ブレット・ファーヴは、このシーホークス戦が最後の試合になる可能性も十分にある。自己最多、もちろん今季NFL最多の28インターセプトを喫している彼は、水曜日の記者会見でやや弱気なコメントをしている。「現時点でウチは3勝12敗だ。(チーム側が)現実的に見て、『来年も同じようなことになるなら、金を節約して、別のところに、将来のために使おう』という気になってもおかしくない。この数年言い続けてきたように、これは誰にとっても起こりうることなんだ。本当だ。僕だって例外じゃない」
引退については、まだどちらとも決めていない、と数年来のコメントを繰り返している。「自分がどちらに傾いているかも分からない。僕は正しい判断を下したいし、正しい理由に基づいて決めたい。どれほど難しい決定か、どれほど大きな決定かは、たぶん僕自身にも分かっていないかもしれないけど」とファーヴ。今週末が最後になるかもしれない可能性について、「それはもちろんだ。よく分かっているよ。これが最後かもしれないことはずっと考えてきた」
チームが再建モードにあるのなら、自分がいない方がいいのかも、と考えざるをえないとファーヴは語っている。「僕はかつてのような戦力になっていないかもしれないし、チームが今必要としているタイプの選手でないかもしれない。チーム側は別の方向に向かっているのかもしれないし、どうやってそのことをブレット・ファーヴに伝えるか分からないのかもしれない」
「僕はたくさんの人から、『こんな成績で辞めてはだめだ。君は来年も帰ってきて、自分やチームの名誉を挽回しなければ』と言われてる。でもそれを言うなら、正直言って、僕はもう頂点は経験したんだ。どんなに良いシーズンだろうと悪いシーズンだろうと、1シーズンが自分の値打ちを決めることにはならない。それに、今年は悪いシーズンだったけれど、ここでは素晴らしい思い出をたくさん作ることができたし、多くの成功を手にしてきた。『トップのまま辞める』ためにスーパーボウルを勝つ必要はないんだ」
いっぽう体調面に関しては全く申し分ないとファーヴは言う。「本当に調子いいよ。腕はかつてないほど調子いい。脚の動きに関しても、ここ数年なかったほどよく動けている」
パッカーズの地区最下位が確定したことにより、来季16戦の対戦相手が全て決定した。来季のNFC北地区チームはNFC西およびAFC東と対戦する順番。それに加え、地区最下位のパッカーズはNFCの残り2地区の最下位と対戦する仕組みになっている。ホームorアウェーについては下表の通り。なお、具体的な日程は毎年4月ごろに発表される。
Packers 2006 Regular Season Opponents | ||
---|---|---|
Home | Away | |
Arizona Cardinals | (NFC西) | San Francisco 49ers |
St. Louis Rams | (NFC西) | Seattle Seahawks |
New Orleans Saints | (同順位) | Philadelphia Eagles |
New England Patriots | (AFC東) | Buffalo Bills |
New York Jets | (AFC東) | Miami Dolphins |
Chicago Bears | (同地区) | Chicago Bears |
Detroit Lions | (同地区) | Detroit Lions |
Minnesota Vikings | (同地区) | Minnesota Vikings |
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Bears (11-4) | 7 | 7 | 10 | 0 | 24 |
Packers (3-12) | 0 | 7 | 0 | 10 | 17 |
気温は1℃、天気は曇り。序盤から歯車が噛み合わないパッカーズは、何度も敵陣に進みながら7点しか奪えず、逆にベアーズのQBグロスマンに次々とビッグプレーを許してリードされる。全くランが進まずパス攻撃に負担がかかり、終ってみればファーヴは4インターセプト。第4QにはWRチャットマンのパントリターンTDで何とか格好をつけるが、KロングウェルのFG失敗2回と第4Q初めのINTリターンTDが致命的だった。ベアーズはこれで地区優勝とプレーオフ第2シードが確定した。
第1Q、パッカーズはWRチャットマンへの9yds、WRサーマンへの20ydsパスでCHI陣に入るが、ぎりぎりFG圏内に入れず、4thダウン2のギャンブルは失敗に終る。ベアーズはWRベリアン、WRゲイジへとパスを通し、WRムハマドへの20ydsパスでGB陣10に進む。3rdダウン12となったがWRムハマドにパスが通って先制タッチダウン。パッカーズはWRドライバーへのパスとチャットマンのエンドアラウンドなどでCHI陣へ進んで第1Q終了。
第2Q、CHI陣ゴール前に進んだパッカーズは、3rdダウン1でRTタウシャー(左TEに入ってエリジブル)へのTDパスが反則で取り消されるが、直後のパスインターフェアで1stダウンをもらい、RBヘロンが同点TDラン。ベアーズはWRムハマドの落球で3&アウト。パッカーズはTEマーティンやWRガードナーへのパスでレッドゾーンに進むがTDはならず、38ydsFGも失敗で得点できず。ベアーズはいきなりWRベリアンへの54ydsパスが通り、同時にラフィングザパサーで一気にGB陣9へ。GB反則の後、RBトーマス・ジョーンズが簡単に2ydsTDラン成功。パッカーズの攻撃はWRチャットマンへのパスが通らず、チャレンジも失敗でパント。残り1分55秒、ベアーズは3rdダウン10から25ydsのドローでGB陣に進むが、Sローマンがインターセプトして失点を逃れる。しかし今度はベアーズがインターセプトし、ハーフタイムへ。
第3Q、ベアーズは好リターンとRBジョーンズのランでGB陣に入るがそこまで。パッカーズが3&アウトに終わると、ベアーズはWRベリアンへの18ydsパスとRBピーターソンの13ydsランで得点圏に進み、45ydsFG成功で10点差に。パッカーズはRBヘロンのランとフェイスマスクでCHI陣に進むが、今度もKロングウェルが39ydsFGを失敗して10点差のまま。ベアーズは3&アウトに終るが好パントでGB陣11へ。パッカーズは最初のプレーでLBブリッグスにインターセプトされそのままタッチダウン。17点差。パッカーズの攻撃は1stダウンを取っただけでパントに終わり、ベアーズの攻撃もDEバジャ=ビアミラのサックが出て3&アウト。
第4Q、GB陣40からのパッカーズは、ロングパスがインターセプトされて攻撃終了。ベアーズはラン中心に1stダウンを2つ更新してパント。ここでパッカーズにチャットマンが85ydsのパントリターンTDが飛び出して10点差に。ベアーズはランで2回1stダウンを更新するが、最後はWRムハマドへのTDパスが通らずギャンブル失敗。残り3分44秒、パッカーズはWRチャットマンへの14yds、RBフィッシャーへの12ydsでCHI陣に入り、WRサーマンへの33ydsパスでCHI陣8に。しかしTDはならず、2ミニッツ明けに26ydsFGが決まって7点差に。オンサイドキックは反則で蹴り直しになるが失敗し、CHI陣45。ラン3回で止めてパントに。残り1分25でタイムアウトなし、GB陣9から最後の攻撃。WRドライバーへの56ydsパスで一気にCHI陣35に進んでスパイク。しかし連続サックを喰らって4thダウン27となり、インターセプトできっかり試合終了。
ハーム・シュニードマンは93歳。現在最年長の元パッカーズ選手だ。さすがに耳は遠くなり視力も弱ってきたが、70年前にカーリー・ランボーHCから契約のオファーをされたときのことははっきりと覚えている。「1935年に彼が手紙で契約書を送ってくれた。1試合につき$80ドルの最低額だったよ。私はブロッキングバックで、ブラッド(マクナリー)や(ドン)ハトソンのようなスターではなかったからね。でも1940年にシカゴ・カーディナルスに移ったら、勝っても負けても、出場してもしなくても、1試合$135ドルだった」
1912年に生まれてイリノイ州クインシーで育ち、1935年にアイオワ大からプロ入りして1939年までパッカーズに在籍した。球団史上2人目の背番号4を着けた選手でもある。現在の背番号4が稼ぐ額は、年におよそ$10ミリオン。「現代の選手たちが稼ぐ金額は信じられないほどだね。いや全く信じられないよ」と彼は言う。彼はジョニー・ブラッド・マクナリー、クラーク・ヒンケル、アーニー・ハーバーといった名選手とともに、NFL制覇を2回(36年と39年)も経験することができた。ボールキャリーはほとんどなく、今で言えばFBヘンダーソンのようなリードブロッカー。ディフェンスやスペシャルチームをやる時には、伝説的な名レシーバーのドン・ハトソンが隣にいたこともある。
そんな彼が早期引退を強いられたのは、肩のケガと戦争のためだった。「1939年の初め頃、私はケガをして腕を動かすことができず、歩くのも困難なほどになった。大学時代の円盤投げの時の古傷だったんだ。私はカーリー(ランボーHC)のオフィスに行って、引退すると伝えた。彼は別に怒らなかったよ。すぐに代わりが務まる若手が何人もいたし、非常に強いチームだったしね」と彼は振り返る。翌1940年には シカゴ・カーディナルスの誘いでNFLに復帰するが、1942年から46年までは軍務に服し、イリノイとノースカロライナの海軍基地で働いた。「復員した時には、プレーするには年を取り過ぎていてね。コーチも少しやったが、もうプレーするよりも観る方がいいとわかっていた」
故郷のイリノイ州クインシーに戻った彼は、弟とビール販売会社を興して成功し、悠々自適の老後を過ごしてきた。今は車椅子生活となり、妻に先立たれて老人ホームで暮らしているが、引退した地元実業家たちと会を作って、毎週火曜日には昼食会を催している。仲間に人気のある昔話は、やはり彼のパッカーズ時代のことだ。暴君のような面もあったカーリー・ランボーHCについて、「たいていの連中は彼を好いていなかったが、私は何とかうまくやっていたよ。私は常にハードにプレーしていたからね」
「カーリーはとても縁起をかつぐ人だった。シーズン最初の試合に勝つと、その時着ていたスーツとタイをずっと着続ける。負けるまでね。もし負けたら、そのスーツとタイをゴミ箱に放り込んでしまうんだ。すると誰か選手がすかさずゴミ箱に行って拾ってしまう。いったいなぜ、いいスーツやタイを捨てたりするんだろう?」
「カーリーはどこに負けるのも嫌だったが、特にベアーズはそうだったね。もしシカゴに負けようものなら、私たちは試合後の食事にさえありつけなかった」とシュニードマンは振り返る。昔話だけでなく今の試合もテレビ観戦する彼は、先月のベアーズ戦について、「1stチーム・オフェンスにケガ人が多すぎるね。もしパッカーズの1stチームが全部揃っていたら、ベアーズに勝っていたと思うよ」と感想を述べている。「ベアーズ戦でファーヴは、ビッグヒットを喰らった後、すごく痛そうな顔をしていたね。しかし彼は傷ついても、プレーを続けた。タフなプレイヤーだ。我々の時代でも彼ならやれたはずだ。どの時代のどの選手とでもね。ブレット・ファーヴがドン・ハトソンにパスを投げるのを見てみたくないかい? 当時のアーニー・ハーバーもすごいQBだったがね」
地元の中学教師ゲイリー・ハンコックは熱烈なパッカーズファンで、毎週シュニードマンを訪問してパッカーズの話を聞いている。「ハームと知り合いになったのは、生徒を通じてなんだ。彼の姪の娘さんが生徒にいてね。彼の記憶力は信じられないほどだ。パッカーズ選手の写真を指差せば、たちどころに名前、ポジション、エピソード、いつ会ったかまでスラスラと出てくる。彼の目を通して、昔のパッカーズや選手のことを追体験させてもらえるのは素晴らしい。彼はパッカーズの歴史そのものだ」
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現役時代 | 2002年 | 2005年 |
Packers Injury Report | ||||
---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Status | Notes |
Samkon Gado | RB | Knee | Out | 欠場 |
Robert Ferguson | WR | Knee | Questionable | 欠場の見込み |
Mike Hawkins | CB | Knee | Questionable | 欠場の見込み |
Robert Thomas | LB | Quad | Questionable | 欠場の見込み |
William Whitticker | G | Concussion | Probable | 欠場の見込み |
Scott Wells | G/C | Knee | Probable | 出場予定 |
Roy Manning | LB | Shoulder | Probable | 出場予定 |
Nick Collins | S | Upper Arm | Probable | 出場予定 |
Bears Injury Report | |||
---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Status |
Cedric Benson | RB | Knee | Questionable |
Bryan Johnson | RB | Back | Questionable |
Terrence Metcalf | G | Shoulder | Questionable |
Ian Scott | DT | Hamstring | Questionable |
Hunter Hillenmeyer | LB | Thumb | Questionable |
Jerry azumah | CB | Hip | Questionable |
Mike Brown | S | Calf | Questionable |
Chris Harris | S | Knee | Questionable |
Todd Johnson | S | Hip | Questionable |
Probable Questionable Doubtful Out |
: 出場の可能性75% : 出場の可能性50% : 出場の可能性25% : 欠場 |
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (3-11) | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 |
Ravens (5-9) | 14 | 10 | 10 | 14 | 48 |
気温は-2℃、天気は晴れ。序盤からオフェンス・ディフェンス・スペシャルチーム全てで不甲斐ないプレーを続けるパッカーズは、リーグ最下位クラスのレイヴンズオフェンスに次々とタッチダウンを許し、45点差の大惨敗を喫した。すでに試合半ばで完全に勝負がついてしまい、第4QはルーキーQBアーロン・ロジャースの練習セッションとなった。
第1Q、パッカーズは3&アウトに加えてインテンショナルグラウンディングで12yds下がってのパント。49ydsリターンでレイヴンズはGB陣18からの攻撃に。GB陣4での1stダウンゴール、ホールディングもあったが3rdダウンでTEヒープにパスが通って先制タッチダウン。GB陣8からのパッカーズは、RBガドーの26ydsランが出るが結局パント。レイヴンズはRBルイスの17ydsランやWRメイソンへのパスとフェイスマスクで一気にGB陣14へ。WRクレイトン(ダイレクトスナップ)のランで14ydsのタッチダウン。パッカーズはCBキャロルの57ydsリターンと相手反則でBAL陣15のチャンス。しかしTDはならず、27ydsFGでようやく3点を返す。レイヴンズが3&アウトの後、GB陣11からのパッカーズはRBガドーのランとショートパスで1stダウンを2つ重ねて第2Qへ(RBガドー負傷退場)。
第2Q、パッカーズはFBヘンダーソンへの19ydsパスでBAL陣に進んだが、3rdダウン14での長いパスをBAL陣4でインターセプトされる。レイヴンズは3rdダウンでパス不成功だったがGBのホールディングで1stダウンとなり、RBルイスのランとショートパスでGB陣に入る。さらにWRメイソンへの27ydsパスでレッドゾーンへ進み、最後はWRハイムズへの13ydsTDパスが通って18点差に。パッカーズはWRドライバーへの20ydsパスなどでフィールド中央に進むが、またもやロングパスをインターセプトされてBAL陣32までリターンされる。残り1分51秒、レイヴンズはWRクレイトンへの14ydsパス、TEヒープへの19ydsパスと20ydsパスで1stダウンゴールとなるがTDはならず、23ydsFG成功で21点差。
第3Q、BAL陣28からのレイヴンズはTEヒープやWRクレイトンへのパスでGB陣に入り、最後もTEヒープへの27ydsTDパスが成功。パッカーズは相手パスインターフェアで1stダウンをもらうがフィールド中央どまり。レイヴンズが3&アウトのあと、パッカーズはWRドライバーへの31ydsパスで得点圏に進むがTDはならず、ギャンブルも失敗で無得点。レイヴンズはWRメイソンへの34ydsパス、RBルイスの20ydsランで得点圏に進み、40ydsFG成功で31点差に。第3Q終了直前からファーヴに代わってQBアーロン・ロジャースが登場。
第4Q最初のプレーでQBロジャースがサックされファンブルロスト。レイヴンズはRBルイスのラン3回で簡単にタッチダウン。GB陣45からのパッカーズは、RBヘロンの17ydsランでBAL陣に進み、2回の4thダウンギャンブルをQBロジャースが成功させるが、最後は敵陣ゴール内でインターセプトされて得点ならず。レイヴンズはRBテイラーの15ydsランとレイトヒットでフィールド中央に進むがそこまで。GB陣18からのパッカーズは、WRチャットマンへの16ydsパスで1stダウンを更新するが、3rdダウンでサックされて結局パント。レイヴンズも3&アウト。2ミニッツ明けのパッカーズは、QBロジャースがサックされてボールをむしり取られ、そのままタッチダウンに。
Packers Injury Report | ||||
---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Status | Notes |
Bubba Franks | TE | Neck/Back | Questionable | 欠場の見込み |
Robert Thomas | LB | Quad | Questionable | 欠場の見込み |
Mike Flanagan | C | Hernia | Probable | 出場予定 |
Ahmad Carroll | CB | Illness | Probable | 出場予定 |
Ravens Injury Report | |||
---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Status |
Daniel Wilcox | TE | Ankle | Out |
Justin Green | RB | Wrist | Questionable |
Anthony Weaver | DE | Knee/Back | Questionable |
Mike Smith | LB | Thigh | Questionable |
Jamal Lewis | RB | Hand | Probable |
Todd Heap | TE | Toe | Probable |
Mike Flynn | C | Ankle | Probable |
Jason Brown | C | Ankle | Probable |
Edwin Mulitalo | G | Knee | Probable |
Adalius Thomas | LB | Thigh | Probable |
Dale Carter | CB | Back | Probable |
Chris McAlister | CB | Infection | Probable |
Probable Questionable Doubtful Out |
: 出場の可能性75% : 出場の可能性50% : 出場の可能性25% : 欠場 |
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | Total | |
---|---|---|---|---|---|---|
Lions (4-9) | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 13 |
Packers (3-10) | 3 | 7 | 0 | 3 | 3 | 16 |
気温は-10℃。天気は曇り。序盤にオフェンスのターンオーバーとスペシャルチームのミスから失点を重ねたパッカーズだったが、第2QにRBガドーの64ydsTDランが出て息を吹き返した。ディフェンスの頑張りで後半を無失点に抑えると第4QにFGで同点に追いつき、延長戦では相手反則にも助けられて最初のシリーズで勝負を決めた。
第1Q、ライオンズは3rdダウン14からWRヴァインズへの22ydsパスでハーフラインに進み、RBケヴィン・ジョーンズの40ydsランで一気にGB陣10へ。しかしラン3回でTDはならず、19ydsFG成功で3点先制。パッカーズは2つ目のプレーでファーヴがヒットされ、GB陣18でファンブルロスト。GB陣5での1stダウンゴール、今度もランを止めてFGどまり。パッカーズはRBガドーのランとWRファーガソンへの11ydsパスなどでレッドゾーンに進み、36ydsFG成功。ライオンズは73ydsキックオフリターンで一気にGB陣15に進み、早くも三度目のチャンス。CBキャロルのホールディングで1stダウンとなり、3rdダウン3からWRロイ・ウィリアムズへのTDパスが決まって10点差に(レビューでも覆らず)。
第2Q、GB陣33からのパッカーズは、RBガドーのランを中心に敵陣に進み4thダウン1も成功するが、反則が響いて20ydsどまり。さらに38ydsFGトライをブロックされて得点ならず。ライオンズが3&アウトに終ると、パッカーズはTEリーへの13ydsパスの後、RBガドーの64ydsTDランが飛び出して3点差に。DET陣38からのライオンズは再び3&アウトだが、ナイスパントでGB陣3へ。前半残り3分16秒からのパッカーズは、2ミニッツをはさんでなんとか1stダウンを更新するが、立て続けにロスタックルを喰らい、パントはGB陣36へ。残り15秒、ライオンズはパス失敗2回のあとショートパスが決まるがタイムアウトはなく時間切れ。
第3Q、キックオフの蹴り損ないでGB陣40からの攻撃となったパッカーズだったが3&アウト。ライオンズもQBガルシアのスクランブルでハーフラインへ進むが得点圏には入れず、しかしまたも好パントでGB陣3へ。パッカーズはRBガドーの14ydsラン、TEマーティンへのパスで2つ1stダウンを更新してからパント。ライオンズはランが進まず3&アウトに終ると、パッカーズはWRドライバーへの19ydsパス、FBヘンダーソンへの15ydsパスと15ydsフェイスマスク、RBガドーの17ydsランでレッドゾーンへ。
第4Q、パッカーズはロスタックルとサックで1stダウンならず、39ydsFGでついに同点。ライオンズはQBガルシアの14ydsスクランブルのあと、WRロイ・ウィリアムズへの40ydsパスなどでGB陣4での1stダウンゴール。しかしランが3回止まり、4thダウン1のギャンブルもQBスニーク失敗で同点のまま。GB陣1からのパッカーズは、RBガドーがエンドゾーン内でタックルされファンブル、1yds地点でGBが押さえる。わざとボールを前に放ったとの判定(インテンショナルグラウンディング)でセーフティがコールされるが、「ポケット外」とのことで判定が訂正され、ただのパス失敗に。TEマーティンへの16ydsパスで窮地を逃れ、RBガドーの10ydsランでGB陣30へ進んだところでパント。ライオンズはWRロイ・ウィリアムズの落球が響いて3&アウト。残り2分10秒、GB陣37からのパッカーズもサックが響いて結局3&アウト。残り1分02秒、DET陣20からのライオンズはラン2回で1stダウンを取るがそこまで。残り25秒、GB陣26からのパッカーズの攻撃だったが、残り10秒からのロングパスがインターセプトされて延長戦へ。
オーバータイム。GB陣35からのパッカーズ攻撃は、FBヘンダーソンへの8ydsパスで1stダウンを更新し、次のランプレーで相手アンネセサリーラフネスがあり一気にDET陣35へ。WRファーガソンへの17ydsパスでDET陣18。6ydsラン、2ydsラン、1ydsランでDET陣9へ。Kロングウェルが28ydsのFGを蹴り込んで試合終了。
Packers Injury Report | ||||
---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Status | Notes |
Bubba Franks | TE | Neck/Back | Doubtful | 欠場の見込み |
Robert Thomas | LB | Quad | Questionable | 欠場の見込み |
Na'il Diggs | LB | Knee | Questionable | 出場するがパートタイム |
Corey Williams | DT | Calf | Questionable | 出場予定 |
Brett Favre | QB | Hand/Forearm | Probable | 出場予定 |
Mark Tauscher | T | Foot | Probable | 出場予定 |
Grady Jackson | DT | Hip | Probable | 出場予定 |
Lions Injury Report | |||
---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Status |
Paul Smith | RB | Hamstring | Questionable |
Eddie Drummond | WR | Knee | Questionable |
Casey Fitzsimmons | TE | Head | Questionable |
Boss Bailey | LB | Ankle | Questionable |
Donte' Curry | LB | Thigh | Questionable |
Jon McGraw | S | Shoulder | Questionable |
Shawn Bryson | RB | Foot | Probable |
Jeff Backus | T | Ankle | Probable |
Damien Woody | G | Flu | Probable |
Nate Wayne | LB | Ankle | Probable |
Probable Questionable Doubtful Out |
: 出場の可能性75% : 出場の可能性50% : 出場の可能性25% : 欠場 |
ルーキーのSニック・コリンズは、経験が必要なポジションながらシーズンを通して大過なくスターターを務め、2巡指名が過大評価でなかったことを証明している。シーズン序盤にはミスもあり、慎重すぎるところもあったが、このところは身体能力を活かした思い切ったプレーができるようになってきた。「必要なところまで(成長して)来られたと感じている。ここ数試合のようなプレーが開幕から出来ていれば素晴らしかったとは思うけどね。でも、自分がなりたかった選手になってきていると思う」
「ニックはとてもよくなってきた。非常にいいゲームもあり、イマイチのゲームもあったが、ルーキー・スターターとしてはよくなってきた。ディフェンスも学んで身についてきた。ここ数週の進歩を続けてほしいね。まだ成長途上だし、すごい選手になっていくと思う」とシャーマンHC。ジョー・ベイカーDBコーチは、「彼はセーフティとして非常に安定したパフォーマンスを見せている。誰だって試合によって出来不出来はあるものだが、彼はいい成長をしてきた」
先輩のCBハリスは、「すごくいい仕事をしてるよ。彼が後ろにいてくれると大いに安心してプレーできる。僕なんか練習の時でさえも、彼がサイドラインに引っ込もうとすると、『ちょっと待て、オレが出てる間はお前もいてくれ』と頼むぐらいだ。きっとものすごい選手になる」と絶賛している。コーチ陣としてはもっとターンオーバーを期待しているが、ハリスは「そのためには機会がなければならない。機会さえあれば彼はいいプレーをしているんだし、それ以上のことは望みようがない」と弁護している。
4月にヘザー夫人への暴力沙汰(記事)で逮捕され、9月には司法取引で決着(記事)したRBアーマン・グリーン。このたび2人はAPのインタビューに応じ、事件直後に提出した離婚届を取り下げて結婚生活を立て直そうとしていることを明らかにした。いま彼らは4歳の息子ジャレッド(前妻との子)と3人で暮らしている。「少しずつ進んでいる。一日に一歩ずつね。(結婚生活のやり直しは)大変だよ。家族を立て直す方よりも、脚を治す方がずっと簡単だ」
「『あれだけ経済的に恵まれていれば、全てうまく行くのが当たり前だ』と人は言うかもしれない。でも僕らだって人間だ。みんなと少しも違わない。僕らには僕らの問題があって、今は一緒に乗り越えていこうとしているところだ」とグリーン。トラブルが公になってしまうことについてヘザー夫人は、「面白いことではありません。普通のカップルなら、誰にも知られず、こうしてインタビューに答える必要もない。でも私はどこに行っても、何をしても、『あなた大丈夫?』と聞かれてしまう」と答えている。2人はいま結婚カウンセリングに通っているとのこと。
ヒザ上の大腿四頭筋腱を断裂してシーズンエンドとなったグリーンは、今は毎日ランボーフィールドに通って、2時間のリハビリをこなしている。契約最終年にもかかわらずチーム側から契約延長のオファーがないことについて彼は、「怒ってはいないよ。少しがっかりしてるだけ。でも根に持つつもりはない。リハビリの結果を見て、僕がまだやれることを確認すれば、契約もうまく行くと僕は思っている。もし自分の力を証明するために短期の契約を受け入れる必要があるなら、僕はそうするだろう。長期契約をくれてキャリアの最後までここにいられるのなら、それが理想的だけど」
リーグ最多の21インターセプトを犯しているQBブレット・ファーヴについて、彼をコントロールできていないのでは、とコーチ陣を責める声が高まっている。トム・ロスリーOCは、「彼も基本的に毎日コーチを受けている。練習では、彼が正しい時には我々はそう言い、正しくない時にもそれを伝えている。しかし実際にゲームでラインアップすれば、クォーターバックはクォーターバックでなければならない。彼は自分の感じた通りにプレーしなければならないし、彼の嗅覚は間違っている時より正しい時の方が多いのだ。最近は間違ったことがあったが、我々は厳しく言い聞かせている。批判は不当なものだと思う」
ダレル・ベヴェルQBコーチ。「時計がどれだけ残っているか、タイムアウトはいくつあるか、どのようなシチュエーションか、全て話をしている。パスが通ってTDでない場合はタイムアウトを取る、といったことも、我々は全て話し合っている。ブレットがミスをする度に大声で怒鳴りつけて効果があるなら、私はそうするだろう。本当はそちらが私のやり方に近いかもしれない。しかし最初の試合でそれを試みて、逆効果だということが分かったのだ」
同じくベヴェルQBコーチ。「ミーティングではブレットは自分のミスを認め、コーチングを受け入れている。我々とて、彼に安全なプレーをさせつつ同時にプレイメーカーでいさせることを諦めたわけではない。我々は彼が安全第一のクォーターバックだと思ったことはない。彼がどういった選手であるかは分かっているし、大事なことは繰り返し繰り返し言い聞かせている。いつであれば勝負に出てもよいか、といったことだ。我々がしようとしているのはそういうことだ」
ベアーズ戦でのパス試投数が58回にもなったことについてマイク・シャーマンHCは、前半最後の2ミニッツオフェンスおよび試合最後の2つのドライブのせいで数字が跳ね上がってしまったためで、ゲームプランとは関係ないと説明している。「3rdダウンにランをやって更新できずに、勝利を期待できるとは思わない。確かに昨日のベアーズはそれをやって勝ったのだから、賞賛するほかない。しかしこちら側が助けたために彼らは勝てたのだ」
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (2-10) | 0 | 7 | 0 | 0 | 7 |
Bears (9-3) | 0 | 9 | 0 | 10 | 19 |
パッカーズはスペシャルチームの不振に苦しみながらもディフェンスが2つのターンオーバーを奪い、中盤までは互角以上に試合を進めた。しかし前半終了間際に敵陣ゴール内でインターセプトされ逆転されてからは完全にベアーズディフェンスのペース。5点差を追う第4Qにはファンブルロスト2回とINTリターンTDで12点差とされ、ついに二桁敗戦が決定。@シカゴ(イリノイ大含む)での連勝も11でストップした。
第1Q、パッカーズ攻撃はOLのホールディングとフォルススタートが響いて3&アウト。さらにPサンダーがシャンクしてGB陣31のピンチだったが、Sローマンがインターセプトして失点を逃れる。両者3&アウトのあと、パッカーズはRBフィッシャーへのパスとRBガドーの13ydsランでCHI陣に入るが、4thダウン1でのパス失敗で先制ならず。両者3&アウトの後、ベアーズは21ydsリターンでGB陣30へ。
第2Q、ベアーズはRBトーマス・ジョーンズの27ydsランでGB陣ゴール前に迫るが、タッチダウンはならず、21ydsFG成功でようやく先制。パッカーズがパス失敗3回で攻撃を終ると、Pサンダーが今日2回目のシャンク(21ydsパント)でGB陣45。ベアーズはRBトーマスのラン2回で1stダウンを奪うが、QBオートンがファンブルロスト。RBガドーの12ydsラン、9ydsランでCHI陣に入ったパッカースは、WRチャットマンへの18ydsパスとラフィングザパサー、ドライバーへのパスでゴール前に進み、RBガドーの2ydsTDランで逆転。CHI陣29からのベアーズは、WRベリアンへの34ydsパスでGB陣に進み、40ydsFGで1点差に。パッカーズはRBガドーの12ydsスクリーンパス、WRチャットマンの11ydsリバースでCHI陣に入り2ミニッツ。しかし残り24秒でCHI陣7での1stダウンゴール、CBティルマンにインターセプトされ、GB陣6ydsまで返されてしまう。残り6秒で25ydsFGを決めてベアーズが逆転。
第3Q、CHI陣30からのベアーズは、RBジョーンズのラン2回で1stダウンを更新するが、GB陣には入れずパント。GB陣17からのパッカーズは3&アウトに終わり、ベアーズもDEモンゴメリーのサックで結局3&アウト。GB陣23からのパッカーズは、RBガドーのランで1stダウンを1つ更新するが、3rdダウン4でサック(ファンブルするがGBがリカバー)されパント。ベアーズが3&アウトの後、パッカーズはドライバーへの18ydsパス、TEリーへの27ydsパスでCHI陣へ。
第4Q、パッカーズはCHI陣38で1stダウンが奪えずパント。ベアーズはランとパッカーズのオフサイドで1stダウンを3つ重ねてGB陣へ入り、WRベリアンへの18ydsパスでGB陣25へ進み、35ydsFG成功で5点差に。CBキャロルの好リターンでGB陣39からの攻撃となったパッカーズは、WRファーガソンへの15ydsパスでCHI陣に入るが、RBガドーへのエクスチェンジミスでファンブルロスト。ベアーズは3&アウトに終るが、ナイスパントでGB陣3からパッカーズの攻撃。パスインターフェアで36ydsもらってGB陣40へ進むが、ファーヴがサックされ、GB陣30でファンブルロスト。ベアーズは1stダウンが奪えず、43ydsFGも失敗で5点差のまま。残り4分4秒からの攻撃だったが、ファーヴはドライバーへのパスをCBヴァッシャーにインターセプトされ、そのままタッチダウン。12点差となって残り3分、パッカーズは4thダウンを3回成功させてCHI陣ゴール前に迫るが、時間がなくなり試合終了。
Packers Injury Report | ||||
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Player | Pos. | Injury | Status | Notes |
Na'il Diggs | LB | Knee | Questionable | 欠場の見込み |
Corey Williams | DT | Calf | Questionable | 欠場の見込み |
Bubba Franks | TE | Knee | Questionable | 微妙 |
Robert Thomas | LB | Quad | Questionable | 出場予定 |
Bears Injury Report | |||
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Player | Pos. | Injury | Status |
Cedric Benson | RB | Knee | Out |
Probable Questionable Doubtful Out |
: 出場の可能性75% : 出場の可能性50% : 出場の可能性25% : 欠場 |
パッカーズは肩を負傷したSジェレミー・ソーンバーグをインジャリー・リザーブに入れ、以下の2選手と契約した。
RBノア・ヘロンは今年のスティーラーズの7巡指名選手。ノースウェスタン大では4年生でスターターとなり、シーズン1384yds、14TDの活躍を見せた。スティーラーズではケガ人によるRB不足もあって開幕ロースター入りを果たし、開幕戦にも出場(ラン3回2yds)したが、RBベティスが回復すると9月23日に解雇され、直後にプラクティス・スクワッド入りしていた。
身長5-11(180cm)、体重224ポンド(102kg)とガタイがしっかりしており、パワーがある。ブロック力があり(ドラフト時にはFBとして分類するメディアも)、パスキャッチが上手いヴァーサタイルな選手。しかし4.6秒台後半から4.7秒台前半とスピードやアジリティは物足りない。パッカーズとしてはRBラシャード・リーの出否が微妙なための補強だが、同時に(グリーンもダヴェンポートもFAとなる)来季に向け、いろいろな若手RBを試す意図もありそうだ。
もう1人の補強は、プロ4年目のSトッド・フランツ。今春FAとしてパッカーズと契約したが、ドラフトでセーフティが2人入団したこともあって開幕前に解雇され、それ以来はどことも契約せずフリーのままだった。Sソーンバーグと同じく、主にスペシャルチーマー。