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Packers 35 - 21 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年12月26日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Bears (7-8) |
0 |
3 |
7 |
11 |
21 |
Packers (14-1) |
7 |
7 |
14 |
7 |
35 |
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ランボーフィールドの天気は曇り、気温は3℃(終了時0℃)、弱い横風と、かなり恵まれたコンディション。オフェンスの主力をごっそりと欠くベアーズに対し、パッカーズもつぎはぎだらけのOL陣とWRジェニングスの欠場で戦力ダウンしている。先制TD後にもたついたパッカーズだったが、前半末から4シリーズ連続TDパスを成功させ、第4Q初めで勝負あり。わずかに残っていたベアーズのプレーオフの可能性は消え(ATLのプレーオフ進出確定)、パッカーズは15年ぶりの第1シードを確保した。
あっさり先制TDシリーズを成功させたパッカーズだが、その後オフェンスは波に乗れずに3連続3&アウト。逆にディフェンスはラン守備に苦しみ、3シリーズ連続で自陣に攻め込まれる。FG失敗やインターセプトなどで3失点で逃れると、前半2ミニッツから第4Qにかけてオフェンスが4シリーズ連続TDパス成功。ディフェンスは最後までピリッとしないままだったが、大量得点のおかげでQBロジャースを温存して逃げ切ることができた。
タイムオブポゼッションこそ惨敗だったが、チャンスにすべてTDを決めたパスオフェンス、ターンオーバーバトルの勝利(2-0)、反則ゼロ、リターナーのWRデヴィン・ヘスターをほぼ完封と、ベアーズ戦にしては珍しくスキのないゲーム運びができた。
さいわい、とくにケガ人は出なかったようだ。レギュラーシーズン14勝は球団史上最多。QBロジャースはシーズン・パスydsの球団新記録、WRドライバーは通算1万yds突破、WRネルソンは初の1000ydsを達成した。
第1Q
- GB陣20 : ノーハドル。3rdダウン3からTEフィンリーへの10ydsパスで1stダウン。RBグラントへのスクリーンパス34yds、WRネルソンへの16ydsパスでゴール前09ydsへ。TEフィンリーへの6ydsパスのあと、TEフィンリーに2ydsTDパス成功。
- CHI陣14 : RBカリル・ベルの連続ラン5回で2つ1stダウン。WRロイ・ウィリアムズへの17ydsパスでFG圏内へ。CHI連続反則で3rdダウン18、スクリーンパス12ydsで再びFG圏内に戻るが、49ydsFGは右に逸れて失敗。
- GB陣39 : CHIオフサイド、RBスタークスの4ydsラン、TEフィンリー落球で3rdダウン1、RBグラントのランは止まって3&アウト。
- CHI陣11 : RBベルの8ydsラン、9ydsラン、6ydsラン、ノーゲイン、パス失敗(CBウッドソン負傷)でパント。
第2Q
- GB陣24 : WRコブへの3ydsパス、RBグラントの3ydsラン、パス失敗でまた3&アウト。
- CHI陣19 : RBアーマンド・アレンのラン2回止まって3rdダウン9、WRウィリアムズへの20ydsパスで1stダウン。RBベルがスクリーンパス後にファンブルするがCHIリカバー。3rdダウン8からRBベルへのパスが19ydsゲインしてGB陣へ。RBアレンのラン2回でさらに1stダウン。FBクラッツの5ydsランのあと、FBクラッツへのクイックパスをOLBマシューズがインターセプト。
- GB陣26 : RBスタークスの1ydラン、6ydsパス、パス失敗で3&アウト。
- CHI陣22 : WRサンゼンバッカーへの16ydsパス、RBベルの9ydsラン、20ydsラン、RBアレンの13ydsランでFG圏内へ。3rdダウン4からのランは4ydsロスでようやくストップ。2ミニッツ明けに35ydsFG成功。
- GB陣35 : 残り1分50秒。WRジョーンズへの32ydsパスでCHI陣へ。ロングパス失敗、QBスクランブル3yds(GBタイムアウト#2)、WRネルソンへの17ydsパスでレッドゾーンへ。WRドライバーへの11ydsパスでゴール前02ydsに迫り、WRジョーンズに2ydsTDパス成功。
- CHI陣20 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- CHI陣29 : RBベルのラン2回で1stダウン。2ydsロス、QBスクランブル7ydsで3rdダウン5、WRベネットへのパスが49ydsゲインしてゴール前01ydへ。RBベルのファンブルをCHIリカバーでタッチダウン。
- GB陣20 : QBロジャースの1ydラン、RBグラントの24ydsランで1stダウン。WRネルソンに55ydsTDパス成功。
- CHI陣20 : 3rdダウン3から、WRウィリアムズへのパスは短く3&アウト。
- GB陣25 : WRコブへの19ydsパス、RBスタークスのラン2回で3rdダウン4、QBスクランブル12ydsでCHI陣へ。3rdダウン7からWRドライバーへの18ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン8、WRジョーンズへの9ydsパスでゴール前07ydsへ。RBスタークスのノーゲインのあと、WRジョーンズに7ydsTDパス成功。
- CHI陣23 : RBベルの2ydsラン、パス失敗で3rdダウン8、WRの弾いたパスをSSペプラーがインターセプト、21ydsリターン。
- CHI陣33 : WRネルソンへの25ydsパスでゴール前08ydsへ。RBグラントの3ydsランで最終Qへ。
第4Q
- CHIホールディングで1stダウンのあと、WRネルソンに2ydsTDパス成功。
- CHI陣33 : WRウィリアムズへの14ydsパス、RBベルのラン2回で3rdダウン4、TEデイヴィスへの11ydsパスでGB陣へ。WRウィリアムズへの9ydsパス、FBクラッツへの2ydsパスでFG圏内へ。TEデイヴィスへの9ydsパス、QBスクランブル2ydsでレッドゾーンへ。RBベルの9ydsラン、QBスクランブル3ydsでゴール前01ydへ。RBベルのノーゲインのあと、TEデイヴィスに1ydTDパス成功。QBドローで2ポイント成功。
- オンサイドキックはアウトオブバウンズで失敗し、QBマット・フリン登場。GB陣40 : RBグラントの9yds、3ydsランで1stダウン。1ydロス、RBセインの8ydsラン、QBスクランブル不発でFG圏内に入れず。
- CHI陣10 : 。残り4分33秒。CHIフォルススタート、WRサンゼンバッカーへの7ydsパス、9ydsパス、WRウィリアムズへの16ydsパス、RBベルへの10ydsパスでGB陣へ。QBスクランブル2回でさらに1stダウン。WRサンゼンバッカーへの19ydsはチャレンジでパス失敗に。QBスクランブル7ydsで2ミニッツ。WRサンゼンバッカーへの7ydsパスでレッドゾーンへ。CHIフォルススタートなどで4thダウン6、ギャンブルせず30ydsFG成功。
- オンサイドキックはアウトオブバウンズで失敗。ニーダウン2回で試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Bears |
Points |
35 |
21 |
Total Yards |
363yds |
441yds |
First Downs |
19回(ラン3・パス15・反則1) |
24回(ラン11・パス13・反則0) |
Rushing |
81yds (21回・平均3.9) |
199yds (42回・平均4.7) |
Passing |
283yds (21/29・5TD・0INT) |
242yds (28/19・1TD・2INT) |
Sacked |
0回yds |
1回1yd |
3rd Down Efficiency |
5/9 (56%) |
6/12 (50%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
2回 (INT2/FUM0) |
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Field Position |
自陣35yds |
自陣20yds |
Punt |
4回44.0yds(ネット42.3yds) |
2回49.0yds(ネット45.0yds) |
Kickoff Return |
1回34yds |
5回平均23.4yds |
Punt Return |
1回8yds |
2回平均3.5yds |
Field Goals |
0 |
2/2 |
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Penalty |
0回 |
6回28yds |
Time of Possession |
24分12秒 |
35分48秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。いつもはどこかで一発ビッグプレーを出されるベアーズ戦だが、今回はそつのないゲーム運びができた。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。
- 第2Q、OLBマシューズがインターセプト。FBクラッツへのパスに反応してジャンプしたところへ来たボールだが、ものすごい反応の速さ。(ビデオ)
- 第3Q末、SSペプラーがインターセプト。WRベネットへのパスが明らかに高く、片手で弾いたところを後ろにいたSSペプラーがごっつぁんのインターセプトとなった。(ビデオ)
- RBベル相手のファンブルフォース(OLBマシューズ、SSペプラー)が2回あったが、どちらもリカバーできず。
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/29、283yds、5TD、0INTでレーティング142.7と完璧な出来。
- 代役RTラングの頑張りもあって被サックゼロが大きかった。ブーツレグ、バブルスクリーン、スクリーンパスなどで相手パスラッシュをいなし、ヒットされる場面も少なかった。
- QBスクランブルは4回18yds。効果的な12ydsスクランブルの他、RBのミスで走らざるをえなくなったプレーが2回もあった。
- 今季のパスが4643ydsとなり、球団新記録を樹立。これまでの記録は1983年リン・ディッキーの4458ydsだった。(リスト)
- 1試合5TDパスは自己最多。
- 第4Q半ばから出場のQBマット・フリンはパス機会なし。最後のプレーはサック扱いとなっているが、スクランブルの途中で足を滑らせて転んで1ydロスとなったもの。
- チームラッシングは19回83yds(平均4.4)。
- 先発RBライアン・グラントは8回44yds(平均5.5)。スクリーンパス32ydsはキャリア最長のレシービングとなった。(ビデオ)
- 復帰のRBジェームズ・スタークスのときは穴が開かず、6回13yds(平均2.2)。レシービングは1回6yds。プレーの勘違いでQBロジャースから叱られる場面あり。
- 新人RBブランドン・セインは1回7ydsのみ。3rdダウンでもう少し出番があると予想されていたが。
- FBジョン・クーンはランもパスキャッチも機会なし。パスプロで好プレーあり。
- WR/TE陣は以下のとおり。序盤にTEフィンリーが2落球した後はよい出来だった。
- WRジョーディ・ネルソンは6回115yds、2TDの大活躍で、初の1000ydsシーズンを達成した(ビデオ1・ビデオ2)。40yds以上のパスキャッチは今季6回目(NFL6位)。
- WRジェームズ・ジョーンズは4回50yds、2TD。最初のTDはスラント、2つ目はバックショルダーだった。(ビデオ1・ビデオ2)
- WRドナルド・ドライバーは2回29yds。球団史上初の通算レシービング10000ydsを達成した。(リスト)
- 新人WRランドール・コブは2回22yds。
- TEジャーマイケル・フィンリーは3回20yds、1TD(ビデオ)。今回も2回ほど落球があった。
- TEトム・クラブトリーは1回7yds。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGディートリック=スミス、Cウェルズ、RGシットン、RTラング。
- 被サックはゼロと、安定したパスプロテクションが勝利のカギだった。前述のようにプレーコールの工夫も代役OL陣を助けた。
- RB陣のランが13回70yds(平均5.4)とランブロッキングはよかった。今回はRBグラントのときに大きな穴が開き、RBスタークスのときはよくなかった。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 欠場のNTピケットに代わってNTハワード・グリーン先発。
- OLBフランク・ゾンボがアクティブ登録から外れた。ドラフト外ルーキー2人に追い抜かれたということなのか、スペシャルチームの都合なのか、直前でどこか痛めたのか。
- パス守備はQBジョシュ・マカウンを相手に19/28、242yds、1TD、2INTのレーティング76.8。
- パッカーズ守備のサックはゼロ。3rdダウンでブリッツを入れても届かずパスでやられてしまう。3rdダウン成功率50%がトータルディフェンス441ydsの最大の原因だった。
- パスカバレッジで大きなミスは少なかった。WRアール・ベネットへの49ydsパスは、CBウィリアムズが転んだところで10ydsほどのパスをキャッチされ、そのあとの連続ミスタックルがひどかった。(ビデオ)
- QBマカウンはスクランブル7回39ydsとよく走り、1stダウンを足で稼ぎ出した。ブランクの間にスライディングの仕方を忘れたようで、毎度頭から突っ込んで来る。
- ラン守備は42回199yds(平均4.7)と散々な日だった。大量リードがなければどれだけやられたことか。
- QBスクランブルを除いても34回161yds(平均4.7)走られている。
- 代役スターターのRBカリル・ベルは23回121yds(平均5.3)。
- 今回もラン守備の要、NTライアン・ピケットを欠き、インサイドのランが止まらない。途中からはアウトサイドへのカットバックも有効だった。
- 反則はゼロと素晴らしかった。ベアーズの反則は6回28yds。
- 第2Q、相手FGトライ時にCBブッシュがオフサイドを犯したがディクラインに。
- 平均フィールドポジションはこちらが自陣35yds、あちらが自陣20ydsと、スペシャルチームの頑張りも勝因の1つ。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが1回だけ、34ydsの好リターンだった。あと2回はタッチバック。
- パントリターンはWRランドール・コブが1回8ydsのみ。つかまりそうなところを横へ走りまくってなんとか8yds稼ぎ出した。
- Pティム・マステイのパントは4回平均44.0yds、ネット平均42.3ydsと素晴らしかった。
- Kメイソン・クロスビーのFG機会はなし。キックオフ6回のうちタッチバックは1回だけ。
- カバレッジチームは申し分ない出来で、勝利に大きく貢献した。パントカバレッジはWRデヴィン・ヘスターを2回平均3.5yds。キックオフカバレッジもWRデヴィン・ヘスターを5回平均23.4yds、最長35ydsに抑えることができた。WRヘスターは足首を痛めていてやはり本調子でなかった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1Q末、CBチャールズ・ウッドソンがヒザを痛めたかに見えたが、ぶじ休まずプレーを続けることができた。
- アクティブ登録から外れたのは、QBハレル、WRジェニングス(ヒザ)、LTクリフトン(ハムストリング/背中)、RTブラガ(ヒザ)、NTピケット(脳震盪)、OLBゾンボ、CBハウス。
- レギュラーシーズン14勝は球団史上最多。これまで13勝は1962年(14試合制)、1996年、1997年、2007年と4回あった。(リスト)
- プレーオフ第1シードは1996年シーズン以来15年ぶり。
- パッカーズはこれで今季515得点となり、シーズン500得点以上を挙げたNFL史上14番目のチームに。
- 2011年のパッカーズはベアーズ相手に4勝となった(昨季最終戦、NFC決勝、今季第3週、第16週)。同一年に同じ相手に4勝したのはNFL史上2回目の快挙。(1994年レイダーズがブロンコス相手に4勝)
- この日のゲームキャプテンは、TEフィンリー、DEラジ、Pマステイ。背後のQBフリンはクリスマス仕様で赤鼻をつけている。(写真)