パッカーズは2巡最後の32位指名でWR/KRランドール・コブ(ケンタッキー大)を指名。ダイナミックなリターナー兼任WRであるだけでなく、RBやワイルドキャットQBもこなす万能選手だ。ドラフト前には2巡中盤までの指名予想が多く、2巡末ならばバリュー・ピックと言えそう。
Strengths : スナップ後の1歩目がきわめて速い。クイックネスとスムーズな変化で捕まえにくく、コンスタントに相手DBからセパレートできる。キャッチングがよく、体から離れたボールもしっかり捕ることができる。シャープかつ正確なルートを走る。しっかりした下半身でタックルを破ってランアフターキャッチを稼ぐ。小柄だが、プレスカバレッジを振り切るだけのフィジカルさは備えている。ボールセキュリティも安定している。
おそろしくヴァーサタイルなタレントで、控えQB/ワイルドキャットQBを兼ねるだけでなく、ラッシング、リターナー、FGの際のホルダーまでこなす。レシービングは昨季84回1017yds・7TD、通算144回1661yds・13TD。ラッシングは通算228回1313yds(平均5.76yds)・22TD。パッシング(多くは大学1年目)は通算62/122・689yds・5TD・5INT。パントリターンは通算63回619yds(平均9.8)・2TD。キックオフリターンは通算44回1081yds(平均24.6)。
Weaknesses : トップスピードはエリート級ではなく、抜けてからぶっちぎれないこともある。サイズが小さく、RBをやるにはガタイが小さい。ブロッキング力には(一生懸命取り組むものの)おのずと限界がある。レシーバーとしての数字が伸びたのは昨年のことで、アーリーエントリーだけにWRとして経験不足ぎみかもしれない。
Mental : 元QBだけに相手ディフェンスの理解と読みがいい。フットボールへの取り組み方は素晴らしく、研究熱心で同じミスを犯すことが少ない。コーチからの信頼も厚いチームリーダー。ワンダーリックテスト25点は今年のWRトップ20候補の中で最も高い。チャリティ関係にも熱心な模範市民。