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Packers 38 - 35 Giants
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年12月 5日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (12-0) |
7 |
14 |
7 |
10 |
38 |
Giants (6-6) |
10 |
7 |
7 |
11 |
35 |
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メットライフ・スタジアムの天気は晴れ、気温11℃と絶好のコンディション。序盤から点の取り合いとなり、パッカーズはINTリターンTDのぶんリードを保つ。後半は両軍ともさらにオフェンス優位となり、第4Q末にはジャイアンツがついに同点に。しかしパッカーズは残り58秒から決勝FGドライブを成功させ、かろうじて全勝を守った。ライオンズが敗れたため早くも地区優勝決定。開幕12連勝で球団最長記録を更新するとともに、昨季からの18連勝はNFL史上2位タイとなった。
パッカーズ守備は最初のシリーズでいきなりTEベッカムに67ydsTDを許し、オフェンスもややギクシャクした内容。しかし第2Q初めにOLBマシューズがINTリターンTDを決めてリードを奪うと、後半初めにはロングTDドライブを決めて11点リード。しかしディフェンスが踏ん張れずにジャイアンツの追い上げを許し、残り58秒でTD&2ポイントを決められてついに同点。しかしオフェンスは20yds以上のパスを連続で成功させ、終了と同時にKクロスビーが31ydsFGを成功させてサヨナラ勝ち。
RBスタークスが再び足首を痛め、CBウッドソンは脳震盪で退場。TEクウォレスはヒザを大ケガしてしまった。
第1Q
- NYG陣21 : RBブラッドショーへの7ydsパス、5ydsランのあと、TEベッカムに67ydsTDパス成功。
- GB陣17 : RBグラントのラン2回で3rdダウン7、TEフィンリーへの11ydsパスで1stダウン。TEフィンリーへの4ydsパスとフェイスマスクでさらに1stダウン。3連続パス失敗で敵陣に入れず。
- NYG陣14 : RBブラッドショーのランが2回止まって3rdダウン8、パス失敗で3&アウト。
- GB陣36 : RBスタークスの3ydsラン、WRネルソンへの33ydsパスで一気にFG圏内へ。RBスタークスの4ydsロス、WRジェニングスへの18ydsパスでレッドゾーンへ。QBスクランブル2ydsのあと、TEフィンリーに12ydsTDパス成功。
- NYG陣29 : WRクルーズへの5ydsパスのあと、WRクルーズへの42ydsパスでFG圏内へ。RBブラッドショーの8ydsラン、RBウェアへのパスは4ydsロスで3rdダウン6、エンドゾーンのTEバラードのキャッチはぎりぎりアウトオブバウンズ。38ydsFG成功。
- GB陣40 : リバースからWRコブがロングパスを投げるが失敗。RBグラントの2ydsラン、パス失敗で3&アウト。
- NYG陣14 : RBジェイコブスの11ydsラン、14ydsTDランで第2Qへ。
第2Q
- RBブラッドショーへのパスをOLBマシューズがインターセプト、そのままタッチダウン。
- NYG陣20 : GBイリーガルコンタクト、RBブラッドショーの7ydsラン、4ydsランで1stダウン。GBラフィングザパサーでGB陣へ。3rdダウン7から長めのパスは通らず。
- GB陣10 : 3rdダウン4からTEフィンリーへの13ydsパスで1stダウン。フォルススタートなどで3rdダウン12、サックされてパント。
- NYG陣25 : ロングパス失敗、NYGフォルススタート、WRバーデンへの9ydsパスで3rdダウン6、WRクルーズに18ydsパスが通って1stダウン。ランが止まって3rdダウン9、パス失敗でパント。
- GB陣06 : RBグラントの4ydsランのあと、WRジェニングスへのパスがインターセプトに。
- GB陣12 : WRニックスへの11ydsパスのあと、RBジェイコブスが1ydTDラン成功。
- GB陣20 : WRジェニングスへの9ydsパス、FBクーンの5ydsランで1stダウン。TEフィンリーへの23ydsパスでNYG陣へ。RBグラントの3ydsラン、3ydsロスで3rdダウン10、QBスクランブル11ydsで1stダウン。QBスクランブル13ydsでレッドゾーンへ。RBセインへのスクリーンパス5ydsなどで3rdダウン5、WRドライバーに13ydsTDパス成功。
- NYG陣33 : 残り1分03秒。WRクルーズへの13ydsパス、7ydsパスでGB陣へ(NYGタイムアウト#2)。NYGフォルススタートのあと、OLBマシューズがサック&ファンブルフォース、DEラジがリカバー。
- GB陣49: 残り26秒。RBセインへのスクリーンパス22ydsでFG圏内へ。RBセインへの3ydsパスで残り03秒。43ydsFG失敗でハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣20 : RBセインの2ydsラン、パスインターフェア20yds、WRジェニングスへの10ydsパスでNYG陣へ。RBグラントのラン2回で3rdダウン2、WRドライバーへの7ydsパスで1stダウン。RBセインの5ydsラン、TEクウォレスへの6ydsパスでさらに1stダウン。RBグラントの3ydsラン、2ydsロスで3rdダウン9、WRジェニングスへの20ydsTDパス成功。
- NYG陣29 : WRニックスへの51ydsパスが通ってレッドゾーンへ。WRニックスへの7ydsパス、NYG反則、WRニックスへの9ydsパスでゴール前09へ。RBブラッドショーの5ydsランのあと、WRニックスへ4ydsTDパス成功。
- GB陣20 : FBクーンとRBグラントのランで3rdダウン5、QBスクランブル5ydsで1stダウン。RBグラントへの17ydsパス、RBセインの4ydsラン、2ydsロスで3rdダウン8、パス失敗でパント。
- NYG陣01 : 3rdダウン6、WRクルーズへの12ydsパスで1stダウン。RBジェイコブスの12ydsラン、6ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBジェイコブスの3ydsラン、8ydsランでさらに1stダウン。RBウェアの3ydsランなどで3rdダウン7、TEバラードへの17ydsパスでFG圏内へ。RBブラッドショーの1ydラン、RBジェイコブスへの2ydsパスで3rdダウン7、エンドゾーンへのパスは通らず。50ydsFG成功で1点差に。
- GB陣23 : TEフィンリー落球、WRネルソンへの13ydsパスで1stダウン。WRジェニングス落球などで3rdダウン10、NYGイリーガルコンタクトで1stダウン。WRジェニングスへの15ydsでNYG陣へ。サックなどで3rdダウン12、パス失敗でパント。
- NYG陣13 : ロングパス失敗、RBブラッドショーの2ydsランで3rdダウン8、クイックパス失敗で3&アウト。
- GB陣43 : WRドライバーへの7ydsパス、RBグラントの8ydsランでNYG陣へ。RBセインの4ydsラン、TEクラブトリーへの7ydsパスで1stダウン。TEクラブトリー落球のあとWRネルソンへの21ydsパスでレッドゾーンへ。RBセインの3ydsランのあと、WRドライバーに7ydsTDパス成功。
- NYG陣31 : 残り3分29秒。TEバラードへの15ydsパス、スクリーンパス15yds、WRクルーズへの22ydsパスでレッドゾーンへ。RBブラッドショーの3ydsランで2ミニッツ。RBウェアへの12ydsパスでゴール前02ydsへ。3rdダウンになってWRニックスに2ydsTDパス成功。2ポイントはRBウェアのドローで成功して同点に。
- GB陣20 : 残り58秒。TEフィンリーへの24ydsパス、WRネルソンへの27ydsパスでFG圏内へ。RBセインへのパスは1ydsロス、WRジェニングスへの18ydsパスでNYG陣12へ進んで最後のタイムアウト。試合終了と同時に31ydsFG成功。
Final Team Statistics |
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Packers |
Giants |
Points |
38 |
35 |
Total Yards |
449yds |
447yds |
First Downs |
29回(ラン5・パス21・反則3) |
24回(ラン7・パス15・反則2) |
Rushing |
89yds (28回・平均3.2) |
100yds (20回・平均5.0) |
Passing |
369yds (28/47・4TD・1INT) |
347yds (23/40・3TD・1INT) |
Sacked |
2回9yds |
1回0yds |
3rd Down Efficiency |
7/12 (58%) |
5/11 (45%) |
|
|
|
Turnovers |
1回 (INT1/FUM0) |
2回 (INT1/FUM1) |
|
|
|
Field Position |
自陣26yds |
自陣26yds |
Punt |
5回44.2yds(ネット44.2yds) |
4回44.3yds(ネット42.8yds) |
Kickoff Return |
3回平均25.3yds |
5回平均25.0yds |
Punt Return |
2回平均3.0yds |
0回 |
Field Goals |
1/2 |
2/2 |
|
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Penalty |
4回30yds |
6回55yds |
Time of Possession |
33分03秒 |
29分57秒 |
- 3rdダウン成功率58%がパッカーズ勝利の原動力か。ジャイアンツも45%とかなりいい。
- オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。
- 第2Q半ば、自陣16ydsからQBロジャースのパスがインターセプトに(ビデオ)。WRジェニングスのそばにOLBブラックバーンがいたのが全く見えていなかった。即失点確実の場所でのインターセプトは今季初めて。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。
- 第2Q初め、OLBマシューズがINTリターンTD。プレッシャーのかかったQBイーライ・マニングがチェックダウンでRBブラッドショーに投げたつもりが、OLBマシューズが待ち構えていた。そのままサイドライン際を38yds走ってタッチダウン。まるでCBウッドソンやCBウィリアムズのような一発だった。(ビデオ)
- 第2Q末、左タックルをぶち抜いたOLBマシューズが背後からQBの腕をヒットしてファンブルフォース、前に転がったボールをDEラジが何気なく拾ってリカバー成立。DEラジは気づいておらず、サイドラインから「ライブボールだ!」と叫び声が上がった。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは28/46(60.9%)、369yds、4TD、1INTでレーティング106.2。(ハイライト)
- パス落球(Press-Gazette紙によると6回)が多く、レーティングを下に引っ張られた。ランが止められてパス落球ですぐに3rdダウンロング。いつものような精密な攻撃ができず、やや大味なオフェンスになってしまった。20yds以上のパス成功が7回もあった。
- QBスクランブルは4回32yds。4回のうち3回が1stダウンとなり、非常に効果的だった。
- 今季3TDパス以上のゲームが9回目となり、球団新記録。
- 連続レーティング110超の記録は11でストップしたが、100超は続いている。
- チームラッシングは28回89yds(平均3.2)。
- QBロジャースが稼ぎ頭の32ydsで、RB陣は24回57yds(平均2.4)とシャットアウトされた。それでも諦めずにランをコールしたのはおそらく相手パスラッシュを鈍らせる意図だろう。おかげでプレーアクションも効き、ボールコントロール(33分03秒)にもつながった。
- 先発RBライアン・グラントは13回29yds(平均2.2)と散々な出来。レシービングは17ydsの好プレーがあった。
- RBジェームズ・スタークスは3回5yds(平均1.7)を走ったあと負傷退場。
- 新人RBブランドン・セインは6回16yds(平均2.7)。レシービングでも4回29ydsと活躍した。
- FBジョン・クーンは2回7yds(平均3.5)。なぜか1stダウン10でのボールキャリーがあった。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは7回94yds、1TD。ターゲットになったのが14回もあり、落球以外にもQBと呼吸の合わないプレーが目立った。タッチダウンは叩き落される前にしっかりボールを確保できていたか微妙だった。(ビデオ)
- WRジョーディ・ネルソンは4回95yds。最後のシリーズの27ydsも見事だったが、第4Q半ばの21ydsパスキャッチはまさにスーパープレー。(ビデオ)
- WRドナルド・ドライバーは4回34yds、2TD。複数TDは今季初めて。第2Qの13ydsTDパスキャッチ(ビデオ)は相手カバレッジミスでごっつぁんのプレーだったが、第4Qの7ydsTDパスは素晴らしい集中力だった。(ビデオ)
- WRジェームズ・ジョーンズはパスキャッチなし、ターゲットなし。
- 新人WRランドール・コブもパスキャッチなし。リバースから左腕でロングパスを投げるプレーがあったが、WRジェニングスがしっかりカバーされていて通らず。
- TEジャーマイケル・フィンリーは6回87yds、1TD。しかし落球4回でQBの足を引っ張った。TDパスは最後の半ヤードをほふく前進(ビデオ)。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回7yds。スペシャルチームでヒザをひどく痛めて退場。TEトム・クラブトリーは1回7yds、落球1回。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGディートリック=スミス、RTブラガ。
- 被サックは2回9yds。
- パスプロテクションは苦しく、LTニューハウスがDEジェイソン・ピエール=ポール(今季11サック)に簡単に突破される場面が目立った。元パッカーズのDEデイヴ・トルフソン(2006年7巡指名)もサックを挙げている。
- RGシットンの代役には先週と同じくRGイヴァン・ディートリック=スミス。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 先週と同じく、ILBビショップの代わりに新人D.J.スミス、ILBホークの代わりにロバート・フランソワが入っている。
- ハムストリング負傷から復帰のOLBフランク・ゾンボはアクティブ登録されたが、まったく出場しなかった。
- 第4Q、CBウッドソンが脳震盪で退場すると、いつもどおりジャレット・ブッシュが代役に。
- パス守備はQBイーライ・マニングを23/40、347yds、3TD、1INTのレーティング100.7。
- 成功率は57.5%と低く抑えたが、ビッグプレーが止まらない。40yds以上のパス成功がなんと3回もあった(先週まで11試合で5回)。TEベッカムに67yds、WRニックスに51yds、WRクルーズに42yds。
- パッカーズ守備のサックは1回のみ。それがOLBマシューズのファンブルフォースだった。
- プレッシャーはまずまずかけることができていたが、ラッシュが届く寸前にパスを通してしまうQBイーライ・マニングも見事な出来だった。
- ラン守備は20回100yds(平均5.0)、1TD。インサイドのランをコンスタントに出されてしまった。相手は常に追う展開なのでこの程度で済んだ、といういつものパターン。
- RBブランドン・ジェイコブスは8回59yds(平均7.4)と絶好調。最長が14ydsで済んだのはよかったが。
- 復帰戦のRBアマド・ブラッドショーは11回38yds。
- 反則は4回30ydsと少なく、後半はゼロだった。ジャイアンツの反則は6回55yds。
- 第1Q、LTニューハウスがフォルススタート。
- 第2Q、CBウッドソンがイリーガルコンタクト。
- 第2Q、CBウッドソンがラフィングザパサー。パスをブロックしようと手を挙げたまま突っ込み、QBの顔に行ってしまった。
- 第2Q、LGラングがフォルススタート。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが3回平均25.3yds。タッチバック4回と今回は慎重だった。36ydsの好リターンあり。
- パントリターンはWRランドール・コブが2回平均3.0ydsと今ひとつ。フェアキャッチ2回。
- Pティム・マステイのパントは5回平均44.2yds、ネット平均も44.2ydsと非常によかった。フェアキャッチ3回、ダウン2回。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/2。第2Q末に43ydsFGが右に逸れ、今季2回目の失敗。しかし31ydsのサヨナラFG(ビデオ)を成功させて汚名返上した。キックオフ6回のうちタッチバックは1回だけ。
- Kクロスビーが終了間際の決勝FGを決めたのは、デビュー戦の2007年開幕週PHI戦以来4年ぶり2回目。過去3回はすべてこうした機会にFGを失敗していた。
- パントカバレッジは相手リターンなし。第2QにCBブッシュが敵陣01ydsで押さえる好カバレッジがあった。キックオフカバレッジは敵陣25ydsより前までリターンされたのが3回あり、今ひとつ。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2Q、RBスタークスがカートで退場。足首の捻挫とのこと。
- 第4Q、CBウッドソンがタックルした際に頭を打って脳震盪を起こして退場。
- 第4Q、TEアンドリュー・クウォレスがヒザを負傷して退場。「ヒザの大ケガ」と球団側が話しているので、シーズンエンドの可能性も十分ありそうだ。
- アクティブ登録から外れたのは、TEウィリアムズ、LTクリフトン(ハムストリング)、RGシットン(ヒザ)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、ILBホーク(ふくらはぎ)、OLBラティモア、CBハウス。
- ゲームキャプテンはRBグラント、SSペプラー、TEクウォレスの3人(写真)。RBグラントとSSペプラーはプロ入り最初に所属したのがジャイアンツで、TEクウォレスはニューヨークの出身だからだろう。
- 昨季からプレーオフを含めて18連勝はNFL史上2位タイ。1位はペイトリオッツ(2003-04)の21連勝。