1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Rams (5-6) | 0 | 10 | 0 | 7 | 17 |
Packers (7-4) | 7 | 14 | 7 | 17 | 45 |
天気は晴れ。気温は-2℃。この月曜日はブレット・ファーヴの200試合連続先発出場を記念して "Brett Favre Day" とすることを、ウィスコンシン州知事ジム・ドイルが先週発表。まさにそれにふさわしい試合となった。パッカーズはエースRBグリーンを欠きながらもオフェンスが機能し、1勝4敗からの6連勝を飾った。
第1Q。パッカーズが3&アウトに終わった後、ラムズの3rdダウン5で、CBトーマスがWRブルースにファンブルフォース、CBキャロルが拾ってそのまま左サイドライン際をエンドゾーンまで突っ走り、7点を先制。ラムズはWRマクドナルドへの16ydsパス、WRブルースへの22ydsパスなどでレッドゾーンに進むが、3rdダウンでDEトゥルーラックのサックが飛び出し、42ydsのFGを失敗。パッカーズはWRファーガソンへのパスとダヴェンポートのランでSTL陣に進むが、FG圏には入れずパント。
ラムズはRBジャクソンのランを中心にボールを進め、第2Qに入ったところで34ydsのFGを成功。パッカーズはRBダヴェンポートのランが出始めるとようやくオフェンスが噛み合い、最後はTEフランクスへのTDパスが通って7点追加。次の攻撃でも、ダヴェンポートの31ydsラン、TEフランクスへの29ydsパスで一気にSTL陣レッドゾーンに進み、最後はWRウォーカーへのTDパス成功。残り3分を切ってラムズは、ミドルレンジのパスを立て続けに通し、最後はWRブルースへの4ydsTDパスが決まって11点差でハーフタイムへ。
第3Q。反則もあってラムズはGB陣30まですんなりと進むが、エンドゾーンへのWRブルースへのパスをCBキャロルが見事にインターセプト。パッカーズはWRファーガソンへの27ydsパスでフィールド中央付近に進むがそこまで。ラムズはGB陣41での3rdダウン1でファンブルロストかと思いきや、プレー開始寸前にタイムアウトを取っていたとの判定で取り消しに。しかし42ydsのFG隊形からトリックプレーでKウィルキンズが走ったが、しっかり止めてターンオーバー。パッカーズはそのチャンスにダヴェンポートの37ydsランとWRドライバーへの15yds、16ydsパスであっという間にタッチダウン。18点差。
第4Qに入ったところでラムズは、WRブルースへのパスで56ydsゲインし、RBフォークへの8ydsTDパスで再び11点差に。しかしパッカーズは、ダヴェンポートとRBフィッシャーのランを中心に11プレー、6分弱を費やして3点を追加。ラムズはいきなりWRブルースへの33ydsパスでGB陣に入るが、サック&ファンブルなどで4thダウン17となり、ギャンブルできずパント。残り6分15秒からパッカーズはRBダヴェンポートのランで1stダウンを重ね、2ミニッツを切ったところで40ydsのTDランが飛び出してダメ押し。残り1分を切ったところで、ラムズのWRブルースが今日2つ目のファンブル、SホーソーンがリターンTDを決めてダメ押しのダメ押し。
Packers Injury Report | ||||
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Player | Pos. | Injury | Status | Notes |
Torrance Marshall | LB | Hamstring | Out | IR入り |
Walter Williams | RB | Ankle | Out | 欠場 |
David Martin | TE | Knee | Out | 欠場 |
Ahman Green | RB | Ribs | Questionable | 微妙 |
Nick Luchey | FB | Shoulder | Questionable | 微妙 |
Najeh Davenport | RB | Hamstring | Probable | 出場予定 |
Robert Ferguson | WR | Groin | Probable | 出場予定 |
Michael Hawthorne | S/CB | Ankle | Probable | 出場予定 |
Darren Sharper | S | Knee | Probable | 出場予定 |
Rams Injury Report | |||
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Player | Pos. | Injury | Status |
Chris Dishman | G | Knee | Out |
Dejuan Groce | CB | Knee | Doubtful |
Torry Holt | WR | Knee | Questionable |
Antuan Edwards | S | Groin | Probable |
Travis Fisher | CB | Knee | Probable |
Kevin Garrett | CB | Concussion | Probable |
Tony Hargrove | DE | Neck | Probable |
Leonard Little | DE | Neck | Probable |
Grant Williams | T | Shoulder | Probable |
Probable Questionable Doubtful Out |
: 出場可能性75% : 出場可能性50% : 出場可能性25% : 欠場 |
ライオンズのマリウッチHCは先週、寒冷地に慣れない自軍のルーキーたちのために、アイス・スクレイパー(車のウィンドウに付いた氷や雪をこそげ落とすやつ)をプレゼントした。グリーンベイでQBコーチをしていた時代に、教え子のファーヴと付き合った経験から身についた知恵なのだという。
12月のある日、若き日のブレット・ファーヴが、ディナーに招待されてマリウッチ家にやってきた。吹雪だというのに、この南部男はTシャツに短パンにサンダル、といういでたち。さて帰る段になったとき、ファーヴの車には10センチも雪が積もり、彼は雪を落とすブラシもスクレイパーも持っていなかった。「これは見ものだ・・・」とマリウッチは妻ゲイルと話しながら家の中から見守っていた。
ファーヴがどうするかと思いきや、彼は雪を落とさないまま車に乗り込むと、窓を下げて首をそこから突き出し、そのまま運転して家に帰って行ったのだ。「私は怒鳴りながら道を追いかけたが、彼は構わずに行ってしまった。彼にはスクレイパーが必要だった。だからルーキーたちにやる必要があるんだよ」とマリウッチHC。
この木曜日、毎年恒例の感謝祭ゲームがデトロイトとダラスで行われたが、パッカーズはライオンズと同地区のため、この試合の対戦相手に選ばれる率が高く、実際2001年と2003年の感謝祭にライオンズと対戦している。しかし木曜日の試合なので中三日で試合をしなければならず、この日程を喜ぶチームはまずない。
「(2001年に行ったばかりなのに)昨年もウチが選ばれて、ちょっと驚いたよ。でもきっとNFLとしては、ブレット・ファーヴを全国に放送させたいのだろう。視聴率がすごい日だからね。とにかく、こちら側には発言権はないのだ。うちのコーチで、この対戦を楽しみにしてたコーチは見たことがない。ロン(ウルフ元GM)も嫌っていた。ホームだろうとアウェーだろうと、たいへんな週なんだ。準備が大変だ」とボブ・ハーラン社長。
水曜日の記者会見でQBブレット・ファーヴは、1勝4敗となった時には自信が揺らぎ、不安感を乗り越えなければならなかった、と振り返っている。「チームを失望させてしまった、と僕は感じていた。ワンマン・チームでないことは、承知しているけどね。僕の場合、これほど長くプレーしていれば、個人的にもチーム的にも、あらゆる出来事を経験するものだ、ということなんだと思う」
「1勝4敗スタートなんて、自分にとっては初めての経験だった。実際のところ、あそこから立ち直れる、という確信はすごくあった。でも、自分への自信はかなり揺らいでいたよ。それは認めることができる。アスリートにとって難しいことがいくつかある。ミスを認めること、緊張してると認めること、怖いと認めることなどだ。僕はそれら全てを経験済みだ。別に問題はない。そうであっても優れたフットボール選手でいられるし、同時に、自信がガタガタになることもあるんだ。何事も完璧には行かないし、期待通りのプレーがいつもできるわけじゃないから。もしそんなことができれば、何も面白くない」
「自分も普通の人間、それが現実だ。いつかはキャリアの終わりがやってきて、スポットライトの消える時が来る。普通の人間でいなければ、その時にツケが回ってくることになるんだよ」
RB不足に陥ったパッカーズは、元ブラウンズのRBジェームズ・ジャクソンと契約した。ジャクソンはマイアミ大から2001年のドラフト3巡で指名され、過去4年間で先発16試合、ラッシング321回1071yds(平均3.3yds)。最近はブッチ・デイヴィスHCから干された状態が続いており、この夏にもいろいろとトレードの噂があったが、先週ついに解雇された。いま手に入るRBの中では、おそらく最も実績のある選手。
身長5フィート10(178cm)、体重215ポンド(97kg)。背番号は20。大学時代はTEフランクスやRBダヴェンポートとともにプレーし、マイアミ大史上3位の通算2,953ydsラッシングを記録している。インサイドをゴリゴリ進むようなタフなタイプではなく、かといってさほどスピードがあるわけではなく(40yds走4.62秒)、やや中途半端なタイプかもしれない。ただし、ブラウンズは毎年常にオフェンシブラインが弱いため、RBたちには気の毒な環境だった。
RBジャクソンと入れ替わりに、控えLBニック・ロジャースが解雇された。彼は先月半ばにも、一時的なWR不足のためいったん解雇され、3日後に再契約している。
他にもプラクティス・スクワッド契約が2つ。先日ロースターからカットされたWRケルヴィン・カイトと、RBクリス・ロバートソンがプラクティス・スクワッドに加わり、入れ替わりにSデヴィッド・ヤングが解雇された。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (6-4) | 0 | 3 | 0 | 13 | 16 |
Texans (4-6) | 0 | 13 | 0 | 0 | 13 |
雨のため、開閉式の屋根を閉じての試合となった模様。
立ち上がりは、両チームとも得点圏まで進みながら、FGを失敗するというもどかしい展開。第2Qに入ったところでパッカーズは、WRドライバーへの50ydsパスで敵陣ゴール前に迫るが、TDが奪えず3点どまり。ここからは完全にテキサンズのペースで、WRアンドレ・ジョンソンへの49ydsパスのあと、RBデイヴィスへの6ydsTDパスで簡単に逆転。前半2ミニッツに入ったところで3点を追加したテキサンズは、パッカーズが3&アウトの後、好パントリターンとQBカーの24ydsスクランブルで、さらに3点を追加して10点差でハーフタイム。
後半に入ってもパッカーズはフィールドポジションが悪く、しかも相手反則でもらった1stダウンでQBファーヴのロングパスがインターセプトされるというチグハグな展開が続く。しかし、DEバジャ=ビアミラの2サックなど、ディフェンス陣が頑張って後半はほとんどGB陣に進ませず、10点差のまま第4Qへ。
ようやく反撃を開始したパッカーズは、QBファーヴがWRファーガソンへ23yds、TEフランクスへ27yds、最後はWRドライバーに24ydsのTDパスを通して3点差に。次のオフェンスでは、HOU陣36での3rdダウン16で、QBファーヴがWRドライバーに15ydsパスをヒットして同点FGに結びつける。両者パントのあと、ちょうど残り2分からパッカーズの決勝ドライブ。WRチャットマンへの11ydsパスで敵陣に入り、HOU陣40での3rdダウン7、右サイドライン際のWRドライバーに12ydsのパスを通して、残り4秒でタイムアウト。Kロングウェルが46ydsのFGを成功させ、パッカーズは4連敗のあとの5連勝を、見事なサヨナラ勝ちで飾った。
プラクティス・スクワッドにいたRBウォルト・ウィリアムズがロースターに昇格し、入れ替わりにWRケルヴィン・カイトが解雇された。RBダヴェンポートのケガと関係がある人事なのは明らかだ。ウィリアムズは、この春NFLヨーロッパ(ケガで4試合しか出場できなかったが)でプレーし、この夏のキャンプでは3番手RBフィッシャーをプッシュするほどの活躍を見せていた選手。グランブリング州立大では、RBだけでなくWRとしてもプレーしており、リターナーもできる。
Packers Injury Report | ||||
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Player | Pos. | Injury | Status | Notes |
David Martin | TE | Knee | Questionable | 欠場の見込み |
Najeh Davenport | RB | Hamstring | Questionable | 微妙 |
Ahman Green | RB | Knee | Probable | 出場予定 |
Grady Jackson | DT | Illness/ Knee |
Probable | 出場予定 |
Darren Sharper | S | Knee | Probable | 出場予定 |
Texans Injury Report | |||
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Player | Pos. | Injury | Status |
Jason Simmons | CB | Head | Doubtful |
Tony Hollings | RB | Hamstring | Questionable |
Antwan Peek | LB | Ankle | Questionable |
Gary Walker | DE | Foot | Questionable |
Chester Pitts | G | Ankle | Probable |
Todd Wade | T | Ankle | Probable |
Probable Questionable Doubtful Out |
: 出場可能性75% : 出場可能性50% : 出場可能性25% : 欠場 |
Cフラナガンの戦線離脱を受けてスターターに昇格したCグレイ・ルーガマーは、最初のジャイアンツ戦で2つの手痛い反則(計25yds)を犯し、しかもDTウィリアムズ・ジョセフの突破を許し、QBファーヴの脳震盪の原因を作ってしまった。さんざんなスタートだったが、その後立ち直って堅実なプレーをしていることが、好調なオフェンスを支えている。「あの時はやはり多少の心配はあった。しかしあの後は、大きく進歩して、非常によく仕事をこなしている」とシャーマンHCは評価している。
「フラナガンと遜色ないセンターなど、リーグに何人もいない。同じようにしろというのは無理な話だ。しかしルーガマーがちゃんと仕事をしていなければ、ウチのオフェンスは今のようには機能していなかっただろう」とシャーマンHC。ロスリーOCは、「今でも"フラニィ"の不在は痛いよ。彼は走れて、スクリーンでより良く貢献してくれるからね。フラナガンの他には誰もできないだろう。しかしグレイはタフなハードワーカーで、いい仕事をしてくれている」と語っている。
QBファーヴは、「彼ならいいプレーをしてくれると、以前から予測はしていた。しかし、5人のラインマンが互いに安心感を持てるようになるには、プレーを重ねていくしかない。そして1人欠けると、ランニング・ゲームの全てが乱れかねない。パッシング・ゲームも同じだ。QBへのエクスチェンジひとつをとってもそうだし、ショットガンのスナップもそうだ。でも今は、プレーを重ねるごとに、試合を重ねるごとに、より安心感を持てるようになってきている」
Journal Sentinel紙のクリフ・クリストルが興味深い分析をしていたので、その一部を紹介。
ヴァイキングス戦では、第4Q残り9分を切るまではブリッツは比較的少なく、パスプレー31回のうち21回が4メンラッシュだった。その間ヴァイキングスはパス12/19、180yds、17得点。そこまでは、どちらかというとQBカルペッパーは4メンラッシュに対して成功を収め、パッカーズがブリッツを入れると4/9、32ydsしか投げることができなかった。
しかし、その残り9分まではヴァイキングスのハイパワー・オフェンスを17点に抑えていた、というのが重要なところだ。モス不在のWR陣を、パッカーズ守備はほぼシャットアウトしていた。4メンラッシュに対して、WRバールソンはパスキャッチ3回27yds。WRロビンソンは1回22yds。パスラッシュが効かずQBに時間を十分与えていたにも関わらず、WR陣はカバーを振り切ることができていなかった。3回はカルペッパーはRBに投げなければならなかったし、サックのうち2回は4メンラッシュによるものだった。
しかし残り9分を切ったところから、パッカーズ守備はギアを切り替えた。パスプレー17回のうちブリッツ9回。その結果、わずか2ポゼッション、7分半でヴァイキングスは14点を挙げ同点としたのだ。
MIN陣24での3rdダウン15、カルペッパーはブリッツに対してWRバールソンに24ydsパスをヒット。MIN陣45での3rdダウン13、ブリッツに対してRBウィリアムズに11ydsパスをヒット、4thダウン2でのギャンブル成功をお膳立てした。GB陣35での3rdダウン10、今度もブリッツに対し、WRロビンソンに17ydsパスをヒット。このTDドライブで7点差としたヴァイキングスは、次の同点TDドライブにはわずか3プレーしか要しなかった。ブリッツに対し、WRバールソンへの40ydsパスを決めたのが最大のビッグプレー。この2つのドライブだけで、WRバールソンはパスキャッチ3回77ydsを稼いでいる。
昨季プレーオフでの4thダウン26の失敗から、オフシーズンにパッカーズ首脳は「第4Qにはよりアグレッシブに」という方針を固めた。明らかに、その戦略がヴァイキングス戦では裏目に出た。言わば、イーグルス戦での敗戦が、もう1つの敗戦を引き起こすところだった、と言えるかもしれない。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Vikings (5-4) | 7 | 3 | 7 | 14 | 31 |
Packers (5-4) | 7 | 17 | 0 | 10 | 34 |
天気は晴れ。気温は8℃。 前半、QBファーヴが立て続けにTDパスを通し、パッカーズは14点リードで前半を終える。しかし第3Qに敵陣深くでギャンブル失敗したあと、WRドライバーのファンブルロストからTDを許して7点差。第4Qに入って再びTDを挙げて14点差とするが、ディフェンス陣がまるでパスを止められず、立て続けにTDを許してついに同点。しかし残り1分20秒、WRファーガソンのナイスリターンから敵陣レッドゾーンにボールを進め、試合終了と同時にFG成功。ヴァイキングスは3連敗、パッカーズは4連敗の後の4連勝でついに地区首位に並んだ。
第1Q、パッカーズは最初のドライブでWRウォーカーへの50ydsTDパスが決まって先制。しかしヴァイキングスもTEウィギンズへの13ydsのTDパスですぐさま同点。両者パントのあと、TEマーティンへの35ydsパスで敵陣に進んだパッカーズは、第2Qに入ったところでRBフィッシャーがTDを決めて再びリード。ヴァイキングスはラン主体にGB陣ゴール前に迫るが、FGどまり。パッカーズはRBグリーンの35ydsランで敵陣に入り、最後はTEフランクスへの17ydsTDパス成功。RBグリーンが一時退場した前半終了直前には、RBフィッシャーの活躍で3点を追加し、14点差でハーフタイムへ。
第3Q最初のヴァイキングスの攻撃は、3rdダウンでDTジェンキンズのサックが決まってパント。パッカーズは敵陣レッドゾーンに進むが、4thダウン1でFBルーチーのランを止められてギャンブル失敗。ヴァイキングスが3&アウトでパントした直後、WRドライバーがファンブルロスト。ヴァイキングスはそのチャンスを逃さず、WRバールソンへのTDパスで7点差に。
WRファーガソンの55ydsキックオフリターンで敵陣34からのパッカーズは、第4Qに入ったところでFBヘンダーソンへのTDパスが決まって再び14点差。ヴァイキングスの攻撃はDEバジャ=ビアミラの連続サックでパント。パッカーズが3&アウトに終わったあと、ヴァイキングスは16プレー、6分弱のドライブでTDを挙げて再び7点差に。残り2分53秒、パッカーズは再び3&アウト。残り2分18秒からのヴァイキングスは、WRバールソンへの40ydsパスとRBウィリアムズへの17ydsパスであっという間に同点に。残り1分20秒、WRファーガソンが37ydsのビッグリターンをしたところでファンブル。危ないところだったが、かろうじてTEスティールが押さえたとの判定で命拾い。パッカーズはRBフィッシャーへの25ydsパスで敵陣29に進み、TEフランクスへの7ydsパス、RBグリーンの7ydsランでFG確実圏内の敵陣15に進む。残り3秒、Kロングウェルが33ydsのFGを決めて試合終了。
Packers Injury Report | ||||
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Player | Pos. | Injury | Status | Notes |
Paris Lenon | LB | Knee | Questionable | 微妙 |
Darren Sharper | S | Knee | Questionable | 微妙 |
Marco Rivera | G | Ankle | Probable | 出場予定 |
Mark Tauscher | T | Shoulder | Probable | 出場予定 |
Vikings Injury Report | |||
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Player | Pos. | Injury | Status |
Randy Moss | WR | Hamstring | Out |
Raonall Smith | LB | Concussion | Out |
Chris Claiborne | LB | Calf | Questionable |
Mewelde Moore | RB | Ankle | Questionable |
Probable Questionable Doubtful Out |
: 出場可能性75% : 出場可能性50% : 出場可能性25% : 欠場 |
パッカーズのニュースがないので、いろいろな話題を織り交ぜて。
A : 今年は幸運にもバイウィークがシーズンの真ん中にあって、もう1つのシーズンを改めて迎えるような感じだ。そしていま我々が集中しているのは、プレーオフではなく、スーパーボウルでもない。ミネソタ・ヴァイキングスを倒すことだ。他はどうでもいい。マンデーナイトでヴァイキングスが勝とうが負けようが、シカゴやデトロイトがどうなろうが気にしない。大事なのは、次の日曜日、パッカーズがランボーフィールドで、非常に優れたチーム相手に素晴らしい試合ができるかどうかだ。そこから先のことは考えていない。一週一週、戦っていくだけだ。
A : はっきりとは分からない。しかし、終盤に強くなる方がその逆よりはずっといいと思う。ポストシーズンを決めるのは11月と12月だからね。理由の1つとして、次のようなことを私は考えている。ここウィスコンシン州グリーンベイでは、プレーオフへの周囲からの期待は非常に強いものがあり、この時期になるとその期待の強さがだんだんはっきりと選手たちを刺激するようになるのではないか、と。
A : 私がプレーコールをすることの可否については、一試合一試合、終わるたびに判断していくつもりだ。もしそれがチームへの助けになっていると思えば、このやり方を続けるだろう。確かに、オフェンス的には最近は選手たちはいいプレーをしている。しかし、カロライナとの開幕戦は、ロスリーOCが極めてよいコールをした試合だった。インディアナポリスとの試合も、そうだったと思う。最近うまく行っているのは、プレーコールそのものではなく、私がサイドラインで選手たちと共にいて、プレーコールや選手たちと密接に関わりあっていることだと思う。トム(ロスリーOC)は、今でも非常に重要な役割を果たしている。彼と私は4年半にわたって協力しながらやってきて、同じ考え方を共有している。ゲームプランの立て方は、以前と何も変わっていない。変わったのは、試合中のことだけだ。2人の役割が入れ替わった。彼は今でもオフェンスの重要な一部であり、私にとってかけがいのない存在だ。
A : 私は毎日仕事にやってきて、グリーンベイ・パッカーズのために力の限り尽くすことに、大きな満足感を持っている。もしベストを尽くしていると思えなければ、それは別の話だ。しかし自分の全てを注ぎ込んでいると知っているから、夜はよく眠れるのだ。グリーンベイの素晴らしいことの1つは、人々がチームに対して情熱的であることだ。心の底から勝利を望んでいる。私も同じだ。うまく行っていないときには、コーチに関しても激しく当たる。予想できることだ。ただ、私はそれを自分に影響させることはない。私は気にならない。家族は、多少は気にしている。子供たちや妻は、そういう時もあると思う。私が心配するとすればそのことであって、自分に関してではない。
A : コーチとしては、確かにその通りだ。しかし最終的には、私が選手に関して下す決断は、GMとしてのものだ。CBマイク・マッケンジーが良い例だと思う。コーチとしては、彼とやっていくのは非常にイライラするプロセスだった。しかしGMとしては、価値の高い選手のわがままを許してチームを去らせるわけにはいかなかった。私はあの状況下で、できる限りのことをしたと思っている。2巡指名権と、可能性のあるQBを手に入れることができた。コーチとしてなら、たぶんもっと早く、たぶんもっと安い値段で、マッケンジーを放出していただろう。しかし我々は、よりよい結果を求めて粘った。彼が残留してプレーするという形ではうまく行かず、他の道を探るしかなかった。
これまでにも、私は何人もの重要な選手を手放してきた。サンタナ・ドットソン、彼は私がこれまででもっとも好きだった選手の1人だ。とても、とても困難な決断だった。そのような選手は他にもいる。そういった決断はしなければならないのだ。最終的には、私が下す決断は、グリーンベイ・パッカーズの勝利を助けるために何が最善か、ということだ。全選手が、そのリトマス・テストを経ている。この決断が、この選手が、チームの勝利を助けることができるか、ということだ。
A : 全ては相対的なものだ。私の仕事には他の人々にはないプレッシャーがある。しかし、他の人々には私にはないプレッシャーがある。私は子供たちを大学にやる余裕があり、それを心配する必要はない。この点ではプレッシャーを免れている。誰もがプレッシャーを抱えていると私は思う。私には仕事があるが、工場を解雇される人もいる。不運なことだが、そこにもプレッシャーはある。
常に厳しい批判の目にさらされるのは、この仕事にはつきものだ。ヘッドコーチとGMを兼任していれば、それが一年中のことになる。シーズンが終われば終わったで、人事異動、ドラフト、フリーエージェントなどがある。自分のベストを尽くすだけだ。困難だが非常にやりがいがある。私は楽しんでいる。私には情熱があり、グリーンベイ・パッカーズのファンに対する義務がある。彼らファンは、素晴らしいフットボールチームを持つにふさわしいと思うし、私は素晴らしいチームにすることに情熱を注いでいる。いつもうまく行くとは限らない。いつでも勝つというわけにはいかない。しかし我々は過去4年間、ファンの人々にそれなりの興奮を提供することができたと私は思う。我々はチャンスを与えてきた。もし彼らがシーズンの始めに、『今年はスーパーボウルに行くチャンスがある』と思ってくれたら、なにがしかのものを、多少の希望を与えることができたと私は思う。
最後まで勝ち切ることができるのはたった1チームだけだ。他の31チームは必ず失望を味わうことになる。ファンたちが我々に対して持っているのは、そういった情熱だ。ちょっとした批判でさえも、私にとっては、毎日働くためのやりがいになる。ボブ・ハーラン社長が私の上司には違いないが、私はファンの人々に、グリーンベイ・パッカーズというフットボールチームを誇りに思うようにさせたいと強く願っている。『我々には良いチームがある。今年は勝てるチャンスが十分あるぞ』と感じてもらうのが、私のとってのやりがいなのだ。そのために私は、朝早く起きて夜遅くまで仕事、これを毎日毎日繰り返している。
4勝4敗でシーズンを折り返したのは昨年も同じ。しかし、昨年の後半は対戦相手に比較的恵まれていた。昨季8試合終了時点で、パッカーズの後半戦の対戦相手は合計26勝40敗。それが今年の場合は、36勝21敗だ。第8週終了時点で、ベアーズ以外の全7チームが勝ち越している。
2004年レギュラーシーズン前半のパッカーズのスタッツをまとめてみました。昨季スタッツと比べてみると、変化がわかるはず。なお、順位をグレーにしてあるのは、現時点でパッカーズは8試合消化しているが、まだ7試合のチームもあり、回数ベースで順位を付けるのは本当は不公平であるため。
オフェンス | ||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | パス | パス% | パスTD | INT | サック | 3Down% |
394.4 | 25.8 | 119.9 | 4.3 | 7回 | 274.5 | 64.0% | 17回 | 11回 | 5回 | 50.9% |
4位 | 6位 | 13位 | 12位 | 10位 | 4位 | 11位 | 3位 | 29位 | 2位 | 2位 |
昨季は中盤にQBファーヴの親指骨折があったせいで、ランに重点を置いた試合運びを強いられましたが、今年はホルムグレン時代と同じようなバランスに戻っています。先に失点するためにガンガン投げざるをえない試合がいくつもあったことも影響していそうですが、シャーマンHCの方針としてはもう少しランを出したいところでしょう。昨季はランの平均5.0ydsと素晴らしい数字を残しましたが、昨季終盤あたりから得意のパワーランが相手に研究されてきたことや、今季はRBグリーンの体調が今ひとつ、ということもあるのかもしれません。インターセプト数はいただけませんが、被サック5回は素晴らしいのひとこと。3rdダウン成功率の高さはちょっと出来すぎの気もしますが、3人の主力WR陣の成長が大きいのではないでしょうか。
ディフェンス | ||||||||||
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Total | 失点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | パス | パス% | パスTD | INT | サック | 3Down% |
334.8 | 23.2 | 116.1 | 4.6 | 7回 | 218.6 | 61.6% | 16回 | 6回 | 14回 | 29.4% |
17位 | 24位 | 20位 | 24位 | 21位 | 18位 | 16位 | 31位T | 19位T | 23位T | 4位 |
昨季はヤーデージの割に失点が少なかったのですが、今季は逆。相手の3rdダウン成功率を29.4%に抑えていながら失点が24位というのは、勝負弱いということなのでしょうか。ビシッと止めるドライブとあっさりTDを許すドライブが分かれているのかも。"bend, not break"というタイプとは対照的で、ブリッツ主体のアグレッシブなディフェンスの悪い面が出ているように思います。DTグレイディ・ジャクソンが復帰してきたことでラン守備は少しずつ良くなりそう。パスTDが31位というところをなんとかするには、若いCB陣の成長が不可欠でしょう。
ターンオーバー | ||||||
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Takeaways | Giveaways | DIFF | ||||
Total | Int | Fum | Total | Int | Fum | |
8 | 6 | 2 | 18 | 11 | 7 | -10 |
24位 | 19位T | 28位T | 30位 | 29位T | 22位T | 29位 |
今季苦戦の原因がここに現れています。オフェンス陣が18個もターンオーバーを犯し、弱いディフェンスを助けるどころか足を引っ張ってしまっています。ディフェンス陣も、あれだけ"アグレッシブ"を合言葉にしていながら、8つしか奪えないのは期待はずれ。
スペシャルチーム | ||||||||
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Kickoff | Punt | Kickoff Ret | Punt Ret | Field Goals | ||||
Avg. | Coverage | Avg. | Coverage | Net | 成功率 | 回数 | ||
60.3 | 20.7 | 39.9 | 8.7 | 36.3 | 21.9 | 8.1 | 83.3% | 10回 |
24位 | 15位 | 30位 | 20位 | 25位 | 11位 | 16位 | 16位 | 14位T |
パントが飛ばないのは、大ベテランのPバーカーに任せた時点で予想できたこと。キックオフリターンのカバレッジは試合毎に出来不出来が激しい。キックオフリターンは、RBダヴェンポートが長く欠場した割にはよくやっています。パントリターンもチャットマンが昨季より少しだけ良くなっています。
チームメイトの多くが休暇のために街を離れたが、RGマルコ・リヴェラはグリーンベイに残ることにしている。足首をひどく捻挫していて、その治療に専念しなければならないからだ。「トレーナーに命じられたとおりにすれば、バイウィーク明けには100%近くに戻るだろう」と本人。彼にとってこの程度のケガはたいしたことはない。2001年には右手を骨折しながら3日後には試合に出場、2002年には両膝の内側側副靭帯(MCL)を部分断裂しながら全試合に先発した。昨年もMCLを捻挫したが、欠場はしていない。
「僕は痛みに対する"しきい値"が高いんだと思う。他のヤツと同じようにケガをするし、同じように痛みは感じる。でも、痛みを気にせずに他の事を考える能力があるんだと思うな」とリヴェラは言う。日曜日になれば、集中力、アドレナリン、そしてフィールドでの興奮が、痛みを忘れさせてくれる。「試合では、自分に何が起きたか気が付かないこともある。試合が終わってシャワーを浴びている時に気が付いて、『この傷はいったい何だ?』って感じさ」
それでも、将来的な健康面の不安はやはり感じている。体を酷使した結果、ボロボロの体で引退生活を送っている元選手は枚挙にいとまがない。「何年か前、ESPNでオットー・グラハム(元CLEの殿堂入りQB)のスペシャル番組を見た。健康面ではひどいものだった。でも、彼は後悔していないと言っていた。『これは自分の選んだ道だ。フットボールを愛していたし、もう一度やり直せと言われても、同じ道を選んだだろう』ってね。『そうだ、オレも同じだ』と僕も思ったよ」
ケガを恐れぬ彼にも、怖いものがあると言う。相手DTの汚いプレーでもない。ファーヴをブリッツァーから守るプレッシャーでもない。整形外科手術でもない。怖いのは、熊だ。彼は7月の休暇にアラスカでサケ釣りを楽しみ、40分の格闘の末に52ポンドの大物を釣り上げたこともある。「熊には出遭いたくない。足跡があちこちにあるんだよ。川岸で釣りをしていて、足元を見ると、どでかい足跡がある。ゾクッとして慌てて周りを見回すんだ。毎年あそこに行く度に、誰かが襲われた、という話を聞かされる」
もうひとつ彼が恐れるのは、パッカーズを離れねばならぬ日が来ることだ。来春にはLGウォールとリヴェラの両ガードがFAとなり、チームには両者と再契約する余裕はありそうにない。「開幕前にシャーマンHCと話し合って、『僕はパッカーとして引退したい。あとは貴方たちしだいだ』と伝えておいた。ビジネス面が大きな要素になるのはわかってる。でも僕は最後までパッカーでいたいんだ」
親しい友人であるLGウォールとは、お互いの将来についてよく話し合う。「彼は、チームは僕を残すだろうと思ってるし、僕は彼が残るんじゃないかと思ってる。彼はエリート選手だし、僕もすごく良い選手だ。2人とも残ることは、おそらくないだろう。例え再契約できなくても、受け入れて前に進むだけだ」と語る彼だが、違うジャージーを身に着けることを考えただけでも、痛めている足首の腱と同じくらい、つらいのだという。「僕は、ここに来て長い。ボブ・ハーラン社長をはじめチーム組織のこともよく知ってる。コーチ・シャーマンは、'96年のスーパーボウル制覇の時にはまだTEコーチだった。僕は昨年や一昨年ここにきた選手とは違うんだ」
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
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Packers (4-4) | 3 | 14 | 3 | 8 | 28 |
Redskins (2-5) | 0 | 7 | 0 | 7 | 14 |
天気は晴れ、気温は26℃。第2Qに2TDを挙げたパッカーズが17点リードするが、2つのターンオーバーを犯し、追加点ならず。レッドスキンズは4thダウン22を成功させ7点を返す。後半の最初に相手オンサイドキックを押さえたパッカーズが3点追加するが、徹底してランを止められて、次第に苦しい展開に。WRガードナーへのTDパスで6点差に追い上げたレッドスキンズは、ファーヴから3つ目のINTを奪って逆転のチャンス。しかし逆転TDが反則で取り消しになった直後、CBハリスのインターセプトが飛び出して勝負あり。パッカーズは4連敗のあとの3連勝で勝率5割に復帰、バイウィークを迎える。
第1Q、レッドスキンズはGB陣34まで攻め込むがパントどまり。パッカーズはWRドライバーへの41ydsパスなどで3点先制。次の攻撃でもWRファーガソンへの48ydsパスで敵陣深くに進み、4thダウンインチズを相手反則でなんとかクリアして、最後はRBグリーンのTDラン。レッドスキンズは再びGB陣34まで進むが3回連続ロスで結局パント。パッカーズはRBグリーンへのパスが48ydsのロングゲインとなり、WRウォーカーへのTDパスで17-0に。QBブルネルのパスをSジューがINTした直後にQBファーヴがINTされる。レッドスキンズは4thダウン22でギャンブル成功し、さらにパッカーズの反則で1stダウン、最後はWRガードナーへのTDパスが決まって7点を返す。残り1分50秒、パッカーズは敵陣に進んだところでWRウォーカーがファンブルロストして追加点ならず。
第3Qの冒頭は意表を突いたレッドスキンズのオンサイドキックをSバウ・ジューが押さえて事なきを得る。FGで3点追加。その後は両者ディフェンスの頑張りでパントの蹴り合いに。第4Qの初めにはレッドスキンズが35ydsのFGを失敗して13点差のまま。しかし残り6分あたりから試合が大きく動き始める。ランで1stダウンが奪えないパッカーズはファーヴがINTを許してGB陣17のピンチ。WRガードナーへのTDがあっさり決まって6点差。2プレー後にまたしてもファーヴがロングパスをINTされてしまう。GB陣43まで進んだレッドスキンズは、RBポーティスへのスクリーンパスが43ydsのTDとなったかに見えたが、イリーガルモーションの反則で取り消しに。直後にCBアル・ハリスがINTして29ydsリターン。時間を使いながらRBグリーンがTDランを決めて2ポイントも成功。14点差として試合終了。