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2011年11月30日
プチ・バイウィークで4連休をもらった選手たちは火曜に集合し、各種ミーティングや選手会ミーティングを行った。
- RBジェームズ・スタークス。 「この休暇でヒザと足首を休めることができた。明日の練習には参加するつもり」
- ヒザの捻挫で欠場が確実視されるRGジョシュ・シットンは右ヒザに大きなブレースを着けている。 「ここ数日でかなりよくなったけど、チーム側がどれだけ話してほしいかわからないから」と、欠場期間の予想についてはコメントを避けた。
- ILBデズモンド・ビショップ(ふくらはぎ)は、休暇中もグリーンベイを離れず治療を受けたとのこと。 「次のゲームに出られるかどうかは今週後半にならないとわからない。現時点ではいい感じだけど」
- シットンの代役スターターとなるRGディートリック=スミスについてフィルビンOC。 「修正が必要な部分もあったが、彼は躊躇することなく、速くプレーした。その点を我々はいちばん評価している。我々コーチとしても 『オフェンスを変えなければ。今のままは続けられない』 などということがなかった。それが一番の賛辞となるだろう。彼は思い切りよくアグレッシブにプレーしてくれた」
- エドガー・ベネットはRBコーチ時代にファンブル撲滅で大きな実績を挙げたが、今年からWRコーチに移ってもそれは変わらない。WR陣のファンブルは昨季6回あったが、今季はわずか1回(WRジョーンズ、アウトオブバウンズ)。 「ダントツで最優先なのが、キャッチ後のボールセキュリティだ。もちろんランアフターキャッチは欲しい。でもフットボールを守ることを我々は最も重視している」
- 同棲相手への暴力で逮捕(前回記事)されたOLBエリック・ウォルデンは刑務所で3泊4日を過ごし、月曜にようやく保釈となった。
- OLBウォルデンは地元記者の前で謝罪コメント。 「球団全体、チームメイト、そしてファンに謝りたい。捜査が進行中なので、それを尊重する。これほどポジティブな状況にある球団に僕がネガティブなことを持ち込んでしまったことが残念だ。捜査には完全に協力している」。 またミーティングでも立ち上がってチームメイトに謝罪した。
- 一般的な保釈金ではなく$1000ドルの”signature bond”という形での保釈。先に保釈金を収めるのではなく、「期日に出廷しなかった場合に決められた金額を支払う」という信用貸しのようなもの。
- 地方検事はまだ十分な情報が集まっていないとして、まだ刑事告発するかどうか決めていない。どうやら被害者側が供述を変え、「自分が先に手を出し、ウォルデンは身を守ろうとしただけ」と今は話しているらしい。「つまるところ、誰が先に物理的な攻撃をしたかだ。もし彼女が先に攻撃して彼が払いのけたということであるなら、起訴はしない」と地方検事。
- 真相は誰にもわからないが、こうした事件では女性側の供述がすべてと言ってよく、立件は彼女の証言にかかっている。証言を翻した理由について聞かれた地方検事は、「彼女が最初からそう言っていたのが誤って報告された可能性もある。それも含めて調査中だ。家庭内暴力事件においては、最初のショックや痛みが収まると共に、事件を終わらせたい気持ちになることがとても多い。相手は一家の稼ぎ手であり、長く一緒にいる人物だ。こうした展開になる理由はたくさん存在する」
- そもそもの発端は、翌金曜に故郷ジョージアに行くと彼が言い、彼女は行きたくないと言って口論になったらしい。自分の知る限りアルコールは絡んでいなかった、と地方検事。
- OLBウォルデン事件についてILBデズモンド・ビショップ。 「チームにとって、あまり集中の妨げにはならないと思う。僕らは気持ちの強いチームだし、目標達成の妨げになることはないよ」
- CBジャレット・ブッシュ。 「誰もわざとこんなことは起こさないしね。人生ではとんでもないことが起きてしまうものだと、みんな承知している。そこから学んで成長していくことだ。(OLBウォルデンの謝罪は)よいやり方だった。僕らは彼を支え、握手して、水に流すよ」
- 今週パッカーズはジャイアンツに勝ちさえすればプレーオフ出場が決定する。たとえ敗れても、ベアーズ、ライオンズ、ファルコンズのいずれかが敗れればプレーオフ決定。(引き分けは省略)
- パッカーズが勝ってライオンズが敗れれば、地区優勝が決定する。パッカーズが敗れても、ベアーズとライオンズの両方が敗れれば地区優勝決定。(引き分けは省略)
2011年11月29日
2年前の@ラムズ戦の直前、WRドナルド・ドライバーのところへQBアーロン・ロジャースが「これ見て」とゲーム・プログラムを持ってきた。そこには、「盛りを過ぎたベテラン・レシーバー。年をとってもうインパクトはない」といったことが書かれていた。ドライバーは血が煮えたぎるのを感じた。ゲームでは95yds、1TDの活躍で侮辱に応えた。
「僕はアーロンのこういうところが大好きなんだ。僕が批判されることがどれだけ好きか、彼はよくわかってる。世間は僕にあれができないこれができないという。僕はそれが間違っていると証明する。アーロンがあれを見せてくれて、ものすごくモティベートされた。本番で高いレベルでプレーしてやろうというね。彼は今も僕をプッシュし続けてる」
ロジャースはモティベーションの力を知り抜いている。高校の通学バスで「お前など大学でやれるわけがない」と言われたこと、大学から奨学金を断られたこと、ドラフトで指名を見送られたこと、そして先発昇格最初のファミリーナイトで地元ファンからブーイングを浴びたこと。アスレチック能力が足りないと言われ、ケガがちだと言われ、第4Qで逆転勝ちできないと言われ、偉大な前任者に及ぶわけがないと言われた。彼はそのすべてをモティベーションの元にしてここまで成長してきた。
そして今度はそれをチームメイトに対して活かそうとしている。ちょっとした視線で、ちょっとした言葉で、サポートの言葉をかけることで、仲間のより大きな力を引き出していく。52人のチームメイトの心を動かすのに決まった方法はなく、それこそがロジャースにとっての秘訣といっていい。彼はチームメイトのことを学び、どこを押すのが最善なのか理解しようとしている。
「彼がこれほどの成功を収めているのはそのせいだよ。ただ自分自身がよいプレーをするだけじゃなく、自分の周りの選手によいプレーをさせることなんだ」とQBグレアム・ハレルは言う。
◆ ◆ ◆
練習ではDL選手と戯れているロジャースだが、オフェンス選手は彼の"The Look"(じっと見ること、にらむこと)の対象になりたくないと思っている。ある日の練習でTEトム・クラブトリーが珍しくブロッキングをミスしたとする。顔を上げると、ロジャースがじっと見ている。 「あの視線はすごく効くよ。とても役に立つ。練習で失敗しておけば、本番でやらかすことはないからね」
パスの落球、メンタル・エラー、気のないプレー。 すると、氷のようなコバルト・ブルーの瞳がその選手を見つめている。けっして長くはないが、罪悪感を感じさせるに十分な程度に。 「緊張感がなく75%の力でルートを走るなんて許されないからね。そんなことしてたらタイミングが合わず、彼は僕らに腹を立てる。そのおかげで僕は前進できるんだ。誰だって彼ににらまれたくない」とWRジョーディ・ネルソン。
RGジョシュ・シットンは言う。 「時どき彼の表情に現れる。おいしっかりしろ、とね。彼は怒鳴りつけたり、こきおろしたりするタイプじゃない。すごくポジティブなヤツだ。でも何か間違ったことが起きると、彼はあの目で見る。そしてあの目で見られるとこっちは・・・どうなるかわかるだろ」
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むろん、目つきだけで全て解決というわけにはいかない。天才肌のTEジャーマイケル・フィンリーに対しては「才能だけに頼らず全てのことを正しくやれ」と求め続けている。 「何度か批判されたけど、べつに厳しすぎるほどじゃなかったし、僕が対応できないほどじゃなかった。たとえばルート取りで深さが足りないと、彼はそう言ってくるんだ。クォーターバックは彼だ。ボールが欲しければ、ちゃんとやるしかない」
こうしたタイプは、良いところに気づいたらすぐに褒めることも大事だ。 「選手ごとに応用するところがすごいね。たとえばジャーマイケルのようなちょっと張り詰めたタイプは、ジョーディ(WRネルソン)やグレッグ(WRジェニングス)のようなリラックスした選手とは違う。個性に応じて使い分けることを彼はわきまえてる」とQBグレアム・ハレル。
やり方を間違ったこともある。昨年NFL初出場を目指していた時期のRBジェームズ・スタークスに対して、もっと練習でハードにやれと叱りつけてしまったのだとロジャースは振り返る。 「彼はたぶんロッカールームで最も人柄のいいヤツだ。それだけに、何度か彼を批判したことを気の毒に思った。だから彼のところに行って謝ったよ。9週間もフィールドに出られなかった彼がどれだけやる気に満ちているか、僕は理解し切れていなかった。必要なのは励まし続けることだった。気持ちを上向かせるように」
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チームメイトの能力を引き出すためには彼らをよく理解することだと学んだのは10年前、ビュート・カレッジに進んだ頃のことだとロジャースは言う。「僕は高校を出たての18歳。センターはカナダ出身の25歳。左タックルは陸軍あがり。親友のフリーセーフティは刑務所帰りだった。同年代の高校生を率いることと、それぞれ全く異なる経歴の連中を率いることとの違いを、身を持って学んだよ」
彼は時間をかけてチームメイトを観察し、できるだけ知ろうと努力する。昨年春、Pティム・マステイがグリーンベイに来た直後のオフシーズン・ワークアウトでのことだ。ドラフト外出身で、背番号だけはあるものの、まったく無名のパンター。その彼に先発クォーターバックがしきりとちょっかいを出してくるのだ。
「二度見、いや三度見してしまった。会ったこともなかった彼と自分が冗談を言って笑い合っているんだから。僕をファーストネームで呼んでくれた。僕は元ルーキーFAで、ストリートFAとして契約したばかり、そしてパンター。はっきり言って最下層民だよ。なのに彼は、入団すぐから僕がチームの一員として歓迎されている気分にさせてくれた」
話すだけでなくロジャースは調査も欠かさない。チームメイトがどこの出身か、どの大学出身か、そのほかに話題にできるような興味深いような経歴はないか。
ロジャースは言う。 「(昨季途中で加入した)OLBディーレル・ブリッグスや、OLBエリック・ウォルデンや、NTハワード・グリーンと、僕はすぐに話したかった。そうすることが僕らを向上させるからだ。チームの成功を語るとき、ケミストリーの部分が見過ごされがちだ。一緒に遊んだりして、相手がどんな人間か、どんな時に頼りになるか、どうやってやる気を引き出すかを知ること。周りの選手のことを知っておけば、いつどのボタンを押せばいいか理解できる」
苦しかった昨季序盤のことをPマステイは振り返る。 「ホームでのデトロイト戦のことだ。その前週、僕はよく蹴れたけどデヴィン・ヘスターにリターンTDを許し、大変なプレッシャーが僕のパントにのしかかってきた。そして最初のパントをシャンクしてしまいアウトオブバウンズ。ホームの観客からブーイングが聞こえた。サイドラインに戻ると、彼は僕を脇に連れて行き、落ち着かせてくれたんだ。オフェンス・シリーズの準備をしなきゃいけない時にだよ。 『とにかく自分のプレーをすればいい』って」
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ロジャースの落ち着いた物腰の効果は、とくにレシーバー陣に表れる。 「他のQBがやらないことってわかるかい? ハドルでのことなんだ。彼は 『1プレーずつ行こう』 と言う。 『俺はこの1回しかチャンスが来ないかも。必ず決めないと』 とナーバスになっているのを、彼は忘れさせてくれるんだ」とWRドライバーは言う。
「彼は 『どれだけボールが来るかは心配せずに行こう。ただプレーするんだ』って言う。けっきょくのところ、1000ydsシーズンなんて誰も気にしちゃいない。僕らにとって勝つことが全てなんだから」
とはいえ、プロ選手たちにとって個人成績も大事なものだ。これほどWR/TE陣が充実していると、全員を満足させるのは容易ではない。開幕戦で1キャッチに終わったWRジェームズ・ジョーンズが記者たちに不満を漏らすと、すぐにロジャースが話しにやってきた。
「僕がジェームズに知っておいてほしかったのは、まず第1に、僕は彼を信頼している。第2に、彼の意見に同意する。彼にはもっと機会が来るべきだ。第3に、フィールドに入るときは、必ずボールが来るつもりでルートを走ること。彼がその後よくなったこととあの会話が関係あるとは思わない。でも彼が理解してくれたことを僕は望んでる」
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ロジャースはチームメイトと共に過ごすことを楽しみ、個人でなくチームの一員であることに満足させる方法を心得ている。キャリアの絶頂期を迎え、MVP街道をひた走ってはいるが、彼は今でもチームメイトの気持ちを読み、注視し、耳を傾け、勇気づけている。
「自分にはもうわかったと思い込むのは、チームメイトの気持ちに注意を払わなくなるということだ。だってロッカールームは変わり続けるんだよ。選手の顔ぶれは変わる。彼らの(人生における物事の)優先順位も変わる。フィールド外の人生も変わる。結婚したり、子供が生まれたり、心に深い傷を残す出来事も起きるかもしれない。そうした経験を積み重ねていく相手に、以前と同じように話すことなどできないよ。彼らが何を求め、どんな状況にいるか、つねに敏感でいなければ」
2011年11月27日
- RGシットンの代役を務めたイヴァン・ディートリック=スミスについてマッカーシーHC。 「イヴァンはまずまずだった。試合前に十分な練習も積めずに難しい役割を任された。とくにオフェンスでは、代役を投入してゲームプランをアジャストせずに行けたなら、それ自体が勝利だ。我々は(右ガードが変わっても)ゲームプランを変える必要がなかったし、それは全選手が頑張ったおかげでもある」
- 新人G/Tレイ・ドミンゲス(今回はインアクティブ)も控えにはいるが、RGシットンの代役スターターはディートリック=スミスのままで行く見込み、とフィルビンOC。 「まだジャイアンツ戦に向けた話し合いはしていないが、そうなりそうだね。スタッフでフィルムを分析したかぎりでは、決して完璧ではなかったものの、よいプレーもあったし、我々は彼のプレーを良いと思った」
- 初キャリー、初パスキャッチを決めたRBブランドン・セインについてマッカーシーHC。 「与えられた機会に彼は良い仕事をした。ここ2週間ほど、彼を使うパッケージを用意していた。このオフェンスで活躍できるチャンスは大きいと感じた」
- 代役ILB陣についてドム・ケイパースDC。 「同ポジションで2人ケガ人が出るなんて試合前には予想しないからね。ヘッドセットを着けた選手が2人ともいなくなるのは初めての経験だ。今季はたいていILB3人だけで試合をしてきたが、今回はさいわいロバート・フランソワもアクティブ登録していた。D.J.スミスは素晴らしい仕事をしたと断言できる。フランソワはスカウトチームばかりで十分な練習を積んでいなかったが、よい働きだった。(ヘルメット通信なしでの)コミュニケーションについては、こちらのサイドライン・スタッフもハンドシグナルでよくやってくれた」
- 地元両紙のライオンズ戦レビューから。Journal Sentinel紙の採点表はこちら。
- ドームに乗り込んで最初からショットガンのスプレッド・オフェンスを展開するといった芸当は以前のパッカーズには難しかったが、今は選手たちがいかに効果的にプレーできることか。スタンドの盛り上がりが最高潮だった最初のプレーで、QBロジャースはあっさりとWRネルソンに15ydsのサイドライン・ストップ・ルートのパスを通してみせた。
- 序盤はチームメイトにミスが多く、相手パスラッシュもフレッシュかつ効果的だったが、QBロジャースはターンオーバーを犯さないことが試合を分けた。相手QBスタフォードが実質フィールド半分しか読めないのに対し、彼のプログレッションはフィールド全体を見渡す。眼を見張るようなプレーはいつもと比べて少なかったが、全体にしっかりした内容。先発通算成績は42勝21敗。(プレーオフ含む)
- WR陣の出場スナップ数は、ジェニングス(47)、ドライバー(27)、ネルソン(25)、ジョーンズ(23)、コブ(23)。
- WRジェニングスはCBアーロン・ベリー相手に2つのビッグプレーをやすやすと決め、合わせて50yds。ダウン後の「あわやファンブル」があり、これは3試合連続。つまらない反則も2回あった。WRジョーンズは昨季11試合終了時でターゲット61回、今季はまだわずか34回。しかしキャッチ1回あたりは18.8ydsでチームトップ。第2Qの30ydsフェードを捕れていたらもっと素晴らしい日だった。TEフィンリーは前半に3rdダウンショートでキャッチミスがあったが、後半の猛攻は彼への26ydsのフェードから始まった。
- RBスタークス(20スナップ)は脚の痛みをこらえて頑張った。タックラーをかわし、振り切るところがいい。RBグラント(18スナップ)はたいていブロッカーが与えてくれるヤードしか稼げないが、スウィングパスで2人かわす好プレーがあった。FBクーン(23スナップ)はブリッツァーに対するホールディング反則があったが、ゴールラインでの素晴らしいカットブロックや、フラットのパスでタックラー2人をかわすプレーがあった。
- RBセイン(10スナップ)はキャッチングがスムーズで、2ndダウン12で9ydsパスキャッチしたときもハードな走り。オハイオ州立大時代はこれほどフィジカルでなかった。アウトサイドでの非常によいスピードも示した。今後出番が増えても驚かない。
- Journal Sentinel紙がOLに4.5点の高評価を下したのは、優れたDLを7人揃えた相手のレベルの高さのため。ガンサー・カニンガムDCはいつもどおり4メンラッシュが基本で、ブリッツはわずか17%。OL陣はサック1回、ノックダウン2回、ハリー4.5回に抑えた。
- OL最高のパフォーマーはおそらくLTニューハウス。彼が唯一プレッシャーを許したのはDEヴァンデンボッシュのハードなスタントによるもの。アウトサイドのラッシュはしっかりパンチして寄せ付けなかった。この日最長の12ydsランでも、DEヴァンデンボッシュを(パスプロの構えで)外に行かせたあとOLBリーヴィをブロックした動きは秀逸。
- Cウェルズはパスプロでノーミス、"Bad Run"もわずか1回(ゴールラインでDTヒルに突破された)と立派な出来だった。RGシットンは退場まで20スナップ出場、DTスー相手にまずまずの出来。RTブラガは不出来な日だった。DEクリフ・エイヴリル相手に完全に出遅れてサックを許し、プレッシャー3.5回、10ydsの反則2回。珍しいプル・ブロック(トス・スウィープ)の機会にはアウトサイドにスムーズに動いてOLBデュラントをパンケーキに。
- 代役RGディートリック=スミスはDTスーと18スナップ対戦し(1on1は数回)、手ひどく抜かれたのが2回。DTスーの退場後は新人DTフェアリー相手にしっかりした働き。完璧とは言えないが、昨年の@DETでLGカレッジ退場後にスピッツとラングがLGをプレーした時よりミスが少なかった。(ここまでのOL評価はJournal Sentinel紙)
- 負傷退場するまでRGシットンは今季ベストの内容で、事実上DTスーを無力化できていた。代役のRGディートリック=スミスもDTスー相手にしっかり持ちこたえていた。シットンほどフィジカルでない彼は、DTスーがずっと出ていたら問題になったかもしれないが、まずまずの代役であることは証明した。(この項Press-Gazette紙)
- RBケヴィン・スミスが第2Q初めに退場してくれたことにパッカーズは救われた。RBスミスの今の調子では200yds走られてもおかしくなかった。
- DL陣の出場スナップはDEラジ(42)、NTピケット(27)、DEニール(27)、DEウィルソン(22)、DEウィン(18)、NTグリーン(2)。
- 今回も最も良かったのはNTピケット。右の3人をラッシュさせて左端の彼をコンテインに残した時、彼がパスをティップしてOLBマシューズの大きなインターセプトが生まれた。前週コーチ陣から叱責されたのか、ボールキャリアやレシーバーの背後から信じられないパスートを見せたプレーが数回。昨季と比べてDEラジはまだよくないが、出番を全体の62%に抑えた効果で激しいラッシュが数回あった。
- DEニールの出番は前戦の16回から27回に増加し、ベースの3-4で出場する場面もあった。パスラッシュはラインで止められ、ランも簡単に押しのけられるプレーがある。
- 不祥事を別にすれば、OLBウォルデン(プレッシャー3.5回)はよく進歩している。パスラッシュがよかったのは過去5試合で4回目。頭のよいLTジェフ・バッカスが、彼のアウトサイドのスピードラッシュや、巧みな手の使い方に苦しんでいた。一瞬止まって相手を凍りつかせたあと急加速するテクニックも。ランでもしっかりエッジを作り、ブロッカーを素早くかわしてボールキャリアーを見つける。
- OLBマシューズはプレッシャー5回。相手はマシューズのアグレッシブさを逆手に取ろうとスローバック・スクリーンを投げてきたが、素早く読んで素晴らしいディフレクト。ただ、ポイントオブアタックでTEペティグルーに簡単に倒されることが多すぎる。
- ILBビショップは負傷退場する前も(ケガの影響か)一歩ずつ遅かった。代役ILB D.J.スミスは最初のプレーでTEペティグルーのリードブロックを吹き飛ばしてRBケヴィン・スミスをノーゲインに仕留めた。ホークにはほとんど出来ない芸当だ。(マシューズが叩き落とした)スローバック・スクリーンでもよい位置にいたし、カバレッジもまずまず。ブリッツァーとしてはサイズが小さい。
- 今季の対戦相手は浅いレンジのクロッシングパターンでこちらのILB陣をいじめるのが定番になっている。実質初出場のILB D.J.スミスとILBフランソワにもかかわらず、その点で先発組と比べて悪くなってはいなかった。ILBフランソワはパス3回30ydsを許したが、それは先発陣も今季ずっとやられていること。
- CBトラモン・ウィリアムズはINT落球こそ2回あったものの、この日のゲームプランのキーだった。アスレチックでWRカルヴィン・ジョンソンにビビらないCBがケイパースDCには必要だった。セーフティが奥でヘルプしたのはおよそ50%。CBウィリアムズがついていたときのWRジョンソンはキャッチ1回5ydsのみ。彼はWRジョンソンと距離を保ち、(たいていのCBが敗れる)ぶつかり合いを避けた。11ydsのリヴァースでは反応が遅れたものの、ミスタックルはなし。
- DB陣のミスタックルは、SSペプラー(3)、CBウッドソン(2)、CBブッシュ(2)。QBスタフォードの定番であるTEペティグルーへのパスをCBウッドソンは読んでインターセプト。この日唯一の20yds以上のパス成功はCBブッシュがWRジョンソンのオプション・ルートをマンカバレッジしたとき。CBシールズは珍しく"Bail"テクニック(プレスの構えからバックペダルでなくフィールド内側を向いて速く退がる)のゾーンでよく守った。おそらくディープに抜かれないようにとの指導だろう。
- 昨年苦しめられたKR/PRステファン・ローガンに対し、Pマステイは両サイドへのディレクショナル・パントをしっかり決め、ビッグリターンを許さなかった。ハングタイム4.45秒は今季ベスト。5回のうち4回がインサイド20。
2011年11月26日
先発OLBエリック・ウォルデンが同棲相手を殴打した容疑で逮捕された。事件が起きたのはライオンズ戦を終えた感謝祭の夜、日付変わって金曜午前2時半ごろ。ウォルデンと同棲している女性が6時半ごろになって通報し、警官が駆けつけた。女性は頭部に切り傷とこぶができており、重罪暴行容疑の根拠は十分と判断され、ウォルデンは逮捕となった。
裁判所が感謝祭休暇に入っているため、ウォルデンは月曜までブラウン郡刑務所に収監されたまま保釈手続きを待たなければならない。彼にとってこうした警察沙汰は(おそらく)初めて。NFLからの処分が心配なところだが、一般にNFLが出場停止処分を下すのはトラブルが複数回に及んだ選手ばかり。
冒頭のケガ人に関する部分だけはゲーム翌日のヘッドコーチ会見のもの。
- ILBデズモンド・ビショップとILB A.J.ホークはどちらもふくらはぎの肉離れ(ビショップの方が重そうに見えた)。次のNYG戦に出場できる可能性もある、とマッカーシーHC。
- 前半終わり近くに負傷したILBホーク。 「動き出した瞬間に弾けるような何かを感じた。反射的に後ろを振り向いて、蹴られたか何かだったらいいと願ったよ。こんなことは初めてだったからすごく奇妙な感じだった」
- RGジョシュ・シットンは今季ずっとヒザ痛に悩まされているが、それとは関係のない捻挫とのこと。NYG戦の出場は難しいがシーズン終了ということはなく、今季中に復帰できる、とマッカーシーHC。
- さいわいRBジェームズ・スタークスは新たに負傷したわけではなく、厳しい日程を考慮して後半はローテーションから外したらしい。 「スタークスは元気だ。試合中にフォンテノーRBコーチと話し合い、21点リードしたことだし、グラントの出番を増やしてセインも使おうと決めた」とマッカーシーHC。
- RBスタークス。 「僕はケガしたわけじゃない。問題なかった。11日間で3試合ともなれば体への負担も大きいけど、適度な休養が取れるようコーチたちが気を配ってくれてる」
- LTチャド・クリフトン(ハムストリング)についてマッカーシーHC。 「NYG戦での復帰もおそらく無理だろう。数週前に我々が予想したほどは復帰に近づいていない」
- FSモーガン・バーネットは手(第三中手骨)の骨折から5週間ほど経ち、完治が近づいてきた。大きなギプスでプレーを続けてきたが、今週は添え木だけになり、指を3本動かすことができるという。
- マイク・マッカーシーHC。 「我々はこのゲームから大きな自信を得られたと感じている。以前から注目されていたゲームであり、それももっともなことだ。それでも気持ちを落ち着けてフットボールをプレーしなければならない。ウチの連中は最後まで集中を失うことなく、良い仕事をしてくれた」
- スターターが次々と負傷退場し、代役たちがよく頑張ってチームを支えた。 「このチームはこういう風にできているんだ。誰かが倒れたら、控えが頑張って素晴らしい仕事をする。今日も例外じゃない」とCBトラモン・ウィリアムズ。「誰が倒れてもそれを言い訳にはしない、という心構えで僕らはやってる。誰かが欠けてもみんな勝ち方を知ってるし、戦い続けるだけだ」とCBチャールズ・ウッドソン。
- QBアーロン・ロジャース。 「人事部門による素晴らしいスカウティングの成果だ。層の厚くタレント豊富なチームを、僕らは組み立てることができている。そのことは昨年示したとおりだ」
- 3rdダウン不振(成功率22%)についてマッカーシーHC。 「あちらは3rdダウンでとてもよい仕事をした。そこで後半は多彩なパーソネルを使い、こちらはかなりよい結果を出せた。我々のオフェンスができた」
- 序盤のオフェンス不調についてQBロジャース。 「ダウン&ディスタンスがもっとよくなるようにしないといけないし、もっとラン-パスオプションを増やすべきかも。前半こちらはパスを投げたくて3WRセットが多く、思ったようにランが出せなかった。後半はアンダー・センター(つまりショットガンでない)のプレーを少し増やし、多少はランの脅威を示せた。ドライブをつなげ、3rdダウンで比較的短い距離を残すことができた」
- 過去3試合で2回30ydsと機会に恵まれなかったWRジェームズ・ジョーンズが3回94ydsの活躍。65ydsTDは強烈なパンチとなった。 「完璧なボールを投げられなかったけど、彼が上手く捕ってくれた。そして彼がいつも言ってる"4.5秒の脚"を発揮してくれた」とQBロジャース。今季ロジャースにとって50yds以上のTDパスは6回目。
- Journal Sentinel紙の Play of the Game 図解もWRジョーンズへの65ydsTDパス。 INT後の最初のプレーで、こちらは1バックの3WR・1TE(フィンリーでなくクウォレス)。ライオンズはラン警戒のためニッケルでなくベース隊形のカバー2で、両セーフティがディープを半分ずつ守る。ハンドオフ・フェイクにつられてSSアマリ・スパヴェイが前に来て、WRジョーンズはCBマクドナルドを外へのフェイクで引き離してポスト・ルートへ。アンダースロー気味のパスをキャッチし、左パイロンぎりぎりに走り込んでタッチダウン。
- 新人RBブランドン・セインは今季QBロジャースのパスをキャッチした14人目の選手に。 「いつでも行ける準備をしとけ、と以前からずっとコーチたちに言われていた。僕の能力を信じてくれているし、これからチームを助けていけたらと僕も願ってる。こんなすごいチームに貢献できるなんて名誉なことだ」
- ラン18回は今季最少。
- レシーバーだけノーハドルでポジションにつき、その他の選手でハドルを組むことが数回あった。
- 試合後のロッカールームでゲームボール(つまり殊勲選手)を受け取ったのはLTマーシャル・ニューハウス。今季ベストのパフォーマンスでDEカイル・ヴァンデンボッシュを封じ込めた。
- G/Cイヴァン・ディートリック=スミスはRGシットンの代役に入り、DTスーの挑発にも乗らずに落ち着いてプレーした。DTスーとの騒動については、「僕はわからない。フットボールではこういうことが起きるものだ。何が彼をそこまでさせるのかはわからない」
- DE B.J.ラジは2試合連続でフルバックに入った。最初のプレーはTEクウォレスへのTDパス失敗だったが、次はFBジョン・クーンのTDランを助けることができた。 「ゴールライン・オフェンスに加えてもらえるのは楽しいよ。先週はボールを持ったし、今週はブロッキング。前回はジョンが僕のTDランを助けてくれたから、そのお返しだ」
- 現在最強といっていいWRカルヴィン・ジョンソンを4回49ydsに抑えたCBトラモン・ウィリアムズの働きは非常に大きい。唯一のロングボムもしっかり防いだ(写真)。ただしインターセプトのチャンスを2回逃している。
- 彼は昨季の@DETでもWRカルヴィン・ジョンソンを1回44yds(ターゲット8回)に封じ込めた。
- 「これもチーム・エフォートだよ。僕も役に立ったけどね。あちらのルート・コンセプトの多くは理解しているし、その通りの結果だった。しっかり勉強すれば、彼らのルートは簡単に理解できる。カルヴィンは、クイックか、アップフィールドに走らせるか、どちらかというタイプだ。でも中間のルートはない。だからクイック・ルートとディープ・ルートを封じ込めれば、たぶんOKなんだ」
- 「むこうは7インチちかく高く、約45ポンド重いから、数ヤード離れてプレーすることにした。彼がCBを押しても反則に取られないことが多く、彼はセパレーションでき、こちらは並走して加速しにくくなってしまう。だから彼とはぶつかり合いを避けた。それをやりたがるCBも多いけど、彼は大きすぎる」
- 「素晴らしい選手になったよ。今日は見事な働きだった」とCBチャールズ・ウッドソンはCBウィリアムズを絶賛。 「スーパースター相手だと少し気後れする選手もいるけど、トラモンはその責任を受け入れ、誇りを持ってやり遂げた」とDEラジ。
- 体調回復について本人。 「肩の悪かった時期なら、WRカルヴィン・ジョンソンの番をしろとは言われなかったんじゃないかな。でも今は状態がいいし、チームも安心して任せてくれた。いつも言ってるように、ケガはむしろ精神的な影響が大きいんだ。もちろん痛みもあったけど、ケガを悪化させることなく試合を終えよう、という気持ちになってしまうし。そういう時期が終わり、やりたいプレーができるようになって嬉しい」
- Journal Sentinel紙によると、今回CBウッドソンは一度もブリッツに入らなかったとのこと。
- ヘルメットにスピーカーが内蔵されているILBホークとILBビショップが退場したため、後半のディフェンスは以前のようにハンドシグナルでプレーコールを伝達しなければならなかった。 「若いラインバッカーたちを賞賛するだけだよ。コミュニケーター役のA.J.とデズモンドが退場し、通信ができなくなってしまった。彼ら若手2人がなんとかサイドラインとコミュニケーションを取ってディフェンスを指揮してくれた。これが本当のフットボール。こうした苦難に対処するのがね」とマッカーシーHC。
- 2人の代役ILBたちの働きについてDE B.J.ラジ。 「D.J.はフィールドに入った瞬間からタックルを決めてたし、ロブはあのインターセプトで能力の高さを示した。彼らは立派にプレーできる。ディフェンディングチャンピオンだから出番は限られるけど、周到な準備を欠かさず、自分たちの番号が呼ばれると、しっかり期待に応えてみせた」
- ILBロバート・フランソワは見事なインターセプトで試合の流れを決定づけた。それまで彼の周辺に何度もパスを投げられ、コンスタントに8yds前後を稼がれていた。 「僕は新入りだし、たぶん狙ってくるだろうとは思っていた。どのチームだってそうするさ。あのパスは予想していた。僕の頭を越そうとしたんだろう。僕は好プレーを決めるためにフィールドに出てるんだ。無名でいるためじゃない。あんなプレーを決められて素晴らしい気分だよ」
- ILBフランソワがパッカーズファンに有名になったのは昨季第6週MIA戦、相手パントの場面でセットした位置(最近禁止されたセンター正面)がまずく、イリーガルフォーメーションの反則を取られて敗因となったことだ。 「これでもうあのプレーを覚えている人は少ないと思う(笑)」
- ILBビショップの代役として5タックルを挙げたILB D.J.スミス。 「TEシェフラーをオープンフィールドでタックルできたことで緊張が取れて、落ち着いてプレーできるようになった。すごくいい気分だったよ」
- 「最初のはディートリック=スミスに引っ張られたから。踏みつけたように見えたのはバランスを崩したから」というDTンダムコン・スーの弁解についてLG T.J.ラング。 「それは嘘っぱちだ。僕はあそこに歩み寄りながら見たんだから。明らかにイヴァンのフェイスマスクを地面に押し付けてた。彼の説明はクソだよ。きょう彼は自分のチームを傷つけたんだ。驚くには値しないけどね。彼はああいう馬鹿な反則をずっと続けているから。僕らも今週ずっとそのことを話し合ってた。彼らはどこかで必ず馬鹿げたことをやるだろうと。ほとんど毎試合なんだから」
- 引き続きLG T.J.ラング。 「怒りに駆られた行動が蔓延してたけど、僕らはそれに反応せず、おおむね賢くやれた。フィルムで見て彼らのやり方は知っていたし、実際にその通りだった。あれに報復をして15yds罰退を喰らうことのないように、自分たちに言い聞かせていたんだ。14点差がつくと、あちらはそうした面が出てくる。チームのエネルギーを増すために何かやらなければと彼らは思い、そうしたときに汚いプレーが出る。僕らはハドルで毎回のように、『自分を守れ、ブロックは最後までやり抜け、誰にもチープショットをさせるな』 と話していた。スーは退場になって、自分と自分のチームを傷つけただけだ。僕らは最後まで落ち着きを保ってプレーした」
- CBパット・リーは第2Q末に相手ブロッカー2人ともみ合った末に退場処分(ビデオ)。振り回した腕が相手の顔のあたりに行っているので反則は仕方ないとしても、一発退場に値する暴力行為には見えない。 「フェアなコールだとは思えない。僕は(ガンナーなので)相手を振り払おうとしていて、ホイッスルが鳴っても相手がまだしつこく続けてから、振り払おうとしただけ。押しのけようとしただけで、パンチなんてしていない」
- CBリーの反則についてマッカーシーHC。 「彼の判断が悪かった。やり返した方が反則を取られる典型例だ。この失敗から学んでくれるだろう」
- 第2Q末に退場処分を受けたCBリーだが、パッカーズ側だけ処分に気づいていなかった。後半最初のキックオフリターンチームに加わろうとしたところで審判(相手ヘッドコーチから指摘されたらしい)から告げられてようやく退場処分を理解した。 「ただのコミュニケーションの断絶だ。プレー後にテリー(マコーリー主審)と話したし、たぶんスピーカーを通して伝えられたのだとは思うが」とマッカーシーHC。
- 感謝祭の@デトロイトはパッカーズが8勝11敗1分けとまだ負け越している。
- マッカーシーHCはライオンズ戦で通算10勝1敗。
2011年11月25日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (11-0) |
0 |
7 |
17 |
3 |
27 |
Lions (7-4) |
0 |
0 |
0 |
15 |
15 |
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感謝祭名物のフォードフィールド。前半は互いに敵陣で攻め切れずロースコアな展開となるが、第2Q半ばにパッカーズがインターセプトから初タッチダウンを奪うと、第3Qにも連続インターセプトを奪って突き放し、第4Qは比較的楽に逃げ切り。球団史上初の開幕11連勝となり、チームは半日遅れで家族との感謝祭休暇へと向かった。
序盤から両軍オフェンスが毎回敵陣に入りながら得点を奪えない意外な展開。前半のパッカーズ守備はインターセプトと第2Q最後を除いて4シリーズすべてGB陣に入られるが、相手反則にも助けられてなんとか失点を逃れる。第2QにOLBマシューズのインターセプトを先制TDにつなげると、第3Qには連続インターセプトを活かして一気に17連続得点し、ほぼここで勝負がついた。第4Qには初タッチダウンを許すが、5分半使ってFGドライブを成功させ、完全にダメ押し。
◆ ◆ ◆
今季のライオンズらしい荒れた内容で、両軍合わせて反則19回146yds。こちらはCBパット・リー、ライオンズはDTンダムコン・スーが一発退場処分を喰らった。とくにDTスーのアンスポーツマンライクコンダクトは、3rdダウンでTDパス失敗に終わった瞬間のもので、ラッキーな1stダウンをもらってTDを奪えたことが試合の流れを決定づけた。
RBスタークス(ヒザ)はぶじ出場したが、第3Qに足首をひねって退場。RGシットンもヒザ捻挫で退場。ディフェンスではILBビショップ(ふくらはぎ)、ILBホーク(ふくらはぎ)、OLBウォルデン(少し休んで復帰)が負傷し、LB陣は控えがまったくいなくなる事態だった。ライオンズもケガ人が多く、CBに複数ケガ人が出てWRラシード・デイヴィスがCBに入る場面も。
第1Q
- DET陣20 : RBケヴィン・スミスの6ydsラン、14ydsパスで1stダウン。3rdダウン7からTEペティグルーへの8ydsパスでGB陣へ。DETホールディングなどで3rdダウン15、ドロー不発でパント。
- GB陣22 : WRネルソンへの20ydsパス、TEフィンリーへの13ydsパス、RBスタークスの8ydsランでDET陣へ。TEフィンリー落球の連続落球でパント。
- DET陣15 : WRバールソンへの7ydsパス、RBスミスへのスクリーンパス6ydsで1stダウン。RBスミスの15ydsパス、WRバールソンへの5ydsパス、RBスミスの4ydsラン、RBモリスの2ydsラン、RBモリスへの11ydsパスでFG圏内へ。DETイリーガルユースオブハンド、スクリーンパス1yd、RBモリスへの14ydsパスで3rdダウン5、DETホールディングをディクラインせず3rdダウン15、パス失敗でパント。
- GB陣20 : RBスタークスの1ydロス、WRネルソンへの8ydsパス、WRジェニングスへの2ydsパスで3&アウト。
- DET陣16 : RBスミスのノーゲインで第2Qへ。
第2Q
- QBスクランブル22yds、RBスミスの3ydsラン、WRバールソンのリヴァース13ydsでGB陣へ。TEペティグルーへの5ydsパス、DETチョップブロック、TEペティグルーへの10ydsパスで3rdダウン10、スクリーンパス失敗でパント。
- GB陣15 : RBグラントへのスクリーンパス4yds、DETオフサイド、DETパスインターフェアで1stダウン。RBスタークスの12ydsラン、GBイリーガルユースオブハンド、WRジョーンズへの5ydsパス、RBグラントへの11ydsパス、GBホールディングで3rdダウン14、DETイリーガルユースオブハンドで1stダウン。RBグラントの4ydsラン、スクリーンパス5ydsで3rdダウン1、WRジョーンズへのロングパスは通らずパント。
- DET陣20 : WRバールソン落球のあと、NTピケットの弾いたパスをOLBマシューズがインターセプト。
- EET陣13 : DETパスインターフェアでゴール前1ydへ。FBクーンの2ydロスのあと、WRジェニングスに3ydsTDパス成功。
- DET陣21 : 3rdダウン7からWRカルヴィン・ジョンソンへ23ydsパス、RBモリスの9yds、7ydsランでGB陣に進んで2ミニッツ。RBウィリアムズの3ydsラン、TEシェフラーへの4ydsパスで3rdダウン3、エンドゾーンへのパスは通らず。47ydsFGは左に逸れて失敗。
- GB陣37 : 残り1分02秒。両者反則を含めてパス3回失敗で3&アウト。
- DET陣29 : 残り30秒。RBモリスへの6ydsパスと10ydsパスで前半終了。
第3Q
- GB陣23 : RBスタークスのノーゲイン、TEフィンリーへの26ydsパスでフィールド中央へ。GBイリーガルフォーメーション、WRネルソンへの1ydパス、WRドライバーへの15ydsパス、WRジェニングスへの19ydsパスでFG圏内へ。GBフォルススタート、WRジェニングスへの19ydsパスでゴール前07ydsへ。GBフォルススタート、RBセインへの9ydsパスで3rdダウン3、パス失敗もDETアンスポーツマンライクコンダクト(DTスー退場)で1stダウン。DETオフサイド、パス失敗のあと、FBクーンが1ydTDラン成功。
- DET陣19 : RBモリスの4ydsラン、WRバールソンへの15ydsパス、RBモリスの3ydsラン、RBモリスへの8ydsパス、TEペティグルーへの7ydsパスでGB陣へ。TEペティグルーへのパスをILBフランソワがインターセプト。
- GB陣35 : WRジョーンズに65ydsTDパス成功。
- DET陣27 : WRジョンソンへの5ydsパスのあと、TEペティグルーへのパスをCBウッドソンがインターセプト。
- DET陣33 : WRコブへの9ydsパス、RBグラントの6ydsラン、2ydsラン、ファンブルしてGBリカバー。3rdダウン19でFBクーンへのパスは10yds止まり。35ydsFG成功で24点差。
- DET陣28 : RBモリスの14ydsラン、RBモリスへの15ydsパスでGB陣に入って最終Qへ。
第4Q
- QBスクランブル3yds、RBウィリアムズへの6ydsパス、WRジョンソンへの18ydsパスでレッドゾーンへ。RBウィリアムズのドローで16ydsのTDラン。2ポイントもWRタイタス・ヤングに通って16点差に。
- GB陣13 : FBクーンの3ydsラン、WRジェニングスへの31ydsパスでフィールド中央へ。3rdダウン4からサックで得点圏に入れず。
- DET陣16 : WRジョンソン落球、サック(DEラジ)、RBモリスへの5ydsパスで3&アウト。
- GB陣34 : RBグラントの3yds、2ydsランで3rdダウン5、WRジョーンズへの24ydsパスでDET陣へ。RBグラントの3ydsラン、FBクーンのノーゲインで3rdダウン7、WRコブへの12ydsパスでさらに1stダウン。FBクーンの3ydsラン、エンドゾーンでWRコブ落球、RBセインの6ydsランで1stダウンならず。32ydsFG成功で19点差に。
- DET陣21 : 残り2分37秒、RBモリスへの9ydsパス、WRバールソンへの5ydsパス、TEペティグルーへの5ydsパスで2ミニッツ。RBウィリアムズへの7ydsパス、WRバールソンへの7ydsパス、WRヤングへの13ydsパスでFG圏内に進んで2回目のタイムアウト。パス失敗、QBスクランブル6yds、RBウィリアムズへの11ydsパスで最後のタイムアウト。RBウィリアムズへの9ydsパス、GBオフサイドのあと、WRウィリアムズに3ydsTDパス成功。
- オンサイドキックはGBが押さえ、ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Lions |
Points |
27 |
15 |
Total Yards |
349yds |
409yds |
First Downs |
18回(ラン3・パス11・反則4) |
23回(ラン7・パス15・反則1) |
Rushing |
53yds (18回・平均2.9) |
136yds (21回・平均6.5) |
Passing |
307yds (22/32・2TD・0INT) |
276yds (32/45・1TD・3INT) |
Sacked |
2回11yds |
1回3yds |
3rd Down Efficiency |
2/9 (22%) |
5/10 (50%) |
|
|
|
Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
3回 (INT3/FUM0) |
|
|
|
Field Position |
自陣35yds |
自陣21yds |
Punt |
5回43.4yds(ネット39.8yds) |
4回37.0yds(ネット32.5yds) |
Kickoff Return |
2回平均22.5yds |
5回平均25.8yds |
Punt Return |
1回 -2yds |
1回 -2yds |
Field Goals |
2/2 |
0 |
|
|
|
Penalty |
8回64yds |
11回82yds |
Time of Possession |
29分12秒 |
30分48秒 |
- 前半は86yds対218ydsと圧倒的に劣勢。後半は263yds対191yds。
- 3rdダウン成功率が22%と非常に低かった。3rdダウンでパスを通せない場面が目立った。
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。毎週のことだが、苦しい中でもターンオーバーを犯さないのが試合の流れを手放さずにいられる理由だろう。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはインターセプト3つ。
- 第2Q、TEペティグルーへのパスをNTピケットが高く弾き、OLBマシューズがインターセプト(ビデオ)。NTピケットがえらかった。
- 第3Q、代役で入ったILBフランソワがTEペティグルーへのパスをジャンプして見事なインターセプト(ビデオ)。キャッチは素晴らしいが、QBの判断も悪い。
- 第3Q、CBウッドソンがインターセプト(ビデオ)。パスコースを読んで飛び込み、TEペティグルーからもぎ取るように奪った彼らしいプレー。タイトにカバーされているところに投げた判断があまりよくなかったとはいえ、ふつうインターセプトまでは行かないパスだろう。
- 先発QBアーロン・ロジャースは22/32、307yds、2TD、0INTでレーティング120.2。
- 前半はレシーバー陣の落球にも苦しんで9/15、65yds、1TD。後半は13/17、242yds、1TD。
- 昨年の反省のためかスクランブルはゼロ。唯一のスクランブルはノーゲインで倒されてサック扱いとなった。もう1つのサックではファンブルさせられたが、RTブラガが押さえて事無きを得た。
- 第4QにはエンドゾーンでWRコブが落球し、TDを1つ損している。
- 今季11試合全てでレーティング110を超え、スティーヴ・ヤングの持つNFLシーズン記録に早くも並んだ。
- チームラッシングは18回53yds(平均2.9)、1TD。
- 先発RBジェームズ・スタークスは4回19yds(平均4.8)。レシービングは1回0yd。第3Q初めに退いている。
- RBライアン・グラントは6回20yds(平均3.3)。レシービングで3回20ydsとよく頑張った。
- 新人RBブランドン・セインは2回10yds(平均5.0)。レシービングでも1回9ydsとなかなかよかった。
- FBジョン・クーンは5回5yds(平均1.0)。レシービングで1回10yds。第3QのTDラン(ビデオ)はまたもDEラジがブロッキングFBに入っていた。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは5回74yds、1TD(ビデオ)。5回来たパスをすべてキャッチし、質の高い内容だった。
- WRジョーディ・ネルソンは4回26yds。落球があったほか、クイックパス後にタックル一発で倒される場面が多く、楽に1stダウンが取れなかった。
- WRジェームズ・ジョーンズは3回94yds、1TD。インターセプト直後に65ydsTDを成功させ、完勝への流れを作った。(ビデオ)
- WRドナルド・ドライバーは1回15ydsのみ。
- 新人WRランドール・コブは2回21yds。第4Qに19ydsのTDパスを地面スレスレで落球したのが惜しい。
- TEジャーマイケル・フィンリーは2回38yds。前半には連続キャッチミスがあった。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 第2QにRGシットンがヒザを負傷して退場。C/Gイヴァン・ディートリック=スミスが代役に。DTスーがいなくなったせいかもしれないが、無難にパスプロをこなしていた。
- 被サックは2回11yds。前半はQBがプレッシャーを感じて投げ急ぐ場面もあったが、後半のパスプロテクションは悪くなかった。
- ランブロッキングは相手DLに圧倒されて不振。予想されたとおり。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。先発LB3人が負傷し、ベンチが空っぽになった。
- 第1Q終わり近くにILBビショップがふくらはぎを負傷、ILB D.J.スミスが代役に。好タックルを連発し、穴を感じさせなかった。
- 第2Q末あたりにILBホークもふくらはぎを負傷して退場。代役ILBフランソワが殊勲のインターセプト。
- 第3QにはOLBウォルデンも足首あたりを負傷し、OLBジョーンズが代役に。OLBウォルデンはしばらく休んで復帰した。
- 相手が3WR隊形ばかりなのでこちらはニッケル隊形ばかり。ランシチュエーションのDLはピケット&ラジ、パスシチュエーションではウィン&ニールの組み合わせが多い。
- 久しぶりにILBロバート・フランソワがアクティブ、OLBソートがインアクティブ。OLBゾンボ(ハムストリング)とOLBラティモアもアクティブ登録から外れたため、OLBは3人だけだった。しかしケガ人を考えると、ILBの控えを2人にしたのが当たった。
- パス守備はQBマシュー・スタフォードを32/45、276yds、1TD、3INTのレーティング66.5。
- パッカーズ守備のサックは1回、第4QにDEラジが決めたのみ。第1QにはILBビショップがサックしたが、相手反則をディクラインせず、サックは帳消しに。
- ブリッツは比較的は少なく、カバレッジ重視のコールか。パスの最長が23ydsと、ロングボムを許さず、「曲っても折れない」パス守備だった。
- WRカルヴィン・ジョンソンを4回49ydsに抑えたのが勝因の1つ(前半は1回23yds)。唯一の3ydsTDパスもいわゆるガーベッジ・タイムのもの。
- ディープ警戒のためか、がら空きのアンダーニースが狙われるプレーが多く、RBモーリス・モリスのキャッチ9回81ydsが稼ぎ頭に。
- ラン守備は21回136yds(平均6.5)、1TDと今回もかなりの不振。インサイドのランが止まらなかった。
- 先発RBケヴィン・スミスは7回36yds(平均5.1)走って第2Q初めに負傷退場。
- RBモーリス・モリスが7回39yds(平均5.6)とこちらも止まらず。RBキーランド・ウィリアムズにはドローで16ydsのTDランを許した。
- 反則は8回64ydsとパッカーズにしてはかなり多かった。
- 第2Q、RTブラガがイリーガルユースオブハンズ。
- FBクーンがホールディング。
- WRジェニングスがオフェンシブパスインターフェア(オフセット)。
- RTブラガがホールディング。
- 第2Q末、CBパット・リーがアンネセサリーラフネスで一発退場に。
- 第3Q、WRジェニングスがイリーガルフォーメーション。
- TEフィンリーがフォルススタート。
- WRジョーンズがフォルススタート。
- 第4Q末、OLBマシューズがオフサイド。
- ライオンズの反則は11回82ydsと、こちらは大いに助けられた。DETオフェンスは自らの反則で3rdダウンロングを作り、DETディフェンスも反則での1stダウンが4回。
- DTンダムコン・スーはC/Gディートリック=スミスのヘルメットを何度も地面に叩きつけた上、引き離され際に相手を踏みつけたのを「バランスを失ったから」と、とんでもない強弁。これまでを上回る大きな批判が集まっている。(ビデオ)
- ライオンズの第2シリーズ、マッカーシーHCの強気の選択が奏功した。GB陣35での1stダウン、ILBビショップがサック(4yds)を決めたが相手イリーガルユースオブハンズを受け入れて1stダウン20を選択。3プレー後の3rdダウン5、パス失敗だったがDETホールディングをディクラインせず、3rdダウン15を選択。けっきょくパス失敗に終わり、FG圏内から追い出すことができた。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが2回平均22.5ydsと今ひとつ。2回目はタッチバックにすべきだった。
- パントリターンはWRランドール・コブが1回-2yds。
- Pティム・マステイのパントは5回平均43.4yds、ネット平均39.8ydsと十分合格点。うち4回がインサイド20だった。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは35ydsと32ydsをどちらも決めて2/2。
- パントカバレッジはWRステファン・ローガンを1回-2yds。キックオフカバレッジは5回平均25.8ydsとまずまず。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1QにILBビショップが負傷退場。週の半ばにふくらはぎを痛めてインジャリーリポートに載っていたので、それが悪化したか。代役は新人ILB D.J.スミス。
- 第2Q、RGシットンがヒザを負傷して退場。OGイヴァン・ディートリック=スミスが代役に。
- 第2Q末あたりにILB A.J.ホークがふくらはぎを痛めて退場。ILBロバート・フランソワが代役に。
- 第3Q初め、RBスタークスは足首をひねってその後はプレーせず。
- 第3Q末、OLBウォルデンが味方ともつれて足首?を負傷。しばらく休んで復帰した。
- アクティブ登録から外れたのは、TEウィリアムズ、LTクリフトン(ハムストリング)、G/Tドミンゲス、OLBゾンボ(ハムストリング)、OLBラティモア、OLBソート、CBハウス。
- またもマッカーシーHCはコイントスに勝って後攻を選んだ。最初のディフェンスで失点せず、後半最初のオフェンスでTDを挙げたのだから成功だろう。
- ゲームキャプテンはQBロジャース、FSバーネット、CBリーの3人。
- 国歌独唱はアメリカン・アイドル準優勝のローレン・アライナ。途中で歌詞を間違えて数秒間凍りついた。スーパーボウルを思い出させるアクシデントだった。(ビデオ)
2011年11月24日
- RBジェームズ・スタークス(ヒザ・足首)は"Questionable"に。 「ゲーム前に判断する。今日(ウォークスルー)はよかったと思う。明日朝の彼の状態を見なければならない」とマッカーシーHC。
- OLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)は復帰の準備が整った。今季は2回復帰してすぐにまた負傷しているが、三度目の正直なるか。
- RBスタークスが欠場した場合には新人RBブランドン・セインに出番が来るが、どれだけ使ってもらえるかはパスプロテクションの向上がカギとなる。 「毎日ひととおりのことを練習しているけど、中でもパスプロテクションだね。とくにウチのオフェンスでは、ランニングバックのパスプロテクションがすごく重要だから」
- 厳しいマークに遭って数字が伸びてこないTEジャーマイケル・フィンリー。 「相手に注目されてばかりなのが苛立たしくなってくる。スクリメージでバンプする選手がいて、さらに僕のルートの奥で待ってる選手がいる。これじゃ難しいよ。20%ぐらいそうしてくるチーム、80%ぐらいしてくるチームがあるけど、毎試合あることは変わらない」
- 今週のディフェンスは当然WRカルヴィ・ジョンソン封じが最大のテーマとなる。 「彼を封じ込めるゲームプランが必要だし、僕らはそれをしっかり実行しなきゃいけない。彼らが何をしてくるかじゃなく、僕らしだいなんだ。僕らがやるべき仕事をすれば、相手にとっては厳しくなる」とCBジャレット・ブッシュ。「夏に彼に出くわしたときに言ったんだよ。 『おかげでこっちは白髪が増える』ってね。こっちはまだ33歳だってのに」とジョー・ウィットCBコーチ。
- FSモーガン・バーネットはWRカルヴィン・ジョンソンと同じジョージア工科大出身。大学ではすれ違いで一緒にプレーしたことはないが、オフシーズンに同大の施設で一緒に練習したことがあるという。 「故郷が30マイルぐらいの距離で、昔からずっと見てきた。高校の頃から今に至るまで怪物だよ。あの高さ(6フィート5)があって、一番高い所で捕ってしまう。あのサイズにしてはすごく速い。彼のためのゲームプランが必要だし、僕らは最高のプレーをしなきゃいけない」
- 先日DEラジとTEクラブトリーがタッチダウンを決めたため、今季パッカーズはなんと15人がタッチダウンを挙げたことに。内訳は、WRネルソン(9)、WRジェニングス(7)、TEフィンリー(5)、FBクーン(5)、WRジョーンズ(4)、WRコブ(3)、WRドライバー(2)、QBロジャース(2)、QBフリン、RBスタークス、TEクラブトリー、CBウッドソン、CBウィリアムズ、SSペプラー、DEラジ。
- スキルポジションでTDを挙げていないのは、RBグラント、RBブランドン・セイン、TEクウォレス、TEウィリアムズ、TEテイラーの5人。
- 今季パッカーズは第2週から9試合連続インターセプト中。19インターセプトはNFL1位。
- 他球団の結果しだいでパッカーズのプレーオフ進出が今週決まる可能性がある。今週パッカーズのプレーオフ決定シナリオは以下の3通り。(引き分けは省く)
- パッカーズが勝ち、カウボーイズ(MIA戦)とファルコンズ(MIN戦)が両方敗れた場合。
- パッカーズが勝ち、カウボーイズ(MIA戦)とセインツ(NYG戦)が両方敗れた場合。
- パッカーズが勝ち、ファルコンズ(MIN戦)とジャイアンツ(NO戦)が両方敗れた場合。
- MLBミルウォーキー・ブリュワーズのライアン・ブラウン外野手がナ・リーグMVPに選出。家族や親友の次にブラウンが電話をかけた相手がQBロジャースだった。2人はウィスコンシンスポーツ界最大のスターであり、同い年(誕生日は半月違い)でカリフォルニア出身、と共通点が多く、親しく付き合っている。 「次は君の番だ、とプレッシャーをかけてきたよ(笑)。彼のことが本当に誇らしい。素晴らしいシーズンだったからね。(長期契約を結んだので)ミルウォーキーに長くいてくれるのが楽しいし、僕もグリーンベイに長くいられたらと願っている。ファンがすごく選手を大事にしてくれるウィスコンシンのスポーツ・チームでプレーできることを僕らは感謝してる」とQBロジャース。
- 今週の練習は火曜だけのため、インジャリーリポートはきわめて変則的なもの。なにやら馬鹿馬鹿しいが、「今日練習があったとしたら誰がどれだけ参加しますか」というNFLからの質問にヘッドコーチが答える形で無理やりリストを作っている。
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Mon |
Tue |
Wed |
Status |
Notes |
Chad Clifton |
OT |
Hamstring |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
James Starks |
RB |
Knee/Ankle |
× |
△ |
△ |
Questionable |
微妙 |
Greg Jennings |
WR |
Knee |
× |
△ |
○ |
Probable |
出場 |
Marshall Newhouse |
OT |
Knee |
× |
△ |
○ |
Probable |
出場 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
△ |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Clay Matthews |
LB |
Ankle |
△ |
△ |
○ |
Probable |
出場 |
Frank Zombo |
LB |
Hamstring |
△ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Desmond Bishop |
LB |
Calf |
- |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Detroit Lions Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Mon |
Tue |
Wed |
Status |
Jahvid Best |
RB |
Concussion |
× |
× |
× |
Out |
Ryan Donahue |
P |
Quad |
× |
× |
× |
Out |
Lawrence Jackson |
DE |
Thigh |
× |
× |
× |
Doubtful |
Willie Young |
DE |
Ankle |
× |
△ |
△ |
Questionable |
Corey Williams |
DT |
Calf |
△ |
× |
△ |
Questionable |
Matthew Stafford |
QB |
Finger |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Maurice Morris |
RB |
Ankle |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Calvin Johnson |
WR |
Ankle |
○ |
× |
△ |
Probable |
Rashied Davis |
WR |
Hamstring |
- |
△ |
△ |
Probable |
Maurice Stovall |
WR |
Shoulder |
△ |
△ |
△ |
Probable |
DeAndre Levy |
LB |
Elbow |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Amari Spievey |
S |
Toe |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Chris Harris |
S |
Ankle |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
- |
: |
Not Listed |
2011年11月23日
今週唯一の練習が行われ、LTクリフトン(ハムストリング)を除く全員が参加した。試合から中1日とあって軽い内容なのは言うまでもない。屋内練習場で、人工クラウドノイズ付きだった。
- ヒザを負傷したばかりのRBジェームズ・スタークスも部分的ながら参加。 「彼が出るか出ないかはメディカル上の決断になる。いまから48時間あることだし」とマッカーシーHC。
- 深刻なケガを逃れたRBスタークス。 「断裂していなくて幸運だった。ドクターにも言われたけど、僕がO脚なのもよかったのかもしれない(彼は走るときもつま先やヒザが外を向く)。もし僕が普通の人みたいな真っ直ぐなヒザだったら、たぶん腱が断裂していただろう。腫れだけで済んだなんて本当に幸運だ」
- 2試合休んだOLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)も復帰してフル参加。WRグレッグ・ジェニングス(ヒザ打撲)は部分的に参加だが、走りそのものは問題ないように見える、と記者たち。
- 今週の練習量についてマイク・マッカーシーHC。 「火曜や水曜に練習しすぎたせいで負けるようなことはしないつもりだ。過去にはそんな失敗をしたことがある」
- 感謝祭ゲームについてマッカーシーHCは、「私は感謝祭ゲームやショートウィークを嫌ってなどいない。選手も気持ちを切り替えてすぐプレーしたがっているし。私にとってはキャリア5回目。我々が選ばれて感謝祭の日にプレーできるのは名誉なことだ」とコメント。しかしNFLじゅうの選手・コーチが中3日の木曜ゲームを嫌っているのは周知の事実だ。
- QBアーロン・ロジャースは昨季@DETで、18ydsスクランブルした最後にブラインドサイドからヒットされて脳震盪を起こして途中退場、翌週のNE戦を欠場するハメになった。 「昨年の教訓? 1stダウンを取ったらスライディングすることだね。このチームでの自分の役割を忘れずにいることが大事だ。僕が自分を大事にしないと、チームを傷つけることになる。1stダウンを取ったらあまり欲張ってたくさんの相手をかわそうとせず、早く倒れるよ」
- WRドナルド・ドライバー。 「すごかったセントルイス・ラムズのチームを覚えてる? フォーク、ワーナー、ブルース、ホルトの ”Greatest Show on Turf” を。僕らは "Greatest Show on Grass" だよ」
- 12月4日のNYG戦は午後4時15分(東部時間)からFOXで放送されることが確定。シーズン後半戦はフレックス・スケジュールの対象でサンデーナイト(NBC)に移される可能性があるが、FOXとCBSはそれぞれ年5試合ずつプロテクトできる決まりになっている。そこでFOXはGB@NYGをプロテクトし、サンデーナイトにはDET@NOが選ばれた、という経緯らしい。
- パッカーズの残りゲームのうち、第14週OAK戦、第15週@KC戦、第17週DET戦がサンデーナイトに変更される可能性が残っている。そうでなくても、高視聴率が見込めると判断されれば午後4時15分(東部時間)に移される可能性はある。
- 地元紙のバッカニアーズ戦レビューから。
- 成功率67.6%、299yds、レーティング112.3のゲームが「不調」なのだから、QBロジャースの基準はとんでもなく高くなってしまっている。コントロールミスがこれだけ少ないことに我々も慣らされている。
- ラヒーム・モリスHCはオールアウト・ブリッツを20%も繰り出し、これは開幕週NO戦以来の高率。QBロジャースは落ち着いて対処し、ビッグプレーにつなげた。彼はラッシュを見極めるのが非常に巧み。
- WR陣の出場スナップ数は、ネルソン(43、最多は初)、ジェニングス(41、ヒザ打撲のため)、ドライバー(30)、コブ(20)、ジョーンズ(19)。
- ドラフト前の40yds走でWRネルソンは4.54秒、相手CBビガーズは4.34秒。しかしこのゲームではWRネルソンが技で上回り、一瞬の加速でも優れていた。インサイドよりアウトサイドで起用される彼はサイドライン際で圧倒的な力を発揮する。素早いリリース、ストップ、キャッチ、前への突っ込みと無駄な動きがない。
- WRドライバーは過去12試合で最高の72yds、そのうち41ydsがランアフターキャッチで稼いだもの。FSコーリー・リンチをかわしたプレーでは、脚がフレッシュに見えた。WRジェニングスは2週連続であわやファンブル(先にダウン)のプレーがあった。WRジョーンズはバックショルダーのフェードをキャッチミスしたあと、約1Qぶん出番がなかった。
- TEフィンリーはターゲットになったのがわずか3回、この5試合で20回。最初の5試合は32回だった。この日最長の20ydsランではTEクウォレスがDEベネットを好ブロック。TEクラブトリーは5ydsTDパスキャッチの際、最初のブロックのふりが上手かった。
- 17回ボールに触れたうち、RBスタークスは最初のタックラーに倒されることがほとんどなかった。チェックダウンでのキャッチが5回あったうち最初のパスでは、タックラーを4人もかわしている。このような激しい走りがいつまで出来るのか、今後を見守るしかない。出場スナップ数は彼が35回、RBグラントが15回。FBクーンはTDランの際、WLBアダム・ヘイワードがフリーで突っ込んできたが、逆に吹っ飛ばしてタッチダウンに。
- LTニューハウスは前半にDEエイドリアン・クレイボーン(1巡20位)のエフォート、スピード、パワーに苦しめられた。前半だけで1サック、1ノックダウン、2.5ハリーを許したが、後半は落ち着き、プレッシャーを一度も許さなかった。
- LGラングは試合を重ねるごとにナスティさを増し、このところのプレー内容はRGシットンを上回っている。RGシットンは反則3回、”Bad Run”が1回。昨年のようなパワーやパンチが見られない。DTアルバート・ヘインズワースは64スナップ中37スナップに出場し、うち19回がRGシットン、18回がLGラング相手だった。両ガードとも姿勢を低くし、ヘインズワースのパワー・ラッシュに対処できた。
- NTピケット(36スナップ)は今季もっとも動きがよかったかもしれない。ダブルチームを突破してRBブラントを3ydsロスに仕留めたプレーも。DEラジ(46スナップ)はLGザッターをブルラッシュで押し込んでパスを叩き落としたのがベストのプレー。
- 今季初登場のDEニール(16スナップ)は目立たない内容。ニッケル隊形でDEラジと並んでパスラッシュすることが多かった。DEウィンの出場はわずか14スナップ、うち半分は終了間際のどうでもいい時間帯。DEウィルソンはベース隊形とニッケル隊形の両方で交代要員となり、計18スナップ。
- 今月ブリッツを増やしているケイパースDC采配の傾向は今回も続き、相手ドロップバックのうち5人以上ラッシュが58%、6人以上が10%。しかし成果は乏しかった。
- OLBマシューズはラッシュ22回のうちわずか14%しかダブルチームされず、これは今季ダントツで最少。長身で腕の長いRTトゥルーブラッドはスピードラッシュに弱いがマシューズは圧倒できず、ノックダウン2回にとどまった。右サイドからラッシュすることも数回。OLBウォルデンの最大の長所はおそらくエフォートで、その点ではマシューズに匹敵するかも。
- ILBビショップはブリッツ13回でプレッシャー2.5回、ILBホークは12回のうち3回。2人ともRBブラントの54ydsTDランでは赤っ恥をかいている。LB陣のミスタックルは計5回、そのうちOLBウォルデンが2回。
- QBフリーマンはWRマイク・ウィリアムズ or WRベン対CBトラモン・ウィリアムズ、TEウィンズロウ対SSペプラーのマッチアップを突こうとしてきた。第1Qこそ相手オフェンスが不振だったが、その後は成功し、CBウィリアムズは10回のうち7回成功、73ydsを許した。サイドライン際のフェードやカムバック・ルートへの苦戦は続いている。第2Q末のインターセプトは素晴らしいプレーだった。
- DB陣の中でコミュニケーション向上の努力が足りないように見える。
- TEライアン・テイラーはイリーガルブロックのほかミスタックル2回。スペシャルチーム全体でミスタックルが7回あった。
2011年11月22日
冒頭のケガ人情報だけ月曜のヘッドコーチ会見のもので、あとはゲーム直後のもの。
- ヒザを捻挫したRBジェームズ・スタークスは見た目より軽傷だったことが判明。 「ヒザと足首に痛みはあるが、テストの結果はよく、明日練習に出られる可能性もある。通常のゲーム翌日のようだ。テレビ映像ではずっと悪く見えたけどね」とマッカーシーHC。コーチは軽めに表現することが多いので100%信用はできないが、長期欠場またはシーズンエンドの恐れがあったことを考えれば、これは素晴らしいニュースだ。
- WRジェニングスとLTニューハウスもヒザを痛めたが、出場に問題があるほどではないとのこと。
- マイク・マッカーシーHC。 「ディフェンスはあまりにも多くを許しすぎだ。タックリングもよくない。基本技術の点で、いくつか直さなければならないことがある」
- 試合中盤にオフェンスがスランプに陥ったことについてマッカーシーHC。 「むこうはボックスでこちらにチャレンジしてきたし、CBたちも非常にアグレッシブだった。タンパベイに敬意を表するしかない。彼らはアグレッシブに攻めてきた」
- QBアーロン・ロジャース。 「フラストレーションを感じてる。あまりよいボールが投げられなかった。謙虚を装っているわけじゃなく、ただ自分の思うように投げられなかったことに苛立ってるだけ。何度もミスがあったよ。グレッグ(WRジェニングス)がオープンなのに通せなかったのが何度もあったし、ジョーディ(WRネルソン)にも第3Qにクロッシング・パターンのパスを失敗した。相手のスキームが慣れないものだったこともある。いつもの相手よりずっとマン・カバレッジが多かった」
- QBロジャースの活躍で救われた、とディフェンス選手たちは口を揃える。 「A-Rodがゲームを支配してた。独力でフットボールのレベルを一段上に引き上げる、そんな選手の1人だよ」とDEジャリアス・ウィン。 「A-Rodのプレー内容であれば、僕らディフェンスは勝利に十分なだけのプレーをすればいい」とSSチャーリー・ペプラー。
- WRジョーディ・ネルソンはパスキャッチ6回123yds、2TDの活躍で勝利の原動力に。 「アーロンとの呼吸がカギで、その部分が向上し続けている。時間がかかるものなんだよ。プレーブックを学ぶのが一番大変だと思っている人が多いけど、プレーブックは簡単な部分だ。大事なのはQBとの呼吸が合うようにすること。相手のさまざまなカバレッジに対してQBがどんなルートを走ってほしいか、すごくたくさんの道があって、それを学ばなきゃいけない。僕らはそれを続けてるわけ」
- マッカーシーHC。 「WRジョーディ・ネルソンとQBアーロン・ロジャースはすごく波に乗っている。アーロンと全レシーバーについて言えることだけどね。だからこそこのグループはスペシャルなんだ。ジョーディの働きは素晴らしいの一言に尽きる。彼は非常に安定しているし、基本に忠実で、1on1のバトルに勝ち、ルート取りが巧みだ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は、第2QのWRネルソンへの5ydsTDパス。 こちらはいつものエンプティー・セット(4WR・1TE)、相手はダイム隊形(6DB)でCB4人がマンカバレッジ。両セーフティがゾーンで守り、DTロイ・ミラーもTEフィンリーへのパスをカットするためドロップ。CBタリブが大きなクッションを置いているのを見たQBロジャースはクイックスラントをWRネルソンにヒットし、内側のWRジェニングスも好ブロックでアシスト。一瞬の展開なのでWRジェニングスのパスインターフェアにはならなかった。
- 忘れられた男、36歳のWRドナルド・ドライバーが4回72ydsの活躍で勝利に貢献した。 「今日のドナルドはプレー機会が多かっただけだと思うよ。すごく巧みで、1on1カバレッジに対して良い仕事をしてた。エンドゾーンでも彼に決めたかったけどね(相手パスインターフェア)。ビッグプレーが何度もあったし、まだまだやれることを示してくれた」とQBロジャース。
- TEジャーマイケル・フィンリーはなかなかフリーになれず、パスキャッチわずか1回30ydsに終わった。 「むこうはプレス・カバレッジを多用してきた。僕はああいったディフェンスに対してもっと向上しないと。すごく(自分に)失望してる。10連勝なんだし、こんなことは言いたくない。貢献出来なかった自分に苛立ってるだけ」
- DE B.J.ラジは初のラッシングTD。プレーオフATL戦はランブロックだけだったが、今度は本当にボールキャリアーだった。 「最高の気分だよ。今季ずっとあれを練習してきて、チャンスが来るのを待ってたんだから。これまでのゲームは、コーチが望んだような(エンドゾーンに近い)場所じゃなかった。ランボーリープ? それはもうしばらく待たないとね(笑)。なんでか? 僕がそう言ってるからだよ。はい次の質問」
- RBライアン・グラント。 「この時期としてはこれまでで最高の体調にある。今季はキャリー数を限られて、波に乗っていけないという難しさはあるね。でも少ない機会を活かす努力をしないと」
- LG T.J.ラング。 「僕らはみんなアーロン(ロジャース)に甘やかされていると思うよ。3rdダウンでも全部パスを通してくれると思ってしまう。僕らだってアップ&ダウンがあったんだ」
- CBトラモン・ウィリアムズはこの3試合で4インターセプト。 「いつも言っているように、最初の1つさえ来ればあとは束になってやってくるものだ。肩のケガが治って、肩のことを考えずにプレーできるのが嬉しい。そのことも大きいと思う」
- DEマイク・ニールは今季初出場を果たし、20スナップ弱に出場したようだ。 「出場することは木曜から分かっていた。口にしなかっただけでね。話す義務があるとは思わないし。ずいぶん久しぶりだから、走り回れていい気分だった。こうしてサビを落として本来の調子に戻していけたらいい。(ヒザの)調子はすごくいいよ」
- パッカーズ守備は過去3試合で相手タイトエンドに282ydsレセプションを許している。
- 中3日の超ショートウィークについてSSチャーリー・ペプラー。 「心身ともにすごくきついけど、それはライオンズも同じスケジュールだ。僕らは大丈夫だよ。ちゃんとしたプロフェッショナルだ」
- 同じく超ショートウィークについてLG T.J.ラング。 「試合間隔が短いと、ベテランには身体的にきつく、若手には精神的に(あるいは頭脳面で)きついものだ。これから数日間、僕らはできるかぎりのことをして回復に努めなきゃいけない。ふつう身体的に回復するのに1日か2日かかる。ホット・タブやコールド・タブにつかるとか、回復を早めるために普段よりもいろいろやらなきゃいけないだろうね」
- Pティム・マステイはパントブロックを避けてスクランブル、2回ファンブルしながら1stダウンを更新した。 「すごかっただろ? (2回目のファンブルは)ただ祈ったよ。『お願いだ神様、アウトオブバウンズに出してください』ってね。そして、その通りになった」 「右からLBカトレラがフリーで突っ込んでくるのが見えたのは幸いだった。右脚のパンターだから、右ガードと右タックルのあたりが一番クリアに見えるからね。そうして右から来るのが見えたから、ボールを抱えて走ることができた」
- 上記パントの際にブロッキングをしくじった犯人はTEアンドリュー・クウォレス。 「あれは僕。間違いない。他の選手を見てしまっていた」
- Pマステイは今季最初の5試合(16回)で50yds以上のパントがわずか1回。ここ5試合は15回のうち10回が50yds以上だった。今季のグロス45.8ydsはPクレイグ・ヘントリックの45.0yds(1997年)を上回って球団新記録のペース。
- Kメイソン・クロスビーは29ydsFGを失敗し、レギュラーシーズンの連続成功が23回(球団新記録)でストップ。 「じっさい思ったとおりに蹴れたんだ。右アップライトの内側を狙ってね。あの短い距離なら真っ直ぐ蹴り込めばよかったのに、風を計算に入れすぎた」
- 第2Qの相手オンサイドキックの際、ILB D.J.スミスはキックが10yds進んでいなかったのに手を出してしまい、あやうく相手ボールになるところだった。 「D.J.は難しい状況に追い込まれたんだ。アグレッシブにフリーボールを獲りにいくべきか?それとも後ろで待って10yds転がってくるのを待つか? 彼は決断をしなきゃいけなかった。不運にもボールを押さえられなかったけど、幸運にも相手が先に触っていた」とFBジョン・クーンは新人を弁護している。
- 今回もまたコイントスに勝って後攻を選んだが、結果は先週ほどよくなかった。試合最初の相手オフェンスはパントで終わったものの、後半最初のこちらのオフェンスもパントどまり。
- 昨季からのレギュラーシーズン12連勝は球団史上最長記録。
- 1950年以来のNFLで、開幕10連勝は18チーム目とのこと。
2011年11月21日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Buccaneers (4-6) |
0 |
10 |
3 |
13 |
26 |
Packers (10-0) |
7 |
14 |
0 |
14 |
35 |
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薄曇りのランボーフィールドは気温0℃と今季一番の冷え込み。パッカーズはディフェンスがラン・パスとも苦しみ、頼みのオフェンスも中盤から不調に陥るが、第4Qに2つTDドライブを成功させてなんとか逃げ切り。1962年以来49年ぶりの開幕10連勝を達成し、昨季からの連勝を16に伸ばした。
パント場面でのラッキーな1stダウンから先制したパッカーズだが、第2QのRBルギャレット・ブラントの54ydsTDランからしだいに押され気味に。第3Qを無得点に抑えられ、第4Q序盤にはTDパスを許して2点差に詰め寄られる。FBクーンのTDランで突き放した直後にQBロジャースの珍しいインターセプトから再び2点差とされるが、WRネルソンに40ydsTDパスを通してようやく勝負あり。
唯一といっていいケガ人はRBジェームズ・スタークス。DEマイク・ニールが今季初出場を果たし、主にパスシチュエーションで出場した。Kメイソン・クロスビーは今季初のFG失敗があった。
第1Q
- TB陣23 : RBブラントのラン2回で3rdダウン7、WRパーカーへの20ydsパスが通って1stダウン。次の3rdダウン4はパス失敗でパント。
- GB陣12 : 投げ捨て、GBホールディング、WRジョーンズ落球、2連続TBオフサイドで3rdダウン6、WRドライバーへのパスは5ydsどまり。パンターのマステイがブロックされそうになり慌てて走ったら1stダウンに。3rdダウン5からWRネルソンに34ydsパスが通ってTB陣へ。RBスタークスへの7ydsパス、1ydsラン、WRネルソンへの6ydsパスでさらに1stダウン。RBグラントの3ydsラン、WRジェニングスへの4ydsパス、QBスクランブル6ydsでゴール前へ。QBスクランブル5ydsのあと、フルバックに入ったDEラジが1ydTDラン。
- TB陣19 : RBブラントのランが2回止まって3rdダウン11、WRベンへのパスは1ydロス。
- TB49陣 : RBスタークスのランが2回止まって第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン9、WRネルソンへの26ydsパス成功。RBスタークスへのスクリーンパス17ydsでゴール前05ydsに進み、TEクラブトリーに5ydsTDパス成功。
- TB陣18 : WRベンに28ydsパスのあと、RBブラントが54ydsTDラン。
- GB陣17 : WRネルソンへの12ydsパス、サック4yds、QBスクランブル7yds、TBオフサイドで3rdダウン2、TEフィンリー落球でパント。
- TB陣20 : サック3yds(OLBウォルデン)、RBブラントの5ydsランで3rdダウン8、両者反則のあと、TEウィンズロウへの13ydsパスで1stダウン。WRベンのエンドアラウンド9yds、RBブラントの6ydsラン、FBロリグへの5ydsパスでGB陣へ。RBブラントの15ydsランとWRマイク・ウィリアムズへの15ydsパスでゴール前10ydsへ。RBブラントの3ydsロス、パス失敗で3rdダウン13、RBランプキンへのスクリーンは8ydsどまり。23ydsFG成功で4点差に。
- サプライズオンサイドキックは10yds飛ばず失敗、TB陣38から。GBパスインターフェア、TEフィンリーへの30ydsパスでレッドゾーンへ。RBスタークスの2ydsラン、WRコブへの11ydsパスでゴール前05ydsへ。WRネルソンに5ydsTDパス成功。
- TB陣24 : 残り1分52秒。WRウィリアムズへの7ydsパス、TEウィンズロウへの9ydsパス、17ydsパス(TBタイムアウト#2)でGB陣へ。WRウィリアムズへのパスをCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。
- GB陣28 : QBスクランブル11yds、ロングパス失敗(TEフィンリー負傷)、WRジェニングスへの2ydsパスでハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣06 : RBスタークスの3ydsラン、ロングパス失敗、WRドライバーへのショートパスが35ydsのゲインに。次の3rdダウン9はサックされてパント。
- TB陣29 : WRウィリアムズへの9ydsパス、RBブラントの4ydsランで1stダウン。RBブラントの1ydsロス、QBスクランブル5ydsで3rdダウン6、TEウィンズロウへの7ydsパスでGB陣へ。RBブラントの3ydsラン、WRウィリアムズへの21ydsパスでFG圏内へ。RBブラントの11ydsランのあと、TBパスインターフェアでTDパスは取り消しとなり、3rdダウン13のショートパスは通らず。32ydsFG成功で8点差に。
- GB陣20 : 連続パス失敗で3rdダウン10、WRドライバーへの19ydsパスで1stダウン。RBグラントの5ydsラン、RBスタークスの3ydsロス、パス失敗でパント。
- TB陣09 : WRウィリアムズへの18ydsパス、RBブラントの3ydsラン、TEウィンズロウへの37ydsパスで一気にFG圏内へ。RBブラントの2ydsランで最終Qへ。
第4Q
- TEウィンズロウへの15ydsパスでレッドゾーンへ。WRベンへのクイックスクリーン6yds、RBブラントのノーゲインで3rdダウン4、WRウィリアムズに9ydsTDパス成功。2ポイントコンバージョンはTEウィンズロウ落球で失敗し、2点差。
- GB陣15 : RBスタークスへの2ydsパス、4ydsパスで3rdダウン4、TBホールディングで1stダウン。RBスタークスへの12ydsパス、WRドライバーへの13ydsパスでTB陣へ。TBイリーガルコンタクト、RBスタークスへの11ydsパスでFG圏内へ。RBスタークスの6ydsラン、20ydsランでゴール前08ydsへ。GBフォルススタート、TBパスインターフェアで1stダウン。FBクーンが2ydsTDラン。
- TB陣30 : RBブラントの1ydラン、6ydsパスで3rdダウン3、パス失敗でパント。ビッグリターンでTB陣45へ。
- TB陣45 : WRジョーンズへのパスをCBマックにインターセプトされる。
- ハーフライン : WRブリスコーへの5ydsパス、TEウィンズロウへの6ydsパスで1stダウン。WRベンへの37ydsパスでゴール前02ydsに迫り、最後はWRブリスコーに2ydsTDパス成功。
- オンサイドキックは失敗でTB陣46: RBスタークスの6ydsラン、ノーゲイン(RBスタークス負傷)で3rdダウン4、WRネルソンに40ydsTDパス成功。
- TB陣31 : TEウィンズロウの弾いたパスをCBウィリアムズがインターセプトし、28ydsリターン。
- TB陣13 : RBグラントの3ydsランで2ミニッツ。TEクラブトリーへの0ydパス、FBクーンへの-1ydパスで1stダウンならず。29ydsFG失敗で9点差のまま。
- TB陣20 : TEウィンズロウへの18ydsパスのあと、サック(CBウッドソン)などで4thダウン15、TEウィンズロウへのパスは10ydsどまり。
- ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Buccaneers |
Points |
35 |
26 |
Total Yards |
378yds |
455yds |
First Downs |
15回(ラン6・パス15・反則3) |
17回(ラン5・パス17・反則0) |
Rushing |
91yds (23回・平均4.0) |
121yds (20回・平均6.1) |
Passing |
299yds (23/34・3TD・1INT) |
342yds (28/38・2TD・2INT) |
Sacked |
2回12yds |
2回8yds |
3rd Down Efficiency |
7/12 (58%) |
5/11 (45%) |
|
|
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Turnovers |
1回 (INT1/FUM0) |
2回 (INT2/FUM0) |
|
|
|
Field Position |
自陣39yds |
自陣25yds |
Punt |
3回54.3yds(ネット42.3yds) |
3回46.7yds(ネット23.7yds) |
Kickoff Return |
3回平均17.0yds |
6回平均25.3yds |
Punt Return |
2回平均34.5yds |
1回16yds |
Field Goals |
0/1 |
2/2 |
|
|
|
Penalty |
5回37yds |
9回55yds |
Time of Possession |
28分39秒 |
31分21秒 |
- 3rdダウン成功率58%が最大の勝因か。相手パスカバレッジの反則でもらった1stダウンも多い。
- オフェンスの犯したターンオーバーはインターセプト1回。
- 第4Q残り5分55秒、QBロジャースが今季4回目のインターセプトを喫した。9点差に広げたうえWRコブのビッグリターンで敵陣45ydsのチャンス。WRジョーンズが相手CBにしっかりカバーされているところへ投げてしまった。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはインターセプト2回。
- 第2Q末、CBトラモン・ウィリアムズがインターセプト(ビデオ)。左に流れながら投げたQBフリーマンからWRマイク・ウィリアムズへのパスがややターンボールになり、CBウィリアムズが前に飛び込むチャンスができた。彼のインターセプトは3試合連続。
- 第4Q残り2分半、CBトラモン・ウィリアムズがこの日2つ目のインターセプト。TEウィンズロウへのパスが高く、指先で弾いたところにCBウィリアムズがいた。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは23/34、299yds、3TD、1INTでレーティング112.3。
- ロジャースらしからぬコントロールミスや、レシーバーとの呼吸が合わなかったパスが多く、今季の彼としては不満の残る内容だった。
- QBスクランブルは4回29yds。被サックは2回12ydsのみだが、パスプロは決して良くはなく、早めのチェックダウンでかわすプレーも目立った。無用のヒットを減らすための方針かもしれない。
- 今季10試合すべてレーティング110超。
- チームラッシングは23回91yds(平均4.0)、2TD。
- 先発RBライアン・グラントは4回16yds(平均4.0)のみ。
- RBジェームズ・スタークスは11回38yds(平均3.5)。レシービングは6回53ydsと活躍。第4Qに好ゲインを連発したが、そこで右ヒザを負傷してしまった。
- FBジョン・クーンはゴール前で2ydsのTDラン。相手の出足が完全に遅れた。(ビデオ)
- 第1Q、ゴール前でDE B.J.ラジがフルバックに入り、クイックハンドオフを受けて1ydのTDラン成功(ビデオ)。キャリア初のラッシングTDなのは言うまでもない。
- 新人RBブランドン・セインは今回もスペシャルチームのみ。次戦は出番が来そう。
- WR/TE陣は以下のとおり。WRジェニングスとTEフィンリーの両エースが合わせて3回36ydsに抑えられながらこれだけ点が取れるのは、オフェンスの幅の広さ、層の厚さを示しているのだろう。
- WRグレッグ・ジェニングスは2回6ydsと完全に封じ込まれた。
- WRジョーディ・ネルソンは6回123yds、2TDの大活躍。第2Qの5ydsTDパスはクイックスラント(ビデオ)。第4QのTD(ビデオ)は3rdダウン4でロングを無警戒だった場面。スーパーボウルでのTDに似ている。
- WRドナルド・ドライバーは4回72ydsと今季ベストの活躍。大事な3rdダウンでの働きが光った。
- WRジェームズ・ジョーンズはパスキャッチなし。イージーな落球もあり。インターセプト後にタックルせず見送るのは以前にもあったミスだ。
- 新人WRランドール・コブは1回11ydsのみ。
- TEジャーマイケル・フィンリーは1回30yds。第2Qには長いパスを落球している。
- TEトム・クラブトリーは2回5yds。第2Qにはランブロックからパスコースに出てワイドオープンのタッチダウン。(ビデオ)
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは2回12yds。パスプロテクションは決してよくなかった。
- ランブロッキングも不振で、ロスタックルが多い。第4QはRBスタークスが20ydsランを出すなど、見所もあった。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- DEマイク・ニール(ヒザ)がついに今季初出場。昨季第5週WAS戦以来。ニッケルを中心に出場したが、あまりよいパスラッシュはなかった。
- 序盤でOLBマシューズがすこし痛んだせいか、OLB陣はローテーションが多かった。これまで左サイドばかりだった新人OLBヴィック・ソートが右サイドに入る場面も。
- パス守備はQBジョシュ・フリーマンを28/38、342yds、2TD、2INTのレーティング96.6。とくに後半は210ydsも投げられまくった。
- サックされにくいQBフリーマンとはいえ、ろくにプレッシャーをかけることができない。ランが止まらなくなってプレーアクションが効く悪循環に。
- パッカーズ守備のサックは2回8yds。第2QにOLBウォルデン、第4QにCBウッドソン。
- パスカバレッジではWRマイク・ウィリアムズ(7回83yds、1TD)とTEケレン・ウィンズロウ(9回132yds)相手に苦しんだ。大きなミスで一発ロングを許すのではなく、ミドルレンジのパスが止められない。
- 最も救われたのは、第4Q最初のTDパス成功後にTEウィンズロウが2ポイントコンバージョンのパスを落球してくれたこと(ビデオ)。これがなかったら終盤はずっと大変だった。
- ラン守備は20回121yds(平均6.1)、1TDの不振。
- 先発RBルギャレット・ブラントは18回107yds(平均5.9)。1ポゼッション差の時間が長かったら、どれだけ走られたかわからない。
- 第2Qの54ydsTDランはキャリア最長らしい(ビデオ)。ILBビショップ、FSバーネット、CBウィリアムズ、CBシールズ、ILBホーク、OLBウォルデンの6人がミスタックル。えらかったのはRBブラントにボールを投げ返したスタンドのファンだけ。(写真)
- 反則は5回37yds。バッカニアーズの反則は9回55yds。パスカバレッジでの反則に助けられた。
- 第1Q、RGシットンがホールディング。
- 第2Q、CBトラモン・ウィリアムズがラフィングザパサー。投げ終わったあと、明らかにタイミングの遅いヒットだった。相手ホールディングとのオフセットに。
- 第2Q、TEフィンリーがパスインターフェア。直後に30ydsパスをキャッチして汚名返上している。
- 第3Q、キックオフリターン中にTEテイラーがイリーガルブロック。
- 第4Q、RGシットンがフォルススタート。
- 第4Q、パントリターン中にWRジョーンズがイリーガルブロック。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが3回平均17.0ydsと不振。ファンブルこそないが、第3Qにはまたもキャッチミスがあった。今度も目を切るのが早い。
- パントリターンはWRランドール・コブが2回平均34.5yds。第4Qの55ydsリターンは見事だった。
- Pティム・マステイのパントは3回平均54.3yds、ネット平均42.3yds。4試合連続でネット平均が40ydsを超えている。
- 最初のシリーズ、Pティム・マステイがパントを蹴ろうとしたらすでに相手が目の前にいて、慌ててよけて走ったら1stダウンに。その間に2回ファンブルしている(ビデオ)。明らかにブロッキングのミスだが非常にラッキーで、先制TDにつながった。
- Kメイソン・クロスビーは29ydsの簡単なFGを右ポストに当てて失敗。今季初めてのミスとなった。
- キックオフカバレッジはWRストローターをなかなか倒せず、6回平均25.3ydsと今ひとつの出来。パントカバレッジは1回16ydsのみ。
- 二度の相手オンサイドキック失敗に救われた。とくに第2Q残り4分弱のサプライズ・オンサイドキックは際どかった。ボールは10yds飛んでいないので放っておけばいい理屈だが、ILB D.J.スミスが手を出してしまい、その後に相手方に抑えられてTBボールの判定に。チャレンジで「TBのキッカーが最初に触れていた」と確認され、反則扱いでぶじGBボールとなった。(写真)
- ケガ人は以下のとおり。
- 最初のシリーズでOLBマシューズが負傷。首から肩にしびれが走ったか。次のシリーズから復帰。
- 第2Q末、TEフィンリーがヒジを少し痛めたが、すぐに復帰。
- 第4Q残り3分半、RBスタークスが右ヒザを負傷。重そうに見える。試合後の会見でマッカーシーHCは「ヒザの捻挫」と表現しているが、詳しい検査待ち。
- WRジェニングスはスネの打撲。大したことはないとのこと。
- アクティブ登録から外れたのはTEウィリアムズ、LTクリフトン(ハムストリング)、G/Tドミンゲス、OLBゾンボ(ハムストリング)、OLBラティモア、ILBフランソワ、CBハウス。
- WRドナルド・ドライバーはヤード・フロム・スクリメージ(つまりパスキャッチとランを合わせた数字)が10,000ydsを突破。10,065ydsはRBアーマン・グリーンの11,048ydsに次ぐ球団史上2位の記録。
- ゲームキャプテンはWRネルソン、ILBホーク、CBブッシュの3人。(写真)
- 今回はウィスコンシン大のマーチング・バンドが応援に(写真)。後半にはスタンドでも小グループが演奏し(写真)、カレッジっぽい雰囲気だった。
2011年11月19日
- 練習を休んでいるのはLTクリフトン(ハムストリング)とOLBゾンボ(ハムストリング)だけ。水曜に休んだRBグラント(ヒザの切り傷)とLGラング(個人的事情)とILBビショップ(個人的事情)の3人も木曜から復帰している。
- OLBクレイ・マシューズの負傷箇所は先々週までは太もも、先週がヒザ、今週が足首と、だんだん位置が下がってきた。今週毎日参加できているのはよいニュース。 「今回のはまったく別の負傷だ。今の時期になればみなどこかしら悪いものだがね。出場は問題ない」とマッカーシーHC。
- 練習復帰2週目を終えたDEマイク・ニール(ヒザ)は初めて"Questionable"に。実戦は早くて来週からと見られていたが、今週の出場があるのだろうか。 「明日の状態がどうなるかだ。準備が出来、この試合で貢献できると判断すればプレーさせる」とマッカーシーHC。
- バッカニアーズでは先発FSタナード・ジャクソン(ハムストリング)の出場が微妙で、おそらく欠場だろうという見方が多い。その他の主力は出場できそうだが、DLの中核選手DTジェラルド・マッコイがインジャリーリザーブ入りしている。DTマッコイの代わりに問題児DTアルバート・ヘインズワースを獲得し、次が2試合目。
- バッカニアーズのQBジョシュ・フリーマンは右手親指を痛めていて、最近の不調はその影響もあるらしい。
- バッカニアーズといえば、ドラフト時にQBアーロン・ロジャースが裏切られた球団でもある。ドラフト直前にジョン・グルーデンHC(当時)から指名を伝えられていたからだ。 「実際ジョンは、僕がニューヨーク入りしていた4月21日木曜日に電話をかけてきて、1巡5位で指名するつもりだと伝えてきた」とQBロジャースは振り返る。しかし実際に指名したのはRBキャディラック・ウィリアムズで、2つの球団の運命が大きく分かれることに。ただグルーデンの二枚舌は何人もの関係者の証言するところで、さほど目新しい話題ではない。
- NFCのプレーオフ争いをしている中で、パッカーズの残りスケジュールは2番目に厳しく(37勝26敗)、7試合のうち5試合が勝ち越しチームとの対戦となっている。NFC2位の49ersは26勝38敗と非常に楽なスケジュールで、勝ち越しチームとの対戦はレイヴンズとスティーラーズだけ。NFCで最も厳しいのはライオンズの38勝26敗だが、それは9-0のパッカーズと2回残っているため。
- ヴァイキングス戦の数時間前、LG T.J.ラングは父トムの病状について非常に悪いニュースを受け取った。彼は詳細を話してくれないが、命にかかわる重大なものであるらしい。 「つらいニュースだった。でも父は僕にプレーを続けてほしいだろうとわかっていたし、フィールドに立つ数時間だけ気持ちを切り替える努力をした。つらいよ。本当につらい。でもチームメイトやコーチやスタッフたちがすごくサポートしてくれた」とLGラングは感極まった様子で話している。「(水曜に訪問した際)別れ際に父が言ったんだ。 『お前の愛するフットボールをプレーしてくればいい。この問題に影響されるな。俺はお前と一緒にいる。見てるからな』って。力の限り病気と戦ってくれるとわかって僕もすこし安心した」
- 昨季戦線離脱までTEジャーマイケル・フィンリーは全スナップの82.4%に出場していたが、今季は67.1%(1試合平均43スナップ)に抑えている。 「大ケガから復帰した選手はプレー数を慎重に加減しなければならない。さいわいウチにはタイトエンドが5人もいるし、インサイドのヘビーなブロッキングの仕事を軽減してやれる。3人しかいなかったら、50か60スナップ出場することになって、とても休めなかっただろう」とマッカーシーHC。
- 控えTE陣の平均出場スナップは、TEクウォレスが18.7回、TEクラブトリーが17.3回、TE D.J.ウィリアムズが5.9回、TEライアン・テイラーはまだゼロ。
- TEフィンリーが1stダウンを取ったときの不思議なセレブレーションは(写真)、”Big Fin”(自分の姓から)というもので、サメが泳いでいるときのヒレ(fin)を表しているとのこと(息子のことはLittle Finと呼んでいる)。また、TD時の"YMCA"的なポーズ(写真)は彼が昨年からキャッチフレーズにしている"YOTTO"で、“Year of the takeover”の略。
- 来春FAとなる有力選手はTEフィンリーとCスコット・ウェルズ。Journal Sentinel紙が情報筋から聞いたところによると、現時点ではCウェルズ側と球団側の希望額がかけ離れていて、合意にはほど遠いとのこと。30歳ではあるが、トップクラスのセンターに成長してきた上、後継者候補がまったくいない状態なので、彼の立場はかなり強い。
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Notes |
Chad Clifton |
OT |
Hamstring |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Frank Zombo |
LB |
Knee |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
Mike Neal |
DE |
Knee |
△ |
△ |
△ |
Questionable |
欠場 |
Ryan Grant |
RB |
Knee |
× |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
△ |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Clay Matthews |
LB |
Ankle |
△ |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Morgan Burnett |
S |
Hand |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Tampa Bay Buccaneers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thu |
Fri |
Status |
Dekoda Watson |
LB |
Groin |
× |
× |
× |
Questionable |
Tanard Jackson |
S |
Hamstring |
× |
× |
△ |
Questionable |
Michael Bennett |
DE |
Groin |
△ |
○ |
○ |
Probable |
Jeff Faine |
C |
Illness |
- |
- |
× |
Probable |
Josh Freeman |
QB |
Thumb |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Albert Haynesworth |
DT |
Knee |
× |
○ |
× |
Probable |
Frank Okam |
DT |
Calf |
× |
○ |
○ |
Probable |
Donald Penn |
OT |
Foot |
- |
× |
○ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
- |
: |
Not Listed |
2011年11月18日
10月1日に薬物所持で逮捕されたDEジョニー・ジョリー(無期限の出場停止処分中)に対し、禁錮6年の実刑判決が言い渡された。4月に合意していた執行猶予条件の違反によるもので、3年間で3回目の逮捕とあって今度は実刑を逃れられなかった。報道によると、早ければ14ヶ月で仮釈放が許される可能性があるとのこと。最短で仮釈放されてもその時は30歳になっており、NFLのキャリア再開は難しそうだ。
「彼らは銃を持ち、マリファナを持ち、ストリップ・クラブに向かっていました。生き方を変えようと努力したり、過去の過ちから学ぼうとしている人物のすることではありません」というのが検察側のもっともな主張。本人は薬物リハビリ入りと更生を誓って涙ながらに訴えたが(写真)、今度という今度は判事も聞き入れず。判決言い渡しと同時に母フィリスの悲鳴が上がった(写真)。
テッド・トンプソンGMは声明の中で、「ジョニー・ジョリーの最新のニュースを聞いて我々は悲しみに包まれた。彼はよきチームメイトであり、パッカーズ・ファミリーの一員だった。ジョニーがこの困難な時を乗り越えられるよう我々は祈っている」と述べている。
この知らせをマッカーシーHCから聞いたというDE B.J.ラジ。 「僕らにとって悲しい時だ。みんな彼のことを思っている。言えることはあまりないけど、僕はたぶん彼に電話して、気を落とさずに頑張れと伝えるつもりだ。この試練を受け入れるのは難しいだろうけど、彼にとって最善の結果になるよう祈ってる」
ジョニー・ジョリーはテキサスA&M出身の28歳。2006年ドラフト6巡指名でパッカーズに入団し、2年目には早くも先発DTに定着した。2009年には3-4ディフェンス移行に伴ってDEに移り、パスディフレクト11回(球団記録)など勝負強い働きでディフェンス躍進に貢献した。薬物関係の度重なるトラブルで2010年7月にNFLから無期限の出場停止処分を受け、今に至っている。
2011年11月17日
今週は中5日のショートウィークのため、ゲームから中1日で水曜の練習が通常通り行われた。
- DEマイク・ニール(ヒザ)は先週よりさらに練習量を増やし、きわめて順調。 「自分ではもう出場できるつもりでいる。ミネソタ戦でもそう感じていたぐらい。でも僕はドクターじゃないし、ドクターやトレーナーたちの方が僕よりも詳しいしね」
- ハムストリング部分断裂から復帰を目指しているLTチャド・クリフトンについてマッカーシーHC。 「ドクターとはまだ話し合っていないが、デトロイト戦の復帰はちょっと無理だろうね。予定通りに進んだとして、復帰は(13週の)ジャイアンツ戦、というのが現実的なところだろう」。 具体的な日程が話題に上るのは初めてのことで、これはめでたい。
- RBライアン・グラントはヒザの切り傷で練習を休んでいる。試合には問題ない見込み。また、ILBデズモンド・ビショップは祖母が亡くなったため、LG T.J.ラングは父が病気のため練習を休んだ。
- QBロジャースへのハードヒットが多すぎる、とマッカーシーHCはパスプロテクションに懸念を示している。 「マンデーナイトでのヒットは多すぎた。これはフットボールの一部であり、我々のオフェンスの一部ではあるけれどね。(レシーバーを増やして)スプレッドすればプロテクションが崩れることもあるし、今後も向上に努めていくしかない。毎週がチャレンジの連続だ。次のタンパベイはミネソタよりも豊富なプレッシャー・パッケージを揃えている。慣れない相手でもあるし、ブリッツ・ピックアップ練習に時間を費やし、もっといい仕事をしなければ」
- CBウッドソンなど選手の意見を採り入れることについてドム・ケイパースDC。 「いつも奨励している。チャールズと私が話し合ったのも初めてではなく、毎週のことだ。体調や、ゲームプランをどう思うか、といったことをいつも話している。彼のようなベテランの洞察は有用だと思う。健全な状態だよ」
- 引き続きケイパースDC。 「私がいつも思うのはこういうこと。日曜にプレーするのは選手だし、我々コーチの仕事はできるかぎりグレーエリアを残さないようにすることだ。実戦はあまりにもスピードが速いし、その中で選手が安心感を持てないようなことなら、やめておいた方がいい。私はいつも質問する。こっちの状態はどうだ?このやり方に自信があるか? 自信が持てないようなら、私は引っ込めることが多い。問題を引き起こすのが関の山だから」
- 今回はこれまでになくDE B.J.ラジを休ませる機会が多かった(前半だけで7スナップ)。 「B.J.には非常に多くプレーさせてきたが、これからまだ試合数は多い。ウチの最高の選手の1人だし、12月に調子が上がってくるようにしたいからね。こうするのはプランの一部だった。スナップ数を減らすことでよりフレッシュに終盤戦を迎えられるようにしたい」とケイパースDC。
- FSモーガン・バーネット。 「僕ら(ディフェンス)は前進したけど、リラックスも満足もしていない。まだ修正すべき点はいろいろある」
- あまり芳しくないスタッツの並ぶパッカーズディフェンスだが、4thダウン成功は2/10の20%とNFL3位。
- WRランドール・コブのファンブルについてショーン・スローカムSTコーチ。 「我々はそれを彼のプレーから排除するつもりだ。彼にはその責任があるし、達成しなきゃいけない。今回はビッグプレーを成功させた後で、もう一発と力んでしまい、動き出す前にしっかりキャッチするという大事な基本を見失った。彼が優れているのはキャッチしてすぐに動き出せるということだが、あのプレーはそうでなかった」
- パッカーズは現在ホームで9連勝中。NFLでは現在もっとも長い。
- T/Gトニー・モールがチャージャーズと契約。RTブラガが負傷した9月下旬に古巣パッカーズ(在籍2006-09)でワークアウトをしたが、契約には至らなかった。
- テュレーン大の新HC候補という報道に対してジョー・フィルビンOCは、「私は誰とも接触をもっていない」と否定。それが本当だとしても、相手が勝手に興味を持っていることはありうる。
- フォレスト・グレッグ(78歳)はおそらく球団史上最高のオフェンシブラインマン。余裕で殿堂入りしているだけでなく、80年代には4年間ヘッドコーチも務めたことがある。その彼がこのたび、パーキンソン病であることを告白した。過去にもメラノーマや結腸癌を克服してきた彼が今回の病気を公にしたのは、現役時代の度重なる脳震盪と関係があるのではないか、と彼や医師が考えているため。
- プロボウル投票では、現在QBロジャースがNFL全体の最多得票。WRジェニングスも6位の票を集めている。その他のポジション首位のリストはこちら。パッカーズはNFCの9ポジションで首位となっている。
- 地元両紙のヴァイキングス戦レビューから。Journal Sentinel紙の採点表はこちら。最低が3点なのはたぶん今季ベストだろう。
- ヴァイキングスのパガッチDCはブリッツを29%に抑え、QBロジャースがしびれを切らしてカバレッジの中へ投げ込んでくるのを望んでいたが、そうはならず。ただQBロジャースは、ブラインドサイドからDEアレンにハードヒットされたような無用なヒットを最小限に抑える努力をすべき。
- RBはどちらもプロテクションで安定を欠いた。RBグラントはLBエリン・ヘンダーソンのブリッツを止めようとして失敗、RBスタークスも「内から外」の原則を忘れて外側のブロックに行ってしまいプレッシャーを許した。ただRBスタークスはボールを持てば素晴らしいプレーをしていた。第2Q末にアウトオブバウンズに出たのは頭の良くないプレーだったが。
- WR陣の出場スナップ数は、WRジェニングス(47)、WRネルソン(41)、WRドライバー(35)、WRコブ(21)、WRジョーンズ(19)。ヴァイキングスは弱体DB陣を隠すためソフトなゾーンを布き、これでは最初から勝ち目はなかった。
- WRネルソンは毎週スピードが増しているようにさえ見える。4thダウン2でCBアレンをかわしたプレー、CBグリフィンをスティッフアームして17ydsのTDを決めたプレー、FSアブドゥラを振りきって2つ目のTDを決めたプレー。この日最長の15ydsランの場面でも彼のブロッキングが効いていた。
- WRコブはこれまでスロットでのプレーがほとんどだったが、右ワイドにセットして2回29yds。
- TEクウォレス(24スナップ)は毎週ブロッキングがよくなり、SLBエリン・ヘンダーソンをパンケーキした場面も。
- RTブラガはバランス、フットワーク、手の置き方など毎週よくなり、DEブライアン・ロビソン(今季QBヒット23回でDEアレンと並ぶ)をQBヒットわずか1回に抑えた。スタントへの対処も非常によく、”Bad Run”もゼロ(OL陣唯一)。Cウェルズは彼にしては平凡な出来だった。RGシットンとLGラングもイマイチ。
- LTニューハウスが対DEジャレッド・アレンでもっとも苦しんだのはインサイド・ムーヴ。アレンはDTの位置からのラッシュやスタントも多かった。パスラッシュで壊されたプレーは(アウトサイドのスピードでなく)インサイドのパスプロが崩れたプレーばかり。
- 昨季から酷使の続くDE B.J.ラジだが、今回は(NTピケットの一時退場にもかかわらず)前半は34スナップ中7スナップで休養。第4Q途中から温存したので、出場スナップ数はわずか41回だった。LGハッチンソン相手に好プレーができず、RBピーターソンの好ゲインはたいていラジがうまく料理されたときだった。
- NTピケット(24スナップ)は引き続きランストッパーとして強固かつ規律正しいプレーをしている。
- LB陣はブロッカーを振り切ってRBピーターソンによく集まり、平均3.6ydsに抑え込んだ。このユニットのミスタックルはILBホークの2回だけ。しかしホークはパスカバレッジで失敗がなかった。
- ケイパースDCが73.2%(就任以来最高)のブリッツを繰り出した今回、No.1ラッシャーはILBビショップだった。サックを決めたプレーではアウトサイドでRTロードホルトを破り、そのほかRBピーターソンやRBゲアハートを圧倒してノックダウン2回、プレッシャー2.5回。コンタクトでの爆発的な力がある。
- OLBマシューズは2サックを挙げたもののプレッシャーはその2つだけ。過去2試合良かったOLBウォルデンは今回パスラッシュでいいところなし。ラン守備ではまだ不安定なところもあるが、あの頑張りっぷりは並外れている。
- ディフェンスの人事面で昨季との最大の違いは、FSコリンズの戦線離脱とCBウッドソンのカバー能力ダウン。昨季ケイパースDCはCBウッドソンのために実質新しいポジションを作り出した。今季は昨季のようなプレーができていなかったが、今回は素晴らしい活躍で試合の流れを決定づけた。あとはこれが続くかどうか。DB陣のミスタックルはCBウッドソンの3回のみ(WRハーヴィン2回、RBピーターソン1回)。
- 前回のMIN戦ではFSバーネットがディープ一辺倒、SSペプラーがボックス一辺倒だったが、今回はかなりローテーション。FSバーネットは非常にフィジカルにプレーした。6週前のDEN戦ではフリーフリッカー成功を許したが、今回はしっかりディープに留まった。CBシールズは第3Qの3rdダウン13でWRジェンキンズのカバーを失敗したほかは安定していた。
- Kクロスビーは追い風のキックオフを4回すべてタッチバックに。向かい風のキックオフを工夫し、相手は2回キャッチミスした。WRコブの80ydsパントリターンTDでは、TEウィリアムズ、FSジェニングス、CBブッシュ、TEテイラーの好ブロックが光った。
2011年11月16日
- マイク・マッカーシーHC。 「我々にとって大きな意義のある勝利だった。大きな地区内ゲームであり、ヴァイキングスをスウィープし、地区首位を固めるチャンスだった。フットボールチームとして、我々には大きな勝利が必要だった。今夜はそれが達成できたと思う。選手たちのプレーぶりを誇りに思っている。ファンも最高で、ランボーでの素晴らしい夜だった」
- QBアーロン・ロジャース。 「こちらはネガティブ・ヤーデージのプレーが多すぎ、もっとヤードを稼げるはずのゲームだった。しかし相手のディフェンスもいい。相手のいいプレーもあって、前半はややスローダウンさせられた」
- QBブレイディのシーズン50TDを抜く可能性についてQBロジャース。 「正直あまり考えていないよ。僕らが考えているのはこの地区を勝ち、プレーオフのホームフィールドを確保すること。僕はただ効果的かつ安定したプレーをしてチームをよい状況に保ちたい。チームとしてそれができ、僕がターンオーバーを犯さなければ、ウチはどの試合でも勝利を争えるはずだ」
- 公式スタッツではQBロジャースのパス成功は23/30だが、Pro Football Focus によると、(投げ捨てやスパイクを除く)純粋な成功率は23/27で、パス失敗4回のうち3つはレシーバー側の落球による。同じく今季通算の(投げ捨てやスパイクを除く)純粋な成功率は82.5%で、2位以下を5%以上も引き離しているとのこと。
- レシーバー陣の勝負強いパスキャッチも光った。たとえば第1シリーズの3rdダウン8でのWRドライバーの22yds、第2シリーズの4thダウン5でのTEフィンリーの25ydsなどなど。
- 意外なことに、WRジョーディ・ネルソンの複数TDはプロ入り以来初めて。すでに今季633ydsを挙げ、昨季の582ydsを上回るキャリアベストのシーズンになっている。 「今日は運にも恵まれた。(武器が多いので)いつ自分のゲームになるかはわからない。今週は僕だった。でも次は?誰にもわからないよ」
- 後半最初のオフェンスはまさにWRネルソンのためのシリーズ。2プレー目はプレーアクションからのブーツレグで23ydsパスキャッチ、5プレー後の4thダウン2ではスラントで12ydsのパスキャッチ。最後はラン/パス・オプションのクイックパスで、CBを簡単に振り切って17ydsのTDに。
- Cスコット・ウェルズ。 「第2Qは僕らの望むような(ミスのない)クリーンなゲームができなかったけど、勝てたことは嬉しい。またフィルムを見て修正していくよ。(前半は)11人全員の呼吸が合っていないプレーがいくつかあったように思う。後半はそこが修正できて、ずっとよくなった」
- 今回もDEジャレッド・アレンには大いに手を焼いた。サック1回、QBヒット1回、ロスタックルが3回もあり、第3QにQBロジャースは左肩に強烈なヒット(写真)。インサイドからのラッシュも効果的だった。 「何度かマッチアップする機会があったけど、すごいパスラッシャーだ。経験豊富で抜け目のないベテランだし。リーグ最高の1人だね。むこうを褒めるしかない」とTEアンドリュー・クウォレス。
- LTマーシャル・ニューハウスは今回も大苦戦。DEアレンに許したサックは、明らかなアサインメントミスでインサイドのラッシャーに行ってしまい、DEアレンを完全なフリーに。STATS社の調べによると彼が今季許したサックは7回で、NFL3番目の多さ。やはりケガが治ったらLTクリフトンに戻すべきだろう、という見方が強まっている。
- いっぽう右サイドではRTブライアン・ブラガがDEブライアン・ロビソンをほぼ完封。
- こちらのオフェンスは4thダウン(5ydsと2yds)のギャンブルを2回とも成功。ヴァイキングスは2回とも失敗に終わった。
- 今季ベストのディフェンスについてマッカーシーHC。 「(ずっと苦しんできたが)けっして道は遠くないとわかっていた。今日はタックリングがよかったし、選手たちは(伸び伸びと)飛び回り、QBをヒットし、ボールに触れる機会も多かった。ディフェンス全体が高い集中力でを保ち、わずか7失点に抑えた」
- ドム・ケイパースDCは多彩なブリッツを繰り出してQBポンダーを翻弄。とくにOLBマシューズとILBビショップはコンスタントにプレッシャーをかけ、新人QBにリズムをつかませなかった。
- ESPNによると、相手ドロップバック39回のうちパッカーズのブリッツはなんと74.4%。2009年のケイパースDC就任以来最高のブリッツ率だった。ブリッツ時のパス成功率は29.4%(ここまで8試合は57.7%)、ヤード/アテンプトはわずか3.1yds(ここまで8試合は7.0yds)。ブリッツが多かっただけでなく効果的だったことが数字に表れている。
- CBチャールズ・ウッドソンはチーム最多の9タックル、ロスタックル1回、QBヒット1回、パスディフェンド3回と今季最高の活躍。 「今季これからの基準になるゲームができたと思う。自分たちがどれだけやれるか、自分たちで確認できた。このレベルを維持し、集中を保って細部まで注意を怠ることなく、毎週よいフットボールを続けていきたい。今日は最高に楽しいゲームだった。みんなが走り回るのを見て楽しかった。こんなプレーを僕らはしたかった」
- 先日は「マシューズ起用法に工夫を」と不満を漏らしたCBウッドソンだが、週の半ばにケイパースDCと話し合いを持ち、今回のゲームプランに自信を持っていたと言う。 「そこがドムのすごいところだ。僕らが何を思っているか、終えたゲームについて、また次のゲームについてどう思っているかをちゃんと聞いてくれる。そういうシステムがあるから、成功を続けていける」
- CBウッドソンの進言を聞き入れる代わり、コーチ陣がディフェンスに求めたのは「各選手がしっかり責任を全うすること」だった。アグレッシブなプレーコールで攻める以上、ヤマ勘に頼ったプレーや大きなミスコミュニケーションは許されないと。 「コーチたちはその点を僕らに強く求めた。先週の練習は、僕が移籍して以来最高の内容だった」とNTライアン・ピケット。
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「ドムについて言えるのは、彼は選手の意見に耳を傾けてくれることだ。選手の視点を分かってくれるコーチがいるのは大きい。それに、彼に意見を言ってくれる(ウッドソンのような)ベテランもいる。ちゃんとした方法で、敬意を持ってやることだ。誰も他人を責めてはいなかった。チームをよりよくしようとしているだけだ」
- OLBクレイ・マシューズ。 「このレベルでプレーできる力があることは僕らみんな承知していたと思う。あとは実際にフィールドで実行できるかどうかだ。昨季と同じ選手、同じコーチングスタッフ、同じスキームだ。あとは全体がしっかりまとまって力を発揮することで、今回はそれができた。自分たちの実力どおりにプレーできていい気分だった」
- 大差で勝ってもコーチ陣は手を緩めない、とDE B.J.ラジ。 「そういうことは決してないよ。何かしら問題を見つけるのが彼らの仕事だ。たとえ完封しても、なにかしら説教のネタを見つけるんだ。ディフェンディング・チャンピオンをコーチしている以上、厳しくしなきゃいけないよ。そうあってしかるべきだし、そうしてくれることに僕は感謝してる」
- DL陣ではDE C.J.ウィルソンの出番を増やし、DE B.J.ラジを休ませる機会を増やした。DEラジの酷使がプレーの質の低下につながっているのでは、という批判が最近は多かった。
- 第1Q、CBチャールズ・ウッドソンのインターセプト判定はチャレンジの結果インコンプリートとなったが、フィールドポジション的にはこの方がよかった。ヴァイキングスは47ydsFGを蹴ろうとしてフォルススタートを犯し、52ydsFGを失敗してくれたからだ。INTが認められていたら自陣23yds地点、FG失敗のおかげで自陣42yds地点となった。
- 第1QのパントリターンTDについてWRランドール・コブ。 「あれを狙うスキームができていて、みんながすごいブロックをしてくれた。穴が見えたから僕はそこに突っ込んだだけ。スペースができたので僕は頭を下げて突っ込み、だれにも捕まえさせなかった」
- WRコブは手痛いファンブルロストの直後に再び好リターンを決めてTDドライブにつなげた。 「僕は頭に来てた。もう一度立て直してビッグプレーを決めることが必要だった。ああいったことが毎試合できるようにならないといけないね。僕はパントリターンゲームでもっと安定したプレーをしたい。アップダウンが多すぎだ」
- 今季フィールドゴール成功率100%のチームはパッカーズだけとなった。
- シーズン全勝の話題についてWRジョーディ・ネルソン。 「別に僕らは嫌がってるわけじゃない。みんなの目標だし、そこに到達したい。毎週ゲームに勝つのが目標だから。9勝したら、次は10勝目を狙う。それがシーズン最後まで続けば16-0になるというわけ。全勝が(負の)プレッシャーになるとは思えない。だってどのチームも次のゲームに勝つのが目標なんだし。さいわい僕らはそれが9回できたから、今後も続けていくだけだ」
- 同じくCBチャールズ・ウッドソン。 「かつてドク・リヴァース(NBAセルティックスのHC)が、『こうしたプレッシャーは特権階級のもの』と話すのを聞いたことがある。僕らはこのポジションにいられる特権を与えられている。あとは実戦で自分たちの実力どおりのフットボールを続けるだけだ」
- マッカーシーHCがコイントスに勝って後攻を選んだのは今季4回目だが、今回は最高の結果になった。最初のディフェンスを3&アウト(過去3回はすべてTDを許していた)で終えるとパントリターンTDが飛び出し、後半最初のオフェンスもTDドライブに。
- パッカーズは9試合連続で24得点以上を記録。1963年シーズンの8試合連続を上回って球団記録に。
- ヴァイキングスにとって38点差の敗戦は球団史上2番目タイ(プレーオフ除く)。過去最悪は1984年第15週@SFの7-51とのこと。
- 試合開始までのスタジアムの風景を拾った Sights & Sounds のビデオ。
- パッカーズにとって29日ぶりのホームゲーム。これまで入場ゲートで大渋滞を起こしていた新セキュリティ・チェックの手際もよくなり、キックオフ30分前には全員が入場できていたとのこと。
- ESPNによると、テュレーン大がヘッドコーチ候補としてジョー・フィルビンOCに興味を示しているとのこと。彼は同大の大学院で教育学の修士号を取得し、その間に院生助手としてコーチのキャリアをスタートさせている。
2011年11月15日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Vikings (2-7) |
0 |
0 |
7 |
0 |
7 |
Packers (9-0) |
14 |
3 |
14 |
14 |
45 |
ゲーム詳細へ | スタッツ等まとめへ | ケガ人情報へ
ランボーフィールドの天気は晴れ、気温8℃、やや強い風が吹いている。パントリターンTDを皮切りに順調に得点を重ねたパッカーズは、前回苦しんだディフェンスも相手オフェンスをほぼシャットアウト。ヴァイキングスを2年連続でスウィープし、昨季からの連勝がこれで15となった。
WRランドール・コブのパントリターンTDで高得点ゲームの幕が開き、QBロジャースはパスプロテクションに苦しみながらも4TDパスを決める完璧な内容。今季苦しんでいたディフェンスも今季最高のプレーを見せ、RBエイドリアン・ピーターソンを51ydsに抑え、新人QBクリスチャン・ポンダーにプレッシャーをかけることができた。唯一の失点もPRコブのファンブルによるもので、今季初めて攻・守・スペシャルチームがすべて噛み合った勝利と言えそうだ。
ケガ人はとくになし。NTライアン・ピケットがヒザを打って一時退場したがすぐに復帰している。これからショートウィークが2戦続くので、ケガ人がなかったのはありがたいところ。
第1Q
- MIN陣20 : RBピーターソンの2ydsラン、WRハーヴィンへの5ydsパス、パス失敗で3&アウト。
- WRコブが80ydsのパントリターンタッチダウン。
- MIN陣20 : RBピーターソンのラン2回で3rdダウン4、WRハーヴィンへの8ydsパスで1stダウン。サック7yds(OLBマシューズ)などで3rdダウン16、WRハーヴィンへのパスは6ydsどまり。
- GB陣30 : ノーハドル。QBロジャースが自分でファンブルしてリカバー。QBスクランブル9ydsで3rdダウン8、WRドライバーへ22ydsパスが通ってMIN陣へ。WRジェニングスへの3ydsパス、RBグラントのノーゲインで3rdダウン7、RBスタークスへの8ydsパスで1stダウン。RBグラントの2ydsラン、WRネルソンへの7ydsパス、QBスニークでFG圏内へ。WRジェニングスへ24ydsTDパス成功。
- MIN陣20 : 3rdダウン4からTEシャンコーへ33ydsパスが通ってGB陣へ。WRハーヴィンの8ydsラン、MINパスインターフェア、RBピーターソンの13ydsランでFG圏内へ。3rdダウン9、CBウッドソンのインターセプトはチャレンジで覆ってインコンプリート。フォルススタートのあと、52ydsFGトライは届かず失敗。
- GB陣42 : WRコブへの19ydsパス、RBスタークスの4ydsロス、WRコブへの10ydsパスで第2Qへ。
第2Q
- フォルススタートで3rdダウン9、QBスクランブルは4ydsどまり。ギャンブルはTEフィンリーに25ydsパスが通ってゴール前09ydsへ。サック9yds、パス失敗、TEフィンリーへの11ydsパスでTDならず。25ydsFG成功。
- MIN陣21 : TEルドルフへの8ydsパスなどで3rdダウン1、QBラン13ydsで1stダウン。RBピーターソンの6ydsランのあと、フリーフリッカーからのロングパスをCBウィリアムズがインターセプト。
- GB陣23 : ランが止まって3rdダウン8、WRジェニングスへのパスは6yds止まり。
- MIN陣25 : RBピーターソンのラン3回で1stダウン。WRジェンキンズへの19ydsパスでGB陣へ。MINホールディングなどで3rdダウン21、WRハーヴィンへのパスは12yds止まりでパント。
- GB陣03 : RBグラントの1ydラン、投げ捨て、RBスタークスの10ydsランで1stダウンを取って2ミニッツ。WRドライバーへの8ydsパス、MINオフサイド、RBスタークスへの2ydsパス、サック6yds、RBスタークスへのパスは2ydsどまりでパント。
- MIN陣33 : WRハーヴィンへの9ydsパスのあと連続パス失敗で3&アウト。
- GB陣18 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- GB陣31 : RBグラントの3ydsラン、WRネルソンへの23ydsパスでMIN陣へ。MINオフサイドなどで3rdダウン5、QBスクランブルは3ydsどまり。ギャンブルはWRネルソンに12ydsパス成功でFG圏内へ。WRドライバーへの6ydsパスのあと、WRネルソンへのクイックパスが17ydsTDに。
- MIN陣25 : WRハーヴィンの11ydsラン、RBピーターソンの6ydsロスのあと連続パス失敗でパント。
- WRコブがパントをマフしてロスト。
- GB陣14 : WRハーヴィンへの11ydsパスのあと、RBピーターソンの3ydsTDラン成功。
- 好リターンでハーフライン : RBスタークスへの9ydsパス、15ydsランでFG圏内へ。RBスタークス落球、RBグラントへの17ydsパスでゴール前09ydsに進み、FBクーンへのスクリーンパスで9ydsのタッチダウン。
- MIN陣27 : QBスクランブル4yds、RBピーターソンの8ydsランで1stダウン。サック11yds(OLBマシューズ)、WRジェンキンズへの8ydsパスで3rdダウン13、WRジェンキンズへの22ydsパスでGB陣へ。RBピーターソンのノーゲイン、サック8yds(ILBビショップ)、WRウェブへの9ydsパスで4thダウン9、パス失敗でギャンブル失敗(INTチャンスでCBウッドソン落球)。
- GB陣41 : RBグラントのノーゲイン、RBスタークスの3ydsラン、MINパスインターフェアでMIN陣へ。RBグラントの2ydsロスで最終Qへ。
第4Q
- 3rdダウン12、MIN反則で1stダウン。RBスタークスの8ydsラン、投げ捨て、WRジョーンズへの9ydsパスでレッドゾーンへ。RBスタークスの4ydsラン、TEクウォレスへの8ydsパスでゴール前04ydsへ。FBクーンへのショベルパスがノーゲインのあと、WRネルソンに4ydsTDパス成功。
- MIN陣21 : 連続でパスを叩き落としたあと、ロングパス失敗で3&アウト。
- GB陣34 : QBマット・フリン登場。RBスタークスのラン2回で3rdダウン4、WRコブへの7ydsパスで1stダウン。RBスタークスのラン2回で3rdダウン5、MINオフサイドでさらに1stダウン。TEフィンリーへの31ydsパスでレッドゾーンへ。RBスタークスのラン2回で3rdダウン2、QBフリンがスクランブルで3ydsTDラン。
- MIN陣20 : RBブッカーの7ydsラン、9ydsパスで1stダウン。RBブッカーの5ydsラン、TEルドルフへの21ydsパスでFG圏内へ。2ミニッツ明けにMINホールディング、連続パス失敗で4thダウン20、ロングパス失敗。
- GB陣40 : ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Vikings |
Points |
45 |
7 |
Total Yards |
356yds |
266yds |
First Downs |
23回(ラン4・パス15・反則4) |
14回(ラン6・パス8・反則0) |
Rushing |
90yds (31回・平均2.9・1TD) |
104yds (22回・平均4.7・1TD) |
Passing |
288 yds (25/32・4TD・0INT) |
190yds (16/34・0TD・1INT) |
Sacked |
3回22yds |
3回28yds |
3rd Down Efficiency |
7/13 (54%) |
5/14 (36%) |
|
|
|
Turnovers |
1回 (INT0/FUM1) |
1回 (INT1/FUM0) |
|
|
|
Field Position |
自陣31yds |
自陣29yds |
Punt |
2回49.5yds(ネット43.0yds) |
6回43.8yds(ネット30.5yds) |
Kickoff Return |
2回平均38.0yds |
4回平均14.0yds |
Punt Return |
4回平均20yds |
2回平均6.5yds |
Field Goals |
1/1 |
0 |
|
|
|
Penalty |
1回5yds |
10回80yds |
Time of Possession |
33分18秒 |
26分42秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはファンブル1つ。
- 第3Q、リターナーのWRランドール・コブがパントをマフし、リカバーされてしまった。今季はやくも3回目。そう難しいボールには見えなかったので、目を切るのが早かったのでは。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはインターセプト1つ。
- 第2Q、CBトラモン・ウィリアムズが2試合連続のインターセプト。RBピーターソンのランと見せてフリーフリッカーからWRアロマシュドゥへロングパスを投げたが、こちらのDB陣はまったく騙されていなかった。アンダースローでもあった。(ビデオ)
- 第1Q末、CBウッドソンのインターセプトはチャレンジでインコンプリートに変更。TEシャンコーへのパスコースに飛び込んだ見事なプレーだっただけに残念。彼は第3Qにも正面に来た大チャンスでイージーな落球。捕っていればリターンTDも狙える場所だった。
- 先発QBアーロン・ロジャースは23/30、250yds、4TD、0INTでレーティング140.3。
- パスプロに苦しんでショートパス主体。ラン不振と被サックで3rdダウンロングの場面が多かったが、3rdダウン成功率54%と大事なところでパスを通せたのが最大の勝因。
- QBスクランブルは5回22yds。プレッシャーがきつく、あっという間にポケットが窮屈になる場面が多かった。ポケットから逃げ出そうとしても後ろからDEジャレッド・アレンに捕まる。
- 今季のTDパスは28回で、はやくも昨季のTD数に並んだ。今季のレーティングも130.7と、とんでもない数字になっている。
- QBマット・フリンは第4Q残り10分半から登場し、6分使ってTDドライブに成功。3rdダウンまではなかなかパスを投げさせてもらえないが、落ち着いてパスを2回通し、最後はスクランブルでTDラン成功(ビデオ)。LSU時代のような走りだった。レーティング118.8。
- チームラッシングは31回90yds(平均2.9)、1TD。4回のニーダウンを除くと平均3.5yds。
- 先発RBライアン・グラントは8回6yds(平均0.8)とシャットアウト。レシービングは17ydsの好ゲインがあった。
- RBジェームズ・スタークスは13回63yds(平均4.8)と力強い走りを見せた。前半残り2分05秒、自陣04ydsでの3rdダウン9で10yds走ったプレーは大きかった。その後の3rdダウン14でアウトオブバウンズに出て相手に時間を残したのは減点材料。レシービングでは3回11yds、イージーな落球あり。
- 新人RBブランドン・セインは今回もラッシング機会なく、スペシャルチームのみ。
- FBジョン・クーンはラン機会なし。ゴール前でのスクリーンパスで9ydsのタッチダウン。(ビデオ)
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは3回32yds、1TD。ドローフェイクから、両セーフティの間に走り込むポスト・ルートだった。(ビデオ)
- WRジョーディ・ネルソンは5回来たパスをすべてキャッチして63yds、2TD。第3QのTDパスはラン/パス・オプションからのクイックパスで、CBグリフィンを1on1勝負で振り切って17ydsのタッチダウン(ビデオ)。第4QのTDパスはQBが左右に動き回って時間を作り、最後にエンドゾーン左奥でネルソンがフリーになった。(ビデオ)
- WRジェームズ・ジョーンズは1回9ydsのみ。
- WRドナルド・ドライバーは3回36yds。久しぶりに彼らしいキレのあるプレーぶりだった。
- 新人WRランドール・コブは3回36yds。
- TEジャーマイケル・フィンリーは3回67yds。QBフリンに代わってから31ydsのロングゲインがあった。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回8yds。敵陣ゴール前で足を滑らせなければTDもあった。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは3回22yds。パスプロテクションは常に苦しく、サックされないまでもQBスクランブルでショートゲインに終わるプレーが目立った。
- ランブロッキングはなぜかRBグラントの時が不振で、RBスタークスの時は穴が開いた。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 新人OLBヴィック・ソートが今季3回目のアクティブ登録。
- 点差の開いた試合終盤は、DEラジ、NTピケット、OLBマシューズ、OLBウォルデン、CBウッドソン、FSバーネットを休ませた。OLBソート、OLBジョーンズ、CBブッシュ、CBリー、FSジェニングスなどが出場し、まるでプレシーズンゲームのよう。
- パス守備はQBクリスチャン・ポンダーを相手に16/34、190yds、0TD、1INTのレーティング52.3。
- DB陣のブリッツも多く、プレッシャーを十分かけることができた。ランが止まって得意のプレーアクションが効かなかったことも大きい。
- パッカーズ守備のサックは3回28yds。OLBマシューズが第1Q(ファンブルさせたがリカバーできず)と第3Qに1つずつ決め、今季初の複数サック。ILBビショップも第3Qにサック。
- パスカバレッジのミスが少なく、前述のようにフリーフリッカーからのロングパスをインターセプトも。
- QBスクランブルは2回17ydys。ロジャースを上回る俊足なのでスピードに乗ると捕まえられない。
- ラン守備は22回104yds(平均4.7)。前回対戦は31回218yds(平均7.0)だった。
- 先発RBエイドリアン・ピーターソンは14回51yds(平均3.6)、1TD。前半は10回46yds(最長13yds)、後半は4回5ydsのみだった。
- 前回の対戦でピーターソンに24回175yds(平均7.3)も走られたラン守備が大きく向上。前回は25yds以上のランを3回も許したが、今回は最長が13yds。ランを止めて3rdダウンロングに追い込めたのが大きな勝因だった。
- CBウッドソンのラン・ブリッツがまるで昨季のように効果的で、RBピーターソンを6ydsロスに仕留めるプレーも。
- WRパーシー・ハーヴィンのランは3回18yds。
- 反則はわずか1回5ydsのみ(TEフィンリーのフォルススタート)。ヴァイキングスの反則は10回80ydsと、大いに助けられた。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが2回平均38.0yds。ファンブルロストでへこまず、気合で55ydsの好リターン。
- パントリターンはWRランドール・コブが先制の80ydsタッチダウン(ビデオ)を含む4回平均20.0yds。第3Qには今季3回目のファンブルロストからTDを奪われ、差し引きゼロといった感じ。バスケのジャンプシュートを真似したセレブレーションが面白かった。(写真)
- Pティム・マステイのパントは2回平均49.5yds、ネット平均43.0ydsと文句なしの数字。2回とも向かい風だったので値打ちがある。
- Kメイソン・クロスビーは1回だけ、25ydsのフィールドゴールを成功し、昨季からレギュラーシーズン23回連続成功。キックオフは8回中4回がタッチバック。南西からの風が吹いているため、画面右側からのキックはよく伸びた。
- 第1Q、ヴァイキングスのKライアン・ロングウェルが47ydsFGを狙うところでフォルススタート(なければ成功していた)。蹴り直しの52ydsはぎりぎり届かずに失敗。
- カバレッジチームはパントリターナーのCBマーカス・シェレルズを2回平均6.5yds。キックオフリターナーのRBロレンゾ・ブッカーを3回平均16.7ydsと申し分ない出来。
- ケガ人は以下のとおり。
- NTライアン・ピケットが第1Qに負傷したが、少し休んで復帰。ヒザを少し打っただけのようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、LTクリフトン(ハムストリング)、G/Tドミンゲス、DEニール(ヒザ)、OLBゾンボ(ハムストリング)、OLBラティモア、ILBフランソワ、CBハウス。
- ゲームキャプテンはFBクーン、OLBウォルデン、WRコブ。(写真)
- 試合前にはマーク・マーフィ社長とMINオーナーのジギー・ウィルフが談笑。(写真)
- 今月NFLは軍人さんに感謝する月間なので、開幕戦とよく似たデザインの人文字。(写真)
- パッカーズ史上、新人シーズンにキックオフとパントの両方でリターンTDを決めたのはWRランドール・コブが初めて。新人でない選手の両リターンTDは1998年のWRローエル・プレストン以来13年ぶり。
- QBロジャースは今季9試合で複数TD成功。2007年ファーヴの8試合を抜いて球団記録となった。
- レーティング110超がシーズン9回は球団新記録。QBロジャースは昨季プレーオフを含め、過去20試合のうち17試合でレーティング110超を記録している。
2011年11月14日
契約最終年のTEジャーマイケル・フィンリーは今季レシービング378yds、ここ3試合でパスキャッチ8回77ydsと数字にはあまり伸びていないが 、本人は不満を漏らすことなくプレーを続けている。先日のインタビューを以下に抜粋で紹介。
Q. オフェンスに武器が多いことについて
「大事なのはね、このオフェンスでは、自分がボールをもらったときによいプレーをしなきゃいけない。次にいつチャンスが来るかわからないから。フィールドにはプレイメーカーがひしめいているのに、ボールは1つしかない。だから少ないチャンスを最大限に活かさないと」
Q. 自分はもっとやれると思っている選手たちにとってフラストレーションのたまる状況では?
「そう難しくもないよ。たくさんいるプレイメーカーたちが何とかしてくれるとわかっているから。ジェニングスがいてジョーンズがいてドライバーがいて、プレイメーカーだらけだ。苛立つ理由なんてないよ」
Q. パッカーズの練習について
「練習はすごくコンペティティブだ。落球するとみんなから言われるし、間違ったルートを走ればみんなから言われるし。そうした厳しい環境がみんな大好きだ。それが日曜や月曜の実戦につながっていく」
Q. アーロン・ロジャースから学ぶこと
「彼からは毎日なにかしら学んでいる。彼はこのチームにとって素晴らしいリーダーであり素晴らしい人間だ。いまはとんでもないプレーを続けてる。これ以上は望みようがないよね」
Q. スーパーボウル制覇に加われなかったことについて
「ビタースイート。自分のチームがスーパーボウルに勝ったのだから最高だよ。このリーグではそこまで行くのがものすごく大変だし。僕はスーパーボウルでプレーするのがずっと夢だったから、今はまたそこへ行くために必死で頑張ってる」
Q. シーズン無敗の可能性について
「僕らは1試合1試合と考えている。いまはヴァイキングスのことだけ、彼らに勝つために細部まですべて研究してる。もし終盤まで行ってまだ全勝ならばその話もするだろうけどね」
2011年11月13日
- 欠場はLTクリフトン(ハムストリング)、DEニール(ヒザ)、OLBゾンボ(ハムストリング)の3人で、あとは出場可能となっている。
- DEマイク・ニール(ヒザ)は木・金(フルパッド)と個人ドリルだけだったが、土曜は初めて11on11にも参加。 今週の欠場はすでに決定しているものの、本人は順調なスタートを喜んでいる。 「少しずつ慣れさせようということなんだ。今週いっぱいは個人ドリルだけだと思ってたんだけどね。練習翌日の状態がよかったので、チーム・ドリルに数回入れてみよう、ということになった。これで問題なければ、さらに増やしていく」
- DEニールは前日のフルパッド練習で少しかばう様子があった、と証言する記者もいて、戦列復帰まではまだ時間がかかると見る向きも多い。 「順調に進んでいる。今日は彼とDr.マッケンジーと3人で話し合う機会があったが、ドクターはここまでの進展にとても満足していた。今週の目標をすべてクリアし、今日はチーム・ドリルにまで参加できたことに意を強くしている。来週はさらに前進できるかどうか見ることになる。復帰へのスケジュールどおりだ」とマッカーシーHC。
- 木曜に休んだOLBクレイ・マシューズ(ヒザ)は金曜から復帰している。
- ヴァイキングスではRGアンソニー・ヘレーラ(ヒザ)とCBクリス・クック(不祥事)の欠場が決定。CBアントワン・ウィンフィールド(首)は復帰が確実になっている。
- LTマーシャル・ニューハウスは前回の対戦でDEジャレッド・アレンに2サックを許したが、今度はもっとよくなるとジェームズ・キャンペンOLコーチ。 「今回は技術的にもっとしっかりやるだろう。あのようなエリート選手とやる時にはそうでなければいけないが、一度対戦して相手をより理解していることは助けになる。ジャレッド・アレンのような選手のことを1試合のうちにすべてつかみきれるものじゃないから」
- このところRBジェームズ・スタークスの判断がよくなっていることについてジョー・フィルビンOC。 「先日も思い切りがよかったし、経験を積んで徐々によくなってきたと思う。ラインの働きが彼のリードを助けるという面もある。ラインが相手選手をしっかり動かせればRBにも絵がはっきり見えやすい。だから両者のプレーが合わさってのことだ」
- 前回RBエイドリアン・ピーターソンに24回175yds(平均7.3)を許したが、そのうち54yds、25yds、29ydsとロングゲイン3回が108ydsを占めている。それを除くと21回67yds(平均3.2)。 「3回で大部分を稼がれた。僕らはラン守備の力を常に出し切って、ビッグプレーを抑え込まなきゃいけない。ああいったビッグプレーをなくせれば、彼に対して成功を収めた日だったと言えるだろう」とOLBクレイ・マシューズ。
- 2008年以来パッカーズディフェンスのインターセプトはNFLダントツ1位の92回。2位はレイヴンズの75回。
- これからコンディションが悪くなっていくことについてKメイソン・クロスビー。 「とくに心配はしてない。サンディエゴでもかなり雨が降って足場が滑りやすかった。序盤は滑ったりもしたけど、適切なクリーツを見つけてからは問題なかった。自分を信頼してるから、楽に蹴れている。でもこれからは寒さへの気構えを作っていかないとね」
- 一昨年まで反則の多さでリーグ最多を争っていたパッカーズだが、昨季から急減し、回数・ヤードとも3位へと躍進した。今季もヤード(315)でNFL最少、回数(43)も3位につけている。(内訳はオフェンス26、ディフェンス12、スペシャルチーム5)
- スペシャルチームの反則が大きく減ったのは、リターンゲームの向上が大きい。一昨年の前半8試合で反則が18回、うち11回がホールディング。今季は反則5回のうちホールディングはわずか1回だ。昨年のキャンプからスペシャルチームのブロッキングドリルを取り入れるなど、マッカーシーHCとスローカムSTコーチが力を合わせて取り組んできたことが奏功している。
- ディフェンスも反則が減っている。一昨年前半が22回、昨季前半が19回、今季前半はわずか12回。最多はCBウッドソンの5回で、彼以外のDBはゼロ。DL陣もゼロで、あとはLB陣に集中している。
- オフェンスの反則は26回と全体の6割を占め、過去2年間のシーズン前半と比べて少し増えている。うち15回がフォルススタートで、LGラングの6回が最多。
- 今季はCBウッドソンとILBホーク(誤審に見える)がアンネセサリーラフネスを取られているが、オフェンスでは2009年第9週のTEヘイヴナー以来一度もない。 「これはウチのオフェンス・システムの副産物だと思う。我々の教え方や、彼らに求めるプレーのね」とジョー・フィルビンOC。
- 各メディアが私的に選ぶミッドシーズンのコーチ・オブ・ザ・イヤーでは、49ersのジム・ハーボウHCが圧倒的。じっさい同賞は最優秀コーチというよりも勝ち星を大きく伸ばしたコーチが獲得することが多く、マイク・マッカーシーHCは今年も難しそうだ。ヴィンス・ロンバルディさえ7勝5敗の初年度(前年が1勝10敗だった)しか受賞したことがなく、マイク・ホルムグレンは一度もない。マッカーシーHCの通算勝率.642は現役4位。(50試合以上のコーチのうち)
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Thur |
Fri |
Sat |
Status |
Notes |
Chad Clifton |
OT |
Hamstring |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Mike Neal |
DE |
Knee |
△ |
△ |
△ |
Out |
欠場 |
Frank Zombo |
LB |
Knee |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
△ |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Clay Matthews |
LB |
Quadricep |
× |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Morgan Burnett |
S |
Hand |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Minnesota Vikings Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Thur |
Fri |
Sat |
Status |
Anthony Herrera |
OG |
Knee |
× |
Out |
Out |
Out |
Chris Cook |
CB |
Not Inj. |
× |
Out |
Out |
Out |
Phil Loadholt |
OT |
Illness |
- |
○ |
○ |
Probable |
Antoine Winfield |
CB |
Neck |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
ー |
: |
Not Listed |
2011年11月11日
- 予告されていたとおり、DEマイク・ニール(ヒザ)が約9週間ぶりに練習に復帰。個人ドリルだけの慎重なスタートだったようだ。やはりMIN戦には使わないだろう。
- 休んだのはLTクリフトン(ハムストリング)、OLBマシューズ(ヒザ)、OLBゾンボ(ハムストリング)の3人。
- OLBクレイ・マシューズ本人は「出場に問題はない」と語っているものの、先週までの「太もも」から「ヒザ」に変更されたのが多少気になる。SD戦終盤には、(プレーは休まなかったが)明らかに足をひきずる場面があった。
- 欠場者の多かった第7週と違い、バイウィーク明けのヴァイキングスは非常にケガ人が少ない。首のケガで4試合欠場したCBアントワン・ウィンフィールドも復帰の見通し。不祥事のCBクリス・クックは球団からの出場停止処分が解けたものの、引き続き欠場させる予定。
- 8戦全勝のディフェンディングチャンピオンといってもメディアはかなり静かだ。この日取材に来ているのも地元メディアのいつもの面々で、あとは全米規模の雑誌から1人来ているだけ。NFLコラムニストも全米テレビ局もなし。 「以前ととくに変わりはないよ。もっと注目度があるべきだとは思うけど、この球団の誰もそんなこと気にしていない。リングの数でNo.1になることに集中してる」とTEジャーマイケル・フィンリー。
- 問題発言をしてくれる喋りたがりの選手がほとんどいないないことも、メディアの注目が小さい理由だろう。 「僕らはこういうのが気に入ってる。あまり目立たずにいるのがね。僕らはスモール・タウンのチームだ。毎週弁当箱を持って仕事に出かけていく。8勝0敗だからといって、すべてのTV番組やスポーツ番組に出たいなんて思ってない」とWRグレッグ・ジェニングス。
- 今季からスターターに昇格したLG T.J.ラングについてマッカーシーHC。 「非常によいプレーをしている。厳しいことを言えば、ややアップダウンが激しすぎる。失敗はどれも反省材料として活かしていける。プレ・スナップの反則(フォルススタートはチーム最多の6回)が多すぎるが、彼はよいフットボール選手だし、大きく成長していくだろう」
- レシーバーたちの働きについてQBアーロン・ロジャース。 「みな必ずボールが来るつもりで走ってくれるのがありがたい。このオフェンスでは、相手ディフェンスの方針によって毎週違った選手にボールが行くこともある。来るパスの数に限りがあるのに、何ももめ事が起きていないのが嬉しいね。彼らは僕のやり方を分かっている。(決め打ちで投げるのでなく)プログレッションをこなした上でオープンな選手を見つけるから。多くの選手が機会を最大限活かしていると思うし、それぞれが望むようなシーズンになればと僕も願ってる」
- カバレッジでのミスコミュニケーション連発、というと2008年シーズン(ボブ・サンダース前DCの最終年)を思い出してしまう。 「あの年とはまったく違うよ。あのときはむしろ断絶に近かった。選手たちがシステムをあまり信じていないことが肌で感じられた。今の課題は、全員がすべてのシリンダーを動かすことだ。アップダウンが続いていて、噛み合っているときとそうじゃないときがある。何とかすべての歯車が噛み合う方法を見つける必要がある」とILBデズモンド・ビショップ。
- SD戦での大きなカバレッジミスは、セーフティの責任がもっとも大きいようだ。
- 第1Q末、SD陣43ydsでの3rdダウン1で、ランフェイクにSSペプラーが飛びついてしまい、CBトラモン・ウィリアムズと1on1のWRヴィンセント・ジャクソンに38ydsパス成功。「僕らは予測してたし、ロングに気をつけろと声にも出してた。でもそのとおりに実行できなかった」とCBウィリアムズ。開幕週NO戦でもFSコリンズが同じミスをして31ydsTDパスを許している。ただこうした失敗はアグレッシブなランサポートと紙一重で、完全に防げるものではないが。
- 第4Q残り7分半、GB陣05ydsでの2ndダウン。チャージャーズは右にバンチで3WRを出し、一番奥のWRジャクソンがオープンになってやすやすとタッチダウン。一見CBウィリアムズのミスに見えるが、実際は(第1QのINTと同じく)彼は浅いエリアの担当で、ディープはSSペプラーの役目だった。 「これは何もグレー・エリアはない。あそこには誰かがいなきゃいけなかった」とCBウィリアムズ。SSペプラーを名指しすることは避けている。
- 第4Q残り6分半、GB陣29での1stダウン10。こちらはいわゆるクォーターズ・カバレッジで、CBウィリアムズが左端の4分の1を、FSバーネットがその内側の4分の1を守るはず。途中まではちゃんとできていたが、最後のところで混乱が生じた。CBウィリアムズは手前側を斜めに走ってきたTEゲイツに切り替えたが、FSバーネットもそのままTEゲイツについてきてしまい、奥のWRジャクソンがワイドオープンに。
- 現在14連勝中のパッカーズだが、過去最長はペイトリオッツ(2003-04)の21連勝。その他、これまで14連勝以上を挙げたチームのリストはこちらの記事のとおり。
- この14連勝のうち第4Qにリードを許したゲームは1つもなく、唯一昨季最終週CHI戦だけは第4Qに同点になったことがある。14連続逃げ切り勝ちはNFL史上最長で、これまでの最長は1942-43年にレッドスキンズが記録した13連続。3位は2005年コルツの11試合連続。
- パッカーズのディフェンスについて、勇気づけられるスタッツもある。14連勝中、第4Q途中で1スコア差のリードだったゲームは以下の9試合。そのすべてで(計16シリーズ)、ディフェンスは得点を許さず持ちこたえている。今季だけでも5試合7シリーズ、最近の4試合はすべてロードゲームだった。
Packers' Clutch Defense |
Game |
|
Opponent |
Drives |
Results |
Score |
2010 W16 |
|
Chicago |
3 |
3 & out, punt, INT |
10-3 |
Wildcard |
@ |
Philadelphia |
1 |
INT |
21-16 |
NFCCG |
@ |
Chicago |
3 |
3 & out, INT (TD), INT |
21-14 |
Super Bowl |
|
Pittsburgh |
2 |
Fumble, turnover on downs |
31-25 |
2011 W01 |
|
New Orleans |
1 |
Goal line stand w/0:00 left |
42-34 |
2011 W02 |
@ |
Carolina |
1 |
Turnover on downs |
30-23 |
2011 W05 |
@ |
Atlanta |
2 |
3 & out, INT |
25-14 |
2011 W07 |
@ |
Minnesota |
1 |
Punt |
33-27 |
2011 W09 |
@ |
San Diego |
2 |
Punt, INT |
45-38 |
- TEアンドリュー・クウォレスの母校ペン州立大で巨大スキャンダルが進行している。ジェリー・サンダスキー元DCが少年たちへの性的虐待を繰り返し、それを知ったヘッドコーチたちが通報せず隠ぺいしていたという事件。名将ジョー・パターノHC(在任46年目)と学長がすでに解任されている。事件についてTEクウォレスは以下のようにしっかりしたコメントを残し、記者たちを感心させている。
- 「世間の多くがジョーやジェリーのことばかり話し、犠牲者のことを忘れてる。僕自身も息子がいるから、同大OBといっても、親の視点から見てるんだ。本当に残念な事件だ。被害者の少年たちはもう大人になってるけど、一生それを抱えて生きていかなきゃいけない。悲しい状況だよ。伝説の人物がこうして去るのも本当に残念だ」
- 「彼ら(パターノHCたち)に同情するのはちょっと難しいね。情報がどんどん伝わってくると。すごく心を動かされたのは、大陪審についての報道を読んだ時だ。犠牲者の少年たちのことが悲しくてならない。僕が在籍していた時に同じあの施設で起きていたなんて。サンダスキーへの(最初の)処分が軽かったことに腹が立つけど、いずれその時が来るだろう」
- ジェイソン・ウィード副社長が当面は休職することをパッカーズが発表した。「個人的問題に対処するため」としかマーフィ社長は説明していないが、Press-Gazette紙によると急病によるものらしい。株式発行やスタジアム拡張、スタジアム周辺の再開発計画など、彼の活躍する大きなプロジェクトが目白押しだけに、過労もあったのだろうか。
- ウィード副社長は地元グリーンベイ出身の39歳。ウィスコンシン大、マーケット大ロースクールを経てグリーンベイの弁護士事務所で働いたあと、2000年にパッカーズに加わり、法律顧問を経て2007年に副社長に昇格。親しみやすい人柄で、将来の社長候補と目されていた。
- 4月から10月末までのNFLShop.comでのグッズ売り上げはパッカーズが1位。ジャージ売り上げはQBロジャースが1位、OLBマシューズも4位につけている。
2011年11月10日
前半8試合を終えたところでチームスタッツのまとめ。2010年・2009年・2008年のスタッツも参照のこと。消化試合数が1つ多いチームもあるので、TD数など実数については参考程度に。
オフェンス |
Total |
得点 |
ラン |
ランavg |
ランTD |
Fum |
FumLos |
パス |
パス% |
パスavg |
パスTD |
INT |
Rate |
サック |
3rd% |
Red |
TOP |
416.4 |
34.4 |
104.4 |
4.0 |
5回 |
5回 |
4回 |
312.0 |
72.2% |
9.8 |
24回 |
4回 |
127.1 |
20回 |
50.0% |
59.4% |
31:54 |
4位 |
1位 |
20位 |
20位 |
17位T |
3位T |
11位T |
3位 |
1位 |
1位 |
1位 |
2位T |
1位 |
21位 |
4位 |
8位 |
6位 |
トータルオフェンス4位、得点1位と申し分ない成績。1試合あたりのヤーデージが昨季より58ydsアップ、得点が8.2点アップ、1プレーあたりのゲインも昨季の5.7yds(6位)から6.7yds(1位)へと伸びている。今季の向上分はほとんどパス攻撃のおかげと言っていい。総TD数も昨季46回(8位タイ)だったのが今季すでに33回(1位タイ)と破壊力が増している。
ラン攻撃の向上はわずかだが、RB陣だけのラン1回平均を計算してみると、昨季の3.53ydsから今季は4.22ydsとかなり良くなっている。今季はQBロジャース(5.6yds→3.4yds)がスクランブルで昨季ほど走れていないうえ、勝利決定後のニーダウン(9回-9yds)もカウントされるため、表面上の数字が悪くなる。敵陣ゴール前でもパスで攻め切ってしまうのでランTD数は伸びないが、ラン攻撃の質そのものは一昨年並みに回復したと言えそう。
パス攻撃は球団史上に残る絶好調で、昨季開幕時に思い描いたようなオフェンスができるようになった。QBロジャースの的確な読みと判断力と正確無比なパス、そしてレシーバー陣の充実により、相手がどんなディフェンスを仕掛けてきても手詰まりになっていない。開幕前は「LTクリフトンのケガだけは困る」と言われていたが、OLのアラを目立たせないのも一流QBの手腕。
唯一よくないのは被サックだが、必ずしもOLのパスプロが崩れたわけではなく、QBロジャースの持ち過ぎによるものが多い。無理投げしないこととセットになっているので、ある程度は仕方がない。被サック後の3rdダウンロングをちゃんと成功させられるところが立派。
ターンオーバー |
反則 |
Takeaways |
Giveaways |
DIFF |
回数 |
ヤード |
Total |
Int |
FumRec |
Total |
Int |
FumLos |
|
|
|
19 |
16回 |
3回 |
8回 |
4回 |
4回 |
+11 |
43回 |
315yd |
2位T |
1位 |
24位T |
4位T |
2位T |
11位T |
3位 |
4位 |
1位 |
ターンオーバーレシオは今年も非常によく、8連勝を支えている。パス守備がインターセプトを量産し、ファンブルリカバーが少なく、オフェンスの被インターセプトとファンブルロストが少ない、という傾向はここ数年ずっと続いている。
QBロジャースの被インターセプトが少ないのはさんざん報道されているとおり。4INT(うち1つはQBフリン)のうち3つはWRが弾いたもので、明らかなQBの判断ミスはベアーズのMLBアーラカーにやられたものだけだ。判断がよく、コントロールがいいので、「あわやインターセプト」という場面さえ今年は少ない。
RB陣のボールセキュリティがしっかりしているので、ファンブルロストは今年も少ない。WRコブがパントリターンで2つロストしたのが半分を占め、ランプレーでのファンブルロストはRBスタークスとRBグラントがわずか1回ずつ。QBロジャースが20サックを浴びながらファンブルわずか1回、ロストゼロという点は特筆に値する。(ファンブル4回以上のQBは18人)
ディフェンスはNFL最多の16インターセプトで不振を補っている。FSコリンズが戦線離脱したが、代役のFSバーネットとSSペプラーが合わせて7INT。昨季はLB陣も計6INTを挙げたが、なぜか今年のINTはすべてDB陣によるもの。
反則は一昨年まで毎年NFL最多を争っていたが、昨年(少ない方から)3位へと躍進し、今年もそれをキープしている。OLによるフォルススタートやホールディングが多くを占めていて、ディフェンスのオフサイド系やスペシャルチームのブロッキングの反則が少ない。アンネセサリーラフネスなどパーソナルファウルも少なく、規律の高さを示している。
ディフェンス |
Total |
失点 |
ラン |
ラン(1回) |
ランTD |
Fum |
FumRec |
パス |
パス% |
パスavg |
パスTD |
INT |
Rating |
サック |
3rd% |
Red |
399.6 |
22.4 |
100.0 |
4.6 |
4回 |
10回 |
3回 |
299.6 |
59.2% |
7.9 |
16回 |
16回 |
80.3 |
19回 |
43.6% |
50.0% |
30位 |
17位 |
8位 |
22位T |
5位T |
14位T |
24位T |
31位 |
11位 |
24位T |
30位 |
1位 |
10位 |
17位 |
27位 |
15位 |
トータルディフェンスは5位から30位へ、1試合あたり90ydsもダウン。後述のようにパス守備の悪化が著しい。ヤーデージのわりに失点は悪化していないが、それはインターセプトでしのぐ場面が多いことや、オフェンスがターンオーバーを犯さないおかげだろう。ただ後半途中で大量リードを奪うゲームが多く、相手が無理やりパスで攻めてくる(こちらは少々のヤーデージなら許す)ために数字が悪化しやすい面はある。
パス守備の悪化は目を覆うばかりで、すでに昨季全体と同じ16TDを許している。20yds以上のパスは昨季全体で44回(10位タイ)だったのが、今季はすでに38回(29位タイ)。パス1回あたりのゲイン(5位タイ→24位タイ)も大幅に悪化している。頑張っているのはインターセプト(1位)だけで、それができなければ即失点。その結果、1試合あたりの相手パント回数は昨季の4.8回から今季は3.6回(31位)になっている。3rdダウン成功率も43.6%(27位)へと大幅悪化。
パスラッシュ不振はサック数(2位タイ→17位)を見れば明らか。昨季は47サックのうち、通常のパスラッシャーであるDL陣/OLB陣のサックが39.5回を占め、ILB陣/DB陣によるサックは7.5回だった。今季は19サックのうち、DL陣/OLB陣のサックが10回、ILB陣/DB陣によるサックが9回。つまり、ブリッツに頼らなければサックを奪いにくい。ロングパスがよく通るのはDB陣のカバレッジミスとパスラッシュ不振の相乗効果によるのだろう。
ラン守備はほぼ昨年並で、けっしてよくはない。1試合あたりのヤードが少なくなったのは、大量リードされた相手が後半にランをコールできなくないだけ。ファンブルリカバーが少ないのも昨年までと同じ傾向。リカバー数は運不運にもよるが、ブラインドサイドからのサックが少ないことも影響していそうだ。
スペシャルチーム |
Kickoff |
Punt |
Kickoff Ret. |
Punt Ret. |
Field Goals |
Avg. |
TB |
TB率 |
Coverage |
Avg. |
In20 |
TB |
Coverage |
Net |
Avg. |
Long |
Avg. |
Long |
成功率 |
回数 |
65.7 |
29回 |
52.7% |
25.3 |
44.5 |
7回 |
2回 |
17.5 |
34.2 |
26.1 |
108 |
8.3 |
43 |
100% |
15回 |
12位 |
4位 |
10位 |
24位 |
19位 |
30位 |
10位T |
32位 |
31位 |
6位 |
1位 |
21位 |
10位 |
1位T |
12位T |
スペシャルチームは全体としてみれば向上したと言える。FG成功率とキックオフとキックオフリターンがよくなり、パントカバレッジの不振を上回っている。ここまでの8試合、フィールドポジション争いは6勝1敗1分け。昨季まで頻繁にあった、「得点直後にビッグリターンを喰らって即ピンチ」という場面がほとんどなくなり、安定感あるゲーム運びができるようになった。
キックオフ位置の変更でビッグリターンの脅威が小さくなり、最も恩恵を受けているのはパッカーズかもしれない。昨季Kクロスビーは滞空時間重視のキックオフを求められたが、今年は飛距離優先のタッチバック狙いが可能になり、すでにタッチバック29回(昨季はわずか4回)。オフェンスが得点する回数が多いだけに、直後の相手オフェンスが敵陣深くから始まるのは大きい。
Kメイソン・クロスビーはフィールドゴール成功率100%と絶好調で、ほとんどが両アップライトの真ん中近くを通っている。50yds超は2本ともドームでのものだが、飛距離はまだ余裕があった。後半8試合のうち5試合が(天候の厳しくなる)ホームゲームなので、このまま100%をキープするのはなかなか難しい。それでもKクロスビーにとってベストシーズンになるのは間違いなさそう。
ひどいのはパントカバレッジで、NFL最下位の17.5ydsと低迷している。カバーチームのミスばかりではなく、シーズン序盤にPティム・マステイは滞空時間の短いパントが多かったことも響いている(開幕戦のRBスプロールズの一発TDを除けば12.9yds)。ただ好調オフェンスのおかげでパント回数(少ない方から3番目)そのものが少ないため、パントリターン合計227ydsは22位とダメージはさほど大きくない。
長年人材不足に悩まされてきたリターナーだが、2巡指名WRランドール・コブの入団で一気に解消。開幕戦の108ydsリターンTDの他にも、彼らしい思い切りのいいプレーが随所に見られる。パントのキャッチングでマフが2回(どちらもロスト)あったのは大きな減点材料だが、本来キャッチングは非常に上手いので、経験を積んで判断力を磨いていけば問題ないのではないか。無駄なダンスをせず縦に突っ込むところがいい。
2011年11月 9日
次週がマンデーナイトゲームであるため、今週のパッカーズは(いつもの火曜休日ではなく)水曜を休みとし、練習は木・金・土と行うことになった。
- ハムストリングを負傷したOLBフランク・ゾンボについてマッカーシーHC。 「重いものではないが、今週は欠場することになるだろう」
- ついにDEマイク・ニール(ヒザ)に復帰許可が下りた。木曜から練習参加の予定、とマッカーシーHC。
- 深刻なパスラッシュ不振に苦しむだけにDEニールに期待が集まるのは当然だが、即実戦は現実的でない。 「いつだって、実際に練習に参加して準備のできている選手を頼るしかない。我々が扱うのは現実であり、出場可能な選手でやっていくのが現実だ。だから次のステップはマイクを練習に参加させて状態を確かめることで、実戦復帰の日程はそれからだ」とケイパースDC。
- QBロジャースのスクランブルが多かったことについてマッカーシーHC。 「彼が走ることはまったく問題ない。昨日のようにフィールドがオープンであればね。彼のディフェンス把握の結果であり、相手のパスカバレッジの弱みを突いただけだ」
- 8試合を終えてQBロジャースはパス2619yds・24TDを投げている。シーズン前半8試合で2600yds・24TDを達成したQBはNFL史上初めて。
- パスカバレッジの問題についてマッカーシーHC。 「レシーバーのダブル・ムーヴへの対応が大きな問題だとは思わない。パスカバレッジの崩壊はコミュニケーションの問題といっていい」 「コミュニケーションの問題に関して、FSニック・コリンズ不在の影響ははかりしれない」
- 「マシューズをもっとクリエイティブに使うべき」とのCBウッドソン発言についてドム・ケイパースDC。 「我々はできうるかぎりクリエイティブにクレイを使う努力をしていると思う。リーグを見渡しても、クレイほど動き回っている選手は多くないはずだ。昨日の彼はよいプレーをしていた」
- オンサイドキックを確保できなかったのはWRジョーディ・ネルソンよりもTEライアン・テイラーの責任、とショーン・スローカムSTコーチ。 「TEテイラーは(本来の役割どおり)ブロックに行くべきだった。そうしていればジョーディはボールをクリアに見られて、バウンドに反応できていたはずだ。そうならなかった瞬間、アウトオブバウンズに出そうとしたこと自体は頭脳的だったと思う。失敗は前にいた選手がボールを確保しようとしたことだ」
- クアルコム・スタジアムの雰囲気についてマッカーシーHC。 「いちばんすごかったのは我々のファンだ。入場トンネルで待っている時、まるで映画 『グラディエイター』 の一場面のようだったよ。トンネルの中で入場を待っていると、応援とブーイングが入り混じって聞こえてくる。我々が入場すると応援とブーイング、相手が入場した時も応援とブーイングだった。試合前からファンのインパクトは大きかった。ロードでこれだけのサポートをもらえるなんてね」
- 2週連続でプラクティス・スクワッド選手の入れ替え。先週契約したばかりのC/Gポール・フェナロリを解雇し、OTクリス・キャンベルと再契約した。OTキャンベルはイースタン・イリノイ大から昨年ドラフト外で入団し、シーズンのほとんどをプラクティス・スクワッドで過ごした。今夏はケガに苦しんでロースター争いに加われず、開幕前に解雇されていた。身長6フィート5(195cm)、体重328ポンド(164kg)。
- QBアーロン・ロジャースが第9週のNFCオフェンス部門のPlayer of the Week(週間MVP)に選ばれた。第1週NO戦、第4週DEN戦に続いて今季3回目、通算5回目の受賞。
- Pro Football Weekly誌のミッドシーズン・オールプロにQBロジャースとKクロスビーが選出。QBロジャースは満票だった。パッカーズのキッカーやパンターがこうした企画で(シーズン前半といえど)選ばれたのはPacker Zoneが2001年に始まって以来おそらく初めて。
- 新労使協定ではフランチャイズ・プレーヤーのサラリー算定方法が変わったことが明らかに。これまでは「そのポジションのサラリー上位5名の平均」だったのが、「そのポジションの過去5年間のサラリー上位5名の平均」となった。たとえばTEフィンリーが来春フランチャイズ指名された場合、旧制度下では$7.3ミリオンになるはずが、新制度では$5.4ミリオンから$5.6ミリオンになる、とNational Football Postのアンドリュー・ブラントは試算している。
- サラリー水準はずっと右肩上がりで推移しているので、この算定方法変更は球団側にとって有利。また、契約延長交渉で合意できなければフランチャイズ指名するぞという姿勢が、選手側にとってより大きな脅威になる。
- 地元両紙のチャージャーズ戦レビューから。
- Journal Sentinel紙の採点表はこちら。
- チャージャーズのグレッグ・マヌスキーDCは、両セーフティを深く下げつつ、両CBにはプレス・マン・カバレッジでアンダーニースを守らせていた。その結果、QBロジャースが7回53ydsも走る余地ができた。賢い判断による好プレーがあまりにも多い。
- WRネルソンへのロングボムは実飛距離53yds。パンプ・フェイクからのWRジョーンズへのTDパスも完璧だった。
- (全56スナップのうち)WR陣の出場スナップ数は、ジェニングス(50)、ジョーンズ(31)、ネルソン(29)、ドライバー(26)、コブ(6・今季最少)。 雨にもかかわらず、みなキャッチングが非常によかった。
- CBクエンティン・ジャマーのバンプ・カバレッジがよく、WRジェニングスとの勝負は引き分けか。第3Q末の21ydsは彼にとって最高のキャッチの1つ。第4Qの4ydsTDパスはCBジャマーがぴったりついているところへ、QBロジャースからのバックショルダー。たいへんな剛速球をヘルメットも使ってなんとか確保した。しかしCBジャマーは3rdダウンでのWRジェニングスへのパスを2回防いでいる。
- 規律のしっかりしたWRネルソンのプレーはQBロジャースも称賛するところ。必ずいるべき場所にいてキャッチしてくれる、と頼りにできる。
- 先発RBグラントの出場は今季最少の11スナップ。最初のTDシリーズで7スナップ出た後、第3Q末まで出番がなかった。RBスタークス(39スナップ)はグラントより大きく、速く、パワフル。第3週シカゴ戦で大不振(平均0.5yds)だったあとは非常にハードに走り続けている。疑問の残る判断(バックサイドにカットバックすべきでなかった)が2回ほど。
- FBクーンは3rdダウンバックとして6スナップ、フルバックとして18スナップに出場。しょっちゅう交替させられた昨季までと違って1人でやっているので、だんだんブロッキングがよくなっている。
- OLで最もよかったのはおそらくRTブラガ。アスレチックでスピードのあるOLBトラヴィス・ラボイにランでパスでも完勝。パンチで行くべきところを受け身になりすぎることが時々ある。CウェルズはNTギャレーにブルラッシュでサックを許したが、しだいによくなった。RGシットンはDTトミー・ハリスのスピンムーヴにサックを許したうえ、ランブロックでもペネトレートされて"Bad Run"に。バイウィーク明けでもヒザの状態はよくなさそう。LGラングはフォルススタートが今季すでに6回。LTニューハウスはMIN戦ほど悪くはなかったが、OLBバーンズへのプレーがソフトで、プレッシャー3回を許した。エッジでのパスプロでは、素早いフットワークで失敗を補うことが多い。
- (全69スナップのうち)DL陣の出場スナップ数は、DEラジ(66)、NTピケット(36)、DEウィン(29)、DEウィルソン(21)、NTグリーン(21)。球団のロースター表やデプスチャートでは依然としてピケットをDE、ラジをNTにリストしているが現実は逆。ベースの3-4隊形でノーズタックルに入ったのはピケットが19回、ラジが5回。
- 3-4のベース隊形でたいていストロングサイドDEに入るハワード・グリーンだが、昨季と違ってボールを見つけられていない。最近その2番手になったDEウィルソンは、DEウィンとともにプレッシャーはゼロだった。DEニールの復帰が重要なのはそのせいだ。
- OLBウォルデンは昨季最終週CHI戦で3サックを挙げて注目されたが、当時はラン守備が全然ダメだった。今回はおそらくパッカーズ移籍以来最高のゲームだろう。優秀なLTマクニール相手にキャリアハイのプレッシャー4.5回、パスディフレクトが1回。TEマクマイケルからホールディングの反則も引き出した。OLBゾンボとの交替起用を喜んでいなかったが、プレー内容は一人前のスターターのよう。OLBゾンボはハムストリング負傷前にミスタックル2回、守備範囲の狭さも露呈した。
- OLBマシューズはパスプレーの49%でダブルチームされたが、プレッシャー4.5回、うち3回がノックダウン。そのほかインサイドからのラッシュでブロッカーを引きつけて他をフリーにしたのが11回。カバレッジに下がったのが14回。7点差とされた終盤、彼は素晴らしいスピンムーヴで2人を抜いてインテンショナル・グラウンディングを引き出した。
- OLBマシューズのドロップバックが多かったのは、ILBビショップをブリッツ(今季最多の17回)させるため。1サックの他にもプレッシャー2回。ケイパースDCにとって、ILBホークのカバレッジの悪さを隠すのは頭の痛い問題。ILBホークのカバーの悪さのせいで、本来ラン・スタッファーとして活用すべきILBビショップをTEゲイツに付けざるをえなかった。ILBホークはスピードのないRBトルバートさえカバーできず、オプション・ルートで2回40ydsを許した。ラン守備でもアグレッシブさが足りず、3rdダウン1のランを止められなかった。
- 3つのインターセプトを除けば、DB陣はまったくの機能不全に陥り、よいプレーをしたと言える選手は1人もいない。CBのカバレッジがあまりに悪いので、ケイパースDCはCBトラモン・ウィリアムズとCBシールズをそれぞれ3回ずつブリッツさせたりもした。誰もRBトルバートをハードヒットに行く気がないかのようで、DB陣のミスタックルは3回。
- 第4QのWRヴィンセント・ジャクソンへの29ydsTDパスは、おそらくCBウィリアムズとFSバーネットの両方に責任がある。CBウッドソンはTEゲイツをカバーできず、手痛い反則も3回。
- パントのプロテクションは悪かったがPマステイはしっかり蹴り、2回平均54yds、ネット平均42.5yds、ハングタイム4.15秒。
2011年11月 8日
- マイク・マッカーシーHC。 「ネガティブな面に目をつぶるつもりはない。ただ我々は8勝0敗、それも事実だ。ロードで5勝0敗というのはとても大きいことで、我々はそれを喜んでいる。ディフェンスについて言えば、こちらはあまりにビッグプレーを数多く許しすぎた」
- QBアーロン・ロジャースのプレー内容についてマッカーシーHC。 「いうまでもなくアーロンには長所がたくさんあるが、とくに判断力の点では、私個人がかかわった中で明らかに最高のレベルにある。オフェンスを指揮し、相手ディフェンスの術中にはまらない。ディフェンスが攻めて来たら、うまくそこをかわす。ウチには彼に与える十分な戦力があり、彼も投げる場所については非常に規律正しい。あの判断の良さは今まさに最高のレベルにあると思う」
- いつもターンオーバー・バトルで勝てるのも、QBロジャースがインターセプトを犯さないことが大きい。両セーフティを深く下げてブリッツをあまり入れない相手ディフェンスに対し、我慢強く短めのパスを通し続けた。 「僕はただ相手チームに投げないだけ。好きじゃないんだ。INTになりそうなプレーさえなかったと思う。そしてそれは、レシーバーたちの質の高さや、僕らの準備の入念さによるところも大きい」
- WRドナルド・ドライバー。 「QBリヴァースの価値を低く見るわけじゃない。でも2人はまったく違うよ。彼はアーロンじゃない。アーロンこそ最高だ」
- DE B.J.ラジ。 「アーロンはMVPだと思う。極端なことは言いたくないけど、彼はフットボールの世界で長く語り継がれる存在になるはずだ。史上最高のエリートQBの1人として。彼はとにかくスペシャルだ。こんな選手がこちらにいて、負ける方が難しい」
- 今季のWRジョーディ・ネルソンはディープスレットでの活躍が多く、よくいる大型の白人ポゼッションレシーバーではない、ということを証明している。50yds以上のパスをキャッチしたのは早くも今季4回目。40yds以上のパスキャッチ4回はNFL3位タイ。レシービング570ydsはNFL17位に浮上し、1回平均19.7ydsはNFL4位となっている。
- WRネルソンの16ydsTDパスキャッチ(ビデオ)はかなり難易度の高いプレーだった。 「あれはフェード・ルートだった。アーロンはバック・ショルダーに投げ、ボールが低かったので倒れ込みながら捕ろうとした。捕った後は、相手に触れられる前にエンドゾーンに転がろうとした。足に触れられたような気もしたんだけど」
- 前半最後のシリーズは理想的に時間を使うことができた。残り5分40秒から始まり、3rdダウンコンバージョンを4回も成功させて74ydsのTDドライブに。わずか18秒しか残らず、チャージャーズはニーダウンで前半を終えるしかなかった。
- ディフェンス不振についてCBチャールズ・ウッドソン。
- 「ウチは今日フィールドで見せたより優秀だと僕は思ってる。問題は全員にある。全員の肩にかかってる。問題は修正可能か? もちろんだ。でもそれをフィールドで実践して見せなければ何にもならない。だから今日は腹立たしい」
- 「今は僕らがチームの弱点になってしまっている。ウチのオフェンスに今以上を求めることなんてできないよね。今は好きなようにボールを進めることができても、それが常にできるわけじゃないと覚悟しておかないと。いつかはディフェンスの方が頑張らなきゃいけない時が来る。それが現実だ。オフェンス側にあれだけの選手たちがいてくれるのは幸運だ。でも僕らもその重荷を一緒に担っていかなければ」
- もっとOLBクレイ・マシューズを活かす工夫すべき、と注目の発言。 「ディフェンス的には、試合の早いうちにもっとクリエイティブになるべきだと僕は思う。どんな方法であれ、クレイがQBに届くような方法を見つけなきゃいけない。彼のための戦術を組み立て、彼の得意な仕事をさせないと。毎回同じサイドに固定し、ラッシュするたびにダブルチームされてばかりいるわけにはいかないよ。だから彼が”Claymaker”(名前とプレイメイカーをかけたニックネーム)でいられる道を見つけないと」
- ウッドソン発言を記者から聞かされたOLBマシューズ自身は慎重なコメント。 「これはチームゲームだということを理解しなきゃ。11のピースがあって、その全員がスキームにフィットしなきゃいけない。もっと自由にパスラッシュしたいときがあるかと言われれば、もちろんある。でも、そういうものじゃないんだ。僕らはもっとQBにプレッシャーをかけなきゃいけなくて、その責任は僕にも、他のOLBたちにも、インテリア・ラインマンたちにある。僕らはもっといい仕事をしなきゃいけないだけだ」
- SSチャーリー・ペプラー。 「勝利は楽しまなきゃいけない。でもフィルム・ルームでは、負けたような気持になるかもね。あまりにヤードを許しすぎたし、馬鹿げたミスも実際多かった」
- SSペプラーはカリフォルニア在住の古い友人から予知夢のメールをもらっていたのだという。 「 『勝敗のかかった場面でお前がINTリターンTDを決める夢を見た』 というんだよ。だから2つ目のインターセプト(ビデオ)の時も、よしこれだ!と思って走り続けたんだ。もう少しで2つ目のタッチダウンだ!と。でもラインマンに追い詰められ、もうカットバックを狙う気はなかったんで、素直にアウトオブバウンズへ押し出された」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「勝ちさえすればヤーデージなど関係ないけど、僕らは自分たちのディフェンスに誇りを持ってる。試合には勝っても、負けたような顔をして歩き回ってる選手がディフェンスには多いよ。これからも話し合って問題を修正していく。僕らはお互いを責めるようなことはしない。1つにまとまって優勝を目指していくんだ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は、CBトラモン・ウィリアムズのINTリターンTD(ビデオ)を取り上げている。3rdダウン4、相手は1バックの3WR隊形でこちらは当然ニッケル。右からCBシールズとILBビショップがブリッツするのを感じたQBリヴァースは、1stダウンライン上でクイック・アウトを走るWRクレイトンに速いタイミングのパス。CBウィリアムズは奥のWRヴィンセント・ジャクソンをマンカバーしていると見せかけ、じつはILBホークやOLBマシューズもドロップバックしてのゾーンカバレッジ。そのためWRジャクソンを見切ってパスコースに飛び込むことができた。FOXの放送でも解説ブライアン・ビリックが、ケイパースDCによる”Trap Coverage”だと絶賛。
- 今季はケガもあって本調子でないTEアントニオ・ゲイツだが、今回は8回96yds・1TDの大活躍。マッチアップしたILBビショップは第1QにパスをティップしてSSペプラーのインターセプトを生み、前半は1回9ydsに抑えることができた。しかし後半最初の3rdダウン16で19ydsキャッチを許し、シリーズ最後も11ydsTDパスを許した。その後ケイパースDCはゲイツのカバーをCBウッドソンに変えたが、結果はさほどよくならなかった。(しかも反則3回)
- TEゲイツ相手に苦しんだILBデズモンド・ビショップ。 「忍耐強いルート・ランナーだ。QBにちょっと余分な時間を与えると、彼が仕事をしてしまう。11ydsTDパスは(ビデオ)、僕がスクリメージでジャムをしてついていき、ある程度アップフィールドに来たらセーフティに受け渡すカバレッジだった。でもちょうどその境目のグレー・エリアの部分で僕が失敗した」
- チャージャーズは20yds以上のロングゲインが、23、23、38、27、20、31、29ydsと7回もあった。そのほかに19ydsも2回。
- ディフェンスがトータル400yds以上を許したゲームは早くも今季5回目。崩壊気味だがなんとかインターセプトで帳尻を合わせる、というパターンが続いている。ここ3試合でインターセプトが8回、許したパスTDが6回。
- 今回、3つのインターセプトはすべて5人以上のラッシュのときに起きた。4TDパスはすべて4人(または3人)ラッシュのときだった。
- チャージャーズのQBフィリップ・リヴァースは複数INTゲームが今季6回目。しかし1試合3INTはこれがキャリア初とのこと。2008年から昨季までの3年間合計でのQBレーティング1位は彼だった。
- ヒザ捻挫からの復帰戦でまたも負傷してしまったOLBフランク・ゾンボ。 「いったいどうなってるのか・・・。苛立たしいよ。体調はよかったんだ。クロッシング・ルートのレシーバーを追っている時に起きてしまった。これまでハムストリングをやったことがないから、ケガの程度は分からない」
- オンサイドキックを捕り損ねた(ビデオ)ことについてWRジョーディ・ネルソン。 「ボールが(相手にとって)いい跳ね方をしたんだ。僕は姿勢を低く保ってたんだけど、僕のところにくる寸前に高く跳ねた。あまりに一瞬のことだったんで(キャッチする余裕がなく)、アウトオブバウンズに出すか自分でリカバーしようとした。むこうもいいプレーをした」
- この日最大のハードヒットはスペシャルチームのTEライアン・テイラーかもしれない。第1Q、相手キックオフリターナーのWRリチャード・グッドマンを強烈にヒットし、17yds地点でストップ。両者脳震盪が心配になるほどのプレーだった。
- ハムストリング部分断裂から復帰を目指すLTチャド・クリフトンはここ2戦の遠征にも帯同している。 「感じはいいよ。今季中の復帰? 僕の気持ちの中ではイエスだ。僕が今季終了だとは(メディカルスタッフも含め)誰も思ってない。リハビリは順調に進んでる。バイウィーク前と比べたら雲泥の差だし、そのことに勇気づけられてる」
- パッカーズは今季アウェー5戦のうち4戦で先制TDを許している。うち3回はコイントスに勝ってわざわざ後攻を選んだものだけに、マッカーシーHCの判断に疑問を投げかける向きも。
- コイントスに勝って先攻を選ばなかったことについてマッカーシーHC。 「我々が毎週金曜に話し合ってこうした事柄を決めるとき、たくさんの要素を考慮に入れる。先に主導権を奪いたいのはたしかだが、こちらは敵地に乗り込んで、試合最初の盛り上がりを背に相手がプレーする、ということも意識してのことだ。他にもたくさんのことを考慮して決断しているが、はっきり言って詳しいことは話したくない」
- クアルコム・スタジアムの入場者数68908人はチャージャーズ史上3位の記録。現地にいたESPNのケヴィン・シーファート記者は、「パッカーズファンが控えめに見積もって2万5千人はいた。3万5千だと言われても私は信じただろう」と書いている。 「今日はまるでホームゲームだった。Pack Nationはここカリフォルニアで素晴らしいサポートを示してくれた。まったくクレイジーだった。まさにLambeau in the Westだった」とTEジャーマイケル・フィンリー。(写真)
- QBロジャースが故郷カリフォルニアでの公式戦に先発するのはこれが初めて。 「今日の観客は信じられないほどだった。僕らが最初にフィールドに出た時、(普通はブーイングだが)すごい盛り上がりだったからね。こちらが7点リードして終盤に入り、むこうのオフェンスはサイレント・カウントを使わなきゃいけなかった。僕らのファンのすごさを示してる」
- ILB A.J.ホーク。 「声援ははっきり聞こえてたよ。彼らは素晴らしかった。昨日ここへ着いた時からファンをたくさん見かけたしね。ウィスコンシンから来たのかカリフォルニアのパッカーズファンなのかはわからない。プレーしていて楽しい雰囲気だった。ファンは最後にすごくナーバスになったと思うけど」
2011年11月 7日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (8-0) |
21 |
7 |
3 |
14 |
45 |
Chargers (4-4) |
7 |
10 |
7 |
14 |
38 |
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気温12℃、冷たい雨の降るクアルコム・スタジアムには数多くのパッカーズファンがつめかけ、”Go Pack Go!”のチャントが頻繁に聞こえてくる。主力5人を欠く窮地のチャージャーズに対し、パッカーズオフェンスは気持ちよく得点を重ねたものの、ディフェンスが(3INTを除いて)いいところなく、今季最多の38失点を喫してヒヤヒヤの勝利となった。昨季からの連勝はこれで14に。
パッカーズディフェンスはいいところなく先制TDを許すが、すぐにTEフィンリーへのTDパスで追いつくと、2シリーズ連続でINTリターンTDを挙げてあっという間に21点差。ディフェンスは相変わらずの不振でパントを蹴らせることもできないが、好調オフェンスが得点を重ね、第4Qには連続TDパスを決めて再び21点差に。しかしそこからオンサイドキック成功をはさんでわずか4分の間に14得点を許し、残り6分半で7点差の終盤戦となった。オフェンスはランで時間を使い切ることができなかったが、最後はようやくインターセプトで反撃を止めることができた。
ケガはOLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)だけだったようだ。
第1Q
- SD陣20 : WRヴィンセント・ジャクソンへの23ydsパス、RBトルバートの9ydsラン、FBヘスターの3ydsランでGB陣へ。WRジャクソンへの10ydsパス、RBトルバートの8ydsラン、1ydラン、2ydsランでFG圏内に進み、最後はWRジャクソンへ23ydsFG成功。
- GB陣37 : TEフィンリーへの9ydsパス、フォルススタート、QBスクランブル9ydsで1stダウン。3rdダウン4からQBスクランブル11ydsでFG圏内へ。次の3rdダウン3はSDパスインターフェアでゴール前05ydsへ。TEフィンリーに5ydsTDパス成功。
- SD陣17 : RBトルバートの3ydsラン、パス失敗で3rdダウン7、ILBビショップの弾いたパスをSSペプラーがインターセプト、エンドゾーンまで走り切ってタッチダウン。
- SD陣20 : RBトルバートの3ydsラン、WRジャクソンへの12ydsパスで1stダウン。ラン2回で3rdダウン4、CBトラモン・ウィリアムズがインターセプトしてそのままタッチダウン。
- 好リターンでSD陣34 : ラン2回で3rdダウン1、WRジャクソンへの38ydsパスでレッドゾーンに進んで第2Qへ。
第2Q
- RBトルバートへのスクリーンパス11ydsでゴール前08ydsに進み、RBトルバートのドローで8ydsのタッチダウン。
- GB陣22 : RBスタークスの20ydsラン、サック2yds、SDホールディング、TEフィンリーへの11ydsパスでSD陣へ。3rdダウン2でサックされて4thダウン2、TEフィンリーへのパスは失敗に終わる。
- SD陣36 : ラン3yds、RBトルバートへの9ydsパスで1stダウン。3rdダウン8からパス落球もGBホールディングでGB陣へ。RBトルバートの5ydsラン、TEゲイツへの9ydsパスでFG圏内へ。フォルススタートなどで3rdダウン13、ロングパスは通らず。52ydsFG成功で4点差に。
- GB陣26 : サック4yds、WRドライバーへの10ydsパス、フォルススタートで3rdダウン9、QBスクランブル25ydsでSD陣へ。3rdダウンインチズはFBクーンの2ydsランで2ミニッツへ。WRドライバーへの8ydsパス、サック9ydsで3rdダウン11、WRジェニングスへの13ydsパス、RBスタークスへの9ydsパスでレッドゾーンへ。WRネルソンに16ydsTDパス成功。
- SD陣20 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- GB陣20 : RBスタークスの1ydラン、オフサイド、RBスタークスの6ydsランで1stダウン。WRネルソンへの9ydsパス、RBスタークスの2ydsランでさらに1stダウン。QBスクランブル1yd、TEフィンリーへの6ydsパス、13ydsパスでSD陣へ。RBスタークスのラン2回で3rdダウン2、WRネルソンへのパスは通らず。47ydsFG成功で14点差に。
- SD陣16 : SDホールディングのあと、RBトルバートへの27ydsパスで簡単に1stダウン。FBヘスター落球、SDオフサイド、サック1yd(OLBウォルデン)で3rdダウン16、TEゲイツへの19ydsパスで1stダウン。TEゲイツへの7ydsパス、RBトルバートの6ydsラン、WRブラウンへの15ydsパスでFG圏内へ。3rdダウン2からWRクレイトンへの5ydsパスでゴール前11ydsへ。最後もTEゲイツに11ydsTDパス成功。
- GB陣27 : QBスクランブル1yd、WRジェニングスへの21ydsパス、RBグラントの5ydsランでSD陣に進んで最終Qへ。
第4Q
- WRネルソンへの11ydsパス、RBグラントの6ydsラン、RBスタークスの8ydsランでFG圏内へ。WRジョーンズに21ydsTDパス成功。
- SD陣20 : RBトルバートの8ydsラン、サック9yds(ILBビショップ)、パス失敗で3&アウト。
- GB陣32 : いきなりWRネルソンに64ydsパスが通ってゴール前へ。TEフィンリーへのパス失敗のあと、WRジェニングスに4ydsTDパスが決まって21点差。
- SD陣20 : TEゲイツへの16ydsパス、WRブラウンへの20ydsパスでGB陣へ。RBトルバートの2ydsラン、TEゲイツへの6ydsパス、WRブラウンへの31ydsパスでゴール前05ydsへ。WRブラウンに5ydsTDパス成功。
- オンサイドキック成功でふたたびSD攻撃へ。
- SD陣45 : WRブラウンへの13ydsパス、RBトルバートへの13ydsパスのあと、WRジャクソンに29ydsTDパスが通って7点差に。
- GB陣09 : QBスクランブル2yds、WRジェニングスへの1ydパスで3rdダウン7、WRジェニングスへのパスは惜しくも通らず、この日初めてのパント。
- SD陣48 : 残り4分48秒。TEゲイツへの9ydsパス、RBトルバートの2ydsロス、パス失敗で4thダウン3、CBウッドソンのパスインターフェアで1stダウン。TEマクマイケルへの3ydsパス、インテンショナルグラウンディング、スクリーンパス不発で4thダウン17、今度はギャンブルせずナイスパント。
- GB陣04 : 残り2分59秒。RBスタークスの3ydsラン(SDタイムアウト#1)、5ydsラン(SDタイムアウト#2)、SDホールディングで1stダウン。RBスタークスの4ydsラン(SDタイムアウト#3)、4ydsランで2ミニッツ。3rdダウン2でランが止まってパント。
- SD陣31 : 残り1分05秒。パス失敗、TEゲイツへの19ydsパスでハーフライン。連続パス失敗、パスインターフェア9yds(CBウッドソン)でさらに1stダウン。パス失敗のあと、ロングパスをSSペプラーがインターセプトして76ydsリターン。
- ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Chargers |
Points |
45 |
38 |
Total Yards |
368yds |
460yds |
First Downs |
21回(ラン8・パス10・反則3) |
28回(ラン5・パス20・反則3) |
Rushing |
136yds (26回・平均5.2) |
85yds (21回・平均4.0) |
Passing |
247yds (21/26・4TD・0INT) |
385yds (26/46・4TD・3INT) |
Sacked |
4回15yds |
2回10yds |
3rd Down Efficiency |
6/10 (60%) |
5/11 (45%) |
|
|
|
Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
3回 (INT3/FUM0) |
|
|
|
Field Position |
自陣30yds |
自陣27yds |
Punt |
2回54.0yds(ネット42.5yds) |
2回49.0yds(ネット43.5yds) |
Kickoff Return |
6回平均22.8yds |
3回平均29.7yds |
Punt Return |
1回11yds |
2回平均11.5yds |
Field Goals |
1/1 |
1/1 |
|
|
|
Penalty |
5回33yds |
8回64yds |
Time of Possession |
29分45秒 |
30分15秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。ターンオーバーレシオ+3が大きな勝因だった。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはINT3つ。うち2つがTDとなり、ディフェンス全体の不振をかなり補った。
- 第2シリーズ、SSペプラーがインターセプトリターンTD。TEゲイツを完璧にカバーしていたILBビショップがパスを弾き、その後ろにいたSSペプラーの正面に。周りのブロッキングにも助けられ、SSペプラーは40yds走り切っってNFL初タッチダウン。(ビデオ)
- 第3シリーズ、CBトラモン・ウィリアムズがインターセプトし、そのままゆっくりと43yds走ってタッチダウン。WRクレイトンへのパスを完全に読んで飛び込んだ。CBウィリアムズは今季初インターセプト。(ビデオ)
- 第4Q末、WRジャクソンへのロングパスをSSペプラーがインターセプト。ダブルカバレッジしているところへ投げたQBの判断が悪かったうえ、かなりのアンダースローだった。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/26、247yds、4TD、0INTでレーティング145.8。今回もほぼ完璧な出来でチームを勝利に導いた。(ハイライト)
- 前半パス97ydsとヤーデージが伸びなかったのは、ディフェンスの2連続INTリターンTDでオフェンスの出番が来ず、前半わずか3シリーズだけだったため。
- 相手のカバレッジがいいのか、投げるところがなくスクランブルに出る場面が目立った。最長25ydsを含む7回53yds(ニーダウン除く)と、今季もっともよく走り回った。
- 8試合連続レーティング110超は(自己の持つ)NFL記録をさらに更新。
- チームラッシングは26回136yds(平均5.2)。
- QBを除くと18回84yds(4.7yds)。
- 先発RBライアン・グラントは8回52yds(平均5.1)。
- RBジェームズ・スタークスは13回66yds(平均5.1)。レシービングは1回9yds。MIN戦に続き、逃げ切りを狙う最後のシリーズでは彼が1人でキャリーした。
- 初出場のドラフト外ルーキー、RBブランドン・セインはスペシャルチームのみ。
- FBジョン・クーンはラン1回2yds、レシービング1回4yds。敵地でもクーーーーンの声がかかる。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは6回46yds、1TD。第4Qの4ydsTDパスは、相手と競り合いながらヘルメットも上手く使ってボールを確保。(ビデオ)
- WRジョーディ・ネルソンは5回105yds、1TDの稼ぎ頭。第2Q末の16ydsTDパスはバックショルダーの速いパスを地面ぎりぎりで確保し、そのまま地面を転がってエンドゾーンに入ったもの(ビデオ)。第4Qにもロングボムで64yds(ビデオ)。ややアンダースローだったのがラッキーだった。
- WRジェームズ・ジョーンズは唯一のキャッチが第4Q初めの21ydsTD。QBロジャースからの完璧なパスをオーバー・ザ・ショルダーできれいにキャッチした。(ビデオ)
- WRドナルド・ドライバーは2回18yds。新人WRランドール・コブはキャッチなし(機会もなし)。
- TEジャーマイケル・フィンリーは5回44yds。第1Qの5ydsTDは高さのミスマッチを狙ったパスで、オープンではなかったがさすがのキャッチ。(ビデオ)
- 今回もフィンリー以外のTEにはパスが飛んでこなかった。
- 先発OL陣は今回もLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは4回15yds。すべて第2Qに集中し、後半はゼロ。
- 最初の被サックはRGシットンがDTトミー・ハリスのスピンムーヴに抜かれたものだが、それ以外の3つはどれもQBの持ち過ぎ、またはカバレッジサックに見える。
- ランブロッキングは今回もまずまずよかった。最後の3rdダウン2を取れていれば申し分なかったが。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- OLBソートとOLBラティモアの新人コンビが両方ともアクティブ登録から外れるのは珍しい。
- 右OLBはシリーズごとにウォルデンとゾンボが交替で出ていた。
- チャージャーズは、エースRBライアン・マシューズ、2番手WRマルコム・フロイド、プロボウルLGクリス・ディールマン、DEルイス・カスティーヨ、プロボウルOLBショーン・フィリップスの主力5人が欠場している。
- あまりにパッカーズファンの声援が多いので、チャージャーズオフェンスはサイレントカウントを使った、とQBロジャースは証言。それが本当だとしたらすごい。
- パス守備はQBフィリップ・リヴァースを相手に26/46、385yds、4TD、3INTのレーティング85.9。
- コミュニケーションミスのせいなのか大きなカバレッジミスが目立ち、3つのインターセプト以外はまったくいいところのないディフェンスだった。
- パスラッシュは4メンでダメ、ブリッツを入れてもポケットを崩せず、QBはゆっくりとレシーバーがフリーになるのを待てた。
- パッカーズ守備のサックは2回10yds。OLBウォルデンのサックは、右サイドライン際に逃げて時間を稼いだつもりのQBを背後から倒したもの。第4QのILBビショップのサックは中央でなく左からのブリッツ。
- プロボウルTEアントニオ・ゲイツにILBビショップがつくことが多く、(最初のINTこそよかったが)スピードで置いていかれてばかりだった。かといってCBウッドソンがついても(後述のように)反則3回で1stダウンを与えてばかり。
- 最初の23ydsTDパス、第1Q末の38ydsパスはどちらもセーフティのミスによるもの。第4Qの2つのTDはCBトラモン・ウィリアムズのカバレッジミス。どちらも浅いエリアのパスと読んで奥のレシーバーをフリーにしてしまった。
- ラン守備は21回85yds(平均4.0)、1TD。
- 代役スターターのRBマイケル・トルバートはラン19回83yds・1TD、レシービングも4回59ydsと大活躍。重心が低く馬力もある彼を1人ではなかなか倒せず、2人目・3人目でようやく倒す場面が目立った。
- 点差が開いた後半はラッシング4回15ydsだけだったが、普通にやっていたら計130ydsぐらいは楽に走られていたはず。ただ、最長が9yds止まりだったのはいい。
- 反則は5回33ydsと少なめだが、そのうち3つがTEゲイツをカバーしたCBウッドソンの反則。どれも3rdダウンまたは4thダウンで、手痛い1stダウンを与えてしまった。チャージャーズの反則は8回64yds。
- 第1Q、LGラングがフォルススタート。
- 第2Q、CBウッドソンがTEゲイツに対してホールディング。
- 第2Q、Cウェルズがフォルススタート。相手のオフサイドを活かそうと早くスナップしようとし、静止せずにスナップしてしまった。
- 第4Q、CBウッドソンがパスインターフェア。TEゲイツが止まったところへ追突する形となり、ちょっと不運だった。
- 第4Q末、またもCBウッドソンがTEゲイツにパスインターフェア。こちらは明らかな反則だった。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが5回平均25.6yds。ゲーム終盤にはオンサイドキック警戒のためCBウッドソンがリターナーに入ったが、9ydsしかリターンできずオフェンスを苦しくした。
- パントリターンはWRランドール・コブが1回11ydsとまずまず。
- Pティム・マステイのパントは2回平均54.0yds、ネット平均42.5yds。第4Q終盤、自陣深くから55ydsと53ydsの大パントを蹴ってディフェンスを大いに助けた。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1回のみ、47ydsを成功。今季100%を続行中。雨で飛距離が出にくいが、キックオフ8回中5回をタッチバックに。42ydsリターンをされたときには彼が好タックルでタッチダウンを防いだ。
- カバレッジチームはパントカバレッジで2回平均11.5ydsを許したが、50yds超の大パントなのでこのぐらい仕方がないのでは。キックオフカバレッジは42ydsリターンを許したのがまずかった。
- 第4Q半ば、相手のオンサイドキックを押さえられなかったのが終盤の苦戦の要因に。ゴロがTEテイラーの股間を抜けた瞬間跳ね上がり、WRネルソンの顔の高さにボールが来てしまい反応できず、(アウトオブバウンズに出そうと?)前に叩く形になってしまった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 試合後の会見でマッカーシーHCから報告のあったケガ人はOLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)だけ。肩甲骨骨折が治ったらヒザを痛め、ヒザが治ったと思ったらハムストリング。
- アクティブ登録から外れたのは、LTクリフトン(ハムストリング)、G/Tドミンゲス、DEニール(ヒザ)、OLBソート、OLBラティモア、ILBフランソワ、CBハウス。
- 今週のチームキャプテンはRTブラガ、CBウィリアムズ、Pマステイ。(写真)
- マッカーシーHCはコイントスに勝って後攻を選んだ。昨季はこれがよかったが、ディフェンスの悪い今季はあまりよい結果に結びつかず、先制のチャンスを与えるだけになっている。
- この14連勝はすべて(第4Qにリードされていない)逃げ切り勝ち。14連続逃げ切り勝利はNFL記録とのこと。14連勝じたいはNFL史上8番目の長さ。
2011年11月 6日
今季FG成功率100%のKメイソン・クロスビーは、息子(1歳)が生まれて精神的に安定したことを好調の理由に挙げている。 「仕事と家庭を切り離せるようになった。家に帰って息子や妻と一緒に過ごしているときは、そちらに完全に没頭する。仕事に来たときは気持ちを切り替えてフットボールに集中する。そうやって切り離すことで気持ちが自由になっている。以前はそうじゃなく、落ち込んだ気持ちをひきずってしまうことが時々あった」
「フットボールのことばかり考えてしまうことってあるからね。好調や不調に気持ちが左右されてしまう。でも今は仕事と家庭を分けることが容易にできている。ここに来たら気持ちを研ぎ澄まし、すべてフットボールに集中する。家に帰ったら、大事な家族との時を楽しむ。『フットボールがすべて』というのではなくね」
「以前は最終スタッツを気にして、先を見すぎるようなところもあった。それをやると自分自身を縛ることになってしまう。今は1つ1つのキックを切り離すようにしてる。成功しようと、失敗しようと、何が起ころうと、次に蹴るときがきたらすべて忘れ、素直に機会を受け止めるように」
2011年11月 5日
今週最後の練習は気温12℃の屋外にて。日曜のサンディエゴは最高気温16℃、昼から夕方にかけてにわか雨が予想されている。
- LTクリフトン(ハムストリング)とDEニール(ヒザ)を除く全員が3日間練習に参加。バイウィーク効果で開幕戦以来ベストの状態となった。CBウッドソンがインジャリーリポートから外れたのは6週間ぶり。
- チャージャーズは主力にケガ人が続出している。プロボウル4回のLGクリス・ディールマン(重度の脳震盪)とDEルイス・カスティーヨ(脛骨骨折)が長期欠場中。パスラッシュの主役OLBショーン・フィリップス(足)も2週連続欠場の見込み。エースRBライアン・マシューズ(鼠蹊部)と2番手WRマルコム・フロイド(でん部)も練習を全休、 ”Questionable” ながらどちらかというと欠場の方向に見える。先週休んだ2番手RBマイケル・トルバート(ハムストリング)は復帰が確実。
- チャージャーズはマンデーナイト明けの中5日でGB戦、さらに中3日でOAKとの大事な同地区戦が待ちかまえ、つまり11日間で3ゲームをこなす厳しい日程。これはパッカーズも他人事ではなく、第10週MIN戦(マンデーナイト)から第12週DET戦(感謝祭)まで、まったく同じパターンになっている。
- チャージャーズの強力オフェンスについてドム・ケイパースDC。 「私はきわめて大きな敬意を抱いている。今季対戦する最高のオフェンスの1つだ。(ここ2戦苦しんでいるとはいえ)最大限の力で向かってくることは間違いない。彼らは(スナップ前の)ムーブメントやシフトが多く、最初にセットした形とは変えてくる。(武器はTEアントニオ・ゲイツだけでなく)WRヴィンセント・ジャクソンはタイトエンドのような大きさだし、WRマルコム・フロイドもかなりの長身だ」
- MIN戦でラフィングザパサー(写真)を取られたOLBクレイ・マシューズに対してやはり罰金処分はなく、NFL本部が誤審を認めた形となった。これは第2週CAR戦でのILBビショップも同じ。どちらも同じようなお手本通りの肩からのヒットで、タイミングもけっして遅くなかった。OLBマシューズ本人は、「審判からは、『ヘルメットから行ったように見えたから』 と説明を受けた。あの角度では見えなかったのも理解できる。ほんの一瞬のことだし責められない」と寛容なコメント。いっぽう Profootballtalk.com は、「そもそも正しい角度から見えなかったのならフラッグを投げるべきでなかった」と批判している。
- NFL43位の229ydsラッシングに留まっているRBライアン・グラントだが、もっとボールを持たせてくれと首脳陣に求める様子は全くないという。 「彼は物音ひとつ立てていないよ。本当のプロフェッショナルだ。何ごともタフに戦って勝ち取るんだ」とジェリー・フォンテノーRBコーチ。
- RBグラント。 「(かつてはエースでも)役割は変わるもの。フットボールにおいても人生においても、アジャストができないとね。僕はそれでいいんだ。自分への期待レベルは変わっていないよ。どんなランでもロングゲインを狙っているし。ただそれはみんな同じだ。ボールが1つしかないことが問題で、スキルポジションのどの選手も、出番を欲しがってるってのが現実。他のチームがうらやむような『問題』だよ」
- 今週は2回のフルパッド練習ができたので、TE陣はOLB相手のランブロック練習を集中して行った。ベン・マカドゥーTEコーチによると、TEアンドリュー・クウォレスのブロッキングはTEクラブトリーに迫る勢いだという。 「過去2年間安定していたクラブトリーに、クウォレスも追いついてきている。シーズンが進むにつれ強くなってきた」
- シーズン中にプラクティス・スクワッド選手の話題など滅多にないが、Journal Sentinel紙は新人WRトリ・ガーリー(サウスカロライナ大)の活躍ぶりを取り上げている。6フィート4(193cm)の長身で、体重も225ポンドまでバルクアップしてきた。 「練習では驚くようなキャッチをいくつも見せてくれてるよ。(スカウトチームの一員として)1stチームディフェンスを相手に素晴らしいキャッチをしてる。彼がこのチームでプレーできるか? それはたしかだ」とWRドライバー。SSペプラーは、「タイトにカバーされていてもキャッチしてしまう。ディープでもミドルでも。どんな役割でもすごいキャッチをする。プレシーズンでもずっとそうだったけどね」
- チャージャーズはホームなのにクラウドノイズ付きの練習。こんなのは初めて見た、と現地の記者たちは言う。チーム側は「自軍ディフェンスがクラウドノイズに備えるため」としているが、西海岸のパッカーズファンが数多く訪れる見込みなのはたしか。
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thur |
Fri |
Status |
Notes |
Chad Clifton |
OT |
Knee / Hamstring |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Mike Neal |
DE |
Knee |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
△ |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Clay Matthews |
LB |
Quadricep |
△ |
△ |
△ |
Probable |
出場 |
Frank Zombo |
LB |
Knee |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Jamari Lattimore |
LB |
Shoulder |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Sam Shields |
CB |
Concussion |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
Morgan Burnett |
S |
Hand |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場 |
San Diego Chargers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thur |
Fri |
Status |
Kris Dielman |
OG |
Concussion |
× |
× |
× |
Out |
Luis Castillo |
DE |
Tibia |
× |
× |
× |
Out |
Shaun Phillips |
LB |
Foot |
× |
× |
× |
Doubtful |
Ryan Matthews |
RB |
Groin |
× |
× |
× |
Questionable |
Malcom Floyd |
WR |
Hip |
× |
× |
× |
Questionable |
Na'il Diggs |
LB |
Knee |
× |
× |
× |
Questionable |
Michael Tolbert |
LB |
Hamstring |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Curtis Brinkley |
RB |
Concussion |
× |
× |
○ |
Probable |
Vincent Jackson |
WR |
Hamstring |
× |
○ |
○ |
Probable |
Antonio Gates |
TE |
Not Inj. |
- |
△ |
○ |
Probable |
Tyronne Green |
OG |
Hand |
× |
△ |
○ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
ー |
: |
Not Listed |
2011年11月 4日
この日は今週2回目のフルパッド練習。新労使協定での練習制限(記事へ)により、週に2回フルパッド練習が行えるのはシーズン1回だけとなっている。
- この日も、休んだのはLTクリフトン(ハムストリング)とDEニール(ヒザ)だけ。
- 体調上向きのOLBクレイ・マシューズについてマッカーシーHC。 「彼にとってミネソタ戦は開幕以来もっとも体調がよかったが、バイウィークのおかげでさらによくなっている」
- 開幕戦で肩を負傷したCBトラモン・ウィリアムズは打撲だけでなく神経にもかなりのダメージがあったとのこと。一般に神経のダメージは回復まで数か月またはそれ以上かかることも多く、今季いっぱいは影響が残るかもしれない。 「でもプレーに関しては峠を越えたし、もう何の制限もないよ。相手レシーバーにジャムもできるし、自分のプレーはできる。プレー中の痛みはもう大したことない」
- FSモーガン・バーネット(手の骨折)はあと数週はギプスが必要だが、これからはだんだん小さくしていけるとのこと。 「バイウィークがすごくよかった。ヒットすることなく休ませることができ、腫れも引いてきた」
- FSニック・コリンズはようやく首のブレースがとれた。インジャリーリザーブ入りした選手はグリーンベイを離れて暮らすことも多いが、彼は毎日ランボーフィールドにやってきて、今後の遠征にもすべて帯同する予定だという。 「全ミーティングや全練習に顔を出しているわけじゃないけどね。他の選手たちの邪魔をしたくないし。でもアドバイスが必要な時は、僕がここにいる。それが今の役目だ。サイドラインでフォーメーションを見て、彼らにちょっとした助言ができる。チームのプラスになっていると思う」
- リサーチ担当スタッフから聞いたスタッツによれば、バイウィーク明けのオフェンスはスロースタートが多い、とマッカーシーHC。 「我々はそのことを非常に注意し、今週は重点を置いている。ただ、スタートをよくする以上に、力強い終わり方をすることが大事だ」
- プロ2年目のTEアンドリュー・クウォレスはパスキャッチこそ1回21ydsに留まっているが、ブロッキングの進歩は特筆に値する。 「これまでの人生、僕はほとんどベンチにいたことがなかった。今は裏方の役割になり、おかげで人間として強くなれてると思う。フィールドでの能力にはすごく自信を持ってるから、やる気を失わず頑張り続けられる。(MIN戦でDEジャレッド・アレンをアオテンしたことは)試合を通してアレンに影響したと思う。あのプレーのあと、彼はどのタイトエンドにマッチアップされても心配していた」
- 不振のラン守備についてNTライアン・ピケット。 「ギャップ・コントロールのしっかりしたディフェンスをしないと。リーグ最高のRB2人を相手にしたことは言い訳にはならない。先週だって、僕らはほとんど正しいポジションにいた。RBピーターソンのビッグランのうち、1回はたしかにポジショニングが拙かったけど、あと2回はこっちがホールで彼にかわされたんだ。しっかりタックルし、ギャングタックルまで持っていくようにしないといけない」
- サック数ばかり言われることについてOLBクレイ・マシューズ。 「メディアのみなさんがぜんぶ同じだとは言わないよ(笑)。でもその話にうんざりしてるのはたしかだ。リーグを見渡した時、とくにDE/OLBでは、『彼のサック数はいくつだ?』って話ばかり。それだけでは測れないんだよ。スポーツ・イラストレイテッド(後述)が言ってくれたようにプレッシャー31回とか、そういうことだ。もちろんあと数個サックが多ければ嬉しい。世間の多くは僕のプレーをそこで判断するわけだから。でも一番大事な人たち、このディフェンスを動かす人たちは、僕の能力や過去7戦の働きをよく理解してくれてる。コンスタントにプレッシャーをかけ、ランを止め、自分の役割をしっかりこなす。自分は高いレベルでプレーしてきたと僕は信じてる」
- Sports Illustratedのピーター・キングの選ぶ私的なミッドシーズン・オールプロに、QBロジャース(MVPも)、Cウェルズ、OLBマシューズの3人が選ばれた(リスト)。プロボウルと違ってオールプロは人数が少ないので価値が高い。OLBマシューズについて、「サック数というものが過大評価されている見本のような選手。QBヒット&プレッシャーが31回はNFL最多」と嬉しい評がついている。
- QBアーロン・ロジャースが10月のNFCオフェンス部門のPlayer of the Monthに選ばれた。9月に続いて2か月連続通算4回目、昨季12月と合わせると3か月連続の受賞となる。NFL史上、3か月連続受賞は元ライオンズのRBバリー・サンダース(1997年10月-12月)とロジャースだけ。
- ときどきブラックアウトの危機が訪れるサンディエゴだが、今週は人気のパッカーズ戦とあって今季最多の観客動員を見込んでいるらしい。パッカーズにはカリフォルニア出身の選手が7人いるが、みな親族・友人のためのチケット確保に苦しんでいる。 「ファミリーの数人に、チケットが手に入らなかったと伝えなきゃならなかった。(故郷サンノゼから)たくさん車で来てくれるのに」とWRジョーンズ。
2011年11月 3日
- OLBクレイ・マシューズ(太もも)が練習に復帰。この日休んだのはLTクリフトンとDEニールだけだった。
- DEマイク・ニール(ヒザ)について、「今週リハビリを終え、来週には練習に復帰することをメディカル・スタッフは期待している」とマッカーシーHCが注目の発言。最低2週間練習させてから実戦に出すのが最近のパターンなので、すべて順調に進んだとしても実戦復帰は11月20日のTB戦からではないか。プレシーズン初戦に出たきりということを考えれば、さらに慎重になってもおかしくない。
- チーム練習を横目に見ながら、DEニールはコーンを使ったアジリティ・ドリルで汗を流した。またファンを失望させるのを恐れているのか、本人はかなり慎重なコメント。 「今は走ることができるし、カットもできるし、かなりいろんなことができる。たぶん一番最後は、ヒザの強さを取り戻すことだと思う。長いことヒザに負荷をかけていなかったから、自分のヒザでないような感じが残ってる。全ての筋肉が稼働し、強さを取り戻すことがたぶん最後のハードルだろう。復帰がいつになるかはわからない。今後2週間ぐらいだと望んでいるけど、自分でもわからない」
- LTチャド・クリフトン(ハムストリングの部分断裂)について、「回復を続けてはいるが、復帰はまだ何週間も先」とマッカーシーHC。それでも、何らかの見通しが示されたのは10月9日の負傷以来初めてのことだ。インジャリーリザーブ入りせずに済んだだけでもありがたい。
- チャージャーズはマンデーナイトの悔しい敗戦からショートウィークで次戦を迎える。 「バイウィーク明けだったりマンデーナイト明けであっても、どちらかが有利になるとは思わない。バイ明けであるアドバンテージは選手の体調が回復することだけだ」とマッカーシーHC。彼が就任して以来、バイウィーク明けは4勝1敗。
- 唯一の全勝チームとあってメディアにチヤホヤされるが、チームはできるかぎり耳を貸さないよう努力を続けている。
- WRジェームズ・ジョーンズ。 「誰だって負けるまではもてはやされるもんだ。でも1つ負けたとたん、最悪のチームってことにされる。だから僕たちは、1試合ずつしっかり戦っていく心構えでいる。メディアの誇大広告になど耳を貸さないよ。夏以来のイーグルスのローラーコースターぶりを見てみればいい」
- NTライアン・ピケット。 「ああいった話題は僕らにとって目標達成の障害でしかない。僕らは2月に尊敬されたい。同じ称賛を2月に言われたい。そうなったら自分たち自身について、いい気分になってもいいさ。でも今はまだシーズンは始まったばかりだ」
- QBアーロン・ロジャースについてマッカーシーHC。 「彼は高いレベルでプレーしている。それは数字を見れば明らかだ。ただ他の選手と同じように、改善の余地は常にある。フットワークやコンセプトといった点で、少しずつ向上するよう彼は努力している」
- 北カリフォルニア出身のQBロジャースだが、オフに住んでいるのはサンディエゴの北にあるデルマーの街。競馬場でも有名な海辺のリゾート地だ。オフシーズンにはチャージャーズのWRヴィンセント・ジャクソンやWRマルコム・フロイドとも一緒にワークアウトをしている。QBフィリップ・リヴァースとは同じカントリークラブの会員だが、互いにあまりよく知らないとのこと。 「彼は子供が5人か6人いるから、そっちで手一杯なんだよ」
- Sports Illustrated誌最新号の表紙はQBロジャースと6人のレシーバー(写真)。特集記事は、高校時代から現在に至るまでQBロジャースと一緒にプレーしたレシーバーたちの証言を取り上げている。
- 上記SI誌表紙について、オフェンシブラインマンたちが不満を漏らしているとQBロジャースは笑う。 「自分たちが加われなかったことに、RGシットンたちラインマンはちょっと腹を立ててるみたい。フレームが小さいから入りきらない、と僕は言ったんだけどね。でも7人も入れたことは嬉しいよ。他にもたくさんの選手が貢献してくれてるけど、こうしてたくさんの選手が注目され、スポットライトを分け合えるのは楽しいことだ」。 いっぽうLGラングは、「いつだってオフェンシブラインマンは愛がもらえない」とジョーク。
2011年11月 2日
RGシットンとWRネルソンが長期契約を済ませ、次の焦点はTEジャーマイケル・フィンリー。しかし、もしFA解禁までに契約がまとまらず、フランチャイズ指名($7ミリオン台の1年契約)されることになっても構わないと本人は言う。 「チームがそうするなら、僕は賛成するよ。(よくあるように)腹を立てるなんてことはしない。僕はとにかくフットボールを愛しているし、その仕事で大金を稼げること自体が恵まれてる」
RGシットンやWRネルソンとの契約延長を先にしたチーム側の方針について。 「これはビジネス上の決定だと思う。先に他の選手と契約したのは、彼らが僕の個性を知っているからいちばん後に回すんだろうと想像してる。ただ、シーズン終了までにはまとめたいね。そうなったら僕も安心だし他のみんなも安心だ。そうならなくても、僕は別に構わない。代理人に任せて報告を待つだけだよ」
「僕はここに残りたい。それははっきりしてる。この街、このチーム、この球団。これ以上は望みようがないよ。(契約に関して)球団側が結論に達したら、僕はそれを検討するよ。僕は生涯パッカーでいたい。僕にとって最高の球団なんだ。これ以上の街が存在しない理由を1つ挙げれば、フットボールの他にすることがないということだ。じっさい、ここにいる限りトラブルにぶち当たりにくい。それに、この球団がすることはすべてファーストクラスだ。契約のやり方から、球団やスタジアムの運営にいたるまで。それはまったく議論の余地がないと僕は思ってる」
2011年11月 1日
パッカーズはヒザに大ケガを負ったRBアレックス・グリーンをインジャリーリザーブに入れ、入れ替わりにプラクティス・スクワッドからRBブランドン・セインをロースターに昇格させた。
RBブランドン・セインはオハイオ州立大出身のドラフト外ルーキーで、身長5フィート11(180cm)、220ポンド(100kg)と重心の低いタイプ。40yds走で4.4秒台前半のスピードと、WRを上回るほどのキャッチング能力(通算55回617yds、8TD)があるとの前評判だったが、プレシーズンで見せたラッシングはなかなかパワフルだった。大学時代はフルタイムのスターターではなく、ラッシングは2009年739yds、2010年532yds。ノートルダム大でのグラントもそうだったように、使い減りしていないRBがプロで大活躍することは時々ある。
マッカーシーHCはRBセインを絶賛。 「我々としては考えるまでもないことだった。ブランドンは自力でこのチャンスを勝ち取った。入団以来すばらしい仕事をしているし、トレーニングキャンプでも非常によく、私自身にとっても嬉しい驚きだった。彼はサンディエゴ戦での46人ロースターを争う機会が与えられる」
RBセインは先週婚約しており、二重の喜びとなった。グリーンベイの家の近くの遊歩道でひざまずいてプロポーズしたとのこと。彼女は中学時代から陸上部で一緒に走ったガールフレンドで、大学も同じオハイオ州立大だった。
バイウィーク休暇が終わり、いきなりのフルパッド練習。気温4℃の屋外フィールドで熱のこもった練習が行われた。
- CBサム・シールズ(脳震盪)、OLBフランク・ゾンボ(ヒザ)、OLBジャマリ・ラティモア(肩)が練習復帰。
- LTクリフトン(ハムストリング)、DEニール(ヒザ)の長期欠場組に加え、OLBクレイ・マシューズ(太もも)も休んでいる。
- RBアレックス・グリーンは、ヒザの前十字靭帯(ACL)断裂であることを公に認めた。 「最初はACLだけでなくMCL(内側側副靭帯)も断裂してるとドクターたちは思ったけど、ACLだけだったみたいだ。いいニュースがあるとすればそのことだね。あまり落ち込みすぎず、明るい面を見て、チームの出来事についていくのは精神的に大変なことだ。まだ診断から1週間も経っていないけど、すでにそれは身に沁みてる」
- トレーニングキャンプを思い出させるような激しい練習内容についてTEジャーマイケル・フィンリー。 「コーチ・マッカーシーがチームに対してメッセージを伝えようとした、それは間違いないね。バイウィーク明けに、締まりのないたるんだ選手たちを見たくなかったんだ。週の初めにパッドを着けさせ、休み明けの僕たちをピリッとさせたかったんだ」
- 先日プラクティス・スクワッドからC/Gセシル・ニュートンを解雇し、今回RBセインをロースターに昇格させて2つ枠が空いたため、下記の2選手をプラクティス・スクワッドに加えた。
- Sアンソニー・レヴィーンは昨年春にテネシー州立大からドラフト外入団し、昨季のほとんどをパッカーズのプラクティス・スクワッドで過ごした。CB並みのアスレチック能力を持っているが粗削り。今夏は新人M.D.ジェニングスに敗れて開幕前にパッカーズから解雇され、その後はフリーのままだった。コリンズの負傷で控えセーフティが1人になってしまったので、システムに慣れた彼を呼び戻したのだろう。
- C/Gポール・フェナロリはニューヨーク州立大ストーニー・ブルック校出身のドラフト外ルーキーで、同大では3年間先発センターを務めた。Cウェルズと全く同サイズの身長6フィート2(188cm)、体重300ポンド(136kg)。
- 脳震盪から復帰のCBサム・シールズ。 「(エンドゾーンでのインターセプト後に)エンドゾーンで倒れるべきだった、とみんなから言われたよ。これも学習のプロセスだ。次にああなったらダウンするよ。あんなことになるとは予想もせず、得点することしか考えてなかった。でも正しい決断は、あそこで倒れて得点はオフェンスに任せることだ」
- 昨季と違い、今季はオフェンスのおかげで勝っている。ディフェンスはトータル28位、パス守備31位、3rdダウンで22位。昨季はどれもNFLトップ10に入っていた。
- 上記のようなディフェンス不振についてSSチャーリー・ペプラー。 「試合には勝っても、僕らディフェンスとしては勝った気がしないゲームがいくつもあるからね。フィルムを観て、ミーティングルームでミスを修正している。ビッグプレーを許し、ロングゲインを許したことを、誰もが重く受け止めてる。みんなプライドが高いし、スタッツ的にも優秀でありたいんだ。大事なのは勝利だから、その意味では喜んでるけど、満足してはいない。プッシュし続け、僕らの実力を出し切った(攻守そろった)完璧なゲームをしようと努力してる」
- その週の最優秀QBを選ぶ”FedEx Air Player of the Week”にQBアーロン・ロジャースが4週連続で選出されている。NFL.comのファン投票による賞で、賞金$2000ドルはその選手が選んだ地元コミュニティに寄付される仕組み。
- 2011年のチーム・フォトがランボーフィールドで撮影された。(写真・ビデオ)