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2011年12月30日
現地木曜、今週唯一のフルパッド練習が行われた。
- RTブライアン・ブラガはチーフス戦でヒザを捻挫して以来初めて練習に復帰。個人ドリルだけすべて参加した。ライオンズ戦には出場できなくても、半月後のプレーオフにはしっかり間に合うペース。
- LTチャド・クリフトンはライオンズ戦での復帰がほぼ確実に。 「僕にとってすごく大事なステップだ。自分の最高のフットボールができることをプレーオフの前に確認しておきたい。実戦ですこしでもプレーするのはすごく大事だ。出場スナップ数はコーチの判断しだい。いまの体調はすごくいい。先週最初の2日ぐらいは”錆びついて”いる感じがしたけど、今は戻ってきてる」
- WRグレッグ・ジェニングス(ヒザ)は"Out"(欠場決定)となっているが、すくなくとも1つの個人ドリルに参加しているところを目撃されている(パッドは着けず)。とてもよくルートを走れていた、と記者たち。
- 前日休んだTEジャーマイケル・フィンリー(ヒザ)は練習復帰。昨日、休養決定がコーチに伝わるのが練習直前だったのは本人だけののせいではなく、スタッフ間のコミュニケーションの問題もあった、とマッカーシーHC。
- この日休んだのはRBジェームズ・スタークス(足首)とWRランドール・コブ(鼠蹊部)の2人だけ。RBスタークスはもちろんだが、WRコブも欠場の公算が大きくなってきた。
2011年12月29日
この日の最高気温は-4℃ほど。屋内練習場のドアを開け放って練習が行われた。
- 脳震盪で2試合欠場のNTライアン・ピケットはようやく復帰許可が下り、練習に参加。 本人によると10月にも練習で脳震盪を起こしており、今回が2回目。近年厳しくなった脳震盪基準がなくてもシカゴ戦出場は無理だっただろう、と振り返っている。
- 予想されたRBスタークス(足首)、RTブラガ(ヒザ)のほか、WRコブ(鼠蹊部)、TEフィンリー(ヒザ)が練習を休んでいる。OLBマシューズ(足首)とCBウッドソン(ヒザ)は部分参加。
- TEジャーマイケル・フィンリーは左ヒザの痛みで練習を取りやめた。「練習開始直前のことで、私も詳しいことはわからない」とマッカーシーHCはちょっとムッとした様子。「KC戦で何度かヒザから落ちたことによる打撲で、たいしたことはないけど、ちょっと休ませる必要があった。コーチにはこれから説明をしないといけないだろうね」と本人。
- 練習復帰2週目のLTチャド・クリフトン(ハムストリング/背中)はほぼフル参加。1stチームでのプレーもあった。 「コンディショニングについては彼はとてもよくやっている。あとはフットボール上のテクニックで実戦のスピードを取り戻すことだ」とマッカーシーHC。
- RTブライアン・ブラガ(ヒザ)は復帰が近く、金曜にも練習参加できるかもしれない、とマッカーシーHC。
- 2試合欠場中のWRグレッグ・ジェニングス(ヒザ捻挫)はまだ練習に参加できないが、フィールド脇でランニング(直線のみ、カットせず)や各種ワークアウトに汗を流していた。
- ラン守備の核、NTライアン・ピケットが復帰できそうなことについてマッカーシーHC。 「彼はキャリアベストのシーズンを過ごしている。ラン守備とは、細かなことの積み重ねだ。先週はそれができなかった」
- 途中交代させられたことについてOLBエリック・ウォルデン。 「これは言い訳じゃない。ウィルス性胃腸炎で土曜の朝から日曜の夕方まで何も食べられず、体に力が入らなかった。Pedialyte(ポカリのようなものらしい)を飲んで脱水症状を避けるのが精いっぱいだった」
- プロボウルに7人が選ばれたことについてマッカーシーHC。 「彼らが選ばれたことを喜んでいる。とくにCウェルズ、FBクーン、DEラジの初プロボウル選出を見るのは嬉しい。あとは、みなプロボウルに出場しないことを願うのみだ」
- グリーンベイ・パッカーズの新株発行はすでに予定の25万株がほぼ売り切れ、3万株を追加発売することになった。計28万株が完売すれば総額$70ミリオンが集まることになり、現在進行中のランボーフィールド拡張工事(記事へ)の$143ミリオンの半分近くが調達できたことになる。
- 37歳のCBアル・ハリス(現STL)が引退を発表した。40歳まで現役を続けたいと希望していた彼だったが、2009年11月に左ヒザの前十字靭帯を断裂してしまい、翌2010年11月21日にパッカーズから解雇。その後ドルフィンズを経てラムズで代役スターターを務めたものの、先月13日のCLE戦で今度は右ヒザの前十字靭帯を断裂し、復活を断念せざるをえなくなった。スーパーボウルには出場できなかったが、パッカーズからはリングをプレゼントされた。今後はコーチの道に進む、と本人は強い決意を表明している。
- CBアル・ハリスはプロボウルに2回選出され、いずれパッカーズの殿堂入りするのは確実。われわれファンにとってもっとも思い出深いのは、2003年プレーオフのシーホークス戦、オーバータイムでサヨナラのINTリターンTDを決めたことだろう。(ビデオ)
2011年12月28日
今季のプロボウル選手が発表され(全リスト)、パッカーズからはQBアーロン・ロジャース(2回目)、WRグレッグ・ジェニングス(2)、FBジョン・クーン(初)、Cスコット・ウェルズ(初)、DT B.J.ラジ(初)、OLBクレイ・マシューズ(3)、CBチャールズ・ウッドソン(8)が選ばれた。このうちQBロジャース、FBクーン、OLBマシューズ、CBウッドソンの4人はNFCのスターター。最多選出はペイトリオッツと49ersの各8人で、パッカーズの7人はそれに次ぐ。
Kメイソン・クロスビーは補欠1番手に選ばれ、欠場者が出れば即繰り上げ出場することになる。その他、WRネルソン、TEフィンリー、RGシットン、ILBビショップ、CBウィリアムズ、KRコブも補欠に入っているが、何番手であるのか(何人欠場すれば出場できるのか)は公表されない。
プロボウルはスーパーボウルの前週、1月29日にハワイのアロハ・スタジアムにて開催される。そのためスーパーボウル出場チームの選手は出場できない。
選に漏れたパッカーズ選手で地元メディアが騒ぐような選手はとくになし。TEフィンリーはNFCのTE中でレシービング7位にとどまり(リスト)、RGシットンやCBウィリアムズも昨季と比べてパフォーマンスを落としている。WRネルソン(ヤーデージでNFC7位、TD数はNFC2位)が漏れたことより、WRジェニングス(ヤーデージでNFC9位)が残れたことに感謝すべきだろう。
- 昨季は惜しくも選ばれなかったQBアーロン・ロジャース(2回目)だが、今回はファン最多得票、NFCのスターターとなった。 「初出場した一昨年は3番手の選出で、先発させてもらえたのは辞退者が出たおかげだった。それだけに今回スターターに選ばれたのは素晴らしいことだし、僕にとっては非常に大きな意味のある、特別な名誉だ」
- Cスコット・ウェルズは7巡指名入団から8年目で嬉しい初選出。 「以前(2007年)に補欠になったことはある。これほど長くかかってついに選ばれたのは、僕にとってすごく大きな意味がある。これはずっと僕の夢だったし、心から喜んでいる」
- FBジョン・クーンも同じく初選出。ラン・パス合わせて6TDが効いた。 「僕にとって最高のシーズンだと思うけど、ファンとの関係も影響していると思う。(人気があるのは)テイルゲート・ツアーなどでコミュニティに顔を出し、普通の人間だということを見てもらっていることもあるだろう。ファンは僕との付き合いをとても喜んでくれてる。ドラフト外で入団し、毎日向上しようとハードワークを続けている、というところをね」
- WRグレッグ・ジェニングスは2年連続2回目。出場13試合で949yds止まりだったので、これは他球団から不満があってもおかしくないところ。
- CBチャールズ・ウッドソンは4年連続8回目。プロ14年目の35歳にして今季NFL最多タイの7インターセプトを挙げ、パッカーズ移籍後4回目の選出となった。2008、2009年はケガを理由に欠場しており、たとえスーパーボウルに進出しなくてもハワイには行かないかもしれない。
- OLBクレイ・マシューズはプロ3年目で早くも3回目の選出。サック数こそ伸び悩んでいるものの、オールランドな働きが認められた。父クレイJR.はプロボウルに4回選ばれている。
- DE/NT B.J.ラジは初選出であるだけでなく、パッカーズのDTとしては1972年のボブ・ブラウン以来39年ぶりの選出となった。 「僕のポジションは働きが目立たないことが多いだけに、この選出は誰かがちゃんと見ていて認めてくれた証拠。そのことに感謝している」
なお、一般的な「プロボウラー」の定義は、当初選出された選手(今回発表)、辞退者により繰り上げ出場した選手、スーパーボウル進出により出場(または繰り上げ出場)を辞退した選手にかぎられる。ケガで出場を辞退してもプロボウラーだが、ケガで繰り上げ出場を辞退した場合はプロボウラーではない。繰り上げ出場できるはずがスーパーボウルで出られなかった場合はプロボウラーとなる。
そうした仕組みもあって、昨季のパッカーズはWRドライバーとILBホークが人知れず「繰り上げ出場扱い」となり、1967年以来チーム最多のプロボウラー8人だった(WRジェニングス、WRドライバー、LTクリフトン、OLBマシューズ、ILBホーク、CBウッドソン、CBウィリアムズ、FSコリンズ)。WRドライバーは最近になって「昨季プロボウラーだった」と知らされたらしい。
- オフェンシブラインの働きについてジョー・フィルビンOC。 「本当にいい仕事をしたと思う。先週は(ポジション変更で)よくアジャストしてくれた。彼らは素晴らしい準備をし、ピンチを切り抜けてくれた。よくクォーターバックを守った。我々はオフェンスを大きく変える必要がなかったんだからね。キャンピー(キャンペンOLコーチ)は見事な働きで準備をさせたし、選手たちも褒めなければならない」
- OLBフランク・ゾンボはべつにケガをしたのではなく、実力によるインアクティブ。スペシャルチーム能力も含めての判断らしい。
- ドラフト外ルーキーのOLBヴィック・ソートについてマッカーシーHC。 「プレシーズンではないのだし、試しで使ったのではない。彼が自分で勝ち取ったチャンスだ。ケガ人を助けるためDLに入る場面もあった。いいプレーもいくつかあった」
- 寒さの中のPティム・マステイについてショーン・スローカムSTコーチ。 「力強く蹴れている。以前にも言ったが、メカニックが向上したことが、さまざまな悪天候の中でもしっかりパントできることにつながっている」 「今回はパントのプロテクションもよかった。おそらく今季最高だろう。先週チーフスには少しプレッシャーをかけられ、ベアーズも同じこと(中央からブリッツ)をしてきたが、今回は非常によくブロッキングできた」
- 反則ゼロについてマッカーシーHC。 「これが規律であり、ルールの中でプレーするということだ。我々は木曜にチーム全体で準備する。その試合を担当する審判団の傾向、対戦相手の傾向といったことをね。それにしても、反則ゼロは私が関わった中で初めてだと思う。反則なし、ターンオーバーなしというのは勝利の公式だ」
- 地元両紙のベアーズ戦レビューから。Journal Sentinel紙のポジション採点ではDL陣に最低点がついている。
- ベアーズのロッド・マリネリDCは前回の対戦よりさらにブリッツが少なく、わずか18%。前半はラン警戒のためか8メン・ボックスが多かった。
- QBロジャースは安定したパスプロに守られて5TDを挙げた。うち3つはCBザック・バウマン(初先発)相手のもの。パス29回のうち、コントロールミスは3回か4回だけ。WRネルソンへの55ydsTDパスは実距離62ydsも飛ぶ美しいボールだった。次のシリーズではLBアーラカーとLBブリッグスを破って12ydsスクランブル、その他3rdダウンロングのパスを2回成功させ、最後はWRジョーンズに7ydsTDパス。
- 最初のノーハドルの80ydsTDドライブ(9プレー)では、WRジョーンズとWRコブとRBスタークスはまったく出番なく、TEクラブトリーが加わっていた。相手はベース隊形のまま交代ができないので、TEフィンリーのところがミスマッチとなった。
- RBグラント(21スナップ)は3試合連続で非常によい内容(平均5.5yds)。スタークスのケガの懸念を最小限にできている。彼が12週までのような出来だったら、チームは困ったことになっていたかも。32ydsのスクリーンもタイミングが完璧だった。RBスタークス(23スナップ)は練習不足が響き、判断が悪かった。
- OL陣は被サックゼロ、ノックダウンゼロ。ブーツレグなどでポケットを動かしたりプレーアクションを使ったり、QBも早めにボールを放すなどしてOL陣を助けたのは事実。それでもやはりOL陣の働きが勝利のカギだった。
- LTニューハウスは先週OLBタンバ・ハリ相手に大苦戦したので、ベアーズはDEジュリアス・ペッパーズが圧倒できると思ったはず。DEペッパーズは全体の75%でLTニューハウスを相手にし(あと25%はRTラング)、QBハリーが1.5回、タックルはゼロ。ふだんよりヘルプが多かったのはたしか。
- 今季ずっと左ガードだったT.J.ラングはスムーズに右タックル(1年以上ぶり)に適応。スナップの瞬間に相手と接触するガードと比べてタックルは忍耐が必要で、相手DEしだいで動かなければならない。その容易でない仕事を彼は見事にやってのけた。主にDEイドニジェ相手にハリー1.5回、"Bad Run"はゼロ。
- インサイドからのプレッシャーを許さなかったのは、Cウェルズだけでなく代役左ガードのディートリック=スミスがよく頑張ったせい。パスプロで突破されたのは一度もなし。ガードをプレーするには強さが足りない彼だが、今回はよりフィジカルにプレーできた。
- パスラッシュとタックリングの両方で活躍したのはOLBマシューズだけ。昨季あれほどタックリングのよかったチームがこれだけタックルをミスするのは驚くべきことだ。
- DL陣の出場スナップ数は、DE/NTラジ(54)、DEウィン(39)、DEウィルソン(36)、NTグリーン(19)、DEニール(19)。
- DL陣はみな姿勢が高く、テクニック的にずさんに見えた。DLが押し込まれるため、LBたちはボールキャリアに向かうクリアな角度が得られない。C.J.ウィルソンやB.J.ラジが簡単に押しのけられるプレーもあった。NTピケット不在は大きい。DL陣がこんな内容では、プレーオフ初戦を突破するのも容易ではない。唯一見せ場があったのはDEウィルソンぐらい。
- B.J.ラジはピケット不在のためノーズタックルが多かったが、タックルは1.5回だけ。スクエアな姿勢をコンスタントに保つことができない。DEニールの出場19スナップのうち15スナップは大差のついたガーベッジ・タイムでのもの。しかし6試合目で初めてプレッシャーに成功。LGエドウィン・ウィリアムズをきれいなスピンムーヴでかわした。
- ディフェンスのベストプレーヤーは明らかにOLBマシューズ。ベアーズは彼の逆サイドへのランで成功をおさめたが、彼はバックサイドから追って何度かタックルを決めた。自分サイドへのランでも力強いエッジを作り、時には複数のブロッカーを受け止めていた。彼の嗅覚は信じられないほどで、ゾーンドロップでスクリーンパスを嗅ぎ付けたのが2回、RBベルをハードヒットしてファンブルフォースも。ベストプレーは至近距離でのインターセプト。
- 他のOLB陣の出場スナップ数は、ウォルデン(36)、ソート(24)、ジョーンズ(17)、ラティモア(8)。
- OLBウォルデンはタフガイだが姿勢が高いためにバランスを崩されることがあり、やや注意力が足りない。OLBソートは(遅めだったが)プレッシャー2回。頭を下げてブロッカーとぶつかってしまいふらつくことが数回あった。
- ILBホークはひどかった。サイズとパワーがあるにもかかわらず、プレーぶりは小さく、ブロッカーを振り切れない。相手のブロッキング・コンビネーションを認識するのが遅く、横方向に速く動けない。3試合欠場したILBビショップはタイミングが大きく外れていた。激しくプレーし、ビッグヒットも数回あったが、ミスタックルも4回。
- DB陣はミスタックル5回、うち2回はCBシールズ。このDB陣はタックリングがよくない。
- 相手RBによるキャリー34回のうち、セーフティたちによるビッグヒットはSSペプラーによるファンブルフォース(自陣ゴール前)だけ。ケイパースDCがCBブリッツを入れても、残ったSSペプラーにはWRについていくカバレッジ能力がない。FSバーネットはフィジカルな存在感に欠けるうえ、ディープを1人で守る際に中央を空けてしまう癖を直さなければ。
- CBウッドソンは3-4のベース隊形でSSペプラーに代わってセーフティに入るプレーが3回。TEデイヴィスへのTDパスの際、FSバーネットがフラットのFBクラッツにちゃんとついているのにCBウッドソンがインターセプトを狙って飛び出してしまい、TEデイヴィスが超ワイドオープンに。今季のDB陣はこういうカバレッジミスが多すぎる。CBウィリアムズは、WRベネットへの9ydsパスの際に転んでミスタックルして49ydsゲインにした他はよいカバレッジを見せていた。
- ラヴィー・スミスHC(就任8年目)のベアーズに対してパッカーズのスペシャルチームが互角以上に頑張ったのはまだ数回目。CBブッシュ(4タックル)とCBリー(2タックル)はコンスタントにブロッカーを突破し、WRヘスター(足首負傷のせいでカットバック能力がダウン)をコントロールできた。
- リターナーのWRコブは忍耐強さが増し、タッチバックを受け入れるようになった。唯一のチャンスに34ydsの好リターン。LSグードはKC戦でも風のせいかスナップが不安定だったが、今回も非常に低いパントスナップが1回あった。
2011年12月27日
冒頭のケガ人情報だけ月曜のヘッドコーチ会見のもので、あとはゲーム直後のもの。
- RBジェームズ・スタークスは第3Qにまたも右足首を痛めた。「足首の打撲」というのは聞き慣れない。 「今季中に彼は両方の足首を痛めた。水曜の練習から参加するのは難しいだろう」とマッカーシーHC。
- 先週練習に復帰したLTチャド・クリフトン(ハムストリング/背中)についてマッカーシーHC。 「彼は次のゲームに出場させたい。本人にもそれは伝えてあるし、現時点での目標だ」
- 1試合半休んだRTブライアン・ブラガ(ヒザ捻挫)についてマッカーシーHC。 「実戦復帰に近づいている。回復の度合いについてドクターたちは非常に満足している」
- 2試合欠場のNTライアン・ピケット(脳震盪)についてマッカーシーHC。 「今日もテストを受けているところで、復帰にかなり近づいている。水曜の練習に間に合うかどうかはわからないが」
- マイク・マッカーシーHC。 「第1シード確保、それが最も重要だと思っている。我々は3段階の目標を設定していた。ディビジョンを勝つこと、ホームフィールドを確保すること、そしてスーパーボウルに勝つことだ」 「今日は大きな勝利だった。ただスコア上はよくても、タイムオブポゼッション(24分12秒)やヤーデージ(363対441)やプレー回数(51対70)などは、本来逆でなければならない。このあたりは分析して修正する必要がある」
- 5TDパスを決めたオフェンスについてマッカーシーHC。 「私はラヴィー(スミスHC)とそのスキーム、選手たちに大きな敬意を抱いている。リーグ中で彼らほどこのスキームをよくプレーできるチームはない。今日のアーロンはきわめてシャープだったと思う。OLにとってあちらのDLは大きな挑戦だったが、それに勝つことができた。アウトサイドのレシーバーはよくフリーになってビッグプレーを決めてくれた」
- 最終戦の方針についてマッカーシーHCは明言を避けた。 「チームとして健康になる必要がある。どのチームも同じことを言うだろう。我々はあらゆる選択肢を検討する。ゲームに勝つ機会を放棄するなどと、ここで言うつもりはない。来週もゲームに勝つためにプレーする。ウチが15勝1敗を目指して最善の努力をしないなどと、同地区球団に思われるのはうれしくない。しかし我々には健康の問題がある。言うまでもないことだが」
- ホームフィールド・アドバンテージについてCBトラモン・ウィリアムズ。 「昨年のプレーオフはすべてロードで、厳しい環境で戦わなくてはならなかった。今度は逆に、ドームのチームをランボーに迎えることができる。まったく違う環境だよ。できればランボー・アドバンテージが物を言って、僕らの力が出し切れるといいね」
- チーフス戦からの立て直しについてWRジョーディ・ネルソン。 「どの週だって同じように重要だよ。シーズン無敗のチャンスが消えたのは残念だったけど、一番残念だったのは僕らが試合で本来の力を出し切れなかったことだ。それだけに、今週は立て直しておおむね思う通りのゲームができた・・・前半は中だるみがあったけどね。でも2ミニッツドリルで波に乗り、後半によいプレーができたのはすごく大きかった」
- オフェンシブラインの頑張りについてQBアーロン・ロジャース。 「素晴らしい内容だった。ウチのOL陣について、(代役だけでなく)スターターに対しても疑問符をつける人が多い。今日はT.J.(ラング)が右タックルに、イヴァン(ディートリック=スミス)が左ガードに入り、どちらも称賛に値するプレーをしてくれた。彼らこそが今日のMVPだ。僕はほとんど相手に触れられることがなかった。こういうゲームは楽しいよ」
- Cスコット・ウェルズ。 「ウチはどの試合でもなにかしら反省材料が残る。今回もその点は変わりない。僕らは序盤に、思ったようにドライブを進めることができなかった。改善すべき点は多いよ。大事なのは毎週そうして改善していくことだ」
- LTマーシャル・ニューハウスは難敵DEジュリアス・ペッパーズをサックゼロに抑えた。 「サックやヒットを許さないのが常に僕らの目標だからね。今日はすごくいいゲームができたし、アーロンやRBたちとの連携も取れていた。僕らOLはタイトなグループだ。長い時間を一緒にすごし、ちょっとしたことでも互いをよく知ってる。信頼はすごく大きな要素だ。お互いを信頼し合おう、と試合前に声をかけ合った」
- TEジャーマイケル・フィンリー。 「オフェンスがこの勢いでプレーオフに入っていけるのはすごくいいね。プレーオフこそ、スターの生まれる場所だ。僕らはそこで頑張って波に乗りたい。僕自身もプレーのレベルを上げ、仲間の期待に応えたい。もう少しのところまで来ているんだ。保証するよ」
- 前半にやや攻めあぐんだパッカーズは後半に入ってオーソドックスな2バックのセットを増やした。相手がランに気を使うようにしむけ、プレーアクションが効果的になった。
- WRネルソンへの55ydsTDパスについてQBロジャース。 「あれはジョーディ用にデザインされ、彼をセーフティに勝たせるためのプレーだ。幸運にも相手は2-ハイ・カバレッジで、彼はフリーに走ることができた。バックサイドのSSステルツは、ディープ・クロッシングパターンを走るTEフィンリーについて浅めの位置にいた。こうしたプレー(ブーツレグ)ではプロテクションはいいので僕には時間がたっぷりあり、遠い側のハッシュマークをじっくり狙うことができた。思ったとおりのボールを投げることができ、ジョーディがナイスキャッチしてくれた」
- WRネルソンへの55ydsTDパスを決めたQBロジャースは、敵陣サイドラインに向かって「ベルト!」のポーズ。Journal Sentinel紙によると今季まだ2回目のことらしい。本当だろうか。
- シーズン4643ydsの球団新記録についてQBロジャース。 「たいへんな名誉だ。言うまでもなく、単なる個人の賞より大きなものだと僕は思っている。オフェンシブラインがブロッキングし、レシーバーがオープンになり、捕れるボールを僕が投げ、レシーバーがプレーを決める。ここでは素晴らしい選手たちが一緒に働いているし、みんなで分かち合うべき記録だよ」
- 今季QBロジャースはレーティング100以上のゲームが13回となり、NFL新記録達成。これまでの最多はスティーヴ・ヤング(1994)とトム・ブレイディ(2010)の12回だった。
- WRジェームズ・ジョーンズにとって1試合複数タッチダウンはキャリア初。
- 後半最初のプレーでRBライアン・グラントは逆方向に走ってしまい、QBロジャースがキープして1yd走る失態。しかしRBグラントは直後のプレーで24ydsゲインして汚名返上に成功した。
- CBチャールズ・ウッドソン。 「シーズンを通じてこうだ。今夜だけじゃない。もっとよいディフェンスを自分たちに期待しているけど、そういうディフェンスを続けることができていない。僕らはプレーオフの長い戦いに向けて、頭脳面で準備を整えなきゃいけない。この先まだ長いんだ」
- OLBクレイ・マシューズ。 「どのチームにも欠点はあるもので、それを何とかやりくりするものだと思う。評論家はいつだって欠点をあげつらっては 『このチームは負かせる』 と言うものだ。でも幸い、ここのロッカールームの考え方はそうじゃない。僕らは自分たちの力を知っている。14勝1敗という成績にそれは表れているんだ」
- ヤードを許しながら要所でビッグプレーを出すディフェンスについてCBトラモン・ウィリアムズ。 「今年はずっとそんな風だ。僕らはもっとコンスタントに高いレベルでプレーしたい。現時点では僕らが望むようにはなっていないけど、それは可能だと信じている。向上を信じて努力を続ける、僕らにできるのはそれだけ」
- 約1か月ぶりに復帰のILBデズモンド・ビショップ。 「僕らが望んだようなディフェンスができなかった。こんな話は聞き飽きたかもしれないけど、フィルムを見直して、どうしたら向上できるか来週に向けて努力していくしかないんだ」 「ピケットの不在は大きい。いくつかのプレーを見ればわかるように、彼の経験があればプラスになっていただろう。しかし代役の選手たちもよくやったよ。C.J.ウィルソンはいいゲームだった」
- 199ydsを許したラン守備についてNTハワード・グリーン。 「この課題には対処していかないと。個人的にもいい出来じゃなかった。あちらはいろいろなブロッキングを織り交ぜ、それが結果につながった。ギャップ・ブロッキングが多かったよ。センターやガードのプルがすごく多かった。それは予想していたけど、先週フィルムで研究したのとは違う形だった。バック(RBカリル・ベル)はホールを見つけて適切なカットをし、行くべき場所に行った。そしてハードに走った。とてもハードにね」
- 後半はOLBウォルデンに代わってドラフト外ルーキーのOLBヴィック・ソートが何度か右OLBに入った。
- DB4人のままSSペプラーを外してCBシールズを入れる”Corner Okie”パッケージの場面あり。
- 足首負傷中とはいえ、WRデヴィン・ヘスターのリターンをほぼ完封できたのは大きな成果。 「彼が史上最高のリターナーの1人だということを考えれば、僕らはかなりよく彼をコンテインしたと思うよ」とCBジャレット・ブッシュ。
- 第3週の対戦ではベアーズのトリックプレーであやうくパントリターンTDを許しそうになったが(ビデオ)、今回もWRヘスターがちょっとした手品を披露した。第3Q、キックオフを捕ってエンドゾーンでニーダウンするそぶりを見せ、しばらく動かず、そこからリターン。さいわい20yds地点で倒すことができ、タッチバックと同じ結果になった。
- ホーム12連勝は球団史上5番目の長さ。
- 今季パッカーズが奪われたターンオーバーはわずか12回(インターセプト7・ファンブルロスト5)。球団史上ベストは2009年の16回だったが、今季はそれを下回りそうだ。といってもパッカーズは今季NFLベストではなく2位で、49ersはわずか10回。
- パッカーズが反則ゼロだったのは1990年11月25日のバッカニアーズ戦(@ミルウォーキー)以来21年ぶり。
- パッカーズは300試合連続チケット売り切れを達成(1960年以来)。ご存知のようにシーズンチケットだけで毎年全席完売しているので、毎週の売れ行きを心配する必要はない。
- キックオフまでのスタジアムの様子をまとめた"Sights & Sounds"。アトリウム前の巨大クリスマスツリーも美しい。
- 試合直後にサンタ姿でインタビューを受けるDEジャリアス・ウィン。(ビデオ)
2011年12月26日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Bears (7-8) |
0 |
3 |
7 |
11 |
21 |
Packers (14-1) |
7 |
7 |
14 |
7 |
35 |
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ランボーフィールドの天気は曇り、気温は3℃(終了時0℃)、弱い横風と、かなり恵まれたコンディション。オフェンスの主力をごっそりと欠くベアーズに対し、パッカーズもつぎはぎだらけのOL陣とWRジェニングスの欠場で戦力ダウンしている。先制TD後にもたついたパッカーズだったが、前半末から4シリーズ連続TDパスを成功させ、第4Q初めで勝負あり。わずかに残っていたベアーズのプレーオフの可能性は消え(ATLのプレーオフ進出確定)、パッカーズは15年ぶりの第1シードを確保した。
あっさり先制TDシリーズを成功させたパッカーズだが、その後オフェンスは波に乗れずに3連続3&アウト。逆にディフェンスはラン守備に苦しみ、3シリーズ連続で自陣に攻め込まれる。FG失敗やインターセプトなどで3失点で逃れると、前半2ミニッツから第4Qにかけてオフェンスが4シリーズ連続TDパス成功。ディフェンスは最後までピリッとしないままだったが、大量得点のおかげでQBロジャースを温存して逃げ切ることができた。
タイムオブポゼッションこそ惨敗だったが、チャンスにすべてTDを決めたパスオフェンス、ターンオーバーバトルの勝利(2-0)、反則ゼロ、リターナーのWRデヴィン・ヘスターをほぼ完封と、ベアーズ戦にしては珍しくスキのないゲーム運びができた。
さいわい、とくにケガ人は出なかったようだ。レギュラーシーズン14勝は球団史上最多。QBロジャースはシーズン・パスydsの球団新記録、WRドライバーは通算1万yds突破、WRネルソンは初の1000ydsを達成した。
第1Q
- GB陣20 : ノーハドル。3rdダウン3からTEフィンリーへの10ydsパスで1stダウン。RBグラントへのスクリーンパス34yds、WRネルソンへの16ydsパスでゴール前09ydsへ。TEフィンリーへの6ydsパスのあと、TEフィンリーに2ydsTDパス成功。
- CHI陣14 : RBカリル・ベルの連続ラン5回で2つ1stダウン。WRロイ・ウィリアムズへの17ydsパスでFG圏内へ。CHI連続反則で3rdダウン18、スクリーンパス12ydsで再びFG圏内に戻るが、49ydsFGは右に逸れて失敗。
- GB陣39 : CHIオフサイド、RBスタークスの4ydsラン、TEフィンリー落球で3rdダウン1、RBグラントのランは止まって3&アウト。
- CHI陣11 : RBベルの8ydsラン、9ydsラン、6ydsラン、ノーゲイン、パス失敗(CBウッドソン負傷)でパント。
第2Q
- GB陣24 : WRコブへの3ydsパス、RBグラントの3ydsラン、パス失敗でまた3&アウト。
- CHI陣19 : RBアーマンド・アレンのラン2回止まって3rdダウン9、WRウィリアムズへの20ydsパスで1stダウン。RBベルがスクリーンパス後にファンブルするがCHIリカバー。3rdダウン8からRBベルへのパスが19ydsゲインしてGB陣へ。RBアレンのラン2回でさらに1stダウン。FBクラッツの5ydsランのあと、FBクラッツへのクイックパスをOLBマシューズがインターセプト。
- GB陣26 : RBスタークスの1ydラン、6ydsパス、パス失敗で3&アウト。
- CHI陣22 : WRサンゼンバッカーへの16ydsパス、RBベルの9ydsラン、20ydsラン、RBアレンの13ydsランでFG圏内へ。3rdダウン4からのランは4ydsロスでようやくストップ。2ミニッツ明けに35ydsFG成功。
- GB陣35 : 残り1分50秒。WRジョーンズへの32ydsパスでCHI陣へ。ロングパス失敗、QBスクランブル3yds(GBタイムアウト#2)、WRネルソンへの17ydsパスでレッドゾーンへ。WRドライバーへの11ydsパスでゴール前02ydsに迫り、WRジョーンズに2ydsTDパス成功。
- CHI陣20 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- CHI陣29 : RBベルのラン2回で1stダウン。2ydsロス、QBスクランブル7ydsで3rdダウン5、WRベネットへのパスが49ydsゲインしてゴール前01ydへ。RBベルのファンブルをCHIリカバーでタッチダウン。
- GB陣20 : QBロジャースの1ydラン、RBグラントの24ydsランで1stダウン。WRネルソンに55ydsTDパス成功。
- CHI陣20 : 3rdダウン3から、WRウィリアムズへのパスは短く3&アウト。
- GB陣25 : WRコブへの19ydsパス、RBスタークスのラン2回で3rdダウン4、QBスクランブル12ydsでCHI陣へ。3rdダウン7からWRドライバーへの18ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン8、WRジョーンズへの9ydsパスでゴール前07ydsへ。RBスタークスのノーゲインのあと、WRジョーンズに7ydsTDパス成功。
- CHI陣23 : RBベルの2ydsラン、パス失敗で3rdダウン8、WRの弾いたパスをSSペプラーがインターセプト、21ydsリターン。
- CHI陣33 : WRネルソンへの25ydsパスでゴール前08ydsへ。RBグラントの3ydsランで最終Qへ。
第4Q
- CHIホールディングで1stダウンのあと、WRネルソンに2ydsTDパス成功。
- CHI陣33 : WRウィリアムズへの14ydsパス、RBベルのラン2回で3rdダウン4、TEデイヴィスへの11ydsパスでGB陣へ。WRウィリアムズへの9ydsパス、FBクラッツへの2ydsパスでFG圏内へ。TEデイヴィスへの9ydsパス、QBスクランブル2ydsでレッドゾーンへ。RBベルの9ydsラン、QBスクランブル3ydsでゴール前01ydへ。RBベルのノーゲインのあと、TEデイヴィスに1ydTDパス成功。QBドローで2ポイント成功。
- オンサイドキックはアウトオブバウンズで失敗し、QBマット・フリン登場。GB陣40 : RBグラントの9yds、3ydsランで1stダウン。1ydロス、RBセインの8ydsラン、QBスクランブル不発でFG圏内に入れず。
- CHI陣10 : 。残り4分33秒。CHIフォルススタート、WRサンゼンバッカーへの7ydsパス、9ydsパス、WRウィリアムズへの16ydsパス、RBベルへの10ydsパスでGB陣へ。QBスクランブル2回でさらに1stダウン。WRサンゼンバッカーへの19ydsはチャレンジでパス失敗に。QBスクランブル7ydsで2ミニッツ。WRサンゼンバッカーへの7ydsパスでレッドゾーンへ。CHIフォルススタートなどで4thダウン6、ギャンブルせず30ydsFG成功。
- オンサイドキックはアウトオブバウンズで失敗。ニーダウン2回で試合終了。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Bears |
Points |
35 |
21 |
Total Yards |
363yds |
441yds |
First Downs |
19回(ラン3・パス15・反則1) |
24回(ラン11・パス13・反則0) |
Rushing |
81yds (21回・平均3.9) |
199yds (42回・平均4.7) |
Passing |
283yds (21/29・5TD・0INT) |
242yds (28/19・1TD・2INT) |
Sacked |
0回yds |
1回1yd |
3rd Down Efficiency |
5/9 (56%) |
6/12 (50%) |
|
|
|
Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
2回 (INT2/FUM0) |
|
|
|
Field Position |
自陣35yds |
自陣20yds |
Punt |
4回44.0yds(ネット42.3yds) |
2回49.0yds(ネット45.0yds) |
Kickoff Return |
1回34yds |
5回平均23.4yds |
Punt Return |
1回8yds |
2回平均3.5yds |
Field Goals |
0 |
2/2 |
|
|
|
Penalty |
0回 |
6回28yds |
Time of Possession |
24分12秒 |
35分48秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。いつもはどこかで一発ビッグプレーを出されるベアーズ戦だが、今回はそつのないゲーム運びができた。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。
- 第2Q、OLBマシューズがインターセプト。FBクラッツへのパスに反応してジャンプしたところへ来たボールだが、ものすごい反応の速さ。(ビデオ)
- 第3Q末、SSペプラーがインターセプト。WRベネットへのパスが明らかに高く、片手で弾いたところを後ろにいたSSペプラーがごっつぁんのインターセプトとなった。(ビデオ)
- RBベル相手のファンブルフォース(OLBマシューズ、SSペプラー)が2回あったが、どちらもリカバーできず。
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/29、283yds、5TD、0INTでレーティング142.7と完璧な出来。
- 代役RTラングの頑張りもあって被サックゼロが大きかった。ブーツレグ、バブルスクリーン、スクリーンパスなどで相手パスラッシュをいなし、ヒットされる場面も少なかった。
- QBスクランブルは4回18yds。効果的な12ydsスクランブルの他、RBのミスで走らざるをえなくなったプレーが2回もあった。
- 今季のパスが4643ydsとなり、球団新記録を樹立。これまでの記録は1983年リン・ディッキーの4458ydsだった。(リスト)
- 1試合5TDパスは自己最多。
- 第4Q半ばから出場のQBマット・フリンはパス機会なし。最後のプレーはサック扱いとなっているが、スクランブルの途中で足を滑らせて転んで1ydロスとなったもの。
- チームラッシングは19回83yds(平均4.4)。
- 先発RBライアン・グラントは8回44yds(平均5.5)。スクリーンパス32ydsはキャリア最長のレシービングとなった。(ビデオ)
- 復帰のRBジェームズ・スタークスのときは穴が開かず、6回13yds(平均2.2)。レシービングは1回6yds。プレーの勘違いでQBロジャースから叱られる場面あり。
- 新人RBブランドン・セインは1回7ydsのみ。3rdダウンでもう少し出番があると予想されていたが。
- FBジョン・クーンはランもパスキャッチも機会なし。パスプロで好プレーあり。
- WR/TE陣は以下のとおり。序盤にTEフィンリーが2落球した後はよい出来だった。
- WRジョーディ・ネルソンは6回115yds、2TDの大活躍で、初の1000ydsシーズンを達成した(ビデオ1・ビデオ2)。40yds以上のパスキャッチは今季6回目(NFL6位)。
- WRジェームズ・ジョーンズは4回50yds、2TD。最初のTDはスラント、2つ目はバックショルダーだった。(ビデオ1・ビデオ2)
- WRドナルド・ドライバーは2回29yds。球団史上初の通算レシービング10000ydsを達成した。(リスト)
- 新人WRランドール・コブは2回22yds。
- TEジャーマイケル・フィンリーは3回20yds、1TD(ビデオ)。今回も2回ほど落球があった。
- TEトム・クラブトリーは1回7yds。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGディートリック=スミス、Cウェルズ、RGシットン、RTラング。
- 被サックはゼロと、安定したパスプロテクションが勝利のカギだった。前述のようにプレーコールの工夫も代役OL陣を助けた。
- RB陣のランが13回70yds(平均5.4)とランブロッキングはよかった。今回はRBグラントのときに大きな穴が開き、RBスタークスのときはよくなかった。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 欠場のNTピケットに代わってNTハワード・グリーン先発。
- OLBフランク・ゾンボがアクティブ登録から外れた。ドラフト外ルーキー2人に追い抜かれたということなのか、スペシャルチームの都合なのか、直前でどこか痛めたのか。
- パス守備はQBジョシュ・マカウンを相手に19/28、242yds、1TD、2INTのレーティング76.8。
- パッカーズ守備のサックはゼロ。3rdダウンでブリッツを入れても届かずパスでやられてしまう。3rdダウン成功率50%がトータルディフェンス441ydsの最大の原因だった。
- パスカバレッジで大きなミスは少なかった。WRアール・ベネットへの49ydsパスは、CBウィリアムズが転んだところで10ydsほどのパスをキャッチされ、そのあとの連続ミスタックルがひどかった。(ビデオ)
- QBマカウンはスクランブル7回39ydsとよく走り、1stダウンを足で稼ぎ出した。ブランクの間にスライディングの仕方を忘れたようで、毎度頭から突っ込んで来る。
- ラン守備は42回199yds(平均4.7)と散々な日だった。大量リードがなければどれだけやられたことか。
- QBスクランブルを除いても34回161yds(平均4.7)走られている。
- 代役スターターのRBカリル・ベルは23回121yds(平均5.3)。
- 今回もラン守備の要、NTライアン・ピケットを欠き、インサイドのランが止まらない。途中からはアウトサイドへのカットバックも有効だった。
- 反則はゼロと素晴らしかった。ベアーズの反則は6回28yds。
- 第2Q、相手FGトライ時にCBブッシュがオフサイドを犯したがディクラインに。
- 平均フィールドポジションはこちらが自陣35yds、あちらが自陣20ydsと、スペシャルチームの頑張りも勝因の1つ。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが1回だけ、34ydsの好リターンだった。あと2回はタッチバック。
- パントリターンはWRランドール・コブが1回8ydsのみ。つかまりそうなところを横へ走りまくってなんとか8yds稼ぎ出した。
- Pティム・マステイのパントは4回平均44.0yds、ネット平均42.3ydsと素晴らしかった。
- Kメイソン・クロスビーのFG機会はなし。キックオフ6回のうちタッチバックは1回だけ。
- カバレッジチームは申し分ない出来で、勝利に大きく貢献した。パントカバレッジはWRデヴィン・ヘスターを2回平均3.5yds。キックオフカバレッジもWRデヴィン・ヘスターを5回平均23.4yds、最長35ydsに抑えることができた。WRヘスターは足首を痛めていてやはり本調子でなかった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1Q末、CBチャールズ・ウッドソンがヒザを痛めたかに見えたが、ぶじ休まずプレーを続けることができた。
- アクティブ登録から外れたのは、QBハレル、WRジェニングス(ヒザ)、LTクリフトン(ハムストリング/背中)、RTブラガ(ヒザ)、NTピケット(脳震盪)、OLBゾンボ、CBハウス。
- レギュラーシーズン14勝は球団史上最多。これまで13勝は1962年(14試合制)、1996年、1997年、2007年と4回あった。(リスト)
- プレーオフ第1シードは1996年シーズン以来15年ぶり。
- パッカーズはこれで今季515得点となり、シーズン500得点以上を挙げたNFL史上14番目のチームに。
- 2011年のパッカーズはベアーズ相手に4勝となった(昨季最終戦、NFC決勝、今季第3週、第16週)。同一年に同じ相手に4勝したのはNFL史上2回目の快挙。(1994年レイダーズがブロンコス相手に4勝)
- この日のゲームキャプテンは、TEフィンリー、DEラジ、Pマステイ。背後のQBフリンはクリスマス仕様で赤鼻をつけている。(写真)
2011年12月24日
- NTライアン・ピケット(脳震盪)はけっきょく今週の練習に復帰できず、欠場が決定した。
- DEマイク・ニールは先週のゲームで肩を痛め、出場が微妙に。NTハワード・グリーンも足を痛めいるので、今回心配なのはDL陣のデプスだ。
- RBスタークス(ヒザ/足首)、RBセイン(脳震盪)、ILBビショップ(ふくらはぎ)の3人は復帰の準備が整った。先週わずか2人だったRB/FB陣はこれで4人に回復。両ILBが揃うのは1か月ぶりとなる。
- LTチャド・クリフトン(ハムストリング/背中)は3日間個人ドリルに参加したものの、やはり実戦復帰はおあずけ。最終週に出場させるのか、いきなりプレーオフとなるのか。RTブライアン・ブラガ(ヒザ)も欠場。
- WRグレッグ・ジェニングス(ヒザ)についてマッカーシーHCは、「来週出場するのはたぶん難しいだろう。しかしプレーオフへの出場は疑問の余地がないと思う」と自信を示している。
- ベアーズはオフェンスの主力にケガ人が集中している。QBジェイ・カトラー(右親指骨折)、RBマット・フォーテ(ヒザ)はまだ復帰できず。RTゲイブ・カリーミとLGクリス・ウィリアムズはシーズン半ばでインジャリーリザーブ入りし、エースWRジョニー・ノックス(背中)も今週インジャリーリザーブ入りしている。
- ベアーズの代役スターター、RBマリオン・バーバーはふくらはぎを痛めて欠場が確実となり、ドラフト外出身のRBカリル・ベルが先発出場する。WR/KRデヴィン・ヘスターは足首を痛めていて出場が微妙だが、今週もリターナーとしてだけ出るだろう、という見方が多い。
- 先週はワイルドキャット隊形からWRランドール・コブを走らせたが、その他にもWRコブ用のプレーをいろいろ用意している、とエドガー・ベネットWRコーチ。 「我々にとっての選択肢なのはたしかだ。彼は嗅覚に優れたランナーであり、パスも投げられる。その分野では非常に優れたタレントだと思う」
- 先発復帰が確実となったILBデズモンド・ビショップ。 「サイドラインにいるだけっていうのは、胸を締め付けられるようだった。無力に感じた。なにもすることができず、ゲームが目の前で展開されていく。サイドラインにいるよりは、フィールドにいて試合に負けた方がマシな気分だったろう」
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Notes |
Greg Jennings |
WR |
Knee |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Chad Clifton |
OT |
Hamstring/Back |
△ |
△ |
△ |
Out |
欠場 |
Bryan Bulaga |
OT |
Knee |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Ryan Pickett |
NT |
Concussion |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
Mike Neal |
DE |
Shoulder |
△ |
△ |
△ |
Questionable |
微妙 |
James Starks |
RB |
Knee/Ankle |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Brandon Saine |
RB |
Concussion |
△ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Howard Green |
NT |
Foot |
- |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Desmond Bishop |
LB |
Calf |
△ |
△ |
○ |
Probable |
出場 |
Chicago Bears Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Jay Cutler |
QB |
Thumb |
× |
× |
× |
Out |
Matt Forte |
RB |
Knee |
× |
× |
× |
Out |
Marion Barber |
RB |
Calf |
× |
× |
× |
Doubtful |
Devin Hester |
WR |
Ankle |
× |
× |
× |
Questionable |
Henry Melton |
DT |
Shin |
× |
△ |
△ |
Questionable |
Lance Briggs |
LB |
Ankle |
× |
× |
△ |
Questionable |
Kellen Davis |
TE |
Back |
× |
△ |
○ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
- |
: |
Not Listed |
2011年12月22日
- RBスタークス(ヒザ/足首)、RBセイン(脳震盪)、LTクリフトン(ハムストリング/背中)、ILBビショップ(ふくらはぎ)の4人が練習に復帰した。
- 休んでいるのはWRジェニングス(ヒザ)、RTブラガ(ヒザ)、NTピケット(脳震盪)の3人。NTライアン・ピケットは1試合休めば大丈夫と見られていたが、まだ復帰許可が下りないのは脳震盪の程度がRBセインより重いのだろう。
- 2ヶ月ぶり復帰のLTチャド・クリフトン(ハムストリング/背中)はまだ個人ドリルだけ。
- RBジェームズ・スタークス(ヒザ/足首)はフル参加。ILBデズモンド・ビショップ(ふくらはぎ)も本調子に近く、順調にいけば4試合ぶりの復帰となりそうだ。
- NFLではホームゲームであっても試合前夜はチーム全員でホテルに宿泊する。しかし今週のパッカーズはゲームデイがクリスマスであるため、土曜午前の練習を終えたら解散し、選手たちはイブとクリスマスの朝を家族で過ごせることになった。家族第一というマッカーシーHCのフィロソフィーにくわえ、ホームでのナイトゲームだからできることだ。
- 復帰後の不振についてDEマイク・ニール。 「復活への道のりは厳しい。思ったような結果が残せないのは苛立たしいよ。チームは13勝1敗と勝っているから、その点で不満はないけど。ヒザの腫れが少ないのは回復してきてる証拠だとメディカルスタッフは喜んでる。でも強さはまだ完全には戻っていないし、今後も取り組んでいくしかない。理解されていないけど、プレーするときに痛みはある。まだ昨年のようには自由に動けない」
- 新加入のOTハーブ・テイラーは、ジェームズ・キャンペンOLコーチとつきっきりでパッカーズオフェンスの習得に励んでいる。次戦は彼とG/Tレイ・ドミンゲス(ドラフト外)の2人しか控えOLがいないのだ。
- 4連敗中のベアーズは、QBケイレブ・ヘイニー(レーティング41.6)に代わってQBジョシュ・マカウンを先発させることを発表した。マカウンはこれが8球団めとなる渡り鳥で(通算スタッツ)、QBジェイ・カトラーが負傷した11月下旬にベアーズと契約。先発出場は2007年以来4年ぶりとなる。
- QBジョシュ・マカウンといえば、カーディナルスにいた2003年最終戦でヴァイキングスに逆転勝ちしてパッカーズに地区優勝&プレーオフをプレゼントしてくれた選手(ビデオ)。先にブロンコスに大勝していたパッカーズだが、プレーオフ進出にはヴァイキングスが負けるしかない。7万人のファンがランボーフィールドに残って@アリゾナの結果を待ち、ヴァイキングスの敗報が伝わると狂ったような騒ぎとなった。
- QBアーロン・ロジャースがAP通信の Male Athlete of the Year に選ばれた。1931年以来男女の最優秀アスリートに与えられる歴史ある賞で、NFLではこれまでにジョージ・ブランダ(1970)、O.J.シンプソン(1973)、ジョー・モンタナ(1989・90)、トム・ブレイディ(2007)、ドリュー・ブリーズ(2010)の5人しか受賞していない。今回は212票のうちQBロジャースが112票、2位はデトロイト・タイガースのジャスティン・ヴァーランダー投手(MVP・サイヤング賞)の50票、3位はテニスのノヴァク・ジョコヴィッチの21票だった。「彼はMVPイヤーを過ごしてる。彼はいまNFL最高の選手だと思う」とマッカーシーHC。
- プロボウルのファン投票が終了し、QBロジャースは1,581,982票で最多得票となった(ポジション別リスト)。選手やコーチも火曜に投票を終え、最終結果は来週火曜夜に発表される。
- 「どのNFLチームが一番好きか」という全米調査(今月16日-18日)において、パッカーズが22%でダントツの1位となった。2位はカウボーイズの11%、3位はベアーズとジャイアンツとスティーラーズの3球団が8%で並んでいる。こうした調査では最近強い球団が有利になるもので、パッカーズにとって最高のタイミングだった。
- この秋全米で最も視聴率の高かったテレビ番組10傑(リスト)のうち9つをNFLが占め、そのうち3試合がパッカーズだった。(2位、3位、8位)
2011年12月21日
パッカーズは元チーフスのOTハーブ・テイラーと契約し、OTデレク・シェロッドをインジャリーリザーブに入れた。
OTハーブ・テイラー Herb Taylor はテキサス・クリスチャン大から2007年ドラフト6巡指名(Kクロスビーの3つ下)でチーフス入り。2年間で18試合に出場、先発はわずか1試合。2009年夏に解雇されると、12月にブロンコスに10日ほど在籍、2010年にはジャイアンツから開幕前に解雇されている。今夏はブロンコスのキャンプに参加したが開幕ロースターには残れなかった。つまり公式戦からは3年間遠ざかっている。身長6フィート4(193cm)、体重305ポンド(138kg)。
- 1巡指名OTデレク・シェロッドは右すねの骨を両方(脛骨・腓骨)骨折する大ケガだった。日曜夜にカンザスシティで金属のロッドを埋め込む手術を受け、木曜か金曜に退院の見込み。かつてCマイク・フラナガンは3巡指名入団した1996年プレシーズンで同じ負傷をし、復帰まで2年を要した。
- ヒザを捻挫したRTブライアン・ブラガについて、「ベアーズ戦の出場は難しいだろう」とマッカーシーHC。
- 2ヶ月間欠場中のLTチャド・クリフトン(ハムストリング・背中)について、水曜から個人ドリルに復帰できるかもしれない、とマッカーシーHC。今週練習復帰できたとしてもベアーズ戦の出場は見送るのが通常のパターンだ。
- 脳震盪で欠場したNTライアン・ピケットとRBブランドン・セインは水曜の練習から復帰の見込み。
- ベアーズ戦での先発OLはチーフス戦の終盤と同じく、LTニューハウス、LGディートリック=スミス、Cウェルズ、RGシットン、RTラングとなる見込み。残る2戦の課題はQBロジャースにケガをさせないことに尽きる。
- 連勝が止まってチームへのプレッシャーが取り除かれたのでは、という質問にマッカーシーHC。 「その理論には賛成できない。そう思う人もいるのはわかるよ。しかし私としては、ウチのチームはどんな状況でも同じ気構えで毎日仕事にやってきてほしいと思う」
- 今季最悪だったオフェンスについてWRドナルド・ドライバー。 「あんな失敗ばかりしてはゲームには勝てないということを、僕らは思い知った。現実に戻るためにはこういうゲームも必要なんだ。ただ僕らはこれまで、負けるたびに立ち直ってよいプレーをし始めた。全勝が目標だったけれど、18勝1敗だってけっして悪くない。問題はすでに修正したし、次のゲームへの心構えはできている」
- CBジャレット・ブッシュ。 「カンザスシティは眠れる巨人を目覚めさせた。僕らはほんの少しばかり気が抜けていたかもしれない。でも僕らはみぞおちに思いっきり蹴りを喰らい、苦い味が口の中に残っている感じ。その気持ちをベアーズ戦で発散させるつもりだ。多くの選手がそういう気持ちでいる」
- TEレナード・ポープのファンブル疑惑はやはりチャレンジをすべきだった、とマッカーシーHC。 「今になってみれば、すべきだったと思う。3点と時間を失ったのだし。あの時点ではタイムアウトを失う方を心配していた」
- 先日ヴァイキングスのロースター入りを断ったWRトリ・ガーリーは、プラクティス・スクワッド残留と引き換えに大きな昇給を手に入れた。プラクティス・スクワッド選手の週給は最低$5,700ドル(ほとんどがこの額)、17週在籍すると$96,900ドルとなる。WRガーリーの新契約は4倍ちかい週給$22,058ドルで、ロースター入りした場合の最低額と同額となった。(17倍すると年俸$375,000ドル)
- 地元紙のチーフス戦レビューから。Journal Sentinel紙のポジション採点はこちら。
- チーフスのパスラッシュは4人が45.5%、3人が36.3%、ブリッツが18.2%。少ない人数でプレッシャーをかけ、多人数でカバレッジするという理想の形ができていた。
- チーフスはアンダーニースをマンカバーで、セーフティを深く守らせる「カバー2・マン」がベースだった。CBフラワーズとCBカーはアウトサイドでプレスカバレッジ、CBアリーナスはスロット、ダイムバックのダニエルズはTEフィンリーにつくことが多かった。
- タイトにカバーされたレシーバーに、QBロジャースはきわめてシャープなパスを投げなければ通せなかったが、よい結果を出せなかった。パスラッシュを心配しすぎる様子も見受けられた。レシーバーのルート取りについて忍耐が足りず(とくにTEフィンリーが多い)、チャックダウンに切り替えるのが早いことも数回あった。
- WR陣の出場スナップ数はネルソン(59)、ジョーンズ(44)、コブ(35)、ドライバー(22)。
- マンカバレッジに最も強いWRジェニングスを欠いてWR陣は苦しんだ。WRネルソンは60スナップ中59スナップで出場したにもかかわらず、初キャッチは残り3分半で相手がプリベントディフェンスになってから。
- TEフィンリーは落球があったが、最も長いゲイン2回は彼が挙げたもの(41yds、31yds)。41ydsのキャッチはアウトサイドを期待したパスがインサイドに来たが、素晴らしいアジャストメントだった。
- RBグラントを12回しか走らせなかったのはマッカーシーHCの失敗だろう。こちらがベース隊形でもチーフスはニッケル隊形を使うことが何度もあり、OLBハリはワイドにラッシュすることが多かったので、ランのチャンスは大きかった。FBクーンはフルバックで33スナップ、1バックで25スナップ。
- CウェルズはOLだけでなく、チーム全体でも今回のベストプレーヤーだった。常にハッスルしてブロック相手を探し、ダブルチームを終えて受け渡すタイミングをよく心得ている。復帰のRGシットンもそれに次ぐ出来で、この2人はプレッシャーや"Bad Run"がゼロだった。LG/RTラングは今回も安定した出来。
- RTブラガ(捻挫で退場前に30スナップ)は新人OLBジャスティン・ヒューストン相手にプレッシャー1.5回を許した。
- RTブラガの代役RTシェロッドは骨折退場までに18スナップ出場。最初のうちは出来が悪く、プレッシャーは計3回。OLBハリが彼を狙ってサイドを変えてきたが、パスラッシュ2回とも退けている。プレシーズンの不振を考えればかなりの進歩。
- LTニューハウスは苦しいマッチアップ。大きなクラウドノイズ下で、非常にクイックなOLBタンバ・ハリ(今季12サック)を相手にしなければならなかった。OLBハリ相手のパスプロ33回のうち、1on1が19回、LGとのコンビが11回、RBのヘルプ2回、TEのヘルプ1回。プレッシャーを4.5回も許し、オフェンスの足を引っ張った。
- DL陣の出場スナップ数は、DEラジ(64)、NTグリーン(49)、DEウィルソン(52)、DEウィン(32)、DEニール(12)。ケイパースDCは71スナップ中、3-4隊形を38回、4-4隊形を16回使った。ニッケル隊形(2DL)ではラジとウィンが並んでプレー。
- NTピケット不在にもかかわらず、DEニールは12スナップしか使われず。前半の出来が悪かったので、後半は第4Q半ばまで出番をもらえなかった。公称294ポンドだが、10ポンドか15ポンドほど軽そうに見えてしまう。
- 最も効果的だったのはDEラジ。彼のペネトレーションが自陣3ydsでの4thダウンのランプレーを破壊した。ポイントオブアタックでのプレーは可もなし不可もなし。パスラッシュではあまりプレッシャーをかけられなかった。ハワード・グリーンはNTとDEの両方でプレー。彼の姿勢が高く、5ydsも押し戻されたプレーから惨めな4ミニッツディフェンスが始まった。
- 相手OCはリバースはブーツレグやスクリーンを使って、動きの速いLB陣の逆手を取った。
- 復帰のILBホークはゴールラインを含むラン守備で激しい好プレーがあったが、79ydsの先制TDドライブでRBトーマス・ジョーンズに27ydsゲインされたのは彼の責任。
- 新人ILBスミスは非常に苦しいゲームで、ILBビショップ不在が感じられた1日だった。LTアルバートに隠れてボールキャリアーが見えないプレーが前半に4回か5回。TEポープへの39ydsパスではドロップバックの深さが足りなかった。
- OLBマシューズはアクティブな内容で、リバースやスクリーンをよく止めていた。RTリチャードソンにヘルプがついたプレーも多かったが、プレッシャー1.5回では物足りない。OLBウォルデンはリバースでのコンテインやブーツレグでのTEのカバーが悪く、コーチ陣はOLBゾンボと交代させたが(最後の10スナップ)、彼も決してよくはなかった。
- CBウッドソンはハードヒットを連発。ゴールラインでも素晴らしい読みでRBバトルを1ydロスで仕留めたが、そうでなければ3ydsTDランだった。
- CBトラモン・ウィリアムズはサイドライン際でナイスパスをブレークアップしたのが2回あったが、TEポープに33ydsパスを許したのは彼とSSペプラーに責任あり。ランフェイクに引っかかる場面もあった。彼とCBシールズはランサポートでフィジカルさに欠け、ブロックを破れずにいる(または熱心さに欠ける)ことが多い。
- FSバーネットはかなり悪い出来。パス守備の大きなミスが目立ち、4ミニッツディフェンスでのランサポートもよくなかった。賢いフットボールができていない。
2011年12月20日
- マイク・マッカーシーHC。 「残念なのはホームフィールドアドバンテージを確保できなかったことだ。私は全勝シーズンというのはオマケだと思っていた。我々の目標はホームフィールドアドバンテージを手に入れ、スーパーボウルに勝つことだ。ウチの選手たちは(全勝の話題に惑わされず)よく集中してやってきたと思う。16-0を話題にする選手は少なかった」
- LG T.J.ラング。 「こんなフットボールでプレーオフに入りたくないものだ。チーム全員がこの敗戦を自分のこととして受け入れなきゃいけない。こんな負け方をして問題ないなどとは誰も思っていないはずだ。大事なのはそれぞれが鏡を見つめ、自分がやるべき仕事をしたかどうか振り返ることだ」
- 連勝ストップについての感慨はさまざま。
- CBチャールズ・ウッドソン。 「僕は(全勝優勝を)狙ってた。本気で狙ってたよ。こんな機会は稀なことで、僕らにとって、球団全体にとって特別なことだ。それに手が届かなかったとはいっても、僕らにはまだ大きな目標がある」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「いつだって歴史を作りたいものだ。僕らはそのチャンスがなくなった。これで終わり。(全勝の話題が終わったのは)救いだと言えたらいいけど、実際はそうじゃない。救いなんかじゃない」
- QBアーロン・ロジャース。 「目標はスーパーボウルだ。16勝0敗だって、その究極の目標からは3つ足りない。まる1年間にわたってこんな気分を味わわずに来れたのはよかった。ただもっと自分たちのプレーができるようにしなければ」
- WRドナルド・ドライバー。 「勝つべきゲームを負けることってよくあることだ。次のゲームに備え、プレーオフに備えるだけだ。前回負けてからもう1年になるんだから、大変なことだよ。僕らにはもっと良いことが待ち構えている。スーパーボウルXLVIがね」
- WRジェームズ・ジョーンズ。 「僕らが狙っているのはスーパーボウル連覇。無敗を狙っていたわけじゃない。優勝への過程で無敗が達成できればそれはいいけど、じっさい僕らが狙っていたのはスーパーボウルだ。そのチャンスはまだ目の前にある。スーパーボウル・リングを手に入れたい。けっきょく大事なのはそれだけだ」
- QBアーロン・ロジャース。 「グレッグ(WRジェニングス)の不在は大きい。彼のような選手の穴を埋めるのは大変だが、ランドール(WRコブ)はよく頑張り、いくつかよいプレーがあった。相手はマンカバレッジが多く、時おり両CBにヘルプをつけてきた。相手セーフティたちがこれほどワイドに構えているのだから、こちらはフィールド中央でプレーを成功させなければ。相手のディフェンスもすごくよかった。彼らはよいゲームプランを持ち、選手たちはよくそれをエクセキュートした。4メンラッシュで僕を追いかけ、カバレッジに多くの人数を割いた」
- FBジョン・クーン。 「今日は相手のディフェンスがすごくよかった。いろんなパスラッシュを織り交ぜ、いろんなカバレッジを織り交ぜ、こちらのバランスを崩した。彼らのプレーは速かった。ちょっとばかり痛い目に遭わされたよ」
- WRグレッグ・ジェニングスの不在についてWRジェームズ・ジョーンズ。 「グレッグは超一流の選手で、僕らはみんなその恩恵を受けている。彼のような選手が抜けるのはものすごく大きいよ。ただ、以前にもウチは仲間を失いながら残った選手が頑張って好プレーを決めてきた。今日僕らは誰もそれができなかった」
- 落球連発のTEジャーマイケル・フィンリー。 「パスを落としたのは僕の責任。A-Rodの問題じゃなく、すべて僕の責任だ。ここから盛り返して自分のフットボールをしなきゃいけない。後半(83yds)はそれができたけど、最初からできなければね」
- パスインターフェアを2回も取られたWRジョーディ・ネルソン。 「映像を見直してみなきゃわからないけど、僕としてはいつもと違うことをしたつもりはない。でもオフィシャルのコールの仕方に合わせないと」
- マッカーシーHCは就任6年目にして初のワイルドキャットを敢行。すでに流行は終わっているが、RB不足を補うための策だ。トレーニングキャンプではまったくやっておらず、数週前から練習を始めたとWRランドール・コブ。 「大学でさんざんやってきたことだし、すごく気分がよかった。今週は使ってみるのもいいとコーチ・マッカーシーが考えたんだ。本当はもう何回かやるつもりだったんだけど、その機会がなかった」
- 代役右タックルの仕事についてT.J.ラング。 「アサインメント的には問題なかった。ただ前回から1年ぶりのポジションだからね。テクニックを取り戻すことが必要だった」
- OTデレク・シェロッドの骨折箇所はわからないが、もし脛骨(すねの骨の太い方)であれば、長いリハビリが待っている。
- パッカーズディフェンスがターンオーバーを奪えなかったのは今季初めてのこと。前回ターンオーバーを奪えなかったのは昨季第15週NE戦、つまり前回の敗戦のときだった。
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「サイドラインで僕らは、ターンオーバーが必要だと言い続けていた。でもその機会はなかったと思うよ。カイル(QBオートン)は素晴らしい仕事をした。ボールをコントロールし、よいパスを決め、ターンオーバーのチャンスをこちらに与えなかった。僕らも狙いには行ったけど、そうはならなかった」とCBトラモン・ウィリアムズ。
- 残り2分03秒から相手オフェンスを止められず時間切れとなったことについてDE B.J.ラジ。 「こちらはタイムアウトが3つ残っていたし、むこうのオフェンスを止めてボールを取り返せば、アーロン(QBロジャース)がやってくれると思った。でも僕らは持ちこたえることができず、逆転のチャンスをつかめなかった」
- NTライアン・ピケット不在のため、B.J.ラジは主にノーズタックルを主にプレーした。昨季はノーズタックルだったラジだが、今季はディフェンシブエンドでの出番の方がずっと多い。
- ラン守備でNTライアン・ピケットの不在は大きかった。コンスタントにインサイドのランを出されるため、パス守備にも悪影響が及んだ。TEレナード・ポープへの2つのビッグプレー(39yds、33yds)は、ILBスミスやSSペプラーがプレーアクションに引っかかったもの。スクリーンパスで何度もロングゲインがあったのもランフェイクが効いていた。
- 復帰以来不振のDEマイク・ニールは出場スナップ数を大幅に削られ、DEジャリアス・ウィンが出番を取り戻した。
- ILB A.J.ホークが先発復帰したにもかかわらず、ヘルメットにヘッドセットを着けてシグナルコーラーを務めたのは新人ILB D.J.スミスだった。今回のゲームプランにダイム隊形(1ILB・6DB)が含まれていて、その場合はILBホークが退いてILBスミスだけが残るから、という理由らしい。
- OLBエリック・ウォルデンは第4Q途中からOLBフランク・ゾンボと交代させられた。アウトサイドのコンテインを怠ったせいで、スクリーンパスで何度もロングゲインされたり、エンドアラウンドでWRブレストンに25ydsゲインされたのがまずかったらしい。皮肉なことに、OLBゾンボも最後のシリーズではアウトサイドのランをコンテインできず、ガンガン走られて時間を使い切られた。
- CBチャールズ・ウッドソンはスクリメージ近くでラン守備に大活躍し、チーム最多の11タックル(10ソロタックル)を記録。
- 第4Q初め、チーフスのTEポープが33ydsゲインしてGB陣03ydsでアウトオブバウンズに出たとき、エンドゾーンに腕を伸ばそうとした勢いでボールを手から放した(写真)。ボールはエンドゾーンを通ってアウトオブバウンズに転がったので、これがファンブルであれば、GBボールのタッチバックになるはず。しかしマッカーシーHCはチャレンジせず、その後ディフェンスはFGで3点を追加された。
- FOX局ルール解説のマイク・ペレイラ元審判部長は、「スローで見ると足が出る前のファンブルに見える。チャレンジすべきだった」とコメント。マッカーシーHCは、「スコアボード映像で直接見て、足が先に出ていたと私は思った。決断を下す前に十分な時間はあった。情報に基づき、チャレンジすべきでないと判断した」と振り返っている。CBトラモン・ウィリアムズは、「僕もフラッグを投げる真似をしてチャレンジを求めた選手の1人だった。でも微妙なプレーだったからね。チャレンジしていれば助けになったかもしれないけど、わからないよ」
- ブロンコスが11月22日にQBカイル・オートンを解雇したとき、ウェイバーでの獲得に名乗りを上げたのはチーフス、ベアーズ、カウボーイズの3球団で、成績のもっとも悪いチーフスが獲得となった。もしチーフスが獲りにいかなければベアーズが獲得し、パッカーズはおそらく14勝0敗でベアーズのQBオートンとの対戦となったはず。
- ゲーム前の練習では右から左への風に対応してキックを成功させていたKメイソン・クロスビーだったが、第1Qの54ydsFGの際には風がやんでしまった。 「よくヒットでき、高いボールが飛んで、『よしこれでいい。風で2ヤード左へ戻されてくる』 と思った。ところがそのまま浮いたように行ってしまった。僕は驚いたし、こういったゲームで序盤に3点を取れなかったことにがっかりした」
- オフェンスでの責任が重くなったにもかかわらず、WRジョーディ・ネルソンはキックオフおよびキックオフリターンチームで出場し続けている。いっぽうFBジョン・クーンはRB不足のためキックオフリターンチームの仕事を免除された。
2011年12月19日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (13-1) |
0 |
0 |
7 |
7 |
14 |
Chiefs (6-8) |
6 |
0 |
3 |
10 |
19 |
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かなりのパッカーズファンがつめかけたアローヘッドスタジアム。天気は晴れ、気温10℃と暖かいが、風がやや強い。パッカーズはRB2人の欠場でRBグラントとFBクーンだけ。RGシットンとILBホークは復帰している。序盤からチグハグだったオフェンスが最後まで立て直せず、粘っていたディフェンスも最後に崩れて完敗。今季の連勝は13、昨季からの連勝も19でストップした。プレーオフ第1シードの確保もおあずけとなった。
チーフスは元DENのQBカイル・オートンが移籍初先発し、ラン・パスとバランスの取れたオフェンスを展開。パッカーズディフェンスはヤードを許しながらもレッドゾーンで踏みとどまって3点に抑えるが、オフェンスが落球などミスばかりで得点を奪えない。第3QにようやくTDドライブを成功させてリードを奪ったが、その後再び前半と同じ展開に陥り、第4Q半ばに初TDを許してダメを押される。残り2分強でようやくTDを返すが、最後の相手オフェンスを止められず万事休す。
心配なのはオフェンシブラインのケガ人。RTブライアン・ブラガがヒザを捻挫(重くなさそうに見える)して退場したあと、代役RTに入った新人デレク・シェロッドがスネ?を骨折してシーズンエンドとなってしまった。
第1Q
- KC陣20 : ランが止まって3rdダウン8、WRカッパーへの10ydsパスで1stダウン。RBマクラスターの7ydsラン、RBジョーンズの6ydsラン、WRカッパーへの10ydsパスでGB陣へ。3rdダウン5からFBマクレインへの9ydsパス、RBジョーンズへのスクリーンパス27ydsでゴール前04ydsへ。しかし3rdダウンでパスが通らず、19ydsFGで先制。
- GB陣25 : 3rdダウン3でTEフィンリーへのパスは通らず、しかしラフィングザキッカーで1stダウン。RBグラントのラン3回でKC陣へ。しかしサック8ydsが響いて3rdダウンもパス失敗。59ydsFG失敗はKC12メン反則で蹴り直しとなるが、54ydsFGも失敗。
- KC陣44 : WRブレストンへの12ydsパス、RBマクラスターの3ydsラン、WRブレストンへの8ydsパス、FBマクレインへのスクリーンパス12ydsでレッドゾーンへ。3rdダウン6からのパスは通らず、32ydsFGで3点追加。
- GB陣20 : GBパスインターフェア、TEフィンリー落球、WRコブへの13ydsパスで第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン7、WRコブへの16ydsパスで1stダウン。RBグラントの4ydsラン、TEフィンリー落球、WRジョーンズへの8ydsパスでKC陣へ。連続パス失敗で3rdダウン10、WRドライバー落球でけっきょくパント。
- KC陣15 : WRボウへの15ydsパス、WRボウへの14ydsパス、3rdダウン5からWRボウへの7ydsパスでさらに1stダウン。RBバトルへのスクリーンパス7yds、WRボウへの15ydsパス、WRブレストンへの14ydsパスでレッドゾーンへ。2ndダウン1からランが3回止まってギャンブル失敗。
- GB陣03 : FBクーンのノーゲイン、WRドライバーへのパス失敗で3rdダウン10、WRジョーンズへのパスは9yds止まり。
- KC陣17 : RBマクラスターのラン2回で3rdダウン5、スクリーンパスは3yds止まり。
- GB陣09 : 残り47秒。RBグラントの18ydsラン、スパイク、WRコブへの8ydsパス、WRジョーンズ落球でけっきょくパント。
- KC陣20 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- GB陣12 : RBグラントの13ydsラン、WRコブ(ワイルドキャット)の4ydsラン、RBグラントの5ydsランで3rdダウン1、FBクーンのランが止まってパント。
- KC陣05 : RBジョーンズの4ydsラン、2ydsランで3rdダウン4、ドローがロスに終わって3&アウト。
- GB陣46 : RBグラントの6ydsラン、TEフィンリーへの40ydsパスでゴール前07ydsへ。投げ捨て、QBスクランブル5ydsのあと、WRドライバーに2ydsTDパス成功で逆転。
- KC陣11 : TEポープへの39ydsパス、ロングパス失敗、WRボールドウィンへの17ydsパスでFG圏内へ。RBジョーンズの5ydsラン、KCイリーガルシフト、スクリーンパスが4ydsロスで3rdダウン14、FBマクレインへのパスは9yds止まり。46ydsFG成功で再び逆転。
- GB陣22 : RBグラントへの6ydsパス、QBスクランブル19yds、RBグラントの1ydラン、TEフィンリーへの12ydsパスでKC陣へ。フォルススタート、ロングパス失敗、RBグラントへのスクリーンパス7ydsで最終Qへ。
第4Q
- 3rdダウン8、TEフィンリーへのパスは通らず、4thダウンギャンブルもパス失敗に終わる。
- KC陣39 : WRブレストンへの16ydsパス、FBマクレインの9ydsラン、TEポープへの33ydsパスでゴール前03ydsへ。RBジョーンズの2ydsロス、パス失敗、フォルススタートで3rdダウン10、RBマクラスターへのパスは2yds足りず、20ydsFG成功で5点差に。
- GB陣20 : RBグラントの3ydsラン、22ydsパスで1stダウン。パス失敗(RTシェロッド負傷)、RBグラントのノーゲインで3rdダウン10、サックされてパント。
- KC陣34 : WRブレストンのエンドアラウンド25yds、WRボウへの13ydsパス、FBマクレインの7ydsラン、TEベクトへの16ydsパスでゴール前05ydsへ。ラン2回でゴール前01ydに進み、最後はRBバトルが1ydTDラン。
- GB陣20 : サック0yds、WRコブへの14yds、GBイリーガルモーション、サック、WRネルソンへ22ydsパス、FBクーンへのスクリーンパス11ydsでKC陣へ。GBフォルススタート、TEフィンリーへの31ydsパスでレッドゾーンへ。WRネルソンへの7ydsパスのあと、QBロジャースがスクランブルで8ydsTDラン。5点差。
- オンサイドキック失敗でKC陣44 : RBジョーンズの6ydsラン、2ミニッツ明けに7ydsランで1stダウン(GBタイムアウト#1)。RBバトルの4ydsラン(GBタイムアウト#2)、15ydsラン(GBタイムアウト#3)でさらに1stダウン。ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Chiefs |
Points |
14 |
19 |
Total Yards |
315yds |
438yds |
First Downs |
16回(ラン5・パス10・反則1) |
23回(ラン5・パス18・反則0) |
Rushing |
102yds (18回・平均5.7) |
139yds (39回・平均3.6) |
Passing |
235yds (17/35・1TD・0INT) |
299yds (23/31・0TD・0INT) |
Sacked |
4回22yds |
0回 |
3rd Down Efficiency |
6/14 (43%) |
4/12 (33%) |
|
|
|
Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
0回 (INT0/FUM0) |
|
|
|
Field Position |
自陣20yds |
自陣25yds |
Punt |
5回53.4yds(ネット46.2yds) |
2回49.5yds(ネット49.5yds) |
Kickoff Return |
3回平均22.7yds |
1回22yds |
Punt Return |
1回0yds |
3回平均12.0yds |
Field Goals |
0/1 |
4/4 |
|
|
|
Penalty |
5回35yds |
7回55yds |
Time of Possession |
23分49秒 |
36分11秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。
- 第4Q初め、敵陣39ydsでの4thダウン8でギャンブルを敢行するが、TEフィンリーへのパス失敗。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。
- 第2Q、GB陣03ydsでの4thダウン1でギャンブルを敢行するが、RBバトルのランはノーゲイン。
- 先発QBアーロン・ロジャースは17/35、235yds、1TD、0INTでレーティング80.1。今季初めて100を割った。
- フリーになれないレシーバー、イージーなパス落球、コンスタントなプレッシャー、逆にQBがプレッシャーを感じすぎて投げ急ぎ、風でコントロールが狂うなどなど。さまざまな要素でパスオフェンスがリズムに乗れないままゲームが終わってしまった。
- 前半はレシーバー陣が落球を連発。TEフィンリーが4回、WRドライバーが1回、そのほかにも際どいパスがことごとく確保できなかった。
- QBスクランブルはタッチダウンを含む3回32ydsと有効だった。
- 今季パスTDが40回となり、シーズンTD数の球団新記録を樹立。これまでの最多は1996年ブレット・ファーヴの39回だった。(リスト)
- チームラッシングは18回102yds(平均5.7)、1TD。QBを除くと13回70yds(平均5.4)。
- RBスタークスとRBセインは欠場し、おそろしく層が薄くなっている。
- 先発RBライアン・グラントは12回66yds(平均5.5)。レシービングでも3回35ydsと活躍。ランはコンスタントに出ていたが、そこでランを繰り返していけないところがつらいところ。
- FBジョン・クーンは2回0yds。第3Q冒頭、3rdダウン1でのランが止まったのが痛かった。レシービングは1回11yds。
- WRランドール・コブはワイルドキャットからの4ydsランがあった。(QBロジャースはサイドラインに)
- WR/TE陣は以下のとおり。やはりWRジェニングス不在の影響は大きかった。
- トップWR3人(53yds)を合わせてちょうど新人WRコブと同じ数字。
- WRジョーディ・ネルソンは2回29ydsのみ。WRジェニングス不在時のエース役を果たすことができなかった。パスインターフェア2回、イリーガルモーション1回とオフェンスの足を引っ張った。
- WRドナルド・ドライバーは2回7ydsのみ。第2Qにはイージーな落球あり。
- WRジェームズ・ジョーンズは2回17yds。
- 新人WRランドール・コブは4回53yds。来たボールをすべてキャッチし、もっとも安定感ある働きだった。
- TEジャーマイケル・フィンリーは3回83yds。前半に落球が4回ほどあったほか、難しいボールをことごとく捕れず、オフェンス不調の元凶となった。第3Qにようやく41ydsをキャッチしたが、ターゲット10回でキャッチわずか3回。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- RGジョシュ・シットンが3試合ぶりに先発復帰。
- 第3QにRTブラガが退場すると、シェロッドがRTに入った。
- 第4Q、そのRTシェロッドも左脚の大ケガで退場。LGラングがRTに回り、ディートリック=スミスがLGに。
- 被サックは4回22yds。パスプロテクションが不安定でQBは苦しかった。
- ランブロッキングはよかった。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- NTピケット(脳震盪)に代わってNTグリーンが先発。
- ILBビショップ(ふくらはぎ)に代わって新人ILB D.J.スミスが3試合連続先発。
- 新人CBデヴォン・ハウスが久しぶりにアクティブ登録。
- パス守備はQBカイル・オートンを相手に23/31、299yds、0TD、0INTのレーティング104.1。
- パッカーズ守備のサックはゼロ。パスラッシュ不足は深刻で、QBに十分な時間を与えてしまった。プレーアクションも有効だった。これだけQBに時間があると、どうしてもレシーバーはフリーになる。
- 前半はRBへのスクリーンパス、後半はTEポープへの39ydsパス、33ydsパス、TEベクトへの16ydsパスなどTEへの長めのパスがよく通った。
- ラン守備は(ニーダウン4回を除いて)35回144yds(平均4.1)とまずまず。
- ランが出なくても根気よく繰り返してくるので、プレーアクションが有効になった。
- 先発RBトーマス・ジョーンズは15回48yds。(平均3.2)
- RBジャッキー・バトルは10回37yds(平均3.7)、RBデクスター・マクラスターは5回14yds(平均2.8)。
- WRブレストンはエンドアラウンドで25yds。
- 反則は5回35ydsと少なめだったが、オフェンスのリズムを崩すものが多かった。チーフスの反則は7回55yds。
- 第1Q、WRネルソンがパスインターフェア。(その他にもディクラインされたパスインターフェアあり)
- 第2Q、パントリターンの際にCBブッシュがホールディング。
- 第3Q、RTシェロッドがフォルススタート。
- 第4Q、WRネルソンがイリーガルモーション。
- 第4Q、LTニューハウスがフォルススタート。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが3回平均22.7yds。
- パントリターンはWRランドール・コブが1回0yd。
- Pティム・マステイのパントは5回平均53.4yds、ネット平均46.2ydsと素晴らしかった。バウンドに助けられた71ydsの大パントもあり、第3Qまで9失点でしのぐことに大いに貢献していた。
- Kメイソン・クロスビーは最初のシリーズで54ydsのフィールドゴールを蹴って失敗。その直前に59ydsを蹴って右に外し、相手反則で5yds進んで蹴りなおしたのに、まったく同じように右に外したのがちょっと残念。これが決まっていれば、その後の展開は違っていたかもしれない。
- パントカバレッジはCBハヴィアー・アリーナスを3回平均12.0yds。キックオフカバレッジはRBデクスター・マクラスターを1回22yds。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第3QにRTブライアン・ブラガが左ヒザを痛めて退場。明日MRI検査を行う。
- 第3Q末、RBグラントがどこかを痛めてトレーナーにチェックされる場面あり。すぐに復帰したが、万全ではなさそう。
- 第4Q、RTデレク・シェロッドが右脚を負傷し、カートに固定されて退場。(負傷箇所ははっきりしないが)骨折しており今季はもうプレーできない、とマッカーシーHCが語っている。
- アクティブ登録から外れたのは、QBハレル、RBスタークス(ヒザ/足首)、RBセイン(脳震盪)、WRジェニングス(ヒザ)、LTクリフトン(ハムストリング/背中)、NTピケット(脳震盪)、ILBビショップ(ふくらはぎ)。
- 今回のゲームキャプテンは、Cウェルズ、NTグリーン、LSグードの3人。(写真)
- パッカーズは19連勝の間、第4Qにリードされたことが一度もなかった(NFL新記録)。負けたのだから当然その記録も途切れた。
2011年12月17日
- レイダーズ戦を欠場したRBジェームズ・スタークス(ヒザ/足首)が練習に復帰。しかし参加したのは軽い個人ドリルだけで、試合には出さないのではないかという見方は依然として強い。
- 脳震盪のRBブランドン・セインは3日間とも練習に参加できないまま"Questionable" となった。RBスタークスとRBセインの出否はゲーム当日に決める、とマッカーシーHCは語っている。 「すくなくともどちらか1人が出られればと期待している」
- 同じく脳震盪のNTライアン・ピケットは欠場が決定。DL陣は通常ならアクティブ登録5人で試合をするところを最近は6人で回しているので、1人減っても人数的には問題ないはず。
- 3日間練習参加したRGジョシュ・シットン(ヒザ)は、「自分では行けると思っているけど、スナップ数の制限をつけられるかもしれない」とのこと。
- 先日インジャリーリザーブ入りしたTEアンドリュー・クウォレスは来週にヒザ前十字靭帯の再建手術を受ける予定。 「前例から言って、来年のトレーニングキャンプに最初からは参加できないだろう」とマッカーシーHC。
- チーフスではQBカイル・オートン(指)の先発出場をクレネル暫定HCが明言した。
- チーフスの欠場見込みはSSジョン・マグローだけだが、QBマット・キャッセル、RBジャマール・チャールズ、TEトニー・モエアキ、SSエリック・ベリーといった中核選手たちがインジャリーリザーブ入りしている。
- 休職中のジェイソン・ウィード副社長は年内にも仕事に復帰できるかもしれない、と関係筋が明らかにした。深刻な睡眠障害(数日に一度しか眠れないような)のため、先月上旬以来複数の病院で治療を受けていたとのこと。
- ペン州立大ヘッドコーチの座を目指すトム・クレメンツQBコーチは同大体育局長と金曜に電話会談を行う、と一部で報じられていた。しかし現時点で会談は行われておらず、予定されてもいないらしい。
- いっぽうジョー・ウィットCBコーチは、一昨年から3年連続で有力大学のディフェンシブコーディネーター職をオファーされたが全て断った、と明かしている。 「金を追い求めるつもりはない。夢があるならそれを追い続け、金のことなど心配すべきじゃない。これだけの球団を去るからには、それにふさわしい状況でなければだめだ。私はいずれこのリーグでコーディネーターになれるつもりでいる。私はここの選手を教えるのが好きなんだ」
- DEマイク・ニールは復帰以来4試合93スナップに出場してわずかハリー1回、タックルゼロ。昨季は2試合78スナップに出場してサック1回、ハリー3回、タックル5回だった。 「彼は自分自身にプレッシャーをかけすぎている。技術的な問題も多少はあるよ。『コーチ、あれが見えたので僕はこう考えてしまった』 と彼は言う。もっと本能にまかせてプレーしろ、と私は言い続けているんだが。言うは易しだけれどね。彼は1プレーを大事にしてるだけに」とターゴヴァックDLコーチ。
- DEニールのヒザはもう問題ないが、オーバーワークを避けるようにとメディカル・スタッフから警告を受けている、とターゴヴァックDLコーチ。 「彼ならば24時間だって働き続けるだろうが、そんなことをしたらヒザが腫れ上がってしまう。オーバーワーク以外は問題ないんだ。足を思い切り踏ん張ってプレーできるか、あとは自信の問題だ。やはりヒザが気にかかっているんだろうと思うよ」
- QBアーロン・ロジャースがSporting News誌のアスリート・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。(記事へ)
- 3日前に紹介したPro Football Weekly誌の「ケガ人の多さランキング」の記事はこちら。パッカーズは多い方から24番目。
- パッカーズは今季57タッチダウン(オフェンス50・ディフェンス5・スペシャルチーム2)を挙げ、はやくも球団史上最多記録に。これまでの最多は1996年シーズンの56TDだった。
- パッカーズは今季466得点を挙げ、はやくも球団史上最多記録に。これまでの最多は2009年シーズンの461得点だった。(リスト)
- 昨季までマッカーシーHCのオフェンスはスロースターターだったが、今季パッカーズのスタートダッシュはNFL1位。試合最初のドライブで7TD・1FGを決め、52得点を挙げている(NFL平均は22.2得点)。QBロジャース先発1年目の2008年シーズンは、16試合で1TD・2FGのわずか13得点しか挙げられずNFL31位だった。
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Notes |
Greg Jennings |
WR |
Knee |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Chad Clifton |
OT |
Hamstring/Back |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Ryan Pickett |
NT |
Concussion |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
Desmond Bishop |
LB |
Calf |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
James Starks |
RB |
Knee/Ankle |
× |
× |
△ |
Questionable |
微妙 |
Brandon Saine |
RB |
Concussion |
× |
× |
× |
Questionable |
微妙 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
△ |
△ |
△ |
Questionable |
微妙 |
A.J. Hawk |
LB |
Calf |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Vic So'oto |
LB |
Back |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Kansas City Chiefs Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Jon McGraw |
S |
Ankle |
× |
× |
△ |
Doubtful |
Kyle Orton |
QB |
Finger |
△ |
△ |
○ |
Probable |
Jon Baldwin |
WR |
Illness |
- |
× |
○ |
Probable |
Javier Arenas |
CB |
Illness |
- |
× |
○ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
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At least 75 percent chance will not play |
Out |
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Definitely will not play |
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○ |
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Full Participation |
△ |
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Limited Participation |
× |
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Did Not Participate |
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Not Listed |
2011年12月16日
今週のパッカーズはフルパッド練習なし。新労使協定の練習制限により、パッカーズはレギュラーシーズン中にできるフルパッド練習があと1回だけとなっている。
- 練習参加/不参加の状況は昨日と変化なし。
- ILB A.J.ホーク(ふくらはぎ)は2日続けてフル参加。今度こそ復帰確実だろう。
- RBスタークス(ヒザ/足首)に加えてRBセイン(脳震盪)も出場できなくなれば、FBクーンを加えてもRBは2人だけになってしまう。下記のFBヘイジーをプラクティス・スクワッドに入れたのは、それに備えてのことだろうか。
- プラクティス・スクワッドにFBジョン・ヘイジー Jon Hoese と契約し、OGジェイク・ヴァーミグリオを解雇。FBヘイジーはミネソタ大からドラフト外で入団したが開幕前に解雇されていた。姓の読みは "HAZE-ee" とのことなので、表記は「ヘイジー」で。昨年9月、死の床にある父のために3TD・1ファンブルリカバーを決めた感動的なエピソードはこちら。
- OGジェイク・ヴァーミグリオ(ノースカロライナ州立)はわずか1週間でプラクティス・スクワッドを解雇となった。
- どうしてもRBが足りない場合、WRランドール・コブを使う手がある。彼は大学時代にラッシング228回1313yds(平均5.8)、22TDを挙げている。
- WRトリ・ガーリーは、今週ヴァイキングスからロースター入りのオファーを断ってパッカーズのプラクティス・スクワッドに残ったことを明らかにした。パッカーズから昇給してもらったこともあるが、それよりもヴァイキングスではあと3週でシーズンが終わってしまうからだ、と本人。 「こちらはプレーオフ進出を決めているしね。僕はいまリーグ最高のレシーバーたちから学んでいる。これほどオフェンスが噛み合っているのだから、隣の芝生が青く見えたりはしないよ。毎日すこしずつ学んでいれば、いずれは僕のチャンスも来る」
- キャンプで高い能力を見せたWRガーリーは将来を嘱望されているだけでなく、今季もロースター入りの可能性が残っている。WRにもう1人ケガ人が出た場合や、最終週に主力を温存したりするためだ。
- シーズン中も少しずつ進むランボーフィールド拡張工事(8月の記事へ)。Press-Gazette紙の写真集は、北側にゲートを新設する工事のようだ。
2011年12月15日
- 「チーム全体の健康状態は、私が期待したほど回復していない」とマッカーシーHC。
- RGジョシュ・シットンが練習に復帰し、個人ドリルをすべてこなした。 「本人の感触は非常によかったが、メディカルスタッフの話を聞いたところ、それほどよくはなかった」とマッカーシーHC。本人が復帰を焦っているようで、実戦復帰はもう少し控えるのではないか。
- 2試合半欠場中のILB A.J.ホーク(ふくらはぎ)はフル参加。OLBヴィック・ソート(背中)も復帰してフル参加している。
- 休んでいるのは、RBスタークス(ヒザ/足首)、RBセイン(脳震盪)、WRジェニングス(ヒザ)、LTクリフトン(ハムストリング/背中)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、NTピケット(脳震盪)。
- チーフスは今週月曜にトッド・ヘイリーHCを解任し、ロメオ・クレネルDCが暫定HCに。クレネル暫定HCはQBタイラー・パルコの先発降格を明言し、QBカイル・オートンの指が治ればオートン、そうでなければ新人QBリッキー・スタンジ(5巡指名・アイオワ大)で行くことを明言している。
- もしQBカイル・オートンが先発出場すれば、ブロンコス在籍中の第4週以来、今季2回目のパッカーズ戦となる。先発QBが異なった球団でシーズンに2回対戦するのは、1998年ケリー・コリンズ(CAR→NO)がファルコンズと2回対戦して以来13年ぶり。QB以外ではそこまで珍しいわけではない。
- パッカーズは過去にアウェーで全勝したシーズンが2回あるが、どちらも16試合制になるはるか以前のことで、1923年(3勝0敗)と1941年(6勝0敗)だけ。
- プロボウル投票ではQBアーロン・ロジャースが依然として最多得票(1,263,045票)、WRグレッグ・ジェニングスも全体7位(762,313票)につけている。AFCおよびNFCのポジション別最多得票リストはこちら。ご存知のようにファン投票は全体の3分の1にすぎないので、ここでポジショントップでも選出濃厚というわけではない。
2011年12月14日
- 次のゲームに勝って第1シードが確定した場合、残り2試合をどう戦うのかという贅沢な悩み。 「テッド・トンプソンGMと話はした。こういった決断を下すのにあらゆる要素が絡んでくるのは誰もが知っているとおりだ。難しい決断であり、我々は検討を続けていく。しかし我々はチームを集中させていくつもりだ。そして今の焦点はカンザスシティ・チーフスであり、14勝目を挙げることだ」とマッカーシーHCは明言を避けている。
- 昨季はNFL最多のケガ人に苦しんだパッカーズだが、今季はスターターでインジャリーリザーブ入りしたのがFSニック・コリンズだけで、その他はプレーオフに間に合いそうな見通しが立っている。 Pro Football Weekly誌の調べによると今季もっともケガ人が多いのがビルズで、パッカーズは多い方から24番目とのこと。25位NYJ、26位TEN、27位BAL、28位DAL、29位NO、30位ATL、31位MIA、最少が49ersとなっている。
- 今季19人がタッチダウンを記録したパッカーズだが、NFL記録は2007年ペイトリオッツの21人。19人はNFL史上2位タイとなる。(他は2008年PHI、2009年NO)
- TEクウォレスがTDを挙げないままインジャリーリザーブ入りしたので、スキルポジションで今季TDゼロはRBセインとTEウィリアムズだけ。ディフェンス選手ではこれまでDEラジ(ラッシング)、OLBマシューズ、OLBウォルデン、CBウッドソン、CBウィリアムズ、SSペプラーの6人がTDを挙げている。
- 新人LTデレク・シェロッドをテスト起用した意図についてジョー・フィルビンOC。 「実戦での彼を見たかった。このオフェンス・システムの中で機能できるか? パートナーを助けられるか? ツイストしてくるラッシャーを受け渡せるか? 3rdダウンで1on1のパスブロックができるか? 左へのランプレーが出せるか? そういった実戦で必要とされる要素について映像に記録し、現時点での感触をつかんでおきたかった」
- OAK戦後にマッカーシーHCからゲームボールを渡されたのは代役ILBコンビ。とくにD.J.スミスの働きは評価が高い。
- OLBエリック・ウォルデンは事件直後以来久しぶりにコメント。 「こうしてフィールドに立てること自体が恵まれてる。いま僕がいる状況は恵まれてる。史上最高のフランチャイズの一員でいられて、無敗チームの一員でいられて、これ以上は望みようがない。なにも不満はないよ。こんな特別なことに加わることができて僕は幸運だ」
- 火曜に6選手をワークアウト。うち4人がランニングバックで、そのうち1人がRBタイレル・サットンだった。彼は2009年ドラフト外でノースウェスタン大からパッカーズに入団、惜しくも開幕ロースターに残れずパンサーズに拾われた。2年間で16試合に出場し、ラン25回139yds(平均5.6)、レシービング18回132yds、キックオフリターン16回平均20.8ydsを記録している。
- WRトリ・ガーリーをプラクティス・スクワッドから昇格させるという噂あり。その場合、OLBヴィック・ソートをインジャリーリザーブに入れるのが有力視されている。
- 地元紙のレイダーズ戦レビューから。Journal Sentinel紙のポジション採点はこちら。
- QBロジャースはいつもほどシャープではなかった(成功率56.7%)。風の影響はあったかもしれないが、落球はドライバーの1回だけ。インターセプトになったエンドゾーンへのフェードは、10回やれば9回はTEフィンリーが勝っていたはず。もう少し高く投げなかったQBロジャースにも、INTを防げなかったTEフィンリーにも責任がある。
- マッカーシーHCは前半のほとんどをノーハドルでQBロジャースに任せた。22ydsパス成功の直後、相手の選手交代の遅さを突いて37ydsTDパスをWRネルソンにヒット。レイダーズはドロップバックの45%でブリッツを入れ、QBロジャースからサック3回、ノックダウン3回、ハリー5回を奪った。
- WR陣の出場スナップ数は、WRジョーンズ(37)、WRジェニングス(34、途中退場)、WRネルソン(33)、WRドライバー(32)、WRコブ(28)。
- 当分WRジェニングス不在のパッカーズにとって、WRドライバーの以前と変わらぬプレーぶりは心強い。自信にあふれ、ミドルでも恐れを知らない。
- RBグラントの47ydsランは、昨季第5週RBブランドン・ジャクソンの71ydsラン以来最長。独走に入ってからSミッチェル(40yds走4.49秒)に1ydほどしか追い上げられなかったスピードにも驚かされた。16ydsランではタックルを2人破り、オープンフィールドでSSジョルダーノをかわした。13ydsのスウィングパスもナイスキャッチだった。
- もっとも頼りになるパスブロッカーであるはずのFBクーンがMLBマクレインのブロックをしくじり、QBフリンがセーフティを喰らってしまった。
- 今でもエリート級のDTリチャード・シーモアをLGラングがシャットアウト。FBクーンの12ydsランでも彼がDTシーモアをポイントオブアタックで圧倒していた。ドライブ・ブロッカーとしてはチーム一かもしれない。そのことはゴールラインやショートヤーデージでのランブロックに表れていた。
- Cウェルズはプレッシャーも"Bad Run"も許さず。DTシーモアやDTジョン・ヘンダーソンを無力化できていた。フットワークやクイックネスが素晴らしい。RTブラガはパンケーキに仕上げる好ブロックが増えてきた。プレッシャー1.5回、"Bad Run"1回。
- LTシェロッドは拙いプレーが3回。ランプレーではDEデズモンド・ブライアントにインサイドから手ひどく突破されて4ydsのロスに。パスプロテクションでは、プレシーズンよりもわずかによかった程度。第3Q途中でCウェルズが退いてCディートリック=スミス/RGニューハウスの組み合わせで15スナップ。ニューハウスはガードでやっていけるような堅固さに欠ける。ディートリック=スミスはセンターに入った直後は2つほどミスがあったが、その後は落ち着き、かなりフィジカルにプレーできていた。
- DL陣の出場スナップ数は、DEウィルソン(40)、DEラジ(39)、DEウィン(34)、DEニール(25)、NTピケット(24)、NTグリーン(21)。大差がついてからはウィルソン、ウィン、ニールがたっぷり出場した。
- ケイパースDCのプランは7メン・ボックスでランを止めること。NTピケット、DEラジ、NTグリーンはどれもパワーラン相手によく持ちこたえた。交代したDEウィンが簡単にコントロールされ、NTピケットの存在価値を高めていた。NTピケットは第3Q半ばで退くまで、DLの9タックルのうち4タックルを記録。DEニールがなにも貢献できなかったのは復帰4試合連続。
- 新人ILBスミスは先発2試合目で目覚ましい進歩を見せた。ブロッカーをかいくぐってショートゲインに留める好タックルを連発。スクリーンパスやショベルパスに素早く反応したプレーもあった。パスラッシュ18回で結果はあまりよくはなかったが、プレッシャー2回。
- ILBフランソワも内容はよかった。指先での見事なインターセプトに加えてファンブルフォースも。しかしカバレッジでは一歩ずつ遅く、パスラッシュも10回でプレッシャーなし。ミスタックルも2回。OLBマシューズはキャリアで最も目立たないゲーム。51スナップ出場してお役御免に。新人OLBラティモアは(軽量非力のためか)簡単に押しのけられ、TEボスには5ydsTDパスを許した。
- 今週の両セーフティのプレーはすこしよくなった。QBパーマーに読ませないよう、スナップ前の動き出しをできるだけ遅らせていた。FSバーネットは力強いオープンフィールド・タックルが2回。
- WRヘイワード=ベイがスラントのルートを途中でやめると、CBウッドソンはその代償を支払わせ、うまく体を寄せてINTを奪った。ヴァーティカルなOAKのオフェンスに備えてCBウィリアムズはオフカバレッジを多くし、パス5回97ydsを許した。ミスタックル4回に加え、ランサポートも悪く、リバースで計19ydsゲインされた。CBシールズもタックリングはよくなかったが、少なくとも自分の相手はしっかりカバーした。珍しいブリッツが3回。
- Kクロスビーは強い風の中でFG4回すべて成功。34ydsと33ydsのFGは向かい風だった。キックオフ10回のうちタッチバック7回、うち2回は向かい風のもの。
- WRコブは50ydsのキックオフリターンもよかったが、10ydsのパントリターンも同じぐらい見事。キャッチした瞬間に2yds前にSSブランチがいたが、なぜかかわしてしまった。自陣ゴールラインでパントを捕ってしまうミスがあり、逆に6yds地点で見送ってしまう失敗(1ydでダウン)もあった。
2011年12月13日
ケガ人情報だけは月曜ヘッドコーチ会見のもので、それ以外はゲーム直後のもの。
- WRグレッグ・ジェニングスについて、「メディカル・スタッフと話したが、彼は2、3週欠場することになる。プレーオフには間に合うと思う」とマッカーシーHC。会見で機嫌がよかったのはWRジェニングスの診断が軽かったせいか、と記者たち。
- RBブランドン・セインとNTライアン・ピケットはどちらも脳震盪後の通常の手順を経なければならないが、2人とも次のゲームには出られるものと私は強く確信している、とマッカーシーHC。
- マイク・マッカーシーHC。 「ハーフタイムで31-0。前半は3フェーズ(オフェンス、ディフェンス、ST)とも非常によかったと思う。いいプレーができていたし、大きな勝利だった」
- 全勝についてSSチャーリー・ペプラー。 「僕らを止められるチーム? 僕らだけだと思うよ。向上を続けることが僕らの目標だ。(無敗といっても)無敵には程遠いし、完璧には程遠いから。毎週なんとか勝つ道を見つけてはいるけど、もっと完全なゲームを、僕らの望むようなゲームをしたい。13勝0敗という数字は、ファンや家族たちが楽しんでくれればいい。自分たちはよくやったなどと喜ぶつもりはまだない。いまの連勝がどれだけすごいことか、過小評価しているようには思われたくないけど、僕らは目標を見失ってはいけないからね。16戦全勝したってプレーオフ初戦で負けては何の意味もない。自分たちが成し遂げたことを、僕らは誇りに思ってる。ハードワークが報われるのはいいものだ。でも僕らはまだ前進しているし、目標を追い求めているんだ」
- 同じくWRジェニングス負傷についてTEフィンリー。 「僕らは武器が多いから、物事を変えることはないと思う。オフェンスはこれまで通り、ゲームプランもこれまで通り。今の勢いを止めることなく、A-Rodのもとに集まり、プレーオフを戦っていくだけだ」
- QBロジャースについてマッカーシーHC。 「うちのクォーターバックはノーハドルの指揮が素晴らしかった。スタジアムでもっともよく見える席にいるんだからね。最善のプレーを選んで、ボールをエンドゾーンまで運んでくれた」
- RBライアン・グラントが今季初を含め2タッチダウン。とくに47ydsの先制TDが試合の流れを決めた。
- 「昔に戻ったような、と言われても僕にはわからないけど・・・。でもいい気分だ。調子はいい。周りのみんなも興奮してる。ラインの連中は、最初のロングランだけでなく、試合最後までランでボールを進めたがっていた。いいメンタリティだと思う」
- Cスコット・ウェルズ。 「アーロン(QBロジャース)は素晴らしい仕事をして適切なプレーを選び、ラインもしっかりエクセキュートし、ライアンもすごい加速でセカンドレベルまで行った。僕らは今季ずっとこんなプレーを待っていた。あんなプレーに飢えていたんだ。ゲーム序盤であんなのが出るのはいいね」
- マッカーシーHC。 「もう少し走らせたかったが、ブランドン(RBセイン)の負傷で慎重にならざるをえなくなった。ランニングバック(FB含む)3人だけでゲームに入り、2人になってしまったのだから。ライアンはもうすこしラン機会を与えられていたらすごいビッグゲームになったかもしれない」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解もRBグラントの47ydsTDラン(ビデオ)。こちらは3WR・1TEの1バック隊形で、TEフィンリーが右インラインへモーション。レイダーズはTEフィンリーをWRとみなしたダイム隊形(1LB・3CB・3S)で、ランの場合にはSミッチェルがLBの役割をする。LGラングはDTシーモアのブロックを手伝ったあと前進してSミッチェルを料理、RBグラントはその穴を抜けたあとSハフのダイビングタックルをかわし、左サイドライン際のWRネルソンも好ブロックで貢献した。
- RBグラントはキャリアを通して天然芝の方が成績がよく、今季も天然芝で平均5.5yds、人工芝で平均3.0yds。 「なんでだろうね。どこでだってよいランナーでいなきゃいけないんだけど」
- 第2Q、QBロジャースのファンブルロスト判定はチャレンジでインコンプリートに変更。2001年プレーオフで有名になった、いわゆる「タック・ルール」だ。ボールが前に動いてさえいれば、それが(投げる気持ちを変えて)抱え込む動きの最中であってもファンブルにはならない。そのプレーオフ戦でQBトム・ブレイディからボールを叩き落とした張本人が当時レイダーズのCBチャールズ・ウッドソンだった。 「今度は僕が逆サイドにいるなんて、信じられないよ。今でもあれを思い出すとちょっと胸がムカつくんだ。レビューを待っている間、あの昔のことを思い出したよ。今でもあのルールは好きじゃないけど、これが現実だから仕方がない」
- ゲーム序盤はLTニューハウスとLTシェロッドをローテーションしていただけだったが、大量リードを奪ってからはCウェルズを休ませてRGディートリック=スミスをセンターに移し、ニューハウスを右ガード、シェロッドを左タックルに。これはRGシットン負傷中の右ガードのグレードアップを目指した(それとCウェルズ負傷に備えた)ものらしい。
- 「先週から準備していたことなんだ。すごくうまく行ったと思う。たくさん得点できたし、僕らみんなとてもいいゲームができた」とLTデレク・シェロッド。しかし実際は最初のシリーズでいきなりLBウィンブリーに押し込まれ、直後にはサックも許した。左サイドに(RBやTEの)ヘルプをつけるようにしてからは、落ち着いてプレーできたようだ。
- OLのローテーション起用についてマッカーシーHC。 「試合前からいろいろ計画していたことだ。こうしたローテーションは2週間ほど準備していた。NYG戦はLTニューハウスとRGディートリック=スミスだけで行ったが、今回は3人を異なった組み合わせで使ってみるのが大事だと我々は感じていた」
- NFL初タッチダウンを決めたTEライアン・テイラーには、ロッカールームでシェービングクリーム山盛りのパイが待ち構え、新人TEは髪から目までクリームだらけに。 「 『僕はボールに触れるたびにタッチダウンだ』 とヤツは言ってやがったよ」と仕掛け人のTEクラブトリーは笑っている。
- TEテイラー。 「ランボーリープはもう少し練習が必要だね。胸の高さまでしか跳べなかったから、その点でもからかわれる。あれは僕が初めてオフェンス参加したプレーだったからなおさら嬉しいよ。今回のプレー(1WR・4TE隊形)では、僕はアーロンにとって最後のリードだった。僕を信頼して投げてくれたのが嬉しいし、その信頼はここ数週間かけて築いたものだと思う。ふつうのチームはTEが4人もいないわけだから、ユニークなセットだよね」
- CBチャールズ・ウッドソン。 「こんなゲームをできるのは素晴らしいし、ディフェンスが復活してきたとみんな褒めてくれるさ。でも今年は、いいゲームができても翌週はよくない、そんなことの繰り返しだ。だから毎週こんなゲームをして勝利に貢献できるよう、次のゲームに集中しなきゃいけない。今日のゲームは終わった。次の週はまた新たなチャレンジだ」
- OLBエリック・ウォルデン。 「ビッグプレー(NYG戦では40yds以上のプレーが3回)を防ぐのが大きな課題だった。そして、昨季最後の6試合のようなモメンタムを築いていくこと。ディフェンスはずっと批判されてきたから、僕らは自分たちの力を知らしめたかった。相手オフェンスを完封できる力をね。初のランボーリープ? 素晴らしかったよ。ちょっとばかりビールをかけられたけど、それもまたいい。ありがたいことだ」
- ランを止めて3rdダウンロングに持ち込めたのが勝因、とDE B.J.ラジ。 「むこうはランでボールを進めたい。もしランを止められず、3rdダウン2とか3rdダウン3ばかりだったら、ドム(ケイパースDC)はやりたいことができなくなる。その点で僕らはいい仕事ができた」
- ホークの代役ILBロバート・フランソワはこの3試合で2インターセプト目。第3Qにはタッチダウンにつながるファンブルフォースも決めた。 「予想外なことも含めてあらゆることに備える、という気構えでいる。僕はロール・プレーヤーとしてここにいる。いつだってプレーする準備はできてる」
- CBサム・シールズはようやく教訓を学び、INT後はハードヒットされる前にダウンした。
- ILB A.J.ホークを使わなかった理由についてマッカーシーHC。 「後半には出場させるプランだった。30スナップの制限付きでね。彼はプレーできずにがっかりしていたし、私に怒っていることだろう。負けず嫌いの彼にとっては当然のことだ。しかし前半で31-0とリードしたので、もう1試合休ませるのが賢い選択だと私は判断した」
- ILBデズモンド・ビショップは、次のゲームには復帰できる、と強気な見通しを語っている。
- 第2Q、WRランドール・コブはちょうどゴールラインあたりでパントをキャッチしてリターンしてしまうポカ。あれだけ深いパントは見送ってタッチバックにしなければいけない。16ydsリターンできたが、タッチバックなら20yds。
- Kメイソン・クロスビーはキャリア2回目のPAT失敗。DTデズモンド・ブライアントがLSブレット・グードを飛び越えてブロックしてしまった。次の33ydsFGでもDTブライアントは同じことを試みたが、今度はLSグードとRGディートリック=スミスがブロックしている。
- レイダーズのPシェーン・レクラーはNFL最高給の名パンター。今回は71ydsと65ydsの大パントがあったものの、珍しいミスも2回あった。うち1回はラッキーバウンドで43ydsとなったが、18ydsの大シャンクも。さらに悪いのは、フェイクパントからのパスをワイドオープンのRBカートライトに通せなかったこと。
- 今季パッカーズディフェンスのインターセプトは27回でNFLダントツ1位。2位は18回で3チームが並んでいる。
- CBチャールズ・ウッドソンはパッカーズ在籍6年目で4回目(2006、2008、2009、2011)のシーズン7INT以上を達成。球団史上ではCBボビー・ディロン(1952-59)が同じく4回記録している。パッカーズでのインターセプトは通算37回となり、FSダレン・シャーパーを抜いて球団史上単独5位に。
- マッカーシーHCは就任100試合(プレーオフ含む)で66勝34敗となり、マイク・ホルムグレンHC(1992-98)の100試合時とまったく同じ成績だ。球団史上ではヴィンス・ロンバルディ(1959-67)の73勝24敗3分(勝率.745)が1位、初代カーリー・ランボーHCの62勝25敗13分(勝率.685)が2位。
- 試合開始までのスタジアム風景を集めた"Sights & Sounds"。
2011年12月12日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Raiders (7-6) |
0 |
0 |
7 |
9 |
16 |
Packers (13-0) |
14 |
17 |
12 |
3 |
46 |
ゲーム詳細へ | スタッツ等まとめへ | ケガ人情報へ
ランボーフィールドは気温6℃と冷え込みが和らいだが、風速7mの風が吹いている。序盤からビッグプレーでタッチダウンを重ねるパッカーズに対し、ケガ人が多く元気のないレイダーズオフェンスはターンオーバーを連発し、事実上第2Qで勝負が決まってしまった。第3Q末にはQBロジャースをサイドラインに下げ、QBフリンが出場。後半はややしまりのない内容だった。
パッカーズはこれで開幕13連勝、昨季からの連勝が19となった。プレーオフ第2シード以上(第1週のバイ)がはやくも確定。49ersが敗れたため、プレーオフ第1シード獲得までマジック1に迫った。
7巡指名TEライアン・テイラーはNFL初キャッチがタッチダウンに。代役の若手ILBコンビがどちらもインターセプトを決めている。心配なケガ人はWRグレッグ・ジェニングスで、ヒザ内側側副靭帯(MCL)の捻挫ではないかと見られている。RBブランドン・セインとNTライアン・ピケットはともに脳震盪で退場している。
第1Q
- OAK陣20 : ラン2回止まって3rdダウン7、WRシレンズに14ydsパス成功で1stダウン。WRヘイワード=ベイへの16ydsパスでGB陣へ。WRヘイワード=ベイへのパスをILBスミスがインターセプト。
- GB陣48 : オフサイドのあと、RBグラントが47ydsTDラン。
- OAK陣20 : RBブッシュの5ydsラン、パス落球、WRマーフィへの16ydsパスで1stダウン。エンドアラウンド9ydsと2ydsランでGB陣へ。OAK連続反則などで3rdダウン25、パス失敗でパント。
- GB陣20 : 3rdダウン3からWRネルソンへの31ydsパスでOAK陣へ。OAKオフサイドなどで3rdダウン5、WRジョーンズへの7ydsパスでFG圏内へ。WRジェニングスへの12ydsパス、RBグラントへの13ydsパスでゴール前04ydsへ。TEテイラーに4ydsTDパス成功。
- OAK陣18 : TEボスへの13ydsパス、RBブッシュの3ydsランのあとミドルパス落球が続いてパント。
- GB陣26 : WRジョーンズへの21ydsパス、RBグラントの12ydsランでOAK陣へ。RBセインの7ydsラン、WRコブへの19ydsパスでレッドゾーンへ。GBクリッピングで15yds退がって第2Qへ。
第2Q
- OAKオフサイド、RBセインへの7ydsパス、7ydsパス、GBフォルススタートで3rdダウン11、投げ捨てでTDならず。34ydsTD成功で3点追加。
- OAK陣29 : ロングパスをINT失敗、RBブッシュの4ydsラン、WRヘイワード=ベイへのパスは2yds止まりで3&アウト。
- GB陣16 : WRネルソンへの13ydsパス、WRドライバーへの6ydsパス、RBグラントの6ydsラン、WRドライバーへの22ydsパスでOAK陣に入り、WRネルソンに37ydsTDパス成功。
- OAK陣20 : RBブッシュの2ydsランのあと、WRヘイワード=ベイへのショートパスをCBウッドソンがインターセプト。
- OAK陣25 : サック5yds、RBグラントのノーゲインで3rdダウン15、OAKパスインターフェアでゴール前06ydsへ。RBグラントのドローで6ydsTDラン成功。
- OAK陣20 : 3rdダウン6からショベルパスは3ydsどまり。パントフェイクでPレクラーがパスを投げたが失敗に。
- OAK陣28 : WRドライバーへの19ydsパスのあと、サック&ファンブルロストの判定はチャレンジで覆る。TEフィンリーへのパスをSSミッチェルに奪い取られてインターセプトに。
- OAK陣20 : 3rdダウン2からRBブッシュの3ydsランで1stダウン。QBスクランブル10ydsで2ミニッツ。TEボスへの6ydsパス、QBスクランブル2yds、WRヘイワード=ベイへのパスでFG圏内へ。TEボスへの11ydsパスのあと、エンドゾーンのTEボスへのパスをILBフランソワがインターセプト。
- GB陣20 : RBグラントのランでハーフタイムへ。
第3Q
- OAK陣47 : WRドライバーへの22ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン2からサックされてTDならず。38ydsFG成功で3点追加。
- OAK陣20 : 3rdダウン2からFBリースへの12ydsパス、WRマーフィのリバースでGB陣へ。RBブッシュの8yds、4ydsラン、WRヘイワード=ベイへの34ydsパスでゴール前04ydsへ。RBブッシュのラン2回でタッチダウン。
- GB陣20 : RBグラントの4ydsロス、サック5ydsで3rdダウン19、WRコブへの26ydsパスで1stダウン。RBグラントの16ydsラン、FBクーンの12ydsランでOAK陣へ。GBフォルススタート、FBクーンの4ydsラン、OAKオフサイドなどで3rdダウン6、WRネルソンへのパスは通らず。49ydsFG成功で3点追加。
- OAK陣20 : FBリースがショートパスをキャッチしたところでファンブル、OLBウォルデンが拾ってそのままタッチダウン。PATはブロックに。
- OAK陣20 : 3rdダウン7からパス失敗でパント。
- OAK陣21 : QBロジャース温存でQBマット・フリン登場。パス失敗、FBクーンの5ydsラン、OAKラフィングザパサーで1stダウン。FBクーンの3ydsラン、6ydsランで3rdダウン1として最終Qへ。
第4Q
- RBグラントへのパスは2ydsロス。33ydsFG成功で3点追加。
- OAK陣11 : RBブッシュの9ydsラン、3ydsランで1stダウン。3rdダウン5からパス失敗で3&アウト。
- GB陣01 : FBクーンのラン2回で3rdダウン5、エンドゾーンでサックされてセーフティ。
- OAK陣23 : RBブッシュへの9ydsパス、FBリースの3ydsランで1stダウン。RBブッシュの6ydsラン、WRマーフィへの13ydsパスでGB陣へ。RBカートライトの5ydsラン、パス失敗、サック(OLBゾンボ)で4thダウン12、WRマーフィへの17ydsパスで1stダウン。OAK反則のあと、WRマーフィへの24ydsパスでゴール前06ydsへ。ラン1ydのあと、TEボスに5ydsTDパス成功。
- GB陣20 : FBクーンの3ydsラン、ロングパス失敗、FBクーンの8ydsランで3&アウト。
- OAK陣34 : RBカートライトへの7ydsパス、9ydsパスで1stダウン。2ミニッツ明け、長めのパスをCBシールズがインターセプト。
- ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Raiders |
Points |
46 |
16 |
Total Yards |
391yds |
355yds |
First Downs |
22回(ラン6・パス13・反則3) |
23回(ラン9・パス14・反則0) |
Rushing |
136yds (24回・平均5.7) |
117yds (29回・平均4.0) |
Passing |
281yds (17/32・2TD・1INT) |
245yds (24/42・1TD・4INT) |
Sacked |
4回26yds |
1回7yds |
3rd Down Efficiency |
3/11 (27%) |
5/13 (38%) |
|
|
|
Turnovers |
1回 (INT1/FUM0) |
5回 (INT4/FUM1) |
|
|
|
Field Position |
自陣36yds |
自陣21yds |
Punt |
1回40yds(ネット40.0yds) |
5回49.4yds(ネット44.2yds) |
Kickoff Return |
2回平均33.5yds |
4回平均10.3yds |
Punt Return |
2回平均13.0yds |
1回0yds |
Field Goals |
4/4 |
0/0 |
|
|
|
Penalty |
5回35yds |
11回89yds |
Time of Possession |
28分40秒 |
31分20秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。
- 第2Q半ば、エンドゾーンのTEフィンリーへのパスがSミッチェルに奪われてインターセプトに。よくある高さのミスマッチ狙いのフェードを、TEフィンリーが手で捕ることができず、胸に引き寄せたところがちょうど相手の両腕の中になってしまった。(写真/ビデオ)
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは5つ。QBパーマーの判断ミスが多いように見える。
- 最初のシリーズ、新人ILB D.J.スミスが初インターセプト。QBパーマーがOLBマシューズのプレッシャーをかわしたのはいいものの、前後をしっかりカバーされているWRヘイワード=ベイに投げてしまった。(ビデオ)
- 第2Q、CBウッドソンが今季7回目のインターセプト(現在NFL最多タイ)。WRヘイワード=ベイへのショートパスを読んでしっかりそばで待っていた。(ビデオ)
- 第2Q末、ILBフランソワが今季2回目のインターセプト。エンドゾーンのTEボスをしっかりカバーしているところへ投げてくれた。先々週のインターセプトとよく似たナイスキャッチだった。(ビデオ)
- 第3Q、FBリースがショートパスをキャッチしてタックルをかわそうとフェイクしたところをILBフランソワがハードヒットしてファンブルフォース、ボールが転々としたあとOLBウォルデンが拾ってそのままタッチダウン。(ビデオ)
- 第4Q末、CBシールズがインターセプト。投げる瞬間に背後からOLBジョーンズがヒットし、まわりに誰もいないCBシールズのところへふらついたパスが来た。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは17/30、281yds、2TD、1INTでレーティング96.7。
- 3rdダウンでパスを通せないプレーが目立ち、それがTDの少なさにつながった。風の影響があったかもしれない。
- 2TD目で今季39TDパスとなり、ブレット・ファーヴの持つ球団記録にはやくも並んだ。
- QBスクランブルは珍しくゼロ。
- 第2Q、エンドゾーンへのパスがTEフィンリーのミスでインターセプトとなり、おかげでレーティングが今季初めて100を割ってしまった。敵陣レッドゾーンでのインターセプトは昨季第7週MIN戦以来、わずかキャリア2回目。
- 第3Q末から登場のQBマット・フリンはパス2回投げてどちらも失敗、エンドゾーンでサックされてセーフティといいところなし。
- チームラッシングは24回136yds(平均5.7)、2TD。相手はラン守備不振とあって大きな穴が簡単に開き、RB陣は走り放題といった印象。RBセインの負傷退場さえなければもっと稼げたはず。
- 先発RBライアン・グラントは10回85yds(平均8.5)、2TD。今季初TDランは彼にとってだけでなく、チームにとっても今季最長のランだった(ビデオ)。レシービングは1回13yds。
- 新人RBブランドン・セインは1回7yds、レシービングは2回14yds。
- RBセインの脳震盪で(RBスタークスも負傷欠場中なので)RBグラントのランをコールしにくくなり、後半はFBジョン・クーンばかりだった。10回46yds(平均4.6)。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは2回20yds。第3Qにヒザを負傷して退場。
- WRジョーディ・ネルソンは3回81yds。第2Qの37ydsTDパス(ビデオ)は相手の交代の遅れを突いてハリーアップでプレー開始、相手は12メンだった。
- WRドナルド・ドライバーは4回75ydsと好調キープ。
- WRジェームズ・ジョーンズは2回29yds。
- 新人WRランドール・コブは2回45yds。彼らしいクイックなランアフターキャッチで好ゲインを稼いだ。
- TEジャーマイケル・フィンリーはパスキャッチなし。ターゲットも1回だけだった。
- TEライアン・テイラーは唯一のパスキャッチが先制の4ydsタッチダウン。ノーバックの1WR・4TEという珍しいパッケージだった。NFL初キャッチ、初TD、初ランボーリープとたいへんめでたい。(ビデオ)
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGディートリック=スミス、RTブラガ。
- LTニューハウスに代わってLTシェロッドがプレーするシリーズが数回あった。ケガによる交代ではない。マッカーシーHCのコメントからすると、計画によるローテーション起用らしい。
- パスプロテクションは今ひとつで、被サックは4回26yds。
- ランブロッキングは今季最高かもしれない。LGラングの好ブロックが目立った。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 今回もILBスミス&ILBフランソワの若手コンビが代役スターターを務めた。ILBホークはアクティブ登録されたがけっきょく出場せず。緊急時だけ出場する予定だったのだろう。
- 終盤はフランク・ゾンボとジャマリ・ラティモアが両OLBに入っている。
- パス守備はQBカーソン・パーマーを相手に24/43、245yds、1TD、4INTのレーティング42.4。
- パッカーズ守備のサックは1回7ydsのみ。OLBフランク・ゾンボの今季初サックだった。
- パスカバレッジは相手WR陣(トップ3人のうち2人がケガで欠場)のレベルの低さに助けられ、大きなミスが少なかった。4インターセプトが最大の勝因。
- ラン守備は29回117yds(平均4.0)。
- エースRBダレン・マクファデンの不在は大きいが、先週とくらべてかなり改善されていたのはたしか。最長が9ydsというところがいい。
- 代役スターターのRBマイケル・ブッシュは23回78yds(平均3.4)。
- 反則は5回35ydsとまずまず。
- 第1Q末、RGディートリック=スミスがクリッピングで15yds。
- 第2Q、LTシェロッドがフォルススタート。
- 第3Q、相手PATの際にスペシャルチームが12メンの反則。
- 第3Q、RGディートリック=スミスがフォルススタート。
- 第4Q、TEテイラーがフォルススタート。
- レイダーズの反則は11回89ydsとさすがの多さだった(反則数・ydsともNFL1位)。オフサイド系だけで5回。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが2回平均33.5yds。
- パントリターンはWRランドール・コブが2回平均13.0yds。
- Pティム・マステイのパントは1回40.0yds、ネット40.0yds。パント機会は第4Q最後の1回だけ、あとは被セーフティ後のフリーキックだけだった。
- Kメイソン・クロスビーはFG4回、PAT5回、キックオフ11回(うちタッチバック7回)と忙しい1日だった。フィールドゴールは、34yds、38yds、49yds、33ydsと4本すべて成功。第2Qの34ydsFGはかなり右にスライスしていた。第4QにはPATをブロックされて失敗。簡単に中央を突破されたプロテクションが原因で、彼の責任ではないだろう。
- パントカバレッジはダウン1回のみ。キックオフカバレッジはCBブライアン・マッキャンを3回平均13.7yds、タッチバック7回。
- 相手パント場面でPシェーン・レクラーがパスを投げ、わずかにコントロールが狂ってギャンブル失敗に終わるプレーがあった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2Q、RBブランドン・セインが脳震盪で退場。
- 第3Q、WRジェニングスが左ヒザを負傷して退場。捻挫だが詳しいことはまだわからない、とマッカーシーHC。
- 第3Q、NTライアン・ピケットが脳震盪でロッカールームへ。
- アクティブ登録から外れたのは、QBハレル、RBスタークス(ヒザ/足首)、LTクリフトン(ハムストリング/背中)、RGシットン(ヒザ)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、OLBソート(背中)、CBハウス。
- RBグラント、TEテイラー、OLBウォルデンの3人が今季初タッチダウンを挙げたため、今季パッカーズは合計19人がタッチダウンを記録したことに。2008年の18人を上回り球団新記録となった。
- 第3Q冒頭のWRコブの好キックオフリターンの際、すこし早く足が出ていたとしてレイダーズがチャレンジしたが、「リプレー・アシスタントの不具合のため」としてチャレンジを許されなかった。きわめて珍しい事態だ。その後のチャレンジはふつうにリプレーできた。
- この日のゲーム・キャプテンは、LGラング、CBウッドソン、Kクロスビー。(写真)
2011年12月10日
氷点下8℃と冷え込んだ金曜はさすがに屋内練習場。それでも扉を開け放って外気を入れている。日曜には冷え込みが緩み、最高気温4℃ほどの日になりそう。
- ILB A.J.ホーク(ふくらはぎ)が半月ぶりに練習復帰し、動きもまずまず。"Questionable"ながら、出場の方向と見てよさそうだ。D.J.スミスとフランソワを合わせた3人のローテーション起用も検討している、とマッカーシーHC。
- RBジェームズ・スタークスは3日とも練習できず、欠場決定。ここ2戦続けて、無理して出場しては悪化させてしまったので、ここは休ませるしかないだろう。ILBビショップ、RGシットン、LTクリフトンも欠場。
- CBチャールズ・ウッドソン(脳震盪)は出場許可が下りている。
- OLBヴィック・ソートは開幕直前に負傷した背中(腰)のケガが再発し、欠場決定。
- 復帰の遅れているLTチャド・クリフトン(ハムストリング/背中)について、来週にも練習復帰を期待している、とマッカーシーHC。
- レイダーズでは、RBダレン・マクファデン(5試合連続)、WRデナリウス・ムーア、WRジャコビー・フォードとスキルポジションにケガ人が集中している。
- おなじくレイダーズではQBジェイソン・キャンベル(鎖骨)に代わって元CINのQBカーソン・パーマーがスターターとなり、これで6試合目となる。ここ2試合連続でレーティング70台と、あまり調子が上がってきたとはいえない。レシーバーに責任があるとの声も少なくない。
- ILBホークが出場できた場合は新人D.J.スミスとコンビを組み、ILBフランソワは控えに退く。
- DEマイク・ニールはDEウィンからニッケル隊形(2DL)でのパスラッシャーの役割を奪い返したが、ほとんど貢献できていない。復帰して3試合で69スナップに出場したが、サックなし、QBヒットなし、タックルなし。
- ロングパスを許すことの目立つCBトラモン・ウィリアムズをジョー・ウィットCBコーチが擁護。 「昨季のようなプレーができているかといえばノーだ。しかし、今でも私にとっては彼がナンバーワンだ。心からそう思うよ。リーグ最高のカバー・コーナーだとね。ダレル・リーヴィス? ノー。ジェッツは彼の奥につねにセーフティをつけている。誰も言おうとしないが事実だ。私がトラモン以上に買っている選手はいない」
- パントチームのガンナーとして活躍を続けるCBジャレット・ブッシュに対し、相手はジャマーを2人どころかトリプルチームで来ることが最近はある。 「最初は2人で始め、ミドルから3人目が僕にぶつかってくる。できる限り早く1人を振り切って1on1になるようにしないといけない。すごく厳しいよ。嫌なことだけど、これもフットボールのうちだ」
- 最近は代理人と球団の間に話し合いはない、とTEジャーマイケル・フィンリー。FA解禁までに契約延長できなければフランチャイズ指名が必至と見られ、TEクウォレスがヒザ再建手術となればなおさらだろう。自分はフランチャイズ指名されても構わない、と本人は先日から話している。
- パッカーズは第3Qが圧倒的に強く、今季は対戦相手を合計110-34で+76点もリードしている。2位はライオンズの+53。後半最初のオフェンスシリーズで45得点(NFL2位)もしているので、マッカーシーHCがコイントスに勝って先攻を選ばない(今季6回)のも無理はない。この18連勝中、第4Qに一度もリードされたことがないのも、この第3Qの強さによるところが大きい。昨季もパッカーズは第3Qの得失点差が+74(NFL2位)だった。
- ホームでのレイダーズ戦といえば、1993年にランボーリープが生まれたゲームでもある(ビデオ)。パスキャッチしたRBをSリロイ・バトラーがハードヒットしてファンブルフォース、DEレジー・ホワイトが拾って走り、サイドラインに押し出されそうになったところでSバトラーに手渡し、Sバトラーはエンドゾーンに走り込んだ勢いでスタンドにジャンプした。
- QBロジャースがファン投票による FedEx Air NFL Player of the Week に今季6回目の選出。
- CBチャールズ・ウッドソンはNYG戦でのラフィングザパサーにより$15000ドルの罰金を科せられた。開幕戦でのアンネセサリーラフネス($1万ドル)以来、今季2回目。
- パッカーズ株式の売れ行きは猛烈なペース。最初の48時間でなんと18万5千株($46.25ミリオン)が売れ、当初予定した25万株の4分の3ちかくが2日で売れてしまった。この調子では追加発売になるのではないか。管理人の「そう簡単には売り切れないはず」という予想が外れたのは、やはりネット販売の威力。Press-Gazette紙の分析によれば、インターネットがまだ十分に普及していなかった前回1997年とくらべて情報の伝達が早く、州外からも手軽にネットで購入でき、しかもNFLやパッカーズの人気が当時よりさらにアップし、スーパーボウル制覇をはさんで18連勝というタイミングも最高。
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Notes |
James Starks |
RB |
Knee/Ankle |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
Chad Clifton |
OT |
Hamstring/Back |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Desmond Bishop |
LB |
Calf |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
Vic So'oto |
LB |
Back |
- |
× |
× |
Out |
欠場 |
A.J. Hawk |
LB |
Calf |
× |
× |
△ |
Questionable |
出場の方向 |
Charles Woodson |
CB |
Concussion |
△ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Oakland Raiders Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Jason Campbell |
QB |
Collarbone |
× |
× |
× |
Out |
Taiwan Jones |
RB |
Hamstring |
× |
× |
× |
Out |
Darren McFadden |
RB |
Foot |
× |
× |
× |
Out |
Denarius Moore |
WR |
Foot |
× |
× |
× |
Out |
Jacoby Ford |
WR |
Foot |
× |
× |
× |
Out |
John Henderson |
DT |
Knee |
× |
△ |
× |
Questionable |
Chaz Schilens |
WR |
Foot |
× |
△ |
△ |
Probable |
Kevin Boss |
TE |
Hip |
△ |
○ |
○ |
Probable |
Jarvis Moss |
DE |
Hamstring |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Trevor Scott |
DE |
Back |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Richard Seymour |
DT |
Knee |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Tommy Kelly |
DT |
Toe |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Michael Huff |
S |
Ankle |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
- |
: |
Not Listed |
2011年12月 8日
屋内練習場(ドアは開け放っている)でウォークスルーを終えたあと、屋外フィールドで今週最初の練習を行った。気温は氷点下3℃ほど。
- CBチャールズ・ウッドソン(脳震盪)が練習参加。出場許可とはレベルが違うとはいえ、はやくも水曜から練習許可が下りたのは明るい兆し。
- RBスタークス(足首)、LTクリフトン(ハムストリング・背中)、RGシットン(ヒザ)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、ILBホーク(ふくらはぎ)はまだ休んでいる。
- ILBコンビで復帰に近いのはA.J.ホークの方。フィールド脇でフルスピードのドリルをいくつかこなし、問題なく走れていた。デズモンド・ビショップは軽く体を動かす程度で、「今週出場するのは難しいだろう」とマッカーシーHCも認めている。
- TEアンドリュー・クウォレス(ヒザ)をインジャリーリザーブに入れ、プラクティス・スクワッドのQBグレアム・ハレルをロースターに昇格させた。 Press-Gazette紙によると、ビルズからQBハレルにロースター入りのオファーがあったため、パッカーズとしてはそうするしかなかったらしい。 「僕を残したいと思ってくれた証拠だから嬉しいね。求められるのはいいことだ。なにが自分にとってベストな状況か選ばなければならず、昨日は緊張の多い1日だった。でも僕はここでの仕事を楽しんでいるし、残れて嬉しい」とQBハレル。
- QBグレアム・ハレル Graham Harrell はテキサス工科大のスプレッド・オフェンスで華々しい活躍(2008年ハイズマン投票4位)をした弱肩型QBで、昨年もロジャース負傷の際にロースター昇格している。今年は開幕ロースターに残れなかったものの、プラクティス・スクワッド選手には異例の高額契約(年俸$22万ドル)を結んでいた。来春はQBフリンのFA退団がほぼ確実のため、成長しだいでは2番手の座をつかめる可能性がある。
- 空いたプラクティス・スクワッド枠にOGジェイク・ヴァーミグリオ Jake Vermiglio と契約。ノースカロライナ州立大出身のドラフト外ルーキーで、今夏はカーディナルスと契約したが、キャンプ終盤に解雇されている。身長6フィート5(195cm)、体重329ポンド(149kg)。発音は "vuhr-MIGG-lee-oh" とのことなので”ミグ”にアクセント。
- OLBエリック・ウォルデンが先々週の家庭内暴力事件で起訴された。逮捕時は重罪暴行容疑だったが、起訴は軽罪の治安紊乱行為とかなり軽くなった(最大で禁固90日、罰金$1000ドル)。今回は本人が出廷せず弁護士が無罪を主張、次の出廷は今月27日と決まった。法的問題の成り行きを注視し続けるが先発起用は当面変更ない、とマッカーシーHCは明言している。
- 恒例の地区優勝記念Tシャツは配布されていない、と選手たちは言う。 「まあ地区優勝は予想されていたことだからね。僕にとってはどうでもいい。スーパーボウルTシャツをくれ、ってことだ」とNTハワード・グリーン。
- ペン州立大ヘッドコーチ職を狙うトム・クレメンツQBコーチをQBロジャースが絶賛。 「彼が去るのは見たくないよ。でも状況(巨大スキャンダル)を考えるとあそこを率いるには高潔な人柄が必要だし、トム・クレメンツは選手としても、コーチとしても、教育者としても、人間としても、申し分ない実績がある。ファーストクラスの人間であり、もし就任できたら、自分と同じようなビジョンとモラルと信条を持つスタッフを集め、立て直していくだろうと僕は確信してる」
- ESPNによると、QBロジャースのロングパス(ランアフターキャッチでなく20yds飛んだパス)は25/39(64.1%)、1024yds、9TD、1INTでレーティング136.5。パス試投1回あたり26.3yds。2位は20.4yds(誰かは不明)なので、これは飛び抜けている。
- 先週に続いてこの日もOLBブラッド・ジョーンズはインサイドでプレー。
- Pティム・マステイが第13週NFCスペシャルチーム部門のPlayer of the Week に選ばれた。パント5回のうち4回を敵陣レッドゾーンに落とし、ネット44.2yds。昨季第8週@NYJ戦(同じスタジアム)に続き自身2回目の受賞となった。
- NFLで開幕12連勝した例は過去に8回ある。優勝できたのは4チーム。
2011年12月 7日
- チーム機がグリーンベイに着陸したところで、「ライオンズが敗れて地区優勝決定」との報が選手たちに伝えられた。 「誰もなんの反応もしなかったように思う。正直言ってね」とマッカーシーHCは振り返る。「これは最初の目標であり、我々が今年の”旅”に記した最初のマイルストーンだ。これからは次の目標を目指していく」 「傲慢な印象を持たれたくはないので、軽々しいことは言いたくない。我々が今季成し遂げたことは素晴らしいと思っているが、やらなければならないことは多い。率直に言って、スーパーボウル勝利への道はこれからだ」
- ジョーディ・ネルソンはWRとしてプロボウル級の活躍をするいっぽう、キックオフリターンおよびキックオフユニットで働き続け、今回のジャイアンツ戦でも2タックルを決めている。FSニック・コリンズも戦線離脱前はこうしたスペシャルチームユニットの常連だった。WRネルソンには6フィート3のサイズがあり、大学1年目にはストロングセーフティだった。
- 中心選手をスペシャルチームでケガのリスクにさらす価値は十分ある、とマッカーシーHC。 「そういったことを恐れる考え方は、私が関わったどのチームにも忍び寄ってきた、よくない心構えだ。オフェンスやディフェンスでの価値が大きくなるとスペシャルチームを後回しにしてしまい、大きな戦力ダウンになる。だから私はスターターたちもスペシャルチームで使わなければならない。境界線はつねに微妙だが、ウチが他のチームよりも多いわけじゃない。我々は毎週の準備を通して議論を続ける。各選手の出場スナップ数とか、特定のポジションや選手に負担をかけすぎない、といったことだ。シーズンは長く、これからたくさんのゲームが待っているから。しかしジョーディの現在の役回りについて私は満足している」
- TEアンドリュー・クウォレス(ヒザ)の戦線離脱についてジョー・フィルビンOC。 「彼は今季大きく進歩したと我々は評価していた。ランニングゲーム(でのブロック)も向上していた。他の3人が穴を埋めなければならない」
- TEジャーマイケル・フィンリーのプレーするポジションの割合について、Journal Sentinel紙がイラストで示している。
- OLBエリック・ウォルデンは今季QBヒットがすでに30回。昨季はプレーオフを含めて、マシューズの逆サイドのOLBの合計は26回だった。
- OLBクレイ・マシューズは、プロ最初の3シーズンすべてでディフェンスTDを挙げた球団史上初めての選手に。
- Pティム・マステイは、2試合連続でインサイド20のパントを4本以上成功させた球団史上初めての選手に。
- パッカーズは月曜に5選手をワークアウト。Journal Sentinel紙によると、「開幕直前から10月末まで計12人をワークアウトしたが、それ以来35日ぶりのワークアウト」とのこと。ほぼ毎週こうしたワークアウトを行うのが普通なので、この間隔は長い。
- 今週ワークアウトを行った中でもっとも注目されるのはC/Gクリス・ホワイト。彼は2005年(シャーマンHCの最終年)にドラフト外入団からパッカーズのロースター入り。しかし翌2006年途中で解雇され、テキサンズで3シーズン半を過ごした(代役ガードで先発8試合)。昨季開幕前に解雇されるとシーズン半ばでシーホークスに加わったが、今年はキャンプ直前に解雇されて以来フリーのまま。
- トム・クレメンツQBコーチがペン州立大の選考委員会に履歴書を送付し、新ヘッドコーチ候補として名乗りをあげたことが明らかになった。ペンシルヴェニア州の出身だが、これまで同大との関わりはなし。QBとしてノートルダム大(ハイズマン投票4位)とCFL(MVP1回、グレーカップ制覇2回)で大活躍し、CFLの殿堂入りも果たしている。ビルズのOC(2004-05)を務めた他はQBコーチ一筋。妥協を許さない厳しいQB指導で最近は非常に評価が高いが、NFLのヘッドコーチ狙いが難しい年齢(58歳)になりつつある。
- パッカーズは今週勝てばプレーオフ第2シード以上、つまりプレーオフ第1週のバイ獲得が確定する。パッカーズが負けてもセインツ(現在9勝3敗でNFC3位)が敗れれば第2シード以上が決定。
- 先週発表されたとおり、グリーンベイ・パッカーズ新株の発売が現地火曜朝からスタート。アクセス集中でサイトが激重になっていたが、それでも最初の11分間で1600株(40万ドル)、最初の2時間で28000株(700万ドル)が売れたとのこと。
- 地元両紙のジャイアンツ戦レビューから。Journal Sentinel紙の採点表はこちら。
- ジャイアンツのペリー・フューウェルDCは前回の対戦(45%)と違い、わずか13%しかブリッツを入れなかった。アンダーニースをマンカバレッジにし、2ディープで守ってきたときは、QBロジャースがスクランブルでズタズタにした(1stダウン3回)。
- 最後のFGシリーズの2プレー目、QBロジャースは目前にDEタック(RGディートリック=スミスを突破)が迫りながら、勇気と正確性をもってWRネルソンへのパスを投げた。
- WR陣の出場スナップ数は、WRジェニングス(72)、WRネルソン(48)、WRドライバー(34)、WRジョーンズ(34)、WRコブ(19)。
- WRネルソンは来たパス4回すべてキャッチして94yds。サイドライン際で体をひねりながらキャッチし、足を残すことを意識するアスレチック能力には驚かされる。QBロジャースが右にスクランブルするたび、彼はサイドライン際でしっかりフリーになっている。相手は常にセーフティ2人が深かったので、WRジェニングスはビッグプレーを生むのに苦労した。
- 相手ディフェンスはWRドライバーを軽視し、そのツケ(2TD)を払わされた。2つ目のTDパスでは、(QBロジャースが時間を稼ぐあいだ)5.5秒間もCBウェブスターと戦い、弾丸のようなTDパスをキャッチ。見事なプレーだった。
- コーチ陣はWRコブのためのパッケージをデザインし始めている。入団以来最初のパスアテンプト(ロングパス失敗)のほか、バックフィールドにラインナップしたのが1回。ランプレーでバックサイドのDEを釘付けにするため、エンドアラウンドのフェイクをしたプレーも数回あった。
- ランゲーム不振の理由の1つはOLがセカンドレベルまで到達できないこと。RGシットンはそこが優れていた。もっと大きな問題は、LTニューハウスやRGディートリック=スミスがカットブロックに失敗し、バックサイドからのパスートを許していることだ。久しぶりにプル・ブロック(右へのランでLGラングが右へプル)を使ったが、LTニューハウスがDEピエール=ポールに簡単に突破されて台無しに。
- RTブラガは昨季の対戦でDEジャスティン・タックに大苦戦したが、今回は最初のシリーズで苦しんだあとはシャットアウトできた。DEタックがケガもあって昨季と同じではないとはいえ、RTブラガの出来はよかった。LGラングはDTクリス・キャンティとのマッチアップでプレッシャーも"Bad Run"も許さず。一発目の押しはいいが、そこで持ちこたえられないことも多かった。
- LTニューハウスはポイントオブアタックでDEピエール=ポールに対処できず、"Bad Run"2回、計-7ydsのロスタックルを許した。パスプロでも被サック1.5回、ノックダウン3回、ハリー2回と散々な出来。もっと手をうまく使えるようにならないと、トップクラス相手に苦労しそう。RGディートリック=スミスも同様に苦しみ、"Bad Run"3回、プレッシャー2.5回。フィジカルさに欠ける。
- DL陣の出場スナップ数は、DEラジ(58)、DTピケット(43)、NTグリーン(26)、DEニール(25)、DEウィルソン(10)、DEウィン(3)。(DEニール復帰以来、DEウィンの出番は減るばかり)
- DEラジはパスラッシュで今季初めて2010年シーズンに近い活躍を見せた。ハリー5回(今季ダントツで自己最高)は彼のアスレチック能力のたまもの。プロボウルRGクリス・スニーをアオテンにしたブルラッシュもあったが、それ以外の4回は急きょ先発のLGミッチ・ペトラスを圧倒したもの。
- OLBマシューズは最近パスカバレッジがよくなってきた(今回ドロップバック8回、うち1回がINTに)。穴のない選手になるためにはカバレッジ向上が必要だと本人も認識している。プレッシャー4.5回のうち4回は、衰えのいちじるしいRTカリーム・マッケンジー相手のもの。OLBウォルデンはOLBゾンボと分け合うことなく全スナップでプレー、内容も悪くなかった。
- ラン1回あたりのヤードでNFL最下位のジャイアンツが、インサイドのランでパッカーズを圧倒(平均5.0yds)。ILBフランソワはブロッカーを振り切るのに非常に苦労し、プレーに戻るためのスピードもクイックネスもない。ランブリッツではセンターを突破してロスタックルに仕留めたプレーもあった。
- ILBスミスは前半はプレーの判断が非常に遅かったが、後半はアジャストした。飛び回ってアグレッシブに行っているときはいいが、ブロッカーを受け止める役割になると弱い。リードブロッカーに向かってこられたとき、手で戦うのでなく足で突破するべき。新人で初先発、初スピーカー・ヘルメットでプレーコール役を務めたことは弁護材料になる。
- SSペプラーがプレーフェイクに2歩ほどつられ、TEベッカムを見切ったところから長い1日が始まった。彼もFSバーネット(ミスタックル2回)も、ランサポート、パスカバレッジともあまり貢献できなかった。FSバーネットはリスクを冒してでもインターセプトをもっと狙うべき。
- 第1Q、CBウィリアムズがWRクルーズに42ydsパスを許したのは、目にライトが入ってボールを見失ったらしい。しかし第3Qにはアグレッシブさが足りずに同じルートでWRニックスへの51ydsパスを許している。その後は激しくボールに行き、WRニックスへのTDパスを防いでいる。
- 3-4隊形が34スナップもあったため(つまり相手のベース隊形が多かった)、CBウッドソンはいつもよりアウトサイドでプレーすることが多く、相手は彼のカバレッジを突くチャンスが生まれた。CBシールズはタイトなカバレッジを何度か見せた。
- Kクロスビーは43ydsを失敗したものの、試合最後の決勝FGを成功させて大きなハードルを越えた。Pマステイは素晴らしいとしか言いようのない内容。5回のうち3回がオージー・スタイルのドロップ・パントで、4回がインサイド20でのフェアキャッチおよびダウン。平均44.2yds(ネットも同じ数字)、ハングタイム4.45秒。
- スペシャルチームでの揉み合いでOLBジョーンズは相手に押されて吹っ飛んで見せたが、審判に演技を見破られてかえって恥をかいた。
2011年12月 6日
ケガ人情報の部分だけは月曜のもので、あとはゲーム直後のもの。
- ヒザを負傷したTEアンドリュー・クウォレスは手術が必要で、今季はもうプレーできない、とマッカーシーHC。具体的にどのようなケガかは明らかにしなかった。
- CBチャールズ・ウッドソンは脳震盪後の通常の手続きを踏んで許可が出なければ出場はできない。しかしマッカーシーHCは、おそらく次のレイダーズ戦には出られるだろう、と楽観的な見通し。
- 決勝ドライブについてマイク・マッカーシーHC。 「我々はああした状況のために長い時間をかけて準備しているが、そういう状況になったのは久しぶりだ。アーロンはクロックをコントロールしながらしっかり2ミニッツドリルを指揮し、レシーバーもうまいルート・アジャストメントをし、パスプロテクションもよかった。お手本のような2ミニッツ・ドライブだ。素晴らしいと思ったよ」
- 16戦全勝の話題についてマッカーシーHC。 「話題になるのはよくわかる。我々は12勝0敗だが、次は13勝0敗にしなきゃいけない。16連勝なんて事柄を考える前に、我々には達成すべき目標があるんだ。だから、その話題を口にできる位置にい続けることを望んではいるが、現時点で我々はそんなことはしていない」
- QBロジャースについてマッカーシーHC。 「彼については、私は(褒める)言葉がなくなってきた。彼は素晴らしいクォーターバックであり、しかもまだ若い。予想していたとおり今日は激しいラッシュにさらされたが、彼はよく踏みとどまってオフェンスの勢いを止めなかった」
- 2TDを挙げたWRドナルド・ドライバー。 「今日は楽しかった。チャンスが来たらそれを活かさなきゃいけない。危機に瀕したとき、僕らは大きなプレーをしっかりと決めた。アーロンも素晴らしいボールを投げてくれた。(最初のTDで超ワイドオープンになったのは)相手が僕のことなど心配していないんだろうね。年を取るとそうなるものさ」
- WRジョーディ・ネルソン。 「僕らはこういったピンチをさんざん経験してる。昨年のスーパーボウルまでの過程でも、苦難はたくさんあった。勝って当たり前などというものはない。僕らはどの試合も楽しんでるよ。シーズン全勝について? 歴史に名を残すチャンスかもしれないけど、次の週のことを心配しなくなったら勝利など続かないよ」
- パス落球の多さについてQBロジャース。 「落球はフットボールにはつきもので、完全には避けられない。ただ、ドライブを失敗に終わらせてしまうようなときは苛立たしいけどね。正確にいくつあったか僕は知らないけど、オフェンスとして許容範囲以上なのはたしかだ。でも一番大事なときに、彼らは捕ってくれた」
- 少なくとも2つの落球があったTEジャーマイケル・フィンリー。 「胸に当ててしまった。A-Rodのパスを胸に当てたらそれでおしまいだ。落球したら、次はQBに見向きもしてもらえないものだ。でも投げてくれたから驚いたよ」
- ジャイアンツはブリッツが少なく、とくにこちらが5レシーバー隊形の時は3メンラッシュでカバレッジを厚くしてきた。そのため、QBロジャースはポケットで時間があるがレシーバーを見つけられない場面が多かった。
- 58秒、68ydsの決勝FGドライブについて。(解説ビデオ)
- マッカーシーHC。 「これまで私が関わった中でもっともきれいな2ミニッツ・ドライブだった。アーロンは脚本どおり、素晴らしい仕事をした。毎週木曜にQBミーティングで話し合っていることだ。1分以上あればどうする、1分を切っていたらどうする、とね」
- QBロジャース。 「ドライブが始まる前、『まずドローをやってみて7、8yds稼げたら、FGを狙いに行こうか』 とマイク(マッカーシーHC)に言われるんじゃないかと半ば覚悟していた。でも彼はプレー(シート)を見下ろしてプレーをコールし、『さあ行くぞ』 と言ってくれた。ハドルに入るとき、僕らはちゃん自分たちのプレーができるものと自信に満ちていた」
- 最初のTEフィンリーの24ydsゲインが最も重要だった、と選手たちは口を揃える。 「57番(OLBウィリアムズ)が僕をマンカバーするとわかったから、できるだけ素早く飛び出して、僕の最高の動きで彼を振り切った。相手は僕の前をアンダーカットしようとしたけど、A-Rodはいいところに投げてくれた」とTEフィンリー。飛び込んだLBの指先はボールにわずか届かず、TEフィンリーはランアフターキャッチで15ydsほどゲイン。
- 2プレー目は左サイドライン際のWRネルソンへの27ydsパス。スナップ前にQBロジャースがWRネルソンに「1on1だぞ」とハンドシグナルを送った。バンプカバレッジを試みるCBウィル・ブラックモン(2006年パッカーズ4巡指名、先日NYGと契約)をWRネルソンがダブルムーヴで抜き去り、QBロジャースはパスラッシュが目前に迫りながらどんぴしゃのロングパスを投げた。
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は、サヨナラFG直前のWRジェニングスへの18ydsパス。こちらは1バック(RBセイン)で3WR・1TEのショットガン隊形。相手はカバー2で、WRジェニングスにつくCBアーロン・ロスは6ydsものクッションを置いている。そこへQBロジャースは6ydsほどのクイックパスを投げ、ランアフターキャッチでさらに12ydsほど押し込んでFG確実圏内へ。
- QBロジャース。 「楽しいドライブだった。今季はニーダウンで終わることが多かったし、1分を切って20yds地点からFG確実のところまで進められるのは最高の終わり方だ。タイムアウト1つと十分な時間があった。最初のプレーが最も重要だったと思う。あれがドライブの流れを決めたようなものだ。インコンプリートや5ydsゲインとかだったら・・・FGレンジに進めない可能性が高かっただろう」
- レシービングydsではWRジェニングスが929ydsで現在NFL8位、WRネルソンも876ydsで12位につけている。レシービングTD数ではどちらも9回でNFL3位タイ。
- ディフェンス不振についてマッカーシーHC。 「ターンオーバーからの失点もあったが、ディフェンスがヤードを失い得点を許しすぎた。使えるパッケージが狭まるなど、ケガ人の問題がプレーコールに影響を及ぼしている面もたしかにある。しかしディフェンスのせいで相手を突き放せず、2ミニッツ・ドリルでようやくオフェンスが勝利を決めてくれた」
- OLBクレイ・マシューズ。 「苛立たしいね。ディフェンスとしては最後に踏みとどまって勝利を決めたいものだけど、それができなかったのが残念だ。さいわいオフェンスが頑張って決勝FGにつなげてくれた。でもディフェンスとしてはそうなる前に止めたいんだよ」
- OLBマシューズは1試合でインターセプト、タッチダウン、サック、ファンブルフォースを決めた。RBブラッドショーへのチェックダウンを狙った会心のインターセプトについては、「ちょっと罠にかけて、うまくボールに飛び込むことができた」
- パッカーズディフェンスが400yds以上を許したのは3試合連続、今季8回目。トータルディフェンスNFL31位、パスディフェンス31位。
- Kメイソン・クロスビーは先週まで、終了直前の決勝FGを4回蹴って成功わずか1回だった。デビュー戦の2007年開幕週PHI戦で42ydsを成功したあと、2008年第10週@MIN戦で52ydsを失敗、2008年第16週CHI戦で38ydsを失敗(ブロック)、2010年第5週@WAS戦で53ydsを失敗。 「僕はもうプロ5年目なのに、決勝FGトライがまだ5回目? そんなに少ない選手は珍しいよ。NFLはこれほど接戦が多いのにね」
- Kクロスビー。 「同点にされたあと約1分残っているのがわかり、これは行けるぞと思った。(スペシャルチームの)チームメイトを見て、さあ準備をしようと言った。アーロンとオフェンスの連中なら、FGを蹴れるところまで進めてくれるとわかっていたから。率直に言って、ジョーディ(WRネルソン)があのままエンドゾーンまで行ってしまわず嬉しかった(笑)。成功のあと僕だけ反応が鈍かった? ちょっとブラックアウトしてしまい、祝うのを忘れちゃった。ゾーンに入っていたというか、ボールが足から離れた瞬間、『さあ飛行機に乗ってグリーンベイに帰ろう』 という感じで・・・」
- 最後の決勝ドライブの前、WRランドール・コブがタッチバック(この位置)を選んだのは、「リターンしていいのは、キックオフがエンドゾーンに届かなかった時だけ」と厳しい指示を受けていたため。ふつうこういう時間帯ではビッグリターンの助けを必要とするものだが、マッカーシーHCはオフェンスに自信があり、数秒でも失うのが惜しかった。 「リターンするなと言われていた。コーチたちはオフェンスのために時間を残したかったんだ。僕の気持ちとしてはリターンしたかったけど、そのつもりはなかった」とWRコブ。
- パッカーズは今季のアウェーゲームを7戦全勝とし、球団史上最高(16試合制以降)のアウェー成績となった。残り4試合のうち3試合がホームゲーム。
- どうでもよいことだが、パッカーズのコイントス連勝は5試合でストップ。
- QBロジャースは今季8回目の300ydsゲームを達成。ブレット・ファーヴのシーズン7回(1995年・2007年)を抜いて球団新記録となった。
2011年12月 5日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (12-0) |
7 |
14 |
7 |
10 |
38 |
Giants (6-6) |
10 |
7 |
7 |
11 |
35 |
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メットライフ・スタジアムの天気は晴れ、気温11℃と絶好のコンディション。序盤から点の取り合いとなり、パッカーズはINTリターンTDのぶんリードを保つ。後半は両軍ともさらにオフェンス優位となり、第4Q末にはジャイアンツがついに同点に。しかしパッカーズは残り58秒から決勝FGドライブを成功させ、かろうじて全勝を守った。ライオンズが敗れたため早くも地区優勝決定。開幕12連勝で球団最長記録を更新するとともに、昨季からの18連勝はNFL史上2位タイとなった。
パッカーズ守備は最初のシリーズでいきなりTEベッカムに67ydsTDを許し、オフェンスもややギクシャクした内容。しかし第2Q初めにOLBマシューズがINTリターンTDを決めてリードを奪うと、後半初めにはロングTDドライブを決めて11点リード。しかしディフェンスが踏ん張れずにジャイアンツの追い上げを許し、残り58秒でTD&2ポイントを決められてついに同点。しかしオフェンスは20yds以上のパスを連続で成功させ、終了と同時にKクロスビーが31ydsFGを成功させてサヨナラ勝ち。
RBスタークスが再び足首を痛め、CBウッドソンは脳震盪で退場。TEクウォレスはヒザを大ケガしてしまった。
第1Q
- NYG陣21 : RBブラッドショーへの7ydsパス、5ydsランのあと、TEベッカムに67ydsTDパス成功。
- GB陣17 : RBグラントのラン2回で3rdダウン7、TEフィンリーへの11ydsパスで1stダウン。TEフィンリーへの4ydsパスとフェイスマスクでさらに1stダウン。3連続パス失敗で敵陣に入れず。
- NYG陣14 : RBブラッドショーのランが2回止まって3rdダウン8、パス失敗で3&アウト。
- GB陣36 : RBスタークスの3ydsラン、WRネルソンへの33ydsパスで一気にFG圏内へ。RBスタークスの4ydsロス、WRジェニングスへの18ydsパスでレッドゾーンへ。QBスクランブル2ydsのあと、TEフィンリーに12ydsTDパス成功。
- NYG陣29 : WRクルーズへの5ydsパスのあと、WRクルーズへの42ydsパスでFG圏内へ。RBブラッドショーの8ydsラン、RBウェアへのパスは4ydsロスで3rdダウン6、エンドゾーンのTEバラードのキャッチはぎりぎりアウトオブバウンズ。38ydsFG成功。
- GB陣40 : リバースからWRコブがロングパスを投げるが失敗。RBグラントの2ydsラン、パス失敗で3&アウト。
- NYG陣14 : RBジェイコブスの11ydsラン、14ydsTDランで第2Qへ。
第2Q
- RBブラッドショーへのパスをOLBマシューズがインターセプト、そのままタッチダウン。
- NYG陣20 : GBイリーガルコンタクト、RBブラッドショーの7ydsラン、4ydsランで1stダウン。GBラフィングザパサーでGB陣へ。3rdダウン7から長めのパスは通らず。
- GB陣10 : 3rdダウン4からTEフィンリーへの13ydsパスで1stダウン。フォルススタートなどで3rdダウン12、サックされてパント。
- NYG陣25 : ロングパス失敗、NYGフォルススタート、WRバーデンへの9ydsパスで3rdダウン6、WRクルーズに18ydsパスが通って1stダウン。ランが止まって3rdダウン9、パス失敗でパント。
- GB陣06 : RBグラントの4ydsランのあと、WRジェニングスへのパスがインターセプトに。
- GB陣12 : WRニックスへの11ydsパスのあと、RBジェイコブスが1ydTDラン成功。
- GB陣20 : WRジェニングスへの9ydsパス、FBクーンの5ydsランで1stダウン。TEフィンリーへの23ydsパスでNYG陣へ。RBグラントの3ydsラン、3ydsロスで3rdダウン10、QBスクランブル11ydsで1stダウン。QBスクランブル13ydsでレッドゾーンへ。RBセインへのスクリーンパス5ydsなどで3rdダウン5、WRドライバーに13ydsTDパス成功。
- NYG陣33 : 残り1分03秒。WRクルーズへの13ydsパス、7ydsパスでGB陣へ(NYGタイムアウト#2)。NYGフォルススタートのあと、OLBマシューズがサック&ファンブルフォース、DEラジがリカバー。
- GB陣49: 残り26秒。RBセインへのスクリーンパス22ydsでFG圏内へ。RBセインへの3ydsパスで残り03秒。43ydsFG失敗でハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣20 : RBセインの2ydsラン、パスインターフェア20yds、WRジェニングスへの10ydsパスでNYG陣へ。RBグラントのラン2回で3rdダウン2、WRドライバーへの7ydsパスで1stダウン。RBセインの5ydsラン、TEクウォレスへの6ydsパスでさらに1stダウン。RBグラントの3ydsラン、2ydsロスで3rdダウン9、WRジェニングスへの20ydsTDパス成功。
- NYG陣29 : WRニックスへの51ydsパスが通ってレッドゾーンへ。WRニックスへの7ydsパス、NYG反則、WRニックスへの9ydsパスでゴール前09へ。RBブラッドショーの5ydsランのあと、WRニックスへ4ydsTDパス成功。
- GB陣20 : FBクーンとRBグラントのランで3rdダウン5、QBスクランブル5ydsで1stダウン。RBグラントへの17ydsパス、RBセインの4ydsラン、2ydsロスで3rdダウン8、パス失敗でパント。
- NYG陣01 : 3rdダウン6、WRクルーズへの12ydsパスで1stダウン。RBジェイコブスの12ydsラン、6ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBジェイコブスの3ydsラン、8ydsランでさらに1stダウン。RBウェアの3ydsランなどで3rdダウン7、TEバラードへの17ydsパスでFG圏内へ。RBブラッドショーの1ydラン、RBジェイコブスへの2ydsパスで3rdダウン7、エンドゾーンへのパスは通らず。50ydsFG成功で1点差に。
- GB陣23 : TEフィンリー落球、WRネルソンへの13ydsパスで1stダウン。WRジェニングス落球などで3rdダウン10、NYGイリーガルコンタクトで1stダウン。WRジェニングスへの15ydsでNYG陣へ。サックなどで3rdダウン12、パス失敗でパント。
- NYG陣13 : ロングパス失敗、RBブラッドショーの2ydsランで3rdダウン8、クイックパス失敗で3&アウト。
- GB陣43 : WRドライバーへの7ydsパス、RBグラントの8ydsランでNYG陣へ。RBセインの4ydsラン、TEクラブトリーへの7ydsパスで1stダウン。TEクラブトリー落球のあとWRネルソンへの21ydsパスでレッドゾーンへ。RBセインの3ydsランのあと、WRドライバーに7ydsTDパス成功。
- NYG陣31 : 残り3分29秒。TEバラードへの15ydsパス、スクリーンパス15yds、WRクルーズへの22ydsパスでレッドゾーンへ。RBブラッドショーの3ydsランで2ミニッツ。RBウェアへの12ydsパスでゴール前02ydsへ。3rdダウンになってWRニックスに2ydsTDパス成功。2ポイントはRBウェアのドローで成功して同点に。
- GB陣20 : 残り58秒。TEフィンリーへの24ydsパス、WRネルソンへの27ydsパスでFG圏内へ。RBセインへのパスは1ydsロス、WRジェニングスへの18ydsパスでNYG陣12へ進んで最後のタイムアウト。試合終了と同時に31ydsFG成功。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Giants |
Points |
38 |
35 |
Total Yards |
449yds |
447yds |
First Downs |
29回(ラン5・パス21・反則3) |
24回(ラン7・パス15・反則2) |
Rushing |
89yds (28回・平均3.2) |
100yds (20回・平均5.0) |
Passing |
369yds (28/47・4TD・1INT) |
347yds (23/40・3TD・1INT) |
Sacked |
2回9yds |
1回0yds |
3rd Down Efficiency |
7/12 (58%) |
5/11 (45%) |
|
|
|
Turnovers |
1回 (INT1/FUM0) |
2回 (INT1/FUM1) |
|
|
|
Field Position |
自陣26yds |
自陣26yds |
Punt |
5回44.2yds(ネット44.2yds) |
4回44.3yds(ネット42.8yds) |
Kickoff Return |
3回平均25.3yds |
5回平均25.0yds |
Punt Return |
2回平均3.0yds |
0回 |
Field Goals |
1/2 |
2/2 |
|
|
|
Penalty |
4回30yds |
6回55yds |
Time of Possession |
33分03秒 |
29分57秒 |
- 3rdダウン成功率58%がパッカーズ勝利の原動力か。ジャイアンツも45%とかなりいい。
- オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。
- 第2Q半ば、自陣16ydsからQBロジャースのパスがインターセプトに(ビデオ)。WRジェニングスのそばにOLBブラックバーンがいたのが全く見えていなかった。即失点確実の場所でのインターセプトは今季初めて。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。
- 第2Q初め、OLBマシューズがINTリターンTD。プレッシャーのかかったQBイーライ・マニングがチェックダウンでRBブラッドショーに投げたつもりが、OLBマシューズが待ち構えていた。そのままサイドライン際を38yds走ってタッチダウン。まるでCBウッドソンやCBウィリアムズのような一発だった。(ビデオ)
- 第2Q末、左タックルをぶち抜いたOLBマシューズが背後からQBの腕をヒットしてファンブルフォース、前に転がったボールをDEラジが何気なく拾ってリカバー成立。DEラジは気づいておらず、サイドラインから「ライブボールだ!」と叫び声が上がった。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは28/46(60.9%)、369yds、4TD、1INTでレーティング106.2。(ハイライト)
- パス落球(Press-Gazette紙によると6回)が多く、レーティングを下に引っ張られた。ランが止められてパス落球ですぐに3rdダウンロング。いつものような精密な攻撃ができず、やや大味なオフェンスになってしまった。20yds以上のパス成功が7回もあった。
- QBスクランブルは4回32yds。4回のうち3回が1stダウンとなり、非常に効果的だった。
- 今季3TDパス以上のゲームが9回目となり、球団新記録。
- 連続レーティング110超の記録は11でストップしたが、100超は続いている。
- チームラッシングは28回89yds(平均3.2)。
- QBロジャースが稼ぎ頭の32ydsで、RB陣は24回57yds(平均2.4)とシャットアウトされた。それでも諦めずにランをコールしたのはおそらく相手パスラッシュを鈍らせる意図だろう。おかげでプレーアクションも効き、ボールコントロール(33分03秒)にもつながった。
- 先発RBライアン・グラントは13回29yds(平均2.2)と散々な出来。レシービングは17ydsの好プレーがあった。
- RBジェームズ・スタークスは3回5yds(平均1.7)を走ったあと負傷退場。
- 新人RBブランドン・セインは6回16yds(平均2.7)。レシービングでも4回29ydsと活躍した。
- FBジョン・クーンは2回7yds(平均3.5)。なぜか1stダウン10でのボールキャリーがあった。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは7回94yds、1TD。ターゲットになったのが14回もあり、落球以外にもQBと呼吸の合わないプレーが目立った。タッチダウンは叩き落される前にしっかりボールを確保できていたか微妙だった。(ビデオ)
- WRジョーディ・ネルソンは4回95yds。最後のシリーズの27ydsも見事だったが、第4Q半ばの21ydsパスキャッチはまさにスーパープレー。(ビデオ)
- WRドナルド・ドライバーは4回34yds、2TD。複数TDは今季初めて。第2Qの13ydsTDパスキャッチ(ビデオ)は相手カバレッジミスでごっつぁんのプレーだったが、第4Qの7ydsTDパスは素晴らしい集中力だった。(ビデオ)
- WRジェームズ・ジョーンズはパスキャッチなし、ターゲットなし。
- 新人WRランドール・コブもパスキャッチなし。リバースから左腕でロングパスを投げるプレーがあったが、WRジェニングスがしっかりカバーされていて通らず。
- TEジャーマイケル・フィンリーは6回87yds、1TD。しかし落球4回でQBの足を引っ張った。TDパスは最後の半ヤードをほふく前進(ビデオ)。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回7yds。スペシャルチームでヒザをひどく痛めて退場。TEトム・クラブトリーは1回7yds、落球1回。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGディートリック=スミス、RTブラガ。
- 被サックは2回9yds。
- パスプロテクションは苦しく、LTニューハウスがDEジェイソン・ピエール=ポール(今季11サック)に簡単に突破される場面が目立った。元パッカーズのDEデイヴ・トルフソン(2006年7巡指名)もサックを挙げている。
- RGシットンの代役には先週と同じくRGイヴァン・ディートリック=スミス。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 先週と同じく、ILBビショップの代わりに新人D.J.スミス、ILBホークの代わりにロバート・フランソワが入っている。
- ハムストリング負傷から復帰のOLBフランク・ゾンボはアクティブ登録されたが、まったく出場しなかった。
- 第4Q、CBウッドソンが脳震盪で退場すると、いつもどおりジャレット・ブッシュが代役に。
- パス守備はQBイーライ・マニングを23/40、347yds、3TD、1INTのレーティング100.7。
- 成功率は57.5%と低く抑えたが、ビッグプレーが止まらない。40yds以上のパス成功がなんと3回もあった(先週まで11試合で5回)。TEベッカムに67yds、WRニックスに51yds、WRクルーズに42yds。
- パッカーズ守備のサックは1回のみ。それがOLBマシューズのファンブルフォースだった。
- プレッシャーはまずまずかけることができていたが、ラッシュが届く寸前にパスを通してしまうQBイーライ・マニングも見事な出来だった。
- ラン守備は20回100yds(平均5.0)、1TD。インサイドのランをコンスタントに出されてしまった。相手は常に追う展開なのでこの程度で済んだ、といういつものパターン。
- RBブランドン・ジェイコブスは8回59yds(平均7.4)と絶好調。最長が14ydsで済んだのはよかったが。
- 復帰戦のRBアマド・ブラッドショーは11回38yds。
- 反則は4回30ydsと少なく、後半はゼロだった。ジャイアンツの反則は6回55yds。
- 第1Q、LTニューハウスがフォルススタート。
- 第2Q、CBウッドソンがイリーガルコンタクト。
- 第2Q、CBウッドソンがラフィングザパサー。パスをブロックしようと手を挙げたまま突っ込み、QBの顔に行ってしまった。
- 第2Q、LGラングがフォルススタート。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが3回平均25.3yds。タッチバック4回と今回は慎重だった。36ydsの好リターンあり。
- パントリターンはWRランドール・コブが2回平均3.0ydsと今ひとつ。フェアキャッチ2回。
- Pティム・マステイのパントは5回平均44.2yds、ネット平均も44.2ydsと非常によかった。フェアキャッチ3回、ダウン2回。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/2。第2Q末に43ydsFGが右に逸れ、今季2回目の失敗。しかし31ydsのサヨナラFG(ビデオ)を成功させて汚名返上した。キックオフ6回のうちタッチバックは1回だけ。
- Kクロスビーが終了間際の決勝FGを決めたのは、デビュー戦の2007年開幕週PHI戦以来4年ぶり2回目。過去3回はすべてこうした機会にFGを失敗していた。
- パントカバレッジは相手リターンなし。第2QにCBブッシュが敵陣01ydsで押さえる好カバレッジがあった。キックオフカバレッジは敵陣25ydsより前までリターンされたのが3回あり、今ひとつ。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2Q、RBスタークスがカートで退場。足首の捻挫とのこと。
- 第4Q、CBウッドソンがタックルした際に頭を打って脳震盪を起こして退場。
- 第4Q、TEアンドリュー・クウォレスがヒザを負傷して退場。「ヒザの大ケガ」と球団側が話しているので、シーズンエンドの可能性も十分ありそうだ。
- アクティブ登録から外れたのは、TEウィリアムズ、LTクリフトン(ハムストリング)、RGシットン(ヒザ)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、ILBホーク(ふくらはぎ)、OLBラティモア、CBハウス。
- ゲームキャプテンはRBグラント、SSペプラー、TEクウォレスの3人(写真)。RBグラントとSSペプラーはプロ入り最初に所属したのがジャイアンツで、TEクウォレスはニューヨークの出身だからだろう。
- 昨季からプレーオフを含めて18連勝はNFL史上2位タイ。1位はペイトリオッツ(2003-04)の21連勝。
2011年12月 3日
12月に入り、チームは例年どおりウィンター・スケジュールへと移行した。1日の練習時間が15分ほど短い1時間半。
「シーズン終盤には選手の消耗に合わせて進めなければいけないと思う。そのために私はトレーナーたちと一緒に長い時間を費やしている。筋力を高く保つためにウェイトルームでの時間を増やした方がいい。自然な状態よりもシーズン中の体重を重くしている選手も多いからね。この時期にはフィールドでの時間を減らし、ウェイトルームでの時間を増やす方が有益なものだ」とマッカーシーHC。
- ILBビショップ(ふくらはぎ)とILBホーク(ふくらはぎ)は3日間とも練習に参加できず、欠場が決定。今の時期としてはケガ人総数は多くないが、RGシットンとLTクリフトンを合わせて先発4人が欠場する。
- TEアンドリュー・クウォレスは鼠蹊部を痛めて金曜の練習を休んだが、大事を取っただけで出場は問題ない、とマッカーシーHC。
- 対するジャイアンツはケガ人が増えている。DEユメニオーラとMLBハーツリックは欠場決定、WRマリオ・マニンガムも欠場となりそう。OLBマイケル・ボーリーは微妙。エースRBアマド・ブラッドショー(足の骨折で4試合欠場中)は金曜に練習復帰し、本人は出場に強気だがどうなるか。
- STATS社によると、QBアーロン・ロジャースはプレーアクションパスで今季NFL最高の成績を残している。57/84(67.8%)、1074yds、12TD、1INTのレーティング145.3。 2位ロスリスバーガー(130.7)、3位マット・ショウブ(129.5)、4位マット・ライアン(122.3)、5位マシュー・スタフォード(113.0)。
- いっぽうジャイアンツディフェンスは対プレーアクションで今季NFL5位のレーティング77.9と、こちらも成績がいい。
- STATS社によると、パッカーズの1stダウンでのラッシング平均3.88ydsはNFL26位。1stダウンでの被サックも11回。そのため2ndダウン11yds以上のプレーが今季42回もあり、これはNFLで7番目に多い。しかしそこからの1stダウン獲得率は50%にも上り、これはNFL3位となっている。(1位NO、2位PIT)
- 上記のような2ndダウンロングの克服についてマッカーシーHC。 「プレー・セレクションがよくなったこともある。しかしアーロンの経験と規律正しさが、おそらく最も大きな要素だろう」
- パッカーズは今季20yds以上のパス成功が44回あるが、2ndダウンロングでのものはわずか1回(DEN戦のWRコブの61yds)。一発で1stダウンを取りに行こうとせず、3rdダウンができるだけ短くなるようにする規律が成功のカギだ、と選手やコーチは口を揃える。
- QBロジャースが11月のNFCオフェンス部門の Player of the month (月間MVP)に選ばれた。昨年12月から4ヶ月連続の受賞で、もちろんNFL史上最長記録。11月はパス成功率72.4%、1203yds、13TD、1INT。レーティング131.6は1ヶ月単位としてはNFL史上最高とのこと。同賞受賞はキャリア5回目で、はやくもファーヴの通算6回に迫っている。先発昇格以来15ヶ月のうち5ヶ月で受賞というのもすごい。
- 今回ヘルメットに受信装置をつけるのは新人ILB D.J.スミス。
- ILBスミスはアパラチアン州立大でディフェンスのプレーコーラーを務めていたが、スピーカー・ヘルメットを着けての実戦はこれが初めて。 「今週はいろいろな選手に試させたが、彼は問題のなかった選手の1人だ。コミュニケーションやシグナルコールには何も問題はないと思っている」とウィンストン・モスILBコーチ。
- ヘルメットにスピーカーをつけてよいのは1試合につき2選手。いちどに使えるのは1人だけ。DET戦のように2人とも倒れた場合はハンドシグナルを使うしかない。
- ILBスミスが負傷した場合に備え、練習ではFSモーガン・バーネットやCBチャールズ・ウッドソンもスピーカー・ヘルメットを試したが、CBウッドソンは気に入らなかったらしい。 「居心地がよくなかったのも理解できるよ。気が散るのを嫌う選手は少なくない。そういう選手は、スローダウンさせられる要素なしにプレーしたいんだ。モーガンは問題なかった。落ち着いて我慢強くプレーすることはあのポジションの大事な要素だしね」とダレン・ペリーSコーチ。
- 先発2人の負傷で控えILBがいなくなったため、今週はOLBブラッド・ジョーンズがILBとしても準備をしている。
- 復帰3戦目を迎えるDEマイク・ニールだが、9月にヒザを手術した時点ではインジャリーリザーブの可能性もあった、と明かしている。 「関節鏡手術を受けたところ、滑車面(膝蓋骨が大腿骨と接するところ)から軟骨が完全にはがれてしまっていた。選手によってはシーズンを棒に振ることもあるし、さらなる手術が必要になることもあるらしい。僕はそうならなくて幸いだった」
- ダレン・ペリーSコーチは母校ペン州立大の新ヘッドコーチ職に興味がある、と代理人が明らかにした。 「もしペンステートから打診されればだが、彼が真剣に検討する唯一の大学の仕事となるはずだ」と代理人。しかしペリー自身は、「現時点では噂にすぎないよ。いま考えているのはジャイアンツ戦だけ。そしてスーパーボウル」
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Notes |
Chad Clifton |
OT |
Hamstring/Back |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Desmond Bishop |
LB |
Calf |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
A.J. Hawk |
LB |
Calf |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
James Starks |
RB |
Knee/Ankle |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Andrew Quarless |
TE |
Groin |
- |
- |
× |
Probable |
出場 |
New York Giants Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Osi Umenyiora |
DE |
Ankle/Knee |
× |
× |
× |
Out |
Mark Herzlich |
LB |
Ankle |
× |
× |
× |
Out |
Mario Manningham |
WR |
Knee |
× |
× |
× |
Doubtful |
Ahmad Bradshaw |
RB |
Foot |
× |
× |
△ |
Questionable |
Michael Boley |
LB |
Hamstring |
× |
△ |
△ |
Questionable |
Hakeem Nicks |
WR |
Ribs/Concussion |
× |
× |
○ |
Probable |
Victor Cruz |
WR |
Hip |
△ |
○ |
○ |
Probable |
Justin Tuck |
DE |
Ankle |
△ |
○ |
○ |
Probable |
Antrel Rolle |
S |
Back |
× |
○ |
○ |
Probable |
Derrick Martin |
S |
Hamstring |
△ |
○ |
○ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
- |
: |
Not Listed |
2011年12月 2日
グリーンベイ・パッカーズは12月6日午前8時(現地時間)から新株の発売を始めることを発表した。新株発行は1997-98年以来、球団史上5回目。過去4回の株式発行により、現在は112,158人の株主が計4,750,937株を所有している。
概要は以下のとおり。
- 1株$250ドル。もちろん1株から購入できる。
- 購入はオンライン(クレジットカードおよびデビットカード)または郵便にて。
- 来年2月29日で終了予定だが、延長もありうる。
- 購入できるのは合衆国在住者のみ(グアム、プエルトリコ、米領ヴァージン諸島を含む)。ニューハンプシャー州民およびヴァージニア州民については州議会の承認待ち。(国籍のことは書かれていない)
- 購入は1人あたり200株まで(前回取得した分を含む)。購入できるのは個人のみで、団体はできない。
- 配当はない。シーズンチケット優先権などのメリットも一切ない。唯一の特権は、毎年7月の株主総会に参加できること。(ゲスト4人を同行でき、ロッカールーム見学などの特典あり)
- 転売は禁止され、譲渡も厳しく制限されている(例外は相続のみ)。そのため、ネットオークション等に出回ることもない。
- 25万株の発行を予定している。("initially"となっているので、購入希望者が多ければ増やすこともあるのだろう)
- 1997-98年の新株発行時は、当初40万株の売却を目指していた(単価$200ドルで総額$80ミリオン)が、じっさいに売れたのは12万株($24ミリオン)。それからすると、飛ぶように売れてすぐ終了、といった心配はあまりないはず。
2011年12月 1日
- 今週最初の練習が行われ、やはりILBビショップ(ふくらはぎ)、ILBホーク(ふくらはぎ)、RGシットン(ヒザ)は休んでいる。
- 復帰を目指すLTチャド・クリフトン(ハムストリング)だが、最近になって背中も痛めたことが明らかに。当初の見込みより復帰が遅れているのはそのせいだった。 「1週なのか2週かかるのか分からない。今週彼が練習に復帰できると思っていたが、そのスケジュールから外れたのはたしかだ。背中のケガというのは不確定要素が大きいものだ」とマッカーシーHC。
- RBジェームズ・スタークス(ヒザ・足首)はフル参加。
- 不祥事のOLBエリック・ウォルデンは普段どおりスターター組で練習し、今週の先発出場が明らかになった。 「彼については捜査中であり、我々はそのことを尊重している。これまでに集めた情報に基づき、エリックには先発出場させるつもりだ」とマッカーシーHC。
- 練習での交代の様子から、代役RGディートリック=スミスが倒れた場合にはLTニューハウスが右ガードに回り、左タックルにはOTシェロッドが入るようだ。インサイドの選手が負傷した場合に大事な左タックルを替えるのは異例だが、それだけ新人OTシェロッドの信頼度が増してきたのだろうか。
- CBパット・リーはライオンズ戦でのアンネセサリーラフネスで$15000ドルの罰金処分に。本人はパンチしたことを否定し、上訴するつもりだと語っている。
- 第14週OAK戦の試合時間が変更となった。東部時間午後1時(日本時間午前3時)の予定だったが、午後4時15分(日本時間午前6時15分)のスタートに。より魅力的な顔合わせを(試合数の少ない)遅い時間帯に持ってきたいというTV局の思惑によるもの。