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Notebook: レッドゾーンオフェンス改善のために
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年12月30日
- 今週のパッカーズオフェンスは、敵陣レッドゾーンでの練習にたっぷりと時間を割いている。「問題はプレーコーリングじゃなく、実行する僕らの側にある。特にこの2試合はそうだ。レッドゾーンに進むと反則をしてしまい、2ndダウンロング、3rdダウンロングにしてしまう。インサイド5まで進むスクリーンパスをホールディングで台無しにしてしまったり、ファンブルでボールを失ったり、自分で自分の首を絞めている。プレー選択が悪いわけじゃない。馬鹿げたミス、メンタル・エラーのせいだ」とCスコット・ウェルズ。
- 4週間前にはパッカーズのトータルディフェンスは29位だったが、今は13位まで上がってきた(ただし失点は26位)。スランプの時期には、ボブ・サンダースDCがシーズン後に解任されることは確定的と見られていたが、今のマッカーシーHCはサンダースへの信頼を深めているように見える。「コーチングスタッフ全体が成長している。今季もっともつらい道を歩んできたのはボブ・サンダースDCだが、彼は自分の選んだシステムへの信頼を変えることなく、選手へのポジティブなアプローチも変わることがなかった。それが実を結んだのを我々はいま目にしているのだ」
- LBブレイディ・ポピンガは昨年終盤にヒザの前十字靭帯(ACL)断裂の大ケガを負ったが、信じられないスピードで回復し、開幕スターターを掴み取ってしまった。シーズン序盤はパスカバレッジの拙さからビッグプレーを許すシーンが目立ったものの、最近はプレー内容が安定し、激しいプレースタイルが前向きに働くようになってきている。「非常に進歩してきている。リハビリのため実質オフシーズンの準備がなく実戦の中で勉強するしかなかったことを考えれば、私は満足している。プレーぶりはパーフェクトではなかったが、彼の能力には非常に満足してるよ」とウィンストン・モスLBコーチ。
- 常に激しく情熱的なLBブレイディ・ポピンガだけに、ACL断裂からのリハビリ期間はその激しさがエスカレートしていたらしい。「フィジカル的に何もできず、内側に鬱憤がたまってしまうことが多かったね。だからいつも動き回って、じっと座っているということがなかった。『なんでゆっくり座ってリラックスできないの?』とヨメさんに言われたよ。僕は直前10分間を振り返り、『その通りだ。狂乱状態としか言いようがない』と答えた。そのぐらい僕は変なのさ」
- 同じように厳しいリハビリを乗り越えたRBアーマン・グリーン。「もう8年目だしカムバックはできない、などとは一度も思わなかった。『リハビリに真っ向から取り組んでやろう。それでダメならその時はその時だ。少なくとも、あとで自分を省みて、やり残したことがあった、などと思うようなことだけはすまい』という気持ちだった。そしてその通りにやり遂げた。フィールドに戻って、あれだけの仕事をしている」
- 契約延長の可能性についてRBグリーン。「チームは僕との長期契約を(ケガや年齢のことで)心配するべきじゃないと思う。それでも心配するというなら、もう僕にできることはないよ。自分がチームのために長く活躍できることを、僕はあらゆる方法で証明してきた。僕はここに残りたい。自分にとってすごく重要なことだ。ほとんどをここで過ごしてきたし、事実上ここで僕のキャリアが始まったようなものなんだから。そのグリーンベイでキャリアを終えることは、僕にとって大きな意味がある。もしそうならなかったら、それもビジネスのうちだけど」
- DTライアン・ピケットが水曜の練習で足を負傷し、あらたに"Probable"としてインジャリーリポートに付け加えられた。詳しい検査はこれからだが欠場することはないだろう、と本人。
- RBグリーンとCBウッドソンは木曜の練習に復帰しているが、WRドライバー(肩)はまだ自重している。
- シーズンが終わりしだいボストン・カレッジの新ヘッドコーチとなるジェフ・ジャゴジンスキーOCだが、焦る様子はなく最終戦に集中している様子。大学コーチにとって大事なのは高校生のリクルーティングだが、1月14日までは大学側が高校選手に接触できない期間に当たっており、今できることはコーチ陣の組閣を考えることぐらいしかない。「正直言って、パッカーズがプレーオフに進出することが、大学の仕事にも役立つんだ。勝てばマスコミへの露出も増えるし、自分がどのような人物か、選手たちに知ってもらういい機会になる」とジャゴジンスキーOC。土曜のボストン・カレッジのボウルゲームはシカゴへの移動中となるため、おそらく生放送を見ることさえしないとのこと。
- 先日のヴァイキングス戦の最後で決勝FGを決めたKデイヴ・レイナーは、友人・知人から祝福の嵐だったようだ。「試合直後から翌日まで、クレイジーな騒ぎだったよ。ようやく通常どおりに戻ったところ。中でも嬉しかったのは、(かつてライオンズ等で活躍したプロボウル・キッカーの)エディー・マレーから電話をもらったことだ。大学2年の頃からの知り合いで、キッキングを教わったこともあるんだ」