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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年11月26日
- マイク・マッカーシーHC。「当然のことだが、虚しい気分を感じている。勝利を期待して試合に臨み、その半分まで来ることができたのだが。今日のパフォーマンスは我々が求める水準には足りなかったが、大きな浮き沈みの中で最後までよく戦ってくれたとは思う。今日は惜しいところで勝利を逃した。ロッカールームで選手たちに言ったことだが、気持ちを切り替えてデトロイトへの準備を進めるしかない。よい結果は、よい準備を通してしか得られないから。今日のプレー内容には誰も満足していないし、その責任はそれぞれにある」
- マッカーシーHC。「チームが必要としていた勢いをマット・フリンはもたらしてくれたと思う。我々はノーハドルを多用するチームへと変化してきたが、(ロジャース負傷後の)ここ数週はそれがうまく機能していなかった。マットはノーハドルでの経験にくわえ、スクリメージでの(オーディブルなどの)仕事ぶりがよく、その点で相手ディフェンスに圧力をかけることができる」「アーロン・ロジャースの欠場に関して、我々はよい仕事ができていない。我々全員がレベルを上げ、チャンスを活かさなければならない」
- OLBクレイ・マシューズ。「僕らはかろうじて水面から顔を出している。なんとか立ち泳ぎをしている状態だから、木曜にはなんとか岸辺にたどり着きたい」
- 慣れない引き分けについて選手たち。
- QBフリン。「どう感じたらいいかわからないよ。みんな失望していると思う。僕らには勝利が必要だった。みんなそれはわかってる」
- LTバクティアリ。「どっちつかずの気持ちだ。なんか気味が悪い。いつもと違う」
- ILBホーク。「負けたような気分だ。負けた時と気分は変わらない。負けじゃなく引き分けだからって、いい気分にはなれない。このロッカールームを見れば、みなさんもそれがわかると思う」
- OLBマシューズ。「延長が終わってフィールドを去る時にファンが声援を送ればいいのかブーイングすればいいのかわからないというのは、変な気分だね。どう感じたらいいのかわからない」
- DEダニエルズ。「奇妙な1日だった。試合後にスタジアムがこんなに静かなのは初めてだ。『いったい何が起きた?』というのが大多数の感情だったに違いない。誰もが困惑していたと思う」
- LGシットン。「今日は同地区の全チームがどれも勝てなかった。面白いレースになるよ」
- ほとんどの選手は正しく理解していたが、TEクウォレスやRBレイシーは、同点のままならダブル・オーバータイムがあると思っていたらしい。
- 引き分けなど妹とキスするようなもの、ということわざもあるが、Press-Gazette紙のコラムは「勝利にひとしい引き分け」と評価している。残り14分で16点差をつけられ、オフェンスはそれまでの8シリーズでわずか7得点。ディフェンスはどうしようもないズルズルで、この時点でのトータルヤーデージは202ヤード対329ヤードだった。その後の3シリーズでオフェンスは16得点(172yds)、ディフェンスは3連続パントに追い込んだ(34yds)。
- FBジョン・クーン。「自分たちの力を信じ、最後までファイトし続ければどの試合だってチャンスはあると自分たちに証明できたと思う。今日は残り12分か13分あたりで帰ったお客さんもいたけど、僕らはそこから盛り返した。タフに頑張り続けることができた」
- 終盤の猛追についてQBマット・フリン。「僕が出たからだけじゃなく、全員がよいプレーをし始めたからだ。レシーバーはオープンになって好プレーを決め、ラインのブロックがよくランも出た、そういうことだ。エディー(レイシー)の頑張りに、みんなが勢いづけられた」
- オーバータイム最初のシリーズ、敵陣07ydsでの1stダウンでサヨナラTDを奪えなかったことについてQBフリン。「すごく苛立たしいね。あの時点ではすごくいいモメンタムができていたのに、最後を仕上げることができなかった。僕自身ももっとよい仕事をしなきゃいけなかった」
- 自らの不振についてQBスコット・トルジーン。「たぶん自分がコーチだとしても交代させただろう。僕はよいプレーができなかったから、あれが正しい判断だった。自分のプレーには失望しているけど、今はチーム第一だ」「マットは素晴らしいプレーをしたと思う。練習で最小限しかプレーできず、試合半ばで投入されるのは容易なことじゃない。彼はオフェンスをリズムに乗せ、チームを同点に導いた。ほんと脱帽だよ」
- QBロジャースはライオンズ戦に出られるのかとの質問にマッカーシーHCは、「わからない。今はその質問には答えられない」とのこと。出られない場合のQBについて「これから評価を行う。今日起きたことや、それがデトロイトへのゲームプランにどう影響を与えるか、スタッフでじっくり話し合わなければ。このチームにとって最善のこと、勝利の可能性がもっとも高い選択をするだろう」としているが、フリンで決まりだろうというのが大方の見方。
- QBロジャースについてILBホーク。「彼がいない今、彼の偉大さをみんながより理解するようになったと思う。彼がいかに優秀か、彼がいかにプレーを成功させているかをね」
- ルーキーの壁か、と言われていたことについてRBエディー・レイシーは、「体はいい感じだよ。前に進める限りは進み続ける。ルーキーの壁とかはあまりよくわからない」と意に介していない。南部ルイジアナ州出身の彼にとって、今回はこれまでで最も(飛び抜けて)寒いゲームだった。「これからもっと悪くなっていくんだよね」と笑っている。
- 延長戦最初のシリーズ、敵陣03yds地点での2ndダウンでRBレイシーが1ydランに終わったのが悔やまれるプレー。「テープを見てみないと。タッチダウンできてたはず、と相手選手にも言われたし。僕が読みを間違ったんだと思う」
- 相手ディフェンスがRBレイシーを8メンボックスで止めにくるのは過去数週と同じ。ブロックされずに飛び込んでくるタックラーにどう対処するか、RBエイドリアン・ピーターソンのビデオを観て参考にしたと彼は言う。「相手がボックスに人を集めたときどうするか、アイディアを得ようとYouTubeで彼のクリップをいくつか見たんだよ。彼は非常に忍耐強い。それでいて爆発力がある。スキを見つけたらすぐに急加速して飛び込んでいく。その部分を参考にしてる」
- タックルを破って進むRBレイシーについてLGシットン。「これこそランニングバックに求めるものだ。大きな穴が開かないとき、姿勢を低くして足を動かし続ける。そして僕らが押してさらに数ヤード進むことができる。彼は全力を出し切って闘っていた。あのような姿を見るのはいいものだ」
- ヴァイキングスのフロントラインについてLGジョシュ・シットン。「彼らはハードにプレーした。数週前の@MINではこちらがけっこう圧倒できたけど、今回は相手が頑張って盛り返してきた。試合最初から最後までハードにプレーした。よいバトルだった」
- 同期ルーキーのRBレイシーについてLTデヴィッド・バクティアリ。「彼は大好きだよ。つねに全力でプレーする。スペシャルな選手だ。もっと大事なことは、すごくいいヤツだってこと。自分の特別な能力をしっかり活かしている。今日は素晴らしかった」
- ProFootballFocusのスキルポジション評価では、QBフリン(+0.2)、QBトルジーン(-0.4)、RBレイシー(+4.5は今季ベスト)、FBクーン(+2.1)、WRネルソン(-1.4)、TEクウォレス(-1.1)、TEボスティック(-3.4)が目立ったところ。TEボスティック(20スナップ)は主にレシービングで今季最悪の評価。FBクーンはランブロックで大きなプラス。TEクウォレスはランブロックで大きな減点。WRホワイトは2スナップ、TEストーンバーナーは1スナップだけの出場だった。
- ProFootballFocusのオフェンシブライン評価では、LTバクティアリ(-1.1)、LGシットン(+2.9)、Cディートリック=スミス(-2.1は今季2番目に悪い)、RGラング(-0.6)、RTニューハウス(-3.6)。LTバクティアリは例によってパスプロが合格点だがランブロックの減点が大きい。Cディートリック=スミスもランブロックで減点。RGラングは2回のフォルススタートがなければプラス評価だった。RTニューハウスは今回もパスプロで大きく減点され、3試合連続でオフェンス最低点。
- ラン守備は先々週のPHI戦に続いて200ydsラッシング超を許した。延長戦の55ydsを差し引いても、178ydsは走られすぎだ。つい3週間前にNFL5位だったラン守備が19位へ急落している。
- ILB A.J.ホーク。「今季はずっとこんな感じだ。とくにディフェンスがね。相手オフェンスを止めてフィールドを出ることができない。とくに試合の最後で」
- ラン守備についてILBホーク。「あちらのランオフェンスに僕は大きな敬意を持っている。変わったフォーメーションとか、なにか特別なことをしてきたわけじゃない。ただラインナップして真っ向から僕らを切り裂いた」「一度でも、自分の担当するギャップでないところを見て、いいプレーを決めてやろうとしたら、ピーターソンにやられてしまう。なんとか止める方策を見つけなきゃいけないけど、今日はできなかった」
- RBピーターソンに146yds走られるのは恥ではないが、先週までわずかラン95ydsのRBトビー・ゲアハートに8回91yds(平均11.4)も走られるのは情けない。第3Qの彼のランは15yds、6yds、26yds、11yds。延長戦では9yds、12yds、11yds、最後でようやく1ydに止めた。
- RBゲアハートのランについてNTライアン・ピケット。「ワイドオープンなホールを走っただけで、彼自身が突破していったわけじゃない。(あれだけ穴が開けば)僕だって走れたかも。あちらのチームがよい仕事をしたということだよ。テープを研究し、こちらの弱みをうまく突いてきた」
- OLBクレイ・マシューズは復帰3試合目で2サックを挙げた。「よくなってきてるよ。前にも言ったけど、ギブスを着けてプレーするのは嫌なものだ。今週から12月へと、だんだんギブスが小さくなってブレースだけになるといいけど。(小さくなったとはいえ)やはり問題はある。やりたいことができない。それでも相手オフェンスが嫌がるようなレベルでプレーはできる」
- 6サックを挙げたパッカーズは今季37サックとなり、NFL1位タイに。
- Journal Sentinel紙の"Play of the Game"図解は珍しくディフェンスが選ばれた。延長戦で先に3点を取って迎えたシリーズ、自陣レッドゾーンに進まれたものの、2ndダウンでRBピーターソンを5ydsロスに抑えて3rdダウン14。ヴァイキングスは1RB・1TE・3WRのショットガン隊形。こちらはダイム隊形の3メンラッシュで、DEジョーンズ、ILBホーク、CBブッシュがRBピーターソンを警戒。右ワイドからポスト・ルートを走ったWRパターソンにCBハウスがついていき、前をアンダーカットしてかろうじて指先でボールに触れ、サヨナラTDパスキャッチを防ぐことができた。
- 上記のパスディフェンドについてCBデヴォン・ハウス。「ヴァイキングスのこのプレーは以前にも見たことがあり、それが来たとわかったところでレシーバーの前をアンダーカットする決断をした。これ以上のプレーはできなかったと思う。もう1インチ高くジャンプできればボールを奪えたかもしれない。でも、予想したよりQBがよいボールを投げた。僕はもう少し低いボールを予想したけど、彼は高く投げてきた」
- 第3Q末、3rdダウン4の場面でWRジェニングスは左スロットからクイックアウトのルートできれいに1stダウン。QBポンダーからのパスも完ぺきだった。延長戦の第2シリーズでも3rdダウン5で同じプレーをしてきたが、今度はWRジェニングスがジャッグルしたところをCBマイカ・ハイドが叩き落とすことができた。「あちらは同じプレーを狙ってきた。僕は前回よりもタイトに守ろうと努力しただけ。もし彼が捕っていても1stダウンには届かなかったかもしれない」
- フリーセーフティではこれまでジェニングス(先発)とバンジョーがローテーションしてきたが、今季初出場のショーン・リチャードソンも後半の数シリーズにわたって出番をもらった(11スナップ)。DB陣で最もサイズ(185cm・98kg)のある彼をラン守備に活かす、という考えらしい。スナップ配分は、ジェニングス(55)、バンジョー(17)、リチャードソン(11)だった。
- 昨オフに首の手術を受けたSリチャードソンは土曜にロースター復帰、日曜に約1年ぶりの出場を果たした。昨季ディフェンスに16スナップしか出なかった自分が出番をもらえるとは予想していなかったようだ。「僕らはみんなローテーションする。相手の4ミニッツオフェンスで、ランで来るシチュエーションということだったと思う。大きい選手が要るから出してもらえたと思うけど、とても嬉しかった」
- おなじくPUP明けのDEジェレル・ウォージーも10スナップに出場。昨年同様、パスシチュエーションでインサイドからラッシュするのが主要任務だが、DEウィルソン(左ヒザ)退場後はベース隊形でも出場した。
- 今季パッカーズが複数ターンオーバーを奪ったのは第3週ベンガルズ戦(4回)だけで、あとはターンオーバー1回が6試合、ゼロが4試合。今回CBデヴォン・ハウスが第2Qにインターセプトできていれば、そのままタッチダウンして14-3とリードできていた可能性が大きい。
- ProFootballFocusのディフェンス評価はマイナスが目立つ。よかったのはNTピケット(+2.2)とDEウィルソン(+1.6)ぐらい。OLBマシューズ(+0.5)とDEダニエルズ(-0.1)はパスラッシュの高評価をラン守備の減点が打ち消している。悪いのは、Sバーネット(-3.4)、CBハウス(-2.3)、ILBホーク(-2.2)、DEジョーンズ(-1.8)、DEラジ(-1.7)、OLBムルンバ(-1.4)、CBブッシュ(-1.1)、CBハイド(-1.0)。DB陣はパスカバレッジもランサポートも両方よくなかった。
- WRコーダレル・パターソンにいきなり57ydsのキックオフリターンを許したが、前回の対戦でTDを許したよりはマシな結果だった。第4Q末に同点に追いついて残り46秒、今度は完璧なプーチ・キックオフを蹴ってRBゲアハートに捕らせ、30yds地点で止めることができた。「ああしてパターソンに機会を与えないこともゲームプランのうちだった。すごく危険なリターナーだから、他の選手に捕らせようと。ゲアハートもRBだから多少危険ではあるけど、そうした方が得策だとこちらは判断し、よいエクセキューションもできた」とKクロスビー。
- 敵陣05yds以内に落とした2つのパント&カバレッジは理想的なプレー。どちらもディフェンスがロングドライブからFGを許したが、逆に言えば、パントが平凡だったらタッチダウンを許して負けていたかもしれない。「今日は終始プレッシャーのかかるゲームだった。コンディションもタフだった。パントチーム全体として、今日の仕事にはとても満足してる」とPマステイ。
- パントチームでいわゆるガンナーを務めるCBジャレット・ブッシュは、マッチアップしたジャマー(時には2人)をコンスタントに突破。リターナーにフェアキャッチを強い、リターナーが見送ったボールを敵陣ゴール前できれいに押さえた。「僕はただ自分の仕事、目の前の相手を破ろうと努力しただけ。ターンオーバーを奪って試合の流れを変えたいと願っていたけど、相手リターナーはしっかりキャッチしていた」
- 第4Qに入ったところで16点差からTDを1つ返し、2ポイントコンバージョンに失敗して10点差。もしここで1ポイントで我慢していれば勝っていた計算になるが、第4Qであれば1ポゼッション差を狙うのは致し方ないところ。マッカーシーHCも「あの判断は後悔していない」としている。
- 今季パッカーズは第4Qの得失点成績が悪く、先週までの合計が53-90点だった。今回は3シリーズ連続得点で16-3とすることができた。
- パッカーズ対ヴァイキングスが引き分けに終わったのは過去にわずか1回、1978年11月26日のホームゲームだった(10-10)。バート・スターHC率いるチームはこの試合に勝てなかったことでプレーオフ進出を逃している。
- パッカーズがヴァイキングスに逆転勝ちしたのは1981年11月29日の14点差が過去最大。今回16点差をひっくり返していれば新記録になるところだった。
- 中3日の超ショートウィークについてOLBマイク・ニール。「すくなくとも、いまの腹立たしい気持ちをそのまま木曜にぶつけることはできる。僕は頭に来てるんだ」
- 12月8日のファルコンズ戦はNBCサンデーナイトゲームの予定だったが、フレックス・スケジュールのため正午開始に変更された。放送はFOXが担当する。