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Notebook: ケガ人は少ない方
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年12月14日
- 次のゲームに勝って第1シードが確定した場合、残り2試合をどう戦うのかという贅沢な悩み。 「テッド・トンプソンGMと話はした。こういった決断を下すのにあらゆる要素が絡んでくるのは誰もが知っているとおりだ。難しい決断であり、我々は検討を続けていく。しかし我々はチームを集中させていくつもりだ。そして今の焦点はカンザスシティ・チーフスであり、14勝目を挙げることだ」とマッカーシーHCは明言を避けている。
- 昨季はNFL最多のケガ人に苦しんだパッカーズだが、今季はスターターでインジャリーリザーブ入りしたのがFSニック・コリンズだけで、その他はプレーオフに間に合いそうな見通しが立っている。 Pro Football Weekly誌の調べによると今季もっともケガ人が多いのがビルズで、パッカーズは多い方から24番目とのこと。25位NYJ、26位TEN、27位BAL、28位DAL、29位NO、30位ATL、31位MIA、最少が49ersとなっている。
- 今季19人がタッチダウンを記録したパッカーズだが、NFL記録は2007年ペイトリオッツの21人。19人はNFL史上2位タイとなる。(他は2008年PHI、2009年NO)
- TEクウォレスがTDを挙げないままインジャリーリザーブ入りしたので、スキルポジションで今季TDゼロはRBセインとTEウィリアムズだけ。ディフェンス選手ではこれまでDEラジ(ラッシング)、OLBマシューズ、OLBウォルデン、CBウッドソン、CBウィリアムズ、SSペプラーの6人がTDを挙げている。
- 新人LTデレク・シェロッドをテスト起用した意図についてジョー・フィルビンOC。 「実戦での彼を見たかった。このオフェンス・システムの中で機能できるか? パートナーを助けられるか? ツイストしてくるラッシャーを受け渡せるか? 3rdダウンで1on1のパスブロックができるか? 左へのランプレーが出せるか? そういった実戦で必要とされる要素について映像に記録し、現時点での感触をつかんでおきたかった」
- OAK戦後にマッカーシーHCからゲームボールを渡されたのは代役ILBコンビ。とくにD.J.スミスの働きは評価が高い。
- OLBエリック・ウォルデンは事件直後以来久しぶりにコメント。 「こうしてフィールドに立てること自体が恵まれてる。いま僕がいる状況は恵まれてる。史上最高のフランチャイズの一員でいられて、無敗チームの一員でいられて、これ以上は望みようがない。なにも不満はないよ。こんな特別なことに加わることができて僕は幸運だ」
- 火曜に6選手をワークアウト。うち4人がランニングバックで、そのうち1人がRBタイレル・サットンだった。彼は2009年ドラフト外でノースウェスタン大からパッカーズに入団、惜しくも開幕ロースターに残れずパンサーズに拾われた。2年間で16試合に出場し、ラン25回139yds(平均5.6)、レシービング18回132yds、キックオフリターン16回平均20.8ydsを記録している。
- WRトリ・ガーリーをプラクティス・スクワッドから昇格させるという噂あり。その場合、OLBヴィック・ソートをインジャリーリザーブに入れるのが有力視されている。
- 地元紙のレイダーズ戦レビューから。Journal Sentinel紙のポジション採点はこちら。
- QBロジャースはいつもほどシャープではなかった(成功率56.7%)。風の影響はあったかもしれないが、落球はドライバーの1回だけ。インターセプトになったエンドゾーンへのフェードは、10回やれば9回はTEフィンリーが勝っていたはず。もう少し高く投げなかったQBロジャースにも、INTを防げなかったTEフィンリーにも責任がある。
- マッカーシーHCは前半のほとんどをノーハドルでQBロジャースに任せた。22ydsパス成功の直後、相手の選手交代の遅さを突いて37ydsTDパスをWRネルソンにヒット。レイダーズはドロップバックの45%でブリッツを入れ、QBロジャースからサック3回、ノックダウン3回、ハリー5回を奪った。
- WR陣の出場スナップ数は、WRジョーンズ(37)、WRジェニングス(34、途中退場)、WRネルソン(33)、WRドライバー(32)、WRコブ(28)。
- 当分WRジェニングス不在のパッカーズにとって、WRドライバーの以前と変わらぬプレーぶりは心強い。自信にあふれ、ミドルでも恐れを知らない。
- RBグラントの47ydsランは、昨季第5週RBブランドン・ジャクソンの71ydsラン以来最長。独走に入ってからSミッチェル(40yds走4.49秒)に1ydほどしか追い上げられなかったスピードにも驚かされた。16ydsランではタックルを2人破り、オープンフィールドでSSジョルダーノをかわした。13ydsのスウィングパスもナイスキャッチだった。
- もっとも頼りになるパスブロッカーであるはずのFBクーンがMLBマクレインのブロックをしくじり、QBフリンがセーフティを喰らってしまった。
- 今でもエリート級のDTリチャード・シーモアをLGラングがシャットアウト。FBクーンの12ydsランでも彼がDTシーモアをポイントオブアタックで圧倒していた。ドライブ・ブロッカーとしてはチーム一かもしれない。そのことはゴールラインやショートヤーデージでのランブロックに表れていた。
- Cウェルズはプレッシャーも"Bad Run"も許さず。DTシーモアやDTジョン・ヘンダーソンを無力化できていた。フットワークやクイックネスが素晴らしい。RTブラガはパンケーキに仕上げる好ブロックが増えてきた。プレッシャー1.5回、"Bad Run"1回。
- LTシェロッドは拙いプレーが3回。ランプレーではDEデズモンド・ブライアントにインサイドから手ひどく突破されて4ydsのロスに。パスプロテクションでは、プレシーズンよりもわずかによかった程度。第3Q途中でCウェルズが退いてCディートリック=スミス/RGニューハウスの組み合わせで15スナップ。ニューハウスはガードでやっていけるような堅固さに欠ける。ディートリック=スミスはセンターに入った直後は2つほどミスがあったが、その後は落ち着き、かなりフィジカルにプレーできていた。
- DL陣の出場スナップ数は、DEウィルソン(40)、DEラジ(39)、DEウィン(34)、DEニール(25)、NTピケット(24)、NTグリーン(21)。大差がついてからはウィルソン、ウィン、ニールがたっぷり出場した。
- ケイパースDCのプランは7メン・ボックスでランを止めること。NTピケット、DEラジ、NTグリーンはどれもパワーラン相手によく持ちこたえた。交代したDEウィンが簡単にコントロールされ、NTピケットの存在価値を高めていた。NTピケットは第3Q半ばで退くまで、DLの9タックルのうち4タックルを記録。DEニールがなにも貢献できなかったのは復帰4試合連続。
- 新人ILBスミスは先発2試合目で目覚ましい進歩を見せた。ブロッカーをかいくぐってショートゲインに留める好タックルを連発。スクリーンパスやショベルパスに素早く反応したプレーもあった。パスラッシュ18回で結果はあまりよくはなかったが、プレッシャー2回。
- ILBフランソワも内容はよかった。指先での見事なインターセプトに加えてファンブルフォースも。しかしカバレッジでは一歩ずつ遅く、パスラッシュも10回でプレッシャーなし。ミスタックルも2回。OLBマシューズはキャリアで最も目立たないゲーム。51スナップ出場してお役御免に。新人OLBラティモアは(軽量非力のためか)簡単に押しのけられ、TEボスには5ydsTDパスを許した。
- 今週の両セーフティのプレーはすこしよくなった。QBパーマーに読ませないよう、スナップ前の動き出しをできるだけ遅らせていた。FSバーネットは力強いオープンフィールド・タックルが2回。
- WRヘイワード=ベイがスラントのルートを途中でやめると、CBウッドソンはその代償を支払わせ、うまく体を寄せてINTを奪った。ヴァーティカルなOAKのオフェンスに備えてCBウィリアムズはオフカバレッジを多くし、パス5回97ydsを許した。ミスタックル4回に加え、ランサポートも悪く、リバースで計19ydsゲインされた。CBシールズもタックリングはよくなかったが、少なくとも自分の相手はしっかりカバーした。珍しいブリッツが3回。
- Kクロスビーは強い風の中でFG4回すべて成功。34ydsと33ydsのFGは向かい風だった。キックオフ10回のうちタッチバック7回、うち2回は向かい風のもの。
- WRコブは50ydsのキックオフリターンもよかったが、10ydsのパントリターンも同じぐらい見事。キャッチした瞬間に2yds前にSSブランチがいたが、なぜかかわしてしまった。自陣ゴールラインでパントを捕ってしまうミスがあり、逆に6yds地点で見送ってしまう失敗(1ydでダウン)もあった。