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Packers 9 - 7 Vikings
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年12月23日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Vikings (6-9) |
0 |
0 |
7 |
0 |
7 |
Packers (7-8) |
3 |
3 |
0 |
3 |
9 |
気温2℃、弱い霧雨が降るランボーフィールド。QBファーヴ最後のホームゲームになるかもしれず、この日の観客プレゼントは「4」と書かれた黄色いタオルだった。プレーオフへかすかな望みをつなぐ6勝8敗のライバル対決は、昨年とは逆にパッカーズ側がスウィープして地区2位を決めた。
前半に5回も敵陣に入りながらFG失敗もあって6点しか挙げられなかったパッカーズに対し、ヴァイキングスはオフェンス絶不調ながら第3QにCBスムートのINTリターンTDが出て逆転。第4Qにも相手ゴールライン寸前でTEフランクスがファンブルロストを犯して逆転を逃したパッカーズだが、WRルヴェル・マーティンへの36ydsパスをかろうじてフィールドゴールに結びつけてついに再逆転。最後はルーキーQBを攻めたてて難なく逃げ切った。
第1Q、ヴァイキングスが3&アウトのあと、GB陣34からのパッカーズはWRドライバーとTEフランクスへのパス、RBグリーンの13ydsランでMIN陣8に迫るが、サックが響いて38ydsFGどまり。ヴァイキングスは3rdダウンでサックが出て再び3&アウト。GB陣29からのパッカーズはWRドライバーへの19yds、WRルヴェル・マーティンへの20ydsパスなどでMIN陣20まで進むが、Kレイナーは足を滑らせて38ydsFG失敗。MIN陣29からのヴァイキングスはRBチェスター・テイラーの11ydsランで初めて1stダウンを更新してパント。
第2Q、パッカーズはWRドライバーへの12ydsパスと相手反則、WRドライバーへの22ydsパスでレッドゾーンに入るがまたもTDならず、34ydsFGもポストに当たって失敗。両者3&アウトのあと、MIN陣40からのヴァイキングスはQBスクランブルが1yds足りず3&アウト。GB陣18からのパッカーズはRBグリーンのランとTEドナルド・リーへのパスでフィールド中央に進むが、WRジェニングス落球が響いて結局パント。残り1分46秒、MIN陣20からのヴァイキングスは3rdダウンでまたもサック。残り1分14秒、MIN陣45からのパッカーズはWRルヴェル・マーティンへの13ydsパスなどで得点圏に進み、最後は44ydsFG成功でようやく6点目を挙げてハーフタイムへ。
第3Q。リターナーのミスでGB陣6からのパッカーズは、WRドライバーへの13ydsパスでピンチを逃れるがそこまで。GB陣48からのチャンスにヴァイキングスはRBテイラーの4連続ランでGB陣33に進むが、CBウッドソンのインターセプトで得点ならず。パッカーズが3&アウトのあと、MIN陣20からのヴァイキングスは、WRトラヴィス・テイラーへの42ydsパス成功が反則で取り消されて3&アウト。GB陣40からのパッカーズは、最初のプレーでWRジェニングスへのパスをCBスムートにインターセプトされてそのまま逆転タッチダウン。GB陣27からのパッカーズは今度も最初のプレーでロングパスをインターセプトされてしまうが、ヴァイキングスは3&アウト。GB陣10からのパッカーズはRBモレンシーのランで1stダウンを更新してパント。
第4Q、ヴァイキングスが3&アウトのあと、GB陣42からのパッカーズはRBグリーンへの8ydsスクリーンとTEリーへの24ydsパス、ラフィングザパサーでレッドゾーンに入るが、ゴールライン寸前でTEフランクスがファンブルロスト。ヴァイキングスはRBテイラーへのパスで1stダウンを更新してからラン3回でパント。残り4分47秒、GB陣33からのパッカーズは、WRルヴェル・マーティンへの36ydsパスで一気にMIN陣27に進むが、連続ロスタックルとフォルススタートとホールディング反則で1stダウンを奪えず。しかしKレイナーが44ydsFGを決めて再逆転に成功。残り1分28秒でタイムアウト1つ、MIN31陣からのヴァイキングスは、サックとロスタックルと12ydsスクランブル。4thダウン5もパス失敗に終わる。QBファーヴがニーダウンして試合終了。
- QBブレット・ファーヴは26/50、285yds、0TD、2INT。前半だけで33回アテンプトはキャリア最多。2つ連続のインターセプトはどちらも彼とWRジェニングスとのコミュニケーションミスのようだ。TEフランクスの落球2回などレシーバー陣の不調にかなり足を引っ張られた。
- RBアーマン・グリーンは18回42ydsと予想どおりシャットアウトされた。RBモレンシーも4回4yds。
- レシーバー陣ではWRドナルド・ドライバーが9回99yds。WRグレッグ・ジェニングスへのパスも多かったがキャッチミスやコミュニケーションミスで1回2ydsしか挙げられず、苦戦の一因を作った。今回も事実上WRドライバー頼みのパスオフェンスだったが、第4Q最後のWRルヴェル・マーティンへの36ydsパス成功が逆転FGに結びついた。
- もし負けていれば、TEババ・フランクスのミス連発が最大の敗因だった。何度もパス落球した上にファンブル2回。最初のファンブルは相手がうっかりアウトオブバウンズにつま先を踏み出していたため命拾いしたが、第4Qの敵陣ゴール寸前でのファンブルロスト(写真)は非常に痛かった。しかも試合最後のオフェンスでは、ホールディングを犯して1stダウンをフイにしている。その直後、失敗を帳消しにしてくれたKレイナーの44ydsFG成功で一番嬉しそうなのは彼だった。
- 前半は攻守にパッカーズが圧倒し、トータルヤーデージはGB194yds対MIN38yds、1stダウン数もGB14回とMIN1回。パッカーズオフェンスは最初の3回全て相手レッドゾーンに進むがタッチダウンを奪えず、うちKレイナーがFG失敗2回。前半最後にようやく44ydsFGで6点目を挙げた。
- パッカーズが犯したターンオーバーはQBファーヴのインターセプト2回とTEフランクスの敵陣ゴールライン寸前でのファンブルロスト。
- RTタウシャーがついに先発に復帰し、OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャー。パスプロテクションはQBファーヴをよく守り、最初のオフェンスでサックを1回許しただけ。
- ラン守備NFL1位のヴァイキングスに対し、パッカーズは試合最初からノーバック隊形を連発するなどパス主体のオフェンスを選んだ。雨のため相手のパスラッシュが効きにくい、という読みもマッカーシーHCにはあったらしい。
- ディフェンスはラン・パスともに申し分なく、トータル104yds。1stダウンを3回しか許さず、勝利の原動力となった。唯一の失点はINTリターンTDによるもので、ディフェンスとしては無失点。
- パス守備は、初先発のQBタヴァリス・ジャクソンを10/20、50yds、0TD、1INTに抑えるほぼ完璧な出来。唯一自陣に入られたドライブでは、CBウッドソンが見事にインターセプトして失点を逃れている。第1QにはWRトロイ・ウィリアムソンが完璧なロングパスを落球、第3QにはWRトラヴィス・テイラーへの42ydsパス成功がイリーガルシフト反則のため取り消されるラッキーもあった。
- LBホークは全般的なプレー内容はよかったが、前半最後に顔の正面に来た絶好のインターセプトチャンスを逃している。
- プロボウル初選出のDEアーロン・キャンプマンが、1人で3サック全てを挙げる大活躍。彼以外にもよくプレッシャーをかけ、走るタイプのQBジャクソンのスクランブルを5回23ydsで止めている。
- ラン守備は22回77yds(平均3.5)と文句なしの出来で、ルーキーQBを困難な3rdダウンに追い込むことができた。QBスクランブルを除くとわずか54yds(平均3.2)。2ndダウン1から2回ランを止めてパントに追い込んだドライブもあった。
- 反則は4回35ydsと少なく、MIN側の反則10回68ydsに大いに助けられた。しかし最後の逆転ドライブでは得点圏に入ったあとのフォルススタート(LGカレッジ)とホールディング(TEフランクス)で、あやうくフィールドゴールを逃すところだった。
- 2番目のドライブでパッカーズは、WRカーライル・ホリデイのリバースからのロングパスを敢行したがパス失敗。彼はノートルダム大で3年目までQBをしていたが、このプレーではターゲットのWRジェニングスがフリーになっていなかった。
- インターセプトリターンTDを決めたCBフレッド・スムートは、ランボーリープをしようとするがスタンドのファンがしっかりとブロックして跳ね返した。
- パントリターンはCBウッドソンが7回、WRジェニングスが2回担当して、どちらも平均6yds台とイマイチ。
- キックオフリターナーのRBモレンシーは、第3Q最初のリターンでボールをハンドリングミスして自陣6までしかリターンできず。第3Qにチームが苦しむきっかけを作ってしまった。
- キックオフカバレッジは3回26.6ydsを許してイマイチだったが、最長でも31ydsだったためピンチを招くことはなかった。
- Pジョン・ライアンのパントは5回平均45.0yds。タッチバックが2回あったのはいただけないが、うち1回はカバーチームのCBブッシュがキャッチできるボールを胸で弾いてエンドゾーンまで転がったミス。
- Kデイヴ・レイナーは、第1Qに38yds成功、38yds失敗(足を滑らせた)、第2Qに34yds失敗(左アップライトにヒット)、前半終了直前に44yds成功。そして試合残り1分半で44ydsを成功させてなんとか面目を保った。試合終了直前の決勝フィールドゴールは彼にとって初めて。対戦相手のKロングウェルは数え切れないほどそうした決勝FGを決めているが、今回はチャンスが来なかった。
- アクティブ登録から外れたのは、RBポープ、WRフランシス、TEデヴィッド・マーティン、T/Gコストン、OGパーマー、LBホッジ、Sビグビー、そして第3QBイングル・マーティン。
- ケガ人は先日のライオンズ戦と同じく、肩を痛めていた下記2人が肩を打って一時退場したもの。
- WRドライバーは後半最初のパスキャッチで再び肩を痛め、検査のため駆け足でロッカールームへ。次のドライブ最初から復帰したが、やはり万全ではなく、自らサイドラインに退くシーンもあった。
- 第4Q初め、CBウッドソンはラン守備の際に再び肩を痛めたが復帰。パントリターンだけWRジェニングスに代わっている。