1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (2-1) | 9 | 14 | 0 | 13 | 36 |
Rams (0-3) | 0 | 14 | 3 | 0 | 17 |
今季初めてのアウェー戦、2年ぶりのエドワード・ジョーンズ・ドームにはパッカーズファンがかなりつめかけている。1巡9位指名のNT B.J.ラジがついにNFL初出場を果たし、ラムズの1巡2位指名OTジェイソン・スミスは欠場。パッカーズディフェンスはRBスティーヴン・ジャクソンを止められず、27回117yds(平均4.3)を許したが、QBマーク・バルジャーが右肩を負傷して第1Q途中で退場し、非力なパスオフェンスにも助けられた。
序盤に立て続けにターンオーバーを奪ったパッカーズだが、敵陣深くでのチャンスにTDが奪えずFGばかり。オフェンスが不調のうちにディフェンスが崩れ、第3Qには6点差に迫られるが、第3Q終盤からパッカーズオフェンスが勢いを取り戻し、最後はCBウッドソンのインターセプトからダメ押しのTDパスが決まって完勝。さいわいパッカーズ側は大きなケガ人なく試合を終えることができた。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status | Notes |
Brandon Jackson | RB | Ankle | △ | × | × | Out | 欠場 |
Chad Clifton | OT | Ankle | × | × | × | Out | 欠場 |
Atari Bigby | S | Knee | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Korey Hall | FB | Shoulder /Concussion |
△ | △ | △ | Questionable | 微妙 |
B.J. Raji | NT | Ankle | ○ | ○ | ○ | Questionable | 微妙 |
Jeremy Thompson | LB | Knee | ? | ? | ○ | Questionable | 微妙 |
Aaron Kampman | LB | Hand | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場 |
Jarrett Bush | CB/S | Ankle | ? | ○ | ○ | Probable | 出場 |
Nick Collins | S | Chest | △ | △ | ○ | Probable | 出場 |
Mason Crosby | K | Abdomen | △ | ○ | × | Probable | 出場 |
St. Louis Rams Injury Report | ||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status |
Jason Smith | OT | Knee | × | × | Doubtful | |
Jason Brown | C | Knee | △ | ○ | ○ | Probable |
Probable | : | Virtual certainty that player will be available for normal duty |
---|---|---|
Questionable | : | A 50-50 chance will not play |
Doubtful | : | At least 75 percent chance will not play |
Out | : | Definitely will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
? | : | Not Listed |
パッカーズはSマット・ジョルダーノ Matt Giordano と契約し、代わりにSアーロン・ラウスを解雇した。ケガ人続出のセーフティ陣を補強するため、パッカーズは火曜に3人のセーフティを呼んでワークアウトを行い、NFLで先発経験もあるジョルダーノとの契約が確実となっていた。水曜昼まで決断を遅らせたのは、代わりに誰を解雇するべきか決めかねていたからだろうか。
Sマット・ジョルダーノはカリフォルニア大から2005年のドラフト4巡指名でコルツに入団。4年間で55試合に出場し(うち先発6試合)、通算78タックル、3インターセプト。スペシャルチームで34タックルを挙げている。FAとなった今春は1年契約で再契約したが、開幕ロースターに残れず先日解雇されていた。大学ではQBアーロン・ロジャースのチームメイトで、NFL入りも同期。ジュニアカレッジで活躍したあとカリフォルニア大に転入したという点でも共通している。
解雇されたSアーロン・ラウスは一昨年のドラフト3巡指名選手。1年目はビッグプレー能力の片鱗を見せたものの、その後は伸び悩んだ。6フィート4と背が高すぎるせいかアジリティに難があり、縦に抜かれるのを恐れて位置取りが常に深すぎ、ケガも多かった。解雇確実と見られていた今夏、チームはなぜかSアンソニー・スミスを解雇してラウスを残した。しかしミスの多いプレーぶりは改善せず、先日のベンガルズ戦でも3rdダウン34でのスクリーンパスを成功させる大きなミスを犯し、直後のフリーフリッカーにも引っかかってWRオチョシンコへのロングパスを許していた。今週使えないほど首のケガが悪かったのかどうかは、まだわからない。
SSビグビー(ヒザ)とFSコリンズ(鎖骨)の負傷で、元気なセーフティはデリック・マーティン(開幕前にトレードで加入)、ジャレット・ブッシュ(本職はCB)、そして今回契約したジョルダーノの3人だけ。入団間もないジョルダーノをいきなりディフェンスで使うことは難しく、非常に心細い状況であることに変わりはない。なお最新の公式デプスチャートでは、新加入ジョルダーノがFSコリンズの控え、デリック・マーティンがSSビグビーの控えとなっている。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Bengals (1-1) | 7 | 14 | 7 | 3 | 31 |
Packers (1-1) | 14 | 7 | 0 | 3 | 24 |
気温20℃、快晴のランボーフィールド。CBウッドソンのこの日2つめのインターセプトがリターンTDとなってリードしたパッカーズだったが、優位に立てたのは第2Qまで。ディフェンスはRBセドリック・ベンソンのランを止められず、波に乗ったQBパーマーに3TDパスを許す。オフェンスは左サイドのパスプロに苦しんで6サック(うちDEアントワン・オドムが5回)を許し、リズムに乗れないまま終盤へ。10点差とされた2ミニッツ、FGを決めて3点差とし、オンサイドキックも成功させて敵陣10ydsまで攻め込むが、そこであえなく時間切れとなった。
第2QにFSニック・コリンズ(胸部)、第3QにはLTチャド・クリフトン(足首)が負傷退場し、シーズンの行方に大きな暗雲が垂れ込めてきた。NT B.J.ラジ(足首)はまたも欠場となったが、LGダリン・カレッジ(足)は先発出場し、CBウィル・ブラックモン(太もも)も今季初出場。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status | Notes |
Brandon Jackson | RB | Ankle | × | × | × | Out | 欠場 |
Atari Bigby | S | Knee | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Daryn Colledge | OG | Foot | ? | △ | △ | Questionable | 出場の方向 |
B.J. Raji | NT | Ankle | ○ | ○ | ○ | Questionable | 出場の方向 |
Mason Crosby | K | Abdomen | △ | △ | △ | Probable | 出場 |
Greg Jennings | WR | Wrist | △ | △ | △ | Probable | 出場 |
Will Blackmon | CB | Quadricep | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場 |
Cincinnati Bengals Injury Report | ||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status |
Andre Smith | OT | Foot | Out | Out | Out | Out |
Nate Livings | OG | Knee | × | × | × | Out |
David Jones | CB | Foot | Out | Out | Out | Out |
Jordan Palmer | QB | Illness | ? | × | ○ | Probable |
Brian Leonard | RB | Chest | △ | △ | ○ | Probable |
Scott Kooistra | OT | Knee | ○ | ○ | ○ | Probable |
Probable | : | Virtual certainty that player will be available for normal duty |
---|---|---|
Questionable | : | A 50-50 chance will not play |
Doubtful | : | At least 75 percent chance will not play |
Out | : | Definitely will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
? | : | Not Listed |
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Bears (0-1) | 0 | 2 | 10 | 3 | 15 |
Packers (1-0) | 0 | 10 | 0 | 11 | 21 |
2009年開幕戦の舞台は気温24℃、快晴のランボーフィールド。両軍ともディフェンスがオフェンシブラインを圧倒し、オフェンス的には低調な展開。後半は何度もリードが変わり、まるで昨季の連続惜敗を思い起こさせる展開となったが、最後にはQBロジャースが逆転のロングTDパスを決めて、パッカーズが開幕戦を勝利で飾ることができた。
序盤からディフェンシブマッチの様相で、ベアーズ守備はパッカーズOLの右サイドを圧倒し、パッカーズ守備は新加入QBジェイ・カトラーから前半だけで3INT、RBフォーテを16ydsラッシングに抑える。後半になってベアーズオフェンスがようやくリズムをつかんで逆転するが、パッカーズは残り2ミニッツにQBロジャースからWRジェニングスへの50ydsTDパスが成功。最後はCBハリスがこの日4つ目のインターセプトを奪って勝負を決めた。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status | Notes |
Brandon Jackson | RB | Ankle | × | × | × | Doubltful | 欠場 |
B.J. Raji | NT | Ankle | × | △ | △ | Questionable | 微妙 |
Will Blackmon | CB | Quadricep | × | × | △ | Questionable | 微妙 |
Matt Flynn | QB | Shoulder | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場予定 |
Aaron Rouse | S | Hamstring | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場予定 |
Chicago Bears Injury Report | ||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status |
Devin Aromashodu | WR | Quadricep | ? | △ | △ | Questionable |
Charles Tillman | CB | Back | ○ | ○ | ○ | Questionable |
Israel Idonije | DT | Hamstring | △ | ○ | ○ | Probable |
Probable | : | Virtual certainty that player will be available for normal duty |
---|---|---|
Questionable | : | A 50-50 chance will not play |
Doubtful | : | At least 75 percent chance will not play |
Out | : | Definitely will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
? | : | Not Listed |
今年のトレーニングキャンプとプレシーズンでの良かった点、悪かった点を、これまでの地元メディアの記事をもとにまとめてみる。
Packers 2009 Practice Squad Signings | ||||
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Pos. | Name | College | Exp. | 備考 |
QB | Brian Brohm | Louisville | 2 | 実質これまでどおり3番手QBで変わらない |
RB | Kregg Lumpkin | Oklahoma State | 2 | 昨季はロースター入りしたのでキャリアダウンのような |
WR | Jake Allen | Mississippi College | 1 | 昨年もプラクティス・スクワッドにいた |
OT | Jamon Meredith | South Carolina | R | 5巡指名ルーキー ドラフト時の低評価を覆せず |
NT | Anthony Toribio | Carson-Newman | 1 | 実質3番手ノーズタックル |
DE | Ronald Talley | Delaware | R | 転校前はノートルダムでRBグラントとチームメイト |
OLB | Cyril Obiozor | Texas A&M | R | キャンプ序盤はよかった PS入りか |
CB | Trevor Ford | Troy | R | これもプラクティス・スクワッドの候補 |
まずは前回記事の解雇選手リストを確認のこと。最大のサプライズはSアンソニー・スミス、QBブライアン・ブローム、WRルヴェル・マーティンの解雇で、RBサットンとRBランプキンが両方カットされたのも意外だった。逆にドラフト外ルーキーのG/Cイヴァン・ディートリック=スミスやWRブレット・スウェインがロースター入りを果たしている。例年、ロースターカット後もなんらかの補強の動きがあるので安心はできない。
以下の記事ではまず各ポジションの勝ち残り組を挙げ、その後で細かい点を分析していく。
75人から53人に減らす最終ロースターカット期日を迎え、パッカーズは下表の18人の解雇と4人のインジャリーリザーブ入りを発表した。解雇された中でWRルヴェル・マーティン以外はみなプラクティス・スクワッド(枠は8人)に入る資格がある。(下表の「PS」はプラクティス・スクワッドのこと)
Packers 2009 Final Roster Cuts | ||||
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Pos. | Name | College | Exp. | 備考 |
QB | Brian Brohm | Louisville | 2 | 昨年のドラフト2巡に早くも見切り トレード打診も買い手がつかなかったらしい |
RB | Tyrell Sutton | Northwestern | R | プレシーズンの活躍も実らず PS候補 |
RB | Kregg Lumpkin | Oklahoma State | 2 | 昨夏はロースター入りを果たしたが |
WR | Ruvell Martin | Saginaw Valley State | 4 | 3年間5番手を務めたが、チームはスウェインの伸びシロを重視 |
WR | Jake Allen | Mississippi College | 1 | 昨年はプラクティス・スクワッド |
WR | Kole Heckendorf | North Dakota State | R | ウィスコンシン州出身 キャンプの内容はよかった |
OT | Jamon Meredith | South Carolina | R | 5巡指名だがあまりにも荒削り PS入りか |
OT | Dane Randolph | Maryland | R | もともと望み薄だった |
G/T | Andrew Hartline | Central Michigan | R | キャンプではよいところも見せた PS入りか |
NT | Anthony Toribio | Carson-Newman | 1 | B.J.ラジの足首が大丈夫な証拠だといいが |
NT/DE | Dean Muhtadi | Maryland | R | PS入りか |
DE | Ronald Talley | Delaware | R | PS入りか |
DE | Alfred Malone | Troy | 2 | 今夏の成長は物足りなかった |
OLB | Cyril Obiozor | Texas A&M | R | キャンプ序盤はよかった PS入りか |
ILB | Danny Lansanah | Connecticut | 2 | ILB陣が充実している証拠だろう |
CB | Joe Porter | Rutgers | 1 | 6巡ルーキーのアンダーウッドに敗れる |
CB | Trevor Ford | Troy | R | これもプラクティス・スクワッドの候補 |
S | Anthony Smith | Syracuse | 4 | 最大のサプライズ。メンタル・ミステイクの多い不安定なプレーぶりが響いた |
To Injured Reserve | ||||
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Pos. | Name | College | Exp. | 備考 |
DE | Justin Harrell | Tennessee | 3 | 元1巡指名も腰痛再発の繰り返し 見切りをつけろとの声多し |
CB | Pat Lee | Auburn | 2 | 昨年の2巡指名 腰が治ったら今度はヒザを負傷 |
S | Charlie Peprah | Alabama | 4 | ヒザのケガに泣く |
TE | Evan Moore | Stanford | 2 | 指の骨折。"Injury Settlement"がまとまれば解雇か |
パッカーズはT/Gトニー・モールをレイヴンズにトレードし、S/CBデリック・マーティンを獲得した。マーティンはプロ入り3年間はCBをプレーし、今夏はセーフティに挑戦していたようだ。パッカーズはこのところCBブラックモン(太もも)、CBパット・リー(ヒザ)、CBアンダーウッド(首・肩)、Sラウス(ハムストリング)、Sペプラー(ヒザ)と控えDB陣にケガ人が続出したため補強の必要が生じ、3-4ディフェンスの経験豊富でスペシャルチームで即戦力のマーティンがぴったりだったのだろう。
S/CBデリック・マーティン Derrick Martin はNFL4年目の24歳で、身長5フィート10(180cm)とやや小さめ。ワイオミング大から2006年のドラフト6巡指名でレイヴンズに入団し、NFL3年間で28試合に出場、3試合の先発経験もある。昨年6月にはマリファナ所持で逮捕され、1試合の出場停止処分。キャンプの頃から肩の問題に悩まされ、昨季半ばにインジャリー・リザーブに入っていた。CBとSの両方でき、優れたスペシャルチーマーらしい。そうしたプロフィールからすると、CB/Sジャレット・ブッシュを少しアップグレードしたバージョンのように見える。
22人 × 32球団の単純計算で計704人のフットボール選手が失業(またはIR入り)する最終ロースターカット期日。すでに大量解雇の始まっている球団もいくつかあるが、パッカーズは例年ぎりぎりにならないと発表はしない。これまでに解雇を通告された選手はNT/DE ディーン・ムターディとOTデーン・ランドルフの2人で、どちらもメリーランド大出身のドラフト外ルーキー。NT/DEムターディの代理人によると、チーム側は彼をプラクティス・スクワッドに入れたい意向を示している、とのこと。
「最終ロースターカット」といっても今回勝ち残った53人で開幕戦を戦うとは限らず、開幕までに補強の可能性は大いにある。トンプソンGMの過去4年間にかぎっても、2005年開幕前にはTEドナルド・リーを獲得、2006年はCBジャレット・ブッシュやSチャーリー・ペプラー等を獲得、2007年はトレードでRBライアン・グラントを獲得、昨年はパンターを交代させて結果的に裏目に出た。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
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Packers (3-1) | 3 | 0 | 7 | 3 | 13 |
Titans (3-2) | 3 | 17 | 7 | 0 | 27 |
両軍とも先発組のほとんどが1シリーズだけで退き、あとは控え選手ばかりの典型的なプレシーズン最終戦。第2QにはQBヴィンス・ヤング率いるタイタンズの2ndチームオフェンスが17点を挙げ、そこで事実上試合が決まってしまった。後半は両軍ともあまり積極的に攻めることもなく、ランプレーの繰り返しで時間を消費。
パッカーズにとってあまり実りのない内容だったが、問題は控えディフェンス選手にケガ人が出たこと。DB陣のケガにより、WRスウェインやWRジョー・ポーターがディフェンスをプレーするハメになった。NT B.J.ラジの足首捻挫は重いものではないが、開幕戦に間に合うのかどうか。CBパット・リー(ヒザ)とCBブランドン・アンダーウッド(いわゆるstinger)は5番手・6番手CBなので、本番への影響は少ないかもしれない。
最もよかったのは5回平均52.2ydsのPジェレミー・カピノスで、正パンターの座に大きく前進した。QBブライアン・ブロームはパスプロ不振に悩まされながらもショートパスを確実に通し、十分合格点を与えられる内容だった。試合終了から最終ロースターカット期限まで43時間。トンプソンGMたち人事部門にとって、22人を振り落とす困難な作業が待っている。