グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年9月 2日
- 今週唯一のフルパッド練習。QBマット・フリンはチーム・ドリルに参加せず、タイタンズ戦欠場の公算が大きくなった。(後述のようにFG練習には参加)
- この日はQBブライアン・ブロームが好調で、今夏最高といっていいほど。「今日のブライアンはよかったと思う。先日のゲームでもよいプレーをしたしね。彼は進歩し始めていると思うよ」とマッカーシーHC。
- いっぽうQBアーロン・ロジャースはインターセプトを連発。というのもタイタンズ戦を欠場予定のCBウッドソンとCBハリスがディフェンスのスカウトチームに入っていたためで、「ずるいよ、インチキしてる。こちらが投げるコースをあらかじめ知っていて、パスが来る場所を狙って来るんだから」とQBロジャースは笑っている。
- 新人T/G T.J.ラングが初めて練習を休んだ。足の問題のようで、検査の結果待ち。
- ここまでのプレシーズンゲームでTEドナルド・リーとTEジャーマイケル・フィンリーの出場スナップ数はほぼ互角だが、起用法が違っている。TEリーは出場52スナップのうち通常のTE位置にセットしたのが32回(61.5%)。いっぽうTEフィンリーは49スナップのうち通常のTE位置にセットしたのは19回(38.8%)だけで、ワイドにセットして大型WRのように使うプレーが目立っている。
- 好調なTEフィンリーについてベン・マカドゥーTEコーチは、「まだプレシーズンだし、改善すべき点は多い。しかし彼が今後も成功におごらず、頭を低くして努力を続ければ、活躍の可能性は高いと思う」と語り、メンタル面が成功の妨げにならないよう注意している様子。ブロッキングの進歩については、「フットワークや、ブロックで狙うポイントがずいぶん進歩した。今はとどめをさすためのヒザのドライブに重点を置いている。『 代数 I 』から『 代数 II 』に進んだってところかな」
- B.J.ラジはこれまで左ディフェンシブエンドばかりだったが、この日はセカンドチームのノーズタックルに入った。契約ホールドアウトで13日間も合流が遅れたために少しずつ(頭脳面での)負担を増やしてきたが、開幕に向けてペースが上がってきた。
- ノーズタックルについてB.J.ラジ。「エンドと大きく違うわけじゃない。コンテインの部分であちこち違うところはあるけど、相手をアタックするやり方はそう違わない。新しいポジションを学ぶといっても、手に負えないほどじゃない。コーチから聞いた話では、シーズンに入ったら試合でアクティブ登録されるDLは5人だけだそうだ。だから僕は両方やらないと」
- 同じく1巡指名のOLBクレイ・マシューズもハムストリング負傷で3週間休み、OLBポピンガに遅れをとってしまった。開幕まで実戦的練習の機会そのものが少なくなってきたが、コーチ陣はスターター奪回のチャンスをできるかぎり与えたい様子で、この日もマシューズはニッケル隊形で1stチームに入った。「自分の力を示すチャンスを与えられている。ほったらかしにされず1stチームに入れてもらえるのはありがたいよ。今日はメンタル・エラーが1回だけだった。ディフェンス習得は進んでいるし、前進していると感じる」
- 今週ようやく初出場するILBニック・バーネットだが、コーチたちは開幕スターターを明言したわけではない。「プレシーズンで一通りのことを見なければならない。復帰の過程はすべて順調で、予想したとおりのスケジュールで来ている。しかしやはり実戦での戦いぶりを見てみたい」とケイパースDC。ILBチラーとILBビショップのプレー内容がよいのだから焦る必要はない、という面もありそうだ。
- いっぽうILB A.J.ホークは、ニッケル守備での出番をチラーに譲る可能性がますます高くなってきた。実戦ではニッケル守備が試合全体の半分を占めるため、これで出場時間が半分に削られることになる。「きわめてアスレチックな選手が2人揃っているからね。チラーはアスレチック能力を活かしたプレーで、カバレッジ能力が高い。ニック(バーネット)は競争心が非常に強く、方向転換が素晴らしい。我々がサブ・パッケージでやろうとしているディフェンスに、彼らはとてもよくマッチしている」とウィントン・モスILBコーチ。
- 今夏のSSアタリ・ビグビーのプレーぶりは非常に地味で、昨年の不振が続いているように見える。または一昨年後半の活躍がまぐれだったのか。いっぽうFA加入のSアンソニー・スミスは波はあるものの、ARI戦でのインターセプトなどアグレッシブなプレーを見せており、「いつまでビグビーに先発を続けさせるつもりか」という地元メディアの声が大きくなってきた。いまのところ首脳陣は先発ビグビーを替える様子はなく、Sスミスは一部のダイム・パッケージだけの出場に留まっている。
- この日のFG練習ではQBマット・フリンが全てホルダーを務め、Kメイソン・クロスビーは28ydsから50ydsまで8本すべて成功。先日の不調は代役ホルダーのせい、という説を裏付ける結果となった。
- テッド・トンプソンGMは定例会見で「昨年Pジョン・ライアンをカットしたのは誤りだったのでは?」と質問され、 「やり直しができるものではない。失敗人事だった、と単に認めるよりも少々複雑な問題だ」となにやら苦し紛れのコメント。「どう複雑?」とさらに問い詰められると、「とにかく複雑なのだ」
- カーディナルズのウィゼンハントHCが先日の敗因として、「相手は(対戦相手に応じた)ゲームプランを立て、こちらはしなかった」とコメントしたことに対し、パッカーズのジョー・フィルビンOCが反論。「いつもどおりのことをしただけだ。相手が先発組をどれだけ出すかわからないのに、準備に時間などかけていられないし、特別なことをしなかったのは間違いない」