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Packers 10 - 40 Lions
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年11月29日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (5-6-1) |
0 |
10 |
0 |
0 |
10 |
Lions (7-5) |
0 |
17 |
9 |
14 |
40 |
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通算21回目となるパッカーズ対ライオンズの感謝祭ゲームは、ライオンズに攻・守・STとも圧倒されて屈辱的な大敗となった。これで5勝6敗1分けとなり自力地区優勝が消滅。ライオンズとベアーズが今後それぞれ2敗以上してくれることが必須となった。プレーオフ争いよりもチーム全体の不振が深刻で、これから10日間で立て直せるのかどうか。
◆ ◆ ◆
試合は序盤からライオンズオフェンスが圧倒。パッカーズはランをシャットアウトされ、3rdダウンのパスもまるで通らず、前半わずか43yds、1stダウン3回。ライオンズは毎回のようにGB陣に進みながら、3つのターンオーバーとFG失敗のためわずか7点差でハーフタイム。後半はその幸運も続かず、第3Qに3つのターンオーバーを奪われて勝負あり。第4Qはライオンズのやりたい放題となった。
◆ ◆ ◆
30点差の敗戦もトータル126ydsも、マッカーシーHC時代に入って2番目の記録(2006年NE戦以来)。トータルヤーデージが126ヤード対561ヤード、1stダウン7回対30回、3rdダウン成功率20%対75%、と目を覆うばかりのスタッツが並んでいる。
オフェンスはランが24yds(平均1.6)とシャットアウトされ、3rdダウンのパスも通らない悪循環。後半はランを捨ててパスを投げようとするが、パスラッシュにやられて被サックの雨となる悪循環。試合半ばでQB交代があるかと思われたが、チームは最後までQBマット・フリンを替えなかった。オフェンスによる得点はわずか3点で、それも相手のキックオフ・アウトオブバウンズで40yds地点からの攻撃だったおかげ。
ディフェンスは試合を通してラン守備がひどく、なんと241yds(平均5.6)を許す体たらく。たまに3rdダウンロングに追い込むことができても、QBスタフォード(330yds・3TD)に的確にパスを通された。パントを蹴らせたのはわずか1回のみ。よかったのは4つのターンオーバー(2INT・2ファンブル)だが、トータル561ydsも許してはそれもむなしい。
Cイヴァン・ディートリック=スミスが前半終わり近くにヒザを負傷して退場。重いかもしれない。TEライアン・テイラーが脳震盪の疑いで一時退場したが、終盤に復帰している。
第1Q
- DET陣22 : TEペティグルーへの6ydsパス、WRカルヴィン・ジョンソンへの17ydsパスで1stダウン。RBベルの4ydsラン、WRジョンソンへの17ydsパスでGB陣へ。RBベルの8ydsラン、パス失敗で3rdダウン2、4ydsランでFG圏内へ。RBブッシュの1ydラン、9ydsランでゴール前12ydsへ。RBブッシュからOLBマシューズがファンブルフォース、Sバーネットがリカバー。
- GB陣10 : RBレイシーへのスクリーンパス20ydsのあとランが2回止まって3rdダウン8、WRネルソンへの9ydsパスで1stダウン。スクリーン失敗と2ydsランで3rdダウン8、サックされてパント。
- DET陣11 : DETホールディング、RBブッシュの13ydsラン、RBベルの12ydsラン、RBブッシュへの9ydsパス、WRダーラムへの14ydsパスでGB陣へ。RBブッシュの-1ydラン、12ydsラン、RBベルへのスクリーンパス28ydsでゴール前07ydsへ。パス失敗、DETフォルススタート、3ydsランで第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン9、TEペティグルーへのTDパスは通らず、27ydsFGで3点先制。
- GB陣40 : WRジョーンズへの16ydsパスでDET陣へ。RBレイシーの4ydsラン、パス失敗で3rdダウン6、QBスクランブル4ydsで1stダウンならず。54ydsFG成功で同点。
- DET陣20 : OLBペリーがサック&ファンブルフォース、Sバーネットが拾ってそのままタッチダウン。
- DET陣23 : RBベルの4ydsラン、RBリディックへの5ydsパスで3rdダウン1、WRロスのエンドアラウンド24ydsでGB陣へ。WRダーラムへのパスをCBウィリアムズがインターセプト。
- GB陣49 : パス失敗と1ydランで3rdダウン9、ロングパス失敗で3&アウト。
- DET陣15 : RBブッシュの6ydsラン、WRダーラムへのパス失敗で3rdダウン4、RBブッシュへの32ydsパスが通ってGB陣へ。RBブッシュの6yds、3ydsラン、WRディッカーソンへのショートパスが26ydsゲインしてレッドゾーンへ。RBブッシュへの7ydsパスのあと、WRロスに7ydsTDパスが通って同点。
- GB陣20 : RBレイシーのノーゲイン、4ydsランで3rdダウン6、サックされて3&アウト。
- 35ydsのビッグリターンでGB陣33 : RBブッシュの4ydsランで2ミニッツ。GBオフサイド、23ydsランでゴール前01ydsへ。最後もRBブッシュが7ydsTDラン成功。
- GB陣20 : 残り1分22秒。ロングパス失敗(Cディートリック=スミス負傷)、サックで3rdダウン20、FBクーンのランは2yds止まり(DETタイムアウト#2)。
- DET陣37 : 残り1分02秒。スクランブル8yds、RBベルへの3ydsパスで1stダウン。スパイクの際にGB12メン、WRジョンソンへ16ydsパスで残り19秒、DET最後のタイムアウト。WRダーラムへの19ydsパスが通って残り04秒でスパイク。31ydsFG失敗で7点差のままハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣21: WRボイキンへのパス失敗、サックで3rdダウン18、TEクウォレスへの7ydsパスで3&アウト。
- DET陣37 : RBブッシュの3ydsラン、ノーゲインで3rdダウン7、WRジョンソンへの19ydsパスでGB陣へ。3ydsラン、RBブッシュへの6ydsパスで3rdダウン1、WRジョンソンへの12ydsパスでレッドゾーンへ。連続パス失敗で3rdダウン10、WRジョンソンへのパスが20ydsのタッチダウンに。
- GB陣40 : サックされてファンブル、ライオンズがリカバー。
- GB陣40 : 連続パス失敗で3rdダウン10、エンドゾーンのWRジョンソンへのパスをCBシールズがインターセプト。
- GB陣20 : FBクーンへの8ydsパス、RBレイシーへの3ydsパスで1stダウン。両者反則、ロングパス失敗のあと、TEテイラーへの8ydsパスとDETアンネセサリーラフネスでDET陣へ。RBレイシーがスクリーンパス落球、3ydsランで3rdダウン7、TEクウォレスへのパスがインターセプトに。
- DET陣35 : RBブッシュへの11ydsパス、RBベルへの4ydsパス、8ydsラン、3ydsラン、投げ捨てで3rdダウン7、WRダーラム落球で初パント。
- GB陣05 : サック-3ydsのあと、またもサックされてセーフティに。
- DET陣42 : 1ydランで最終Qへ。
第4Q
- WRダーラムへの36ydsパス、RBベルの19ydsランでゴール前01ydへ。RBベルのラン2回でタッチダウン。
- GB陣20 : RBレイシーのランが2回止まって3rdダウン11、ロングパスが通らずパント。
- DET陣25 : ラン3回で1stダウン。さらにラン3回で1stダウン。RBブッシュの14ydsラン、12ydsランでレッドゾーンへ。WRオグルトリーへの20ydsTDパスが通って30点差に。
- GB陣18 : WRジョーンズへの7ydsパス、WRネルソンへの5ydsパスで1stダウン。WRジョーンズへの56ydsパスが通ってDET陣07へ。スナップミスでファンブルロスト。
- DET陣07 : ニーダウン2回で試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Lions |
Points |
10 |
40 |
Total Yards |
126yds |
561yds |
First Downs |
7回(ラン0・パス6・反則1) |
30回(ラン14・パス16・反則) |
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Rushing |
24yds (15回・平均1.6) |
241yds (43回・平均5.6) |
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Passing |
139yds (10/20・0TD・INT) |
330yds (22/35・3TD・2INT) |
Sacked |
7回37yds |
1回10yds |
Passer Rating |
51.9 |
98.5 |
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3rd Down Efficiency |
2/10 (20%) |
9/12 (75%) |
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Turnovers |
3回 (INT1/FUM2) |
4回 (INT2/FUM2) |
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Field Position |
自陣24yds |
自陣31yds |
Punt |
6回47.8yds(ネット40.2yds) |
1回33.0yds |
Kickoff Return |
2回平均20.5yds |
3回平均23.3yds |
Punt Return |
0回 |
4回平均11.5yds |
Field Goals |
1/1 |
1/2 |
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Penalty |
3回25yds |
5回50yds |
Time of Possession |
19分34秒 |
40分26秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ126ydsに対してライオンズが561yds。パッカーズは10yds以上のプレーがわずか4回。ライオンズは20yds以上が8回。
タイムオブポゼッションはパッカーズがわずか19分34秒。
3rdダウン成功率はパッカーズが2/10の20%。ライオンズは9/12の75%。
オフェンスの犯したターンオーバーは3つ。
- 第3Q、QBが背後からボールを叩かれてファンブル&リカバー。
- 第3Q、TEクウォレスへのパスがインターセプトに。あきらかにカバーされている場所への無理投げだったが、イエローフラッグ(イリーガルフォーメーション)をオフサイドと勘違いして投げたかもしれない。
- 第4Q、CラングからQBフリンへのスナップミスでファンブルロストに。どちらの責任かよくわからない。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは4つ。
- 第1シリーズ、GB陣12でのRBブッシュのランでOLBマシューズがファンブルフォース、Sバーネットがリカバー。抜かれそうなところをうまくボールに手がかかった。OLBマシューズは今季3回目のファンブルフォース。
- 第2Q、OLBペリーがQBスタフォードからファンブルフォース、Sバーネットが拾ってそのまま逆転タッチダウン。OLBペリーが得意の右アウトサイドからラッシュしてQBの背後からボールを叩き落とし、ブリッツに来ていたSバーネットの前にボールが転がった。
- 第2Q、自陣に入られたところでWRダーラムへの高いパスをCBトラモン・ウィリアムズが見事にインターセプト。
- 第3Q、エンドゾーンのWRジョンソンへのロングTDパスをCBシールズがインターセプト。完璧なカバーにくわえ、アンダースロー気味なパスによく競り勝った。
先発QBマット・フリンは10/20、139yds、0TD、0INTでレーティング51.9。
- 前半はランが止められてミエミエのパスが通してもらえず、後半はランを諦めてパスを連投しようとしてサック祭り、という悪循環。
- 球速がないため、レシーバーがオープンになっていたはずがボールが来たときにはディフェンダーが詰めてきている。コントロールもよくない。
- パスプロテクションが相手ラッシュに圧倒されただけではなく、彼のポケットでの動きや判断が悪いために起きたサックも半分ぐらいある。すこしステップアップしさえすれば避けられたサックも。
チームラッシングは15回24yds(平均1.6)。
- 先発RBエディー・レイシーは10回16yds(平均1.6)。スクリーンパスで20ydsの好プレーがあったが、後半にはおなじくスクリーンパスで珍しい落球。
- RBジェームズ・スタークスは2回2ydsのみ。
- FBジョン・クーンは今回も3rdダウンバックとしてプレー。ラン1回2yds。パスキャッチ1回8yds。
WR/TE陣は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは今季最低の2回14yds(ターゲット4回)とシャットアウトされた。
- WRジェームズ・ジョーンズは3回79yds(ターゲット5回)。第2Q初めの16ydsキャッチは相手DBと絡み合いながら見事な集中力。第4Q末の56ydsもコントロールがイマイチだったがよくアジャストして競り勝った。
- WRジャレット・ボイキンは久しぶりにパスキャッチなしに終わった(ターゲット3回)。WRマイルズ・ホワイトはパスキャッチ機会なし。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回7yds。その他のタイトエンドはキャッチ機会なし。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレーのベストメンバー。
- 第2Q末にCディートリック=スミスが負傷退場すると、ラングがセンターに回り、バークレーは右タックルのまま、ニューハウスが右ガードに入った。この組み合わせは初めてだ。
- 第4Q最後のシリーズは、右サイドの2人を下げてLGレーン・テイラー、RTデレク・シェロッドが出場。シェロッドはオフェンスでは2年ぶりの出場。
- 被サックは今季最多の7回。第1シリーズはLTバクティアリがDEアンサーのブルラッシュにやられたもの。第2Q最初はLBターロックのディレイド・ブリッツが成功。第2Q末はLTバクティアリがDEアンサーに外を回られたが、QBの反応も悪い。第3Q最初の被サックはSデルマスのブリッツに人数が足りず。次のシリーズのサック&ファンブルはRTバークレーがDEテイラーのブルラッシュにやられたもの。次はエンドゾーンからクイックパス予定がカバーされており、サックを避けるために中央にスクランブルした-3ydsロス。直後のセーフティはDTスーにRGニューハウスとCラングのダブルチームが破られたもの。
- ランブロッキングは相手DLに圧倒されて散々な出来。前回対戦で180yds(平均5.5)も走ったとは思えない。先々週のNYG戦とおなじく、RBが持った瞬間にもうダメとわかるプレーばかり。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 2試合欠場したCBサム・シールズ(ハムストリング)が先発復帰。
- DEウィルソン(足首)にくわえてDEウォージーもアクティブから外れた。インアクティブの多かったDEジョシュ・ボイドが入って彼が外れたということは、まだ大して戦力にならないと評価されたのだろう。
- 点差の開いた終盤はDEジョシュ・ボイドやSショーン・リチャードソンが入り、まるでプレシーズンのような雰囲気。
パス守備はQBマシュー・スタフォードを相手に22/35、330yds、3TD、2INTのレーティング98.5。
- ランが止まらないこともあり、パスラッシュはまるで届かない。たまに3rdダウンに追い込んでも、ハードカウントでQBにブリッツ要員を見破られてパスプロテクションをアジャストされている印象。
- パッカーズ守備のサックは1回10yds。第2QにOLBニック・ペリーがスピードでLTを抜いてボールを叩き落としたもの。
- パスカバレッジは必ずしも悪くなかったが、相手のパスとキャッチがよすぎたプレーも多かった。ただキャッチ後のミスタックルが多く、スクリーンパスやショートパスからロングゲインを許した。
- 第3QのWRカルヴィン・ジョンソンへの20ydsTDパスは、DB陣のコミュニケーションミスに見える。
ラン守備は43回241yds(平均5.6)の大不振。数え切れないほどミスタックルを犯した。
- 先発RBレジー・ブッシュはラン20回117yds(平均5.9)・1TD、パスキャッチ5回65yds。
- 2番手RBジョイク・ベルはラン19回94yds(平均4.9)・1TD、パスキャッチ3回34yds。
スペシャルチーム
- キックオフリターンはCBマイカ・ハイドが2回平均20.5yds。キックオフがアウトオブバウンズになるプレゼントを2回もらった。
- パントリターンはCBマイカ・ハイドがフェアキャッチ1回。
- Pティム・マステイのパントは6回平均47.8yds、ネット平均40.2yds。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/1。54ydsをど真ん中に決めた。
- キックオフは今回もKクロスビーが担当、4回のうち1回しかタッチバックが蹴れなかった。
- カバレッジチームは元パッカーズのWRジェレミー・ロス相手にミスタックルを連発した。パントカバレッジは4回平均11.5yds(最長35yds)。キックオフカバレッジは3回平均23.3yds。
反則は3回25ydsのみ。ライオンズの反則は5回50yds。
- 第2Q : OLBペリーのオフサイド。12メン(DEジョリーが退くのが遅れた)。
- 第4Q : CBウィリアムズがアンネセサリーラフネス。
ケガ人
- 第2Q末にCイヴァン・ディートリック=スミスが左ヒザ負傷。重そうに見える。
- 第3Q、TEライアン・テイラーがキャッチ直後のヒットで脳震盪か。いったんロッカールームに退いたのち、第4Qには復帰した。
- アクティブ登録から外れたのは、QBロジャース(左鎖骨骨折)、WRハーパー、TEボスティック(脳震盪)、DEウィルソン(足首)、DEウォージー、OLBパーマー、ILBラティモア(太もも)。(太字はケガ人)
- 試合前のインタビューでQBアーロン・ロジャース。「次週アトランタ戦での復帰を願っているけど、まだ許可が下りたわけじゃない」
その他
- 今日のゲームキャプテンは、RGラング(オフェンス)、NTピケット(ディフェンス)、TEテイラー(スペシャルチーム)の3人。(写真)
- 前述のとおり、今回はマッカーシーHC時代に入って2番目のひどい敗戦。2006年11月19日のペイトリオッツ戦がキャリア最悪で、得点が0-35、トータルヤーデージがわずか120ydsだった。