グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年11月17日

Over-Aggressiveness

Journal Sentinel紙のクリフ・クリストルが興味深い分析をしていたので、その一部を紹介。

ヴァイキングス戦では、第4Q残り9分を切るまではブリッツは比較的少なく、パスプレー31回のうち21回が4メンラッシュだった。その間ヴァイキングスはパス12/19、180yds、17得点。そこまでは、どちらかというとQBカルペッパーは4メンラッシュに対して成功を収め、パッカーズがブリッツを入れると4/9、32ydsしか投げることができなかった。

しかし、その残り9分まではヴァイキングスのハイパワー・オフェンスを17点に抑えていた、というのが重要なところだ。モス不在のWR陣を、パッカーズ守備はほぼシャットアウトしていた。4メンラッシュに対して、WRバールソンはパスキャッチ3回27yds。WRロビンソンは1回22yds。パスラッシュが効かずQBに時間を十分与えていたにも関わらず、WR陣はカバーを振り切ることができていなかった。3回はカルペッパーはRBに投げなければならなかったし、サックのうち2回は4メンラッシュによるものだった。

しかし残り9分を切ったところから、パッカーズ守備はギアを切り替えた。パスプレー17回のうちブリッツ9回。その結果、わずか2ポゼッション、7分半でヴァイキングスは14点を挙げ同点としたのだ。

MIN陣24での3rdダウン15、カルペッパーはブリッツに対してWRバールソンに24ydsパスをヒット。MIN陣45での3rdダウン13、ブリッツに対してRBウィリアムズに11ydsパスをヒット、4thダウン2でのギャンブル成功をお膳立てした。GB陣35での3rdダウン10、今度もブリッツに対し、WRロビンソンに17ydsパスをヒット。このTDドライブで7点差としたヴァイキングスは、次の同点TDドライブにはわずか3プレーしか要しなかった。ブリッツに対し、WRバールソンへの40ydsパスを決めたのが最大のビッグプレー。この2つのドライブだけで、WRバールソンはパスキャッチ3回77ydsを稼いでいる。

昨季プレーオフでの4thダウン26の失敗から、オフシーズンにパッカーズ首脳は「第4Qにはよりアグレッシブに」という方針を固めた。明らかに、その戦略がヴァイキングス戦では裏目に出た。言わば、イーグルス戦での敗戦が、もう1つの敗戦を引き起こすところだった、と言えるかもしれない。

カテゴリ : Football