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Packers 13 - 27 Titans
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年9月 4日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (3-1) |
3 |
0 |
7 |
3 |
13 |
Titans (3-2) |
3 |
17 |
7 |
0 |
27 |
両軍とも先発組のほとんどが1シリーズだけで退き、あとは控え選手ばかりの典型的なプレシーズン最終戦。第2QにはQBヴィンス・ヤング率いるタイタンズの2ndチームオフェンスが17点を挙げ、そこで事実上試合が決まってしまった。後半は両軍ともあまり積極的に攻めることもなく、ランプレーの繰り返しで時間を消費。
パッカーズにとってあまり実りのない内容だったが、問題は控えディフェンス選手にケガ人が出たこと。DB陣のケガにより、WRスウェインやWRジョー・ポーターがディフェンスをプレーするハメになった。NT B.J.ラジの足首捻挫は重いものではないが、開幕戦に間に合うのかどうか。CBパット・リー(ヒザ)とCBブランドン・アンダーウッド(いわゆるstinger)は5番手・6番手CBなので、本番への影響は少ないかもしれない。
最もよかったのは5回平均52.2ydsのPジェレミー・カピノスで、正パンターの座に大きく前進した。QBブライアン・ブロームはパスプロ不振に悩まされながらもショートパスを確実に通し、十分合格点を与えられる内容だった。試合終了から最終ロースターカット期限まで43時間。トンプソンGMたち人事部門にとって、22人を振り落とす困難な作業が待っている。
第1Q
- QBロジャース率いる1stチームオフェンスは、WRドライバーへの7ydsパスのあとが続かず3&アウト。タイタンズは21ydsの好リターンでTEN陣46へ。
- QBケリー・コリンズ率いる1stチームオフェンスは、RBクリス・ジョンソンの14ydsラン、11ydsランで得点圏に入るが、3連続パス失敗。49ydsFG成功。
- QBブローム率いる2ndチームが登場。3rdダウン6からTEヘイヴナーへの8ydsパスで初1stダウンを取り、WRマーティンへの5yds、9ydsパスでTEN陣に。FBホールへの6ydsパス、RBウィンのラン2回が止められて4thダウン1、RBウィンの2ydsランでギャンブル成功。WRネルソンへの14ydsパスでレッドゾーンに入り、32ydsFG成功で同点。
- またも好リターンでTEN陣44からの攻撃は、こちらもQBヴィンス・ヤング率いる2ndチーム。WRホーキンズへの33ydsパスはホールディングで取り消しとなって3rdダウン15、23ydsのQBスクランブルで1stダウン。WRホーキンズへの7ydsパスのあとRBリンガーのランが2回止まって4thダウン3。
第2Q
- WRエディソンへのクイックスクリーンは1yds止まりでギャンブル失敗。
- RBランプキンの1yds、7yds、1ydsランで1stダウンならず、パント。
- RBリンガーのラン2回で1stダウンのあと、QBサックしたDEラジがフェイスマスクを取られ、さらにWRエディソンへの29ydsパスでGB陣27へ。RBのラン2回とQBスクランブルでレッドゾーンへ。4thダウンインチズはQBスニークで成功し、最後の3rdダウン6もQBスクランブルでタッチダウン。
- RBサットンへの6ydsパス、6ydsランで1stダウン。3rdダウン3からWRネルソンへのショートパスが33ydsゲインしてTEN陣28へ。しかしRBランプキンの3ydsロスとサックが響き、54ydsFGは失敗。
- RBクリス・ヘンリーの13ydsラン、WRエディソンへの21ydsパス、RBヘンリーの14ydsランでGB陣8へ。3rdダウン8からWRエディソンに8ydsTDパス成功。
- 残り50秒、最初のプレーでパスキャッチしたTEムーアがファンブルロスト。
- GB陣32のチャンスに、RBヘンリーの4ydsラン、TEスティーヴンズへの12ydsパスでレッドゾーンに入るが時間が足りず、31ydsFG成功で3点追加。
第3Q
- QBパトリック・ラムジーが登場し、3&アウト。
- GB陣39からの攻撃は、RBサットンの1ydsラン、FBジョンソンへの1ydsパス、QBの5ydsスクランブルで3&アウト。
- RBヘンリーの7ydsラン、TEマリガンへの23ydsパス、WRポール・ウィリアムズへの18ydsパスのあと、WRエディソンへの31ydsパスが通ってタッチダウン。
- CBリーの好リターンでGB陣37から。TEムーアへの5ydsパス、WRジェイク・アレンへの13ydsパスでTEN陣に入り、RBランプキンの3yds、8yds、9ydsラン、RBサットンの4ydsラン、WRスウェインへの8ydsパス、WRマーティンへの8ydsパスでゴール前5ydsへ。RBランプキンが5ydsTDラン。
- RBヘンリーの5ydsランの後が続かず3&アウト。
- 失敗パントでGB陣47からの攻撃だが、3rdダウン9でスクリーンパスが通らずパント。
- RBヘンリーの7ydsランの後が続かずまたも3&アウト。
第4Q
- GB陣40からのチャンスだが、サックが響いてまたも3&アウト。
- ホールディング(TEN)とフォルススタートが響いて3&アウト。
- GB陣38からの攻撃は、RBサットンの8yds、8yds、5ydsラン、WRマーティンへの9ydsパスで得点圏へ。TEヘイヴナーへの4ydsパス、3ydsパス、RBサットンの4ydsランでレッドゾーンに入るがTDならず、33ydsFG成功。
- RBファーガソンのラン3回で1stダウン。しかしRBファーガソンの3ydsロスが響いてけっきょくパント。ところがリターナーのWRマーティンがマフしてタイタンズがリカバー。
- GB陣35からのチャンスに、RBヘンリーの5ydsラン(2ミニッツ)、RBファーガソンの1yds、15ydsランでレッドゾーンへ。ニーダウンで試合終了。
- ケガ人は以下のとおり。
- NT B.J.ラジが第2Qに足首を捻挫して退場。いちおう自力で歩いてロッカールームに退いている。「詳しくはまだわからないが、深刻なものだと信じる理由は今のところ見当たらない」とマッカーシーHC。
- CBブランドン・アンダーウッドは第2Qに負傷退場。QBヴィンス・ヤングのスクランブルを好タックルした際に、相手のヒザが頭に入ってしまった。いったんは復帰したが、第2Q末にタックルした際に再び負傷。神経の問題で肩から腕に痛みが走る、いわゆる"Stinger"のようだ。
- Sアンソニー・スミスが第2Qに頭を打って一時退場。セーフティ不足のためWRジョー・ポーターがセーフティに入ったが、スミスは次のシリーズで復帰。
- 復帰間もないCBパット・リーは第3Qに好キックオフリターンをした際にヒザを負傷。今度はCB不足となり、WRスウェインがコーナーバックに入った。WRスウェインは後半ずっとコーナーバックで出場し、オフェンスとかけもちだった。
- 欠場者はRBブランドン・ジャクソン(足首)、WRグレッグ・ジェニングス(脳震盪)、DEジャスティン・ハレル(腰)、CBチャールズ・ウッドソン、CBアル・ハリス、CBウィル・ブラックモン(太もも)、Sアーロン・ラウス(ハムストリング)、Sチャーリー・ペプラー(ヒザ)。
- 先発QBロジャースは1シリーズで退き、その後は最後までQBブロームが担当した。
- 先発QBアーロン・ロジャースは2/3、7yds。ヒットされないように速いタイミングのパスばかりだった。
- QBブライアン・ブロームは20/28、154yds、0TD、0INTでレーティング84.5。
- 2ndチームのパスプロ不振を見越してか、ショートパス中心のプレーコールだった。序盤は3ステップ・ドロップからのクイックなパス、後半はキープ・パスが多かった。
- チームラッシングは26回87yds(平均3.3)といまひとつ。相手2ndチーム相手にはまったくランが出ず、3rdチームを相手にするようになってようやく1stダウンが取れるようになった。
- 先発RBライアン・グラントはキャリーなし。
- RBデショーン・ウィンは6回11yds(平均1.8)とシャットアウトされた。
- RBクレッグ・ランプキンは9回34yds(平均3.8)、1TD。RBタイレル・サットンは10回37yds(平均3.7)。2人とも目覚ましい活躍はできなかった。
- FBクイン・ジョンソンは第3QのRBランプキンのTDランの際に好ブロック。
- WR陣は以下のとおり。ジェニングスに代わってジェームズ・ジョーンズ先発。
- ドナルド・ドライバーは1回7yds。ジェームズ・ジョーンズは1回0yds。
- ジョーディ・ネルソンは3回50yds。
- ルヴェル・マーティンは4回31yds。
- TE陣では、ドナルド・リーもジャーマイケル・フィンリーもパスキャッチなし。LB兼任のTEスペンサー・ヘイヴナーが5回22ydsの活躍。TEエヴァン・ムーアが2回12yds。
- 先発OL陣はこれまでどおりLTクリフトン、LGカレッジ、Cスピッツ、RGシットン、RTバーバー。1シリーズだけで退いた。
- 第2シリーズから登場の2ndチームOL陣は先週と同じく、LTモール、LGラング、Cウェルズ、RGディートリック=スミス、RTジャコミニ。RTジャコミニはパスプロでミスが目立ち、先発RTバーバーを追い上げるどころか、逆に評価を下げる結果となった。
- 第2Q半ばにはCウェルズが退いて、LTメレディス、LGモール、Cディートリック=スミス、RGラング、RTジャコミニという布陣に移行。ランブロックもパスプロもミスばかりで、散々な内容だった。
- 被サックは2回(8yds)。
- トータルオフェンスはパッカーズ240ydsに対して、タイタンズが338ydsと圧倒。タイムオブポゼッションはパッカーズが28分38秒。ランの出ないパッカーズはショートパスをつないでなんとか時間を使った。
- 3rdダウン成功率は3/8の38%。タイタンズは6/9の67%。今回も3rdダウン守備は相手2ndチームを止めることができなかった。
- パッカーズの犯したターンオーバーは2回。第2Q末のTEエヴァン・ムーアのファンブルロストは、そもそもパスキャッチできていたかが疑問で、なぜオフィシャルレビューがなかったのか。第4Q末にはパントリターナーのWRルヴェル・マーティンがマフしてファンブルロスト。リターナー練習をほとんどしていないのだからあまり責められない、と記者たちの声。
- 奪ったターンオーバーは今夏初めてのゼロ。ILBビショップのファンブルフォースがあったが、アウトオブバウンズに転がった。
- パス守備は、QB3人合計で12/23、167yds、2TDのレーティング104.8。成功率は低く抑えたが、肝心の3rdダウンや自陣ゴール前で止められなかったことが勝敗を分けた。
- ラン守備は43回174yds(平均4.0)を許し、しっかりゲームをコントロールされた。
- パッカーズのサックはNT B.J.ラジの挙げた1回だけだが、フェイスマスクの反則を取られて台無しに。
- 1stチームは第1シリーズだけで退いたが、SSビグビーは第2シリーズまで出場。ILBバーネットは第3シリーズまで出場。
- プレシーズン初出場のILBニック・バーネットの動きは、ACL断裂からの復帰戦としてはまずまず。ただしやや反応が遅く、ためらいがちなところもあり、完調とはとてもいえない。
- 同じく初出場のOLBクレイ・マシューズも第3シリーズまで出場。とくにポイントオブアタックでの強さが目立ち、「これなら開幕スターターの可能性もある」との声も。
- CB陣ではCBウッドソンとCBハリスが欠場し(ケガではない)、CBトラモン・ウィリアムズとCBブランドン・アンダーウッドが先発。アンダーウッドのカバレッジは不振でパスを許すことが多く、その上ケガで2回退場するなど散々な日だった。
- 腰痛で長く休んだCBパット・リーはようやく今夏初出場。先発アンダーウッドの後に登場したが、ディフェンスでもスペシャルチームでもミスが目立ち、評価を下げた。キックオフリターンの際にヒザを痛めたことが心配。
- 反則は2回25ydsだけで、この点だけは今夏最高。このところオフェンシブラインの反則が減ってきたのは評価できる。タイタンズもわずか3回20yds。
- キックオフリターンはRBデショーン・ウィンが3回平均22.0yds。CBパット・リーが1回41yds。
- パントリターンはWRルヴェル・マーティンが2回平均1.0yds。WRブレット・スウェインは1回3yds。
- Pジェレミー・カピノスはパント5回平均52.2ydsと絶好調でハングタイムも十分だった。カバレッジミスによる21ydsリターンとタッチバック(つまり20ydsリターン扱い)が2回あったためにネットは38.8ydsに留まったが、それでも合格点を大きく超えている。このところずっと好調で、正パンターの座をこれで確保したのでは、という見方が多い。
- Pカピノスの5回のパント内容は以下のとおり。52yds(ハングタイム4.45秒)は味方のカバレッジミスで21ydsリターン。次の60yds(3.84秒)は敵陣5ydsに落ちたが、CBリーが押さえられずタッチバック。第3Qには54yds飛んでタッチバック。敵陣9ydsへの43yds(フェアキャッチ)、第4Qには敵陣8ydsへの52yds(6ydsリターン)。
- Kメイソン・クロスビーは3回蹴って2回成功。第1Qには32ydsを成功、第2Qには54ydsを失敗(右にスライス)、第4Qには33ydsを成功。
- 右肩打撲でQBとして出場しなかったQBマット・フリンだが、今回はちゃんとホルダーを務めた。
- カバレッジチームは不振で、相手パントリターンは2回平均13.5yds。キックオフリターンでも第1Qに44ydsのビッグリターンを許し、相手に勢いをつけさせてしまった。
- この日は珍しくジョー・フィルビンOCがオフェンスのプレーコールを担当した。マッカーシーHCは毎年プレシーズンに1試合こうした機会を作っている。
- 2試合続けてテッド・トンプソンGMがサイドラインで観戦。昨年までアウェー戦はボックス席で観戦していたトンプソンGMだが、今季はサイドライン観戦を続けるのかもしれない。先日のインタビューでは「サイドラインで観る利点は、コーチと選手とのやり取りを間近で見られて、チームの感触をつかめること」と語っている。