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Notebook: OTハーブ・テイラーと契約
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年12月21日
パッカーズは元チーフスのOTハーブ・テイラーと契約し、OTデレク・シェロッドをインジャリーリザーブに入れた。
OTハーブ・テイラー Herb Taylor はテキサス・クリスチャン大から2007年ドラフト6巡指名(Kクロスビーの3つ下)でチーフス入り。2年間で18試合に出場、先発はわずか1試合。2009年夏に解雇されると、12月にブロンコスに10日ほど在籍、2010年にはジャイアンツから開幕前に解雇されている。今夏はブロンコスのキャンプに参加したが開幕ロースターには残れなかった。つまり公式戦からは3年間遠ざかっている。身長6フィート4(193cm)、体重305ポンド(138kg)。
- 1巡指名OTデレク・シェロッドは右すねの骨を両方(脛骨・腓骨)骨折する大ケガだった。日曜夜にカンザスシティで金属のロッドを埋め込む手術を受け、木曜か金曜に退院の見込み。かつてCマイク・フラナガンは3巡指名入団した1996年プレシーズンで同じ負傷をし、復帰まで2年を要した。
- ヒザを捻挫したRTブライアン・ブラガについて、「ベアーズ戦の出場は難しいだろう」とマッカーシーHC。
- 2ヶ月間欠場中のLTチャド・クリフトン(ハムストリング・背中)について、水曜から個人ドリルに復帰できるかもしれない、とマッカーシーHC。今週練習復帰できたとしてもベアーズ戦の出場は見送るのが通常のパターンだ。
- 脳震盪で欠場したNTライアン・ピケットとRBブランドン・セインは水曜の練習から復帰の見込み。
- ベアーズ戦での先発OLはチーフス戦の終盤と同じく、LTニューハウス、LGディートリック=スミス、Cウェルズ、RGシットン、RTラングとなる見込み。残る2戦の課題はQBロジャースにケガをさせないことに尽きる。
- 連勝が止まってチームへのプレッシャーが取り除かれたのでは、という質問にマッカーシーHC。 「その理論には賛成できない。そう思う人もいるのはわかるよ。しかし私としては、ウチのチームはどんな状況でも同じ気構えで毎日仕事にやってきてほしいと思う」
- 今季最悪だったオフェンスについてWRドナルド・ドライバー。 「あんな失敗ばかりしてはゲームには勝てないということを、僕らは思い知った。現実に戻るためにはこういうゲームも必要なんだ。ただ僕らはこれまで、負けるたびに立ち直ってよいプレーをし始めた。全勝が目標だったけれど、18勝1敗だってけっして悪くない。問題はすでに修正したし、次のゲームへの心構えはできている」
- CBジャレット・ブッシュ。 「カンザスシティは眠れる巨人を目覚めさせた。僕らはほんの少しばかり気が抜けていたかもしれない。でも僕らはみぞおちに思いっきり蹴りを喰らい、苦い味が口の中に残っている感じ。その気持ちをベアーズ戦で発散させるつもりだ。多くの選手がそういう気持ちでいる」
- TEレナード・ポープのファンブル疑惑はやはりチャレンジをすべきだった、とマッカーシーHC。 「今になってみれば、すべきだったと思う。3点と時間を失ったのだし。あの時点ではタイムアウトを失う方を心配していた」
- 先日ヴァイキングスのロースター入りを断ったWRトリ・ガーリーは、プラクティス・スクワッド残留と引き換えに大きな昇給を手に入れた。プラクティス・スクワッド選手の週給は最低$5,700ドル(ほとんどがこの額)、17週在籍すると$96,900ドルとなる。WRガーリーの新契約は4倍ちかい週給$22,058ドルで、ロースター入りした場合の最低額と同額となった。(17倍すると年俸$375,000ドル)
- 地元紙のチーフス戦レビューから。Journal Sentinel紙のポジション採点はこちら。
- チーフスのパスラッシュは4人が45.5%、3人が36.3%、ブリッツが18.2%。少ない人数でプレッシャーをかけ、多人数でカバレッジするという理想の形ができていた。
- チーフスはアンダーニースをマンカバーで、セーフティを深く守らせる「カバー2・マン」がベースだった。CBフラワーズとCBカーはアウトサイドでプレスカバレッジ、CBアリーナスはスロット、ダイムバックのダニエルズはTEフィンリーにつくことが多かった。
- タイトにカバーされたレシーバーに、QBロジャースはきわめてシャープなパスを投げなければ通せなかったが、よい結果を出せなかった。パスラッシュを心配しすぎる様子も見受けられた。レシーバーのルート取りについて忍耐が足りず(とくにTEフィンリーが多い)、チャックダウンに切り替えるのが早いことも数回あった。
- WR陣の出場スナップ数はネルソン(59)、ジョーンズ(44)、コブ(35)、ドライバー(22)。
- マンカバレッジに最も強いWRジェニングスを欠いてWR陣は苦しんだ。WRネルソンは60スナップ中59スナップで出場したにもかかわらず、初キャッチは残り3分半で相手がプリベントディフェンスになってから。
- TEフィンリーは落球があったが、最も長いゲイン2回は彼が挙げたもの(41yds、31yds)。41ydsのキャッチはアウトサイドを期待したパスがインサイドに来たが、素晴らしいアジャストメントだった。
- RBグラントを12回しか走らせなかったのはマッカーシーHCの失敗だろう。こちらがベース隊形でもチーフスはニッケル隊形を使うことが何度もあり、OLBハリはワイドにラッシュすることが多かったので、ランのチャンスは大きかった。FBクーンはフルバックで33スナップ、1バックで25スナップ。
- CウェルズはOLだけでなく、チーム全体でも今回のベストプレーヤーだった。常にハッスルしてブロック相手を探し、ダブルチームを終えて受け渡すタイミングをよく心得ている。復帰のRGシットンもそれに次ぐ出来で、この2人はプレッシャーや"Bad Run"がゼロだった。LG/RTラングは今回も安定した出来。
- RTブラガ(捻挫で退場前に30スナップ)は新人OLBジャスティン・ヒューストン相手にプレッシャー1.5回を許した。
- RTブラガの代役RTシェロッドは骨折退場までに18スナップ出場。最初のうちは出来が悪く、プレッシャーは計3回。OLBハリが彼を狙ってサイドを変えてきたが、パスラッシュ2回とも退けている。プレシーズンの不振を考えればかなりの進歩。
- LTニューハウスは苦しいマッチアップ。大きなクラウドノイズ下で、非常にクイックなOLBタンバ・ハリ(今季12サック)を相手にしなければならなかった。OLBハリ相手のパスプロ33回のうち、1on1が19回、LGとのコンビが11回、RBのヘルプ2回、TEのヘルプ1回。プレッシャーを4.5回も許し、オフェンスの足を引っ張った。
- DL陣の出場スナップ数は、DEラジ(64)、NTグリーン(49)、DEウィルソン(52)、DEウィン(32)、DEニール(12)。ケイパースDCは71スナップ中、3-4隊形を38回、4-4隊形を16回使った。ニッケル隊形(2DL)ではラジとウィンが並んでプレー。
- NTピケット不在にもかかわらず、DEニールは12スナップしか使われず。前半の出来が悪かったので、後半は第4Q半ばまで出番をもらえなかった。公称294ポンドだが、10ポンドか15ポンドほど軽そうに見えてしまう。
- 最も効果的だったのはDEラジ。彼のペネトレーションが自陣3ydsでの4thダウンのランプレーを破壊した。ポイントオブアタックでのプレーは可もなし不可もなし。パスラッシュではあまりプレッシャーをかけられなかった。ハワード・グリーンはNTとDEの両方でプレー。彼の姿勢が高く、5ydsも押し戻されたプレーから惨めな4ミニッツディフェンスが始まった。
- 相手OCはリバースはブーツレグやスクリーンを使って、動きの速いLB陣の逆手を取った。
- 復帰のILBホークはゴールラインを含むラン守備で激しい好プレーがあったが、79ydsの先制TDドライブでRBトーマス・ジョーンズに27ydsゲインされたのは彼の責任。
- 新人ILBスミスは非常に苦しいゲームで、ILBビショップ不在が感じられた1日だった。LTアルバートに隠れてボールキャリアーが見えないプレーが前半に4回か5回。TEポープへの39ydsパスではドロップバックの深さが足りなかった。
- OLBマシューズはアクティブな内容で、リバースやスクリーンをよく止めていた。RTリチャードソンにヘルプがついたプレーも多かったが、プレッシャー1.5回では物足りない。OLBウォルデンはリバースでのコンテインやブーツレグでのTEのカバーが悪く、コーチ陣はOLBゾンボと交代させたが(最後の10スナップ)、彼も決してよくはなかった。
- CBウッドソンはハードヒットを連発。ゴールラインでも素晴らしい読みでRBバトルを1ydロスで仕留めたが、そうでなければ3ydsTDランだった。
- CBトラモン・ウィリアムズはサイドライン際でナイスパスをブレークアップしたのが2回あったが、TEポープに33ydsパスを許したのは彼とSSペプラーに責任あり。ランフェイクに引っかかる場面もあった。彼とCBシールズはランサポートでフィジカルさに欠け、ブロックを破れずにいる(または熱心さに欠ける)ことが多い。
- FSバーネットはかなり悪い出来。パス守備の大きなミスが目立ち、4ミニッツディフェンスでのランサポートもよくなかった。賢いフットボールができていない。