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Packers - Lions Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年11月30日
- マイク・マッカーシーHC。「我々はこのようなフットボールを望んではいない。今日我々は叩きのめされた」「グリーンベイで我々がどのように期待されているか、我々はよく知っている。他人から言われるまでもない」
- LGジョシュ・シットン。「そう、恥ずかしい試合だ。痛い目に遭わされたよ。単純明白、今日はぶちのめされた。長くフットボールをプレーしているけど、今日は最悪の試合の1つだった」「アーロンはうちのベスト・プレーヤーだ。そう、僕らには彼が必要だ。でも(現在の不振は)もっといろいろな要素が絡んでいる」
- NTライアン・ピケット。「僕らには4試合残っている。なんとか立て直してやり遂げなきゃいけない。僕らが残り4戦全勝できない理由はないと思う」
- OLBクレイ・マシューズ。「男としてそれぞれ責任を持ち、前に進み出て、自らの存在を知らしめる、そうすべき時がきている」
- オフェンス不振についてマッカーシーHC。「今日のマット(フリン)にはあまり大きなチャンスがなかったと思う。彼自身もミスがいろいろあった。それに私のコールも、たとえば前半終わり際の自陣深くでの2ndダウン(サックに終わった)などは後悔している。だから、誰か1人の問題というわけではない。相手は(ラン守備に注力して)パスを投げさせようと仕向けてきた。こちらもトライしたが、勝ったのはあちらだった」
- WRジェームズ・ジョーンズ。「プレーコールはよかったんだ。僕らは相手に負かされた。オフェンスはなにもできなかった。そのせいでディフェンスをずっとフィールドにいさせてしまった。責任はチーム全員にある」
- 相手の弱点であるDB陣のカバレッジを攻めたいゲーム、しかもQBフリンがこれほど不振なのにQBスコット・トルジーンを投入しなかった判断には一部批判もある。
- QBトルジーンは後半途中で一度ウォームアップしたがそれはコーチの指示ではなく、ケガで出番が来た時のために体をほぐそうと勝手にしたことらしい。
- 相手の弱点を攻められなかったオフェンスについてマッカーシーHC。「相手は、自分たちがマッチアップ的に有利なフロントラインの勝負に持ち込み、そこで大きな勝利を収めた。こちらはアウトサイド(WR対CB)のマッチアップが有利ではないかと思ったが、そこを攻めることができずじまいだった」
- オフェンスはQBロジャースが欠けてから5試合弱でパスTDを2回しか決めていない。
- ロジャースが復帰すれば士気が元に戻るのでは、との質問にTEライアン・テイラー。「僕らはみなプロフェッショナルだ。応援がなきゃ士気が上げられないなどとは思わない。彼はリーグ最高のQBだから、そういう意味ではよりよいオフェンスができると思うけど。ただ、他のQBたちを責める気はない。彼らは入団して日が浅いし、短期間で試合に出るのは大変なことだ」
- 第2Q末から代役センターを務めたT.J.ラング。「エクセキューションがしっかりできなかった。みんなでハードに努力してきただけに苛立たしいよ。けっきょくのところ、今日は完全にケツを蹴り飛ばされたってこと。僕はセンターに移って、他の連中とのコミュニケーションが十分にできなかった。それは僕の責任だ」「僕らはしっかりパスプロテクトできなかった。そのうえライオンズがあれほどよいプレーをしていては、なにをやるのも大変だ。今日は相手に圧倒された。僕らフロントラインの責任と認めるしかない」
- LTデヴィッド・バクティアリがサックを許したのは第5週以来8試合ぶり。そのときもライオンズ戦で、おなじく新人DEジギー・アンサー(1巡5位)が相手だった。今回はDEアンサーに2サック許したほか、DEデヴィン・テイラーにもサックを許し、CIN戦と並んでおそらく今季最悪のゲーム。「悪い内容だった。僕がもっとしっかりしなきゃいけないのに、自分の求める水準以下のプレーしかできなかった。僕はルーキー以上のプレーをしなければダメだ」「言い訳はしないよ。疲れなどまったく影響ない。エクセキューションの問題だ」
- まだルーキーで体重の軽いLTバクティアリは公称300ポンドだが、シーズンの消耗で今は290ポンド台前半まで落ちているのではないか、そのせいで馬力不足に陥ってブルラッシュに簡単にやられているのでは、という見方も。事実であればこれこそまさに「ルーキーの壁」ということになる。
- 代役右ガードに入ったOTマーシャル・ニューハウスはDTスーにまったく歯が立たず、終盤はドラフト外ルーキーのOGレーン・テイラーと交代。契約最終年のニューハウスだが、すでにFA退団が確実になっている。
- RTデレク・シェロッドは2年ぶりにオフェンスに出場(1シリーズだけ)。パスプロテクションでは危ない場面がなかったが、ランブロックで馬力に欠け、またセカンドレベルへの動きもあまりスムーズには見えなかった。Cディートリック=スミス負傷でラングの代役センター起用を続ける場合、右サイドの2人をどの組み合わせにするか、まだ流動的だ。
- RBジェームズ・スタークスは今回キャリー2回、出場スナップは7回。後半はランができる展開でなかったのでなおさら出番が減った。この6試合でキャリー24回のみ。
- WRジャレット・ボイキンは8試合ぶりのキャッチゼロに終わった。WRコブ負傷後は初めて。
- ProFootballFocusのスキルポジション評価では、QBフリン(-3.5)にオフェンスの最低点がついている。その他は、RBレイシー(-1.3、今季最悪)、FBクーン(+1.4)、WRネルソン(+0.5)、WRジョーンズ(+1.0)、WRボイキン(-0.7)、TEクウォレス(-2.2)。
- ProFootballFocusのOL評価は、LTバクティアリ(-2.7)、LGシットン(+2.0)、Cディートリック=スミス(+2.5)、RG/Cラング(-2.0)、RGニューハウス(-2.3)、RTバークレー(-2.9)、RGレーン・テイラー(-0.8)、RTシェロッド(-0.3)。
- ProFootballFocusのディフェンス評価では、よかったのはOLBマシューズ(+1.9、主にラン守備)とCBシールズ(+1.3)とNTピケット(+1.0)ぐらいで、あとは大きなマイナスが並んでいる。悪い方から、ILBホーク(-3.4)、DEラジ(-2.8)、OLBムルンバ(-2.5)、Sジェニングス(-2.2)、ILBジョーンズ(-1.5)、OLBペリー(-1.1、ラン守備で大きなマイナス)、DEボイド(-1.1)、Sバンジョー(-1.0)。
- パッカーズは開幕から6試合でラン474ydsしか許さなかったが、この2試合だけでラン473yds。シーズン半ばにはNFL3位だったラン守備が現在は27位。
- ミスタックルについてマッカーシーHC。「ディフェンスとスペシャルチームを合わせて20回以上ミスタックルがあった。1試合10回だって頭が痛いのに」
- ILBコンビは散々な出来で、ラン守備でもパス守備でも責任は大きい。とくにILBホークはブロッカーに簡単にコントロールされ、オープンフィールドでも派手にミスタックル。RB陣のスピードとクイックネスにまったくついていけなかった。
- ILBブラッド・ジョーンズ。「僕らの何が悪かったのか、正確にはよくわからない。とぼけているわけじゃなく、本当にわからないんだ。僕らはいい選手たちが揃っているし、スキームもいい。こんな風にめちゃくちゃやられるなんてわけがわからない」
- 相手オフェンスについてSモーガン・バーネット。「彼らはとてもバランスのとれたオフェンスだ。相手を褒めるしかない。彼らはビッグプレーをいくつも決め、こちらの出来もよくなかった」
- ドム・ケイパースDCの責任について聞かれたILB A.J.ホーク。「ランで散々やられたのは彼の責任じゃない。僕ら選手たちだ。フィールドにいた僕らに100%の責任がある。このことでコーチを責めようがない。僕らは彼を100%支持してる。コーチ陣全員をね」
- おなじくコーチ批判についてNTライアン・ピケット。「プレーを成功させなきゃいけないのは僕ら選手たちだ。コーチたちは僕らをそのポジションに置く。あとは選手しだい。プレーコールでできることには限界がある。けっきょくのところ、選手がよいプレーを決めるかどうかにかかっている。コールについては心配していない。どんなコールであっても、エクセキュートしなきゃいけないのは僕ら選手だ。ドムも僕らと同じように傷つき、情けなく思っているはずだ」
- OLBニック・ペリーは右サイドからサック&ファンブルフォースのビッグプレー。足骨折前のサック連発もみな右サイドからだった。USCでの最後のシーズンも右DEで9.5サックを挙げており、やはり右サイドからのラッシュはキレが違う。こうなると、来季はマシューズの左サイドへの再コンバートを検討せざるをえないのでは。
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は第2Qに許したWRジェレミー・ロスへの5ydsTDパス。GB陣05ydsでの2ndダウン3、ライオンズは1RB・3WR・1TEのショットガン隊形。こちらは当然ニッケル隊形だが、DLには(ラン得意な)ピケットとジョリー。左サイドでWRジョンソンとWRダーラムが縦に並び、そこにCBシールズとCBウィリアムズがつき、Sジェニングスもヘルプに。ライオンズはドローフェイクをし、しかもLGシムズがプル、WRロスも一瞬Sバーネットをブロックするような動き。そうした念入りなドローフェイクにディフェンスの多くがひっかかり、WRロスを1on1でカバーしたCBハウスがオフカバレッジのため、スラントのパスが簡単に通った。
- WRカルヴィン・ジョンソンに対してはディープ警戒でクッションを多くとってカバレッジしていた。そのため、スラントで簡単に10yds超を許したのは仕方のないところ。不振のディフェンスの中で、CBサム・シールズのパスカバレッジは数少ないプラス材料だった。ターゲット8回でパス成功4回、パスディフェンド2回、インターセプト1回、レーティング46.9。
- CBデヴォン・ハウスは散々なゲームだった。パス守備で2TDパス(最後のWRオグルトリーは相手のワンハンドキャッチがうますぎた)を許しただけでなく、スペシャルチームでもミスタックル複数。パスターゲット7回中6回成功、2TD、パスディフェンド1回、レーティング149.7。
- 第4Q半ばにTDランを許した直後、CBトラモン・ウィリアムズはアンスポーツマンライクコンダクトを取られた。すれ違いざまにCドミニク・ライオラに肩でぶつかられ、サイドラインに帰りながら言い返そうとCライオラに向かっていくとバックジャッジのディノ・パガネリが割って入った。そこで彼は「ひっこんでろ」とでもいうようにパガネリ審判の背中を横に押しのけたのだ。軽い押し方だがごまかしようのない動きで、反則は当然のところ。本人は「相手が誰だかわからず、やってしまった。感情的になっていたせいだ。審判に対するものではまったくない」と釈明しているが、審判だということがわからないような速い展開ではなかった。
- 問題発言が裏目に出たLGジョシュ・シットン。「もう済んだこと。発言を取り下げるつもりはないよ。もう前に進んでいるし、ここでずっとその話題を繰り返す気はない。彼らはよいプレーをした。あちらのフロントラインはよいプレーをした。彼らが優秀でないなどとは誰も言っていない。そのことは僕らみんなが知っているさ。インサイド・フロントはおそらくNFLベストだろう。でもあの発言を取り消す気はない」
- ProFootballFocusの判定では、スペシャルチームのミスタックルが今季すでに20回におよび、昨季の11回を大きく上回っている。この5年間の最多は2010年の22回で、その他は15回以下だった。
- Journal Sentinel紙の写真集では、用具担当がヘルメットに受信装置をセットする様子が紹介されている。(写真1・写真2・写真3・写真4)
- 試合前のウォームアップで、QBアーロン・ロジャース(写真)が50yds級のロングパスを投げる姿が目撃されている。