過去の記事 |
2007年 >
05月 >
Packers Draft Notebook 2
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年5月 2日
パッカーズのドラフト指名選手についての話題を、今回は4巡から6巡bの4人について。
- 4巡指名のOTアレン・バーバーについて、ジェームズ・キャンペン新OLコーチ。「ミズーリ・サザンからNFLというのは大きなジャンプだ。スモール・スクール出身でここまで評価されたのだからね。素晴らしいパスブロッキングのスキルがすでにあるし、彼はフィニッシャーだ。全てのプレーでしっかりトドメを差す。まあたしかに、ウチのゾーン・ゲームを学んだり、フットワークなど技術を磨く必要はあるだろうが」
- 同じくOTバーバーについてキャンペンOLコーチ。「コンバインでは、彼のアスレティシズムは明らかに際立っていた。ビッグ10(カンファレンス)などと比べると、(ディビジョンIIの)競技レベルの心配は多少はある。しかし彼はスモールスクール出身でもNFL(のコンバイン)に圧倒されていなかった」
- OTバーバーはWonderlicテストで11点しか取れず、今年ドラフト指名されたOL選手25人の中で最も低かった。コンバインでは面接に呼んで、パッカーズのコーチたちが彼のフットボール理解力などをチェックしたが、結果は非常によかったとのこと。
- OTバーバーのスタッツで面白いのは、スペシャルチームで7タックルを記録していること。300ポンドのOL選手なのに、なんとパントチームで(通常もっとも速い選手が担当する)ガンナーを務めていたのだ。「やれと言われた時は、ジョークか何かだと思ったよ。でもやってみたらすごく上手くできることがわかった。去年は1年通してガンナーをやって、いいプレーがたくさんできた。とても楽しかったね」
- OTバーバーは大学時代3年半にわたって先発左タックルを務めたが、パッカーズのロースター表では"T/G"と表示されており、これまで経験のないガードとしてもテストされることが明らかになっている。
- ミズーリ・サザン州立大からドラフト指名されるのは史上3人目で、今回のOTバーバーが最も高い順位。ただしドラフト外では、名WRロッド・スミス(DEN)やWRジェームズ・スラッシュ(WAS)を輩出している。
- 5巡指名のWRデヴィッド・クラウニーについてトンプソンGMは、「信じられないほど速い。ウチのオフェンスにフィールドをストレッチする力を多少加えてくれると思う。それに非常によいルートランナーで、手が大きくキャッチがいい」
- WRクラウニーは、大学でも4年間続けた陸上競技(60mや200mで活躍)の経験について、「フォームやスピードの役に立ったし、(フットボールの)オフシーズンも体を作っておく助けになった」
- ドラフト1日目の指名を期待していたWRクラウニー本人は、5巡指名に不満な様子。「ドラフト初日はとてもがっかりした。待っても待っても他のレシーバーが指名されるばかりで、聞いたこともないような選手もいっぱいいた。今日4巡を見ているときもイライラが募ったよ。でも今の状況にはとても喜んでいる。グリーンベイに行けて、史上最高のQBの1人である殿堂入りクォーターバックがいて、そこで僕の能力を示すことができる」
- 6巡aのコーリー・ホールは、WACのディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーにも選出された優れたLBだったが、フルバック転向およびスペシャルチーマーとしての指名だった。「率直に言って、彼の最大の価値はスペシャルチームプレーヤーだと思っている。彼は最高のスペシャルチームプレーヤーで、ウチのスタッフはいくら褒めても褒め足りない様子だった。キャッチも非常に上手いし、信じられないほどタフだ」とトンプソンGM。
- FBとしての指名についてコーリー・ホール。「僕の目標はNFLのロースターに入ることで、そのためにできることは何でもするつもりだ。オフェンスでもディフェンスでもスペシャルチームでも。とても気持ちが興奮しているし、オープンマインドで一生懸命頑張るつもりだ」
- 現時点でパッカーズのロースター表では、コーリー・ホールはラインバッカーと表示されている。FB転向は確定ではないのか、LBとの掛け持ちで行くのか、それともスペシャルチーム以外のことはどうでもいいのか。
- 6巡指名の3人を筆頭に、指名11人中8人ほどがスペシャルチームで貢献できる可能性があり、トンプソンGMが(かつては自分もそうだった)スペシャルチーム強化を重視したのは明らかだ。満足そうなマイク・ストックSTコーチは、「Mr.トンプソンの考えを代弁することはできないが、もといた若手選手に加えて今回のドラフトで、ウチのスペシャルチームをよくしてくれるだろう」
- 6巡b指名のLBデズモンド・ビショップのスピード不足についてウィンストン・モスLBコーチ。「十分速くない、などと言う時は、気をつけた方がいい。4.5秒台のラインバッカーとか、世間はそういった選手に夢中になってしまうものだ。デズモンドが4.6秒や4.7秒であっても、フットボールプレーヤーとして速いプレーができるなら、私にとってはそれで十分なのだ。フットボールフィールドでいいプレーができるか? 相手を倒すのに十分速く走れるか? スペシャルチームでマイク・ストック(STコーチ)の助けになるか? ということが問題なのだ」
- LBビショップは、パッカーズのチーム事情により本来のミドルだけでなくストロングサイドでも試されることになる。スピード不足によるパスカバレッジ不安についてLBビショップ本人は、「パス攻撃の多いPac-10カンファレンスでは、ヴァーサタイルでなければやっていけない。パスカバレッジで苦労したとは自分では思っていない。どこからそんな評価が出てきたのかさえわからない」