ロックアウトに突入して3か月近くになるが、さいわいパッカーズでは職員のサラリーカットを行わずに済んでいる。「コーチ陣がサラリーカットを強いられている」との報道もあったが、それは完全な誤報と判明(情報を流した人物は謝罪して訂正している)。しかしマーク・マーフィ社長は、「我々が収入を失い始めたら、サラリーカットの可能性はある」と認めている。
すでに職員の一時帰休を始めた球団も複数あり、Press-Gazette紙によると全32球団の4分の3がなんらかのペイカットを実施しているという。パッカーズの場合、サラリーカットを行う場合でもマーフィ社長、トンプソンGM、マッカーシーHCといった幹部職員のサラリーカットから着手する計画。そして、レギュラーシーズンゲームが中止にならなければ、減俸分もいずれ支払われることになっている。
マーフィ社長によると、パッカーズはこれまでのところロックアウトによる悪影響が小さく、あるのは主にスポンサーシップ関係の収入減。しかしチケット売上げなど、その他の部門での落ち込みはないという。「サラリーカットをまだ行っていないのはそのためだ」
「どの球団もそれぞれ決断を行わなければならない。すでに影響を受けている球団もいくつかある。我々は熱心なファンに恵まれているうえ、昨季は大きな成功を収めたばかりだ。一般席チケットやプレミアム・シートの売り上げも落ちていない。プレミアム・シートの売り上げが落ち込んでいる球団は少なくない」
シーズンまでに新労使協定に合意できると希望を持っているものの、いまの訴訟プロセスには苛立ち、選手会側との直接交渉を再開したいと望んでいる。 「いまは主役に代わって弁護士たちが主導権を握っている。それが私の最大の懸念だ。今度の金曜にセントルイス(第8巡回区控訴裁)で聴聞が行われるが、裁定が下るのは6月下旬か7月上旬になると私は予想している。だからこそ、法廷に頼るよりもいま集まって交渉することに意味があると思うんだ」
「なんといっても、(ロックアウトがシーズンに食い込んだら)両者にとって失うものが大きすぎる。いずれは両者が歩み寄って、『全員にとって良い方法を見つけようじゃないか』 となることを期待しているよ。それがカギだ。今は、より有利な立場を求めて両者が法廷で争っている段階だ。一審ではあちらが勝ち、二審ではこちらが有利な裁定を手に入れたりと、揺れ動いている。しかし結局、訴訟を通じて新労使協定を手に入れることはできないのだから、また集まって交渉を再開しなければならないはずだ」
最後に、ロックアウト終了に備えるマイク・マッカーシーHCの働きぶりについて。 「リーグ中のコーチたちが難しい立場に立たされている。マイクは(プレシーズン短縮など)さまざまなシナリオを想定し、それぞれ異なったプランを作成しているところだ。忙しく働いているよ。ロックアウトが終わり次第、チームは全速力で走り始めてくれると私は確信している」
今回は7巡15位(全体218位)指名のTEライアン・テイラー(ノースカロライナ大)について。指名直後の記事も参照のこと。。
スーパーボウル・リング授与式を6月16日に行うことをパッカーズが正式に発表した。ロックアウトの影響で予定が固まっていなかったが、「ロックアウトが続行中であっても、特別な例外措置としてリーグから認められたため」と球団は説明している。セレモニーはランボーフィールドのアトリウムにおいて、非公開で行われる。
例年スーパーボウル・リングの授与は6月半ばに行われているので、さいわい今年もそれを踏襲することができた。選手たちが集合するのは2月8日の凱旋イベント以来。昨季半ばで解雇したCBアル・ハリス(MIAを12月末に解雇)にもリングを与える、とマーフィ社長は明らかにしているが、今回ハリスが顔を見せるかどうかはまだ判明していない。
なお、ホワイトハウス訪問の時期は依然として未定のままだ。過去5年のチャンピオンのホワイトハウス訪問日は、2010年NOが8月9日(異例の遅さ)、2009年PITが5月21日、2008年NYGが4月30日、2007年INDが4月23日、2006年PITが6月2日だった。
今回は6巡32位(全体197位)指名のOLBリッキー・エルモア(アリゾナ大)について。指名直後の記事も参照のこと。大学では4-3のDEをプレーしていたが、パッカーズでは3-4のアウトサイドLBとしてプレーする。
今回は6巡21位(全体186位)指名のILB D.J.スミス(アパラチアン州立大)について。指名直後の記事も参照のこと。ドラフト直後はアウトサイドLBとして報道されていたが、インサイドLBとして起用される模様だ。Press-Gazette紙の最新記事もパッカーズ公式サイトの紹介記事もそうなっている。
1巡指名のOTデレク・シェロッドはカリフォルニア州チュラヴィスタで生まれ、ミシシッピ州コロンバスで育った。父ルイスは航空管制官など30年間勤め上げた海軍軍人、母ハリエットもかつては空軍基地で働いていた。デレクと兄デズモンドはフットボールの道に進んだが、妹はすでに軍隊に入っている。退役した父ルイスはトラック運送大手シュナイダー・ナショナル社のドライバーとして、本社のあるグリーンベイにときどき立ち寄ることもあるという。
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デレク少年がフットボールチームを辞めたのは10歳のときのこと。「なにを辞めたいって? と聞き返しましたよ。用具に$200ドルも支払ったばかりだもの。まあ、なにか失敗するたびに子供たちを走らせるようなコーチだったし、デレク自身もあのころは体が絞れていなかったし、フットボールのことなど何も知らなかった。コーチがデレクを二度か三度走らせたあとで、『ママ、僕もうプレーしたくないよ』 と言い出しちゃって」
「スポーツに関しては、本人のやりたくないことを無理強いすることはありませんでした。だから、高価な用具代が無駄になったのは受け入れるしかなかった」と母ハリエットは笑う。しかし学業についてはそうしたことは許されなかった、と兄デズモンド。「我が家で一番重視されたのは学校の成績と、学校で行儀よく振る舞うことだった」
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フットボールを辞めた後はサッカーやバスケや野球に熱中していたデレクだが、数年後に再びフットボールを見出した。4歳上の兄デズモンドの影響だった。「デズモンドの行くところに必ずデレクはついていった。デズモンドがすることは必ず真似をした。デズモンドのするスポーツは何でもやった。背番号まで一緒にしてたぐらい」と母ハリエット。
弟と同じミシシッピ州立大でタイトエンドとして活躍した兄デズモンドは、スティーラーズにドラフト外入団してプラクティス・スクワッドにいたほか、テキサンズに籍を置いたこともある。昨季はUFLでプレーしたものの、NFLでプレーする夢を捨てたわけではない。
カレドニア高校でシェロッド兄弟を教えたコーチのジャック・ハンキンズは言う。「彼ら兄弟はウェイトルームでも常に競争していた。デズが200ポンドを挙げたら、デレクは205ポンドを目指す。デレクが205ポンドを挙げたら、デズは210ポンドを挙げなきゃいけない。彼らがベンチプレスで300ポンドに到達したときのことは忘れられないよ。見ていた方が、『さあそこをどいて、オレにもできるかどうか見てみようじゃないか』 と言ったんだ」
兄デズモンドは高校時代を振り返る。「けっして強豪チームじゃなかったし、プロフットボールをプレーすることなんて、僕ら誰も考えもしなかった。あの高校でディビジョンI校からの奨学金をもらったのは僕が初めてで、2人目がデレク。今でもその2人だけなんだ。そんな環境だから、スポーツで奨学金を手にすることなんて誰も考えてもいなかった。僕がデレクのためにドアを開いてやったみたいだね。彼は僕よりもずっと優秀だったから、そのチャンスを最大限活かした」
大学でもデズモンドと同じように、デレクは優秀な成績(成績平均点3.5)で経営学の学位を取得し、すでに修士課程に進んでいる。いずれは修士号も取得するに違いない。なぜか? デズモンドがすでに取得しているからだ。
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彼らシェロッド兄弟をミシシッピ州立大で指導したのは、元パッカーズRBコーチのシルヴェスター・クルームHC(現ラムズRBコーチ)だった。「デレクに才能があるのはわかり切っていた。しかし一番強い印象を受けたのは、兄との競争のおかげか、彼は信じられないほどのハードワーカーだということだ。私が就任したときにはすでにデズモンドはチームにいて、こいつの弟ならばチームに欲しいと思ったよ。デレクは兄よりずっと能力があるのだから、もし兄と同じだけの熱心さがあればデレクは1巡指名選手になれる、と思ったものだ」
その期待に応え、デレクは強豪ひしめくSECの中でも優秀な左タックルとして活躍し、昨季は一度もサックを許さなかった。「彼はタックルに求められるものすべてを持っている。少なくとも私がヘッドコーチでいた間は欠場したことがない。非常に優秀な学生であり、人格の優れた人物であり、常に笑みを絶やさない。ちょっと控えめなところがあって、そのせいで世間は彼の優しさを弱さと勘違いしがちだ。しかし実際の彼はタフガイだよ。思いっきりアオテンを喰らわして、その後で助け起こしてやるような男だ。彼はそういう教育を受けているんだよ」
最近のパッカーズ関連の話題をまとめて。
今回は6巡14位(全体179位)指名のOGケイレブ・シュローダロフ(ユタ大)。指名直後の記事も参照のこと。
今回は5巡23位(全体154位)指名のTE D.J.ウィリアムズ(アーカンソー大)について。指名直後の記事も参照のこと。
今回は4巡34位(全体131位)指名のCBデヴォン・ハウス(ニューメキシコ州立大)について。指名直後の記事も参照のこと。
今回は3巡32位(全体96位)指名のRBアレックス・グリーン(ハワイ大)について。指名直後の記事も参照のこと。
今日は2巡32位(全体64位)指名のWR/KRランドール・コブ(ケンタッキー大)について。指名直後の記事も参照のこと。
今年はドラフト指名選手が10人もいて人物紹介に時間がかかるので、ドラフト指名がチームに与える影響についての考察を先にまとめておく。とはいっても、パッカーズはニーズを順に埋めていくドラフトをしないので、ドラフト結果をもとに既存の選手の評価や強化の意図について深読みをしてもあまり意味がない。
FA予定選手は2月の記事を参照(その後SSペプラーが再契約)。ただ、新労使協定が締結しないままロックアウトだけ解除されて暫定FAルール実施となった場合、2010年の変則ルール続行となって「NFL経験が6年以上の選手しかFAになれない」可能性がある。その場合、パッカーズからFAになれるのはDEジェンキンズだけだ。とりあえずここでは、「NFL経験4年でFA」の通常ルールとしておく。
3巡までトレードなしのパッカーズだが3日目はトレードダウンを3回繰り返し、けっきょく6巡指名が3つになった(総数は1つ増えただけ)。TEが2人、OLBが2人、D.J.が2人となっている。10人以上のドラフト指名は2007年以来4年ぶり。
3日間を通してみると、3巡まですべてオフェンスという点がやはり際立っている。必ずしも最初から狙っていたわけではなく、ディフェンスのフロント7で魅力的な選手が残っていないために "Best Player Available" の方針で自然とこうなったのだろう。パッカーズの直前に3-4ディフェンスのチームが2つ並んだのもやりにくかったかもしれない。
2011 Green Bay Packers Draft Picks | |||||
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Pick | 全体 | Pos. | Name | College | 備考 |
1巡32位 | 32位 | OT | Derek Sherrod | Mississippi St. | クリフトンの後継LTになるのが理想 |
2巡32位 | 64位 | WR | Randall Cobb | Kentucky | リターナーもワイルドキャットQBも |
3巡32位 | 96位 | RB | Alex Green | Hawaii | 大型バックでキャッチも上手い |
4巡34位 | 131位 | CB | Davon House | New Mexico St. | サイズのあるフィジカルなCB |
5巡23位 | 154位 | TE | D.J. Williams | Arkansas | 2年連続で5巡TE指名 |
6巡14位 | 179位 | OG | Caleb Schlauderaff | Utah | タフでハードノーズなラインマン |
6巡21位 | 186位 | ILB | D.J. Smith | Appalachian St. | 小兵だが嗅覚に優れるILB |
6巡32位 | 197位 | OLB | Ricky Elmore | Arizona | 白人パスラッシャー。大学ではDE |
7巡15位 | 218位 | TE | Ryan Taylor | North Carolina | 2人目のTE指名 |
7巡30位 | 233位 | DE | Lawrence Guy | Arizona State | 大学では4-3のDT |
パッカーズ最後の指名はアリゾナ州立大のDEローレンス・ガイ。4-3ではトゥイーナー(DTとDEのどっちつかず)という評判があり、3-4のDEはぴったりと見られている。以下の評価はDTとしてのもの。
Strengths : 3-4のDEに理想的なサイズと馬力とクイックネスを兼ね備えている。タフにボールキャリアーを追い続けるモーターがある。鋭い立ち合いからのペネトレートで相手のプレーを破壊できる。派手なスタッツは残していないが、周囲のレベルが低く、ダブルチームされることが多かった。失読症や注意欠陥障害を乗り越えて学業でも頑張ってきた。
Weaknesses : 技術的にやや粗削りで、新しいポジションだけに未知数な面はある。パスラッシュの技に乏しく、パワーで勝てないときは手詰まりになる。トップスピードは平凡。自分の方向へのランプレーでは、スクリメージで持ちこたえられないことがある。アーリーエントリーには首をかしげる向きも多かった。
7巡15位(全体218位)指名はノースカロライナ大のTEライアン・テイラー。なんとこの日2人めのタイトエンドだ。Hバックとしてもプレーしているが、パッカーズはフルバックにするつもりはないとのこと。これは5巡指名のTEウィリアムズも同様。
大学最初の3年間は控えLB兼スペシャルチーマーとしてプレー。Hバックにコンバートされた2009年はヒザのケガで棒に振ったが、復帰した昨季はパスキャッチ36回(同大TEとして史上最多)330yds・2TDの活躍を見せた。サイズに恵まれ、アグレッシブなプレーが身上。キャッチングも安定している。アスレチック能力には欠け、ランアフターキャッチでプロのLBを振り切るスピードはない。
TE/Hバックとしての実戦経験は1年しかなく(高校ではある)、スペシャルチームでの活躍で評価が高い。2008年と2010年はスペシャルチームのキャプテンを務めている。メディアではほとんどノーマークの選手で、YouTube映像もない。
6巡最後の指名はアリゾナ大のDEリッキー・エルモア。大学では4-3のDEをプレーしていたが、パッカーズは3-4のOLBにコンバートする。6巡b指名のOLBスミスとは対照的に、こちらは長身スリムなパスラッシャーだ。下記の評価は主にDEとしてのもので、OLBでは事情が変わってくるはず。
Strengths : 止まらないモーターで容赦なくQBを追い続けるパスラッシャー。ラン・パスの認識が速い。タックリングがしっかりしている。人柄の非常によいチームリーダーで、フィールドの中でも外でも大変なハードワーカー。過去3年間欠場がなく、この2年連続で2桁サックを挙げている。左右両DEの経験があるようだ。
Weaknesses : NFLでも4-3のDE向きと見られていて、OLBとしてはややアスレチック能力が足りない恐れがある。スナップ後の動き出しにやや鋭さを欠き、爆発的な加速はない。(DEとしては)ランに対して脆さがある。ブルラッシュが今ひとつで、捕まると簡単にコントロールされやすい。一流OL相手ではあまり良い結果を残せていない。
4巡のトレードダウンで手に入れた6巡21位(全体186位)で、パッカーズはアパラチアン州立大のOLB D.J.スミスを指名した。身長が低くずんぐりした選手だ。マイナー校だけに情報は多くない。
Strengths : ボックスでのプレーを得意とするフィジカルな選手。直線スピードの遅さを、優れた嗅覚とハッスルで補う。しっかり抱え込むタックリングが安定している。ディレイ・ブリッツが上手い。人格がしっかりしていてリーダーシップも高く評価されている。アパラチアン州立大はディビジョンI-AAで毎年すばらしい成績を残しているノースカロライナ州の大学。1997年にはLBデクスター・コークリー(DAL)も輩出し、このOLBスミスは彼に似ているとの声も。
Weaknesses : 背が低く、腕も長くない。NFLで大型ラインマンの波をかきわけていけるかどうか。純粋なアスレチック能力は今ひとつで、俊敏なタイトエンド相手のカバレッジでは苦労することがある。先発3年間で計7サックと、パスラッシャーとしては使われていなかったようだ。
追記: ドラフト当初はアウトサイドLBとされていたが、その後の報道でインサイドLB扱いであることが判明したので訂正しておく。
6巡14位でパッカーズはユタ大のOGケイレブ・シュローダロフを指名した。典型的なタフでナスティな下位指名白人ラインマンといった感じに見える。
49ersから受け取った6巡9位(全体174位)指名権はさらにトレードダウン。その指名権と7巡28位(231位)をドルフィンズに譲渡し、6巡14位(179位)と7巡15位(218位)を受け取っている。つまり、6巡を5スポット分トレードダウンして、7巡を13スポット分トレードアップしたことになる。
Strengths : タフで嫌らしい頭脳的なラインマン。重心が低く、バランスがいい。相手の癖を読んで巧みにアジャストできる。笛が鳴るまでファイトし続ける。パスプロテクションではフットワークと手の使い方がまずまず。ブリッツやスタントへの対応もいい。頭がよく、オフェンスをよく理解している。4年間スターターを務め、実戦経験は非常に豊富。
Weaknesses : アスレチック能力は高くない。横方向のクイックネスは平均的で、NFLのパスラッシュに対応できるかどうか。エリート級のサイズではなく、もっとバルクアップが必要。
パッカーズは5巡10位(全体141位)でアーカンソー大のTE D.J.ウィリアムズを指名。比較的小さいがスピードのある選手で、3巡後半から4巡前半との評判も多かった。1巡OTシェロッド、2巡WR/KRコブに続いて今年3人目のSEC校の選手だ。
5巡32位(全体163位)指名権はトレードダウンし、6巡9位(174位)と7巡28位(231位)を49ersから受け取った。6巡と7巡指名権をせっせと増やしているのは、ロックアウトのためドラフト外ルーキーと契約できない状態であることと関係があるのではないか。
Strengths : キャッチングはかなり上手く、体から遠いボールでも引き寄せることができる。優れたクイックネスとアジリティで素早くリリースし、縦へのパスで攻めるスピードもある。ブロッキングでも(小さいなりに)粘り強く頑張る。ランアフターキャッチではハードに走り、ハードヒットを喰らってもこぼさないボールセキュリティがある。(FBの位置に入る)Hバックとしての起用も多い。大学4年間でパスキャッチ152回1855yds・10TDを挙げ、欠場ゼロ。
精神的に非常にしっかりしたチームリーダー。つらい幼少時を乗り越えてここまで来た物語は有名になっている(母は子供たちを連れてヤク中の暴力夫から逃げてアーカンソー州へ。その父はいま長期刑で服役中)。そうした貴重な経験を慈善イベント等で恵まれない子供たちに話して聞かせることが多い。
Weaknesses : サイズが小さく、ダウンフィールドに走り込んでも大きなターゲットにはなれない。ブロッキングでは相手DLに容易に押し込まれやすいので、もう少し馬力をつけたい。
パッカーズは4巡34位(全体131位)でニューメキシコ州立大のCBデヴォン・ハウスを指名。ウッドソンのサイズに近い大型CBで、フィジカルなプレスカバレッジの得意なタイプらしい。
パッカーズの4巡指名権は2つあったが、最初の4巡32位をトレードダウンした。パッカーズが4巡32位(全体129位)と7巡01位(204位)をブロンコスに譲渡し、こちらは5巡10位(141位)と6巡21位(186位)を受け取ることに。
Strengths : 大型でフィジカルなコーナーバック。長い腕と大きな手と発達した上半身を活かし、スクリメージで相手WRのルートを乱す。マンカバレッジ主体だったが、ゾーンカバレッジでもQBの目を読んでルートを予測するのが上手い。ダブル・ムーヴ等で一瞬置いて行かれても素早くリカバーできる。ボールスキルがしっかりしていて、ジャンプのタイミングやキャッチング、INTリターンの能力も高い。ランサポートでもタックリングがしっかりしている。
レッドシャツを経ず大学1年目から先発を務め、まる4年間欠場がなかった。練習熱心で、ウェイトルームでの努力で体を作り上げてきた。
Weaknesses : エリート級のスピードはなく、クイックなWRにマンカバーでついていくのに苦労することがある。自信を持ち過ぎてプレーアクションにひっかかりやすい。ジャンプボールへの対応など、ボールスキルについては低く評価する見方もある。