グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年9月 6日
新労使協定に盛り込まれた規定により、シーズン中およびオフシーズンの練習に新たな制限が加えられた。タフガイ気取りの新任ヘッドコーチが無茶をしないよう、あらかじめ制限を設けたという印象だ。違反すればすぐに選手から選手会に報告が行き、罰金等の処分が下される。以前にもそうした事件は何度かあった。先に要点だけまとめると以下のとおり。
- レギュラーシーズン中のフルパッド練習は計14回だけに。
- バイウィークには4連休を義務付け。
- オフシーズン・プログラムはこれまでの14週から9週に。3つのフェーズに分け、第1のフェーズでは身体的トレーニングしか行えないことに。
- トレーニングキャンプのフルパッド練習は1日1回だけ。
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● シーズン中の練習制限
以下のように細かな制限が設けられたが、マッカーシーHCの場合はほぼこのくらいだったので、パッカーズにとって大きな影響はないはず。もともとフルパッドは週1回にし、疲労の蓄積したシーズン終盤はフルパッドで行わないことが多かった。
- レギュラーシーズンのフルパッド練習は合計14回まで。
- フルパッド練習14回のうち11回は最初の11週間に行わなければならない。(つまり最後の6週間で3回)
- フルパッド練習を2回行えるのは1週だけ。
- フルパッド練習は1回につき3時間まで。プラス、ウォーク・スルーは30分まで。
- プレーオフ期のフルパッド練習は週に1回まで。
- バイウィークには4連休を設ける。
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● オフシーズンの練習制限
例年3月半ばあたりから始まるオフシーズン・ワークアウト。これまでは計14週までだったが、計9週までに短縮された。参加を強制してはならず(ミニキャンプを除く)、フルパッド練習やコンタクト練習はできず、1週につき4日まで、といった制限はすべてこれまでどおり。
規定に違反したコーチは初回が$10万ドル、2回目が$25万ドルの罰金。球団にも初回$25万ドル、2回目$50万ドルの罰金が科せられる。また、違反した球団は1週分のオフシーズン練習が没収される。
- オフシーズン・ワークアウトは新たに以下の3フェーズに分けられることになった。
- フェーズ1 : 2週間の"dead ball"期間。ボールを使うことなく ”strength and conditioning” だけに限られる。トレーニングコーチだけしか参加できない。
- フェーズ2 : 3週間。個人ドリルおよび "perfect play" ドリルだけ。オフェンス対ディフェンスはできない。全コーチが参加できる。
- フェーズ3 : 4週間のチーム練習。うち3週が "Organized Team Activities" (OTA)と呼ばれるものだ。フルパッドもコンタクト練習もできないが、オフェンス対ディフェンスの練習ができる。前半2週は3日間ずつまで。後半はどちらか1週が最大4日間。残る1週は後述のミニキャンプとなる。
- ミニキャンプは前述のOTAとほぼ同じだが、全員参加が義務付けられ、無断欠席者には罰金を科すことができる。こちらは大きな変更はなく、曜日がはっきり定められたぐらいか。
- 月曜はフィジカル・チェックのみ。
- 練習は火曜から木曜まで3日間。
- 金曜は練習なし。(チームの親睦イベントなどを行うために確保してあるのだろうか)
- 1日にフィールドに出られるのは3時間半まで。
- 1日2回の練習も可能だが、1回の練習は2時間半まで。残り1回はウォーク・スルーのみ。
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● トレーニングキャンプの練習制限
これまでと同じく、プレシーズン初戦の15日前にならないとトレーニングキャンプを始めることはできない。以下の新制限はすでに今夏のキャンプから適用されている。
- 初日はフィジカル・チェックおよびミーティングのみ。(これまでどおり)
- 2日目・3日目はパッドなし、コンタクトなし。
- 1日につきフルパッド練習は1回のみ、最大3時間。もう1回の練習を行う場合はウォーク・スルーのみ、最大4時間。
カテゴリ : NFL