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2007年5月31日

Notebook: ジョーンズ社長の後任は

2007年5月29日

ジョン・ジョーンズ休職の続報

昨日報じられたジョン・ジョーンズ社長の休職について、詳細はいまだ明らかにされていないものの、ボブ・ハーラン会長ほか数人のコメントが前日よりは立ち入った内容なのでとりあげてみる。

「健康は問題ではなかった。彼のマネジメント(能力)の問題が我々に伝わってきていて、特にこの3週間でそれが顕著になってきた。複数の人物から聞かされ、私は注目せざるをえなかった。非常に難しい決断だった。ジョン本人と家族のため、多くは語りたくない」とボブ・ハーラン会長は明かしている。職員たちから意見を聞いた彼が経営委員会に報告し、経営委員会がジョーンズ社長を呼んで話し合いを行い、当面のあいだ休職(有給)とすることで本人も合意した、という順序らしい。復帰の可能性について聞かれると、「そう、どこかの時点でJJを呼び戻す可能性はある」

2000年にスタジアム大改装が可決された時期にグリーンベイ市長だったポール・ジャーディンは、現在グリーンベイ商工会議所のCEO。そのころ彼は、ボブ・ハーラン会長(当時社長)ともジョン・ジョーンズ社長(当時副社長)とも長時間の話し合いを持った経験がある。両者の個性の違いを知る彼は、今回の急展開には驚いたものの、結果そのものには驚かなかったと言う。

「球団の中にカルチャーショックがあった、というのが私の認識だ。その個性において、ボブからジョンへの変化はあまりにも大きい。ボブからジョンへの変化にみながついていけなかったのだと思う。私にはそれは明らかだ」とジャーディン。ジョーンズ批判は避けたものの、「ボブは人を大事にして育てていく。彼はパッカーズを家族の延長ととらえている。ジョンは、その点が少しだけ違う。ボブは、この件が自分の望んだような良い方向に向かっていないことを認識し、正しいと思うことをしたのだろう」と語っている。

パット・リクターはウィスコンシン大のアスレチック・ディレクター(体育局長)を14年間務め、今もパッカーズの理事に名前を連ねている。「(引退予定だったとはいえ)ボブはもっと長く(CEOを)務める能力が十分ある。もちろん、もう休みたいときっと思っていただろうけどね」

2007年5月28日

ジョン・ジョーンズ社長が離職か

ジョン・ジョーンズ社長パッカーズのジョン・ジョーンズ社長がしばらく職を離れ、名誉会長に退くはずだったボブ・ハーラン会長がCEO(経営最高責任者)を続けることが発表された。理由は明らかにされておらず、今は憶測が飛び交っている段階だ。定年を迎えるハーラン会長からジョーンズ社長へのCEO交代がわずか4日後に迫っていただけに、ショッキングというほかない。地元各紙はハーラン会長の引退に合わせて先日から特集記事を組んでいたところだった。

ジョーンズ社長は1年前に緊急の心臓手術を受けた。そのせいで職務に耐えられないほど健康状態が悪いのか、という見方もあったが、どうやら球団内部の問題のようだ。ハーラン会長が "management issues" (運営上?経営上?の問題)が理由だと語ったため、やはり球団内部の対立か何かが理由だろうという見方が強まってきた。Press-Gazette紙は早くも「ジョーンズが復帰して球団トップになることはなさそう」との見方を示している。また、本人の健康問題について語るのは法的に許されていないこと、不祥事など倫理的な問題はなかったことをピーター・プラッテン理事が明らかにしている。

ジョン・ジョーンズは現在55歳。1999年にボブ・ハーラン社長(当時)の招きでパッカーズの副社長となり、スタジアム大改修などに手腕を発揮して昨年5月に社長兼COOに昇格。ハーランはいったん会長兼CEOとなり、1年後に名誉会長に退いて完全な権力委譲が行われるはずだった。多大な功績を残したハーラン会長が指名した後継者だけに問題なくバトンタッチできるものと見られていたが、わずか4日前になってドンデン返しが起きた。

ボブ・ハーラン会長「(バトンタッチは)非常によく計画を練ったつもりでいたが、予期せぬ不幸なことが起きてしまった。我々がこの問題に対処していかなければならない」とハーラン会長は語っている。「単数の"a issue"でなく"issues"と表現すべきだろうと思う。ある時点で、私は経営委員会(executive committee)に報告する必要があると感じるまでになった。この差し迫った時期になったのは、私が職を離れる前に経営委員会に伝えなければならないと思ったからだ」と意味深なコメントも。

また、ジョーンズは周囲の職員から完全な支持を得られておらず、ここ数ヶ月の間に複数の職員がジョーンズに関する懸念を経営委員会のメンバーに伝えていた、とする関係筋の話をPress-Gazette紙は伝えている。後継者候補も取り沙汰されているが、プラッテン理事は問題解決には1年かかるかもしれないと語っており、現在は白紙なのかもしれない。

パッカーズは特定のオーナーを持たないファン所有の球団であるため、社長(兼CEO)がオーナーの役割を兼ね、球団の顔となっている。45名の理事会(Board of Directors)から社長を含む7名が選任され、経営委員会(Executive Committee)を構成する(現在のリスト)。社長を除く理事全員が無給であり、企業の経営者、元判事、元銀行頭取、大学や病院の理事長など、地元の有力者たちが理事に名前を連ねている。ただし実務は(有給の)社長や副社長以下球団職員が行って経営委員会(無給)が監督し、ヒラの理事は年に4回集まるだけの名誉職といっていい。

2007年5月27日

ドラフト指名選手紹介 1: DEジャスティン・ハレル

 1巡16位 DT ジャスティン・ハレル Justin Harrell
Tennessee Senior 6-4 (193cm) 310lb(141kg) 40yds/5.05秒 1984年2月14日生

経歴 : テネシー州マーティン出身。高校では州西部のディフェンスMVPに選ばれたほか、TEとしても2年間で9TDを挙げるなど好成績を残した。バスケットでも3年間スターターを務めて平均17得点を記録。テネシー大に進むと2年目からスターターとなり、2005年には39タックル・2.5サックを挙げてオールSECの2ndチームにも選ばれた。

期待された4年目は第2戦で上腕二頭筋の部分断裂を負ってしまい、次のフロリダ大戦だけは強行出場したものの、そこでシーズンエンドとなった。手術後の経過は順調で、後遺症の心配はないとの診断を受けている。すでにリハビリの最終段階に入っており、ドラフト後ここまでコンタクト練習には参加せず個人ドリルにとどめているが、近いうちに完全復帰となりそう。

Strengths : サイズのわりに動きが軽く柔軟な素晴らしいアスリート。しっかりしたガタイとパワーがあり、腕が長い。腰まわりや太ももなど、さらに大きくできそうな骨格がある。ランプレーに対してライン中央をしっかり支える馬力がある。手の使い方が良く、相手を崩すのが上手い。ノーズタックルも3テクニックも両方問題なくこなせる。チェンジ・オブ・ディレクションもスムーズでボールキャリアーをよく追いかける。まだ伸びシロはかなりありそう。

Weakness : ケガが多い。昨年は上腕二頭筋の断裂でシーズンのほとんどを棒に振り、2003年春にも右足首のケガで手術を受けたことがある。高いランストップ能力と比べ、相手DLを割るペネトレートが得意でなく、サックを量産するタイプではない。パスラッシュでの嗅覚や判断力にはやや疑問符がつく。

メンタル面 : ワンダーリックテスト24点はDTとしてはトップクラス。精神的に非常にしっかりしていて、全プレーでホイッスルが鳴るまでハードに頑張る。キャプテンを務め、リーダーシップも評価されている。ケガを押してプレーできるタフさがある。昨季の第2戦で大ケガを負ったが、その次の大事なフロリダ大戦に強行出場してから手術を受ける道を選んだ。「フィールドに出てプレーして、大学でのキャリアを終えたかったんだ。エアフォース戦でケガをしたことを、テネシーでの最後の思い出にしたくなかった」

指名の経緯 : 他のポジションと比べてディフェンシブラインは弱点と見られておらず、RBかWRかTEを指名するとの予想が圧倒的だったため、指名の瞬間にはパッカーズファンからブーイングが起こった。12位でビルズがRBマーショーン・リンチを指名しており、残っていればRBリンチを指名するつもりだった、との情報もある。

ケガさえなければ1巡1ケタで指名されるような能力の持ち主との声もある。トンプソンGMが他の要補強ポイントを見送って指名した以上、ハレルを"Best Player Available"だと評価したのは間違いない。

パッカーズにとって : パッカーズには同タイプのライアン・ピケットがいることを考えると、ジム・ベイツ前DC(サンダース現DCの師匠格)の好んだ「大型DTを2人並べる」というスタイルに近づける意図なのか。DTはDEと比べて1年目から活躍することが難しく、2年か3年かけて成長していくことが多い。そのうえハレルは大ケガからの回復途上であるため、1年目からスターターとして活躍すると期待するのは酷かもしれない。ただ、彼がいなくても昨年の戦力はキープできている。

昨季DTコーリー・ウィリアムズは7サックの活躍を見せ、契約延長の方向と伝えられていたが、DTハレルを獲得したことで話が変わってくるかもしれない。ウィリアムズはどちらかというと(DTに多い)ナマケモノ系タイプと言われているため、今季の活躍しだいでは再契約してもよし、要求額が高ければ再契約を見送ることも可能になった。

テネシー大 : パッカーズはこの10年間テネシー大選手の指名が多く、1998年3巡DEジョナサン・ブラウン(この指名は失敗だった)、2000年2巡OTチャド・クリフトン、2001年6巡TEデヴィッド・マーティン、2004年7巡Cスコット・ウェルズ、そして今回のハレルで5人目となっている。ハレルとLTクリフトンは出身地も同じテネシー州マーティン。(人口1万人)

レジー・マッケンジー・プロ人事部長は母校テネシー大に人脈を持ち、ここの選手に非常に詳しいことが指名の多さの要因かもしれない。テネシー大の選手となると、彼が調査に派遣されるらしい。「レジー・マッケンジーは我々にとってMr.テネシーだ。あの見苦しいオレンジ色を常に身にまとい、非常に大きなコネを持っている。あそこの選手のことは知り尽くしている。それが役に立っているのは間違いない」とトンプソンGM。

故レジー・ホワイトもテネシー大の出身。ハレルは大学でレジー・ホワイトと同じ92番を着けていた。パッカーズでは92番が永久欠番となったため、91番を着ける。「レジー・ホワイトと同じ足跡をたどれるのは嬉しい。僕も大学では何度か彼に会う機会があった。チームを訪れて話をしてくれたんだ。偉大な人物であり、彼のフットボールを真似したいと思うような人だ」

2007年5月26日

より平坦なランボーフィールドに

ランボーフィールドでは新しい天然芝の敷設が終了した。1月に始まったこの工事では、排水やヒーティングのシステムを最新のものに入れ替え、これまで粘土だったベースを砂地に変更。4000トンもの砂が新たに運び入れられた。あとは芝が順調に生育して根付くのを待って "DD GrassMaster" を縫い込むスティッチングが7月に行われる予定となっている。天然芝の間に3/4インチ間隔で8インチの深さに人工繊維を縫い付けるのだ。

人工芝が10%混じるだけなので、使用前との違いはおそらく見た目では判別不能だが、ファンに気がつくのはフィールドがより平坦になったことかもしれない。これまでのランボーフィールドは(おそらく排水のため)フィールド中央部に向かって緩やかに盛り上がり、14インチ(35.5cm)の高さがあったが、今後は5インチ(12.7cm)となる。

フィールド・マネージャーのアレン・ジョンソンは語る。「平坦になったので『フィールドが低くなった』と感じるファンがいるかもしれませんね。(ハイブリッド芝とはいえ)シーズン終盤になればやはり傷んできます。しかしベースが粘土から砂に変わったので、以前のようにぬかるむことはないでしょう。人工繊維を植え込んだからといって天然芝の耐久性が増すわけではなく、芝が磨耗したときの安定性が増すのです」

2年前に練習用のクラーク・ヒンクル・フィールド(天然芝→DD GrassMaster)とレイ・ニチキ・フィールド(天然芝→FieldTurf)の改修工事を行ったときは$3ミリオンかかったことを考えると、今回も同じぐらいのコストがかかることになりそうだ。そのかわり、毎年シーズン後半に行っていた芝の張替え工事(数十万ドル)を行う必要はなくなる。「クラーク・ヒンクル・フィールドでは、以前は練習終了後に必ず我々が歩き回って穴を埋めたものですが、今はその必要もないんです」とアレン・ジョンソン。

2007年5月25日

2年目のCBウィル・ブラックモン

ミニキャンプ最終日最後のプレーでCBウィル・ブラックモンは、「代わりに入ってよ」と同僚に声をかけた。縁起担ぎのためだ。昨年、4巡指名入団直後のミニキャンプでは、最終日の最後のプレーで足を骨折してOTAもトレーニングキャンプもプレーできず、第7週から復帰したものの3週後にわき腹を痛めてシーズンエンド。大学4年時はWRをしていたため元々CB経験が多くなく、その上ケガで長期欠場したのでは、わずかな出場機会にあまり活躍できなかったのも無理はない。

そのようなプロ1年目の遅れを取り戻すべく、今年は精力的にトレーニングを続けている。「シーズン終了直後に僕はボストンに帰って、リハビリテーション・チームを組んだんだ。足の骨折からの完全回復のため軟部組織の専門家、そしてフィジカル・トレーナー、それにスプリント・ランニング・コーチ、ぜんぶ自分で雇った。パッカーズのオフシーズン・プログラムが始まる3月半ばまでの2ヶ月間、そうしてトレーニングを積んだ。だって自分の体を作るのは自分の仕事だ。全てを球団に頼っていてはダメなんだ。僕はじっと待っているつもりはなかった」

「彼は素晴らしいオフシーズンを過ごしている。体の状態はいいし、私はとても喜んでいる」とマッカーシーHC。ショッテンハイマーDBコーチも、「彼はオフシーズンプログラム全てに出席していて、1日も休んだりしていない。それが動きにも表れている。あとはテクニックを磨くため練習を続けなければいけない。厳しい仕事だ。たいへんな努力を必要とするが、彼は非常にまじめな努力家だ」と語っている。

昨年ケガする前のミニキャンプでは好プレーを連発してかなりの好評だった。その期待感は今も変わっておらず、今回のミニキャンプでは常に3番手CBを務め、両ベテランが抜けると1stチームに入った。「僕はスターターになるつもりで準備をしてる。最高の選手を目指さないなんておかしいだろう? ただじっとして 『自分にはニッケルバックの役目があるから』 なんて言わないよ。僕はスターターになりたい。あってほしくはないけど、先発組に何かが起きることだってある。そんなときに相手チームから 『ウッドソンが欠場して、ブラックモンが入った。こいつは狙えるぞ』 なんて思われたくない」

2007年5月24日

ミニキャンプのまとめ

記者たちのコメントをもとに、先日終了したミニキャンプのまとめ。パッドも着けずコンタクト練習もほとんどないミニキャンプでわかることなどタカがしれているが、眉唾を承知で列挙してみる。(なお、ミニキャンプやOTAでのコンタクト練習は労使協約で禁止されているが実際は、タックルはしないものの軽いブロック練習ならどこのチームもやっている)

2007年5月22日

Minicamp - Day 3

2007年5月21日

Minicamp - Day 2

2007年5月20日

Minicamp - Day 1

QBブレット・ファーヴ記者会見

初日の練習の前、ブレット・ファーヴが久しぶりにランボーフィールドで記者会見を開いた。内容の多くは先日のインタビューと同じ内容だが、今回は特にトンプソンGMとの不仲を否定することに時間を割いているようだ。

2007年5月19日

RBジャクソンはミニキャンプに参加できず

即戦力を期待される2巡RBブランドン・ジャクソンが、NFL側が義務付けたロサンゼルスでのイベント出席のためミニキャンプには出られないことになった。"2007 Reebok NFL Rookie Premier, presented by EA Sports"には3巡指名以内のスキルポジション選手が集められ、新ユニフォームで写真を撮ったりするらしい。リーボックやEA Sports(ゲーム)やTopps(トレーディングカード)など、NFLやNFL選手会に巨額のライセンス料を支払うスポンサーのためのイベントだ。

大きなスポンサーマネーが絡むため、NFL本部が今週水曜に「選手は招待を断ってミニキャンプに出てはならない」と正式な通達を出し、パッカーズ側も従わざるをえなくなった。ジャクソンは当然ニキャンプ出席を選ぶつもりだったが、この決定を聞いて怒りをあらわにしている。「これは大きな、重要なイベントだとかなんとか・・・。『ブランドンが(ミニキャンプ出席を)決めたのだ。彼は新しいチームメイトとミニキャンプに出たいと望んでいる』とこちらは主張したのだが。とてもショックだ。イベントに出させるためにここまでやるとは」と代理人。

今週末はコルツも全員出席のミニキャンプを行う予定で、1巡指名WRアンソニー・ゴンザレスが同じようにミニキャンプを欠席させられることになった。選手や球団の都合を無視した馬鹿げた決定に思われるが、このイベントは以前から予定が決まっており、それとかち合うようにミニキャンプを組んでしまった両球団にも責任はある、という指摘もある。

2007年5月18日

Notebook: ファーヴが一転ミニキャンプ出席へ

2007年5月16日

ファーヴはミニキャンプを欠席へ

QBブレット・ファーヴは声明発表に加えてミシシッピの地元紙のインタビューに応じ、「トレード要求」報道を改めて否定した。さらに今週のミニキャンプを欠席することを明らかにし、それは球団への不満とは関係ないと強調している。今回インタビューしたのは、2月に現役続行宣言をファーヴがスクープさせた Biloxi Sun Herald紙のアル・ジョーンズ記者で、ファーヴ家の親しい友人でもある。

声明で述べたトレード要求の報道を改めて否定。「僕はそんなことは言っていない。トレードの可能性など話題にしていない。誰かが自分の好きなように話を作ったんだ。もし本当に僕がトレードを望んだなら、こちらから無理押してでも移籍しただろう。しかし一度もそのような問題にはならなかった」

「僕はどこへも移籍しないし、他のチームでプレーすることはない。僕はパッカーであり、パッカーとして引退したい。パッカーズ以外でプレーすることはよくない。この球団はファーストクラスだし、僕と家族に非常によくしてくれている」

トレード要求報道を聞いてから、マイク・マッカーシーHCともテッド・トンプソンGMとも話し合いをしたのだとファーヴは言う。「チーム側も(補強に関する)僕のフラストレーションは理解している。同時に、球団への僕の忠誠心も、勝ちたいという気持ちもよく知っている。トレードに関しては、そんな会話はなかった。僕はグリーンベイに忠実だ。マイクもテッドもよく分かってくれている」

ミニキャンプ欠席について。「(足首のリハビリのため)僕にプレーをさせないことが決まった。実を言うと、(長女の)ブリタニーがもうじき高校卒業なんだ。卒業パーティとかがあるから、グリーンベイに行って何もせずにいるより、こちらに残る方がいいと思う。(チーム補強への)フラストレーションはあるよ。でもそのこととミニキャンプ欠席は関係ない」

「今いる選手たちを悪く言うわけじゃない。でも助けは必要だよ。アーマン・グリーンは毎年1000yds以上走り続けて、その穴を埋めるのは大変なことだ。若手たちできっと大丈夫とは思う。でもあのような数字をすぐに肩代わりするのは難しい。誰かが頑張らなきゃいけない。去年の夏、『このチームはこれまでで最も才能あるチーム』と僕は言った。今もそう思っている」

90年代半ば、効果的なFA補強が優勝に結びついたことがファーヴの念頭にはある。「あまり理解されていないが、ウチが一番強かったころ、他のチームとの差は補強だった。WRロバート・ブルックスがヒザを壊したあと、アンドレ(ライズン)が来て、僕のキャリアで最高のパスの1つ(スーパーボウルの先制TD)を捕ってくれた。とてもよい短期的な補強だった」

「テッド(トンプソンGM)と僕はいつもうまくやっている。僕がチーム運営のやり方を知っているなんて、自分でも思わないさ。特定の人事について自分が思ったことを話すこともしない。ただ例外はジャヴォン(WRウォーカー)の件だった(2005年記事)。1年活躍したからって契約を破棄するなんて許されないという考えは、今も変わっていない。そんなことをしたらみんなが新しい契約を求めることになってしまうからね。今回はそのときと同じように、ランディ(モス)について話す必要があると感じたからなんだ」

「でも全て終わったことだし、今さらどうすることもできはしない。このチームがどれだけやれるか僕は見たいし、非常によいチームになれると心から信じている。10勝できる力があるかどうか、時が経てばわかる」

2007年5月15日

ブレット・ファーヴが声明を発表

トレードを求めたとの前日の報道について、月曜の朝にQBブレット・ファーヴが球団を通して以下の声明を発表し、トレード要求報道を否定した。

2週間前ランディ・モスがニューイングランドにトレードされたとき、僕は不満だった。でもトレードされたいと思ったことはないし、今も望んではいない。僕はグリーンベイにいたい。パッカーとしてキャリアを終えたいと望んでいる。ときどき、僕は苛立ちのあまり感情的になりすぎてしまうことがある。

2月に現役続行を発表した際に述べたように、僕はチームの若いタレントの存在を喜んでいるし、この1年での彼らの成長を楽しみにしている。彼ら若手と一緒にプレーすることを僕は本当に楽しんでいる。いま僕はここミシシッピでハードにトレーニングし、リハビリし、生涯最高の体作りをしようと努力している。

今年もこのチームでプレーすることを楽しみにしているし、僕らに何が成し遂げられるか見届けるのを楽しみにしている。僕らは非常に良いチームになれると思っている。

ドラフト直後にファーヴがトレード要求

Fox Sportsのジェイ・グレイザーは「ドラフト直後にブレット・ファーヴがトレード要求していた」というスクープ記事を掲載した。それによると、事の成り行きは以下のとおり。

モス獲得が不発に終わったドラフトの2、3日後、激怒したファーヴは代理人を通してトンプソンGMにトレードを求めた。それを聞いたマッカーシーHCが本人に連絡を取ろうとしたがファーヴは1週間ほど無視。先週半ばにようやく話し合いの機会を持ち、「他のチームでプレーしたかったわけじゃない」というところまでマッカーシーHCがクールダウンさせた。それでも腹立ちが収まったわけではなく、土曜のチャリティ・ゴルフ会場での批判コメント(前日の記事)となった。

このFox Sportsの記事でパッカーズ周辺は大騒ぎとなり、日曜ながらテッド・トンプソンGMは文書による声明を発表せざるをえなくなった。「プレーヤーが時おり苛立ちを募らせるのは自然なことだと思う。それが人間というものだ。ブレット・ファーヴにとって勝利が全て、ということは誰もが知っている。球団として、我々も同じ熱意を共有している。そして、我々もいま勝ちたいと望んでいる」

「選手や代理人と話し合った内容について、我々は決してコメントしない。それが球団としての長年にわたる方針だ。我々は選手およびその代理人と、率直でオープンな対話をするよう努力している。それなのにその内容を第三者に話すようなことがあっては、将来選手たちが我々を信頼してオープンに話す気にならなくなってしまう」

その後の地元紙の報道を総合すると、ドラフト直後にトレード要求するほどファーヴが激怒していたのは本当のことらしい。しかし本人に近い筋によると、このところはファーヴにそのような様子はなく必死でトレーニングに励んでおり、パッカーズでプレーする気がないとは考えられない、とのこと。ゴルフ会場でのコメントはたしかに異例なフロント批判だったがトレードには触れておらず、「マッカーシーHCとの話し合いでクールダウンした」という報道を裏付けているように見える。

また実際問題として、あと1年か2年しか使えない、しかもこの2年不振の37歳QBに高額サラリー(今年$11ミリオン)を払って獲得したがるチームがあるとも思えず、トレード先の具体的な噂は今のところ全く出てきていない。そしてパッカーズはサラリーキャップに余裕があり、ファーヴの$11ミリオンはらくらく吸収できている。仮にトンプソンGM個人がトレードを決意したとしても、フランチャイズ史上の汚点になりかねない人事をボブ・ハーラン会長やジョン・ジョーンズ社長が承認するとは考えにくい。

いっぽう最新の噂では、今回の不和をあおった首謀者は代理人のバス・クックだとパッカーズ首脳は考えているらしい。また、トレード交渉の途中から参入したペイトリオッツにモス本人の気持ちが移り、パッカーズ(およびファーヴ)の熱意が条件吊り上げの材料に使われていることをパッカーズ側は察した、と情報筋は明かしている。

今後の注目は、今週金曜からのミニキャンプにファーヴが出席するかどうか。足首手術後のリハビリ途上であるため練習に参加できないことはすでに発表済みだが、今回は全員の出席が義務付けであるため、欠席したら球団側は罰金を科すこともできる。情報筋によると、ファーヴは出席する、とマッカーシーHCは確信しているらしい。

2007年5月14日

モス獲得失敗にファーヴが批判的コメント

自らが主催するチャリティ・ゴルフ・トーナメントに出席したQBブレット・ファーヴは、少し言葉を選びながらも、わずかの差でモスを逃したことへの失望感を明らかにした。表立ってチーム首脳を批判することなど滅多にないファーヴだが、今回はモス本人や代理人サイドから詳しい内部情報が手に入る立場にあった。今回の件に限らず長期計画を重視するテッド・トンプソンGMの方針に、ついに不満がこらえきれなくなったのかもしれない。

「どれだけの代償を払えばモスが獲得できたか、僕は知ってる。ニューイングランドよりも少ない額で獲ることが可能だった。ウチが出せる額でも、彼はグリーンベイでプレーしたがっていた。十分リスクに値するトレードだったはずだ」

「残念だ。ほぼ交渉はまとまっていたのに、(NEが獲得成功したというより)こちらが獲り逃したと言うべきだろう。だって、『モスが契約見直しを嫌がっている』という憶測は本当のことじゃなかった。彼は(OAKでの巨額の)契約を捨てて、保証つきの1年$3ミリオンを受け入れるつもりだった。それと4巡指名権。それだけで獲れるなら大成功だろう。しかしこちらは『保証つきの$3ミリオン』の部分を出し渋った。僕は代理人のバス・クック(モスの元代理人でもある)に連絡して、その分は僕のサラリーから差し引いてもいい、とまで言ったんだ。それでも十分でなかったらしい」 

「僕は新しいことを始めるのは好きじゃないが、モスが来てくれたら素晴らしい補強になったと思う。3人を同時に出せば、ランディ・モスにも、ドナルド・ドライバーにも、グレッグ・ジェニングスにも投げられる。強力なユニットになったはずだ。でも獲れなかった。十分可能だったのに失敗したとわかるだけに残念だよ」 「ウチのオフェンスは去年苦しんだ。ディフェンスがいてくれなかったら、8勝はできなかっただろう。現時点では楽観的にはなれない」 

「誰もが知っているとおり、僕はキャリアの終わりに近づいている。チーム再建に5年かけるほどの時間は僕にはないんだ。グリーンベイの誰も 『再建(rebuild)』 という表現は使わないが、実際やっていることを見れば再建モードなのは明らかだ。僕がチームへの信頼を失ったとは思わないし、球団の誰もが勝利を求めているのは知っている。ただ僕にわからないのは、その『勝利』に僕が含まれているのかどうかだ。『勝利』が5年も先の話なら、僕はもういなくなってる。今年は現役17年目だし、僕はいま勝ちたいよ」

2007年5月13日

最年長新人はオーストラリア人パンター

ルーキー・ミニキャンプに参加した選手の中で飛び抜けて年齢の高かったのが、デヴィッド・ロニーという28歳のオーストラリア人パンターだ。アメリカンフットボールと出会ったとき、彼はもう22歳。高校を出てから旅をしたり、イギリスでプロチームでサッカーをしたあと、ウィスコンシン州北部のミノクアで3年にわたって(子供向けの)キャンプでサッカーや水上スキーを教えていたときのことだ。

「2001年の夏、同僚のカウンセラーで、パンターとしてドレーク大に入るヤツがいたんで、『そのボール貸してみろよ』と言って僕は蹴り始めた。すると見ていた連中が、お前こそ本格的にやるべきだと言い始めたんだ。そのときはパンターがどういうものかさえ僕は知らなかった」とKデヴィッド・ロニーは振り返る。仲間の中に、ベンガルズで活躍した元キッカーのダグ・ペルフリーと知り合いの者がいたので、ペルフリーの手助けでビデオを作り、国じゅうの大学に送った。すると10以上の大学から奨学金のオファーがあり、オハイオ州立大を選んだ。

しかしいざ入学手続きとなったところで問題発生。高卒後4年近くも経っていたことなどで、オーストラリアでの履修単位が入学資格として認められなかったらしい。仕方がないのでアイオワ州のコミュニティ・カレッジで2年間過ごし、そこではパンターだけでなくキッカーやキックオフもこなした。その後ようやくカリフォルニア大に入り(1年だけQBロジャースと重なる)、先発パンターとして2年間活躍した。

「カリフォルニア大に進むまでは、ろくにコーチを受けたことさえなかったね。だから僕のパンター歴は実質2年だけなんだ」とKロニー。昨年春にドラフト外でレッドスキンズに入団したが開幕前に解雇され、9月にパッカーズのワークアウトを受けたあと、故郷オーストラリアのゴールドコーストに帰った。シーズン終了後にパッカーズと契約したが、就労ビザの取得に手間取って、再びグリーンベイに来て練習を再開したのは3月後半のことだった。

「彼は身長6フィート5(196cm)で、とても強い脚がある。しかし不安定な部分もある。ご存知のように、キック力だけではNFLでは務まらない。(大学を出てから)1年かかる選手もいるものだ」とレジー・マッケンジー・プロ人事部長は言う。今年の夏は、ロニーと同じく「飛距離はあるが不安定」というカナダ人ジョン・ライアンがライバルとなる。

ロニーは今、安定性の改善に向けてストックSTコーチらと練習を重ねているところ。「自分としては、やればやるほど向上している感触がある。コーチ・ストックたちの指導で、フォームを何ヶ所か変えた。少しだけステップを短くし、キャッチするときに少しだけ体を立てる、といったふうにね。おかげで安定性も増してきたように感じる」

「僕の家族は裕福じゃない。収入面ではたぶん平均より下だろう。去年の秋いったん家に帰り、故郷で成功するのがいかに難しいかを再認識した。おかげで、パンターとしてこちらで頑張ってみようという気持ちがすごく強くなったよ。去年はちょっと燃え尽きた感じがあったけど、今の僕はよりハングリーになっている」

カリフォルニア大の選手紹介には、高校時代にサッカーだけでなく水球、棒高跳び、やり投げ、十種競技などで大活躍したアスリートであることが記されている。

2007年5月12日

フルバック陣の見通し

今オフのパッカーズは、大ベテランのFBウィリアム・ヘンダーソンを放出し、FA市場ではFBジャスティン・グリフィス(ATL→OAK)など数人のフルバックを物色したが、けっきょく獲得には至らなかった。昨年スターターに昇格したFBブランドン・マイリーがいることもあり、その後はルーキーを育てる方針に切り替えたように見える。

通常FBの(シーズン中の)ロースター枠は2人。今後ベテランを補強する可能性も残ってはいるが、キャンプ終盤あたりに実績ある選手が放出されてきた場合に限るのではないか。現状ではマイリーが当確、ルーキーから1人が勝ち残ることになる。

今年のFB獲得の方針は、ゾーンブロッキング向きの軽量クイックネス型を選ぶこと。ヘンダーソンが解雇されたのも、年齢による衰えだけでなく、大型パワー型で新スキームに向いていなかったためだ。パスキャッチ力が必要なのは言うまでもないが、控えFBはスペシャルチームでの貢献度も重視される。RB等からのコンバート組ばかりなのは、ゾーンブロッキング・スキームしかもウェストコーストオフェンスで先発FBを務めるようなアスレチックな選手は、大学ではふつうFBなどやらない、といった事情を示しているのだろう。

現在パッカーズにいるFBの顔ぶれは以下のとおり。マイリー以外は全て新人で、4人全員を合わせても、大学でFBとして出場した経験はパウドレルの2試合のみ。フルコンタクト練習のないミニキャンプではFBの能力はわかりにいが、7月下旬のトレーニングキャンプでは熾烈な争いが見られそうだ。4人のうち1人が開幕ロースターに残り、1人がプラクティス・スクワッドか。

2007年5月11日

Rookie Free Agent Notebook

先週末のルーキー・ミニキャンプにトライアウト参加させた8選手(リスト)のうち、パッカーズは下記の3選手と契約することになった。先週契約した7人と合わせ、今年はドラフト外で10人獲得したことになる。

2007年5月10日

RBデショーン・ウィンの道

全米王者フロリダ大から7巡指名でパッカーズに入団したRBデショーン・ウィン。素材は一級品といわれながら潜在能力を出し切れず、人格面で減点されて7巡でかろうじて指名という結果となった。練習中に携帯で話したという「ケータイ事件」は実際はロッカールームでのことだと否定したものの、かつてやる気の乏しい選手だったことはウィン本人が認めている。

「ハードワークは今は問題ない。ただ以前は、僕は練習熱心さに問題のあった時期がある。昨シーズンは全米チャンプを獲りに行っていたし、ハードワークに何も問題はなかった。プロに進むためには今年頑張らないと、という心構えだったしね。僕が批判されるのはハードワーカーでなかったという点だけど、それはかつてのことだ」

「前ヘッドコーチのロン・ズックのもとで、大学1年目の僕は必死で頑張った。春のスクリメージでは1人でRBを務めた。なのに、シーズンが来て最初の6試合で500yds以上走っても、僕は先発させてもらえなかった。『よく頑張ってきたから』と4年生がスターターだった。僕は 『なんだ、そういうことか』 となってしまい、『どうせダメなんだから』 と練習でも全力でやる気持ちが薄れてしまった。2年になってもそんなままだった」

大学3年目、ズックが辞任してアーバン・メイヤーHCがやってくると、彼はことあるごとにウィンを刺激しようとした。「彼はまるで 『なぜオマエは何も成し遂げていないんだ? 高校を出るときには全米屈指の選手だったのに』 って口ぶりだった。チーム全員の前で名指しされてね。僕はちょっと気に入った。コーチ・メイヤーはいつも本当のことしか言わないんだ。耳あたりのよいことなんて言わない」

とはいえ、すぐにウィンの態度が完全に改まったわけではなく、コーチとの軋轢は続いた。駐車ステッカーの違反をとがめられて出場停止になったり、「こんなことなら(RBなしで)1試合全て5WRでやるぞ」とコーチが激怒したことや、彼の代わりにフルバックの選手が先発したこともあった。

ようやく彼のやる気に火がついたのは2006年になってからのこと。かつてパッカーズでアシスタントコーチをしていた同大のスタン・ドレイトンRBコーチは、「かつてなかったようなテンポで練習するようになった。私が指示したことは、一言も口答えせずに全てこなすようになった。指導を素直に受け入れる、コーチしやすい選手になった。劇的な改善だった」と証言する。初めてフルタイムのスターターとなり、ケガを押してプレーを続けて全米王座に貢献した。

パッカーズはドラフト指名に際し、旧知のドレイトンRBコーチからあらゆる情報を聞き出したのだと言う。「僕が7巡指名された直後にドレイトン・コーチから電話があって、『パッカーズには聞かれたことを全て正直に答えたぞ』 と言われた。パッカーズに話したことを全て、一言残らず僕にも伝えてくれた。『下位で獲れればもうけもの、間違いなく1巡級のタレントだ。ただ以前にはいろいろ問題があった』 とね。彼はパッカーズに、いまどんなRBがいるかを聞いた。ハードワーカーが揃っていれば大丈夫、コイツは仲間の能力しだいで同じように頑張るから、と」

マッカーシーHCの方針は、ルーキーは入団したら(トラブル歴があっても)白紙に戻して、そこから新しいスタートを切らせるというもの。とはいえ、彼の経歴を調べ尽くした首脳陣が目を光らせており、一度の遅刻、一度の手抜きが命取りになりかねない。「僕は白紙の状態でここにいる。ここグリーンベイで新たな名声を確立できたらと願っている」とウィンは言う。今年のパッカーズはRB陣に空きが多く、またサイズを活かしてフルバックでうまくいく可能性もある。下位指名からでも戦力となれる余地は十分にあり、全ては今後の努力しだいといえる。

2007年5月 8日

Rookie Minicamp Notebook 3

2007年5月 7日

Rookie Minicamp Notebook 2

2007年5月 6日

Rookie Minicamp Notebook 1

木曜に集合したルーキーたちは、(今年からパッカーズが導入した)ムーヴメント・スクリーニングなどの検査を金曜午前に受けたあと、金曜午後におよそ90分間の初練習を行った。

DTジャスティン・ハレルの記者会見

1巡指名のDTジャスティン・ハレルがようやく入団記者会見を行った。例年パッカーズの1巡指名選手は指名翌日にはランボーフィールドを訪れるのが恒例となっているが、今回のハレルは以前から母が計画していたパーティに出席するため、木曜になって初めてグリーンベイ入りすることになった。

2007年5月 5日

Notebook: テイルゲート・ツアー進行中

2007年5月 4日

7人のドラフト外ルーキーと契約

ドラフト外でパッカーズとの契約に合意した選手について、これまで報道されているのは以下のとおり。ただしフィジカルチェックでハネられて入団取り消しとなる場合もある(球団側がなかなか正式発表しないのはそのためだろう)。また未契約ながらトライアウトで招待した選手もいるので、その下の表で紹介する。

10人以上のドラフト外選手と契約するのが一般的だが、パッカーズは11人もドラフト指名したため、そのぶんドラフト外は少なくなるだろう、とトンプソンGMも認めている。昨年はドラフト外からDEジェイソン・ハンターが開幕ロースター入りし、WRクリス・フランシスとTEザク・アルコーンがシーズン中に(プラクティス・スクワッドから)ロースター入りを果たしている。

2007 Packers Rookie Free Agents
Pos. Name College ht. wt. 40走 備考
QB Jerry Babb Louisiana-Lafayette 6-3 227 4.65 通算1,604ydsの走れるQBでジェイク・デロームの同大記録を破る。契約金$2,000
FB Ryan Powdrell Southern California 6-0 250 4.68 昨年春にLBからFBに移ったが序盤に大ケガ。契約金$15,000
OG Pat Murray Truman State 6-3 315 - 大学では主に右タックル。ディビジョンIIのオールアメリカン。契約金$8,000
DE Larry Birdine Oklahoma 6-3 261 4.88 元LBジェイソン・ギルドンの弟。高い身体能力をフィールドで活かせない
DE/DT Daniel Muir Kent State 6-2 307 4.89 通算15サック。契約金$15,000
LB Rory Johnson Mississippi 6-0 232 4.58 アスレチックなウィークサイドLBも二度のマリファナ陽性でドラフト外。契約金$2,500
LB Juwan Simpson Alabama 6-2 228 4.56 期待大きかったが警察沙汰と昨季の不振でドラフト外。契約金$2,500

未契約ながら、トライアウトとして今週末のルーキー・ミニキャンプに参加する選手は下表のとおり。トライアウトの結果、最終的に1人か2人は契約に至るのではないかと見られている。ウィスコンシン大で活躍したQBジョン・ストッコは結局どこも契約してくれず、パッカーズが手を差し伸べる形となった。ルーキー・ミニキャンプで投げるQBの人数確保のためなのか、実力よりも地元大学への配慮、といった印象もある。

Invited to Minicamp as Try-out
Pos. Name College ht. wt. 40走 備考
QB John Stocco Wisconsin 6-1 203 5.1 地元ウィスコンシン大で3年間エースQB務めたがどこからも声がかからず
FB Corey White Alabama-Birmingham 6-0 227 4.8 大学通算1925yds、25TD記録したRBだがFBとしてトライアウト
TE Joe Werner Wisconsin-La Crosse 6-6 260 4.6 高校以来フットボール経験なくバスケで活躍
OT Adam Tadisch North Dakota State 6-5 320 -  
C Pete Bier Army 6-3 295 5.22  
LB Devon Hicks NW Mississippi CC 6-3 240 -  
CB Chris Anzano Pace 6-1 210 4.38 ディビジョンIIの大学で昨季9INT。PR/KRも務めた
SS Tristan Burge Eastern Illinois 6-0 208 4.54 タックルに優れたストロングセーフティ。QBロモの出身校

2007年5月 3日

Packers Draft Notebook 3

パッカーズのドラフト指名選手についての話題を、今回は6巡cから7巡bの3人について。

2007年5月 2日

Packers Draft Notebook 2

パッカーズのドラフト指名選手についての話題を、今回は4巡から6巡bの4人について。

2007年5月 1日

Packers Draft Notebook 1

パッカーズのドラフト指名選手についての話題を、今回は1巡から3巡の4人について。