グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年12月27日
複雑なワイルドカード争いについて、現在の状況と諸条件を以下にまとめてみる。
- 現在7勝8敗のパッカーズ、ジャイアンツ、パンサーズ、ファルコンズ、ラムズの5球団がプレーオフ最後のイスを争う。唯一8勝7敗のシーホークスは地区優勝を決めているため、たとえ最終戦で敗れてもワイルドカード争いとは関係がない。
- 2球団が並んだ場合に問題となるのは直接対決の成績。パッカーズはラムズに敗れているため、ラムズが脱落してくれるか、3球団以上で並ぶのが望ましい。
- 直接対決がなかった、または3球団以上が並んだ場合(うち1つが残りチームを全て破っていれば勝ち抜けとなるが)は、NFC内成績で決まる。たとえば5チームとも最終戦に勝った場合、パッカーズとジャイアンツがNFC内7勝5敗で並び、それ以外の3球団は6勝6敗となって脱落する。
- 上記2つでも決着がつかない場合は共通の対戦相手との勝敗で決まる。パッカーズとジャイアンツが並んだ場合、共通の対戦相手との勝敗は同じで、ここでも決着がつかない。
- 上記3つでも決着がつかない場合は"Strength of victory"、つまり今季勝った相手の勝敗数を合計した成績で決まる。この点ではジャイアンツ(46-59)がパッカーズ(33-72)を大幅リードしているが、パッカーズがベアーズに勝つことで差が縮まり、その他の複数のチームの勝敗(たとえばDETがDALに勝つとか)によっては、可能性が出てこないものでもない。
- とはいえ、パッカーズが"Strength of victory"でジャイアンツを上回るのはやはり難しそうなので、まず土曜夜のNYG@WASでジャイアンツが敗れることが重要になりそう。
- パッカーズの最終戦は午後8時15分(日本時間の元旦朝10時15分)のサンデーナイトゲームに変更されたので、試合開始の時点でプレーオフの可能性の有無ははっきり分かっていることになる。
上記の諸条件をふまえ、パッカーズのプレーオフ進出シナリオは以下の通り。引き分けは省略するが、1番・2番・3番の条件はジャイアンツが引き分けでも成立する。
- パッカーズがベアーズに勝ち、レッドスキンズがジャイアンツに勝ち、ヴァイキングスがラムズに勝つ。 こうなればNYGとSTLが7勝9敗となって脱落。たとえCARやATLが勝ってGBと並んだとしても、NFC内成績で7勝5敗のGBが上となる。
- パッカーズがベアーズに勝ち、レッドスキンズがジャイアンツに勝ち、パンサーズがセインツに勝つ。 NYGが脱落し、GBとCARが並ぶのでNFC内成績でGBが上となる。たとえSTLがMINに勝ったとしても、3球団で並べばNFC内成績でGBが上となる。
- パッカーズがベアーズに勝ち、レッドスキンズがジャイアンツに勝ち、ファルコンズがイーグルスに勝つ。 2番と同じくNYGが脱落するので、GBとATLが2球団で並んでも、STLを加えて3球団で並んでも、NFC内成績でGBが上となる。
- パッカーズがベアーズに勝ち、ジャイアンツがレッドスキンズに勝ち、"Strength of victory"でパッカーズが逆転する。上で説明したように "Strength of victory" ではジャイアンツが大幅リードしているため、パッカーズが逆転するにはいくつものチームの助けが必要となる。