1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (5-6-1) | 0 | 10 | 0 | 0 | 10 |
Lions (7-5) | 0 | 17 | 9 | 14 | 40 |
通算21回目となるパッカーズ対ライオンズの感謝祭ゲームは、ライオンズに攻・守・STとも圧倒されて屈辱的な大敗となった。これで5勝6敗1分けとなり自力地区優勝が消滅。ライオンズとベアーズが今後それぞれ2敗以上してくれることが必須となった。プレーオフ争いよりもチーム全体の不振が深刻で、これから10日間で立て直せるのかどうか。
◆ ◆ ◆
試合は序盤からライオンズオフェンスが圧倒。パッカーズはランをシャットアウトされ、3rdダウンのパスもまるで通らず、前半わずか43yds、1stダウン3回。ライオンズは毎回のようにGB陣に進みながら、3つのターンオーバーとFG失敗のためわずか7点差でハーフタイム。後半はその幸運も続かず、第3Qに3つのターンオーバーを奪われて勝負あり。第4Qはライオンズのやりたい放題となった。
◆ ◆ ◆
30点差の敗戦もトータル126ydsも、マッカーシーHC時代に入って2番目の記録(2006年NE戦以来)。トータルヤーデージが126ヤード対561ヤード、1stダウン7回対30回、3rdダウン成功率20%対75%、と目を覆うばかりのスタッツが並んでいる。
オフェンスはランが24yds(平均1.6)とシャットアウトされ、3rdダウンのパスも通らない悪循環。後半はランを捨ててパスを投げようとするが、パスラッシュにやられて被サックの雨となる悪循環。試合半ばでQB交代があるかと思われたが、チームは最後までQBマット・フリンを替えなかった。オフェンスによる得点はわずか3点で、それも相手のキックオフ・アウトオブバウンズで40yds地点からの攻撃だったおかげ。
ディフェンスは試合を通してラン守備がひどく、なんと241yds(平均5.6)を許す体たらく。たまに3rdダウンロングに追い込むことができても、QBスタフォード(330yds・3TD)に的確にパスを通された。パントを蹴らせたのはわずか1回のみ。よかったのは4つのターンオーバー(2INT・2ファンブル)だが、トータル561ydsも許してはそれもむなしい。
Cイヴァン・ディートリック=スミスが前半終わり近くにヒザを負傷して退場。重いかもしれない。TEライアン・テイラーが脳震盪の疑いで一時退場したが、終盤に復帰している。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Lions | |
Points | 10 | 40 |
Total Yards | 126yds | 561yds |
First Downs | 7回(ラン0・パス6・反則1) | 30回(ラン14・パス16・反則) |
Rushing | 24yds (15回・平均1.6) | 241yds (43回・平均5.6) |
Passing | 139yds (10/20・0TD・INT) | 330yds (22/35・3TD・2INT) |
Sacked | 7回37yds | 1回10yds |
Passer Rating | 51.9 | 98.5 |
3rd Down Efficiency | 2/10 (20%) | 9/12 (75%) |
Turnovers | 3回 (INT1/FUM2) | 4回 (INT2/FUM2) |
Field Position | 自陣24yds | 自陣31yds |
Punt | 6回47.8yds(ネット40.2yds) | 1回33.0yds |
Kickoff Return | 2回平均20.5yds | 3回平均23.3yds |
Punt Return | 0回 | 4回平均11.5yds |
Field Goals | 1/1 | 1/2 |
Penalty | 3回25yds | 5回50yds |
Time of Possession | 19分34秒 | 40分26秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ126ydsに対してライオンズが561yds。パッカーズは10yds以上のプレーがわずか4回。ライオンズは20yds以上が8回。
タイムオブポゼッションはパッカーズがわずか19分34秒。
3rdダウン成功率はパッカーズが2/10の20%。ライオンズは9/12の75%。
オフェンスの犯したターンオーバーは3つ。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは4つ。
先発QBマット・フリンは10/20、139yds、0TD、0INTでレーティング51.9。
チームラッシングは15回24yds(平均1.6)。
WR/TE陣は以下のとおり。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレーのベストメンバー。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBマシュー・スタフォードを相手に22/35、330yds、3TD、2INTのレーティング98.5。
ラン守備は43回241yds(平均5.6)の大不振。数え切れないほどミスタックルを犯した。
スペシャルチーム
反則は3回25ydsのみ。ライオンズの反則は5回50yds。
ケガ人
その他
練習終了後、チームはRBジョナサン・フランクリン(脳震盪/首)をインジャリーリザーブに入れ、プラクティス・スクワッドからILBヴィクター・アイエワ Victor Aiyewa をロースターに昇格させた。ILBラティモア欠場でILBの控えがいなくなったため。RBフランクリンの首のケガについては何も伝えられていない。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Mon | Tue | Wed | Status | Notes |
Aaron Rodgers | QB | Collarbone | × | △ | △ | Out | 欠場 |
Johnathan Franklin | RB | Concussion/Neck | × | × | × | Out | 欠場 |
C.J. Wilson | DE | Ankle | × | × | × | Out | 欠場 |
Jamari Lattimore | ILB | Quadricep | × | × | × | Out | 欠場 |
Bandon Bostick | TE | Concussion | × | × | × | Questionable | 微妙 |
Don Barclay | T/G | Knee | △ | △ | △ | Probable | 出場 |
Marshall Newhouse | OT | Shoulder | △ | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Josh Sitton | OG | Back | × | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Johnny Jolly | DT | Groin | △ | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Nick Perry | OLB | Foot/Ankle | △ | △ | △ | Probable | 出場 |
Mike Neal | OLB | Abdomen | △ | 〇 | × | Probable | 出場 |
Sam Shields | CB | Hamstring | △ | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Detroit Lions Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Mon | Tue | Wed | Status |
Louis Delmas | S | Knee | × | △ | △ | Probable |
Chris Houston | CB | Foot | × | × | × | Doubtful |
Israel Idonije | DE | Knee | × | 〇 | 〇 | Probable |
Calvin Johnson | WR | Knee | × | × | △ | Probable |
Glover Quin | S | Ankle | × | △ | △ | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
今週は中3日の超ショートウィーク。はやくも火曜に初練習が行われた。いつもの週と違い、今週は月火水にインジャリーリポートを発表しなければならない。
月曜の会見でマッカーシーHCは「本人はプレーしたがっているが、メディカルスタッフと話し合った結果、出場の可能性はゼロに近いと言える」と説明。QBアーロン・ロジャースのライオンズ戦欠場が事実上決まった。
なお、「本人はプレーしたがっている」というのはフットボール選手のタフガイ文化に配慮してマッカーシーHCがいつも付け加える常套句のようなもので、必ずしも「本人の意思に反してチーム側が引き留めている」ことを意味しない。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | Total | |
---|---|---|---|---|---|---|
Vikings (2-8-1) | 3 | 10 | 7 | 3 | 3 | 26 |
Packers (5-5-1) | 7 | 0 | 0 | 16 | 3 | 26 |
-7℃は11月のランボーフィールドとしては16年ぶりの寒さ。先発QBトルジーンはパス不振のため第3Q途中からQBフリンがリリーフした。RBレイシーの活躍もあり、16点差を追いついて延長戦へ。互いに3点ずつ取り合ったあと決め手を欠き、パッカーズとしては26年ぶりの引き分けゲームとなった。同地区のライオンズとベアーズが両方敗れたため0.5ゲーム差。
パッカーズは第1QにQBトルジーンがTDランを決めたものの、その後はパスが不振で1stダウンにも苦労する。第2Qにはファンブルリカバーを奪うがこれも得点につながらず。ディフェンスはラン・パスとも不振で第2Qに逆転を許す。第3Q半ばにはQBトルジーンを下げてQBフリンを投入。第4Q序盤にはついに16点差に広げられたものの、そこから3シリーズで2TD・1FGを挙げて追いつき延長戦へ。最初のシリーズで敵陣ゴール前07ydsに迫ったがTDを奪えず、ヴァイキングスもGB陣13ydsに進みながらFG止まり。最後は時間切れで引き分けとなった。
オフェンスはなんといってもRBエディー・レイシー(ラン110yds・パス48yds)の働きが素晴らしく、とくにコンタクト後の頑張りがすごかった。一昨年最終週以来のQBマット・フリンはパス218yds・レーティング85.2。ディフェンスはラン232yds、パスでもQBポンダーにレーティング103.9を許している。
ケガ人は、RBジョナサン・フランクリンが脳震盪、DE C.J.ウィルソンが左ヒザを負傷。RBエディー・レイシーがオーバータイム途中で退いたのは喘息の発作だった。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Vikings | |
Points | 26 | 26 |
Total Yards | 494yds | 447yds |
First Downs | 30回(ラン11・パス16・反則3) | 28回(ラン13・パス13・反則2) |
Rushing | 196yds (34回・平均5.8) | 232yds (43回・平均5.4) |
Passing | 316yds (28/53・1TD・0INT) | 233yds (21/30・1TD・0INT) |
Sacked | 2回18yds | 6回18yds |
Passer Rating | 77.2 | 103.9 |
3rd Down Efficiency | 3/16 (19%) | 6/16 (38%) |
Turnovers | 0回 (INT0/FUM0) | 1回 (INT0/FUM1) |
Field Position | 自陣22yds | 自陣29yds |
Punt | 8回40.8yds(ネット40.8yds) | 6回42.8yds(ネット41.5yds) |
Kickoff Return | 3回平均21.0yds | 5回平均28.6yds |
Punt Return | 3回平均2.7yds | 2回平均0.0yds |
Field Goals | 2/2 | 4/4 |
Penalty | 7回50yds | 5回53yds |
Time of Possession | 34分27秒 | 40分33秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ494ydsに対してヴァイキングスが447yds。
タイムオブポゼッションはパッカーズが34分27秒、ヴァイキングス40分33秒と圧倒された。
3rdダウン成功率はパッカーズが3/16の19%と大不振。ヴァイキングスは6/16の38%。
オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。試合中盤、攻守とも不振に陥る中でターンオーバーを犯さなかったのが終盤の頑張りにつながった。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。
先発QBスコット・トルジーンは7/17、98yds、0TD、0INTでレーティング60.4。あまりに調子が悪いので、後半最初のシリーズが3&アウトに終わったところでQBフリンと交代させられた。
第3Q途中から登場のQBマット・フリンは21/36、218yds、1TD、0INTでレーティング85.2。(ハイライトビデオ)
チームラッシングは34回196yds(平均5.8)、2TD。
WR/TE陣は以下のとおり。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTニューハウス。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBクリスチャン・ポンダーに21/30、233yds、1TD、0INTのレーティング103.9を許した。
ラン守備は43回232yds(平均5.4)・1TDと散々な出来だった。
今回も不甲斐なかったディフェンスだが、第4Qはよく頑張ってオフェンスにチャンスを与えることができた。そこが過去3試合とは違うところ。10点差とした残り11分半からのシリーズは、1stダウンを1つ与えたものの5プレーでパントを蹴らせた。3点差の残り3分半からは、サックなどで3&アウトに抑え、同点FGドライブにつなげることができた。
スペシャルチーム
反則は7回50yds。第4Qまでは2回だけだったのに延長戦だけで5回反則。ヴァイキングスの反則は5回53yds。
ケガ人
その他
パッカーズはCBケイシー・ヘイワード(ハムストリング)とCBジェームズ・ニクソン(ヒザ)をインジャリーリザーブに入れ、PUPリストにいたDEジェレル・ウォージーとSショーン・リチャードソンをロースターに入れた。昨季新人王を争ったCBヘイワードは出場わずか3試合でシーズンを終えることに。
PUPの2選手はともに先週練習に合流し、2週分の練習を終えたところ。昨年2巡指名のDEジェレル・ウォージーは昨季最終週にヒザ前十字靭帯を断裂、ここまでリハビリを重ねてきた。Sショーン・リチャードソンは昨年ドラフト外からロースター入りを果たしたが第12週に首を負傷、椎間板を接合する手術を受けていた。DEウォージーを即実戦で起用するかはわからないが、Sリチャードソンはスペシャルチームで大きな戦力になるはず。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status | Notes |
Aaron Rodgers | QB | Collarbone | × | × | × | Out | 欠場 |
Don Barclay | T/G | Knee | × | × | × | Out | 欠場 |
Nick Perry | OLB | Foot/Ankle | × | × | × | Out | 欠場 |
Casey Hayward | CB | Hamstring | × | × | × | Out | 欠場(IRへ) |
James Nixon | CB | Knee | × | × | × | Out | 欠場(IRへ) |
Johnny Jolly | DT | Groin | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Sam Shields | CB | Hamstring | × | × | × | Questionable | 欠場の方向 |
Evan Dietrich-Smith | C | Knee | △ | △ | △ | Probable | 出場 |
Ryan Pickett | DT | Knee | △ | △ | △ | Probable | 出場 |
Clay Matthews | OLB | Thumb | 〇 | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Andy Mulumba | OLB | Ankle | △ | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Micah Hyde | CB | Groin | - | × | × | Probable | 出場 |
Mike Neal | OLB | Abdomen | △ | △ | △ | Probable | 出場 |
Minnesota Vikings Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status |
Kyle Rudolph | TE | Foot | × | × | × | Out |
Erin Henderson | LB | Not Injury Related | × | × | × | Out |
Josh Robinson | CB | Chest | × | × | × | Out |
Adrian Peterson | RB | Groin | × | × | △ | Questionable |
Greg Jennings | WR | Achilles | × | △ | △ | Questionable |
John Sullivan | C | Concussion | × | × | △ | Questionable |
Brian Robison | DE | Neck | - | △ | × | Questionable |
Michael Mauti | LB | Knee | △ | △ | △ | Questionable |
Christian Ponder | QB | Left Shoulder | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Matt Asiata | RB | Shoulder | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Rhett Elison | FB | Ankle | △ | △ | 〇 | Probable |
Jared Allen | DE | Back | - | △ | 〇 | Probable |
Fred Evans | DT | Knee/Shoulder | △ | △ | 〇 | Probable |
Letroy Guion | DT | Chest | △ | △ | 〇 | Probable |
Chad Greenway | LB | Wrist | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
木曜はフルパッド練習の予定だったがノーパッドに変更。ケガ人の多さを考慮してのことだろう。
屋外のクラーク・ヒンクル・フィールドで今週の初練習。気温6℃と寒く、風の強い日だった。「よい練習ができたが、ケガ人のリストが長いのはたしかだね。それが我々の現状だ」とマッカーシーHC。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (5-5) | 0 | 6 | 0 | 7 | 13 |
Giants (4-6) | 7 | 3 | 10 | 7 | 27 |
メットライフ・スタジアムの天気は曇り、気温は17℃。QBロジャースを欠くパッカーズはQBトルジーンが初先発したが、ラン攻撃の不振と3インターセプトで13点どまり。ディフェンスは先週よりマシになったものの、2008年以来約5年ぶりの3連敗となった。
試合は序盤から完全にジャイアンツペースで、パッカーズが連続3&アウトの間に10得点。第2Qにようやく3点を返したパッカーズは、自陣レッドゾーンのピンチをCBウィリアムズのインターセプトで逃れ、前半終了間際に57ydsFGを決めて4点差に追い上げる。しかし第3Qには敵陣でのチャンスが2回ありながらインターセプトとフェイクパント失敗で流れを引き寄せることができない。第4QにはWRボイキンへの52ydsパスからTDを返して7点差とするが、次のシリーズでINTリターンTDを喰らって万事休す。
オフェンスはラン攻撃が平均2.8ydsとシャットアウトされ、3rdダウンでQBに負担のかかる悪循環。注目のQBスコット・トルジーンはパス339ydsを投げながら3インターセプトが痛かった。ディフェンスはタックリングが向上してトータルヤーデージ339ydsとまずまず頑張ったが、ロジャース抜きのチームを勝利に導くほどではなかった。Kメイソン・クロスビーは球団史上2位の57ydsFGを成功。
RTドン・バークレー(ヒザ)とCBサム・シールズ(ハムストリング)の欠場はどちらも大きく、代役たちは十分に穴を埋めることができなかった。DEジョニー・ジョリー(鼠蹊部)とCBジェームズ・ニクソン(ヒザ)が試合半ばで負傷退場している。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Giants | |
Points | 13 | 27 |
Total Yards | 394yds | 334yds |
First Downs | 16回(ラン3・パス13・反則0) | 19回(ラン8・パス9・反則2) |
Rushing | 55yds (20回・平均2.8) | 78yds (24回・平均3.3) |
Passing | 339yds(24/34・0TD・3INT) | 279yds(25/35・1TD・1INT) |
Sacked | 0回 | 4回23yds |
Passer Rating | 65.7 | 92.4 |
3rd Down Efficiency | 2/8 (25%) | 4/14 (29%) |
Turnovers | 3回 (INT3/FUM0) | 1回 (INT1/FUM0) |
Field Position | 自陣22yds | 自陣27yds |
Punt | 4回45.0yds(ネット37.0yds) | 5回53.0yds(ネット42.2yds) |
Kickoff Return | 3回平均23.0yds | 2回平均17.5yds |
Punt Return | 3回平均11.3yds | 1回32.0yds |
Field Goals | 2/2 | 2/2 |
Penalty | 5回38yds | 3回30yds |
Time of Possession | 24分46秒 | 35分14秒 |
3rdダウン成功率はパッカーズが2/8の25%と不振。ジャイアンツも4/14の29%とよくなかった。
タイムオブポゼッションはパッカーズが24分46秒と完敗。
オフェンスの犯したターンオーバーは3つ。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。
先発QBスコット・トルジーンは24/34、339yds、0TD、3INTでレーティング65.7。
チームラッシングは20回55yds(平均2.8)、1TD。RBコンビに限れば16回平均1.6ydsの大不振だった。
WR/TE陣は以下のとおり。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTニューハウス。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBイーライ・マニングを相手に25/35、279yds、1TD、1INTのレーティング92.4。
ラン守備は24回78yds(平均3.3)。ショートヤーデージを簡単に取られているので印象はよくない。
スペシャルチーム
反則は5回38yds。ジャイアンツの反則は3回30ydsとさらに少なかった。
ケガ人
その他
Journal Sentinel紙によると、パッカーズは数か月前にDE B.J.ラジに対して年平均$8ミリオンの契約延長オファーをし、ラジ側がずっと保留しているとのこと。来春FA市場に出た場合にこれ以上の契約を手に入れるのは難しいはず、というのが同紙の見方だ。ある球団首脳の話として、「年$8ミリオンなら、そりゃサインすべきだ。いったいエージェントは誰なんだ?」というコメントも紹介している。ちなみに代理人はQBロジャースやOLBマシューズと同じデヴィッド・ダン。
2009年に1巡10位で入団したB.J.ラジにとって、ベストシーズンはプロ2年目の2010年。ノーズタックルからディフェンシブエンドに移った翌年以降はエリート級の働きができておらず、プレッシャー率やタックル率は年々下がってきている。今年はパスシチュエーションでの出番も減り、ディフェンス全体の56.2%(プロ入り以来最低)しか出場していない。優勝した2010年に7.5サックを挙げたが、この2年間はサックゼロ。2年目のDEマイク・ダニエルズが急成長し、DEジェレル・ウォージーやDEデイトン・ジョーンズといった若手の有望株もいて、パスラッシャーとしては存在感が薄れるばかりだ。
そんな彼になぜ年平均$8ミリオンものオファーをしたのか理解に苦しむが、NTライアン・ピケットとの契約も今年いっぱいで切れる、という事情があるかもしれない。34歳のピケットを短い契約で引き止めるより、まだ27歳のラジを後継NTにと考えているのだろうか。5年間でわずか4試合しか欠場していないタフネスもある。ラジ本人としては、別のスキームの方が能力を発揮できると考えてサインを渋っている可能性もある。
先週はケガによる欠場が2人だけだったが、今週は再び増えてしまった。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status | Notes |
Aaron Rodgers | QB | Collarbone | × | × | × | Out | 欠場 |
Casey Hayward | CB | Hamstring | × | × | × | Out | 欠場 |
Nick Perry | OLB | Foot/Ankle | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Don Barclay | T/G | Knee | × | × | × | Questionable | 欠場の方向 |
Andy Mulumba | OLB | Ankle | △ | △ | × | Questionable | 微妙 |
Evan Dietrich-Smith | C | Knee | △ | △ | × | Probable | 出場 |
Ryan Pickett | DT | Knee | △ | △ | △ | Probable | 出場 |
Johnny Jolly | DT | Groin | × | × | △ | Probable | 出場 |
Clay Matthews | OLB | Thumb | 〇 | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Mike Neal | OLB | Abdomen | × | × | △ | Probable | 出場 |
Sam Shields | CB | Hamstring | - | - | × | Probable | 出場 |
New York Giants Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status |
Corey Webster | CB | Groin/Ankle | × | × | × | Out |
Brandon Jacobs | RB | Hamstring/Knee | × | △ | △ | Questionable |
Jason Pierre-Paul | DE | Shoulder | × | × | △ | Questionable |
Bear Pascoe | TE | Ankle | × | △ | △ | Probable |
Terrell Thomas | CB | Knee | × | △ | △ | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
屋内練習場ドン・ハトソン・センターにて今週最初の練習。ケガ人関連で重要なニュースがいくつもある。
QBウォレス負傷のためQBマット・フリンと正式契約。昨年3月以来の出戻りで、ロジャース復帰まで2番手QBを務めることになった。パッカーズオフェンスをよく知っているFA選手は他にグレアム・ハレルしかおらず、先週フリンがビルズから解雇されたのはまさに渡りに船だった。右ヒジ腱炎については「皮肉なことに休養十分なので治っている」と父親が発言。たとえ完治していなくても、習熟期間なしで使えるQBが他にいないのだからここは目をつぶるしかない。
マット・フリン Matt Flynn はテキサス州出身の28歳。ルイジアナ州立大で全米王座に貢献したあと2008年7巡指名でパッカーズに入団、同期2巡指名のブライアン・ブロームを退けて2番手QBの座をつかんだ。代役先発した2010年第15週NE戦でレーティング100.2、おなじく2011年最終週DET戦で6TDパス(球団記録タイ)・レーティング136.4の好成績を残し、他球団から注目を集める存在となった。
そうして昨年シーホークスとFA契約したものの驚異の新人ラッセル・ウィルソンに敗れ、今年トレードされたレイダーズではテレル・プライアーに敗れた。先月半ばにはビルズと契約したが、先発E.J.マニュエルが復帰したため先週月曜に解雇。1年8か月の間に$14.5ミリオンを稼ぎながら、その間の先発出場はわずか1試合のみ。出場試合数や貢献度を考えると、歴史的なFA失敗例となってしまった。
QBセネカ・ウォレスは移籍後初先発試合の序盤で鼠蹊部を負傷し、インジャリーリザーブでシーズンを終えることになった。回復に2か月もかかる状態ではないが、ロースターにQBを4人置けるチーム状況でないので致し方ない。いわゆるスプリット契約を結んでいたため、IR入りするとサラリーが半減する。(NFLのベースサラリーは週給なので、残り7週間分のみ半減)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Eagles (5-5) | 7 | 3 | 17 | 0 | 27 |
Packers (5-4) | 0 | 3 | 7 | 3 | 13 |
ランボーフィールドの天気は晴れ、気温は7℃。QBロジャースをケガで欠くパッカーズは、代役QBセネカ・ウォレスが最初のシリーズで負傷。プラクティス・スクワッドから昇格したばかりのQBスコット・トルジーンがよく頑張り、それなりに見せ場を作ることができた。
第1Qに一発ロングTDを成功させたイーグルスに対し、パッカーズは前半で4回得点圏に進みながら、FG失敗などで3点しか奪えない。第3QにはイーグルスがまたもロングTDパスを成功させてリードを広げ、インターセプトからFGを加えて17点差に。QBトルジーンはTEボスティックにNFL初TDを通すが、ディフェンスはまたもWRクーパーへロングTDパスを許してしまう。第4Qには敵陣レッドゾーンでファンブルリカバーを奪ったもののTDを狙ってギャンブル失敗、最後はランで9分半を使い切られて試合終了となった。
ディフェンスはQBフォールズのパス試投わずか18回で228yds・3TDのレーティング149.3を許す失態で、オフェンスを助けるどころか足を引っ張る形に。ラン守備は後半だけで147ydsも走りまくられ、らくらく逃げ切りを許してしまった。
オフェンスではWRジャレット・ボイキンが8回112ydsの活躍。TEブランドン・ボスティックはNFL初タッチダウンを記録している。RBレイシーはラン平均3.0ydsに抑え込まれた。RG T.J.ラングは第2Q途中から代役センターを無難に務めた。
ケガ人を多く出したのも心配なところ。オフェンスではQBウォレス(鼠蹊部)、Cディートリック=スミス(ヒザ)、T/Gバークレー(ヒザ)が負傷退場。ディフェンスではCBヘイワード(ハムストリング)と、復帰したばかりのOLBペリー(足)が負傷退場している。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Eagles | |
Points | 13 | 27 |
Total Yards | 396yds | 415yds |
First Downs | 23回(ラン8・パス13・反則2) | 19回(ラン11・パス7・反則1) |
Rushing | 99yds (30回・平均3.3) | 204yds (37回・平均5.5) |
Passing | 305yds (29/44・1TD・2INT) | 228yds (12/18・3TD・0INT) |
Sacked | 1回8yds | 3回17yds |
Passer Rating | 74.5 | 149.3 |
3rd Down Efficiency | 7/16 (44%) | 4/11 (36%) |
Turnovers | 2回 (INT2/FUM0) | 1回 (INT0/FUM1) |
Field Position | 自陣25yds | 自陣33yds |
Punt | 2回48.0yds(ネット48.0yds) | 2回38.5yds(ネット37.5yds) |
Kickoff Return | 4回平均17.3yds | 2回平均5.0yds |
Punt Return | 1回2.0yds | 0回 |
Field Goals | 2/4 | 2/3 |
Penalty | 5回31yds | 5回65yds |
Time of Possession | 34分24秒 | 25分36秒 |
タイムオブポゼッションはパッカーズが34分24秒。最後の相手シリーズが始まった時点では34分24秒 - 16分04秒だった。
パッカーズの3rdダウン成功率は7/16の44%と上出来で、イーグルスの36%を上回った。1stダウン回数23回も相手の19回を上回っている。
オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。どちらもQBトルジーンのミスだった。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。
パッカーズは前半5シリーズのうち敵陣で3回の逸機。最初の53ydsFG失敗は仕方がないにしても、第2Q最初のシリーズは敵陣ゴール前まで攻め込みながらエンドゾーンでインターセプト。次のシリーズは42ydsFG失敗。この2シリーズで3点ずつ取っていれば前半は9-10だった。
先発QBセネカ・ウォレスは第1シリーズ末に鼠蹊部を痛めて退場。5/5の25yds。
第2シリーズから登場のQBスコット・トルジーンは24/39・280yds・1TD・2INTのレーティング70.5。
チームラッシングは30回99yds(平均3.3)。
WR/TE陣は以下のとおり。レシーバー陣は全般的にナイスキャッチが多く、QBトルジーンをよく助けた。ただ第2Q末にWRジョーンズ、第4QにWRネルソンがそれぞれエンドゾーンでうまく確保できなかったのが悔やまれる。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBニック・フォールズを相手に12/18、228yds、3TD、0INTのレーティング149.3を許した。ロングボム3発で実質的に試合が決まってしまった。
ラン守備は37回204yds(平均5.5)を許し、後半のゲームをコントロールされる一因となった。
スペシャルチーム
反則は5回31ydsのみ。イーグルスの反則は5回65yds。
ケガ人
その他
前半8試合を終えたところでチームスタッツのまとめ。2012年・2011年・2010年のスタッツも参照のこと。すでに9試合を終えたチームもあるので、TD数など実数の順位については参考程度に。
オフェンス | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Total | 得点 | ラン | ランavg | ランTD | Fum | Lost | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rate | サック | 3rd% | Red | TOP |
423.0 | 29.0 | 148.6 | 5.0 | 8回 | 12回 | 5回 | 274.4 | 66.3% | 8.6 | 15回 | 5回 | 104.5 | 22回 | 43.4% | 48.4% | 31:19 |
2位 | 3位 | 3位 | 2位 | 7位T | 19位T | 14位T | 6位 | 4位 | 2位 | 10位 | 3位T | 3位 | 15位 | 5位 | 24位 | 11位 |
昨年13位へと大幅ダウンしたトータルオフェンスが2位へとV字回復した。得点も昨年の5位から3位へと向上。ディフェンスのテイクアウェイが大幅減であることを考えれば、ほぼオフェンスだけで得点力をアップさせたといえる。
中でも目立つのはラン攻撃の躍進だ。マッカーシーHC時代(2006-)に入ってからは20位台が定位置で、上位半分に入ったことさえ今年が初めて。平均5.0ydsも素晴らしいのひとこと。対戦8チームのうち7チームがラン守備で上位半分に入っているので、相手守備が弱かったわけではない。RBレイシー(596yds・平均4.4)だけでなくRBスタークス(平均6.0)の走りっぷりも頼もしい。すこし不満があるとすればボールセキュリティ。新人RBコンビがそれぞれ手痛いファンブルロストを犯している。
パス攻撃も昨年より回復。これだけレシーバー陣にケガ人を出しながらパス1回平均ヤーデージが8.6yds(2位)というのは立派だ。ややスランプだった昨年と比べると、手詰まりになることが減った。被サックの大幅減少はOL陣の健闘もあるが、QBロジャースの球離れが速くなったおかげもある。QBロジャースのポケットでの時間は平均2.67秒(10位)で、昨年の2.88秒(23位)よりかなり速い。(投げる、スクランブル、サックされるまでの時間)
悪いのはパスTD数が減ったことで、レーティングを少しダウンさせている。レッドゾーンTD率が昨年の68.6%(2位)から48.4%(24位)へと大幅に下がったのは、敵陣ゴール前の3rdダウンで無理せず投げ捨て、3点で我慢する場面が増えた影響だろう。ただレッドゾーンに進む回数自体が増え(昨年は1試合あたり3.0回、今年は3.9回)、ランTDも増えたため、得点力そのものはアップしている。
ターンオーバー | 反則 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Takeaways | Giveaways | DIFF | 回数 | ヤード | ||||
Total | Int | FumRec | Total | Int | FumLos | |||
7回 | 3回 | 4回 | 10回 | 5回 | 5回 | -3 | 47回 | 483yds |
29位T | 31位T | 23位 | 5位T | 3位T | 14位T | 21位T | 9位T | 16位 |
2011年まで3年連続でトップ5をキープしていたターンオーバーレシオが昨年は10位に下がり、今年はついに-3まで落ち込んで21位タイとなっている。ターンオーバーレシオがマイナスになったのは2005年以来8年ぶり、マッカーシーHC時代に入ってから初めてのことだ。ターンオーバーのおかげで勝った、と言える試合が今年は1つもない。
最大の要因はディフェンスによるインターセプトの激減。QBへのプレッシャー回数は昨季(1試合平均13.9回)より今季(17.1回)の方が多いので、問題はセカンダリーなのだろう。昨年FSコリンズ、今春CB/Sウッドソンが退団し、頼みのCBヘイワード(昨季6INT)も開幕から6試合欠場したため、ボール・ホークが人材不足。例年少ないファンブルリカバーは、今年は多少マシになっている。
オフェンスによる被インターセプトは例年どおり優秀。今後はQBロジャース欠場で増えるかもしれない。ファンブルロストは2007年からトップ10をキープしてきたが、今季は14位タイとなっている。内訳はスペシャルチームが2つ、新人RBコンビが1つずつ、WRジョーンズが1つ。
昨年急増した反則はかなり減らすことができたが、まだ物足りない。回数のわりに反則ヤーデージが多いのは、CBウィリアムズが第8週にパスインターフェア2回70ydsを取られたことと、不用意なパーソナルファウルが多いせいだろう。反則回数の上位は、LTバクティアリ(6)、CBウィリアムズ(5)、LGシットン(4)、RTバークレー(4)。
反則の種類別では、オフェンスのホールディング(17回)が飛び抜けていて、以下アンネセサリーラフネス(6回)、フォルススタート(5回)となっている。ディフェンスのオフサイド(エンクローチメント等も含む)はわずか2回しかない。
ディフェンス | |||||||||||||||
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Total | 失点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | Fum | FumRec | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rating | サック | 3rd% | Red |
345.0 | 23.1 | 94.5 | 4.0 | 7回 | 8回 | 4回 | 250.5 | 60.0% | 7.5 | 14回 | 3回 | 95.3 | 24回 | 36.7% | 69.2% |
15位 | 14位 | 5位 | 11位T | 18位T | 25位T | 23位T | 20位 | 21位 | 19位T | 17位T | 30位T | 24位 | 12位 | 10位 | 32位 |
昨季11位まで回復したトータルディフェンスが今季は15位と、可もなく不可もなし。ターンオーバーの項で取り上げたように、テイクアウェイの少なさはおおいに物足りない。3rdダウン成功率を比較的低く抑えているのに、レッドゾーンTD率がNFL最下位の69.2%なのは、自陣に攻め込まれて脆いということか。これでよく失点が14位に留まっているものだ。
トータルヤーデージでは横ばいに近いが、その内容は大きく変化している。ラン守備がヤーデージで5位、1回平均11位タイと大きく向上したのに対し、パス守備はすべての数字が悪化している。とくに相手QBレーティング、インターセプト数の悪化がひどい。強力パスオフェンスとの対戦が多かったわけではなく(パス2位のDETはWRカルヴィン・ジョンソンを欠いていた)、ガーベッジタイムのTDが多かったことも言い訳にはならないだろう。
1試合あたりのサック数はほぼ横ばいで、1か月にわたって先発両OLBを欠いていたことを考えれば健闘している。今後はマシューズやペリーが戻ってくるのでパスラッシュ向上に期待したい。ただし今後対戦する8チームのうち、MINを除く7チームはパス攻撃で上位半分に入っている。
スペシャルチーム | ||||||||||||||
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Kickoff | Punt | Kickoff Ret. | Punt Ret. | Field Goals | ||||||||||
Avg. | TB | TB率 | Coverage | Avg. | In20 | TB | Coverage | Net | Avg. | Long | Avg. | Long | 成功率 | 回数 |
65.6 | 20回 | 31.0% | 31.0 | 44.6 | 11回 | 4回 | 9.8 | 39.3 | 16.3 | 31 | 13.4 | 93 | 90.5% | 19回 |
15位 | 16位 | 29位 | 32位 | 21位 | 24位T | 19位T | 22位 | 19位T | 32位 | 28位 | 5位 | 1位 | 3位 | 3位 |
スペシャルチームでは、カバレッジチームとキックオフリターンが大きく数字を下げ、パントリターンとフィールドゴールが大きく成績を向上させている。
カバレッジチームの不振は、スペシャルチームの中核にケガや先発昇格する選手が多く、経験の浅いルーキーたちが投入されたせいだろう。キックオフカバレッジ31.0ydsがNFL最下位といっても、試合の中でそれほど大きな痛手になっているわけではない。いまはリターン回数そのものが多くなく、相手リターナーがエンドゾーン最奥部から走ればそれだけ無意味なヤーデージが増える。
キックオフのタッチバック率が低いのは残念。PマステイにしろKクロスビーにしろ、もう少し数多くエンドゾーンから蹴り出してほしかった。今後は天候が厳しくなるのでもっと飛ばなくなるはず。
最もひどいのはキックオフリターン。リターナーの人材不足とブロッキングの不振が重なり、エンドゾーンからリターンしたらまず20ydsまで到達できない。ここはシーズン半ばまで来ても光明は見えていない。いっぽうパントリターンは第5週からCBマイカ・ハイドを起用したことで大きく改善し、平均13.4ydsでNFL3位につけている。とくに速いリターナーではないが、縦に突っ込む思い切りのよさとタックルを振り払う強さがある。
Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは昨季63.6%(最下位)の大不振から立ち直り、なんと90.5%でNFL3位に。ただこれから気候が厳しくなってくれば、成功率は多少落ちてくるだろう。FG回数が増えているのはオフェンスのレッドゾーンTD率が下がったため。
Pティム・マステイのパントはまずまずといえる。ネット39.3ydsはこのままいけば球団史上最高の数字。パント30回のうち、相手はわずか8回しかリターンしていないので(NFL2番目に少ない)、リターン平均で9.8ydsを許しているといっても大きな痛手ではない。パント30回の内訳は、ダウン3回/アウトオブバウンズ6回/フェアキャッチ9回/タッチバック4回/リターン8回。タッチバックはもう少し減らしたいところ。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
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Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status | Notes |
Aaron Rodgers | QB | Collarbone | × | × | × | Out | 欠場 |
Andy Mulumba | OLB | Ankle | △ | △ | × | Doubtful | 欠場 |
T.J. Lang | OG | Concussion | × | × | △ | Questionable | 出場の方向 |
Nick Perry | OLB | Foot | △ | △ | △ | Questionable | 微妙 |
Ryan Pickett | DT | Knee | 〇 | △ | △ | Probable | 出場 |
Clay Matthews | OLB | Thumb | △ | △ | △ | Probable | 出場(5試合ぶり) |
Mike Neal | OLB | Knee | - | △ | 〇 | Probable | 出場 |
Philadelphia Eagles Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status |
Michael Vick | QB | Hamstring | △ | △ | 〇 | Doubtful |
Bradley Fletcher | CB | Pectoral | △ | △ | △ | Questionable |
Chris Polk | RB | Shoulder/Knee | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Damaris Johnson | WR | Ankle | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Jason Peters | OT | Pecoral/Shoulder | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Julian Vandervelde | OG | Knee | - | 〇 | 〇 | Probable |
Cedric Thornton | DE | Knee | × | 〇 | 〇 | Probable |
Jake Knott | LB | Hamstring | 〇 | × | 〇 | Probable |
Roc Carmichael | CB | Groin | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Patrick Chung | S | Shoulder | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
なんとも目まぐるしい2日間を終えて今週の初練習。普段は午前11時台だが、マンデーナイト明けを考慮して午後3時半からの練習となった。
パッカーズはTEジャーマイケル・フィンリー(首)とILBサム・バーリントン(ハムストリング)をインジャリーリザーブに入れ、PUPリストのOTデレク・シェロッドをロースターに入れた。QBとOLを補強するための措置だが、なぜかQBスコット・トルジーン(プラクティス・スクワッド)の昇格はまだ発表されていない。ひょっとして他から誘いがあって交渉に時間がかかっているのだろうか。プラクティス・スクワッドのままでも同じように練習できるので、土曜まで待って昇格させてもかまわないが。
QBアーロン・ロジャースがいつものラジオ番組に出演し、ケガの状況と率直な気持ちを語った。大きなケガをした選手がすぐ翌日にこれだけ話してくれるのは、NFLでは珍しいことだ。着替えてフィールドに戻った時のファンからの温かい声援を思い出し、声をつまらせる場面もあった。
◆ ◆ ◆
「鎖骨の骨折だった。まだ検査のプロセスを進めている最中だけど、鎖骨にひびが入っていることはわかっている。ただ報道(復帰まで3週など)されているのと違い、復帰までのタイムテーブルはまだ話し合ってもいない」
「回復を早めるためのマッサージやさまざまな手当てがなく、ただ骨がくっつくのを待つしかないのがつらいところ。これまで僕はケガの治りが早い方だったし、回復予想の中で早い方になることを願っている」
「3rdダウンで僕はポケットの中でステップアップし、右へ動き、ジョーディ(WRネルソン)、そしてジェームズ(WRジョーンズ)へパスを投げようとした。そこへシェイ(DEマクレリン)につかまれ、なんとか逃れようとした。彼がベア・ハグするような形になり、思ったより速く叩きつけられ、僕の腕が体の下に入ってしまった。フットボール人生の中で数え切れないほど肩から倒れているけど、こんな形は初めてだった。背中や肩から落ちるときは何とか転がるようにするけど、今回はあっという間だった。フィールドから出るときにはかなりの痛みがあった」
◆ ◆ ◆
「いつだって最初に思うのは、『このくらい我慢してプレーできる』だ。これまでもいろいろなケガを押してフィールドに戻り、そのうちに痛みは消えていった。月曜や火曜には痛みがあっても、なんとかなってきた。でも今回のはこれまでに感じたよりずっと大きな痛みだ。サイドラインでは思ったように投げられなかった。X線検査に合意し、できるだけ早くフィールドに戻れるよう、急いでロッカールームに向かった。今朝Dr.マッケンジーに文句を言われたよ。あんなに速く走られても、私は十分にストレッチしていなかったからついていけなかったって」
「僕はフィールドに戻ってプレーすることを考えてた。X線検査を受け、ドクターと話をした。かなりの痛みがある。パッドを外すのにもたいへんな痛みが伴った。そうしてトレーニングルームで座っていると、TVの音声が聞こえ、『ロジャースは今日は復帰できない』などと言ってる。『ちょっと待ってよ、やれるかどうか試させてよ』と僕は言った。だから再びパッドを着け、動けるかどうか試した」
「グレッグ・ヴァンローテン(IR入り)がいたから彼にスナップしてもらい、ランドール(WRコブ)相手に投げてみた。あの痛みのレベルといったら相当なものだった。そこで僕はハーフタイムまで待ち、戻ってきた選手たちをロッカールームで迎えた。あまりの痛みのひどさに復帰は無理と観念し、着替えてフィールドに戻ることに決めた」
「フットボールというのは荒っぽい競技だ。フットボールを愛しているから、僕らは体を危険にさらすこともいとわない。フィールドに戻ったときスタンドから大きな温かい声援を受け、あれは・・・あれは本当に特別な瞬間だった。僕のキャリアでも五本の指に入るだろう。今もあの瞬間を思い出し、感動で胸がいっぱいになってしまう」(声が震えている)
「サイドラインではスコット(QBトルジーン)とトム(クレメンツOC)の横にいたので、どんなプレーコールかすべてわかった。セネカには写真を見ながらアドバイスもした。少しでも彼の助けになりたかったし、違った角度で見られることは助けになると思った。とにかく僕はそこにいて仲間を助けたかった。それだけの気持ちだ」
◆ ◆ ◆
「今後は必要なだけ検査を重ねていくことになる。あとは治るのを待つだけ。忘れてならないのは、『次の選手が頑張る』というこのチームのメンタリティだ。この番組で何度も言ってきたことだけど、僕だろうとクレイだろうとジェームズだろうとランドールだろうと、"Next man up"の気構えを忘れないこと」
「先週の練習でセネカ・ウォレスは1stチームでの出番がごくわずかだった。今後は1stチームで練習を重ねることができるし、僕らは彼に大きな信頼を寄せている。だからこそ彼を獲ったんだしね。彼は練習ですごくいいパスを投げているし、非常に聡明だ。今回は先発QBとしてイーグルス戦のためにずっと準備することができる。選手たちは彼を支持しているけど、ファンのみなさんも同じようにしてほしいと思う」
「準備なしでいきなり投入されるのは大変だ。僕がダラス戦(2007年第13週)で途中出場したとき、前週の練習で僕はたぶん4スナップぐらいしか1stチームでプレーしなかった。スカウトチームは相手チームを模したプレーをするだけだからね。だから、今週のセネカはこれまでとは違った状況になる。先発出場する準備をして試合を迎えるのは自信になるだろう」
◆ ◆ ◆
「ケガを押してプレーするためには、痛みへの耐性と、今後の健康を危険にさらすことのバランスを考えることが重要だ。僕はこれまで常に、痛みを我慢して体を危険にさらしながらプレーしてきた。高校や大学でのヒザなど、いろいろなケガがあった。僕ら選手はみんなそうだ。痛みへの耐性が高ければプレーを続けることもあるけど、今回は骨の問題だ。無理をしたらより大きなケガにつながってしまう。でも僕の個性をみなさんご存知のように、僕はできるだけ早く復帰できるよう努力するだろう」
「これは鎖骨骨折であって、重大なケガなんだ。今後の検査でもっと詳しいことがわかると思うけど、現時点では(復帰時期について)ドクターも僕も何も話し合ってなどいない。だからああいった報道はちょっと馬鹿げている。できるだけ早く回復することをみんな願ってはいるけど、これは重いケガなんだから」
パッカーズはケガ人続出に打ち勝てる力がある。ただしロジャースを除いては、というのが地元各メディアのムード。
ベアーズ戦で左鎖骨を負傷したQBアーロン・ロジャースへの初期診断は「左鎖骨の小さなヒビで、3週間ほどで復帰できるかも」ということらしい。現在は詳細な検査を待っているところ。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Bears (5-3) | 7 | 10 | 7 | 3 | 27 |
Packers (5-3) | 10 | 0 | 10 | 0 | 20 |
ランボーフィールドの気温は9℃。強い風が吹いている。パッカーズはWRジェームズ・ジョーンズとILBブラッド・ジョーンズが復帰。ベアーズはバイウィーク明けだがQBカトラーとLBブリッグスが欠場。序盤の負傷でQBロジャースを失ったパッカーズはラン攻撃とスペシャルチームのビッグプレーで接戦に持ち込んだものの、第3Q途中からは手詰まりに。最後はディフェンスが大きく崩れて逆転勝利はならなかった。ベアーズ戦の連勝は6でストップし、ライオンズを含めた3チームが地区首位に並んだ。
◆ ◆ ◆
試合最初のシリーズでQBロジャースがサックされた際に左鎖骨を負傷して退場(ビデオ)。これですべてが変わってしまった。ラン攻撃は引き続き好調だが、代役QBウォレスは3rdダウンコンバージョンを一度も成功させることができない。後半途中から相手ラン守備がよくなると完全に手詰まりとなり、ベアーズの逆転&逃げ切りを阻止できなかった。
ディフェンスでは、前半はパス、後半はランに苦しんだ。代役QBジョシュ・マカウンは3rdダウンで勝負強く、WRマーシャルとWRジェフリーの高さとフィジカルさにDB陣が圧倒された。前半よく頑張っていたラン守備も後半に崩れ、第4Qだけで87ydsラッシング。8分58秒のFGドライブでとどめを刺された。
◆ ◆ ◆
QBアーロン・ロジャースの左鎖骨のケガについて、試合後のヘッドコーチ会見では何も明かされずじまい。鎖骨骨折であればふつう6週間程度。胸鎖関節の捻挫であれば、軽度で2週前後、中程度で4週前後、重度で6週から8週、といった感じらしい。第2QにOLBアンディ・ムルンバ(足首)とILBサム・バーリントン(ハムストリング)が負傷退場、RG T.J.ラングは脳震盪のため後半は出場しなかった。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Bears | |
Points | 20 | 27 |
Total Yards | 312yds | 442yds |
First Downs | 17回(ラン6・パス9・反則2) | 25回(ラン10・パス15・反則0) |
Rushing | 199yds (29回・平均6.9) | 171yds (33回・平均5.2) |
Passing | 141yds (12/21・0TD・1INT) | 272yds (22/41・2TD・0INT) |
Sacked | 5回28yds | 1回1yds |
Passer Rating | 57.8 | 90.7 |
3rd Down Efficiency | 1/9 (11%) | 6/14 (43%) |
Turnovers | 1回 (INT1/FUM0) | 0回 (INT0/FUM0) |
Field Position | 自陣31yds | 自陣24yds |
Punt | 6回41.7yds(ネット37.8yds) | 5回42.0yds(ネット33.0yds) |
Kickoff Return | 3回平均20.7yds | 4回平均22.5yds |
Punt Return | 2回平均6.0yds | 1回23.0yds |
Field Goals | 2/2 | 2/2 |
Penalty | 0回 | 4回45yds |
Time of Possession | 26分51秒 | 33分09秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ312ydsに対してベアーズが442ydsと完敗。パス攻撃の力の差がもろに出た。
3rdダウン成功率はパッカーズが1/9の11%。ベアーズは6/14の43%。ここが勝負を分けたか。
オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。
ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。
先発QBアーロン・ロジャースはパス1/2の27yds、ラン9yds。第1シリーズ末に負傷退場。
第2シリーズから登場のQBセネカ・ウォレスは11/19、114yds、0TD、1INTでレーティング53.4。
チームラッシングは29回199yds(平均6.9)、2TD。
WR/TE陣は以下のとおり。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBジョシュ・マカウンを22/41、272yds、2TD、0INTのレーティング90.7。QBスクランブルは1回20yds。
ラン守備は33回171yds(平均5.2)。
スペシャルチームは優勢だった。平均フィールドポジションで7yds上回り、そのうえパントブロックとサプライズ・オンサイドキックも成功させた。
反則はなんとゼロ。ベアーズの反則は4回45yds。
ケガ人
その他
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Thu | Fri | Sat | Status | Notes |
Jermichael Finley | TE | Neck | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Clay Matthews | OLB | Thumb | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Nick Perry | OLB | Foot | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
James Jones | WR | Knee | △ | △ | △ | Questionable | 微妙 |
Brad Jones | ILB | Hamstring | 〇 | 〇 | 〇 | Probable | 出場(4試合ぶり) |
Ryan Taylor | TE | Knee | △ | △ | × | Probable | 出場(3試合ぶり) |
Sam Shields | CB | Toes | - | - | × | Probable | 出場 |
Chicago Bears Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Thu | Fri | Sat | Status |
Jay Cutler | QB | Groin | × | × | × | Out |
Lance Briggs | LB | Shoulder | × | × | × | Out |
Joe Anderson | WR | Abdomen | △ | 〇 | △ | Questionable |
Blake Costanzo | LB | Knee | × | 〇 | 〇 | Probable |
Charles Tillman | CB | Knee | × | △ | 〇 | Probable |
Major Wright | S | Knee | △ | 〇 | 〇 | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
今週唯一のフルパッド練習。
今週はマンデーナイト前のロングウィークであるため、月火は連休、水曜はミーティングだけ、木曜に初練習となった。