ブラウンズ戦で首を負傷したTEジャーマイケル・フィンリー。いまは専門医たちの意見を聴き、現役続行が可能なのか、復帰できるのはいつかを検討することになっている。家族の元で休息中の彼が、負傷した当時の恐怖や復帰への意欲など、きわめて率直に胸の内を語ってくれた。
「神は僕を罰しているのか? これはカルマ(因果応報)なのか? フィールドに倒れて最初に思ったのはそれだった。これまでしてきたすべての過ちが、この瞬間に襲いかかってきたように感じた」
「あっという間の出来事だ。ディフェンダーが視界の隅に現れ、僕は頭と肩を下げてヒザを守ろうとした、そのことは覚えている」
「意識ははっきりとあった。でも動けなかった。顔を覗き込むTEアンドリュー・クウォレスの目を見て僕はささやいた。『 Q、助けて。体が動かない。息ができない』と。一番恐ろしかったのは、Qの目に浮かんだ恐怖を見たことだ。何かがおかしいのはわかっていたけど、それが彼のリアクションで確かめられた。身も凍る思いだった」
「じっさい両脚には感覚があったけど、それ以外はあまり感覚がなかった。フィールドで倒れている時、ドクターたちは通常の手順を進め、感覚をテストし、僕にたくさんの質問をした。でも僕は少しパニクっていたから呼吸ができず、答えるのに苦労した。ドクターに『脚を閉じてみて』と言われ、できなかったのを覚えている。けっきょく僕のフェイスマスクをネジで外し、持ち上げてストレッチャーに載せられた」
「ランボーから出ていく時、僕は手を動かしてファンに親指を立てようとした。でもその半分ほどしか腕を動かすことができなかったんだ。僕は神経外科医に『また歩けるようになるのか?』と何度も聞いた。彼は『できます。いま両脚を動かせていますから』とはっきり答えてくれた。『また腕が使えるようになる? またフットボールができるようになる?』といった質問には、『まだはっきりとしたことは言えません』という答えだった。明らかに問題があるとわかり、僕は本当に怖かった」
「地元の病院のICUに運び込まれ、最初の夜はクレイジーだった。その階の誰もが生死の境にいるというのに、僕は24時間の介助を受けるためだけにICUにいる。最初にドクターが来るまで、自分がICUにいることを僕は理解していなかった。『フィンリー、貴方はいまICUを麻痺させていますよ。訪問者が多すぎ、この階にいる患者までもが貴方に会いたがっている。こんな混雑は困る』と言われたんだ。僕としては、『おいおい、オレはボードにストラップで固定されてるんだよ。いったいどうしろっていうんだ』と言いたかった。必死でこらえたけど」
「僕はずっと友人や家族やチームメイトたちと冗談を言い合っていた。状況がいくら深刻でも、僕らはなんとか笑おうとし続けた。それが大いに役に立った」
「シナリオがまったくわからない、それが一番恐ろしかった。呼吸をするのも話すのも問題があった。日曜夜に撮った最初のCTスキャンで、首の骨が折れていないことがわかった。家族と僕にとって素晴らしいニュースだった」
「月曜になると、体調がずっとよくなってきた(写真)。動きが回復し始め、じっさい立ち上がって、試合後初めてシャワーを浴びることもできた。バランスや体の各部の協調がまだ少しおかしく、そこは心配なところだった。でもそれも時間が経つにつれ回復してきた。テキサスから祖母と継父が来たり、ミネアポリスから代理人事務所の連中が来たりした。その夜になって一般病棟に移り、半分ものチームメイトやコーチたちが見舞ってくれた。僕は本当に恵まれていると感謝した。グリーンベイではいろいろなことがあったのに、こうしてチームメイトやコーチやファンから愛され、サポートしてもらえるのは本当に素晴らしいことだった。自分にとってどれほど大きな意味のあることか、とても言葉では説明しきれない」
「詳しい検査を続け、ケガの程度を調べた。月曜午後には、チームドクターや代理人が6人もの専門医にコピーを送って意見を聞き始めた。またも脳震盪のように見えたかもしれないが、脊髄打撲といわれる状態であることがわかった。脊髄が衝撃を受けて、2cmほどにわたって打撲が生じた。それは時間をかければ回復する」
「僕は申し分のない最高の治療を受けている。そしてパッカーズと代理人が協力し、専門医の診断を仰ぎ、過去の症例や、次のステップについて意見を聞いているところ。現時点では回復へのタイムラインははっきりしない。だからこのケガで僕のシーズンが終わるのかも、まだわからない。言うまでもないけど、いま一番大事なのは休息すること、打撲した脊髄が癒えるようにすることだ。その後は、何人かの専門医を国じゅうに訪ね、首と頭についてのセカンド、サード・オピニオンを聴くことになるだろう」
「僕のフィールド外の人生についていろいろ報道されてきたし、僕がこの1年、成熟した人間になろうといかに努力してきたかも知ってもらっていると思う。人生が正しい方向に向かうよう助けになってくれる人々に僕は囲まれている。まだ成長の余地が残ってはいるが、僕は2年か3年前と比べてはるかによい状況にある。そのうちの1つが金銭面だ」
「身体障害保険の重要性を、代理人やフィナンシャル・アドバイザーからずいぶん説教されてきた。アスリートというのは自分が無敵の存在のように感じがちで、だからこそ感情を排して判断してくれる信頼できるアドバイザーが重要なんだ。そして僕はそのアドバイスに従ったおかげで、多くのアスリートが抱えるプレッシャーと無縁でいられる」
「僕は$10ミリオンの保険に入っている。もしこのケガでフットボールができなくなった場合、僕は無税で$10ミリオンを受け取ることができる。これは税引き前の$16ミリオンから$17ミリオンのNFLサラリーに相当するんだ。僕がプレーするのは絶対にお金のためじゃないが、何が起きようと僕の家族が将来にわたって経済的に問題ない、と安心して夜眠ることはできる」
「もちろん僕はまたフットボールをプレーするつもりでいる。僕はフットボールを愛してる。日曜を愛してる。これまでドクターたちから聞かされた話を元にすれば、問題は『復帰できるか』でなく『いつ復帰できるか』だ」
「恐れはあるか? もちろんある。この4週間でこれだけ経験すれば、恐れずにいるなんて不可能だ。僕は人生を通じてフットボールフィールドでのプレーを続けてきたけど、ストレッチャーでフィールドを去るほど怖いことはない。落球癖とか、フィールド外でのトラブルがどうだろうと、僕が偉大なプレーヤーになるためにどれだけ努力してきたかは誰にも疑問の余地はないはずだ。僕はフットボールがしたい。そうすることが必要なんだ。僕にとって全てだから」
「ひどい自動車事故に遭ったような感じだけど、体調は毎日よくなってきている。体を動かす能力、各部の協調、バランスはみな元通りに戻った。こうして何もせず待つのは気がもめるけど、首が治ってきているのは感じられる。頸部や頭部の外傷を乗り越えて復帰を果たした新しい症例になれると僕は自信を持っている。ヒザ前十字靭帯の回復が毎年よくなっているのと同じように、意思や献身や優れたサポートシステムの助けがあり、科学や医学は日進月歩だから」
「試合の前にはいつも5歳の息子ケイドン(写真)が僕の健康と安全を祈ってくれる。『今度はなぜ神様は僕らの祈りを聴きいれてくれなかったの?』と質問されたよ。神様は聴いてくださってる、ただときどき僕らを違ったやり方で助けてくださるんだ、と僕は話した。『パパ、きっとそうだね。僕らの祈りを聴いて、パパを治して元気にし、またフットボールをプレーできるようにしてくれてるんだ』と息子は言ってくれた」
今季のトレード期限を迎えたがパッカーズは例によって動きなし。リーグ中でも、期限ぎりぎりに成立したトレードは小さなものが1つだけだった。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (5-2) | 7 | 17 | 7 | 13 | 44 |
Vikings (1-6) | 7 | 10 | 0 | 14 | 31 |
今季かぎりとなったメトロドーム。主力に欠場者の多いパッカーズだが、オフェンスは絶好調でなんと全シリーズで得点した。ラン攻撃も尻上がりに調子を上げ、相手の2倍以上におよぶボールコントロールに成功。今の勢いの差がそのまま出た試合結果となった。パッカーズは10月の4連勝で地区首位を守ることができた。
◆ ◆ ◆
ヴァイキングスはいきなり新人WRパターソンのキックオフリターンTDで先行するが、パッカーズがロングドライブを次々と成功させて簡単に逆転。その後もオフェンスの勢いが衰えず、第4Q初めに21点差としたところで勝負あり。ガーベッジタイムに2TDを許したが楽々逃げ切りとなった。
オフェンスはWRコブ、WRジョーンズ、TEフィンリーが欠場して苦しい布陣。QBロジャースは正確無比なクォーターバッキングでショートパスを丁寧に通し、3rdダウンと4thダウンを合わせて15/20の成功率75%。ラン攻撃も尻上がりに調子を上げて両RBがタッチダウンを決めた。7シリーズすべて得点し、うち5分以上のドライブが5回。ターンオーバーゼロ、パントゼロ。
ディフェンスはOLBマシューズ、OLBペリー、ILBジョーンズの先発トリオが欠場したが、40分を超えるボールコントロールにも助けられ、天敵RBエイドリアン・ピーターソン(昨季3試合で計508yds)を13回60ydsに抑えることができた。パスラッシュでは2年目DEマイク・ダニエルズがサック2回。スペシャルチームでは両軍がそれぞれリターンTDを決めている。
パッカーズに大きなケガ人はなかった模様。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Vikings | |
Points | 44 | 31 |
Total Yards | 464yds | 243yds |
First Downs | 26回(ラン11・パス13・反則2) | 15回(ラン5・パス7・反則3) |
Rushing | 182yds (42回・平均4.3) | 111yds (19回・平均5.8) |
Passing | 285yds(24/29・2TD・0INT) | 145yds(14/21・0TD・0INT) |
Sacked | 2回3yds | 3回13yds |
Passer Rating | 130.6 | 86.4 |
3rd Down Efficiency | 13/18 (72%) | 2/8 (25%) |
Turnovers | 0回 | 0回 |
Field Position | 自陣32yds | 自陣23yds |
Punt | 0回 | 4回46.5yds(ネット23.3yds) |
Kickoff Return | 2回平均17.0yds | 6回平均41.2yds |
Punt Return | 2回平均46.5yds | 0回 |
Field Goals | 3/3 | 1/1 |
Penalty | 6回120yds | 7回46yds |
Time of Possession | 40分54秒 | 19分56秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ464ydsに対し、ヴァイキングスは半分強の243yds。
タイムオブポゼッションはパッカーズが40分54秒と圧倒。
3rdダウン成功率はパッカーズが13/18の72%と素晴らしく、大量得点の原動力となった。ヴァイキングスは2/8の25%。
ターンオーバーは互いにゼロ。
先発QBアーロン・ロジャースは24/29、285yds、2TD、0INTでレーティング130.6。
チームラッシングは42回182yds(平均4.3)、2TD。
WR/TE陣は以下のとおり。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBクリスチャン・ポンダーを相手に14/21、145yds、0TD、0INTのレーティング86.4。
ラン守備は19回111yds(平均5.8)・3TD。
スペシャルチーム
反則は6回120yds。うち2回70ydsをCBウィリアムズのパスインターフェアが占めている。第2Q半ばのDEジョーンズは3rdダウン6でパス失敗の直後にアンネセサリーラフネスを犯し、余分な3失点につながった。ヴァイキングスの反則は7回46yds。
ケガ人
その他
マット・ボウエンはかつてレッドスキンズで先発セーフティとして活躍し、その前にはパッカーズでも2年間プレーしたことがある。ネットメディアでNFL解説者として活躍する彼が、解雇されて各球団のワークアウトを巡り歩いた経験を振り返ってくれたので、すこし長くなるがここで紹介したい。2001年当時、彼はアイオワ大から6巡指名でラムズに入団したばかりのスペシャルチーマーだった。
2011年秋、ルーキーシーズンの私はイーグルスとの開幕戦で足を骨折し、インジャリーリザーブに入っていた。パントリターンのブロックをしようとして人工芝の継ぎ目に足が引っかかってしまったのだ。翌日手術を受けた。プロ入り1試合目でシーズンが終わりというわけだ。
ラムズはすぐに私をインジャリーリザーブに入れた。それまで私の日常生活は練習、ミーティング、そしてゲームだったのが、リハビリだけの暮らしになった。ギブスが取れたら毎日出勤し、プールでトレーニングし、アイシングし、筋刺激療法を受ける。次の日はまた同じことの繰り返し。
NFLでは、大ケガをした人間は幽霊同然になる。それが当然だ。試合に関係のない人間は邪魔なだけだ。
◆ ◆ ◆
ある火曜日、朝9時15分に私はようやく携帯電話に出た。それまでに3回も留守電が入っていた。すべてラムズ・パーク(球団本部)からのものだ。前夜私はセントルイス郊外のチャリティ・イベントでバーテンダーを務め、大いに飲み、笑い、楽しんだ。
そんな私にラヴィー・スミスDCから「話があるから来い」と3回も留守電が入っている。なんてこった、ついにオレの番か。
◆ ◆ ◆
その前週には負傷後初めて、「フィールドで動いてみろ」とラムズのトレーニングスタッフから言われ、無邪気な自分はさして考えることもなくその通りにした。ワークアウト? もちろんやりますよ。
考えが足りなかったな、坊や。
走ったりカットしたりジャンプしたりバックペダルできることをトレーナーに見せ、私は「健康なプレーヤー」であることを証明してしまった。これで球団側は解雇できることになった。(負傷中の選手はそのままでは解雇できないルール)
◆ ◆ ◆
ミズーリ州チェスターフィールドのアパートメントで、私はラヴィー・スミスDCからの電話に完全にパニックに陥った。なんとかスウェットとシューズとジャケットと帽子を見つけた。鏡を見ると、いかにも深夜までビールを飲みまくっていたという顔だ。しかもすでに遅刻している。
私はトラックに飛び乗るとラムズ・パークへと車を走らせ、9時45分に駐車場に着いた。ビルディングは静まり返り(NFLではふつう火曜が休日)、フロントデスクの秘書から「ラヴィーが上階で待っている」と告げられた。万事休す。誰だってわかる。オレはもう終わりだ。
私はできるだけプロフェッショナルな態度を保とうとした。コーチとして、リーダーとして、ラヴィーをとても尊敬していたからだ。それでも私には質問があった。なぜオレが? アクティブ・ロースターにさえいないのに? ラヴィーは解雇選手への教科書どおりの返答をした。落ち込んでいる選手の気持ちを少しでもマシにしようとするお決まりの文句だ。
私は打ちのめされた。これで無職になったのだ。
まず私は仕事中の父に電話をし、ラムズから切られたことを話した。つらかった。クビになったと父親に伝えたいヤツはどこにもいない。
私はひとり泣き、毒づいた。キャンプの時からあれほど必死に頑張ってきたのに。しかもこのチームは優秀だった。カート・ワーナー、マーシャル・フォークといったビッグネームが居並び、上昇機運にあった。自分もその一部になりたかった。二度とリーグに戻れないことが私は怖かった。
次に電話したのは私の代理人、サンディエゴにいるジャック・ベッチャだ。彼は私をなだめ落ち着かせると、すぐに仕事に取りかかった。いくつもの球団に連絡を取り、ウェイバーで獲得するよう働きかけた。解雇から24時間、希望した球団が(ウェイバー優先順にしたがって)私を獲得できる。
しかし24時間経ってもまったく音沙汰なし。私は求職中のストリート・フリーエージェントの身分になった。
私はセントルイス地区のジムでトレーニングを始めた。寝室のドレッサーを利用してボックス・ジャンプをしたりもした。球団のトレーニング施設が使えない以上、いろいろ工夫してやるしかない。NFL球団からワークアウトの誘いがあった時のため、体作りをしておくことが必要なのだ。
代理人のジャックがいくつかワークアウトを設定してくれた。まずグリーンベイ、そして西へ向かってアリゾナ、サンフランシスコ、シアトルを回って家に帰る。私はダッフルバッグにスウェットやシューズを詰め込み、部屋に鍵をかけ、タクシーに飛び乗ってランバート空港へ向かった。
さあ職探しを始めよう。
私がチーム施設に姿を現しても、選手は誰ひとり私と話をしたがらない。無理もないことだ。私は外部の人間、NFLの落ちこぼれ、無職の男だ。それに、誰かが仕事を得たら、ロッカールームにいる53人のうち誰かが仕事を失うのだから。
ワークアウトといっても、その内容だけで合否が決まることはない。どの球団もすでにコンバイン等の数字は把握していて、ゲーム映像も分析済みなのだ。ワークアウトを行うのは、今どれだけ体ができているか、健康体であるかを確認するため。私の場合、骨折した足のX線検査を毎回受けさせられた。
コンバインの種目をすべてやらせる球団もあれば、ポジション・ドリルだけの球団もある。グリーンベイでは、私はコンバインの全種目、DBのドリル、そしてキックカバレッジを模したプレーを行った。ランボーフィールドから道をはさんだ場所にある屋内練習場だ。
しかし私が49ersでのワークアウトを終え、週末にシアトルに着く頃には疲れ果てていた。脚は筋肉痛、足は焼けるように痛く、ハムストリングにも張りがあった。寒い雨模様の午後、シーホークスでワークアウトを終えると私はまた空港へ戻った。
とりあえずこれで家へ帰れると思った矢先、ジャックから電話がかかってきた。また1つワークアウト。明日の朝ニューイングランドだ。
急きょ決まったワークアウトということで、ペイトリオッツは深夜便にファーストクラスを用意してくれた。朝6時に空港に着き、朝7時半からワークアウトの予定だ。私は空港のゲートを移動して、東へと6時間のフライトとなった。3時間ほど寝たところでプロビデンス空港に着き、球団がよこした迎えの車でホテルへ。なんとか1時間でも寝るためだ。
私の身なりはひどいものだった。清潔な衣類は底をつき、腹をすかせ、疲れ切っていた。20分ほど目を閉じ、ロビーへと降りて行った。また走る時だ。
ペイトリオッツで契約できることに私は自信を感じていた。母校アイオワ大のカーク・ファレンツHCがビル・ベリチックHCやスコット・ピオリ人事部長(のちチーフスGM)と近しかったこともある。とにかく走って健康に見えればいい。それが私の目標だった。
まず最初に私はボストンのダウンタウンに行き、マサチューセッツ総合病院で検査を受けた。標準的な手続きだ。球団施設に戻ると、旧フォックスボロ・スタジアムの隣にある練習フィールドへ。そこでピオリ人事部長やベリチックHCやスカウトたちの前で、バックペダルしたりディープボールを追ったりフットワーク・ドリルをこなしたりした。(契約しても)私の仕事はキックのカバレッジ。それだけだ。でもそれが私がリーグに戻るための唯一の道だった。
どうしてもこの仕事がほしかった。
ワークアウトを終えてシャワーを浴び、ジャックと電話で話をした。ペイトリオッツは契約してくれるだろうとのことだった。しかしピオリのオフィスに入ると、状況は変わっていた。私はフィジカルに不合格だったのだ。ここのメディカルスタッフによると私の足は完全に治っておらず、負傷中の選手とは契約できないとピオリに告げられた。
私はやはり無職。そうそう、この年のペイトリオッツはスーパーボウルを制覇した。
それから2週間、どの球団からも連絡はなかった。私はトレーニングを続け、日曜には試合を観てケガ人をチェックした。私は惨めで孤独だった。もちろん誰かセーフティがヒザを壊すのを見たくはない。でも、ハムストリングの肉離れや足首の捻挫ぐらいなら? 私にはチャンスが、機会が必要だった。
そしてグリーンベイでそれが起きた。リロイ・バトラーが倒れたのだ。(肩甲骨骨折)
マイク・シャーマンHC(兼GM)から電話がかかってきたとき、ヤンキース対ダイヤモンドバックスのワールドシリーズを見ていたことをよく覚えている。契約して2週間ほど練習してから実戦に出したい、という話を聞いて、私の心臓は止まりそうになった。
ついに復帰できるのだ。
コーチ・シャーマンからの電話を切ると、引っ越し会社で働く友人に電話して「家財道具はトラックに詰め込んで倉庫に入れておいてくれ」と頼んだ。バッグに衣類を詰め込んで出発だ。
インターステート55号線を北へ。故郷のイリノイ州グレン・エリンに立ち寄って両親と簡単な夕食を取り、ふたたび夜道を走り始めた。夜半ごろにランボーフィールドの近くにあるヒルトン・ガーデン・インにチェックインし、翌日パッカーズの練習に参加した。
ブレット・ファーヴと一緒にプレー? 喜んで。
セントルイスへ初めて戻ったのはNFCディビジョナル・プレーオフの対戦だった。試合前にはマイク・マーツHC、ラヴィー・スミスDC、それに旧チームメイトと話をした。またこうして彼らと会えるのは素晴らしいことだ。
試合結果? ラムズが45-17で圧勝だ。ファーヴが6インターセプトを投げ、ディフェンスはQBワーナー、RBフォーク、WRブルース相手に何もできなかった。ラムズはスーパーボウルへの道を進み、私たちは家に帰ってオフシーズンを迎えた。
◆ ◆ ◆
自分の体にとってこのシーズンの負担は非常に大きかった。プレーオフを迎える頃には体重が190ポンドぐらいまで落ちていた。痩せ細り、脆く、弱かった。本当に消耗しきっていた。
セントルイスでの家具はシカゴの貸倉庫に放り込んだまま。パッカーズとは2年契約だったので(グリーンベイ近くの)デピアに月$600ドルのアパートメントを見つけた。シーズン終了後2週間でウェイトトレーニングを再開した。翌シーズン、パッカーズのシステムに慣れた私は6試合も先発し、翌春にはレッドスキンズと4年契約を結ぶことができた。
◆ ◆ ◆
私は若い時にこうしてワークアウト・サーキットを経験できたことを嬉しく思っている。NFLのビジネス・サイドを学び、フットボール選手として数少ないチャンスを活かすことがいかに重要か、知ることができたからだ。
そして、ストリートでNFLの仕事を探す選手の1人となったのは本当に屈辱的な経験だった。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status | Notes |
Jermichael Finley | TE | Neck | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Ryan Taylor | TE | Knee | × | × | × | Out | 欠場 |
Clay Matthews | OLB | Thumb | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
James Jones | WR | Knee | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Nick Perry | OLB | Foot | × | × | △ | Questionable | 微妙 |
Brad Jones | ILB | Hamstring | 〇 | △ | △ | Questionable | 微妙 |
James Starks | RB | Knee | 〇 | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Casey Hayward | CB | Hamstring | 〇 | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Jarrett Bush | CB | Hamstring | 〇 | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Minnesota Vikings Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status |
Josh Freeman | QB | Concussion | × | × | △ | Out |
Matt Asiata | RB | Shoulder | × | × | × | Out |
Rodney Smith | WR | Hip | × | × | × | Out |
Rhett Ellison | TE | Ankle | × | × | × | Out |
Fred Evans | DT | Knee | - | - | × | Questionable |
Jamarca Sanford | S | Ankle | - | - | △ | Questionable |
Adrian Peterson | RB | Hamstring | × | 〇 | 〇 | Probable |
Matt Kalil | OT | Back | △ | 〇 | 〇 | Probable |
Jared Allen | DE | Ankle | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Kevin Williams | DT | Knee | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Sharrif Floyd | DT | Back | - | △ | 〇 | Probable |
Chad Greenway | LB | Wrist | △ | △ | 〇 | Probable |
A.J. Jefferson | CB | Knee | △ | △ | 〇 | Probable |
Blair Walsh | K | Hamstring | △ | △ | 〇 | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
木曜にフルパッド練習を行わないのは今季初めて。一昨年の新労使協定に加えられた規定により、第11週までにフルパッド練習は11回しか行えない。パッカーズはバイウィーク明けの週に2回行ったため、フルパッド練習ができない週も出てくるというわけだ。前日の水曜も普段より基礎的な練習が多く、チームドリルはわずか。シーズンも半ばにさしかかり、選手たちの疲労を考えて軽くしたのだろう。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Browns (3-4) | 0 | 3 | 3 | 7 | 13 |
Packers (4-2) | 14 | 3 | 0 | 14 | 31 |
気温8℃、霧雨の降るランボーフィールド。紺のスローバックジャージに黄色(ストライプなし)のヘルメットという初めての組み合わせ。パッカーズはWRコブ、WRジョーンズ、OLBマシューズ、OLBペリー、ILBジョーンズと主力5人を欠く苦しい布陣だったが、第1Qと第4Qに2TDずつを挙げ、スペシャルチームのミスもディフェンスがよくもちこたえて快勝。同地区ライバルの敗戦により、4勝2敗のパッカーズが地区首位となった。
試合序盤はパッカーズが圧倒。TEフィンリーへのTDパス、CBハウスのインターセプト、RBレイシーのTDランで14点リード。その後はラン・パスとも手詰まりとなるが、ディフェンスは相手QBウィーデンの不調にも助けられて14点リードのままハーフタイムへ。後半にはFG失敗やパントミスなどスペシャルチームの失態から追い上げを許すが、第4Qにはブラウンズが二度のギャンブル失敗、パッカーズはWRネルソンとWRボイキンにTDパスが通って勝負あり。
TEジャーマイケル・フィンリーが首を負傷して担架で退場、病院へ向かった。四肢に感覚が戻るまでしばらく時間がかかったようだ。詳しいことは検査を待つしかない。WRジャレット・ボイキンは初先発起用の期待に応えて8回103yds・1TDの活躍。RBレイシーとともに初ランボーリープをすることができた。QBアーロン・ロジャースは4試合ぶりの複数TDゲーム。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Browns | |
Points | 31 | 13 |
Total Yards | 357yds | 216yds |
First Downs | 26回(ラン7・パス14・反則5) | 17回(ラン5・パス9・反則3) |
Rushing | 104yds (29回・平均3.6) | 83yds (23回・平均3.6) |
Passing | 260yds (25/36・3TD・0INT) | 149yds (17/42・1TD・1INT) |
Sacked | 1回7yds | 3回16yds |
Passer Rating | 117.8 | 48.6 |
3rd Down Efficiency | 7/13 (54%) | 7/18 (39%) |
Turnovers | 0回 (INT0/FUM0) | 1回 (INT1/FUM0) |
Field Position | 自陣29yds | 自陣38yds |
Punt | 3回30.0yds(ネット30.0yds) | 3回44.3yds(ネット31.7yds) |
Kickoff Return | 2回平均22.5yds | 4回平均47.3yds |
Punt Return | 1回18yds | 1回0yds |
Field Goals | 1/2 | 2/2 |
Penalty | 回yds | 回yds |
Time of Possession | 33分20秒 | 26分40秒 |
オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。コンディションが悪い中、ボールハンドリングはしっかりしていた。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。
先発QBアーロン・ロジャースは25/36(69.4%)、260yds、3TD、0INTでレーティング117.8。
チームラッシングは29回104yds(平均3.6)・1TD。
WR/TE陣はWRコブがIR入り(復帰可能枠)、WRジョーンズ欠場できわめて手薄な布陣。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBブランドン・ウィーデンを17/42(40.5%)、149yds、1TD、1INTのレーティング48.6に抑えた。
ラン守備は23回83yds(平均3.6)。QBスクランブル20ydsを除くと平均3.0yds。
スペシャルチームは不振で、相手の平均フィールドポジションはCLE陣38ydsだった。
反則は10回97ydsと非常に多く、チームの足を引っ張った。ブラウンズは12回106ydsとさらに多い。
ケガ人
その他
49ersから解雇された新人WRクリス・ハーパーをウェイバーで獲得し、かわりにRBマイケル・ヒルを解雇した。ヒルは先々週にプラクティス・スクワッド(以下PS)から昇格したが、1回もボールキャリーしないうちに退団(キックオフリターン1回)。週明けには再びPSに戻るのではないか。
WRクリス・ハーパー Chris Harper はオレゴン大で1年プレーしたあと、故郷ウィチタに近いカンザス州立大へ転校した(ネルソンの4年後輩)。昨季はキャッチ58回857yds・3TD。4巡指名でシーホークスに入団したものの、開幕ロースターに残れずPSへ。直後に49ersと契約したが1試合も出場できず、昨日解雇となった。ウェイバー獲得球団が現れなければ49ersはPSに入れるつもりだったかもしれない。
身長6-1(185cm)、体重229ポンド(104kg)、40yds走は4.55秒。49ers入団時には「サイズを活かして(デラニー・ウォーカーのような)TE兼Hバックに育てる」と報道されたが、転向がどの程度進んでいたかはわからない。Journal Sentinel紙は匿名NFC球団首脳のコメントを紹介している。「バストとは言わないが『謎』の選手だ。非常にアスレチックなのだが、とても粗削り。大学はあまりパスを投げないオフェンスで、技術を磨く機会があまりなかった。まだパッシング・ゲームの理解が進んでいないのだと思う」
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status | Notes |
James Starks | RB | Knee | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Ryan Taylor | TE | Knee | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Clay Matthews | OLB | Thumb | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Nick Perry | OLB | Foot | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Brad Jones | ILB | Hamstring | × | × | × | Out | 欠場 |
James Jones | WR | Knee | × | × | × | Questionable | 欠場濃厚 |
Mike Neal | OLB | Shoulder | × | × | × | Questionable | 微妙 |
Casey Hayward | CB | Hamstring | △ | △ | △ | Questionable | 微妙 |
Jarrett Bush | CB | Hamstring | 〇 | 〇 | △ | Questionable | 微妙 |
Cleveland Browns Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status |
Brandon Magee | LB | Oblique | △ | △ | △ | Questionable |
Willis McGahee | RB | Knee | - | × | 〇 | Probable |
Chris Owens | CB | Finger | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Jabaal Sheard | LB | Knee | 〇 | 〇 | 〇 | Probable |
Billy Winn | DL | Quadricep | × | × | × | Out |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
例によって木曜はフルパッド練習。
練習後のヘッドコーチ会見がケガ人の話題ばかりになってしまっている。
レシーバー不足に対応するため、プラクティス・スクワッド(以下PS)からWRマイルズ・ホワイトとTEジェイク・ストーンバーナーをロースターに昇格させた。
WRマイルズ・ホワイト Myles White はルイジアナ工科大出身のドラフト外ルーキー。大学最初の2年間はミシガン州立大でプレーしたが、不祥事を起こして退部となり、コミュニティカレッジを経てルイジアナ州立大に移った。身長は6-0(183cm)、体重はWR陣最軽量の182ポンド(83kg)。40yds走4.42秒のスピードとクイックネスがある。今夏プレシーズンではスロット専門でプレーし、チーム最多の8キャッチを記録。
パッカーズはブロンコスのPSにいたWRタヴァレス・キング(5巡指名)を獲得しようと強くプッシュしていたが、ブロンコスは彼をロースターに昇格させることで引き留めに成功。上記ホワイトは2ndチョイスだったのだろう。
TEジェイク・ストーンバーナー Jake Stoneburner はオハイオ州立大出身のドラフト外ルーキー。大学では通算パスキャッチ53回714yds、13TD。3年目まではオーソドックスなTEだったが、昨季はスプレッドオフェンスで実質WRとしてプレー。ただしパスが飛んでくることは少なかった。コンバインではショートシャトル1位をはじめ、ベンチプレスを除くほとんどの種目でトップ5の好成績。まだすべてにおいて粗削りで一人前になるには時間がかかりそう、というのがキャンプでの印象だった。
これでタイトエンドは5人に。めぼしいWRがいない中で、マルチプルTE隊形から彼らレシービングTEを活かしていく考えなのだろう。また、LB陣のケガ人続出で弱体化してきたスペシャルチームをテコ入れする意味合いもあるかもしれない。
これでパッカーズの53人ロースターには新人が14人。うち6人がドラフト外。
◆ ◆ ◆
WRランドール・コブ(腓骨骨折)は「復帰可能インジャリーリザーブ枠」に入った。規定により、練習復帰は6週後から、試合復帰は8週後(12月15日DAL戦)から可能となる。つまりレギュラーシーズンは終盤3試合しか出場できない。
もう1人、C/Gグレッグ・ヴァンローテン(足)は通常のインジャリーリザーブに入った。当然今季はもう出場できない。OLはこれで7人(昨季と同じ)。センターの控えがいない状況なので、当面のケガ人状況を乗り切ったら補強したいところ。今はそれができない以上、RTバークレーなど今いる若手OL陣がセンターの練習を続けるだろう。
◆ ◆ ◆
空いたPS枠にILBヴィクター・アイエワ Victor Aiyewa と契約。ワシントン大から2011年ドラフト外でバッカニアーズに入団したが開幕ロースターに残れず、その後はどことも契約していなかったようだ。身長6-1(185cm)、体重237ポンド(108kg)。今回はLB数人のトライアウトの結果選ばれたようだ。PS枠はもう1つ空いている。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (3-2) | 3 | 3 | 10 | 3 | 19 |
Ravens (3-3) | 0 | 0 | 3 | 14 | 17 |
M&Tバンク・スタジアムの天気は曇り、気温は16℃。試合は序盤からたいへんなディフェンシブマッチとなったが、ディフェンスの頑張りでパッカーズがなんとかリードを保つ。最後こそパス守備が崩れたものの、ラン攻撃の頑張りでレイヴンズを振り切った。敵地で昨季王者を破り、これでようやく白星先行。
◆ ◆ ◆
パッカーズは第1QにWRジョーンズ、第2QにWRコブが負傷退場し、強力パスラッシュにも押されてオフェンスが手詰まりに。しかしOLBマシューズを欠くディフェンスが素晴らしい働きでレイヴンズ攻撃を前半無得点に抑え、6点リードでハーフタイムへ。第3Q半ばからようやく点の取り合いとなり、WRネルソンへのロングボムが通って13点差で最終Qへ。パス守備がついに崩れて2シリーズ連続でTDパスを許したものの、最後はRBレイシー中心のラン攻撃が見事な頑張りを見せて時間を使い切った。
主力2人の負傷退場でWRは2人だけとなり、ダブルTE隊形が基本となった。RBエディー・レイシーはキャリア初の100yds超ラッシングを達成。ディフェンスではILB A.J.ホークが3サックを挙げたほか、初先発のILBジャマリ・ラティモアが非常によく頑張った。CBサム・シールズ中心のパスカバレッジも、最終盤に崩れるまではかなりよかった。Kメイソン・クロスビーのFGは4/5。第2Qに今季初失敗を犯したあと、50ydsを含むFG3本をしっかり成功させた。
心配なケガ人はWRジェームズ・ジョーンズ(ヒザ)とWRランドール・コブ(ヒザ)。WRジョーンズはシーズンエンド級ではないと伝えられているが、WRコブは重そうだ。当面はWRが2人だけとなり、複数の補強が必至に。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Ravens | |
Points | 19 | 17 |
Total Yards | 438yds | 360yds |
First Downs | 15回(ラン6・パス9・反則0) | 15回(ラン2・パス11・反則2) |
Rushing | 140yds (30回・平均4.7) | 47yds (22回・平均2.1) |
Passing | 315yds (17/32・1TD・1INT) | 342yds (20/34・2TD・0INT) |
Sacked | 3回17yds | 5回29yds |
Passer Rating | 84.8 | 112.6 |
3rd Down Efficiency | 6/17 (35%) | 2/14 (14%) |
Turnovers | 2回 (INT1/FUM1) | 回 (INT0/FUM1) |
Field Position | 自陣29yds | 自陣29yds |
Punt | 6回54.8yds(ネット41.8yds) | 9回41.7yds(ネット31.9yds) |
Kickoff Return | 1回19yds | 4回平均25.5yds |
Punt Return | 6回平均11.3yds | 2回平均19.0yds |
Field Goals | 4/5 | 1/1 |
Penalty | 8回55yds | 6回40yds |
Time of Possession | 31分22秒 | 28分38秒 |
3rdダウン成功率はパッカーズが6/17の35%。前半は1/9だったが後半は5/8と、粘り強いドライブができた。レイヴンズは2/14の14%。3rdダウン守備の良さが大きな勝因となった。
オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。
その他に被サック&ファンブルが2回あったが、幸運にもぢちらもパッカーズ側が押さえた。とくに第2Qの被サックは、遠く離れたところからボールを拾いにいったWRボイキンの好プレーだった。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1つ。
先発QBアーロン・ロジャースは17/32、315yds、1TD、1INTでレーティング84.8。
チームラッシングは30回140yds(平均4.7)。ニーダウンを除くと平均5.1yds。
WR/TE陣は以下のとおり。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
前半のディフェンスはレイヴンズを無得点に。パント、パント、パント、パント、パント(ブロック)、4thダウン失敗、パント、パント、QBサック&ファンブル。
パス守備はQBジョー・フラッコを20/34、342yds、2TD、0INTのレーティング112.6。試合の3分の2まではほとんど仕事をさせなかったので、最終スタッツはなんとなく意外だ。前半はレーティング62.0。
ラン守備は22回47yds(平均2.1)とシャットアウトし、相手QBを3rdダウンロングに追い込むことができた。
スペシャルチーム
反則は8回55ydsと多めだった。OLとTEのホールディングが4回。レイヴンズの反則は6回40yds。
ケガ人
その他
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos | Injury | Wed | Thu | Fri | Status | Notes |
James Starks | RB | Knee | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Greg Van Roten | G/C | Foot | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Casey Hayward | CB | Hamstring | × | △ | △ | Out | 欠場 |
Brad Jones | ILB | Hamstring | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Clay Matthews | OLB | Thumb | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Jarrett Bush | CB | Hamstring | × | × | △ | Questionable | 微妙 |
Ryan Pickett | DT | Hand | - | △ | 〇 | Probable | 出場 |
Sam Barrington | LB | Hip | - | - | × | Probable | 出場 |
Andy Mulumba | LB | Ankle | × | × | △ | Probable | 出場 |
Baltimore Ravens Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos | Injury | Wed | Thu | Fri | Status |
Terrence Cody | DT | Knee | × | × | × | Doubtful |
Bernard Pierce | RB | Thigh | △ | △ | △ | Questionable |
Jacoby Jones | WR | Knee | △ | △ | △ | Questionable |
Brandon Stokley | WR | Thigh | △ | △ | △ | Questionable |
Marlon Brown | WR | Thigh | △ | △ | △ | Questionable |
Kelechi Osemele | OG | Back | △ | △ | △ | Questionable |
Ryan Jensen | C | Foot | × | △ | △ | Questionable |
Haloti Ngata | DT | Hip | × | × | △ | Questionable |
Marcus Spears | DT | Knee | △ | △ | △ | Questionable |
Albert McClellan | LB | Shoulder | × | × | × | Questionable |
Chykie Brown | CB | Thigh | - | △ | × | Questionable |
Michael Huff | S | Back | - | - | △ | Questionable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
今週唯一のフルパッド練習が行われた。
水曜は今週の初練習。
OLBクレイ・マシューズはQBサックした際に親指を骨折し、月曜にピンを埋め込む手術を受けた。ジェイ・グレイザー記者によると今回のケガはいわゆる「ベネット骨折」で、脱臼を伴うためピンによる固定が必要とのこと。復帰時期ははっきりしないが、ピンを除去する手術まで4週間、そこからさらに回復期間が必要らしい。ディフェンスの大黒柱がしばらく出られないのは残念だが、その間にハムストリングの方は回復するだろう。
ロースター枠を節約するため、昨年新設された「復帰可能な新インジャリーリザーブ枠」を使う手もあるが、そうすると今後8週間は出場できなくなってしまう(6週間後から練習可)ので、このままロースターに置いてやりくりするしかない。昨年マシューズは4試合欠場したが、その間パッカーズは3勝1敗と勝ち越している。
当面の先発OLBはニック・ペリーとマイク・ニール。マシューズが欠けるのはとてつもない痛手だが、ペリーもニールも今回のライオンズ戦は非常によい働きで(プレッシャー計9回)、2人仲よくディフェンスの「ゲーム・ボール」を与えられたばかり。昨季のウォルデン&モーゼスよりも期待できそうだ。「勇気づけられるのは、マイク・ニールが大きく進歩してきたことだ。昨日は彼にとってベストゲームだった。ニック・ペリーもそうだったと思う」とケイパースDC。
今になってみると、今年ニールをDEからOLBにコンバートしたのは大正解。「我々にとって幸運だった。それがなかったら(マシューズ欠場は)大きな問題になっていただろう」とケイパースDCも認めている。「今回のニールは非常にフィジカルだった。相手OTをまっすぐ後退させる見事なラッシュがいくつもあったし、パスカバレッジに下がってもよい仕事をした」
昨年1巡指名のニック・ペリーは、大学時代に慣れ親しんだ右サイドに移り、これまでとは段違いにキレのあるパスラッシュを見せた。「ニックは彼らしい能力を発揮した。最初のサックでは、肩を低くしてうまくLTをかいくぐったし、2つ目のサックではホールディングされながらQBになだれ込んだ」
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Lions (3-2) | 0 | 3 | 0 | 6 | 9 |
Packers (2-2) | 3 | 3 | 10 | 6 | 22 |
ランボーフィールドは快晴、気温は15℃。バイウィーク明けでケガ人の減ったパッカーズに対し、ライオンズはWRカルヴィン・ジョンソン(ヒザ)が欠場し、オフェンスにとってきわめて大きなダメージとなった。前半は予想外のディフェンシブマッチとなったが、パッカーズは後半に4シリーズ連続得点で突き放した。2勝2敗の勝率5割に戻し、地区首位から0.5ゲーム差に。
試合は序盤からパッカーズペースとなるが、ショートパス攻撃を封じられたこともあって敵陣で攻め切れず。前半2ミニッツにはタイムアウト作戦失敗もあり、3点差とされてハーフタイムへ。後半に入ると両アウトサイドへの長いパスが通り始め、WRジョーンズへのTDパスが決まってようやく完勝ペースに。ディフェンスはRBレジー・ブッシュをよく抑え、終盤の追い上げを1TDにとどめてらくらく逃げ切った。
◆ ◆ ◆
オフェンスではランブロッキングが引き続き好調で、ラン33回180yds(平均5.5)の好成績。パス攻撃ではWRコブとTEフィンリーへのショートパスが止められたが、WRジェームズ・ジョーンズ(127yds・1TD)とWRジョーディ・ネルソン(82yds)の両アウトサイドがよく競り勝って後半の追加点に貢献した。
ディフェンスはWRカルヴィン・ジョンソン欠場に大いに助けられ、好調RBレジー・ブッシュをラン44ydsに抑えた。パス守備でも5サックを挙げている。スペシャルチームのヒーローはKメイソン・クロスビー。26yds、52yds、31yds、42yds、45ydsをすべて成功させ、1試合5回成功の自己新記録となった。
ケガはLB陣に集中した。ILBブラッド・ジョーンズがハムストリングを痛め(プレシーズンでも痛めている)、代役のILBロバート・フランソワはアキレス腱断裂でシーズンエンドに。OLBクレイ・マシューズは手の親指を骨折してしまった。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Lions | |
Points | 22 | 9 |
Total Yards | 449yds | 286yds |
First Downs | 16回(ラン3・パス11・反則2) | 19回(ラン5・パス12・反則2) |
Rushing | 180yds(33回・平均5.5) | 64yds(19回・平均3.4) |
Passing | 274yds(20/30・1TD・0INT) | 262yds(25/40・1TD・0INT) |
Sacked | 1回5yds | 5回40yds |
Passer Rating | 106.8 | 89.8 |
3rd Down Efficiency | 7/16 (47%) | 7/15 (47%) |
Turnovers | 0回 | 0回 |
Field Position | 自陣24yds | 自陣18yds |
Punt | 3回47.0yds(ネット33.7yds) | 6回51.8yds(ネット42.8yds) |
Kickoff Return | 0回 | 2回平均20.0yds |
Punt Return | 4回平均3.5yds | 0回 |
Field Goals | 5/5 | 1/1 |
Penalty | 10回72yds | 7回50yds |
Time of Possession | 32分19秒 | 27分41秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ449ydsに対してライオンズが286yds。
ターンオーバーは互いにゼロ。RBの2回のファンブルがどちらもロストせずに済んだのは幸運だった。
先発QBアーロン・ロジャースは20/30(66.7%)、274yds、1TD、0INTでレーティング106.8。
チームラッシングは33回180yds(平均5.5)。
WR/TE陣は以下のとおり。
オフェンシブライン
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBマシュー・スタフォードを25/40、262yds、1TD、0INTのレーティング89.8に抑えた。
ラン守備は19回64yds(平均3.4)。
スペシャルチーム
反則は10回72ydsとかなり多かった。ライオンズの反則は7回50yds。
ケガ人
その他
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos | Injury | Wed | Thu | Fri | Status | Notes |
James Starks | RB | Knee | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Greg Van Roten | G/C | Foot | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Casey Hayward | CB | Hamstring | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Eddie Lacy | RB | Concussion | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場 (2試合ぶり) |
Johnathan Franklin | RB | Foot | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場 |
John Kuhn | FB | Hamstring | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場 (2試合ぶり) |
Jermichael Finley | TE | Concussion | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場 |
Clay Matthews | LB | Hamstring | △ | ○ | ○ | Probable | 出場 |
Jarrett Bush | CB | Hamstring | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場 (3試合ぶり) |
Morgan Burnett | S | Hamstring | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場 (今季初) |
Detroit Lions Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos | Injury | Wed | Thu | Fri | Status |
Nate Burleson | WR | Forearm | Out | Out | Out | Out |
Calvin Johnson | WR | Knee | × | × | △ | Questionable |
Chris Houston | CB | Hamstring | × | × | △ | Questionable |
Glover Quin | S | Ankle | × | △ | △ | Questionable |
Patrick Edwards | WR | Ankle | ○ | ○ | ○ | Probable |
Jason Fox | OT | Groin | ○ | ○ | ○ | Probable |
Rob Sims | OG | Shoulder | △ | △ | ○ | Probable |
Ezekiel Ansah | DE | Abdomen | △ | △ | △ | Probable |
Israel Idonije | DE | Hamstring | - | △ | ○ | Probable |
Ashlee Palmer | LB | Ankle | - | × | △ | Probable |
Rashean Mathis | CB | Head | ○ | ○ | ○ | Probable |
Louis Delmas | S | Knee | × | △ | × | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
今週唯一のフルパッド練習。
バイウィークの6連休を終え、月曜午後3時から久しぶりの練習が行われた。
RB不足を補うため、プラクティス・スクワッド(以下PS)にいたRBマイケル・ヒル Michael Hill がロースターに昇格。ディビジョンIIのミズーリ・ウェスタン大で同大記録の通算4969yds(平均6.0)、35TDを挙げ、レシービングでも通算93回882yds・6TDの実績がある(ハイライト)。パスプロテクションも悪くないらしい。40yds走は4.58秒。ドラフト前にはパッカーズを訪問。ドラフト後にチャージャーズに入団、開幕前に解雇されてパッカーズのPSに加わっていた。
ケガ人の状況を表にまとめてみた。9人のうち3人が復帰したが、6人が休んでいる。
Green Bay Packers Injury Report | |||||
---|---|---|---|---|---|
Player | Pos. | Injury | Notes | Monday | Status |
Eddie Lacy | RB | Concussion | CIN戦欠場 | ○ | 復帰確実 |
James Starks | RB | Knee | CIN戦第2Qに退場 | × | |
Johnathan Franklin | RB | Foot | CIN戦第4Qに退場 | ○ | まだ万全ではないが |
John Kuhn | FB | Hamstring | CIN戦欠場 | × | |
Jermichael Finley | TE | Concussion | CIN戦第1Qに退場 | × | |
Clay Matthews | LB | Hamstring | CIN戦第2Qに退場 | × | |
Casey Hayward | CB | Hamstring | 3試合欠場中 | × | |
Jarrett Bush | CB | Hamstring | 2試合欠場中 | × | |
Morgan Burnett | S | Hamstring | 3試合欠場中 | ○ | 出場の方向 |