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Packers 24 - 31 Bengals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年9月21日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Bengals (1-1) |
7 |
14 |
7 |
3 |
31 |
Packers (1-1) |
14 |
7 |
0 |
3 |
24 |
気温20℃、快晴のランボーフィールド。CBウッドソンのこの日2つめのインターセプトがリターンTDとなってリードしたパッカーズだったが、優位に立てたのは第2Qまで。ディフェンスはRBセドリック・ベンソンのランを止められず、波に乗ったQBパーマーに3TDパスを許す。オフェンスは左サイドのパスプロに苦しんで6サック(うちDEアントワン・オドムが5回)を許し、リズムに乗れないまま終盤へ。10点差とされた2ミニッツ、FGを決めて3点差とし、オンサイドキックも成功させて敵陣10ydsまで攻め込むが、そこであえなく時間切れとなった。
第2QにFSニック・コリンズ(胸部)、第3QにはLTチャド・クリフトン(足首)が負傷退場し、シーズンの行方に大きな暗雲が垂れ込めてきた。NT B.J.ラジ(足首)はまたも欠場となったが、LGダリン・カレッジ(足)は先発出場し、CBウィル・ブラックモン(太もも)も今季初出場。
第1Q
- 3rdダウン7でパスインターフェアが出て1stダウンをもらうが、次の3rdダウンはWRジェニングスのイージーな落球でCIN陣に入れず。
- TEフォシへの12ydsパス、RBセドリック・ベンソンの12yds、12ydsラン、WRオチョシンコへの11ydsパス、RBベンソンの12ydsランでゴール前に迫り、最後はWRコールズに5ydsTDパス成功。
- TEリーへの6ydsパス、RBグラントの8yds、8ydsラン、TEヘイヴナーへの21ydsパスでCIN陣に入り、WRドライバーへの6ydsパス、WRジョーンズへの16ydsパス(ラフィングザパサー)でゴール前6ydsに迫り、最後はWRドライバーに5ydsのTDパス成功。
- WRオチョシンコへのパスをCBウッドソンがインターセプトしてCIN陣11までリターン。
- RBグラントへの7ydsパスのあと、RBグラントの4ydsTDランが簡単に決まって逆転。
- RBベンソンの13ydsラン、FBジェレミー・ジョンソンへの9ydsパスなどでCIN陣48に進んで第2Qへ。
第2Q
- CINは反則2回で計15yds下がってけっきょくパント。
- GB陣10からの攻撃はRBグラントの8ydsランのあとランが2回止められて3&アウト。60ydsのビッグリターンで一気にGB陣6へ。
- フォルススタートのあと、RBベンソンの8ydsラン、2ydsラン、QBスニークで同点タッチダウン。
- サック&ファンブル(GBリカバー)で8ydsロス、フォルススタートが響いて3&アウト。
- CIN陣41からのチャンスだが、サック(DEジェンキンズ)で8ydsロスし、次のパスをCBウッドソンがインターセプトして37ydsのリターンタッチダウン。
- RBベンソンの3ydsラン、4ydsラン、WRコールズへの6ydsパスで1stダウン(FSコリンズ負傷)。反則とサック(DEジョリー)で大きく下がって3rdダウン34ydsとなるが、スクリーンパスで38ydsゲインし、ファンブルもベンガルズがリカバー。WRオチョシンコへの44ydsパスと反則で一気にGB陣ゴール前5ydsへ。ホールディングでいったん下がるが、WRヘンリーへ5ydsTDパス成功。
- 残り1分16秒、相手パスインターフェアとWRドライバーへの25ydsパスで一気にCIN陣に進むが、サックが響いて4thダウン14。残り03秒から55ydsFGは失敗で前半終了。
第3Q
- 3rdダウン3でのパス失敗がイリーガルコンタクトで1stダウン。RBベンソンの4ydsラン、4ydsラン、パス失敗。好パントでGB陣4へ。
- LTクリフトン負傷退場のあと、3rdダウン9からWRネルソンに11ydsパス、WRドライバーへの26ydsパスみ、サック、WRジョーンズへの8ydsパス、QBロジャースの15ydsスクランブルでCIN陣40に進むが、パスキャッチしたRBグラントがファンブルロスト。
- RBベンソンの8ydsランなどでGB陣に進み、3ydsラン、WRコールドウェルへの8ydsパス、WRオチョシンコへの23ydsパスでGB陣13へ。最後はWRオチョシンコに13ydsTDパス成功。
- RBグラントへの13ydsスクリーンパス、TEフィンリーへの9ydsパスでフィールド中央に進んで最終Qへ。
第4Q
- TEフィンリーへの8ydsパス、RBグラントの4ydsラン、ホールディング(CIN)でCIN陣31へ。しかしまたもサック(-6yds)が響いてFG圏内から出てしまい、けっきょくパント。
- CIN陣9からの攻撃はラン2回とディレイオブゲームで3rdダウン12、RBレナードへのパスは11yds止まりで3&アウト。好パントとGB反則でGB陣16へ。
- TEフィンリーへの17ydsパスのあとサックが出てパント。
- ロングパス失敗、RBベンソンの8ydsラン、14ydsランでGB陣へ。RBスコットの6ydsラン、RBベンソンの2ydsラン、1ydsで1stダウンならず。52ydsのFGは狙わずパント。
- 残り4分02秒、GB陣15からの攻撃は、RBグラントの2ydsラン、ロングパス失敗、サックで3&アウト。32ydsの好リターンでGB陣29へ。
- RBベンソンのファンブル(CINリカバー)で2ydsロス、7ydsラン(GBタイムアウト#2)、1ydsランで1stダウンならず。2ミニッツ明けに40ydsFGが決まって10点差。
- 残り1分56秒、GB陣21からの攻撃。TEリーへの11ydsパス、16ydsスクランブル、11ydsスクランブル、WRドライバーへの15ydsパスでCIN陣26へ。攻撃を続けず45ydsFG成功。
- CBトラモン・ウィリアムズが押さえてオンサイドキック成功。残り44秒、GB陣43からの攻撃は、3rdダウン10でTEフィンリーに22ydsパスが通ってCIN陣35へ。残り16秒、WRドライバーに25ydsパスが通ってCIN陣10まで進むが、時間内にセットできずフォルススタートとなり、試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/39、261yds、1TD、0INTでレーティング83.4。
- 成功率53.8%は彼にしてはかなり低い。序盤はレシーバー陣の落球も目立ったが、QBロジャース自身の投げ損ないもかなりあったようだ。
- 被サック6回(39yds)とパスプロに苦しんだのが大きな敗因。特に後半は毎シリーズでサックされる勢いだった。
- スクランブルは4回43yds。パスプロが悪いために走らざるをえない。
- チームラッシングは18回89yds(平均4.9)。しかしそのうち43ydsはQBのスクランブルによるもの。
- 先発RBライアン・グラントは14回46yds(平均3.3)と封じ込められた。パスキャッチは3回22yds。第3Qには敵陣40ydsでファンブルロストし、相手の決勝TDのきっかけを作っている。
- RBジャクソンは今回も欠場し、RBデショーン・ウィンはランもパスキャッチもなし。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスはパスキャッチゼロに終わった。パスターゲットになったのは5回。最初のシリーズでは長めのパスをワイドオープンで落球している。
- ドナルド・ドライバーは9回99yds、1TD。
- ジェームズ・ジョーンズは2回24yds。
- ジョーディ・ネルソンは1回11yds。
- TE陣では、ジャーマイケル・フィンリーは最初にイージーな落球があったものの、4回56ydsとプロ入り以来最高の働き。ドナルド・リーも4回28yds。
- 先発OL陣はいつもどおり。今回もRTジャコミニが登録から外れ、4巡ルーキーのG/Tラングは2試合連続でアクティブ登録されている。
- LTクリフトン負傷退場後はLGカレッジが左タックルに移り、Cスピッツが左ガードに移り、ウェルズがセンターへ。相手DEオドムをますます調子に乗せる結果となった。
- 被サックは6回で先週よりさらにパスプロテクションが悪かった。LTクリフトン、LTカレッジ合わせて右DEアントワン・オドムに5サックを許している。
- パッカーズが1人の選手に5サックされたのは(サック記録が始まってから)球団史上初めてのこと。
- トータルオフェンスはパッカーズ311yds、ベンガルズ319ydsと互角。タイムオブポゼッションはパッカーズが26分12秒で、ランを止められずボールコントロールを許した。
- 3rdダウン成功率は6/13の46%。サックされて3rdダウンロングが多かったわりにはよく頑張った。しかしベンガルズは9/14の64%も成功しており、パッカーズのディフェンス不振がよく表れている。
- パッカーズの犯したターンオーバーは、第3QのRBグラントのファンブルロスト。敵陣35yds地点で得点のチャンスを失っただけでなく、そこからベンガルズは7分以上かけて決勝TDを決めており、大きなターンオーバーだった。
- 奪ったターンオーバーは前半のCBチャールズ・ウッドソンの2インターセプト。相手レシーバーを少しオープンにしてINTを狙う、彼らしい頭脳的なプレーが光る。その他にも相手ファンブルが2回あったがパッカーズは押さえることができず、ややアンラッキーな面もあった。
- ベンガルズは同地区3球団が全て3-4ディフェンスであるために3-4慣れしている、ということは戦前から指摘されていて、まさにそのとおりの結果となった。
- 34回151yds(平均4.4)、1TDと好きなように走られたラン守備が大きな敗因となった。ラインをコントロールされたうえ、ミスタックルの山を築いた。
- パス守備はQBカーソン・パーマーを15/23、185yds、3TD、2INTのレーティング93.3。基本的にはランが出るのであまり投げる必要がなかった。
- パッカーズのサックは2回で、DEジェンキンズ(2試合連続)とOLBマシューズ(プロ入り初)が1回ずつ。
- またもNT B.J.ラジ(足首)は欠場となり、公式戦初出場はおあずけに。記者たちによると毎回練習後のラジは足をひきずっていたので、必ずしも驚きではない、とのこと。足元に負担のかかる大型選手、しかも足首は無理をすると長引くだけに、首脳陣は慎重になっているのだろう。
- SSビグビー欠場のうえFSコリンズが負傷退場してセーフティは両方控え選手となり、不安定なディフェンスに拍車をかける結果となった。SSラウス、FSブッシュという組み合わせがフィールドにいるのは、まるでプレシーズン最終戦を見ているよう、または悪夢を見ているよう。
- 非常に反則の多い試合で審判は大忙し。パッカーズが11回76yds、ベンガルズは13回100yds。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが5回平均22.6ydsといまひとつ。
- パントリターンもCBウィル・ブラックモンだが、リターン機会はなかった。フェアキャッチ1回、ダウン1回、アウトオブバウンズ1回、タッチバック1回。相手パンターはネット41.3ydsと優秀な成績だった。
- Pジェレミー・カピノスはパント6回平均43.2yds。以下のようにビッグリターンを許したのでネットは24.2ydsとひどい数字に。
- パントカバレッジチームはWRコスビーに6回平均22.2ydsを許す最悪の出来。60yds(4プレー後にTD)と32yds(4プレー後にFG)を許して計10失点のきっかけを作り、敗因の1つとなった。しかもパントを蹴るときにSジャレット・ブッシュがフォルススタートを2回も犯して足を引っ張っている。
- Kメイソン・クロスビーは前半最後に55ydsを失敗、第4Q最後には45ydsを成功している。腹筋を痛めていたためキックオフが心配されたが、飛距離は普段通りで、タッチバックも1回あった。
- 第4Q最後にオンサイドキックを押さえたのはCBトラモン・ウィリアムズ。
- 相手キックオフリターンは3回平均22.3ydsで、キックオフカバレッジは上出来。
- ケガ人は以下のとおり。
- FSニック・コリンズが第2QにDEジョリーと衝突して負傷退場。試合後のマッカーシーHCからは「胸部のケガ」とだけで、詳しくはわからない。しかし試合後半は私服に着替えて観戦しており、軽いようには見えない。代役FSはジャレット・ブッシュが務めた。
- LTチャド・クリフトンが後半最初のシリーズで足首を負傷してカートで退場し、そのまま復帰できず。X線検査の結果、骨には異状なく、捻挫とのこと。こちらも軽くはなさそうで、しばらく欠場を強いられそうな印象。
- 第4QにはTEドナルド・リーが背中をハードヒットされて負傷退場したが、一時的に息ができなくなったで、たいしたことはなさそう。
- アクティブ登録から外れたのは、RBジャクソン、FBジョンソン、RTジャコミニ、G/Cディートリック=スミス、NTラジ、OLBジョーンズ、CBアンダーウッド、SSビグビー。
- 両軍1位指名ルーキーのNT B.J.ラジとOTアンドレ・スミスがケガのためまだ公式戦デビューできていない。元パッカーズ名TEの父親を持つベンガルズのTEチェイス・コフマン(今年の3巡指名)もアクティブ登録から外れ、初出場ならず。(ケガではない模様)