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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年12月24日
- 2試合続けてディフェンスのおかげで勝利したパッカーズ。マッカーシーHCは "Very happy, very pleased, very proud of our defense." とベリーを連発してディフェンスを賞賛している。 「ディフェンスがキーだということは最初から思っていた。しかしオフェンス側のターンオーバーは改善が必要だ。ディフェンスは2試合続けて素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。60分間崩れなかったディフェンスを誇りに思う」
- プレーオフの望みについて、マッカーシーHC。「"P"の文字には近づかないよう努力してる。(休養明けの)火曜日からはシカゴ・ベアーズ戦に集中するだけだ。しかし今週末は他の試合も意識してみるけどね」 「もちろんプレーオフという目標は大きなものだ。3月からそれを目指してやってきたのだし。まだその目標を失わずに頑張っていられるのは嬉しい」
- 前半にFGを2本失敗しながら決勝FGを決めたKデイヴ・レイナーについて、マッカーシーHC。「デイヴのためにも、とても喜んでいる。あれは彼にとって初めてのゲーム・ウィニングFGだったんだ。前半には、足を滑らせたのが1回、左アップライトに当てたのが1回あった。あそこから立て直したのは彼の回復力を示しているよ。最後は必ず決めてくれると信頼していた」
- Kデイヴ・レイナー。「そう、名誉挽回の気持ちだった。前半には短いのを2本も失敗していたから、今度は絶対に決めなきゃいけなかった。とにかくゲーム・ウィナー(決勝FG)を蹴る機会が欲しかったし、いい結果に終わって嬉しいよ。おそらく人生で最も緊張した瞬間だったと思う。スナップがよく、ホールドがよく、プロテクションも完璧だった。直前のタイムアウトの間に考えたこと? どうかな。ひとり離れて頭をクリアにして、必要なテクニックのことを復習してた」
- 今回も敵陣レッドゾーンで不振だったオフェンスについて、ジャゴジンスキーOC。「レッドゾーンでの苦戦には、シーズンを通して悩まされている。今日だって前半だけで3回もレッドゾーンに入ってタッチダウンが奪えない。とても苛立ちがつのる」
- WRドナルド・ドライバー。「28点ぐらい取ってなきゃいけない試合だった。そして相手は0点であるべきだった。レッドゾーンに入ったら毎回得点しなきゃいけないのにそれが出来なかった。オフェンスは本当に苦戦したよ。それは今日だけじゃなく、ウチはレッドゾーンでもっとコンスタントに点が取れるようにならなきゃいけない。1stダウンや2ndダウンはいいし、敵陣ゴールから遠いうちは結構いいんだ。だけどレッドゾーンに入ったら必ず点を取らなきゃ」
- 最後のランボーフィールド?などと引退問題に触れられるのを避けるためか、今回のQBブレット・ファーヴは試合後の記者会見を行わなかった。フィールドを去るときにはスタンドのファンに向かって手を振ったが、「これが最後」と匂わせるような行動は一切なかったらしい。「シーズンが終わってから彼が決めることだ。私に分かるのは、彼が来年も契約下にあること、ウチとしてはぜひ彼に続けてほしいと願っていることだ」とマッカーシーHC。
- QBファーヴの2つのインターセプトはどちらもWRグレッグ・ジェニングスのミスだったようだ。最初のインターセプト(CBスムートがリターンTD)は、QBファーヴがオーディブルでジェニングスのルートを"ヒッチ"に変更したが、ジェニングスは元のコールのまま"ゴー"を走ってしまったボーンヘッド。2つめ(ロングパスをFSシャーパーがINT)は、"ゴー"のルートでサイドライン際を走るジェニングスが止まってしまったためイージーなインターセプトに。「グレッグが走り続けていれば、少なくとも競ることはできたはずだ」とマッカーシーHC。
- 序盤のヴァイキングス守備は、前回の対戦(WRドライバーが6回191yds)と同じような比較的ソフトなゾーンカバレッジを布いて、今回もWRドライバーにパスを許していたが、途中から彼をダブルカバーするようになるとパッカーズは手詰まりになった。ドライバー以外のTEフランクスやWRジェニングスはどちらも入団以来最悪のプレー内容で、TEデヴィッド・マーティンは欠場している。しかし、WRルヴェル・マーティンへの3つのパスはどれもフィールドゴール(うち1回は失敗だが)に結びつく好プレーで、勝利に大きく貢献した。
- TEババ・フランクスは、度重なる落球に加えてタッチダウン寸前のファンブルロスト。しかもホールディングの反則で逆転フィールドゴールを危機に陥れた。最後のKデイヴ・レイナーのフィールドゴールが失敗していれば、フランクスが最大の敗因としてつるし上げられるところだった。「最後にデイヴが僕を救ってくれた。本当に感謝してる」
- 敵陣ゴール前でキャッチして1stダウンのラインを越え、エンドゾーンへと進もうとしたところでTEババ・フランクスはボールを叩き落されてしまった。「キャッチして振り向いたときには、あんなにゴールラインが近いとは知らなかった。それが見えたから、さらに進もうとして体を前に伸ばしたところでボールをかき出された。大きなプレーをしようとしていたのに」
- LBバーネットによると、ゲームボール(ふつう試合後のスピーチのあとヘッドコーチが殊勲の選手に手渡してみんなで拍手)はチーム全体からボブ・サンダースDCにプレゼントされたとのこと。「感動的な瞬間だった。ホームで、しかも最後のホームゲームでミネソタを破った。彼に勝利をプレゼントできて素晴らしかった」
- 今季最高のディフェンスだった?と聞かれたLBニック・バーネット。「そう思うよ。ディフェンスはメンタル・エラーもあまりしなかったしね。ソリッドで基本に忠実なディフェンスをして、キャッチされたらしっかりタックルできた。ビッグプレーのチャンスが来たら、そのチャンスをモノにできた。それが大事なんだ」
- このところのディフェンス好調についてLB A.J.ホーク。「僕らは何とか立て直して潜在能力いっぱいのプレーをして見せたかった。やるべきことがちゃんとできていなかったんだ。何も大きなことじゃない。あちらこちらでちょっとずつ小さな問題があったんだけど、それがここへきてようやく修正できてきたんだと思う」
- 昨年グリーンベイからミネソタに移ったFSダレン・シャーパーにとって、ファーヴからのインターセプトはこれが初めてのこと。ファーヴについては、「彼には来年も戻ってきてほしいと思ってるよ。インターセプトのチャンスも増えるしね」とまずは得意のへらず口。 「試合後にブレットに挨拶をしたときに(引退かどうか)聞いたんだけど、自分でもまだ本当に分からない、と言ってた。僕は戻ってくると思うよ。だって彼はフットボールが好きで仕方がないんだ。辞めて他に何をするって言うんだ」
- 今春パッカーズからFA移籍したKライアン・ロングウェルは、登場するたびにブーイングを浴びた。しかしKデイヴ・レイナーは、「試合後に彼は僕のところに来て、『(初の決勝FGだったが)これからまだたくさんあるさ』と言ってくれた。『あなたの半分もゲーム・ウィナーを決められたら嬉しいんだけど』と僕は答えた。彼はとてもいい人で、僕は親切にしてもらってる」
- WRドナルド・ドライバーは今季1,272ydsレセプションとなり、昨年の1,221ydsを超えて自己最高記録。同じくシーズン89キャッチも自己最高。これまで79試合連続キャッチを続行中で、もうだいぶ前からスターリング・シャープの103試合に次ぐ球団史上2位となっている。
- 3サックを追加したDEアーロン・キャンプマンは今季これで15.5サックとなり、球団史上3位となった。1位は1989年のティム・ハリスの19.5サック。2位は1998年のレジー・ホワイトの16サック。
- QBブレット・ファーヴは最後のRBグリーンへのパス成功で通算5,000コンプリートを達成。先日ダン・マリーノの通算最多コンプリート記録を破っており、自らのNFL記録を更新中。
- 試合前にはQBファーヴのディアナ夫人と2人の娘がサイドラインを訪れて仲良く記念写真。
- 来年5月に名誉会長へと退くボブ・ハーラン会長の功績をたたえ、第1Qには場内でビデオ・トリビュートが放送された。
- 放送の冒頭でアナウンサーは「ファーヴ最後のランボーフィールド」というシナリオを強調しようとするが、解説のクリス・コリンズワースは、「引退の可能性はあるし、私だって多少はそうしたドラマ性を強調したいが、正直に言えと言われたら、私の答えはノーだ。彼は帰ってくると思う。本気でそう思う」と語った。その予想がどうこうよりも、局の都合に左右されない率直なコメントが地元メディアからも賞賛されている。