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Packers 36 - 17 Rams
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年9月28日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-1) |
9 |
14 |
0 |
13 |
36 |
Rams (0-3) |
0 |
14 |
3 |
0 |
17 |
今季初めてのアウェー戦、2年ぶりのエドワード・ジョーンズ・ドームにはパッカーズファンがかなりつめかけている。1巡9位指名のNT B.J.ラジがついにNFL初出場を果たし、ラムズの1巡2位指名OTジェイソン・スミスは欠場。パッカーズディフェンスはRBスティーヴン・ジャクソンを止められず、27回117yds(平均4.3)を許したが、QBマーク・バルジャーが右肩を負傷して第1Q途中で退場し、非力なパスオフェンスにも助けられた。
序盤に立て続けにターンオーバーを奪ったパッカーズだが、敵陣深くでのチャンスにTDが奪えずFGばかり。オフェンスが不調のうちにディフェンスが崩れ、第3Qには6点差に迫られるが、第3Q終盤からパッカーズオフェンスが勢いを取り戻し、最後はCBウッドソンのインターセプトからダメ押しのTDパスが決まって完勝。さいわいパッカーズ側は大きなケガ人なく試合を終えることができた。
第1Q
- STL陣39からの攻撃は、3rdダウン7からWRローレン・ロビンソンへの13ydsパス、RBスティーヴン・ジャクソンの11ydsランで得点圏へ。しかし48ydsFGトライはDEジョリーがブロックし、CBブラックモンがキャッチしてGB陣43まで18ydsリターン。
- RBグラントの1yds、9ydsランで1stダウン。ホールディング(STL)、WRドライバーへの13ydsパスで得点圏に進むが、サックが響いてそこまで。48ydsFG成功で先制。
- ホールディング(STL)で3rdダウン14、OLBキャンプマンがヒットしたボールをDEジョリーがリカバー。
- ホールディング(STL)のあとワイドオープンのWRドライバーに通せず、3rdダウンはサックに終わる。38ydsFGで3点追加。
- 反則でSTL陣10からの攻撃は最初のランでRBジャクソンがファンブルし、CBアル・ハリスがリカバー。
- STL陣12のチャンスにまたもTDならず、26ydsFG成功。
第2Q
- QBバルジャー負傷でQBカイル・ボラー登場。RBジャクソンの11ydsラン、ホールディング(GB)で2つ1stダウンを取るがそこまで。
- GB陣20からの攻撃は、WRドライバーへの46ydsパス成功で一気に得点圏へ。WRネルソンへの12ydsパス、QBロジャースの12ydsスクランブルでゴール前5ydsへ。RBグラントの4ydsランのあと、FBクーンの1ydsTDラン成功。
- WRロビンソンへの13ydsパスとフェイスマスク(CBウッドソン)、RBジャクソンの7ydsラン、RBジャクソンへの8ydsパスで得点圏へ。RBダービーへの8ydsパス、RBジャクソンの4ydsランのあと、TEダニエル・フェルズに16ydsTDパス成功。
- GB陣11からの攻撃は、WRドライバーへの15ydsパスのあと3rdダウン7からWRジェニングスに50ydsパスが通ってSTL陣21へ。2ミニッツ明け、WRドライバーに21ydsTDパス成功。
- 残り1分52秒。WRバートンへの12yds、14ydsパス、QBスクランブル10yds、RBジャクソンの12ydsラン、QBスクランブル13ydsで残り08秒。TEフェルズに19ydsTDパス成功。
- 残り01秒、GB陣40から攻撃せずニーダウン。
第3Q
- ランが止められパスも通らず、3&アウト。
- RBジャクソンの10ydsラン、RBジャクソンへの13ydsパス、8ydsラン、RBダービーの1ydsランで4thダウンインチズとなるが、QBスニークで成功。WRバートンへの6ydsパスのあとが続かず、53ydsFG成功で6点差。
- WRネルソン(ロングパス)とWRジョーンズが連続落球で3&アウト。
- STL陣40からのチャンス。RBジャクソンの20ydsランでGB陣に入るが、FG圏内に届かず。
- 好パントでGB陣2ydsから。RBグラントの1yds、9ydsランで1stダウン。WRネルソンへの24ydsパス、10ydsパスでGB陣46へ。しかしホールディング(GB)が響いてけっきょくパント。
- RBジャクソンの9ydsラン、5ydsランで1stダウンを取るがそこまで。
- GB陣16から、RBグラントの7ydsラン、7ydsランで1stダウンを取って最終Qへ。
第4Q
- WRジェニングスに53ydsパスが通って一気にSTL陣17へ。QBロジャースの12ydsスクランブルでゴール前5ydsに迫り、最後はQBロジャースの4ydsQBドローでタッチダウン。PAT失敗で12点差。
- RBジャクソンの7ydsランのあとFBカーニーへのパスが2ydsロスとなって3&アウト。
- GB陣6から。RBグラントの5ydsラン、17ydsラン、イリーガルユースオブハンド(STL)でGB陣33へ。しかし3rdダウン10からのQBスクランブルは9yds止まり。
- STL陣15から。RBジャクソンのノーゲイン、WRエイヴリーへの4ydsパスのあと、CBウッドソンがインターセプト。
- STL陣26のチャンス、WRドライバーのエンドアラウンドで13ydsゲイン。RBグラントの3ydsランのあと、FBクーンに10ydsTDパス成功。19点差。
- 残り4分37秒。TEマクマイケルへの20ydsパス、16ydsパスなどでGB陣36へ。しかしフォルススタートが響いて4thダウン5のパスは失敗に終わる。
- 残り2分27秒、GB陣30からの攻撃。RBグラントの2yds、5yds、7ydsランで1stダウンを取って2ミニッツへ。さらに3yds、8ydsランを重ね、あとはニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは13/23、269yds、2TD、0INTでレーティング126.9。
- 今回もプレッシャーに苦しんだが、第1QにDEレナード・リトルに2サックされたあとは、なんとかサックされずに済んだ。
- 今回もパスプロの問題から走らざるをえなかったが、効果的なスクランブル(8回38yds)でオフェンスを助けた。QBドローでTD決める直前の12ydsスクランブルもよかった。
- 第4Qの5ydsTDランはデザインされたQBドローで、エンプティ・バックフィールドでディフェンスを散らし、目の前にいたディフェンダーを好フェイクでかわした。
- QBロジャースのハイライト映像はこちら。
- チームラッシングは37回152yds(平均4.1)。といってもQBロジャースのスクランブルとWRドライバーのエンドアラウンド13ydsを除くと、通常のランプレーは28回101yds(平均3.6)。先週とは違い、止められてもランを諦めなかったのはよかった。
- 先発RBライアン・グラントは26回99yds(平均3.8)。ランブロッキングが相手フロントラインに圧倒されてしっかり止められる場面が目立った。しかし後半途中からランが出るようになり、点差が開いた最後は相手ディフェンスが力尽き、数字を稼ぐことができた。
- RBブランドン・ジャクソンは今回も欠場し、RBデショーン・ウィンは1回1ydsのみ。
- FBジョン・クーンは第2Qに1ydsTDランを決め、第4Qにはダメ押しの10ydsTDパスキャッチ。どちらもRBグラントへのランと見せたもの。
- WR陣は以下のとおり。第3QにWRネルソンとWRジョーンズが連続落球する場面があったが、その他はまずまず。
- グレッグ・ジェニングスは2回103yds。わずか3回しかターゲットにならなかったが、第2Qの50ydsと第4Qの53ydsパスキャッチ(開幕戦の決勝TDと同じプレー)は、どちらもタッチダウンに結びつく素晴らしいプレー。手首を負傷し、第3Q前半はサイドラインにいることが多かった。
- ドナルド・ドライバーは4回95yds、1TD。第2Qの46ydsパスキャッチは、相手DBともつれながらワンハンドでキャッチした見事なプレー。第4Qには意表を突いたエンドアラウンドで13yds走っている。
- ジェームズ・ジョーンズは落球が響いてパスキャッチゼロ。
- ジョーディ・ネルソンは3回46yds。ロングパスを確保できなかったが、直後の24ydsパスキャッチはうまいスライディングキャッチ。
- ブレット・スウェインはパスキャッチ機会なし。
- TE陣はパスプロの仕事が多く、ドナルド・リーが2回10yds。ジャーマイケル・フィンリーはゼロ。
- LTクリフトン欠場のため、先発OL陣は左からLTカレッジ、LGスピッツ、Cウェルズ、RGシットン、RTバーバー。第3QにLTカレッジの靴が脱げたときには、2プレーだけT.J.ラングが左タックルに入ったらしい。
- 被サックは2回で、どちらも第1QにRTバーバーがDEレナード・リトルにやられたもの。第2Q以降はサックを許さなかったとはいえ、パスプロは不安定だった。第3Q末にRBグラントの連続7ydsランが出たあたりがターニングポイントで、相手がラン警戒のためにパスプロが楽になる好循環となった。
- トータルオフェンスはパッカーズ402ydsに対してラムズ336yds。タイムオブポゼッションはパッカーズが30分19秒とわずかにリード。
- 3rdダウン成功率は2/9の22%と不振。ランが止められて3rdダウンロングに追い込まれることが多く、点が取れるときは2ndダウンまでにあっさり決めてしまうパターン。ラムズは4/14の29%で、RBジャクソンのランを止めたときはよかった。
- パッカーズの犯したターンオーバーはゼロ。ターンオーバーバトルを制したことが勝利に直結した。
- 奪ったターンオーバーは3つ。
最初のFGブロックを含めれば4つ。
- 第1QのFGブロックはDEジョニー・ジョリーが突破して手に当てたもので、CBブラックモンがダイレクトにキャッチしてGB陣43まで18ydsリターン。先制FGをお膳立てした。
- 次のシリーズはSTL陣15でのファンブルリカバー。投げようとしたQBバルジャーの手からOLBキャンプマンがボールを叩き落とし、DEジョリーが地面すれすれでキャッチ。パスインターセプトかと思われたが、まあどちらでもいい。
- 次のシリーズもSTL陣12でのファンブルリカバー。RBスティーヴン・ジャクソンの手からDEジェンキンズがボールを掻き出し、CBアル・ハリスが素早く押さえた。
- 第4Q残り6分19秒、CBチャールズ・ウッドソンの今季3回目のインターセプト。DEジョリーのプレッシャーも効いていた。直後にFBホールへのTDパスが決まって19点差となり、スタンドはガラガラに。
- パス守備はQBマーク・バルジャーとQBカイル・ボラー合計で16/31の164yds、2TD、1INTのレーティング76.7。RBジャクソンはパスレシービングでも5回46ydsと稼ぎ頭だった。
- パッカーズのサックはOLBアーロン・キャンプマンの1回のみ。
- ラン守備は33回149yds(平均4.5)。RBスティーヴン・ジャクソンに27回117yds(4.3)を許したが、先週よりは多少マシか。
- ランを止めるため、SSデリック・マーティンを下げてILBブランドン・チラーを入れ、5LB・3DBで守る場面も多かったようだ。
- 第3Q冒頭からILBニック・バーネットに代わってILBデズモンド・ビショップが入った。ヒザのACL断裂から復帰してきたILBバーネットは1試合40スナップと決めているため、とマッカーシーHC。
- DL陣ではB.J.ラジがNFL初出場を果たしたいっぽう、DEモンゴメリーがアクティブ登録から外れた。ラジは主に左DEで出場し、スタッツなし。
- 反則は6回51ydsと先週より改善された。ラムズは6回40yds。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが2回平均24.5yds。可もなく不可もなし。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが2回平均5.5ydsと今ひとつ。
- Pジェレミー・カピノスはパント4回平均50.0yds、ネット44.3ydsと申し分なし。蹴り損ないが一度もなかった。
- Kメイソン・クロスビーは48yds、38yds、25ydsと3本全て成功させたが、第4QにPATを失敗している。
- カバレッジチームはどちらもまずまず。試合最初に42ydsのキックオフリターンを許したあとはよかった。
- ケガ人は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスが前半最後あたりで手首を負傷したが、第3Q途中から復帰。
- WRジェームズ・ジョーンズは第3Qに指を負傷したが、すぐに復帰。
- アクティブ登録から外れたのは、RBジャクソン(足首)、FBジョンソン、LTクリフトン(足首)、RTジャコミニ、DEモンゴメリー、OLBトンプソン、SSビグビー(ヒザ)、CBアンダーウッド。
- 先日パッカーズから解雇されてラムズに加わったWRルヴェル・マーティンとSアンソニー・スミスはどちらもインアクティブで、試合には出場せず。同じく元パッカーズのRBサムコン・ガドーはボールキャリー、パスキャッチともになし。
- この日のキャプテンはTEリー(オフェンス)、NTピケット(ディフェンス)、ILBチラー(スペシャルチーマー)の3人。NTピケットとILBチラーは元ラムズなので、その配慮だろう。