今季パッカーズのチームスタッツのまとめ。今季前半終了時・2010年・2009年のスタッツも参照のこと。
オフェンス | ||||||||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ランavg | ランTD | Fum | Lost | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rate | サック | 3rd% | Red | TOP |
405.1 | 35.0 | 97.4 | 3.9 | 12回 | 15回 | 6回 | 307.8 | 68.1% | 9.3 | 51回 | 8回 | 122.6 | 41回 | 48.1% | 65.2% | 30:29 |
3位 | 1位 | 27位 | 26位 | 16位T | 6位 | 5位T | 3位 | 2位 | 1位 | 1位 | 2位 | 1位 | 21位T | 3位 | 4位 | 12位 |
トータルヤーデージ3位、得点1位という素晴らしいオフェンスが15勝シーズンの原動力となった。QBレーティングは個人・チームともNFL新記録。560得点、パス4924yds、パス成功率68.1%、パスTD51回はどれも球団新記録。8インターセプトも16試合制になって以来球団史上最少タイ。
総タッチダウン数も昨季の46回(8位)から70回(1位)へと大きく伸びた。内訳はパス51回(1位)、ラン12回(16位タイ)、ディフェンス5回(4位)、スペシャルチーム2回(3位タイ)。
ラン攻撃はほぼ昨年並み。グラントとスタークスの併用制にした効果は、すくなくとも数字には表れていない。ランTD12回のうち4回はQBのスクランブルが占めていて、RBによるTDはわずか3回(あとはFBクーン4回、FBラジ1回)。敵陣ゴール前でもランをせずパスで勝負を決めてしまうので、RBたちには気の毒なシーズンだった。後述のように、今季もファンブルが少なかったのはRB/FB陣とQBロジャースの頑張りによるもの。
QBロジャース率いるパス攻撃の威力はさんざん報じられたとおり。ほとんどのカテゴリーでトップ3に入り、同じく記録破りシーズンとなったセインツと双璧だった。パス成功率(2位)が高く、TD数(1位)が多く、INT(2位)が少ない。だからレーティングは当然1位。表にはないが40yds以上と20yds以上のパス成功数がともにNFL2位で、長打力も存分に発揮した。これ以上のシーズンを期待するのはちょっと難しいのではないか。
やや不満があるとすれば被サックが41回(21位タイ)もあったこと。もともとQBロジャースは被サックが多いプレースタイルであるうえ、今季はOL陣にケガ人が多かったためパスプロテクションが不安定なゲームも多かった。これだけOLにケガ人を出しながら強力パス攻撃を構築できたことの方が驚きだ。
オフェンス力のわりにタイムオブポゼッションがさほどでもないのは、ラン回数のせいではなく、ディフェンスが相手を止められないせいだろう。
ターンオーバー | 反則 | |||||||
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Takeaways | Giveaways | DIFF | 回数 | ヤード | ||||
Total | Int | FumRec | Total | Int | FumLos | |||
38回 | 31回 | 7回 | 14回 | 8回 | 6回 | +24 | 76回 | 591yds |
1位T | 1位 | 26位T | 2位 | 2位 | 5位T | 2位 | 1位T | 2位 |
ターンオーバーレシオは+24でNFL2位となり、15勝シーズンに大きく貢献した。もともとマッカーシーHCが非常に重視しているポイントだが、とくにQBロジャースが2008年に先発昇格して以来、6位、1位、4位、2位と常に上位に入っている。
QBロジャースによるインターセプト6回のうち3回はレシーバーのミスによるもの。自陣深くでのインターセプトは1回だけだった。QBフリンのインターセプト2回のうち1回はレシーバーの弾いたミス。
ファンブルの少なさは相変わらず優秀で、ロスト6回のうち3回はリターナーのWRコブによるものだった。RB/FB陣ではスタークスとグラントがわずか1回ずつ。QBロジャースは41回もサックされながらファンブルロストがゼロだった。(QBフリンが1回)
ディフェンスの奪ったインターセプトの内訳は、CBウッドソン7回(NFL最多タイ)、SSペプラー5回、CBトラモン・ウィリアムズ4回、CBシールズ4回、FSバーネット3回、OLBマシューズ3回、CBブッシュ2回、ILBフランソワ2回、ILB D.J.スミス1回となっている。ILBホークは昨季3回あったが今季はゼロ。
ディフェンスのファンブルリカバーは今季も少ない。主要なタックラーによるファンブルフォースが少なく(ILBホークは4年連続でゼロ)、しかもQBのブラインドサイドからのサック&ファンブルフォースが少ないために数字が伸びない。
昨季激減した反則は今季も非常に少なく、反則76回は1位タイ、591ydsは2位となっている。少ないのはディフェンス(18回)とスペシャルチーム(9回)で、オフェンスはマッカーシーHC時代に入って最多の49回だった。
オフェンスの反則49回のうちOL陣が29回を占めていて、多い方からLGラング(7)、RGシットン(6)、RTブラガ(4)、LTニューハウス(4)など。スキルポジションではTEフィンリーの5回(プロ3年目までゼロだった)、WRジェニングスの3回が目立っている。QBロジャースは先発最初の3年間は平均6回あったが、今季は3回だった。