グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2011年5月30日

マーフィ社長がロックアウトを語る

ロックアウトに突入して3か月近くになるが、さいわいパッカーズでは職員のサラリーカットを行わずに済んでいる。「コーチ陣がサラリーカットを強いられている」との報道もあったが、それは完全な誤報と判明(情報を流した人物は謝罪して訂正している)。しかしマーク・マーフィ社長は、「我々が収入を失い始めたら、サラリーカットの可能性はある」と認めている。

すでに職員の一時帰休を始めた球団も複数あり、Press-Gazette紙によると全32球団の4分の3がなんらかのペイカットを実施しているという。パッカーズの場合、サラリーカットを行う場合でもマーフィ社長、トンプソンGM、マッカーシーHCといった幹部職員のサラリーカットから着手する計画。そして、レギュラーシーズンゲームが中止にならなければ、減俸分もいずれ支払われることになっている。

マーフィ社長によると、パッカーズはこれまでのところロックアウトによる悪影響が小さく、あるのは主にスポンサーシップ関係の収入減。しかしチケット売上げなど、その他の部門での落ち込みはないという。「サラリーカットをまだ行っていないのはそのためだ」

「どの球団もそれぞれ決断を行わなければならない。すでに影響を受けている球団もいくつかある。我々は熱心なファンに恵まれているうえ、昨季は大きな成功を収めたばかりだ。一般席チケットやプレミアム・シートの売り上げも落ちていない。プレミアム・シートの売り上げが落ち込んでいる球団は少なくない」

シーズンまでに新労使協定に合意できると希望を持っているものの、いまの訴訟プロセスには苛立ち、選手会側との直接交渉を再開したいと望んでいる。 「いまは主役に代わって弁護士たちが主導権を握っている。それが私の最大の懸念だ。今度の金曜にセントルイス(第8巡回区控訴裁)で聴聞が行われるが、裁定が下るのは6月下旬か7月上旬になると私は予想している。だからこそ、法廷に頼るよりもいま集まって交渉することに意味があると思うんだ」

「なんといっても、(ロックアウトがシーズンに食い込んだら)両者にとって失うものが大きすぎる。いずれは両者が歩み寄って、『全員にとって良い方法を見つけようじゃないか』 となることを期待しているよ。それがカギだ。今は、より有利な立場を求めて両者が法廷で争っている段階だ。一審ではあちらが勝ち、二審ではこちらが有利な裁定を手に入れたりと、揺れ動いている。しかし結局、訴訟を通じて新労使協定を手に入れることはできないのだから、また集まって交渉を再開しなければならないはずだ」

最後に、ロックアウト終了に備えるマイク・マッカーシーHCの働きぶりについて。 「リーグ中のコーチたちが難しい立場に立たされている。マイクは(プレシーズン短縮など)さまざまなシナリオを想定し、それぞれ異なったプランを作成しているところだ。忙しく働いているよ。ロックアウトが終わり次第、チームは全速力で走り始めてくれると私は確信している」

カテゴリ : Coach/Front Office, NFL