前半8試合を終えたところでチームスタッツのまとめ。2012年・2011年・2010年のスタッツも参照のこと。すでに9試合を終えたチームもあるので、TD数など実数の順位については参考程度に。
オフェンス | ||||||||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ランavg | ランTD | Fum | Lost | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rate | サック | 3rd% | Red | TOP |
423.0 | 29.0 | 148.6 | 5.0 | 8回 | 12回 | 5回 | 274.4 | 66.3% | 8.6 | 15回 | 5回 | 104.5 | 22回 | 43.4% | 48.4% | 31:19 |
2位 | 3位 | 3位 | 2位 | 7位T | 19位T | 14位T | 6位 | 4位 | 2位 | 10位 | 3位T | 3位 | 15位 | 5位 | 24位 | 11位 |
昨年13位へと大幅ダウンしたトータルオフェンスが2位へとV字回復した。得点も昨年の5位から3位へと向上。ディフェンスのテイクアウェイが大幅減であることを考えれば、ほぼオフェンスだけで得点力をアップさせたといえる。
中でも目立つのはラン攻撃の躍進だ。マッカーシーHC時代(2006-)に入ってからは20位台が定位置で、上位半分に入ったことさえ今年が初めて。平均5.0ydsも素晴らしいのひとこと。対戦8チームのうち7チームがラン守備で上位半分に入っているので、相手守備が弱かったわけではない。RBレイシー(596yds・平均4.4)だけでなくRBスタークス(平均6.0)の走りっぷりも頼もしい。すこし不満があるとすればボールセキュリティ。新人RBコンビがそれぞれ手痛いファンブルロストを犯している。
パス攻撃も昨年より回復。これだけレシーバー陣にケガ人を出しながらパス1回平均ヤーデージが8.6yds(2位)というのは立派だ。ややスランプだった昨年と比べると、手詰まりになることが減った。被サックの大幅減少はOL陣の健闘もあるが、QBロジャースの球離れが速くなったおかげもある。QBロジャースのポケットでの時間は平均2.67秒(10位)で、昨年の2.88秒(23位)よりかなり速い。(投げる、スクランブル、サックされるまでの時間)
悪いのはパスTD数が減ったことで、レーティングを少しダウンさせている。レッドゾーンTD率が昨年の68.6%(2位)から48.4%(24位)へと大幅に下がったのは、敵陣ゴール前の3rdダウンで無理せず投げ捨て、3点で我慢する場面が増えた影響だろう。ただレッドゾーンに進む回数自体が増え(昨年は1試合あたり3.0回、今年は3.9回)、ランTDも増えたため、得点力そのものはアップしている。
ターンオーバー | 反則 | |||||||
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Takeaways | Giveaways | DIFF | 回数 | ヤード | ||||
Total | Int | FumRec | Total | Int | FumLos | |||
7回 | 3回 | 4回 | 10回 | 5回 | 5回 | -3 | 47回 | 483yds |
29位T | 31位T | 23位 | 5位T | 3位T | 14位T | 21位T | 9位T | 16位 |
2011年まで3年連続でトップ5をキープしていたターンオーバーレシオが昨年は10位に下がり、今年はついに-3まで落ち込んで21位タイとなっている。ターンオーバーレシオがマイナスになったのは2005年以来8年ぶり、マッカーシーHC時代に入ってから初めてのことだ。ターンオーバーのおかげで勝った、と言える試合が今年は1つもない。
最大の要因はディフェンスによるインターセプトの激減。QBへのプレッシャー回数は昨季(1試合平均13.9回)より今季(17.1回)の方が多いので、問題はセカンダリーなのだろう。昨年FSコリンズ、今春CB/Sウッドソンが退団し、頼みのCBヘイワード(昨季6INT)も開幕から6試合欠場したため、ボール・ホークが人材不足。例年少ないファンブルリカバーは、今年は多少マシになっている。
オフェンスによる被インターセプトは例年どおり優秀。今後はQBロジャース欠場で増えるかもしれない。ファンブルロストは2007年からトップ10をキープしてきたが、今季は14位タイとなっている。内訳はスペシャルチームが2つ、新人RBコンビが1つずつ、WRジョーンズが1つ。
昨年急増した反則はかなり減らすことができたが、まだ物足りない。回数のわりに反則ヤーデージが多いのは、CBウィリアムズが第8週にパスインターフェア2回70ydsを取られたことと、不用意なパーソナルファウルが多いせいだろう。反則回数の上位は、LTバクティアリ(6)、CBウィリアムズ(5)、LGシットン(4)、RTバークレー(4)。
反則の種類別では、オフェンスのホールディング(17回)が飛び抜けていて、以下アンネセサリーラフネス(6回)、フォルススタート(5回)となっている。ディフェンスのオフサイド(エンクローチメント等も含む)はわずか2回しかない。
ディフェンス | |||||||||||||||
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Total | 失点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | Fum | FumRec | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rating | サック | 3rd% | Red |
345.0 | 23.1 | 94.5 | 4.0 | 7回 | 8回 | 4回 | 250.5 | 60.0% | 7.5 | 14回 | 3回 | 95.3 | 24回 | 36.7% | 69.2% |
15位 | 14位 | 5位 | 11位T | 18位T | 25位T | 23位T | 20位 | 21位 | 19位T | 17位T | 30位T | 24位 | 12位 | 10位 | 32位 |
昨季11位まで回復したトータルディフェンスが今季は15位と、可もなく不可もなし。ターンオーバーの項で取り上げたように、テイクアウェイの少なさはおおいに物足りない。3rdダウン成功率を比較的低く抑えているのに、レッドゾーンTD率がNFL最下位の69.2%なのは、自陣に攻め込まれて脆いということか。これでよく失点が14位に留まっているものだ。
トータルヤーデージでは横ばいに近いが、その内容は大きく変化している。ラン守備がヤーデージで5位、1回平均11位タイと大きく向上したのに対し、パス守備はすべての数字が悪化している。とくに相手QBレーティング、インターセプト数の悪化がひどい。強力パスオフェンスとの対戦が多かったわけではなく(パス2位のDETはWRカルヴィン・ジョンソンを欠いていた)、ガーベッジタイムのTDが多かったことも言い訳にはならないだろう。
1試合あたりのサック数はほぼ横ばいで、1か月にわたって先発両OLBを欠いていたことを考えれば健闘している。今後はマシューズやペリーが戻ってくるのでパスラッシュ向上に期待したい。ただし今後対戦する8チームのうち、MINを除く7チームはパス攻撃で上位半分に入っている。
スペシャルチーム | ||||||||||||||
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Kickoff | Punt | Kickoff Ret. | Punt Ret. | Field Goals | ||||||||||
Avg. | TB | TB率 | Coverage | Avg. | In20 | TB | Coverage | Net | Avg. | Long | Avg. | Long | 成功率 | 回数 |
65.6 | 20回 | 31.0% | 31.0 | 44.6 | 11回 | 4回 | 9.8 | 39.3 | 16.3 | 31 | 13.4 | 93 | 90.5% | 19回 |
15位 | 16位 | 29位 | 32位 | 21位 | 24位T | 19位T | 22位 | 19位T | 32位 | 28位 | 5位 | 1位 | 3位 | 3位 |
スペシャルチームでは、カバレッジチームとキックオフリターンが大きく数字を下げ、パントリターンとフィールドゴールが大きく成績を向上させている。
カバレッジチームの不振は、スペシャルチームの中核にケガや先発昇格する選手が多く、経験の浅いルーキーたちが投入されたせいだろう。キックオフカバレッジ31.0ydsがNFL最下位といっても、試合の中でそれほど大きな痛手になっているわけではない。いまはリターン回数そのものが多くなく、相手リターナーがエンドゾーン最奥部から走ればそれだけ無意味なヤーデージが増える。
キックオフのタッチバック率が低いのは残念。PマステイにしろKクロスビーにしろ、もう少し数多くエンドゾーンから蹴り出してほしかった。今後は天候が厳しくなるのでもっと飛ばなくなるはず。
最もひどいのはキックオフリターン。リターナーの人材不足とブロッキングの不振が重なり、エンドゾーンからリターンしたらまず20ydsまで到達できない。ここはシーズン半ばまで来ても光明は見えていない。いっぽうパントリターンは第5週からCBマイカ・ハイドを起用したことで大きく改善し、平均13.4ydsでNFL3位につけている。とくに速いリターナーではないが、縦に突っ込む思い切りのよさとタックルを振り払う強さがある。
Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは昨季63.6%(最下位)の大不振から立ち直り、なんと90.5%でNFL3位に。ただこれから気候が厳しくなってくれば、成功率は多少落ちてくるだろう。FG回数が増えているのはオフェンスのレッドゾーンTD率が下がったため。
Pティム・マステイのパントはまずまずといえる。ネット39.3ydsはこのままいけば球団史上最高の数字。パント30回のうち、相手はわずか8回しかリターンしていないので(NFL2番目に少ない)、リターン平均で9.8ydsを許しているといっても大きな痛手ではない。パント30回の内訳は、ダウン3回/アウトオブバウンズ6回/フェアキャッチ9回/タッチバック4回/リターン8回。タッチバックはもう少し減らしたいところ。