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Packers - Rams Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年9月29日
- オフェンスの進歩についてマイク・マッカーシーHC。「プロテクションの点で明らかに先週よりよかったし、率直に言ってそれは(ランを含めて)1stダウンや2ndダウンから始まるのだ。長いダウン&ディスタンスに追い込まれたらラインマンは受け身に立たされ、相手パスラッシュはかさにかかってくる。だから(ランパスの)バランスよく攻撃できたことが、オフェンス全てに好影響を及ぼした」
- 先週の反省を活かしたのか、今回のランパスの比率はラン28回/パス25回。「4Qを通してランとパスのミックスを保つことができ、我々の強みを活かすことができた」とマッカーシーHC。
- これまでにないアプローチだったマッカーシーHCの気合いの入れ方について、NTライアン・ピケット。「コーチ・マッカーシーが先週からずっと、そして今日も言っていたのは、技術的なことなどもうどうでもいい、という意味のことだった。ただ、目の前の男に勝てと。そうすれば我々はゲームに勝てるんだと。彼は僕らをプッシュしたし、来週はさらに強くプッシュするだろう」
- WRジェニングスとWRドライバーへの3回のロングパスが、全てTDドライブに結びついた。そうしたビッグプレーについてマッカーシーHC。「このリーグではビッグプレー、イコール得点だ。それは今日の試合でも明らかだった。我々のどの得点シリーズも、ビッグプレーのおかげだった。しかしもっと重要なのは、今季初めてバランスの取れたオフェンスができたことだ。そうしてこそウチの最高のフットボールができる」
- QBアーロン・ロジャースは自らの足でサックを逃れ、時間を稼ぎ、ビッグプレーを生み出した。「アーロンが走り出すと、見てる人はハラハラするだろうけど、彼はマジカルだよ。ポケットからロールアウトした彼は何かを起こしてみせる。あの粘り強さと駆け引きの上手さは素晴らしいものがある」とFBジョン・クーン。
- QBアーロン・ロジャース。「今日の相手ディフェンスはカバレッジに重点を置いて、パスラッシュはフロント4に任せるといった感じだった。ウチの連中は、最初のサック2回のあとはすごくよく守ってくれたと思う。むこうが7人をカバレッジに下げていたから、こちらは少し(ロールアウトなど)ポケットを動かした。そうすれば時間を稼ぐことができ、レシーバーたちがフリーになる余裕も生まれやすいし、僕が走るホールもできてアウトオブバウンズに走り出しやすい」
- WRグレッグ・ジェニングス。「ウチのオフェンスは、普通のウェストコーストオフェンスよりも、ダウンフィールドへの思い切った長いパスが多い。成功すればオフェンスがうまく回るし、失敗すると自分の首を絞めることになる。すべてビッグプレー次第とは言わないよ。ランゲームで着実に進める努力もしているからね。でも狙えるチャンスがあったり、相手にスキがあると見れば、僕らは狙うんだ」
- 46ydsの素晴らしいワンハンドキャッチを決めたWRドナルド・ドライバー。「あんなのルーティーンだよ。練習でやっていることがたまたま試合でも出ただけ。ボールに集中すれば捕ることができるんだ」
- RBライアン・グラントは26回ラッシュして繰り返しハードヒットを受けたため、試合後のロッカールームではフルラウンド闘い終えたボクサーのような消耗ぶり。「大丈夫だよ。少々きつい仕事だったけどね。でも大丈夫。これが僕の仕事だ」と話しながらも、シャツのボタンを止めたりネクタイを締めるのにも苦労している。
- 1stダウンでのRBグラントのランは17回にも上ったが、平均わずか2.0yds。
- LTダリン・カレッジは何度かプレッシャーは許したもののサックは許さず、代役LTとしてはまずまずのパフォーマンスだった。第1Qの3rdダウン14、LTカレッジはDEジェームズ・ホールに抜かれてプレッシャーを許し、QBロジャースは逃げてショートパス止まり。しかし第2Q以降はDEホールにもDEクリス・ロングにもひどくやられることはなかった。
- LTダリン・カレッジ。「第1Qは苦戦して、序盤だけでプレッシャーが1回、QBヒットが1回あった。つらいものだよ。アーロンがヒットされるのは見たくない。でもその後は落ち着いてやれたし、いい仕事もできたと思う。いくつもミスはあったし、これまでで最高の出来というわけじゃない。でもこうした締めくくり方ができて嬉しいし、最後はいいリズムとスピードでプレーすることができた気がする」
- QBロジャースについてLTダリン・カレッジ。「先週の試合の後も、彼は僕らOLに対して苛立っている様子は見せなかった。リーダーとして立ち上がり、『オレたち次はもっとうまくやろう』と言った。実際は苛立っていたと思うよ。チャンスが見えているのに、仕事ができなかったんだから。投げようとする瞬間にパスラッシャーが目の前に来ていてはね。でも僕らに対しては、彼はポジティブな態度を崩さない」
- LGジェイソン・スピッツ。「ウチはクォーターバックとレシーバーのタレントがものすごいから、僕らが少しばかりブロックすれば、どんなプレーが飛び出しても不思議じゃない」
- 2つTDを決めたのはいつ以来?と聞かれたFBジョン・クーンは、「5年前。大学の時だ」と即答。「すごくいい気分だね。自分の背番号が2回も呼ばれるなんて、NFLのフルバックとしては希な機会だ」
- 第2Qには2つのTDドライブを許したパッカーズディフェンスだが、後半は7回あった3rdダウンを一度も成功させなかった。
- OLBアーロン・キャンプマンの今季初サックは3メンラッシュでのもの。
- NFL初出場のB.J.ラジはタックルを記録できなかったが、RTアダム・ゴールドバーグからホールディングの反則を引き出した。「巨体でよく押し込んだプレーが何度かあった。しかしこれが今季初出場だし、足首を悪化させず、来週はさらに体調がよくなっていてほしい」とケイパースDC。
- SSマーティンを下げてILBチラーを投入する5LB・3DB隊形を"Big Okie"パッケージとドム・ケイパースDCは呼んでいる。RBジャクソンにはラン・パス合わせて163ydsを許したのだから成功とは言い難いが、セーフティの層が薄くなったことへの対策でもあるのだろうか。この隊形でILBチラーはボックスでプレーし、ディープを守るのはFSコリンズ1人だったが、ディープへ抜かれることは一度もなかった。
- "Big Okie"パッケージについてケイパースDCは、「我々はブランドン(ILBチラー)のプレーを高く買っているし、あれが大型RBを相手にするためのパーソネル・グループの1つだった。ニック(ILBバーネット)、A.J.(ILBホーク)、ブランドンを一緒に使うことで、相手のサイズにサイズで対抗できる。あのランニングバックを倒すのは骨だ。今日ご覧になったようにね」と振り返っている。過去にも使ったことがあるというケイパースDCだが、これが1試合だけの対策なのかという質問にはコメントを避けた。「ウチにはたくさんの違ったパッケージがあるし、あまり読まれやすくないようなフレキシビリティがあれば、と望んでいる。今日は"Big Okie"を使ったが、それは毎週変わることだ」
- そのILBブランドン・チラーだが、この日は得意のパスカバレッジでTEダニエル・フェルズにTDを2回許している。最初の16ydsTDは"Big Okie"パッケージだったのに、普通のLBのつもりでやってしまい、アラインメントをしくじった、と本人。2つ目の19ydsTDパスは、通常のニッケル隊形でのインサイドLBとしてのプレーだった。
- 第3Q半ばでILBビショップと交代したILBニック・バーネットだが、これは(プレー内容の問題で)ベンチに下げられたのではなく、大ケガから回復してきたILBバーネットのための予定どおりのローテーションとのこと。「先週までのようにシリーズごとにローテーションしては、流れをつかむのが難しいから、今回の方がマシだ。もちろんフル出場できないことに満足してはいないよ。でもウチには計画があるし、こんな状態のまま永久に続けるってわけじゃない」とILBバーネット。
- 今季初めてスペシャルチーム以外で出番をもらったILBデズモンド・ビショップだが、上記の説明からすると、ILBバーネットを休ませたいが5LB隊形は使いたい、ということで繰り上げ出場になっただけなのか。「先週、ディフェンスの複数のスターターがILBビショップ起用をコーチに直訴した」という噂が一部にある。
- 最初のシリーズでFGブロックを成功させたDEジョニー・ジョリー。「NTピケットがすごいプッシュをしたおかげで僕が割って入ることができた」
- 先週の不振から立ち直ったPジェレミー・カピノス。「ドームが何の助けにもならなかったと言うほど僕も世間知らずじゃない。でもドームでもアウトドアでも失敗パントはあるからね。これを元に、成功を積み重ねていきたい。来週もドーム戦なんだし」
- Kメイソン・クロスビーはNFLで初めてPATを失敗。前に失敗したのは、大学2年目だった2004年のこと。「ちょっと引っかけてしまった。フィルムを見ないとよくわからないけど」
- 新加入のSマット・ジョルダーノはスペシャルチームで1タックル。7巡指名ルーキーのOLBブラッド・ジョーンズも初出場を果たし、スペシャルチームで1タックルを決めたが、ホールディングの反則も。
- ハーフタイムには、元ラムズの名DEディーコン・ジョーンズの永久欠番セレモニーが行われた。ジョーンズは土曜には現役ラムズ選手たちを前に、憎いパッカーズを倒せと非常に激しいペップトークをしたらしい。
- マッカーシーHCからのケガ人報告は、WRグレッグ・ジェニングス(手首)とWRジェームズ・ジョーンズ(指)だけ。WRジェニングスは開幕戦で痛めた手首を再び痛めてしまった。WRジョーンズは指の脱臼とのこと。