過去の記事 |
2011年 >
05月 >
Packers Draft Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年5月 3日
- ロックアウト中なのでドラフトが終わってもドラフト外選手の契約ができない。めまぐるしく変わるロックアウト状況、不透明なFA市場などについてトンプソンGMは、「私のような人間は困惑させられどおしだ。 『このルールに基づいて他と争ってこい』 と紙に書いてくれた方が私にはありがたいよ。今の状況には本当に混乱させられるし、とても腹立たしい」と語っている。
- 指名された選手も、コーチたちとは挨拶以外にほとんど話すことが許されない。指名後は電話でまず球団の事務方と話をし、次にトンプソンGM、そしてコーチとは少し話すだけ。「今年の状況では、これ以上のコンタクトは許されないんだ、と彼らに言うほかない。 『だからといって君が好きじゃないわけじゃない』 とね」とトンプソンGM。
- 1巡選手は指名翌日にグリーンベイを訪れて記者会見をすることが多いが、OTデレク・シェロッドの初訪問は、(いつできるかわからない)ルーキー・ミニキャンプまでおあずけとなった(昨年のOTブラガも同様)。「彼はミシシッピ州コロンバスにいて、先日の竜巻被災地も遠くない。ここに来るまで3回も乗り継ぎしなければならない状況のため、我々はそうさせないことに決めた」とトンプソンGM。
- トレードダウンで下位指名権を増やしたのはドラフト外選手獲得のかわり、という見方もあるが、トンプソンGMは否定。「我々は下位でもよい選手がたくさん残っていると感じたから、こうして動き回っただけだ。他の年なら違っていたとは思わない」
- ドラフトの成果についてマイク・マッカーシーHC。「昨年のトレーニングキャンプは就任以来最も競争の激しいものだったと思っているが、今年はそれをさらに上回ると楽観している」
- 4巡でCBデヴォン・ハウスが指名されて記者会見場に出てきたドム・ケイパースDCは、「私など帰っちゃったと思ってたんじゃないか?」とジョーク。ドラフト3日目にして初めてのディフェンス指名だったためだ。
- おなじく上位オフェンス独占についてマッカーシーHC。「そろそろディフェンスを獲らなければ、と罪悪感を感じるほどにね(笑)。冗談はさておき、プロセスは例年と変わらない。人事部門は素晴らしい仕事をし、コーチングスタッフの意見も加味して、どの選手がどの順位にふさわしいかボードを作りあげた。そのボードを信頼して指名を進めるだけだった」
- 1巡指名OTデレク・シェロッドを左右どちらのサイドで使うのか、という質問にマッカーシーHC。「我々がこれから検討していくことだ。これまでも多くのタックルを獲得したが、彼らは必ずしも現在タックルでプレーしているわけではないし。現時点では我々は彼を左サイドでプレーさせることに集中している」
- 2巡指名WRランドール・コブをワイルドキャットQBで使う可能性についてマッカーシーHC。「ワイルドキャットができるからランドールを指名したのではない。そこははっきりさせておきたい。こうしたタイプの選手が加わったことを考慮して毎週のプランを立てていくし、これまでと違ったフォーメーションを使えるフレキシビリティができるのはたしかだ。ワイルドキャット流行は知っているし、我々が使えばこれまでになかった要素を加えることにはなるだろう。しかしそのためにドラフトしたのではない」
- 3巡指名RBアレックス・グリーンがハワイ大でスプレッドオフェンス一辺倒だったことについてマッカーシーHC。「あのオフェンスの中核を担ってきたことはプラスもある。とくに3rdダウンだね。プロテクションを認識する能力、ワンバックからのラン。そうした要素は我々のオフェンスでも重要だから。彼のサイズ、そしてセカンドレベルに到達する能力は気に入っているし、非常に嗅覚に優れたインサイド・ランナーだと思っている。我々のオフェンス、とくにワンバックでのコンセプトに素晴らしくフィットするはずだ」
- 4巡指名CBデヴォン・ハウスについてトンプソンGM。「非常に才能あるアスリートだ。プロ・デイでは彼のアスレティック能力がよく表れていた。彼のチーム(ニューメキシコ州立)はあまり勝っていなかったし、率直に言って試合にならなかったゲームも多いが、彼自身はNFLのコーナーとしてやっていける能力を示していた。同大のコーチングスタッフからの評判もよかった」
- 5巡指名TE D.J.ウィリアムズについてマッカーシーHC。「キャッチング能力とランアフターキャッチを我々が高く評価していた選手だ。オフェンスをデザインするうえで、フィールド中央を攻められるタイトエンドと、スロットで勝てるワイドレシーバーはいくらいても足りないものだ。そういった点で彼の能力には強い印象を受けている」
- 6巡b指名OLB D.J.スミスについてトンプソンGM。「背は低いが小さくはなく(がっちりしている)、腕は長い。非常に優れたフットボールプレーヤーだ。通算500タックル以上だったか、カレッジ史上最も実り多きタックラーだと記憶している」
- 6巡c指名OLBリッキー・エルモアについてトンプソンGM。「(大学ではDEだったが)我々はアウトサイドLBとして考えている。足はあまり速い方ではないが(4.88秒)、たいへん大きな実績を残してきた。あの順位ではよいバリューだと我々は感じた」
- 7巡b指名DEローレンス・ガイについてトンプソンGM。「大型選手でとても速い。アーリーエントリーでもあり、まだ発展途上だ。マイク・ターゴヴァックDLコーチらコーチングスタッフが彼をよく研究し、ウチのディフェンシブラインの助けになると考えた」
- 人格も優れた選手が多いが、という質問にテッド・トンプソンGM。「どんな人物を我々のロッカールームに加えることになるか、我々はつねに意識している。同時に、若者とくに大学生は過ちを重ねながら成長していくものだと理解してもいる。悪いヤツがいなくなって良いヤツばかりになるよう努力はしているが、必ずしも完璧にクリーンである必要はない。過ちを犯してきた選手は今のチームにもいるが、彼らが必ずしも悪いヤツだとは思わない。たまにヘマをやってしまっただけだ」
- クォーターバック指名がなかったことについてトンプソンGM。「あまりに早く消えたこともある。(指名しないと決めていたわけではなく)高く評価した選手がふさわしいタイミングで残っていたら指名してただろう」
- かつてパッカーズの交渉担当を務めたアンドリュー・ブラント元副社長が、ドラフトの思い出を語っている。「我々が指名を行う直前、いつもロン・ウルフ(当時GM)が 『本人を電話で呼んで生きてるかどうか確かめろ』 と言ったものだ。2005年(トンプソンGM1年目)にはDEマイク・モンゴメリーに電話をしたがなかなか出ず、もう少しで別の選手を指名するところだった。彼が出るのがあと数秒遅かったら、彼はパッカーにならなかったところだ」
- Pro Football Writers of America は、今年の"Good Guy Award" にQBアーロン・ロジャースを選出した。「優れた人柄とプロ意識をもって記者の仕事を助けた」有力選手が選ばれる。
- 今年のNFLドラフトの全米視聴率はESPN/ESPN2が約3割の大幅ダウン(371万人→286万人)。NFL Networkが微増となっている(56万人→56万6千人)。