胸を打撲したためにバッカニアーズ戦の出場が微妙になっているSリロイ・バトラー。シャーマンHCの意見は「出場の可能性は50-50」と、先週から変わっていないが、相棒のシャーパーは躊躇なく「彼は出るよ」と答える。「バトラーは113試合も連続出場してるんだ。そして月曜日には練習に参加した。てことは彼は出る」とのこと。確かにバトラーはこの月曜日には練習に復帰して普段と変わらない動きを披露したものの、問題は本番のタックルの衝撃に彼の体が耐えられるかどうか。
バトラーが欠場することになった場合、ルーキーCBバウ・ジューを代役のフリーセイフティとして起用することに首脳陣は決めたようだ。本来ならセイフティの控えはエイキンズだが、ヴァイキングス戦で途中出場したエイキンズの働きにコーチ達は満足がいかなかったらしい。バウ・ジューがセイフティをプレーするのは高校時代以来。しかし彼は大学時代からハードヒッターとしても評価が高く、サイズもバトラーより4ポンド軽いだけ。頼りないエイキンズよりもジューのポテンシャルに期待しての決断のようだ。
セイフティへの一時コンバートが決まった先週以来、ジューは新しいポジションをマスターしようとプレイブックと首っ引き。4連休にはフロリダの友人を訪ねた彼だが、ヒマさえあればプレーブックを勉強していたようだ。
アントワン・エドワーズの戦線離脱とバトラーのケガのため層が薄くなったDB陣を補強するため、パッカーズはヴァイキングスを2週前に解雇されたCBキース・ティボドーと契約を結んだ。DB陣のデプスを増すためと、スパシャルチーマーとしての働きも期待されてのもの。「ここに来れて嬉しい」と語る彼は、すでに12月30日のヴァイキングス戦に丸をつけて楽しみにしている。
身長5フィート11、体重189ポンド。1997年にレッドスキンズからドラフト5巡指名されたが、翌年解雇。98年にはフットボールから離れていて、99年にファルコンズと契約したがシーズン中に解雇。直後にヴァイキングスに拾われたものの肩をケガしてインジャリーリザーブ。今年3月にはいったん解雇されるものの再び7月にはヴァイキングスと契約し、今月15日に解雇。目まぐるしい選手生活を送っている人である。
スタジアムの名前にもなっている通り、パッカーズの初代ヘッドコーチはカーリー・ランボーであり、彼がチーム創立以来1949年までヘッドコーチをつとめたということになっている。ところが Milwaukee Journal Sentinel 紙の調査によると、チームが設立された1919年には William Ryan 氏が、そしてパッカーズがNFLに加盟した1921年には Joe Hoeffel 氏がパッカーズの指揮を執っていたことが明らかになった。(1921年のパッカーズに関係していた人々は全て故人となっている)
もしその説が正しければ、パッカーズ史の見直しや、殿堂入りしているC・ランボーの生涯記録の修正などが行われることになるが、パッカーズ関係者も殿堂の関係者も「証拠が確かなものなら、記録を書き換えることにやぶさかではない」としている。
来年には新チームのヒューストン・テキサンズがNFLに加入し、全32チーム・8ディビジョン体制へと移行することになっている。そして新チーム加入に際して行われるのがエキスパンション・ドラフトである。全チームが、契約下にある選手の中から5人を選んで「この中からなら好きなように選んでいいよ」と新チームに提供するのがエキスパンション・ドラフト。1999年に新ブラウンズが加入した際のエキスパンション・ドラフトのやり方を来年も踏襲することはほぼ決まっているようだ。
最後の項目の「旧チームと結んでいた契約はそのまま引き継がれる」という点が重要で、そのために、仮に実績のある選手が5人のリストに入っていたとしても、高額サラリーがネックになって新チームとしては指名しにくいことが多い。選手を差し出す側の各チームとしては、その点を利用して「有望な若手は抱え込んで、指名されそうもない高給取りのベテランをリストに載せる」という戦略が有効と思われる。
そこでパッカーズ。Green Bay Press-Gazette紙のFrank Schwab記者によると、WRフリーマン、DTサンタナ・ドットソン、RBレヴェンズ、Cウィンタース、DEジョン・シエリーの5人がその候補として有力ではないか、とのこと。フリーマンは来季$5ミリオン以上にもなる(キャップ上の)サラリーが大きなネックとなって指名されにくいし、逆に新チームが指名して契約を引き継いでくれればパッカーズのサラリーキャップには大きな救いとなる。サンタナ・ドットソンやレヴェンズも高給かつケガのリスクがある。ウィンタースは引退間近。シエリーは、バジャ=ビアミラとレイノルズの若手2人が成長しているので世代交代にはちょうどいい。
最近の流れとしては、新チームはエクスパンション・ドラフトで大物を狙うより、フリーエージェント市場で有力選手を多く獲得するのが通例。99年のブラウンズの場合、指名された37選手のうち、一度も試合でプレーしなかった選手が22名もいた。テキサンズの場合も「スターター級の選手を獲得できればもうけもの」という心構えでエクスパンション・ドラフトに臨むようである。
水曜日の練習が終わるときマイク・シャーマンHCは選手を集め、「休暇の間の行動は慎重にするように。来週の月曜には、選手たちは時間通りに、しっかり体調を整えて集合する義務がある」と説教。そして解散。例年バイウィークともなれば、最後の練習が終わり次第ロッカールームの荷物をまとめて空港へ向かう選手が続出するものだが、今年は少し事情が違うようだ。
控えのアントワン・エドワーズはヒザの靭帯を断裂して今季アウト。そこへリロイ・バトラーが胸をケガしたために、パッカーズのセーフティ陣はかなり層が薄くなっている。パッカーズはその穴を埋めるため、先日ブロンコスを解雇されたばかりのビリー・ジェンキンズをグリーンベイに呼んでテストすることにしている。
ジェンキンズは27歳。1997年にドラフト外ルーキーとしてラムズと契約。98年途中からスターターとなり、翌年は全試合先発してスーパーボウル制覇に貢献した。その後ブロンコスにトレードされ、昨年はスターターを務めたが、今季は若手への切り替えをはかるシャナハンHCによって控えに下げられ、今週初めにはついに解雇されてしまった。彼はスクリメージラインの近くにセットすることを得意とするフィジカルなハードヒッター。昨年は、パッカーズのドナテルDCと似たシステムを採用するグレッグ・ロビンソンDCの下でプレーしたこともパッカーズにとってはプラスだと言われている。
セインツの地元、The Times-Picayune紙より。 WRを探していたセインツはパッカーズのWRビル・シュレーダーやWRドナルド・ドライバーに興味を示していたが、パッカーズ側は今年のドラフト3巡ルーキー、セドリック・ホッジ(LB)を代わりに要求したためにトレードは成立しなかったとのこと。その後セインツは元カウボーイズのウェイン・マギャリティ(WR)と契約している。
先週なかば、OTアール・ドットソンは「スターターになれる可能性があるなら来季は他チームで」と発言。いっぽうチーム側は彼をトレード゛に出す可能性があると認めたのが先週末。今週のはじめにはドットソンが「トレード材料にされるという話はチーム側から一言も聞いてない」と語るなど、彼とチームとの関係がギクシャクしっぱなしだったこの1週間。
今季のトレード期限が過ぎて、ドットソンは今季いっぱいはチームに残ることが確定。「コミュニケーションに問題があった」と認めた彼とシャーマンHCは水曜日に話し合いを行い、互いの疑念を晴らした。「ヴァイキングス戦の直前にトレード話を聞かされ、少し感情的になってしまった」としてドットソンはシャーマンHCとチームに謝罪した。
シーズン開幕当初、PUPリスト(physically unable to perform list)に入っていた2人、TEタイロン・デイヴィスとDTスティーブ・ウォーレン。PUPリストに入っていた選手は、第6週が終わった今週からロースターに登録することが許され、今後3週間のうちに、53人のロースターに登録するか、インジャリーリザーブ(今季は出場できない)に入れるか、解雇するかを決めなければならない。
デイヴィスは順調に回復していて、おそらく来週にはチーム練習に復帰できそう。しかしスティーヴ・ウォーレンはやや遅れていて、今季中に試合に出場できるのか、無理させずに来季に備えさせるのか、微妙な状態。期待の若手なので解雇することはまず考えられないが、とにかく今後3週間のうちに決定しなければならない。
人工芝で負ったいくつかの火傷と、体のあちこちが(打ち身によって)痛んではいるが、ヒジをケガしてなどいない、とQBブレット・ファーヴは言う。今週試合があってももちろんプレーしただろう、と。
ファーヴによると、試合終了直後シャーマンHCは(ピダーソンと交代させなかったことについて)彼に謝ったとのこと。逆にファーヴの方が「冗談じゃない」と切り返したのだそうだ。「あの試合では極めてフラストレーションが溜まっていて、すでに試合の行方が決まっていようと、あのシリーズで何かをヴァイキングスに証明したかったのだ」とファーヴは言う。「40点リードしていようとされていようと、同じようにプレーするだろう。僕は試合が終わるまで戦うし、そのことで『彼がケガするかも』と誰かを心配させるかもしれない。でもそれはこのゲームの一部だ」
現在も作業が進行中の新ランボーフィールドが完成するのは2003年の開幕。新スタジアムにつきものの豪華プライベートボックス席が売り出され、166のボックス全てが早くも売り切れた。料金は年$57,500から$115,000(大きさのほかに場所によっても異なる)となっており、4年から7年のリース。パッカーズには年$12ミリオンの収入となる。ボックス席の大きさは以下の3通り。
Champion席 388平方フィート。定員20名。
Legend席 492平方フィート。定員25名。
Super席 814平方フィート。定員30名。
ボックス席のオーナーにはさまざまな特典が与えられるが、その中には「1年中いつでも自分のボックスに出入りすることができて、試合のない日にもそこでビジネスの会合や社交的なイベントを行うことができる」というものもある。
マイク・シャーマンHCがヴァイキングス戦で下した2つの判断、1Qに4thダウンギャンブルを敢行したことと、大差がついた終了間際にもファーヴを使い続けたことについて批判が高まっている。試合終了直後には、「もう一度同じ立場に立たされたら同じ決断をするだろう」と主張したシャーマンHCだったが、月曜日にはややトーンダウン。ギャンブルについては「受身になるよりは、アグレッシブな判断をして批判を受ける方を選ぶ」として意見を変えなかったが、ファーヴを引っ込めなかったことについては、「ピダーソンも準備させていた」と、難しい判断だったことを認めている。
試合終了間際にようやく2つめのタッチダウンを挙げた後、なぜかパッカーズは2ポイントコンバージョンを敢行(パス失敗)。その際にQBブレット・ファーヴはフィールドに叩きつけられて右ヒジを痛めてしまったようだ。「大丈夫だと思う。幸い来週はバイウィークだし、それで良くなるだろう」とファーヴ。残り3分を切って 7-35 にされてからもファーヴを使い続けたシャーマンHCに非難が集まっている。
2Qにスペシャルチームコーチのフランク・ノヴァックが胸を押さえて倒れたのは、練習をしていたロングスナッパーのロブ・デイヴィスのロングスナップが、もろに心臓の上にヒットしたから。63歳という年齢のこともある。ドクターたちが駆け寄るわ、ヴァイキングスサイドからカートが駆けつけるわで一時は大騒ぎになったが、しばらく休んで検査を受けたあとは試合に復帰した。「最初に倒れた時は、死ぬんじゃないかと思った。まるで銃で撃たれたみたいだった」と本人。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (4-2) | 0 | 0 | 7 | 6 | 13 |
Vikings (3-3) | 0 | 20 | 0 | 15 | 35 |
序盤はヴァイキングスの2度のファンブルなどでチャンスをもらったパッカーズだったが、2度のFG失敗と不可解な4thダウンギャンブル失敗で無得点に終わり、モメンタムを手放してしまう。2Q途中でWRクリス・カーターへの43ydsのTDパスが決まって先制を許した直後、ファーヴがインターセプトTDを喫して0-14。ヴァイキングスはチャップマンのランとモスへの短めのパスで確実に1stダウンを重ねて、2Q途中からは一度もモメンタムを手放すことはなかった。さらにカルペッパー自身のランも要所要所で飛び出し、得点を重ねた。
予想通りグリーンのランで着実にボールを進めようとしたパッカーズだったが、ヴァイキングスのディフェンスがしっかり止めて、前半はわずか8回4yds。3rdダウンに追い込まれたファーヴにブリッツを送り込んで効果的にプレッシャーをかけ、ようやくショートパスが通ってもタックル一発で倒すという堅いディフェンスがヴァイキングスの勝因のひとつとなった。
ヴァイキングスオフェンスは必ずといっていいほど1stダウンではチャップマンのラン。足首を痛めて万全ではないWRモスは3rdダウンでショートパスを捕って1stダウンを獲得するという、普段のクリス・カーターのような役回り。
一昨日のニュースで、OTアール・ドットソンが来年はチームに残らないだろうということをお伝えしたばかり。おそらくそれと関連して、(今季のトレード期限は10月23日に迫っているが)パッカーズは彼をトレードに出すことを考えているようだ。他チームの人事担当によると「パッカーズは交換に来季のドラフト5巡あたりを欲しがっている」ということだが、シャーマンHCは「もしトレードを行うとすれば、それはウチのチームを今年助けてくれる戦力でなければならない。そうでなければトレードはしない」と語っている。どちらにせよ、トレード期限まで時間がないこと、腰やヒザのケガの不安がつきまということを考えれば、実際にトレードが成立することは難しいと思われる。
WRシュレーダーは結局金曜日まで全く練習に参加することができず、"Probable"から"Questionable"にダウングレードされてしまった。本人は出たいと主張しているが、人工芝の試合は足首への負担が大きいこともあってシャーマンHCは慎重。もしシュレーダーが欠場することになると、WRコーリー・ブラッドフォードが(3WRセットの時を除けば)初めての先発ということになる。
アレン・ロッサムは今週も欠場する可能性が高いが、代役のリターナーはこれまで通り、パントはWRフリーマン、キックオフはRBミーリーに任せるようだ。
パンサーズ戦で前十字靭帯を断裂して今季終了となってしまったSアントワン・エドワーズ。木曜日に手術が行われ、全治7ヶ月から9ヶ月。バトラーの後継者と目されているエドワーズなので、来季には万全の状態で復帰してくれることを期待。
1999年12月、WRアントニオ・フリーマンが飲酒運転していて起こした事故に関して、同乗して大ケガを負った女性(当時22歳)がフリーマンに損害賠償を求めて訴え、来年3月に裁判が行われることになった。2年近く前の事件だが、刑事事件としてはすでにフリーマンは有罪になって、1年間の保護観察処分と50時間の公共奉仕という処罰を受けている。
本来ストロングサイドLBディッグスの控えはK.D. ウィリアムズ。ウィリアムズが欠場していた先週は、ディッグスが一時退場した時にはC・ギジー(本来はウェインの控え)が入った。しかし、今週もしそんな機会があったらルーキーのトランス・マーシャルを投入することを首脳陣は予定していて、今週の練習ではそのための準備をマーシャルにさせている。
これまでマーシャルはミドルLBハリスの控えだったが、能力的にはアウトサイドも十分務まると言われている。先週の試合でナイル・ディッグスは肋骨を折っていて、痛みをこらえながらの出場になる。もし今週の試合でマーシャルの出番があれば、スペシャルチーム以外では初めてNFLのレギュラーシーズンゲームに出場することになる。
パッカーズ
K.D. Williams | LB | Ankle | Questionable |
Allen Rossum | KR/CB | Hamstring | Questionable |
Na'il Diggs | LB | Rib | Probable |
Vonnie Holliday | DE | Groin | Probable |
Donald Driver | WR | Quadricep | Probable |
Bill Schroeder | WR | Ankle | Probable |
Tyrone Williams | CB | Groin | Probable |
ヴァイキングス
Robert Griffith | SS | Ankle | Out |
Michael Bennett | RB | Ankle | Questionable |
Corbin Lacina | G | Ankle | Questionable |
Randy Moss | WR | Ankle | Questionable |
Wasswa Serwanga | CB | Stomach | Probable |
Robert Tate | CB | Shoulder | Probable |
Shawn Worthen | DT | Toe | Probable |
注 Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%
ベテランのOTアール・ドットソンは、現状では若いタウシャーの控え。彼はチームが96シーズンに優勝した頃からのスターターRTだったが、この2年間はケガに苦しんできた。腰の手術(椎間板ヘルニア)を繰り返してほぼ昨季全てを棒に振り、今季は大幅に契約を見直して安いサラリーに甘んじている。そうまでしてパッカーズに復帰したのは、彼もチームも「体調さえ万全ならスターター」という認識があったから。しかし今年順調だった彼はトレーニングキャンプでヒザを痛めてしまい、ケガのリスクを恐れた首脳陣はタウシャーを先発させ続けている。
「僕だって盲目じゃない。タウシャーは代わりにスターターになって素晴らしい仕事をしてるから、彼をベンチに戻す理由は何もないよ。同時に、もし僕が他のチームでスターターが務まらないと思うなら、喜んで控えの仕事を続けるだろう」とドットソンは言う。「でも僕は今でもプライドを持ってプレーしているし、先発するということはその中の重要な一部なんだ。金なんて問題じゃない。金は十分に貯めたから。でも僕はフットボールを愛してるし、日曜日にはフィールドに出てプレーすることを愛しているんだ」
オフェンシブラインコーチのラリー・ベクトルは、「もし彼がキャンプでちゃんと練習に参加出来ていたら、話は変わっていただろう。しかし、あの状況でタウシャーからスターターの座を奪い、過去の実績からドットソンをスターターに決めるというのは全くの不公平だった」と言う。しかし、ドットソンは今でも優秀なタックルだと認めてもいる。「彼は、私が最大限の敬意を払う優秀な選手だ。彼がいてくれるというのは嬉しいことだ。もしタウシャーに何かあれば、私は自信を持って彼を投入するだろう」
ドットソンは「若い頃にグリーンベイに来て、スーパーボウルチームでプレーできたのは本当に運が良かった。それにチームに長くいられたことも幸運だったと思う。最近ではそういうことは滅多にないことだし、その経験は大事にしたいと思う」と語っている。
WRコーリー・ブラッドフォードとDTクリディアス・ハントがミルウォーキーで路上強盗に遭った。オフだった火曜日の午後、2人がミルウォーキーのレストランから出てきたところで銃を突きつけられ、金品を奪われた。犯人はすぐそこを立ち去ったが、その晩に逮捕され、奪われたものはそのまま2人の元に戻ってきたとのこと。もちろん2人にケガはなかった。
レイヴンズ戦では、今季2度目のファンブルをしてしまったRBアーマン・グリーン。右サイドのランなので、(サイドラインに近い側の)右手でボールを持たなければならないのは常識だが、彼は左手で持ってボールを弾き出されてしまった。しかもファンブルをした後も彼は左手でボールを持ちつづけている。シャーマンHCは、「私だって彼にはボールをディフェンダーの逆側の手で持って欲しいが、彼にとっては左手で持つことが最優先で急にそれを変えたくはないようだ」とグリーンをかばっている。グリーン自身は、左手で持つというスタイルを変えるよりも、「もっとしっかりボールを守る」ということが大事だと考えている。
パッカーズは今まで"senior vice president of administration"だったジョン・ジョーンズを"Executive Vice President and Chief Operating Officer"に昇進させた。実際の仕事は今までと大きく変わるわけではないが、彼がハーラン社長の後継者であることを内外に示すのが今回の昇進の目的と思われる。
ジョン・ジョーンズは49歳。大学ではジャーナリズムを専攻し、1978年から87年までNew Orleans Times-Picayune紙のスポーツを担当した。その後NFL経営会議のPR担当としてNFLに入り、ジャガーズのフロントでの3年間をはさんで、99年までNFL経営会議の管理部門で働いた。サラリーキャップ制の導入や選手会との労使交渉の経験を買われて、99年からパッカーズに。ランボーフィールドの大規模改修に関して、州議会や市長との折衝や住民投票など、困難な仕事をハーラン社長とともに成し遂げ、次期社長としての評価を確立した。
5試合終わってNFLのサックリーダーのDEカビーア・バジャ=ビアミラは先週金曜日に結婚した。日曜に試合が控えていたために、数人のコーチやチームメイトが参加しただけの簡単な式をグリーンベイの教会で行っただけ。「文句言うつもりはないよ。僕にとっては全てがうまくいっているからね」とバジャ=ビアミラ。なお、ナイジェリア出身の両親の元にロサンゼルスで生まれた彼は、昨年9月にキリスト教に改宗している。
TEタイロン・デイヴィスは、7月にハムストリングの手術を受けて今季絶望かとも言われ、現在は"physically unable to perform list"に入っている。しかしシャーマンHCによると彼は今では75%にまで回復して、室内練習場でパスルートを走れるほどになっているという。現在の復帰のメドは11月22日の@デトロイトあたり。
2年目のDTスティーヴ・ウォーレンは昨年12月にヒザ上を大ケガして、デイヴィスと同様、"PUPリスト"に入っているが、彼の回復具合は期待ほどではないらしい。ただし別に「回復が遅れている」というのではなく、「予想より早く回復することを期待していたが、それほどではなかった」ということ。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Ravens (3-2) | 7 | 0 | 3 | 13 | 23 |
Packers (4-1) | 0 | 17 | 7 | 7 | 31 |
天気予報が大きく外れ、快晴の午後。風もそれほどではない。スタンドではシャーパー兄弟の両親が揃って応援している。母が弟ダレンのジャージー、父が兄ジェイミーのジャージー。
グリーンが最初のドライブでファンブルを犯し、しかもロングパスであっという間にTDを決められる最悪の立ち上がり。しかし2度目の相手ドライブで、サンタナ・ドットソンがサック&ファンブルフォースしてシエリーがリカバー。そこで流れが大きく変わった。予想通りランは出なかったものの、ファーヴが正確なパスを積み重ねて着実に得点し、最後までモメンタムを失うようなミスを犯さなかった。4Qの最後にはオンサイドキックを含めて2TDを許したが実質的には完勝。
ファーヴが今季最高のプレー。前週とは打って変わって、積極的にダウンフィールドにパスを投げ、判断もコントロールも完璧。BAL相手にインターセプトを1つもしなかったのも大きかった。先週はフリーマンの不満発言が物議を醸したが「次はフリーマンに投げる」と語っていた公約をファーヴが見事に果たした。27/34、337yds、3TDはまさにMVP級。
4Qにはかなり相手のランを許したが、すでに21点差がついて大勢は決していた。4Q最後はカニンガムが登場。ランパスともよく決まってTD。オンサイドキックも決まってもう1つTD。最後はオンサイドキックをフリーマンがキャッチしてめでたく試合終了。
出場停止処分が明けたDEクリディアス・ハントをロースター登録するため、パッカーズは3番手TEボビー・コリンズを解雇した。先週の時点での解雇される候補NO.1は、最近契約したばかりのLBアンドレ・オニールと言われていたが、LB K.D. ウィリアムズがケガのためにしばらく欠場という事態になったため、事情が変わったものと思われる。オニールはLBの控えだけでなく、スペシャルチーマーとしての能力が高い(らしい)ので、そのあたりも考慮されたのであろう。
解雇されたTEボビー・コリンズは今年3年目。この8月にDEボウエンスとのトレードでビルズからやってきた。実は彼はパッカーズのTE陣のなかで最も経験のある選手で、当初は2番手TEとなることを期待されていたのだが、ルーキーのデヴィッド・マーティンが予想よりはるかに良くて即戦力となってしまったため、3番手となったコリンズの出番はほとんどなかった。
とは言えこれでロースターにタイトエンドはわずか2人。マーティンが試合途中で肩を痛めたレッドスキンズ戦では、ダブルTEフォーメーションの時はOTバリー・ストークスを臨時のブロッキングTEとして起用していたが、今後もそのような形で乗り切ることが出来るのだろうか。
パッカーズ
K.D. Williams | LB | Ankle | Out |
Allen Rossum | KR/CB | Hamstring | Questionable |
Chad Clifton | OT | Hamstring | Probable |
Vonnie Holliday | DE | Groin | Probable |
Mike McKenzie | CB | Rib | Probable |
Tyrone Williams | CB | Groin | Probable |
Rondell Mealey | RB | Concussion | Probable |
レイヴンズ
Pat Johnson | WR | Clavicle | Out |
Gary Baxter | DB | Chest | Questionable |
Todd Heap | TE | Ankle | Questionable |
Edwin Mulitalo | G | Knee | Questionable |
Rob Burnett | DE | Calf | Probable |
Michael McCrary | DE | Knee | Probable |
Tony Siragusa | DT | Respiratory | Probable |
James Trapp | CB | Leg | Probable |
注 Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%
92年以来パッカーズの先発センターとしてオフェンシブラインを支えてきたCフランク・ウィンタース。今年からはフラナガンに先発の座を譲ってサイドラインで見守る日々に耐えている。来年は38歳になってしまうため「現役は今年限りか」という見方もあるが、本人は「引退するかもしれないし、しないかもしれない」と語っている。すでに十分金はかせいでおり、現役にしがみつく必要はなくなっているという彼にとってやはり大事なのは試合に出るチャンス。フラナガンが長期欠場するような大ケガを負ったり、来季発足する新チームのテキサンズで必要とされるようなことがあれば、現役を続行するかもしれない。親友のQBファーヴはもちろん現役を続けてもらいたいと思っている。
DEカビーア・バジャ=ビアミラは、4試合で9サックを挙げるという驚異的な活躍をして話題の人になっている。しかしいまだにスターターはシエリーで、KGBはパスラッシング・スペシャリストとしてパスシチュエーションで登場するだけ。それは当面変えるつもりはないとシャーマンHCは言う。「先発させたら彼はへばってしまいかねない。彼はサイズがないから、1試合に35-40プレーも出たら今ほど活躍できるかどうかわからない」とのこと。
レイヴンズの兄、LBジェイミー・シャーパー)とパッカーズの弟、Sダレン・シャーパーが1998年に対戦したとき、彼ら2人はどちらもまだ、なんとかNFLでやっていこうともがいている時期だった。しかし今ではどちらもチームのディフェンスの中心選手。兄はスーパーボウルを勝ち取り、弟はプロボウルに出場し、どちらもこのオフには高額契約を手にした。
毎週2回は電話で話をするというシャーパー兄弟、このところの話題は「どちらのディフェンスが最高か」ということ。4週終わった時点で、平均失点ではパッカーズが1位で、失ヤード数ではレイヴンズが1位。「ジェイミーは今でも彼らがベストだと信じてる。だから今週の試合は楽しみだよ。どっちがベストかわかるからね」とダレン。
今週の試合には、総勢30名のシャーパー一族が、大挙して故郷ヴァージニア州からやってくる。しかし兄弟が両チームに分かれているため、応援する方も皆が同じジャージーを着るというわけにはいかない。前回と同じように半数がパッカーズ、半数がレイヴンズのジャージーを着ることにしているそうだ。
パッカーズのチーフ・ネゴシエイター、サラリーキャップ・スペシャリスト、正式な役職名は"director of player finance"だったアンドリュー・ブラント41歳。今年のオフはSシャーパーやロングウェル(K)との長期契約をまとめ、さらにRBレヴェンズ、OTアール・ドットソン、Cフランク・ウィンタースらベテランを説得し、契約を見直ししてサラリーキャップに余裕を作ることにも成功した。現在の好調なチーム状況の陰の功労者とも言えるブラントの評価は内外でうなぎ上りだ。
現在のNFLでは、サラリーキャップ管理がチーム運営のなかで極めて重要なものになりつつあり、彼のような人材はどのチームものどから手が出るほど。パッカーズはそんな彼の功績に報いつつ、来年で契約の切れる彼を他チームに取られることを防ぐため、さらに契約を3年延長し、肩書きに"vice president"も付け加えることになった。パッカーズには副社長の肩書きの人が何人もいるが、
John Jones (senior vice president of administration)
Mike Sherman (executive vice president/general manager/head coach)
Mark Hatley (vice president of football operations)
実際はジョーンズ副社長とともにチームの財政面を担当しつつ、フットボールの面ではヘイトリーとともにシャーマンHCの下で働くのが彼の仕事。ヘイトリー(チーム全般)、ブラント(交渉、サラリーキャップ担当)、ジョン・ドーシー(カレッジ担当スカウト部長)、レジー・マッケンジー(プロ担当スカウト部長)の4人がシャーマンHC/GMを支えていくという布陣となっている。
タンパベイ戦直後のコメントで物議を醸したWRアントニオ・フリーマンは、まるで自分が利己的なプレーヤーであるかのように、話の一部だけ引用されたと主張している。「彼ら(記者たち)は話の前後関係を無視して一部だけ引用した。報道されたものの中で、僕が『チームの勝利が最も大事だ』と何度も強調したことをちゃんと書いたものは1つもなかった。誰もそんなことは書きたがらない。僕のコメントの中で議論を呼ぶようなことだけ、誰もが書きたがる。でもそんな議論なんてチーム内に存在しないんだ」
フリーマンは月曜日の午後、シャーマンHCと話し合いを行って互いの疑念を晴らしたという。「基本的に君ら(記者たち)に話したのと同じことをコーチに話しただけ。自分から仲間と離れて、メディアに鬱憤をぶちまけるようなつもりはなかったんだ。試合後のインタビューで自分の役割について質問されて、僕は質問に答えた。でもメディアは彼らの好きなように書いたり編集したりした」
シャーマンHCは、「チームのオフェンス哲学はボールを散らすことであって、本当のNO.1レシーバーなどいないのだ」と語っている。「特定のプレーヤーにボールを集めるのではなく、その時のカバーやマッチアップによってオープンになったレシーバーにボールが渡るのだ」と。また、フリーマンの態度や練習熱心さに関しては全く問題ないと話している。
薬物問題でNFLから4試合の出場停止処分を受けていたDTクリディアス・ハントがようやくチームに合流した。リーグの規定で処分期間中はチームとの接触を完全に禁止されているため、シャーマンHCの計らいで彼はニューオーリンズのスポーツキャンプで体を鍛えていた。同時多発テロのせいで第2週の試合が延期されたために、実際は5週間も"島流し"にされたことになる。
心を入れ替えてトレーニングに励んだ結果、オーバーウェイトだったキャンプ時と比べ15ポンドも減量して、今は294ポンドにまで絞り込んでいるという。月曜日のチーム練習がキャンセルされた(火曜日はもともと休み)ため、彼のプレーを見て判断することはまだ出来ないが、彼を53人のロースターに入れるために誰を解雇するか、今週中には決めなければならない。
「パッドを付けてフィールドに出てプレーする準備は出来てる。仲間やコーチの所に戻ってこれていい気分だ。チームに貢献する用意は出来てるよ」と意気込みを語るハントだが、試合に出られるかどうかはまだわからない。パッカーズのディフェンスラインは開幕前の予想をはるかに上回る活躍を見せていて、ドラフト1巡ルーキーのDEレイノルズさえまだ出番がないほど。本来のDTで出るか、ビリー・ライオンに代わってDEホリデイの控えになるか。DLのほとんどのポジションをこなせる彼のフレキシビリティは、ポジション争いをする上で大きな武器になるのは確かだ。
開幕前にタイタンズからNTロッド・ウォーカーをトレードで獲得したときの条件は、「ウォーカーが計4試合、アクティブロースターに登録された場合にのみ、タイタンズにドラフト7巡指名権を譲渡する」というものだった。そのため4試合目のバッカニアーズ戦に登録されるかどうかが注目されたが、これまでの3試合と同様に登録され、パッカーズは来年のドラフト7巡指名権を手放すことになった。
昨年のドラフト3巡、DTスティーブ・ウォーレンが長期リハビリ途上である現在、ギルバート・ブラウンの控えとなる純粋なノーズタックルはウォーカーしかいない。ヒザに爆弾を抱えるギルバート・ブラウンの負担が大きくなり過ぎないようにすることを重視した判断と思われる。「彼にはもちろんその価値がある。彼のような力のある選手をドラフト7巡では指名できないだろうからね」とシャーマンHC。
WRアントニオ・フリーマンは、バッカニアーズ戦で10点しか取れなかったのは、相手ディフェンスのせいではなくパッカーズのオフェンスのせいだと主張する。「タンパベイのディフェンスを相手にするにはアグレッシブさが足りなかったように思う。まるでこちらのオフェンスの力を信じずに相手のディフェンスの力を恐れてばかりいるみたいだった」と語る。
シュレーダーがすでに300yds以上稼いでいるのにフリーマンは今季わずかパスキャッチ9回、80yds。バッカニアーズ戦ではパスキャッチ1回6yds。思うようにパスが投げてもらえない状況に今季初めて不満をあらわにした。「僕はオープンだ。試合の後は毎回ビデオを見るけど、僕はオープンになってるんだ」
その話を聞かされたQBファーヴは「もし彼がオープンになっているなら、明日ビデオでそれがわかるだろう。そして彼にパスを投げることになるだろう。毎試合毎試合、誰が一番活躍するかなんてわからない。フリーマンは練習で素晴らしいし、精神的にもフットボールに打ち込んでいる。たぶん我々はもっと彼にパスを投げるべきなんだろう。今日は1キャッチ・・・それじゃ十分じゃないってことは認めるよ」
試合の翌日、フリーマンのコメントについて聞かれたシャーマンHCは「フリーマンのフラストレーションについては理解できる」としながらも「選手たちはなにかあるなら記者相手にぶちまけるより私のところに来て話してほしい」と語っている。
10対7とリードした4Q残り12分、敵陣31ヤード地点からの3rdダウン10。フリーマンのリバースプレーが5ヤードのロスに終わった時にその事件は起こった。プレーが終わりボールのない所でWRビル・シュレーダーがバッカニアーズのSデクスター・ジャクソンから背中にヒットを受けたのだ。明らかに相手の反則。しかしカッとなったシュレーダーは即座に振り向いて相手を突き飛ばしてしまった。
結果は両者アンスポーツマンライクコンダクトでペナルティは相殺。フィールドゴール圏内から離れてしまったパッカーズは当然パント。そしてタンパベイは次のドライブをオルストットの逆転TDランに結びつけた。
チームメイトは誰もシュレーダーを責めてはいないが、今までも同じような過ちを犯してきた本人はとても反省している。「僕の過ちだった。仕返しをしてしまった。普通、審判たちは最初のヒットは見ずに、やられたヤツが反撃する動きの方を見るものだ。あれはやっちゃいけないことだった」
今のところ、長期欠場を要するような大きなケガ人はない模様だが、今日はドクターやトレーナーが大忙し。特に前半終了間際にはロンデル・ミーリー(軽い脳震盪)、バジャ=ビアミラ(首)、ネイト・ウェイン(ヒザ)、C・エイキンズなどが横たわり、まるで野戦病院。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (3-1) | 0 | 7 | 3 | 0 | 10 |
Buccaneers (2-1) | 0 | 7 | 0 | 7 | 14 |
パンサーズ戦と同様、前半にファーヴがインターセプトを2つ喫し、そのうち一つはなんと98ydsのインターセプトTDというイヤな展開。しかしディフェンスが持ちこたえているうちにシュレーダーへの67ydsパスが炸裂して同点に追いつく。
その後は両者ともなかなか1stダウンが続かないディフェンシブマッチの様相。次第にパッカーズDLが相手OLを圧倒して計5サックを挙げるうちにロングウェルのFGが決まって勝ち越し。4Qの途中までは完全にパッカーズペース。タンパベイオフェンスのふがいなさに地元ファンからブーイングも聞こえてくるほど。
オルストットのランとショートパスばかりで思うように進まなかったバッカニアーズオフェンスだが、4Qになるとパッカーズディフェンスにも(暑さもあって)疲れが見え、ミスタックルが多くなる。ついにオルストットの39ydsTDランを許して再逆転。最後のドライブでは敵陣8ヤードまで攻め込むが、時間の使い方が悪かったこともあって万事休す。
パッカーズ
Antuan Edwards | S | Knee | Out |
Dorsey Levens | RB | Back | Probable |
Nate Wayne | LB | Knee | Probable |
David Martin | TE | Shoulder | Probable |
Allen Rossum | KR/CB | Hamstring | Questionable |
バッカニアーズ
James Cannida | NT | Knee | Out |
Warrick Dunn | RB | Foot | Out |
注 Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%
パンサーズ戦でヒザを痛めたSアントワン・エドワーズは前十字靭帯断裂の大ケガと診断され、インジャリーリザーブ入りとなった。今季を全欠するどころか、来季開幕に万全な体調で臨めるかも微妙と思われる。エドワーズはドラフト1巡指名されてから今年で3年目。Sバトラーの先発の座を脅かしつつあっただけにこの長期欠場は惜しまれる。
エドワーズは5人目のDBとしてニッケルバックを務めてきたが、代役はルーキーのCBバウ・ジューに決まった模様。CBマクブライドが6番目のDBとしてダイムバックの役割だったが、マクブライドをニッケルバックに昇格?させなかったのは、2つのポジションを同時に動かすことを避けるためと思われる。今季のパッカーズディフェンスでは、5DBのニッケル隊形はほとんど使わず、6DBのダイム隊形を多用するため、どちらにしてもマクブライドとジューの出番の数はほぼ同じと予想されている。
スロットに入るレシーバーをカバーするのが主な仕事になるバウ・ジューは今週、先輩のエドワーズと一緒にビデオでのレッスンを続けている。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (3-0) | 0 | 6 | 15 | 7 | 28 |
Panthers (1-2) | 0 | 7 | 0 | 0 | 7 |
前半に0-7とリードされて、ファーヴが2つ目のインターセプトを喫したところが自陣27ヤード。ところが、そこで1stダウンを許さないどころか、4thダウンギャンブル失敗に追い込んだことで試合の流れが大きく変わった。前半のうちにロングウェルが長めのFGを2本決め、1点差に追い上げてハーフタイム。
後半の最初にCARのS・スミスがキックオフリターンを2つ続けてファンブル。どちらもTDパス(シュレーダー、フランクス)に結びつき、パンサーズにとって致命的なミスとなった。4Qにはブラッドフォード(今季初TD)へもTDパスが通ってダメ押し。2Qのギャンブル失敗から4Qの途中まで相手オフェンスに一度も1stダウンを許さなかったディフェンスの踏ん張りも大きかった。