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2001年11月30日

Notebook: リターナー問題は直前まで未定

水曜日の練習でもWRファーガソンを中心にパントリターン、キックオフリターンの練習兼トライアウトが行われているが、シャーマンHCによると、ジャガーズ戦でのリターナーは試合直前まで明らかにしないとのこと。ファーガソンで行く場合には「リターナー初体験」というリスクがあるし、プラクティス・スクワッドのルースを投入する場合には誰かを代わりに解雇しなくてはならない。どちらのリスクも避けるために、フリーマン(パントリターン)とミーリー(キックオフリターン)で行くという可能性も残っている。

2001年11月29日

TEタイロン・デイヴィスがようやくロースター復帰

6月にハムストリングをケガして以来、"physically unable to play list" に入っていたTEタイロン・デイヴィスがついにロースター入りした。今季はB・フランクス、デヴィッド・マーティンの若手TE2人体制でやってきたパッカーズだが、ようやく本来の3人TE体制に戻ることができた。これまではケガを恐れてダブルTEフォーメーションをなかなか使うことができなかったが、これからはその点は心配なさそうだ。デイヴィスはこの3週間の練習で、戦力になることをアピールすることに成功したわけだが、まだ本調子に戻ったとは言えず、しかも例によって少し体重オーバーのため、どの程度試合で使われるかは未知数。

Sジェンキンズがはやくも解雇

デイヴィスをロースター登録するための犠牲となって解雇されたのは、先週契約したばかりのSビリー・ジェンキンズ。DB陣はバトラーのケガによって手薄になっているため彼の解雇はやや意外だが、ライオンズ戦でバトラーの代役として初先発したバウ・ジューの出来がよかったからジェンキンズが不要になったのかもしれない。

ライオンズ戦でのバウ・ジューのパフォーマンスに関してはコーチ陣もチームメイトも非常に満足しており、今季はこのままジューが先発セーフティとして出場することはほぼ確定的。ただし来季に関しては、バトラーもエドワーズもケガから復帰してくるため、ジューは本来のCBに戻る予定。

ジェンキンズを解雇したとはいってもパッカーズは6人のDBと1人のLBを集めてトライアウトを行っているので、DBが不要になったわけではなさそう。とするとジェンキンズのパフォーマンスによほど不満があったのか。トライアウトに集められた選手たちは、セーフティがNikia Codie、 Lemar Marshall、 Nick Ward、 Lyle West、 Terrence Carroll の5人。CBの Evan Howell。LBの Antico Dalton。

2001年11月28日

代役リターナー問題

アレン・ロッサムのケガで問題となっているリターナーの代役についてだが、今のところパッカーズ首脳はFAと契約するよりもチーム内で代役を探すことを優先させている。新たに契約するとなると、ロースターに空きを作るために誰かを解雇しなければならないからだ。

月曜日の練習でテストされたのは、プラクティス・スクワッドにいるCBジェームズ・ルースとルーキーWRロバート・ファーガソンの2人。どちらも練習でのキャッチは全く問題なくこなしていた模様。そして、「チャンスをもらえたらやってのける自信はある」と語ったことも一緒。パントリターンだけでなくキックオフリターンも練習。

ジェームズ・ルースは、ディビジョン?のパントリターンTDの記録を持っているリターンスペシャリスト。この春ルーキーFAとしてジェッツと契約したが、ジェッツは同じくルーキーで快速WRのサンタナ・モスをリターナーにしたために結局チャンスを与えられなかった。彼の場合、良い点はリターンのスペシャリストであること、DBなのでそちらの穴もふさぐことが出来ること。悪い点は、彼はプラクティス・スクワッドにいるため、彼をロースター登録するには誰かを解雇しなくてはならないこと。それからディビジョン?の出身のため、プロのスピードに慣れていないこと。

ファーガソンの場合、ルースと違って誰も解雇する必要がないのが良い点。問題は、彼が試合でリターンした経験がなく、全国放送のマンデーナイトゲームでいきなりの実戦投入となること。ただし彼のWRとしての特長はランアフターキャッチにあって、その潜在能力をパントリターンに生かすことができるのではないかと期待されている。

QBチャド・ハッチンソンに興味

最近、QBチャド・ハッチンソンは何チームかのNFL関係者の前でワークアウトを行った。八ッチンソンは元スタンフォード大のQBで、3年終了時(1997年)に野球(ピッチャー)を選んで(ドラフト2巡)セントルイス・カーディナルスと契約。プロ入り後はマイナーリーグで過ごし、今年もカーディナルス傘下の3Aのチームでプレーしたが、コントロールに苦しみ、4勝9敗、防御率7.93。そのためフットボールへの復帰を真剣に考えるようになり、今回のワークアウトが行われることになった。

ハッチンソンは身長195cm、体重104kgの24歳。大学3年時にはパス成功率60%、10TD、10INTの成績を残していて、もし大学4年時にもフットボールを続けていたらドラフト1巡候補だったという評価もある。ワークアウトを見た多くのチームの中で、パッカーズ、ベアーズ、そして新チームのテキサンズが八ッチンソンに興味を持っていると言われている。

パッカーズはシャーマンHCが公言しているように、「ファーヴ以後」を任せられる若手QBを探していることは周知の事実。現在の第3QBのヘンリー・バリスもその候補だが、ドルフィンズにドラフト指名されたあとケガで解雇されたJosh Heupel や、今回のハッチンソンもその候補。でなければ、来年のドラフト中位あたりでQBを指名することが考えられる。

2001年11月27日

ファーヴの娘が*NSYNCにインタビュー

FOX系列で放送されている"NFL Under the Helmet"という番組の中で、12歳になるブレット・ファーヴの娘のブリタニーが人気グループの*NSYNC(インシンク)にインタビューした。 熱狂的なファンの代表に選ばれて*NSYNCと話ができるのは、もちろん彼女がファーヴの娘だから。

その中で、彼らは昨年のスーパーボウルのハーフタイムショーに出演した時の感激や、好きなフットボールチームについて、また有名人であることの苦労などを語った。ランスはパッカーズファンで、しかも子供のころに、サザンミシシッピ大時代のファーヴを見に行ったことがあるという。ところがファーヴの娘の方はフットボールにあまり興味がなく、父親の試合ではヒマなのでゲームボーイをしているとのこと。

2001年11月26日

軽めの練習で後半戦を乗り切る

毎年パッカーズが12月に好成績を残してきた理由は、ホームフィールドの寒さやQBファーヴがシーズン後半に調子を上げてくることよりも、ホルムグレン元HCやマイク・シャーマンHCが練習を軽めにしてきたことが大きい、とシャーマンHCは言う。選手たちが消耗しケガ人も増えるシーズン後半には、パッドをつけた練習を少なめにしてコンタクト練習を減らす。余計なケガを最小限にし、長いシーズンの間も選手たちをフレッシュに保つのがその目的だ。

「たぶん私はホルムグレン元HCよりも少しだけ、練習でのヒットを多くしていると思う。でも昨年はそれがうまくいった」と語るシャーマンHCだが、基本的には「練習軽め派」のコーチであることに変わりはない。シャーマンHCの予定では、第10週が終わったら『練習少なめモード』に入るつもりだったが、ファルコンズ戦とライオンズ戦の間が3日しかなかったため、予定を繰り上げてファルコンズ戦の前から練習量を減らし、連戦での消耗に備えた。「ライオンズ戦で勝てたことと関係があるかどうか、私にはわからないがね」

DEレイノルズとWRファーガソン

普通なら、ドラフト1巡や2巡指名の選手なら即戦力として期待されるのは当然。現行のシステムでは4年でフリーエージェントになってしまうので、のんびり育てているヒマなどないのだ。そんな中でパッカーズのドラフト1巡のDEジャマール・レイノルズと2巡のWRロバート・ファーガソンが今季10試合一度も試合当日の45人ロースターに登録されていない、というのは異常事態といってもいいほどだ。

ファーガソンに関しては、最近では練習での内容のよさでアピールし、その上ドライバーのケガもあって、ファルコンズ戦では出場する一歩手前まで行っていたようだ。ところが直前の練習ですねを打ってしまい腫れがひどく、使えなくなってしまった。またファルコンズ戦の前、シャーマンHCはブラッドフォードに対し「ファーガソンが追い上げてきてるぞ。君ももっと進歩しないと」とプレッシャーをかけたところ、見事に計117ydsの大活躍をして見せた。

レイノルズに関しては、バジャ=ビアミラが急成長して、パスラッシュDEの枠に空きがなくなってしまったことが大きい。スターターのシエリーはランディフェンスに関してレイノルズやバジャ=ビアミラよりも堅いので外せない。なかなか3人ともロースター登録する余裕はないのだ。

どうしても話題に上るのが、シャーマンHCがGMを兼任していることだ。次の試合のことだけでなくチームの将来も考えるGMが上にいたら、起用法は違ったものになったのでは?という質問に対し、シャーマンHC/GMは「ロン・ウルフがいた時だって、私やホルムグレンに『あの選手を使え』と指示することなど一度もなかった。せいぜい『あの選手は試合に出せそうか?』って聞くぐらいだろう」と説明する。「もちろんロン・ウルフは自分の指名した選手に活躍してもらいたいだろう。しかし彼だって最大の目的は試合に勝つことなんだ」

2001年11月25日

サンタナ・ドットソン主催のチャリティー・ビリヤード大会

スポーツ選手主催のチャリティー・ゴルフ大会やソフトボール大会はいろいろあるが、ビリヤード大会というのは聞いたことがない。「オレのアイディア。普段、日曜の午後の試合で見ている選手たちの違った面を見てもらえると思ってさ」とDTサンタナ・ドットソン。というわけで月曜日の夜に行われることになったのがナインボール大会。

一般の参加費用は$250(すでにチケットは売り切れだが)。"Santana Dotson Foundation"に集められた収益金は、貧しい学生の大学進学のための奨学金に使われることになっている。パッカーズからはサンタナ・ドットソンのほか、Sシャーパー、RBグリーン、WRシュレーダー、DEホリデイ、DTギルバート・ブラウン、OTタウシャーら15人。

問題は彼らのビリヤードの腕前だが、ドットソンは「オレは相当上手いよ。ギルバートもホントに上手い。LBウィリアムズやFBヘンダーソンもイケる。オレたちはヒマな時にはしょっちゅうやってるんだ。自宅にビリヤード台があるヤツも多いし、集まってプレーしたりもするし」 「スポーツ選手が集まるわけだから、トラッシュトークが多くなる。楽しい夜になるよ」と期待を語る。

KRアレン・ロッサムは3試合から5試合の欠場に

恐れていた通り、リターナーのアレン・ロッサムのヒザのケガは半月板損傷と判明。はやくも金曜日の朝には軟骨を除去する関節鏡手術が行われ、復帰には3週間から5週間かかるということになってしまった。

代役のリターナーをどうするか。パントリターンのフリーマンもキックオフリターンのミーリーも、シーズン序盤にロッサムの代役を務めた時の成績は芳しくなかった。他にチーム内で候補に挙げられているのは、WRチャールズ・リーと、WRファーガソン。リーの方は昨年も少しパントリターンをこなしてまずまずの記録(平均12.5yds)を残しているが、ファーガソンに関してはは大学時代にも全くリターナーの経験がなく、潜在能力に期待、といったところ。シャーマンHCは、「まずしっかりキャッチできてファンブルしないこと」を最重要課題に挙げている。とにかく来週の練習で何人かの選手を試すことになりそう。

チーム内だけでなくFAの選手ももちろん検討されている。エドワーズとバトラーが戦線離脱したために、現在のDB陣はマッケンジー、タイロン・ウィリアムズ、シャーパー、ジューの4人のスターターに加えマクブライドとロッサムがニッケルやダイム隊形の際に加わっていたわけだが、その「6人目のDB」という役割を誰にするか。エイキンズを入れることも考えられるがやはりまだ未熟。そのため、リターナーだけでなくDBもこなせる選手、というのがシャーマンHCの希望だが、そこまで望むのは難しいかも。Winslow Oliver(元ATLのRB)、 David Palmer(元MINのRB)、David Dunn(元OAKのWR)、Reggie Jones(元SDのWR)、Tremain Mack(元CINのS)あたりが候補に挙げられている。

RBアーマン・グリーンのボールの持ち方

RBアーマン・グリーンは常にボールを左手で持つために、右サイドのランではボールが無防備になりやすい。しかしシャーマンHCは、今季中にそれを矯正することはあきらめた様子。「さしあたってこのままでやっていくしかない。彼はあの持ち方で子供のころからずっとやってきたわけで、今それを直させようとしてもかえって逆効果になりかねない」として、グリーンには「密集の中ではしっかり両手でボールを守るように」ということだけ念を押している。

2001年11月24日

代役セーフティ バウ・ジューの活躍

バトラーの戦線離脱のため、急遽セーフティにコンバートされて先発したルーキーのバウ・ジュー。DETの最初のドライブでいきなりジョニー・モートンからファンブルを奪い、試合の最後の2ポイントコンバージョンでもシュレシンジャーしっかりカバーしてチームを救った。「3つか4つ、混乱したプレーがあったけど、それはたいしたことじゃなかった」と本人もホッとした様子。

「非常に良かった」とドナテルDC。サイドラインで見守ったリロイ・バトラーも「楽に"B評価"をやれるよ。コーチたちが短期間によく準備させたと思う。彼は普段の練習からウェストコーストオフェンス相手にやっているわけで、同じようなオフェンスのライオンズが最初の相手でよかった」と語る。「彼にはバトラーのような経験はないが、日々勉強して身に付けている。彼なら大丈夫だ」とシャーマンHC。

Packers - Lions Notebook

2001年11月23日

Packers 29 - 27 Lions

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (7-3) 7 10 7 5 29
Lions (0-10) 3 10 0 14 27

1QにはパッカーズがグリーンのTDランで先制したものの、常に5人のディフェンスラインマンを置くライオンズのディフェンスに手を焼き、相手のペナルティに助けられてかろうじてゲインしている形。ライオンズはスチュアートとシュレシンジャーのラン中心のオフェンスで2つのFGを決めて追い上げる。

2Qには自陣深くでQBファーヴが強烈なサックを受け、ファンブルしたボールをそのままエンドゾーンに運ばれ逆転タッチダウン。しかし前半終わり近く、ラフィングザパサーの反則(とヘッドバッド)を受けたあたりからファーヴのパスが立て続けに決まり始める。最後はTEマーティンへのパスが決まって再逆転。

3Q、ライオンズの最初のドライブでLBウェインがインターセプトし、最後はグリーンへのTDパスで11点差。3Qはディフェンスがよく頑張って完全にパッカーズペースとなるが、2回も敵陣に攻め込みながら追加点を挙げられず。4Qに入ったところでバジャ=ビアミラがバッチをエンドゾーン内でファンブルさせてセーフティを奪い、次の攻撃もFGに結び付けて16点差。

残り7分を切ったところから相手QBがマクマーンに代わり、追い上げが始まる。パッカーズの反則にも助けられながら4thダウンギャンブルを3回も成功させ、ウォーレンのランでタッチダウンを決めた上に2ポイントまで成功して8点差。オンサイドキックをまんまと成功させてGB陣31。残り18秒となって4thダウン、アンダーソンへのTDパスが決まってしまってなんと2点差。しかし今度は2ポイントが成功せず。最後のオンサイドキックはシャーパーがしっかり押さえてめでたしめでたし。

2001年11月22日

Notebook: ファーヴは後悔していない

試合終了間際、FGで同点にできた場面でTDを狙ってインターセプトを喫したブレット・ファーヴに批判が集まっているが、彼自身はその判断が間違っていたとは思っていない。問題のシーンでは、シュレーダーとブラッドフォードが1on1の状態でディープゾーンに走っていて、あとでビデオを見直すとブラッドフォードの方がフリーになっていたそうだが、その時点ではファーヴにそちらを見るだけの時間的な余裕がなかったため、まあそれは仕方がない。シュレーダーがロングパスを予想してしっかり走ってさえいれば、最悪でも(取り合いの末)インコンプリートには出来たはずだし、パスインターフェアの反則をもらえる可能性だってある。「僕は今までも常にそうやってビッグプレーを成功させてきた。最後のパスが悪いプレーだったとは今でも思わない」とファーヴ。

2001年11月21日

Sビリー・ジェンキンズと契約

インジャリー・リザーブ入りとなってしまったSバトラーの穴を埋めるため、パッカーズはSビリー・ジェンキンズと契約した。ジェンキンズは1997年、FAルーキーとしてラムズに入団し、翌年からスターターに定着。99年には全試合先発して優勝に貢献した。2000年からブロンコスに移り全試合先発したが、今年のキャンプでは若手にポジションを奪われ、10月23日にブロンコスから解雇されていた。その後、パッカーズやブラウンズのテストを受けたりしたが契約までは至らず、11月5日には新チーム、ヒューストン・テキサンズのテストを受けていた。

ジェンキンズはパスカバーに関しては「並」という評価で、どちらかというとスクリメージ近くでプレーするのを得意とするハードヒッター。昨年は、パッカーズのドナテルDCと似たシステムを採用するグレッグ・ロビンソンDCの下でプレーしたことは新チームになじむためには大きなプラス。

だが、今週は木曜日にライオンズ戦が控えており時間がない。そのためライオンズ戦に関しては、バウ・ジューを先発させる可能性が高い。ジューは、3週間前にバトラーが胸部を打撲した際にもいったんは代役として練習を始めていたが、バトラーが欠場せずに済んだために出番はなかった。今週は月曜日の練習から、すでにバウ・ジューが1stチームに加わって練習を始めている。

また、先週契約したばかりのキッカーの James Tuthill は解雇され、先週はじめに解雇されたばかりのCBキース・ティボドーと再び契約を結んだ。ケガ人が重なったセカンダリーを補強するためにはやむをえないところ。

Sリロイ・バトラーは今季終了

肩を骨折したリロイ・バトラーは結局インジャリー・リザーブ入り。インジャリー・リザーブに登録された選手は、今季中に試合に出場することは出来ない。年齢から考えて、このまま引退に追い込まれるのではないか、という懸念も一部にはあったが、本人は当然否定。「僕はもちろんあと何年かはプレーする。このケガによって今シーズンはプレーできなくなってしまったけど、医者によるとキャリアを終えてしまうようなケガではないってことだ。今はケガを詳しく検査して、手術が必要かどうか検討しているところ」

Sクリス・エイキンズは罰金処分のみ

昨日お伝えした通り、シャーマンHCやチームメイトからかなりの怒りを買っているSクリス・エイキンズの処分が決まった。チーム事情もあって、解雇するわけにもいかず、「1試合分のサラリーを没収」ということに。シャーマンHCはこの処分を決めるにあたって、チームの中心選手たちにも意見を聞き、コーチだけでなくチーム全体の総意、という形をとったようだ。

エイキンズは試合終了直後に続き、月曜日にもチームメイト達の前で謝罪。しかし練習には参加させてもらえずにシャーマンHCから自宅待機を命じられ、月曜の午後になってようやく罰金処分が決まった。チームメイトを代表してSシャーパーは、「たぶんホルムグレンだったらエイキンズを即解雇していただろう。ロッカールームの選手たちの多くは彼が残ることになって喜んでいると思う。多くの選手が僕のところに彼の処分のことを聞きに来たり、コーチのところへ直談判しに行ったりした。エイキンズは人気があるよ」と語った。

エイキンズがチームメイトの前で謝罪した時、シャーパー達は「シャーマンHCがどんな決定を下すにせよ、我々はそれを支持する。そしてチームの一員であれば誰であれその選手を受け入れるつもりだ」とエイキンズに伝えたらしい。

ファーヴとシュレーダーのインターセプト問題

ファルコンズ戦でのQBブレット・ファーヴのインターセプトは全てWRビル・シュレーダーへのパスだった。ファーヴにとってはシュレーダーが思ったように動いてくれなかったために相手にインターセプトのチャンスを与えてしまった、ということのようだ。1つめのインターセプトはスラントパターンで、シュレーダーが相手CBのブキャナンに少し押されたために本来のルートを逸れてしまっていた。2つめのインターセプトは、サイドライン際のパスに対してシュレーダーがカムバックしてこなかったことが原因。試合終了間際のインターセプトは、ベアーズ戦でTDを決めたのと同じプレーだったのだが、シュレーダーが途中で走るのをやめてしまっていた。

シャーマンHCは激怒するファーヴをなだめ、シュレーダーと3人でビデオを検討して「どちらが悪いのでもなく、ミスコミュニケーションが原因だ」という結論を出した。最後のインターセプトに関してはフリーマンとグリーンがフィールド中央でクロスするパターンで、その間フリーになったTEマーティンがポストパターンを走るというプレーだった。しかしマーティンが間違えてミドルへ走りこんでしまったのが最初のミス。そして上記のように、プレーが終わったと思ったシュレーダーが走るのをやめてしまったのがもうひとつの誤算だった。

2001年11月20日

Sリロイ・バトラーが肩甲骨を骨折

ファルコンズ戦で左の肩甲骨を骨折したSリロイ・バトラーは通常、完治まで2ヶ月から3ヶ月かかるケガ。極めてケガの治りが早く、しかもパッカーズがプレーオフを勝ち進んだ場合にのみ、わずかな希望があるが、まず今季絶望と考えた方が良い。セーフティのポジションは、すでに第3週のパンサーズ戦で(バトラーの後継者と目されていた)アントワン・エドワーズをヒザの故障で失っており、バトラーの戦線離脱によって、シャーパーとエイキンズの2人だけになってしまった。

ルーキーのCBバウ・ジューも即製セーフティとして一時期練習させていたが、ルーキーには負担が大きすぎるとしてこのところはニッケルバックに専念させていた。エイキンズは下記のようにファルコンズ戦で馬鹿げた反則を犯した上に、シャーマンHCとゴタゴタをおこしてコーチやチームメイトの信頼を失っている真っ最中。というわけでシャーマンHCはすでにヘイトリー副GMに指示して、どこかであぶれているセーフティを探し始めている。

現在どことも契約していないセーフティは、Mark Carrier(元WAS・DET)、 Billy Jenkins(元DEN)のほか、Marty Carter、Mike Dumas、Henry Jones、Greg Jeffries あたり。チームの現状から言って、契約即先発ということも十分考えられるが、今週に限ってライオンズ戦が木曜日に控えている。わずか3日でどうやりくりするのだろうか。

Sクリス・エイキンズの愚行

3点差に追い上げた第4Q、ATL陣20ヤード地点での3rdダウン12。オフサイドを犯したCBマクブライドが相手ラインマン達ともみあいになっているところへ飛び込んでいったのが、バトラーの代役として入っていたSクリス・エイキンズ。相手タックルを突き飛ばした?ためにアンネセサリーラフネスの反則を取られ、即1stダウン。結局これがダメ押しのタッチダウンにつながってしまった。あの場面でオフサイドだけならば3rdダウン7だったわけで、極めて痛い反則だったのは誰の目にも明らか。

問題はそれだけではない。ベンチに下げられたエイキンズはシャーマンHCと激しい言い合いの末、ヘルメットを激しく脱ぎ捨てたのだ。選手やアシスタントコーチが間に入ってエイキンズをベンチに座らせ、いろいろと言い聞かせた。珍しいことに、シャーマンHCはもう一度エイキンズに近寄って指をさして怒鳴りつけ、歩み去ろうとしてからさらにもう一度戻って何か言葉を投げつけたようだ。そしてシャーマンHCは、二度とエイキンズをフィールドには戻さなかった。

エイキンズは試合後には反省し、後悔の念を述べている。彼はどうやらペナルティの直前のパントの際に、笛がなった後に突き飛ばされてカッとなっていたらしい。「コーチに下げられて冷静さを失ってしまってたんだ。一時的な興奮のせいだ。僕が間違っていた。自分が間違ったことをしたからプレーさせてもらえなかったんだ。それは理解できる。怒りや反発をコントロールできるようにならなければ」

Sシャーパーは「オレたちのなかに馬鹿げた行動をとるヤツがいた。感情のコントロールさえ出来ないヤツが」と批判。

シャーマンHCは、エイキンズを"干した"のはヘルメットを乱暴に脱ぎ捨てたことによるもので、審判にペナルティーを取られたこととは別だ、と説明する。報道陣に、ライオンズ戦でも彼を出場停止にするのかと聞かれても直接には答えず、「私は子供をきちんと育てたけれども、それでも子供は禁止された時間にテレビをつけたりすることはある。宿題をしなかったり口答えをする時もある。親としては頭を軽くポンと叩いて先へ進むだけだろう? 今日起きたことはそういった類のことだ」

Packers - Falcons Notebook

2001年11月19日

Packers 20 - 23 Falcons

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Falcons (5-4) 6 10 0 7 23
Packers (6-3) 3 7 3 7 20

QBファーヴが3インターセプト、1ファンブルロストの大乱調で、ホームでつらい敗戦となった。前半は3つのターンオーバーをいずれもフィールドゴールに結び付けられて苦しい展開。後半は逆に2つのインターセプトを奪って追い上げるが、フィールドゴールで同点に追いつけるところで、逆転を狙った最後のロングパスをインターセプトされて万事休す。敗戦も痛いが、ディフェンスのリーダー、Sリロイ・バトラーを肩甲骨の骨折で失ったのも非常に痛い。

1Q、最初のパスを自陣でインターセプトされて、その直後は失点を免れたものの、フィールドポジションが悪く結局FGで3点を失うと、次のドライブの最初のプレーでファーヴがサックされファンブルロストし、さらに3点を失う苦しい展開。2QのファルコンズのTDドライブはQBチャンドラーに好きなようにパスを通されて最後はクリスチャンへの22ydsTDパス。さらにファーヴがCBブキャナンにインターセプトされてFGを決められて13点差。前半の最後にWRブラッドフォードへのロングパス成功からなんとかTDを返したところで前半終了。

後半に入って2INTを奪って追い上げたが、3点差に迫った4Q、パーソナルファウルで15ydsを献上するなどズルズルと1stダウンを許し、最後はフィネランにTDパスが通って10点差。すぐさまフリーマンへの39ydsTDパスが決まって再び3点差に。残り2分を切った所から最後のドライブ、敵陣45ヤードへ攻め込みながら逆転のロングパスを狙って2yds地点でインターセプトされてしまい試合終了。フィールドゴールでも同点に出来ただけに悔やまれるインターセプトだった。

2001年11月18日

Notebook: WRファーガソンは今週も欠場へ

 パッカーズ

Chad Clifton OT Ankle Questionable
Donald Driver WR Quadricep Questionable
Gilbert Brown DT Quadricep Questionable

ファルコンズ

Reggie Kelly TE Knee Doubtful
Chris Chandler QB Rib Questionable
Darrick Vaughn CB Groin/Knee Questionable
Ray Buchanan CB Knee Probable
Patrick Kerney DE Illness Probable
Maurice Smith RB Shin Probable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年11月17日

キッカーと契約

パッカーズは新たにキッカーのジェームズ・タトヒル James Tuthill と契約した。これはロングウェルのフィールドゴールが問題なのではなく、キックオフでの飛距離と滞空時間が問題視されているからのようだ。もともと飛ばないロングウェルのキックオフは、先日のベアーズ戦では特にひどく、5回のキックオフで相手のキャッチした地点が7yds、20yds、10yds、20yds、11yds。ちなみにキックオフ専門のキッカーをロースターに置いているのは、ジャイアンツ、レイヴンズ、ジャガーズの3チームである。

Kタトヒルは昨年49ersと契約したが開幕前に解雇。今年の春に再び49ersと契約し、そこからNFLヨーロッパへ送られたがトレーニングキャンプ前に再び解雇されている。10月の上旬にグリーンベイへやってきてトライアウトを受け、パッカーズの候補者リストに入っていたようだ。

身長が6フィート2で体重がなんと250ポンド。そのため、早くもついたあだ名が"ジャニコウスキー"。本人は「そう言われて悪い気はしないよ。彼は今年活躍してるからね。実はジャニコウスキーとはコーチ(Paul Assad)が一緒なんだ」 背番号もジャニコウスキーと一緒の11番ということになった。

2001年11月16日

優秀なセカンダリーも好調の原因

リロイ・バトラー今季のパッカーズの好調の理由として、QBファーヴの好調さ、RBアーマン・グリーンのラン、NFL2位のサック数を誇るディフェンシブラインの強化などを挙げる人は多いが、セカンダリーへの注目度は高くない。リーダーのリロイ・バトラーは、「誰もこの好成績はセカンダリーの功績だと言ってくれない。CBマイク・マッケンジーの功績が評価されていない」と不満顔だ。実際パッカーズのパスディフェンスは全体で2位、許したタッチダウンパスの数は1位タイのわずか5個しかない。

「ベアーズ戦は、個人的には今季のベストゲームだった。僕は積極的なプレーが出来たし、とても楽しめた。僕はかつてないほどのオーディブルをコールした。僕やシャーパーがいいプレーをしていれば、いつだって勝つチャンスはある。たとえオフェンスの調子が悪いときでも」とバトラー。

「みんな言うだろ? "なんで相手チームはもっとダウンフィールドに投げないんだ?"って。 投げれないんだよ!」とバトラーは主張する。 セーフティの2人だけでなく、CBのマッケンジーとウィリアムズの2人も今季はいいプレーを続けている。彼らのパスカバーが良いからこそ、8人・9人がスクリメージ近くでプレーできるのだ。シャーパーは言う。「ウチはビッグプレーを許さない。それは完全にコーナーバック達のおかげなんだ。」

ライオンズ戦でのスローバック・ユニフォーム

来週木曜日に行われるライオンズ戦では、両チームとも古い時代のユニフォームを着用することになった。パッカーズは、5度目の優勝を果たした1939年のユニフォーム(右の写真)を、ライオンズは1934年から52年まで使われたユニフォームを着用することになっている(公式サイトの記事へ)。なお、感謝祭の日に行われるもう1つの試合、ブロンコス対カウボーイズの試合でも、両チームがかつてのユニフォームを着て対戦するとのこと。

Notebook: DTウォーレンが練習に復帰

昨季終盤に太腿(ヒザ上)の筋を断裂して、長らくリハビリを続けてきたDTスティーヴ・ウォーレンがようやく練習に復帰した。多少のコンタクトも経験し、感触はなかなか良かった模様。パッカーズは今後3週間の間に、彼をロースターに戻すか、解雇するか、インジャリーリザーブ(今季は出場できない)に登録するかを決めなくてはならない。3週間ではおそらく試合に復帰できるまでには足らないと見られており、今季はこのままインジャリーリザーブで終える可能性が高いと言われている。

しかしギルバート・ブラウンの状態によっては、ノーズタックルがロッド・ウォーカー1人になってしまうため、ウォーレンを当てにしなければならない事態も考えられる。

2001年11月15日

RBアーマン・グリーンのファンブルについて

ラン・パスあわせて1084ydsは依然としてNFL1位。プロボウルも確実な勢いのRBアーマン・グリーンだが、問題点が全くないわけではない。それはやはりファンブル。昨季は6つだったファンブルロストが今季はすでに4つ、そのうち3つは最近4試合で犯している。しかしシャーマンHCの信頼はほとんど揺らぐことはない。「今季、不注意によるファンブルは4つのうち1つだけなのだ。昨年までの彼には、確かに不注意によるファンブルは多かった。今年はその点では進歩してきている」

相手とのコンタクトの後もそれを突き破って走る彼のプレースタイル、そして次第にきつくなる相手のマークによって、ファンブルの危険性はこれからも高いと考えざるをえない。常に得意な左手でボールを持つという癖も敵に狙われやすい。「彼にボールの持ち方を変えさせようとは思わない。ただ、もう少ししっかりボールを保護してほしい。相手のタックルを受ける際に、もう少しだけ早く、もう片方の手でボールを守る必要がある」

Notebook: CBキース・ティボドーを解雇

8/9-11 @ Philadelphia
8/16-18 @ Arizona
8/23-25 Cleveland
8/29-31 Tennessee

2001年11月14日

WRビル・シュレーダーの復帰

WRビル・シュレーダーは、足首の捻挫による2試合の欠場から復帰してすぐさま100ydsの活躍、不振ぎみだったパスオフェンスにインパクトを与えた。しかし本人によると、足首の状態はまだ50%でしかなかったという。しかしいつまでも休んでいられないという本人の強い希望がケガの痛みに打ち勝った。「だって先週、チームのみんなが僕の所に来るたびに言うんだ。"ビル、今週は君が必要だ"って」。 そして決め手になったのは日曜日の試合前のシャーマンHCの言葉。「彼にひと言、"行けるか?"って聞かれた。彼にそういわれた場合は、どんなに痛みがひどくたって、出来る限りのプレーをしなくてはいけないんだ」

Notebook: DTギルバート・ブラウンのケガ

DTギルバート・ブラウンは鼠蹊部のケガの状態が悪く、試合に出ながら治していくのは無理かもしれない。シャーマンHCは「ギルバート・ブラウンのケガは重い。疲労や消耗などによるものではないんだ。慎重に対処しなければ。試合に出ながら治るのを待つか、、完全に休ませるかを決めなくてはならないだろう」と語る。「彼がバッカニアーズ戦でプレーしつづけたのは驚くべきことだ。彼のケガは本当に悪い。鼠蹊部の断裂みたいな感じなんだ。報道されているよりずっと悪いよ」とリロイ・バトラー。

2001年11月13日

Kロングウェル スランプ脱出の理由は

今週は2本のフィールドゴールを決めてスランプを脱出したかたちのKライアン・ロングウェルだが、そのカギはキッカーではなく、ホルダーにあったとのこと。昨年までのホールダーだったQBハッセルベックがシアトルに去り、今年のホールダーはQBピダーソン。2人はボールのセットの仕方が微妙に違い、ピダーソンはやや垂直に立てすぎる傾向があるのだ。その点はプレシーズンの間に修正済みだったはずだが、シーズンが進むにつれて元にもどって(垂直に近く)来てしまったことにビデオ研究でロングウェルが気付いたのだ。

その癖を修正してロングウェル好みの角度に戻した先週の練習からはキックの正確性も元に戻り、ベアーズ戦では全くナーバスになることなく蹴ることが出来たとのこと。

Packers - Bears Notebook

2001年11月12日

Packers 20 - 12 Bears

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (6-2) 0 10 7 3 20
Bears (6-2) 6 3 3 0 12

1Qにはファーヴが自陣でインターセプトを喫するなど、2FGで6点の先行を許したが、2Qには逆に敵陣でファンブルリカバーを奪ってモメンタムを取り戻すと、シュレーダーへのロングTDパスなどで逆転。後半にはフリーマンへのTDパスなどで突き放した。試合終了間際にはGB陣15ydsまで迫られるが、最後はパッカーズのパスカバレッジが勝り、4thダウンギャンブルが失敗に終わって万事休す。

結局パッカーズディフェンスはベアーズに1つもタッチダウンを許さなかった。相手エースRBのアンソニー・トーマスを22回45ydsに押さえ、チーム合計では43ydsしか許さないディフェンスが光った。

2001年11月11日

故ウォルター・ペイトンのビデオ

RBアーマン・グリーンが試合の前の晩に必ずやること。それは彼にとってのアイドル、ウォルター・ペイトン(元ベアーズRB)のビデオ、"Pure Payton" を見ることだ。部屋を暗くしてビデオをセットすると、彼はソファに沈み込んで、伝説的名RB、ウォルター・ペイトンの世界に浸る。「僕はビデオを見ながら、今週の試合の感覚をつかむんだ。僕がランニングバックとしてすることについて、心の準備をする。ブロックすることや、ハードに走ることや、エクストラエフォート・・・ウォルター・ペイトンがしたこと全てについて」

グリーンが見習うのはウォルター・ペイトンのプレーだけに留まらない。一昨年、ガンのために45歳で亡くなったペイトンの人生そのものがグリーンの手本なのだ。チームメイトへの接し方、シカゴ社会への貢献、慈善事業。 「毎回このビデオを見ることが、僕がより良い人間になる手助けになるんだ。そして僕がそうすることが、僕らのチームが目標に到達する手助けにもなる」

そんなグリーンにとって、ペイトンが活躍したシカゴのソルジャーフィールドに立つことは特別な意味がある。「僕がグリーンベイにトレードされた時、『よし、これで年に一回はソルジャーフィールドでプレーできる』って思った。あのフィールドに立ったら、自分の持てる力全てを出さなきゃいけない。だって彼が見てるんだから」

Notebook: LTストークスが先発へ

問題のOTチャド・クリフトンは金曜日の練習に参加してはみたものの、やはり動きは良くなかったため、バリー・ストークスが先発する公算が強まった。その場合クリフトンは完全に欠場するのではなく、ストークスに何かがあった時のためにパッドをつけてサイドラインで待機することになりそう。「ストークスは、今週の練習ではずっとスターターLTを務めてきたし、先週のバッカニアーズ戦ではクリフトンが退場してからDEシメオン・ライス相手に本当に良い仕事をした。ベアーズ戦でも同じようにうまくやれるといいと思う」とシャーマンHC。

 パッカーズ

Chad Clifton OT Ankle Questionable
Donald Driver WR Quadricep Questionable
Gilbert Brown DT Quadricep Probable
LeRoy Butler S Chest Probable
David Martin TE Turf Toe Probable
Bill Schroeder WR Ankle Probable

ベアーズ

Reggie Austin CB Hip Probable
Blake Brockermeyer OT Knee Probable
Chris Villarrial G Hip Probable
Robert Newkirk DT Ribs Probable
Anthony Thomas RB Chest Probable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年11月10日

Cフラナガンが早くも契約延長

今年からウィンタースに代わって先発センターに昇格したCマイク・フラナガンが、早くも契約延長にサインした。フラナガンは左ガードのマイク・ウォールとともに来春にはFAになることになっていたが、新先発とは思えない落ち着いたプレーぶり、機動力を生かしたランブロックの巧さ、安定した精神面などはチームからの評価が高く、早い時期での契約延長につながった。契約期間は2005年までに延長され、$2.5ミリオンの契約ボーナスを含め1年平均$2ミリオンとのこと(詳細はまだ不明)。

フラナガンはもうじき28歳と、オフェンシブラインマンとしてはまだ若い。また、度重なる大ケガで苦しい時期もパッカーズから見放されずに育ててもらったということを本人はかなり意識しており、チームへの忠誠心は揺るぎないものがある。来春で契約が切れる選手たちのうち、すでにRBアーマン・グリーンは開幕前に契約延長を済ませているが、それに続いてフラナガンとの契約延長が成立したということは、パッカーズがどれほど彼を重要視しているかを如実に表している。

彼の苦労をよく知るシャーマンHCは「これはひとつのサクセスストーリーだと思う。彼のために非常に喜ばしいことだ。彼はグリーンベイにいることを愛しているし、これは"幸福な結婚"だと思うね」と語る。来春まで待ってFA市場に出ればもっと高額の契約が手に入ったのでは?という問いに対しフラナガン本人は、「少しぐらいの金額アップが何になる? 僕らはすでに十分すぎるぐらいもらってるし、そんなの馬鹿げてる。僕は早く契約をまとめて、居心地のいい場所に落ち着きたかったんだ」

なお、来春契約が切れて無制限フリーエージェントになる選手たちは以下の通り。

Name Pos. Cap Salary
William Henderson FB $1,650,000
Earl Dotson OT $1,270,000
Bill Schroeder WR $1,160,333
Tyrone Davis TE $935,000
Corey Bradford WR $512,000
Allen Rossum KR $512,000
Mike Wahle OG $512,000
Jim Flanigan DT $512,000
Gilbert Brown DT $477,000
Doug Peterson QB $477,000
Barry Stokes T $389,000

Notebook: ロングウェル「これだ!」

4本続けてフィールドゴールを外してスランプ真っ只中のKライアン・ロングウェルだが、どうやらトンネルの出口を見つけた模様。彼によると、過去3試合の自分のキックのビデオを詳細にチェックした結果、蹴り方の悪かった点を見つけたらしいのだ。普段のロングウェルはビデオ研究をするタイプのキッカーではないが、これだけミスが続くとそうも言ってはいられない。「僕は普段は感覚を大事にする方で、あんまり技術的になりすぎるのは好きじゃない。でもビデオを見てみたら、わかったことがあるんだ」とロングウェル。

具体的にどの点が悪かったのかは彼は話してくれないが、今週の練習でそれを変えてみたところ、すぐに効果は表れたらしい。距離も方向性も改善されたとのこと。

2001年11月 9日

WRシュレーダーが練習に復帰

足首を痛めていたWRビル・シュレーダーが久々にチーム練習に復帰。ロスリーOCによると、練習後もシュレーダーの足首は問題なかったとのこと。先週と変わらない"Probable"にリストされているが、ベアーズ戦への出場にかなり近づいたと言えそうだ。シャーマンHCは「今はまだ何とも言えない。先週と比べると良くなっている。先週はカットを切るのがかなり困難だったから」とまだまだ慎重。

4番手WRドナルド・ドライバーは太腿の打撲のため、先週の"Probable"から一歩後退して"Questionable"にリストされている。もし、シュレーダーとドライバーの2人が欠場することになると、今季初めてファーガソンに出番が回ってくることになる。

TEタイロン・デイヴィスが練習に復帰

TEタイロン・デイヴィスは、トレーニングキャンプ中にハムストリングを故障して手術、今季は" physically unable to perform list"に入っている。一時は今季絶望かといわれていたが、回復が極めて順調で、復帰は秒読み段階に入ってきた。キャンプの時には大幅なオーバーウェイトのために首脳陣の怒りを買った彼だが、意外なほどスリムになって帰ってきたようだ。ロスリーOCは「まだ少し勘が鈍っている」として、試合に復帰までには1、2週間かかると見ている。

DTクリディアス・ハントが出場停止から復帰する際に、ロースター枠を空けるため3番手TEのコリンズを解雇してしまったため、パッカーズのロースターにはタイトエンドは2人だけ。そのため、シーズン序盤に多用していたダブルTEフォーメーションは最近ではなかなか使うことができなかった。デイヴィスをロースターに入れるためには誰かをカットしなければならないのが最大の問題だが、彼が戻ってきてフランクス、マーティンと3人体制になれば、オフェンスの選択肢はずいぶん増えることになる。

2001年11月 8日

WRファーガソンはもう少し我慢しろと

このところ練習での出番が多くなってきた新人WRロバート・ファーガソンのプレーにはシャーマンHCも評価している。「彼はサイズがあってしかもスピードがある。ウチのどのWRにも負けないぐらいキャッチも上手い。ただウチのWR陣は、昨年と比べてあらゆる点で向上している、というのが彼にとっての不運だ。もし彼が去年チームに入ってきていたら、出番はずっと多かっただろう。しかしオフシーズンの間にドライバーやリーが成長したために、このポジションは昨年よりずっと層が厚くなってしまったんだ」

そしてシャーマンHCは2年目に入って急成長した選手たちを例に出して、「DEバジャ=ビアミラやTEフランクスはやはり成長するのに1年かかった。これはごく自然な成長過程なんだ。私は今のファーガソンには満足している。優れたレシーバーになりつつある。彼には、フラストレーションを感じていてほしいものだね。もしそうでなければ、かえって私は心配だ」

2001年11月 7日

Notebook: Kロングウェルのスランプ

代役LTバリー・ストークス

左タックルのチャド・クリフトンがバッカニアーズ戦の1Qに負傷退場したために、NFLで初めて長いプレイタイムが与えられたOTバリー・ストークス。彼はNFLに入って以来7つのチームを渡り歩き、その間パッカーズからも3度解雇され、1999年にはNFLヨーロッパのスコティッシュ・クレイモアズでもプレーしている苦労人。ついにチャンスが巡ってきたことを素直に喜んでいる。「コーチ達は僕の働きに満足してくれている。もちろんもっといいプレーが出来ると思っているけど」

しかしクリフトンが今週中に回復してベアーズ戦に復帰できれば、彼のこの幸福も終わりを迎えることになる。それでも彼は試合に臨む心構えを変えるつもりはない。「僕は普段から毎週試合に出るつもりでいるんだ。自分はスターターのつもりで練習に出る。そりゃあクリフトンが回復すればいいけれど」

ショットガンとブリッツ

レイヴンズ戦での成功の印象が強すぎて、このところファーヴも首脳陣もショットガンフォーメーションにこだわりすぎていた。それによって最もダメージを受けたのはランオフェンス。明らかにアーマン・グリーンはショットガンからのドローよりも、IフォーメーションでFBヘンダーソンのリードブロックを付けた方がゲインできている。バッカニアーズ戦でもショットガンからのランは3回5yds。それ以外では21回164yds。シャーマンHCは、公式にはショットガンを減らすつもりはないとしているが、バッカニアーズ戦の後半は明らかに方針を変えていた。

一方、バッカニアーズ戦でのディフェンスで目立ったのはブリッツを中心としたアグレッシブさ。Sシャーパーによると、1stダウンと2ndダウンの40%で何らかのブリッツを入れたという。パスシチュエーションに限らず、ランブリッツをガンガン入れて、オルストットをスクリメージの前でタックルできたのが大きかった。「ヴァイキングス戦では少し受身になりすぎてしまった。この試合ではアグレッシブに行きたかったんだ」とシャーマンHC。シャーパーは、今回のプレープランなら前回の@タンパでも勝てたか?との質問に"Yes"と即答。「今日ぐらいアグレッシブにプレーできていたら結果は違っていただろう」

2001年11月 6日

謙虚なヒーロー2人

バッカニアーズ戦のヒーローはなんといってもRBアーマン・グリーンとKRアレン・ロッサムの2人。どちらも、自分の走りよりもブロックしたチームメイトを称えている。第3Qに63ydsのタッチダウンを挙げ、トータル169yds(キャリア最高)を走ったRBグリーン。あのTDランについて、「完璧なプレーだったよ。全員が、自分が担当する相手をブロックした。SSリンチは逆サイドだったから反応が遅れ、FBヘンダーソンはプレイサイドのセーフティをブロックした。あとは僕がリンチとコーナーバックをかわすだけだった」

今季初のタッチダウン(パントリターンTDはキャリア初)を挙げて、4試合欠場の鬱憤を晴らしたアレン・ロッサム。エンドゾーンまで走り込むなどとは夢にも思わず、ファーヴの逆転ドライブのお膳立てが出来れば、というつもりだったと言う。ところが相手の"gunners"をブロックするパッカーズの左右の"jammers"が素晴らしい仕事をした。右サイドのドライバーとリー、左サイドのジューとマクブライドが相手"gunners"を押さえ込んだために真ん中にぽっかりと穴が開いたのだ。「ボールをキャッチした時、あれだけ大きな穴が開いていれば誰だって駆け抜けられるよ」

試合終了まで頑張ったケガ人たち

Sリロイ・バトラーは、胸部打撲のために肺に水がたまり、4Qには呼吸するだけでもきつかったという。7-17とリードされた第3Q、3rdダウンロングでブリッツに入った彼は見事にサックを決めた。これがこの試合のターニングポイントだったのかもしれない。相手パントの次のプレーでグリーンのTDランを決めたからだ。バトラーはこれで通算20と1/2サック。あと2インターセプトで、NFL史上初の「20サック、40INT」を達成することになる。サンタナ・ドットソンは「彼こそ真のプロフェッショナルだ」とバトラーを称えている。

試合前、DTギルバート・ブラウンは鼠蹊部(脚の付け根)の状態が相変わらず悪く、そのために首脳陣はDTロッド・ウォーカーを準備していた。ところが、1、2シリーズ休んだだけでG・ブラウンは最後までがんばり抜いた。シャーマンHCは「トレーナー達は彼が最後まで出たことに驚いていた。試合前に彼らは『ブラウンが最後まで持つとは期待しないでほしい』って言ってたんだから」と語っている。

LTチャド・クリフトンの状態は?

LTチャド・クリフトンは1Q途中、相手DLに後ろから足首に倒れこまれ、左足首を捻挫して退場した。X線検査の結果、骨には異常が見つからなかったが、まだ今後の見通しは立っていない。「足首の捻挫っていうのは、試合直後ではまだ判断するのが難しいんだ。彼はタフなヤツだから、次の試合には出られると思っている。また、代わりに入ったバリー・ストークスも素晴らしい仕事をしたと思う」とシャーマンHC。

2001年11月 5日

Packers 21 - 20 Buccaneers

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Buccaneers (3-4) 0 10 7 3 20
Packers (5-2) 7 0 7 7 21

微風快晴。気温は11℃あたり。パッカーズのサイドラインでは偉大なるレジー・ホワイトが古巣を応援し、スタンド最前列ではTBのオルストットのご両親が敵地で息子を応援している。WRシュレーダーはやはり欠場したが、Sバトラーは元気に先発出場した。

前半のパッカーズは、3度もレッドゾーンに攻め込みながら7点しか取れない拙攻。最初のドライブこそフリーマンへのタッチダウンパスが決まったが、あとの2回は被インターセプトとFG失敗。逆にバッカニアーズは、オフェンスがほとんどゲインできないにもかかわらず、ターンオーバーでもらったチャンスを活かして10点。前半終了の時点で、ターンオーバー以外の数字ではほとんどパッカーズが圧倒している。

後半最初にファーヴが2度目のINTを喫し、それをタッチダウンに結びつけられて 7-17。そこでついにアーマン・グリーンの63ydsランが炸裂して3点差に。4Q、シャーパーのパスインターフェアなどで攻め込まれ、最後はグラマティカが49ydsのFGを決めて14-20。残り5分弱、パッカーズオフェンスは全く進まなくなるが、ディフェンスが頑張ってTB陣ゴール前からのパント。ロッサムが今季初、55ydsのリターンTDを決めてついに逆転。残り3分、2度のバッカニアーズのオフェンスをしのぎ、最後はヘイルメリーパスをはたき落として逃げ切り。

2001年11月 3日

Notebook: WRシュレーダーが欠場か

 パッカーズ

Gilbert Brown DT Groin Probable
LeRoy Butler S Chest Probable
Donald Driver WR Quadricep Probable
Bill Schroeder WR Ankle Probable
Nate Wayne LB Knee Probable

バッカニアーズ

Anthony McFarland DT Knee Out
Jacquez Green WR Groin Questionable
Marcus Jones DE Elbow Questionable
Eric Vance S Back Questionable
Nate Webster LB Shoulder Questionable
Reidel Anthony WR Hip Probable
Derrick Brooks LB Foot Probable
Warrick Dunn RB Hamstring Probable
Jeff Gooch LB Shoulder Probable
Keyshawn Johnson WR Knee Probable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年11月 2日

Notebook: ファーヴのヒジは大丈夫

ヴァイキングス戦の最後のプレーで人工芝に叩きつけられてヒジを痛めた(ように見えた)ブレット・ファーヴだが、今週は元気いっぱいに月曜日から投げている。本人によると、ヴァイキングス戦ではヒジを痛めたのではなく、前腕部をヘルメットでヒットされたために痛かったらしい。特に手当てを受けてはいないのだ、とのこと。「過去にヒジの腱を痛めたりしていたから、悪く見えたんだろう。ビデオリプレーを見て、僕が肩の回旋筋を痛めたようにも思った人もいるし、左肩を痛めたと思った人もいるし、ヒジとか手首と思った人もいる。でも実際はヘルメットが前腕の骨の部分に直にヒットしただけ。調子いいよ」とファーヴ。

水曜日のパス練習は、シュレーダーとドライバーが休み、ブラッドフォードも少しヒザを打って途中で退いた。そのため今季初めてチャールズ・リーとルーキーのファーガソンに多くのプレー機会が与えられ、2人は嬉々としてフィールドを駆け回った。リーはファーヴからのタッチダウンパスをキャッチして、トニー・ゴンザレスのようにゴールポストにダンク・・・しようとして失敗。選手もコーチも大爆笑。

2001年11月 1日

ロン・ウルフ元GMが殿堂入りの候補(の候補)に

2002年のNFLのホール・オブ・フェイム(殿堂)入りの予備候補が発表された(リストはこちら)。「予備候補」と言うだけあって総勢71人。来年1月の予備投票で15人がノミネートされ、その中から最終的に2002年の殿堂入りが決定するのは来年2月2日。毎年の定員が決まっているわけではなく、4人から7人が選ばれることになっている。元パッカーズで今回のリストに入っているのは下記の6人。

Jim McMahon QB 1995?96在籍
Keith Jackson TE 1995?96在籍
Guy McIntyre G 1994在籍
Sean Jones DL 1994?96在籍
James Lofton WR 1978?86在籍
Ron Wolf GM 1991?2001在籍

ロン・ウルフは、現コミッショナーのポール・タグリアブーや他チームのオーナー達とともに"Contributors"というカテゴリーに分類されている。元GMとして殿堂入りしているのはわずか2人。偉大なロン・ウルフといえども、いつか殿堂入りできるのかは微妙なところ。