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Packers - Bears Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年9月15日
- ベアーズディフェンスに苦しめられた展開についてマイク・マッカーシーHC。「こちらのフロントラインを、彼らは非常に効果的に攪乱したと思う。ラヴィー(スミスHC)はアグレッシブなゲームをコールした。その点はプレシーズンと同じだったが、これまで対戦した時とは3rdダウンでのカバレッジが少し違っていた。こちらはプロテクションの点でうまく対応できず、オフェンスがリズムに乗れなかった。3rdダウンロングばかりに追い込まれてラン/パスのバランスよい攻撃ができず、不利な戦いを強いられた。QBがさんざんヒットされ、望んでいたようなパスプロテクションではなかった」
- ジョー・フィルビンOC。「期待したような内容ではなかった。それでも選手たちはよくアジャストし、よいエクセキューションをしてくれて、その結果は見てのとおりだ。『今日は相手を完璧に打ちのめした』などと言う気は毛頭ない。しかし一番大事なところで、彼らはやってくれた」
- WRグレッグ・ジェニングス。「みんなよく覚えているように、去年は接戦を勝つことができず、そのせいでシーズンを失った。今日は僕らが試合を勝ち切ることができると示すチャンスだった。僕らは接戦を勝つ力がある。それを示すことができた。僕らは試合を通しては活躍できなかったが、一番大事なところで、仕事をやってのけた」
- QBアーロン・ロジャース。「去年も自分の能力への自信を失ったわけではないけど、ああして試合最後で自分がミスをして惜敗ばかりだっただけに、お前がなんとかしてくれと期待される状況に追い込まれて、こんな風に開幕を飾れたのは嬉しいね。切羽詰まった勝負どころで、自分がビッグ・スローを決めて、最大のプレーメーカーであるグレッグにボールを渡せたのは、すごく重要なことだ。僕自身にとってもチームにとっても」
- プレシーズンとは違い、QBアーロン・ロジャースは最後のドライブが始まる時点で4サック・9ヒットを受けていた。「いけるという気持ちはあったけど、みんなに言ったのは1つだけ。僕に1ドライブだけくれと。この1ドライブだけ僕を守ってくれ、とラインマンたちに言った。僕に時間をくれ、そうしたら僕らは攻め込んで得点を決めてみせるからと」
- 決勝の50ydsTDパスは、試合残り1分18秒、フィールド中央での3rdダウン1から飛び出した。
- 本来はRBグラントのランプレーのコールだった。こちらはタイムアウトが3つ残っていて相手はゼロのため、残り時間をコントロールしつつ、逆転FGが確実なところまで進めればよい。ところがWRジェニングスが間違った場所にラインナップしたため、QBロジャースはタイムアウトを取らざるをえなくなった。そこでマッカーシーHCがプレーを変更し、"Fake 94 Y Wheel Z Post" をコール。 (おそらく"Y"レシーバーのTEリーが"Wheel"ルートを走り、"Z"レシーバーのWRジェニングスが"Post"ルートを走る、ということなのだろう)
- RB/FB/1WR/2TEという、いわゆるジャンボ・パッケージに対し、相手は当然ランを警戒。右サイドへのランと見せかけてプレーアクション。ファースト・オプションはTEドナルド・リーだったため、WRジェニングスはパスが来ると予想していなかったが、相手CBネイサン・ヴァッシャーがつまづいたためにフリーになった。「あれで道が開けたんだ。アーロンが逆サイドに目を向けさせてくれたから、中央にいたセーフティは逆サイドに行った。あんな簡単な仕事はなかったよ」とWRジェニングス。
- このプレーコールについてCジェイソン・スピッツ。「マイク(マッカーシーHC)はこういうコールをするガッツがあるんだよ。むろんこのスキームにも自信を持っている。TDになったんだから、完璧なコールだった。アーロン(QBロジャース)は生まれながらのリーダーだ。厳しい局面に追い込まれたとき、こいつにボールを渡したいと思うような男だ」
- 昨季は接戦の最後に逆転ドライブが成功させられず、このオフシーズンは2ミニッツオフェンスの向上が最大のテーマの1つだった。「少しでも時間があれば2ミニッツの練習をしたからね。今日はフラストレーションのたまるゲームだったが、おおむね選手たちは落ち着きを保ってプレーしてくれた。少なくともターンオーバーを犯さなかったし、一番大事なところでいいプレーを決めてくれた。あれを除けば、目も当てられないような内容だったがね」とジョー・フィルビンOC。
- DEオグンリエに圧倒され、苦戦の最大の要因となったRTアレン・バーバー。「出だしはちょっと緊張してしまい、技術的なミスがいくつかあった。落胆していないと言ったら嘘になる。少し自分にがっかりしているよ。でも後半は、自分の気持ちを見つめ直し、教えられたとおりのプレーをすることに集中して、内容も少しよくなった。あのままやられっぱなしで試合最後まで行くわけにはいかなかったから」
- RTアレン・バーバーの不振についてジョー・フィルビンOCは、「そうだね、私も心配だ。自分のQBがあんなふうにヒットされてばかりいれば、いつだって心配だよ。我々はフィルムを詳しく検討しなければならないし、とても心配している」と率直に認めている。
- いっぽうマッカーシーHCはもう少し慎重で、「彼を非難したくはないが、アレン・バーバーにいくつか拙いプレーがあったのはたしかだ。サックのうち3つは(パスプロの人数を増やした)7メンプロテクションでのものだと思うが、そんなことではオフェンスが成り立たない。明日フィルムを検討し、オフェンス全体として修正していきたい」
- RTバーバーの不振で、「RTマーク・タウシャーとの再契約を考えるべきでは」という声が早くも地元メディアには出てきている。いまタウシャーはACL断裂からのリハビリの最終段階あたりで、来月あたりには復帰可能になるかも、と見られている。
- ドム・ケイパースDCは3-4ディフェンスのデビュー戦に満足の様子。「これはプレイヤー主体のゲームだった。大きなプレーを成功させるのは(プレーコールではなく)選手たち自身だ。私は常にそう信じている」と語ったあとで楽観を戒めるように、「まあ勝った後はいつでも気分はいいものでね」
- INTに終わったQBカトラーの最後のパスについてCBアル・ハリスは、「あそこに来たのは驚いたよ。彼はもうNFL4年目だ。もうちょっとマシにできると思うのが当然だろう。何を思っていたのか、とっさに何を考えてたのか。プレッシャーにも影響されたんだろう。それでも彼は優秀なクォーターバックだし、まだ移籍最初の公式戦だからね。問題点は修正し、だんだんよくなっていくだろう」と語っている。冷静なコメントのわりには、フィールドを去るときの興奮ぶりはすごかった。(写真)
- CBハリスのインターセプトでとどめを刺したことについてFSニック・コリンズ。「あれはものすごく大きい。僕らの自信にとってもね。去年は、試合最後になんとかして負ける道を見つけてしまうって感じだった。今回はしっかり止めた。それができるということを僕らは疑っていなかった。新しい年、新しい気構え。この違いは大きい」
- DEカレン・ジェンキンズは(衰えたとはいえ)LTオーランド・ペイスらを相手にして、6タックル、1サック、3ロスタックル、2QBヒットの大活躍。 「試合を通して最も活躍したのは彼であり、ディフェンス成功の最大の要因だった」としてJournal Sentinel紙は "Player of the Game" に選んでいる。
- 第2QにインターセプトリターンTD目前まで行ったCBトラモン・ウィリアムズだが、その直前にも立て続けにINTチャンスがあった。「少なくとも2インターセプトを決められたはずだった。チームとしては(4回でなく)6回できたはずだった。そうすればもっと楽な試合だったろう。でもシカゴとグリーンベイはいつもこうして最後までもつれるものさ。フットボール界としても素晴らしいことだ」
- CBウィリアムズのファンブルをめぐってベアーズのラヴィー・スミスHCはレッドフラッグを投げたが、レビューの結果、ボールの位置がCHI陣3ydsからCHI陣1ydsに進んでしまい、ベアーズにとってヤブヘビとなった。ランブロッキングにも苦しんでいたパッカーズにとってこの2yds前進は大きく、なんとか一発でRBグラントのランを押し込むことができた。
- 実質エースレシーバーといっていいTEグレッグ・オルセンをパスキャッチ1回8ydsに封じ込めたのも勝因の1つ。CBウッドソンが付くことが多かったようだ。
- ディフェンスのシグナルコーラー役のILBニック・バーネットがローテーション起用でしょっちゅう引っ込むため、ヘッドセットと通信をILB A.J.ホーク(2番手シグナルコーラー)のものと切り替えるのにスタッフは忙しかったらしい。
- ベアーズのフェイクパントに反応してタックルを決めたWRブレット・スウェイン。本人によると、左サイドのガンナーをダブルチームする構えから、スナップ直前にインサイドに入ってフェイクを警戒した、とのこと。「よく見えるアングルに僕はいたからね」
- 相手のビッグプレーを防いだスペシャルチームをマッカーシーHCは称賛。「スペシャルチーム全体を通して、素晴らしいプレーをしてくれた。あのフェイクパントは、どちらに転んでもビッグプレーだった。むこうにとっては思い切ったコールだが、テクニック、基本技術、自分の目を信じる、といった普段から心がけていたことが実行できたよい例だ」
- 第1Qの49ydsFG失敗について、Kメイソン・クロスビー。「(スナップからホールドまでの)オペレーションはよかったと思う。ただ、開幕戦ということもあってちょっと力が入りすぎたのか、少し左にひっかけてしまった。しっかりヒットはできた。左から戻ってくると思っていたのが、そのまま戻ってこなかった。惜しかったけど、その後は波に乗れた。2つのFGもよかったし、キックオフもよかった」
- WRドナルド・ドライバーは出場112試合連続でパスキャッチを決め、自分の持つ球団記録を更新中。通算レシービング(8028yds)でもドン・ハトソン(7991yds)を抜いて球団史上3位に。1位はジェームズ・ロフトン(9656yds)、2位はスターリング・シャープ(8134yds)。
- マッカーシーHCによると、SSアタリ・ビグビーはヒザの捻挫とのこと。今のところ、ケガ人らしいケガ人は他に報告されていない。
- ベアーズのMLBブライアン・アーラカーは右手首の脱臼で今季絶望、とシカゴ・トリビューン紙が速報している。SLBピサ・ティノイサモアはヒザの後十字靭帯(PCL)捻挫で、こちらもしばらく欠場か。
- 試合前に行われる場内の選手紹介では今回はディフェンスのスターターが紹介されたが、ILBブランドン・チラーとCBトラモン・ウィリアムズを含む計13名だった。
- レプリカジャージを買い換える金がなければこうするしかない、というファンの姿。