グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年5月24日
記者たちのコメントをもとに、先日終了したミニキャンプのまとめ。パッドも着けずコンタクト練習もほとんどないミニキャンプでわかることなどタカがしれているが、眉唾を承知で列挙してみる。(なお、ミニキャンプやOTAでのコンタクト練習は労使協約で禁止されているが実際は、タックルはしないものの軽いブロック練習ならどこのチームもやっている)
- 昨年は最初のミニキャンプからWRジェニングスの評判が非常によかったが、今年のルーキーは1巡のDTジャスティン・ハレルが(上腕のリハビリ途上のため)個人ドリルだけ、2巡のRBブランドン・ジャクソンがNFLイベント出席のため出られず、ドラフト指名ルーキーの中で大評判になるほどの選手はいなかった。
- ルーキーによる2番手FB争い。トレーニングキャンプのフルパッド練習が始まるまではブロッキング能力の判定などできないが、パス攻撃で目立っていたのは元RBのFBコーリー・ホワイト。RB/FB兼任ができそうなのもプラスで、ロースター入りのチャンスあり。LBからの転向となる6巡a指名FBコーリー・ホールだが、コーチから注意されることが少なく、プレーブック理解は順調であることがうかがえる。
- 3巡a指名WRジェームズ・ジョーンズは主に3番手WRとしてプレーし、体から遠いボールもしっかりとキャッチできていた。5巡指名WRクラウニーより完成度は高そうで、前評判の「競り合いに強く実戦向き」なところがトレーニングキャンプで出てくれるかどうか楽しみ。実績あるWRロバート・ファーガソンや昨年経験を積んだWRルヴェル・マーティン、WRカーライル・ホリデイらを飛び越えてあっさり3番手を確保できるようなら相当なものだが、1年目でそこまで期待するのは酷か。
- 5巡指名のWRデヴィッド・クラウニーは「スピードはあるが粗削り」という前評判どおり。
- 先発のWRドライバーとWRジェニングスに加え、WRジェームズ・ジョーンズは3巡指名なのでほぼ自動的にロースター入りできるとすると、WR5人枠の場合、残るイスは2つとなる。WRルヴェル・マーティン、WRカーライル・ホリデイ、5巡指名WRデヴィッド・クラウニー、WRロバート・ファーガソンの4人で争うことになりそうだ。ファーガソンは足の骨折からの復帰途上でまだ個人ドリルのみ。
- 先発OL5人は昨年と変化がなさそう(3年ぶり)なので、問題は控えOL陣。クリフトンに代わって左タックルに入ったOTジョシュ・バークがなかなかよかったとの評判もあり、2年目の今年はロースター入りのチャンスがあるかも。ディビジョンIIのグランド・ヴァレー州立大(ミシガン州)から昨年のドラフト外で入団し、キャンプでの評判もよかったが、1年目はインジャリー・リザーブで過ごした。
- 1年前にヒザ上の腱を断裂した控え右タックルのケヴィン・バリーは、OTAあたりから復帰の予定。首脳陣は右タックルと右ガードの両方をやらせると語っているがもともとゾーンブロッキング向きではなく、今年はついにロースター入りを逃すかもしれない。
- TEドナルド・リーとTEババ・フランクスが先発を入れ替わったTE陣だが、2人ともさほど目立つプレーはなかった。7巡b指名のTEクラーク・ハリスもまだ目立ったところはなし。3人枠の最後のイスをトリー・ハンフリー、ザク・アルコーン、ハリスの3人で争う。
- DL陣は昨年のメンバーに1巡のDTジャスティン・ハレルが加わり、それ以外の選手がロースターに食い込むのはかなり難しそうだ。DEキャンプマン、DE/DTジェンキンズ、DEバジャ=ビアミラ、DTピケット、1巡指名DTハレル、DTコーリー・ウィリアムズまでは当確。DTコリン・コール、DTジョニー・ジョリーもほぼ大丈夫そう。DL9人枠とすると、DEモンゴメリーとDEジェイソン・ハンターの2人で最後のイスを争うか。
- LB陣では、順調にスターLBに成長しそうなA.J.ホークと、再契約を済ませたバーネットの2人は全く問題なく、ポピンガもACL断裂から1年半経って動きがさらによくなってきた。ヒザのケガから回復途上のアブドゥル・ホッジ(昨年の3巡)は、先発組を追い上げるどころか、差が広がってしまっている印象。ドラフト外のロリー・ジョンソン(ミシシッピ大)と、昨年プラクティス・スクワッドだったスペンサー・ヘイヴナーの2人はまずまず評判がよく、ロースター入りのチャンスもありそう。
- CB陣では、両ベテランに急激な衰えがないかぎりスターターは安泰。ウィル・ブラックモンとパトリック・デンディとFA加入のフランク・ウォーカーの3人で3番手を争っている。ウォーカーがブラックモンやデンディより下位にいるのは、まだ入団間もないせいかもしれず、トレーニングキャンプで最後までポジション争いが続くことになる。
- セーフティ陣では、残念ながらまだSSマーカンド・マニュエルがスターター組。1年を通して鼠蹊部のケガに悩まされたが、昨季よりは動きがマシになっている。昨年12月にロースターに昇格したアタリ・ビグビーの動きは評判がよく、今年は開幕ロースター入りがあるかもしれない。期待のマーヴィール・アンダーウッドはリハビリ途上。3巡b指名のアーロン・ラウスはまだディフェンス習得途上で、いま目立つのはデカさだけ。通常は4人枠だが、開幕ロースター入りが確実なのはFSニック・コリンズだけで、それ以外はどうなるか全くわからない。