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Packers - Lions Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年12月19日
- 見栄えのよくない勝利について、マイク・マッカーシーHC。「どんな勝利も良い勝利だ。修正しなければならない点は多々あるが、ディフェンスは非常に優れたパフォーマンスを見せてくれたと思う。直さなければならないのはオフェンスだ。スペシャルチームのカバレッジユニットはとてもよかった。ドラモンドはすごいリターナーだから、彼を止めることが今週の大きな目標だった」
- RBモレンシーの2TDランについてマッカーシーHC。「素晴らしい、どちらもビッグプレーだった。彼にはタックルをかわす生まれついての才能がある。特にセカンド・レベル(LBのレベル)でね。2週続けて彼はビッグ・ランをしてくれた。世間は彼のことをチェンジ・オブ・ペース・バックと呼ぶが、彼は単に、非常によいランニングバックなのだ。毎週、与えられたチャンスを最大限に活かしている。スペシャルチームを含めて、大きな結果を出している」
- 「今日は勝ったんだ、と自分に言い聞かせなければ忘れてしまうほどだ」とQBブレット・ファーヴ。今季初めてTDパスなしの試合で勝利した彼は、プレーオフの可能性を話している選手がいると聞いて苦笑している。「今日勝てたのは運がよかっただけだ。もちろん勝利はありがたく受け入れるよ。でも僕らがプレーオフを話題にするなんて・・・まだ進歩すべき点が山ほどあるのに。僕は見たままを言っているだけだ。そして、僕自身が誰よりも責められるべき内容だった」 「ときどき、実際の力よりも自分たちは強いのではないかと勘違いしてしまうこともある。そして現実を思い知らされる。いまこうして立っている僕のようにね。プレーオフを口にすること自体が信じられないよ」
- 前半終了間際、WRホリデイに21ydsパスを通したところで、QBブレット・ファーヴはダン・マリーノを抜いてNFL史上最多コンプリートを達成した。「審判のエド・ホーキュリから『おめでとう』と言われて、えっ何のこと、と聞き返してしまった。そしたら彼が説明してくれたんだ。でもそんなことより、今日相手にコンプリートしてしまった3つのパス(つまりINT)の方が気になるよ。これほど長くプレーできて、ダン・マリーノのような偉大な選手の持つ記録を破れたのは大きな栄誉だ。しかし僕にとっては試合に勝てたことの方が嬉しい」
- パス攻撃の不振についてジャゴジンスキーOCは、「落球が多すぎる。正確な数は分からないけど。半ダース? もっとかもしれんな」と語っている。イージーなTDパスを落球したTEデヴィッド・マーティンは、「胸の番号の8と7の間に当たった。言い訳はできないよ。単純明快。僕が落としたんだ。手で捕らずに体に当ててしまった。イージー・キャッチだった」
- 3つのインターセプトのうち2つ目、相手エンドゾーンでのINTは明らかにQBブレット・ファーヴのミスだった。「誰か他に責める選手がいればいいんだが(自分のせいだ)。TEマーティンはカバーされていた。その前に彼に投げた(TEマーティン落球)と同じカバレッジだが、むこうの反応が違っていて、無理なところ投げこんでしまった。いいスローだったが、判断が悪かった」とファーヴ。なお、このインターセプトを決めたのは元パッカーズのLBパリス・レノンで、NFL初インターセプトだった。
- 前半32ydsしか出なかったラッシングが後半は107yds。「ハーフタイムでのアジャストメントがとても効果を発揮したと思う」とジャゴジンスキーOC。
- RBアーマン・グリーンはパッカーズ移籍以来8,049ydsラッシングを記録し、ジム・テイラーの持つ球団記録まであと158ydsに迫った。
- RBグリーンはラン・パスキャッチ合わせて189プレー連続でファンブルなしだが、2つのインターセプトは彼に責任がある。また、今回は1回だけ彼とRBモレンシーが同時に投入されてスプリットバック隊形となるプレーがあった。
- LTチャド・クリフトンが第2Q最後に肩を痛めて一時退場した際は、ダリン・カレッジが左ガードから左タックルにスライドし、OGタイソン・ウォルターが左ガードに入った。その直後にQBファーヴがこの日唯一のサックを喫したのも、やはりこのOL交代が影響していたようだ。
- 3サックの大活躍を見せたDEカレン・ジェンキンズ。最初の1つは右DEの位置から、次の2つは3rdダウンのパスシチュエーションでインサイドからラッシュして挙げたものだ。「それでも、試合の前の方でもういくつかサックできたと思って残念なんだ。少なくとも2回はチャンスがあったのに逃げられてしまった。フィルムを見て研究して、二度とないようにしないと」
- DEカレン・ジェンキンズについて、CBアル・ハリス。「彼のことは本当はよく知らなかったんだ。ただ、去年移籍したマルコ(リヴェラ)とウォールが以前、『おい、ヤツは相当いいぞ』と言ってたのを覚えてる。今日は本当にすごかったよ」
- 2サックを挙げて再びNFL2位タイに浮上したDEアーロン・キャンプマン。「デトロイトはここまで49サックを許してるから、僕らにもチャンスがあると思っていた。それにむこうはケガ人が多くてラインナップ変更を強いられてる。その上、ランニングゲームの中心であるRBケヴィン・ジョーンズがいない。だからパスを投げざるをえないと分かってたんだ。相手を1ディメンショナル(一次元的、この場合パス一辺倒のこと)にさせて、追いかけ回したかった。そしてそれができた」
- エースWRロイ・ウィリアムズに1回11ydsしか許さなかったCBアル・ハリスについて、マッカーシーHC。「相手のトップ・ウェポンを引き受けて、それをシャットダウン。それにあのインターセプトはチームを勢いづけた。彼のパフォーマンスはものすごかったよ」
- キャリア最多のシーズン6INTを挙げたCBチャールズ・ウッドソンは、ディフェンシブラインの頑張りがCB陣のインターセプトにつながった、と語っている。「全てはつながり合っているんだ。他のユニットの出来が悪ければいい試合はできない。彼らのおかげで、僕らはINTが稼げる。僕らがいいカバーをすれば彼らがサックを稼げる。そういうことさ」
- 今季はパスシチュエーションでもニッケル隊形(2LB・5DB)を多用してきたが、今回のパッカーズはダイム隊形(1LB・6DB)が多かった。Press-Gazette紙によると、10月半ばのバイウィーク以来初めての使用とのこと。6番目のDBとしてSタイロン・カルヴァーが入り、LBホークが退いてLBはバーネットのみとなる。「いろいろと違ったものを相手に見せること、違ったブリッツの入れ方をするためだ。大きな変更ではない」とサンダースDC。
- ディフェンス陣は、ライオンズの二度にわたる謎のQBスニークに助けられた。試合最初のドライブでは、3rdダウン5でQBキトナがスニークして1ydsしかゲインできずに3&アウト。そして第4Q、ファーヴがGB陣12でインターセプトを喰らった直後には、GB陣8での3rdダウン6でQBスニークしてこれも失敗。これはQBキトナがわざわざオーディブルして選んだプレーらしい。10月8日のヴァイキングス戦では、彼は3rdダウン7でスニークしてTDランを決めた経験がある。ともかく、4点差を逆転されるところがFGによる3失点で済んだのだから、試合を大きく左右するプレーだったのは間違いない。
- パッカーズはQBファーヴ入団の1992年以来の15年間で、プレーオフを含めたホームでのライオンズ戦を16連勝中。(ランボーフィールド13回、ミルウォーキーのカウティ・スタジアム3回)
- パッカーズのRBポール・ホーナングが1960年に記録したシーズン176得点のNFL記録を、チャージャーズのRBトムリンソンが46年ぶりに破った。その年のホーナングはキッカーも兼ねていたために達成できた記録でもあるが、当時のNFLはシーズン12試合制だった。176点の内訳は、ラッシングTD13回、レシービングTD2回、FG15回、PAT41回。
- ケガ人
- TEマーティンは、以前から痛めていたわき腹を再び痛め、試合に復帰できなかった。
- LTクリフトンは第2Qに肩甲骨のあたりを強打して腕にしびれが出たが、X線検査の結果問題はなく、後半のはじめから試合に復帰している。
- CBウッドソンとWRドライバーはどちらも肩のケガを押してプレーを続けており、今後も綱渡りが続きそうだ。ヴァイキングス戦まで中3日しかないのはつらいところ。
- 5試合連続の欠場となったRTタウシャーだが、たぶんヴァイキングス戦には出られるだろう、とマッカーシーHCは語っている。むしろヴァイキングス戦のために温存したのかもしれない。「そう、行けると思う。試合直前のワークアウトの内容もよく、体調もよかったしね。今週は火曜に(パッドを着けた)本格練習を行うから、そこが最後のハードルになるだろう」