへ。
第4Q、WRルヴェル・マーティンへの6ydsパスは1stダウンに届かず、44ydsFG成功で14点差に。49ersはホールディング反則も響いて3&アウトに終わると、CBウッドソンの40ydsリターンが飛び出してSF陣18へ。WRドライバーへの6ydsパスで1stダウンゴールに迫るがTDパスは通らず、21ydsFG成功で17点差に。ナイスリターンでSF陣46からの49ersは、RBゴアへの16ydsパス、TEデイヴィスへの14ydsパスで簡単にレッドゾーンに入るが、エンドゾーンへのパスをLBホークがインターセプトし、GB陣21までリターン。パッカーズはラン3回で時間を使ってパントし、25ydsリターンでSF陣48からの49ers攻撃。TEデイヴィスへのショートパスが、ミスタックルで52ydsのタッチダウンに。PAT失敗で11点差。残り5分09秒、GB陣14からのパッカーズは、TEフランクスへの11ydsパス、WRジェニングスへの17ydsパスで1stダウンを重ね、タイムアウトを使わせた後でRBモレンシーの39ydsランが飛び出してトドメとなった。
- QBブレット・ファーヴは9人のレシーバーに投げ分けて22/34、293yds、2TD、0INTと文句なしの出来。試合中盤はランが止められて苦しくなったが、3rdダウン成功率40%もまずまず。得点圏に入りながらタッチダウンが奪えないことが何度もあったが、そこで無理をせず我慢したのも勝因の1つか。
- RBアーマン・グリーンは21回77yds、1TD。第3週ライオンズ戦以来ファンブルが一度もない。RBヴァーナンド・モレンシーは試合最後に39ydsランが出たので7回69yds。
- チーム全体のラン攻撃は34回139yds+(平均4.1yds)となり、先週の好調をなんとかキープできた。
- レシーバー陣ではWRドナルド・ドライバーが9回160yds、1TDの大活躍。第3Qの68ydsTDパスでは、そのうち22ydsが彼のタフなランアフターキャッチだった。WRグレッグ・ジェニングスはショートパス中心に5回50yds(途中で一時退場)。
- WRルヴェル・マーティンは2回42yds。36ydsのTDパスは、相手CBのカバレッジミスで超ワイドオープンになってのものだった。これが彼にとってのNFL初タッチダウン。
- パッカーズオフェンスはターンオーバーを一度も犯さず、ディフェンスは1ファンブルリカバーと2インターセプトを奪った。敵陣ゴール前でのファンブルリカバーは3点に結びつき、インターセプトはどちらも、相手に傾きかけた流れを引き戻すビッグプレーだった。
- 今週もRTタウシャーに代わってトニー・モールが先発し、OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTモール。被サックわずか1つと健闘したのは、1ステップ・ドロップのクイックパスを増やすなどの工夫も大きかった。
- ラン守備はRBフランク・ゴアを止めることができず、全体で25回146yds(平均5.8)を許した。序盤にミスタックルから72ydsランを許したために数字が悪くなったが、その一発を除けば平均3.0ydsと上出来の数字。QBアレックス・スミスを3rdダウンロングに追い込むことができた。
- パス守備はQBアレックス・スミスを12/29、201yds、1TD、2INTに抑え、3rdダウンコンバージョンもわずか3/12。ここでの頑張りが大きな勝因となった。
- パス守備の唯一の失態は、17点リードした第4Q残り5分でのTEヴァーノン・デイヴィスへのTDパス。プリヴェント・ディフェンスを布いたパッカーズに対し、ごく普通のアンダーニースへのパスだったが、ミスタックルを連発してエンドゾーンまで運ばれてしまった。
- パスラッシュはあまり有効ではなく、DEキャンプマンとDTジェンキンズによる合同サック1つだけ。それでいてパス守備が良かったということは、こちらのパスカバレッジがよかったのか、相手QBの未熟さに助けられたのか。
- 反則はわずか2回10ydsと素晴らしく、ミスの少なかったパッカーズの試合運びを象徴している。RGスピッツのフォルススタートとDEバジャ=ビアミラのオフサイド。
- パントリターンはCBウッドソンが40ydsのビッグリターンを含む2回平均23.5ydsの活躍。
- キックオフリターンはRBモレンシーが4回22.5ydsと普通の数字だが、相手キックオフがエンドゾーンまで飛ばないので、35yds前後から攻撃できることが多かった。
- カバーチーム。キックオフのカバレッジは悪くなかったが、終盤に44ydsリターンを許して平均25.8ydsに跳ね上がってしまった。パントのカバレッジは15ydsリターンと25ydsを許し、ピンチを招いた。
- Kデイヴ・レイナーは、23yds、44yds、21ydsを全て成功。キックオフはタッチバック1回。
- Pジョン・ライアンは5回平均41.6ydsとイマイチ。敵陣38から蹴りながらタッチバックになったのはいただけない。
- ケガ人
- WRグレッグ・ジェニングスは、第2Q半ばにクイックパスをキャッチして敵陣ゴール前で倒れた際に再び足首を痛めたか負傷退場。後半には復帰してパスキャッチもしたが、明らかに万全ではなかった。
- CBチャールズ・ウッドソンは以前から痛めていた肩を前半最後に再び痛めてしまい、CBジャレット・ブッシュが代役に入った。2ミニッツを切ったところでロッカールームに退いて検査を受けたウッドソンだが、後半最初から復帰している。
- アクティブ登録から外れたのは、RBポープ、TEマーティン、RTタウシャー、Gパーマー、DEモンゴメリー、LBテイラー、Sカルヴァー、そして第3QBイングル・マーティン。
- QBブレット・ファーヴは15年連続で3,000ydsパッシングを達成し、NFL記録を更新中。
- WRドナルド・ドライバーは早くもシーズン1,103ydsレセプション。通算4回目の1000ydsレセプションは、ジェームズ・ロフトン(5回)、スターリング・シャープ(5回)に次ぐ球団史上3位。
- WRルヴェル・マーティンはNFL初タッチダウン、WRカーライル・ホリデイはNFL初キャッチ、LB A.J.ホークはNFL初インターセプトを記録している。RBモレンシーの39ydsランもキャリア最長。
- 足の骨折によりすでにIR入りしたQBアーロン・ロジャースだが、故郷に近いためか、松葉杖でサイドラインに現れて応援している。
- 今年のドラフト1巡5位でLB A.J.ホークを指名したパッカーズと、6位でTEヴァーノン・デイヴィスを指名した49ers。どちらがよかったのかと、両チームの地元メディアからは何かと比較されるが、今回は2人ともビッグプレーでチームに貢献した。LBホークは第4QにそのTEデイヴィスへのパスをインターセプトし、次のドライブではTEデイヴィスが52ydsのTDパスレセプション。
2006年12月10日
天然芝を人工繊維で補強するハイブリッドなシステム "DD GrassMaster" を来季からランボーフィールドに導入することになった。寒冷地では冬に芝の根付きが悪くなって芝が禿げやすくなったり掘れやすくなったりするが、このシステムは天然芝の根が人工繊維に巻きついて安定する仕組み。見た目も使用感も従来と変わらず、人工芝ではなく天然芝の方に分類される。
すでにスティーラーズ、ブロンコス、イーグルスの各スタジアムで正式採用され、パッカーズでも昨年夏から、練習用のクラーク・ヒンクル・フィールドに採用されている。選手たちには非常に評判がよく、今年春にもランボーフィールドへの導入が検討されたことがあった。
伝統主義者からの批判を想定してボブ・ハーラン会長は、「これはランボーフィールドの歴史的価値をいささかも損ずるものではない。導入しても、天候が悪くなれば泥のようになるし、気温が低くなれば凍りつく。雪が降れば滑りやすい。十分なリアリティは保たれる。クラーク・ヒンクル・フィールドには数え切れないほど足を踏み入れたが、人工のものという感じは全くしない」と説明している。
"DD GrassMaster"を提供するDesso DLW社の担当者マイク・マグローは言う。「ランボーフィールドが神聖な存在ということはよく理解している。懸念を和らげるために私が言えることは、ベースに埋め込まれた人工繊維は天然芝システムの働きに何の影響も与えない、ということだ。天然芝と全く同じように働く。それでいて、悪天候時にディボットやひどい損傷はなくなるだろう。我々はこれを、天然芝システムの強化ととらえている」
- DEマイケル・モンゴメリーが水曜日の練習でヒザを痛め、即座に"Out"となった。首脳陣がコメントを避けているため正確なことはわからないが、詳しい検査もしないうちから欠場が決まるのは状態が悪い証拠。このままシーズンアウトとなるのでは、という見方が強まっている。
- DEバジャ=ビアミラの出番を減らしてDTコーリー・ウィリアムズをDEに移すプランは、上記モンゴメリーの負傷欠場でさらに確実となった。また、ディフェンス全体の98.3%に出場して事実上出ずっぱりのDEキャンプマンのスナップ数を減らすことも検討されている。
- 6巡ルーキーのDTジョニー・ジョリーの出番が増えるという噂もあって、DEキャンプマンとDTピケット以外の先発DL2人が誰になるのか、選手たちもよくわからない様子。
- CBキャロル解雇以来、CBパトリック・デンディがニッケルバック/3番手CBとしてプレーしてきたが、今週の練習内容からすると、CBジャレット・ブッシュとの併用になる可能性もありそうだ。CBブッシュはユタ州立大から今年のドラフト外でパンサーズに入団し、開幕前に解雇されてパッカーズへ。しかしCBとしての出番はほとんどなく、ここまではスペシャルチームばかりだった。
- TEデヴィッド・マーティンは木・金とチーム練習に参加し、なんとか復帰できそうな体勢は整った。ただし、わき腹(骨折はないが軟骨に損傷)の痛みはまだあるようで、試合でのヒットに耐えられるかどうかが問題。
- RTマーク・タウシャーは今週も全く練習に参加できず、4試合連続欠場が決定。
- CBウッドソンに代わって今週もWRグレッグ・ジェニングスがパントリターンを担当の見込み。
- 火曜日に解雇されたWRクリス・フランシスが再びプラクティス・スクワッドに入り、代わりにOTカルヴィン・アームストロングが解雇された。
Packers
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Notes |
Michael Montgomery |
DE |
Knee |
Out |
欠場 |
Mark Tauscher |
OT |
Groin |
Doubtful |
欠場 |
David Martin |
TE |
Rib |
Questionable |
出場の方向 |
P.J. Pope |
RB |
Hamstring |
Questionable |
出場予定 |
Ben Taylor |
LB |
Hamstring |
Questionable |
出場予定 |
Ahman Green |
RB |
Knee |
Probable |
出場予定 |
Noah Herron |
RB |
Ankle |
Probable |
出場予定 |
Nick Barnett |
LB |
Hand |
Probable |
出場予定 |
Charles Woodson |
CB |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Patrick Dendy |
CB |
Concussion |
Probable |
出場予定 |
49ers
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Eric Johnson |
TE |
Knee |
Out |
Adam Snyder |
OT |
Ankle/Knee |
Out |
Derek Smith |
LB |
Hamstring |
Out |
Jonas Jennings |
OT |
Ankle |
Questionable |
Anthony Adams |
DT |
Knee |
Questionable |
Shawntae Spencer |
CB |
Ankle |
Questionable |
Probable
Questionable
Doubtful
Out |
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場 |
2006年12月 8日
- 隔週水曜日の定例記者会見でQBブレット・ファーヴは、「オフシーズンにはたぶん左足首の関節鏡手術が必要だろう。今はなんとか我慢できるが、そのときがきたらやらなきゃいけないと覚悟はしている。痛みは日によってまちまちで、今日はどちらかというと痛むほう」と語っている。引退問題についてはいつもの通りで、注目に値する発言は特になし。足首の負傷が引退問題に影響を与えることはないとのこと。
- 新加入のWRカーライル・ホリデイは身体検査等で合流が遅れ、ミーティングなしでいきなり水曜の練習に参加している。同じくQB出身のWRアントワン・ランドル=エル(PIT→WAS)を少し大きくしたようなタイプ、とホリデイ自身は語っている。今後数日で準備が整って49ers戦に出場できればパントリターナーをさせるかもしれないが、現時点では全て未定、とマッカーシーHC。
- このところ不振のパスラッシュにてこ入れするため、DEバジャ=ビアミラの出番を減らすことを首脳陣は検討している。今季まだ5サックしか挙げられず、持ち前のスピードがやや鈍ったと見られているからだ。「DEバジャ=ビアミラにはもっと3rdダウンのパスラッシュで結果を出してほしいと思っている。そのことについて、私は彼と話し合いをした」とマッカーシーHC。すでに練習ではコーリー・ウィリアムズをDEに入れ、DEバジャ=ビアミラとの兼用を始めている。もともとウィリアムズは一昨年のルーキー時はDE/DT兼用だったが、今季はここまでDTオンリーだった。大型の彼を右DEに入れることによってラン守備を強化し、バジャ=ビアミラの負担を減らすことによってパスラッシュのキレを取り戻させようという意図と思われる。
- 今季のオフェンスはパスプロテクションを優先させるためにブロッカーを増やさざるをえず、そのためにプレーの種類を限定せざるをえなくなっている、とマッカーシーHCは認め、「私の考えでは、まずプロテクションが最優先だからね」と説明している。そのために7ステップ・ドロップが減り、ビッグプレーは滅多に出ず、ランアフターキャッチ頼みになってしまっている。
- RTマーク・タウシャー(鼠蹊部)は今週も "Doubtful" のままで、復帰の見込みは薄い。「来週になれば、出場の見込みももう少し現実的になってくるだろう」とマッカーシーHC。
- TEデヴィッド・マーティン(わき腹)は "Questionable" にアップグレード。水曜の練習に久しぶりに参加したが、ほとんどは個人ドリルに限られ、 49ers戦への出否は微妙なところ。マーティン不在の影響についてマッカーシーHCは、「彼は特にインサイド・ルートでいい結果を残してきた。彼が出ている間は貢献が大きかったし、今の我々は(彼の得意な)フィールド中央でもっと稼がなくてはならない」
- 最新の公式デプスチャートでは、ベテランのFBウィリアム・ヘンダーソンがFBブランドン・マイリーを上回ってスターターと表示されている。起用法に何か変更があるのかどうか。
- 残り3試合のホームゲームに備え、消耗の激しいハッシュマーク間の芝の張り替えが行われた(写真)。ランボーフィールドでは過去6年のうち5年で同様の張り替えを行っており、Journal Sentinel紙によると費用は$3万ドルほどとのこと。
2006年12月 7日
昨日カーディナルスから解雇されたWRカーライル・ホリデイを獲得し、代わりにWRクリス・フランシスを解雇した。ホリデイはノートルダム大でQBとして26試合の先発経験を持ち、大学4年目でWRに転向したためWR経験がまだ浅い。今年がどうこうと言うよりも、将来性に期待しての補強かもしれない。
現在25歳のWRホリデイは、身長6-2(188cm)の大型WR。ノートルダム大から昨年のドラフト外でカーディナルスに入団し、プラクティス・スクワッドからシーズン終盤に昇格して1試合だけ出場した(スタッツなし)。2年目の今年も序盤はプラクティス・スクワッドにいたが、10月半ばにロースターに昇格。WRフィッツジェラルド欠場時に2試合先発(試合の最初が3WRや4WRセットだったため)したがチャンスを活かすことができず、今週初めに解雇されていた。QB経験に加えて、野球でもシンシナティ・レッズからドラフト指名されたことのあるマルチアスリート。
解雇されたWRクリス・フランシスはテキサス大エルパソ校出身のドラフト外ルーキー。ファーガソンとコーレン・ロビンソンが相次いで戦線離脱した穴を埋めるため、10月20日にプラクティス・スクワッドから昇格した。4番手WRを務めたものの、思うような活躍はできず、4試合でわずか2キャッチ16ydsに終わった。それに加えてスペシャルチームでのプレー内容が解雇の要因になった可能性もある。
2006年12月 6日
- チームの立て直しについて、マイク・マッカーシーHC。「何でも変えればいいというものじゃない。全てを見直すことは、確かに必要だ。我々はいろいろな選択肢を考慮している。これほど(記者会見の時刻が)遅くなったのは、実際そのせいなのだ。今朝はいつもより少しばかり(ジェッツ戦を振り返る)ミーティングが長かった。これでようやく夕食までにはサンフランシスコ戦に取りかかることができる」 「スターターを変えるとは言っていない。要は、チャンスを活かせないでいる選手の出番を減らし、チャンスを与えるに足る選手の出場機会を増やすということだ」
- 自分自身のクビが話題の中心になってはいるが、とりあえずディフェンスのラインアップ変更の可能性についてボブ・サンダースDCは、「全てを洗い直して、選手によって出番を増やしたり減らしたりすることを考慮しているところだ。あとは(今週の練習で)様子を見ていく」と語っている。具体的に何をどう変えるのかは不明だが、QBへのプレッシャーを増やす方策がメインではないかと見られ、これまではスペシャルチームのみだったEジェイソン・ハンター(ドラフト外ルーキー)起用も噂されている。また、オフェンスについてもジャゴジンスキーOCが似たようなコメント。
- テッド・トンプソンGM。「昨日のような試合では、あまり成長を見て取ることなどできない。しかしチーム全体としては、進歩を続けていると私は思う。しかし一歩後退には違いないし、それを無視するつもりはない。特にこのホーム2戦はそうだ。シアトル戦は、スーパーボウル出場チームとのアウェー戦だったし、かなりよくやったと思う。しかしこのホーム2戦には失望している」
- ボブ・ハーラン会長。「これほど厳しい敗戦が続けば、確かに心配せざるをえない。しかし、ニューオーリンズ戦やセントルイス戦やバッファロー戦のように、非常によく戦いながら惜しいところで落とした試合もある。若いチームが、もがき苦しみながら自分を見つけようとしている。私は試合ごとにテッド・トンプソンGMと話し合いをしていて、彼のフラストレーションはよく知っている。しかしこれ(下向き)は、球団が長期的に向かっている方向ではない」
- 鼠蹊部の回復具合を調べるため月曜にMRI検査をしたRTマーク・タウシャーだが、まだ復帰は難しいことが判明。それだけでなく、復帰できないまま今季終了の可能性も十分あるようだ。TEデヴィッド・マーティン(わき腹)についても同様。
- 足首の捻挫から復帰して以来イマイチのWRグレッグ・ジェニングスについて、ジャゴジンスキーOC。「シーズン前半に負った足首のケガが長引いていて、パフォーマンスにも影響してしまっている。それでもプレーせざるをえないというのが彼の現状だ」
- ファーヴに対して現役続行を説得し始めているのか、と聞かれたマッカーシーHC。「それはオフシーズンの話題だ」
2006年12月 5日
- マイク・マッカーシーHC。「この記者会見場に来るまでに、何と言おうかいろいろ考えたが、いまだに何も浮かばない。本当に失望している。私のチームなのだから、私が全ての責任を負っている。しかしあのようなパフォーマンスは許されない。あのようなプレーをホームで。関係する誰にとっても非常に頭に来る内容だった」
- マッカーシーHC。「選手たちが試合を投げてしまったとは思わない。ただお粗末なパフォーマンスだった。拙いポジションにいるのを私は見たし、拙いテクニックや、ブロックを保てなかったり、ブロックを振り払えなかったりするのも見た。最初の2シリーズではパスプロで大きなポカがあった。私が見たのはそういったものだ。ハーフタイムでは選手それぞれの人間性も問われた。しかし試合を投げたのは私は見ていない」
- ここ2試合のホームゲームを合わせて10-73。シーズン後半に来ての3連敗について、QBブレット・ファーヴ。「よくない数字だ。そんな言い方では控え目すぎるかもしれないけど。正直、いまコーチ・マッカーシーの代わりにヘッドコーチになりたくはないね。こんな内容は、(コーチングではなく)結局は個人のプレーに尽きるんだから」 「僕たちがスキームをきちんとこなせていないのか、能力を全て発揮できていないのか、単によくないチームなのか。そのどれか1つなのか、複数の組み合わせなのか、わからない」
- QBブレット・ファーヴ。「現役続行を選んでよかったと思ってはいる。しかしこのような試合を目にするのはつらいね。こんなのを見ることになろうとは思わなかった。しかしこれが僕らの現実だ。このような試合、そして2シーズンを経験することになろうとは思っていなかった。こんな試合が続けば、フィールドに戻ってくるのは正しい決断だったのか?とやはり思ってしまう。これまで15年間、特にホームでは、勝つことに慣れていたからね。それが急に粉々になってしまった」
- ディフェンス不振について、マッカーシーHC。「全くパスラッシュがないかの如くだった。こちらは泥の上でプレーしているようで、QBペニントンはレシーバーたちとまるでキャッチボールをしているようだった」
- シーズンを通してのディフェンス崩壊にボブ・サンダースDCの責任を問う声が強まるばかりだが、シーズン中のコーチングスタッフ変更についてはマッカーシーHCが否定。しかしシーズン後についてはコメントを避けた。選手たちも表立ったコーチ批判は控えている。サンダースDCの力を信じているかと聞かれたLBバーネットは、「こういった質問に誤ったコメントをすると、チームを分裂させかねない。自分に分かるのは、僕たちはもっといいプレーをしなければならないということだけだ。それ以外はみなさんに任せるよ」
- DEアーロン・キャンプマン。「出血が止まらない。前半はまさにそういう感じだった。必要なときに僕らは相手を止めることができなかった。何とかしてファンブルさせたり、サックしたり、相手のモメンタムを止めることができなかった」
- ホームで1勝5敗、惨敗続きの成績についてCスコット・ウェルズ。「わからない。こんなの受け入れられない。今シーズンを迎えるにあたって、去年悪かったホームゲームの成績を良くするのが1つの目標だったのに」
- 久しぶりに100ydsを超えたランブロックについて、LGダリン・カレッジ。「望んでいたほどにはラッシングの機会そのものがなかった。大きなリードを奪われてしまうと、こちらもゲームプランを変えざるをえない。いくらでもランが出せそうな気がしたのに、残念ながらその機会がなかった」
- RBアーマン・グリーンの102ydsラッシングについてマッカーシーHCは、「アーマンの出来には非常に満足している。彼が(問題ではなく)解決策の一部なのは確かだ。もっと機会を与えられてしかるべきだ」と賞賛している。TEフランクスは、「ランニングゲームのプランは完璧だった。もっとランをすべきだった。(ケガから復帰した)彼のことを、僕らは今季ずっと応援している。彼が活躍するのを見るのは嬉しいよ」
- 金曜日に父を亡くしたPジョン・ライアン。「試合を休むなんて、これっぽっちも考えなかった。これは僕が決めたことじゃない。父が決めたことなんだ。父は出場させたかった、僕にはよくわかっている。ただ同時に、とても難しい状況だったのは確かだ。父を喪ったショックが試合直前に一度来て、最初のパントの後でもう一度来た。蹴り終わってフィールドから出るときに、涙が出てきた」 「昨日ブレットが僕のところに来て、彼がお父さんを亡くしたときの話をしてくれた。そして、僕らの父たちはきっと今ごろ、天国で冗談を言い合っているだろうって。そう思うだけで、気分が少し楽になった」
- 10点を挙げて21点差とした第3Qの終わりに、パッカーズはオンサイドキックを敢行。「規定の10yds飛ばずにパッカーズ側の選手(CBデンディ)に当たった」との判定でいったんはジェッツのボールとなったが、チャレンジの結果、ジェッツ側がCBデンディの前に手を差し出して触れていることが確認され、判定が覆った。しかしオフェンスはこのチャンスを活かすことができず3&アウトに終わり、追い上げムードもこれで打ち止めとなった。
- 先週ひどい出来だったキックオフカバレッジは今回も45ydsリターンを許し、Kデイヴ・レイナーの必死のタックルでなんとかタッチダウンを逃れた。「キッカーがジャージを汚す仕事をするのは、いいことじゃない。さいわい失点はせずに済んだけど(最初のプレーでCBウッドソンがINT)、何がどうなっているのかわからない。僕たちキックオフチームが以前のようにカバーできていないのは確かだ」とKレイナー。
- 心配された冬のランボーフィールドで、やはり成功率が下がってきたKデイヴ・レイナー。「ウチのサイドラインに向けて(東から西へ)風が吹きつけていた。左のアップライトを狙ったのに、完全に流されて右に外れてしまった。これがランボーフィールドだ。ここでの蹴り方を僕は学んでいかなければならない」
- QBファーヴからWRドライバーへのTDパスはこれで32個となり、球団史上5位タイ。QBリン・ディッキー&WRジェームズ・ロフトン、QBファーヴ&WRロバート・ブルックスの両タンデムに並んだ。
2006年12月 4日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Jets (7-5) |
10 |
21 |
0 |
7 |
38 |
Packers (4-8) |
0 |
0 |
10 |
0 |
10 |
気温は-7℃。雪が降っているが積もるほどではなく、薄日が差している。風が吹いて体感気温-18℃。序盤からラン守備・パス守備どちらもガタガタののパッカーズは、前半5回のディフェンスを一度も止めることができずに340ydsで31失点。事実上ここで試合が決まってしまい、オフェンスもいいところなく3連敗となった。
第1Q、NYJ陣31からのジェッツはTEベイカー、RBヒューストン、WRマカレインへのパスでレッドゾーンに入るが、エンドゾーンへのパスが通らず、24ydsFGで先制。GB陣33からのパッカーズは、RBグリーンとTEフランクスへのパスでNYJ陣に入るが、サックされてファンブルロスト。ジェッツはWRコチェリーへの25ydsパスで得点圏に入り、最後もWRコチェリーへの12ydsTDパスが成功。GB陣34からのパッカーズは3&アウトに終わり、NYJ陣17からのジェッツはTEベイカーへの22ydsパス、WRコチェリーへの21ydsパスなどでまたも得点圏に入り、第2Qへ。
第2Q、ゴール前に迫ったジェッツはRBヒューストンのラッシングTDで早くも0-17。GB陣28からのパッカーズはRBグリーンの35ydsランで得点圏に入るが、40ydsFGは右に外れて得点ならず。ジェッツはWRブラッド・スミスのリバースなどでゴール前に迫り、3rdダウンのパス失敗もパスインターフェアで1stダウン。再びRBヒューストンのTDランで24点差。GB陣28からのパッカーズは自陣39でのギャンブルはなんとか成功するが、WRドライバーへのロングパスがインターセプトに。2ミニッツ明け、TEベイカーへの15ydsパスでGB陣に入ったジェッツは最後もTEベイカーへのTDパスで31点目。ブーイングの嵐の中、ハーフタイムへ。
第3Q、GB陣33からのパッカーズはRBグリーンのラン中心にレッドゾーンに入り、34ydsFG成功でようやく完封負けを逃れる。好リターンでNYJ陣47からのジェッツだが、いきなりCBウッドソンがロングパスをインターセプトし、この日初めて失点を逃れる。RBグリーンやWRドライバーへのパスでNYJ陣に入るがこの日三度目のギャンブルは失敗。ジェッツ攻撃はQBペニントンがDEバジャ=ビアミラにヒットされながら投げたパスが浮いてCBデンディがインターセプト。NYJ37からのパッカーズはWRドライバーへの14ydsパスへのパスのあと、最後もWRドライバーへの20ydsTDパス成功で21点差に。オンサイドキック成功でパッカーズ攻撃となるがパスが通らず3&アウト。
第4Q、ジェッツはRBヒューストンの31ydsランでGB陣に入り、RBワシントンの20ydsランでダメ押しのタッチダウン。GB陣34からのパッカーズはQBファーヴの11ydsスクランブルやRBモレンシーへの18ydsスクリーンパスで得点圏に入るが、ゴール前11ydsでの4thダウン10失敗で得点ならず。ジェッツが3&アウトのあと、GB陣41からのパッカーズは4thダウン13でのギャンブルはインターセプトに終わる。ジェッツはGB陣19でのギャンブル失敗。パッカーズはアンダーニースのRBヘロンへのパス中心にNYJ陣に入って試合終了。
- QBブレット・ファーヴは24/47、214yds、1TD、2INT。レシーバーが全くフリーになれず、通るのはアンダーニースのRBへのパスばかり。47回も投げてWRへのパス成功は7回だけで、RB3人が14キャッチ。前半にパス47ydsしか通せなかったのがワンサイドゲームの一因となった。
- RBアーマン・グリーンは14回102ydsと久しぶりの100ydsラッシング。RBモレンシーが6回14yds。レシーバーが空かないために、QBファーヴのスクランブルが3回33ydsもあった。
- 3rdダウンコンバージョンはわずか4/13と不振で、逆にジェッツは6/10とQBペニントンがしっかりとパスを成功させた。
- レシーバー陣ではWRドナルド・ドライバーに通らず、わずか3回41yds。WRグレッグ・ジェニングスも2回14ydsと不振。TEマーティン不在は今回も響いている。RB陣3人が計14回132ydsとパスオフェンス全体の62%を稼いでいる。
- パッカーズオフェンスが犯したターンオーバーは、QBファーヴの2INTとサックされてのファンブルロスト。ディフェンスが奪ったのはCBウッドソンとCBデンディのインターセプトだが、どちらも点差が開いてからのもので、大勢に影響を与えることはできなかった。
- 今週もRTタウシャーに代わってトニー・モールが先発し、OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTモール。パスプロテクションは2サックしか許さなかったが、プレッシャーは十分にかかっていた。パスプロ人数を増やせばレシーバーが少なく誰もフリーになれない、という悪循環は続いている。
- 先週大不振だったラン守備は今回も31回178yds(平均5.7)と全く改善せず、平均ydsではむしろ悪くなっている。 前半で18回99ydsを許し、後半はランとわかっていても止められず13回79yds。ダメ押しのタッチダウンを許した。
- パス守備は263ydsと一見普通の数字だが、前半だけで241yds4TDを許し大敗の原因となった。QBペニントンに全くプレッシャーをかけることができず、サックはゼロ。
- 前半はジェッツがトータル340yds、パッカーズ100yds。タイムオブポゼッションはジェッツが21分36秒、パッカーズ8分24秒という一方的な内容だった。パッカーズ前半のパス成功6回はTEとRBばかりでWRに一度も通らなかった。
- 反則は4回29ydsと少なかったが、前半の自陣エンドゾーンでのLBバーネットのパスインターフェアは痛かった。ジェッツも3回20ydsと反則の少ない試合。
- ジェッツオフェンスが全く止まらないため前半はパントがなく、パントリターンは試合を通じてWRジェニングスの1回9ydsのみ。
- キックオフリターンは7回平均17.7yds。寒さのためにキックオフが飛ばないのに、リターナーのRBモレンシーがが深すぎてRBヘロンやFBヘンダーソンがキャッチするのが4回もああった。自陣40ydsより前へのリターンが一度もできず。
- カバーチームは、今回も45ydsキックオフリターンを許したが、パントリターンカバレッジは2回0ydsと健闘。第3Qにはオンサイドキックに成功するが得点には結びつかず。
- Kデイヴ・レイナーは、前半に40ydsFGを失敗し、後半に34ydsFGを成功。この3試合で全て1本ずつ失敗し、どれも45yds以内。45ydsキックオフリターンの際には、彼がギリギリでタックルできなければタッチダウンもあった。
- Pジョン・ライアンは2回平均39.5ydsだが、リターンが0ydsなのでネットは悪くない。
- 大きなケガ人はなかったようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、RBポープ、TEマーティン、RTタウシャー、Gパーマー、DTジョリー、LBテイラー、Sペプラー、そして第3QBイングル・マーティン。
- スーパーボウル制覇10周年企画の一環として、今回は元WRアントニオ・フリーマンが名誉キャプテンを務めた。
2006年12月 3日
- ハムストリングを痛めたSニック・コリンズは金曜日の練習に復帰し "Questionable" に格上げ。Sカルヴァーの代役出場が確実視されていたが、これでわからなくなった。また、今週の練習ではSアタリ・ビグビーの出来が素晴らしく、コリンズ欠場の場合はカルヴァーかビグビーのどちらを使うか未定だ、とマッカーシーHC。
- LBニック・バーネットは3日連続で練習に参加し、先発復帰がほぼ確実となった。「痛みはまだ少しあるよ。10段階の5ぐらい。でもイケる自信はある。このところ両手で抱える練習はしている。地面に引きずり倒すことは出来ないけど、抱えることはできる。マイティ・モー(RBモレンシー)のアゴに(ギブスで)強烈なのをお見舞いしてちょっと怒らせちゃったけど。ギブス部分を振り回して何が反則になるのか、よくわからないんだ。反則を取られるまでは、どこまで許されるか試していくつもり」
- 控えLBベン・テイラーも同じように "Questionable" に引き上げられている。
- RTマーク・タウシャーは今週も全く練習に参加できず、3試合連続欠場が決定。
- 末期がんと闘っていたPジョン・ライアンの父ボブが金曜朝に死去した。(記事1・記事2) ライアンが今週初めに見舞いに行ったのは最後の別れのためだったようだ。「ジョンはつらい時を過ごしている。今日はそれでも練習に出たし、(報道の)みなさんには彼の気持ちを尊重していただきたい。彼のために、彼の家族のために、我々は最善を尽くすつもりだ。私が就任初日から選手たちに言っていることだが、こういった個人的な事柄に関しては、常に家族を最優先すべきだ。今回のジョンの場合にも、その方針で我々は対処している。彼の気持ちを代弁することなどできないが、彼もきっと我々の努力を分かってくれているはずだ」とマッカーシーHCは語っている。
- Pジョン・ライアンのジェッツ戦への出否は本人と家族しだい、とマッカーシーHCは説明していたが、本人は出場することを決断した。葬儀が月曜夜となったのも、彼が出席できるよう家族側が配慮したのかもしれない。
- Pライアンが出場を決める前の時点で、「欠場の場合はQBイングル・マーティンがパンターを務める」とマッカーシーHCは語っていた。「率直に言って、イングル・マーティンには非常に感心させられたよ。彼があれほどよいパンターだとは認識していなかった。試合で蹴るとなると話は別だろうが、彼には生まれもってのパントの才能がある」
- T/Gタイソン・ウォルターは、先週末にパッカーズと契約して以来、OLの5つのポジション全てをプレーしている。
Packers
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
Notes |
Mark Tauscher |
OT |
Groin |
Doubtful |
欠場 |
P.J. Pope |
RB |
Hamstring |
Questionable |
欠場 |
David Martin |
TE |
Rib |
Questionable |
欠場の見込み |
Ben Taylor |
LB |
Hamstring |
Questionable |
微妙 |
Nick Collins |
S |
Hamstring |
Questionable |
微妙 |
Nick Barnett |
LB |
Hand |
Questionable |
出場予定 |
Brett Favre |
QB |
Elbow |
Probable |
出場予定 |
Ahman Green |
RB |
Knee |
Probable |
出場予定 |
Chad Clifton |
OT |
Hamstring |
Probable |
出場予定 |
Charles Woodson |
CB |
Shoulder |
Probable |
出場予定 |
Jets
Injury Report |
Player |
Pos. |
Injury |
Status |
BJ Askew |
FB |
Foot |
Questionable |
David Barnett |
CB |
Hip |
Questionable |
Tim Dwight |
WR |
Thigh |
Questionable |
Cedric Houston |
RB |
Knee |
Questionable |
Rashad Moore |
DL |
Hand |
Questionable |
Eric Smith |
DB |
Foot |
Questionable |
Kevan Barlow |
RB |
Calf |
Probable |
Matt Chatham |
LB |
Foot |
Probable |
Jerricho Cotchery |
WR |
Chest |
Probable |
Andre Dyson |
CB |
Neck |
Probable |
Pete Kendall |
OL |
Knee |
Probable |
Justin McCareins |
WR |
Foot |
Probable |
Chad Pennington |
QB |
Calf |
Probable |
Dewayne Robertson |
DL |
Foot |
Probable |
Probable
Questionable
Doubtful
Out |
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場 |
2006年12月 2日
- フットボールの95%は「基本」が決める、というのがマッカーシーHCの信念だという。「基本的なことが常にカギとなる。重要なのは、細かいことの積み重ねなのだ」
- 極めて若いチームだけに、シーズン後半に入っても基本重視の練習は変わらない。今週のオフェンス練習での重点はブロッキングのフットワーク。カットブロックでも、何歩ステップしてからカットするかをコーチは強調していた。ディフェンス練習での重点はアラインメント。一歩近くセットするか遠くセットするかで、相手ブロックを振り払うのに大きな差が出てしまうからだ。
- パッカーズのパス守備はヤーデージではNFL29位の平均232.7ydsを許しているが、相手パス成功率は57.0%でNFL8位の好成績。一発ロングで一気に進まれるパターンが数字にも表れている。「とにかくビッグプレーをなくさなくてはならない」とボブ・サンダースDC。
- ギブスを着けた状態で初のフルパッド練習を無事に終えたLBニック・バーネットは、問題なく機能することができた、と振り返っている。「コーチたちはフィルムを見て、僕が手をかばうとかしていないかチェックするだろう。しかし僕はしていない。あとは、出場させるか決めるのはトレーナー、ドクター、コーチたちだ」
- 初先発予定のSタイロン・カルヴァーについて、「セーフティというのは、ディフェンスの中ではミドルLBと並んで主要なディシジョンメーカーだ。若い選手をそういった責任の重いポジションでプレーさせるのは、確かに大きな挑戦だ」とマッカーシーHCは語っている。Sカルヴァー本人は、「相手が若いセーフティを見たら、プレーアクションで引っ掛けようとしたり、アグレッシブさを利用しようとするかもしれない。でもそれを除けば、普段の試合と変わらないよ。リラックスして、そういったことを忘れないようにすることだ」
- 今季4インターセプト、15パスディフェンドを挙げているCBチャールズ・ウッドソンは、いくつものケガに悩まされながらも十分な働きをしていると言える。「彼は毎週安定したプレーを続けている。ものすごく嗅覚に優れた選手だ。しっかりしたポジションを取り、フィジカルにプレーする。いいタックルもたくさんある」とボブ・サンダースDCは称賛している。
- 末期がんの父と会うためにカナダに帰っていたPジョン・ライアンが、木曜の練習から復帰している。「今はフィールドに戻って、精神的にも肉体的にもフットボールで一杯になることが、つらい状況から離れるためにも一番いいことだと思う」とマイク・ストックSTコーチ。
- わき腹を痛めてシーホークス戦を欠場したTEデヴィッド・マーティンは今週も水・木と練習を休んでおり、出否は微妙なところ。
- このところのスペシャルチーム不調について、マイク・ストックSTコーチ。「(ケガ人が多いため)なかなか固定したメンバーで戦えないのは確かだが、それは言い訳にならない。大事なのは、みなちゃんと訓練を受けているということだ。キャンプからずっとやっているのだから。何をすべきか、どうやるべきかは全員が知っている。問題はそれが実行できていないということだ」
2006年12月 1日
- ハムストリングを痛めたSニック・コリンズは水曜発表のインジャリーリストで "Doubtful" となり、6巡ルーキーのSタイロン・カルヴァーの代役出場がほぼ確実となった。SカルヴァーについてマッカーシーHCは、「彼は非常に、非常に知識豊富な選手だ。(控えでいる間も)冷静に試合の流れについて来ている。準備もしっかりやっている。スペシャルチームでは少々波があったが、こういう機会のために準備はしてきている」と語っている。またLBバーネットは、「成長をスピードアップさせてほしいのは、コミュニケーションの部分だと思う。セーフティは全員とのコミュニケーションが必要だから、彼もそれを強みにしてほしい。コリンズがプレーできればいいけど、もしそうでないなら、彼が頑張って穴を埋めなければならない」
- 手を骨折のLBニック・バーネットは、負傷後初めて練習にフル参加して "Questionable" に1ランクアップ。先週は断念したギブスでの出場に大きく前進したと言えそうだ。「感じはよかったよ。自分としてはよくできたと思う。出場したいと思ってはいるが、100%出場とはまだ言えない。明日はパッドを着けての練習だから、ちゃんとタックルできるかどうか、そこで試してみる必要がある」
- 鼠蹊部を痛めているRTマーク・タウシャーは今週も "Doubtful" となっており、3試合連続で欠場の見込み。「今週彼が帰ってくると言ったら誇張になるだろうね。彼本人と話す度に 『すごくいい感じに回復してきている』 と言ってくれるのだが、医療スタッフはもう少しばかり慎重のようだ。それが普通だがね」とマッカーシーHC。
- このところのキックカバーチームの不振について、マイク・ストックSTコーチ。「ベルクロ(日本で言うマジックテープ)のように、相手ブロッカーに捕まって身動きできなくならないようにしなければならない。やるべきことができていない。全員がそうだと言うのではなく、数人のことだ。しかし2人か3人がそうなってしまえば、その穴を相手に突かれてしまうことになる」
- Pジョン・ライアンは末期がんの父を見舞うため、水曜の練習を休んでカナダに里帰りしている。木曜の練習には復帰の予定。この日は代役として、大学時代にパンターを兼ねていたQBイングル・マーティンが蹴っている。 「チームが彼にそうさせてくれたのは素晴らしいことだと思う。きっとチーム側がお膳立てしてくれたんだと思う。この球団がそういったことを何よりも重視していることがよくわかるよ」とKデイヴ・レイナー。
- 1つ空席があったプラクティス・スクワッドにCBトラモン・ウィリアムズと契約。ルイジアナ工科大出身のドラフト外ルーキーで、開幕前までテキサンズにいた。