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Draft Notebook 4: CB Davon House
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年5月 8日
今回は4巡34位(全体131位)指名のCBデヴォン・ハウス(ニューメキシコ州立大)について。指名直後の記事も参照のこと。
- カリフォルニア州パームデール出身(地図)。なぜか誕生日が「1989年ごろ」としかわからない。高校2年までは野球に熱中し、高校3年から兄の誘いでフットボールチームに加わった。「僕にとっては常にベースボールが一番だった。フットボールを始めたのは兄貴と一緒のチームでプレーしたかった、それだけの理由。3年のときはワイドレシーバー、4年でコーナーをプレーして、すごくうまくできた」
- 高校4年時は9勝2敗のリーグ優勝に貢献し、リーグの1stチームに選出され、オールスターゲームでもMVPに選ばれる活躍だった。野球と陸上でもオール・リーグに選ばれている。
- 彼をフットボールに誘った兄はアスレチックス傘下のマイナーリーグ球団で野球をプレーしている。
- 有力大から誘いがなかったのも、フットボール経験が浅かったため。しかしニューメキシコ州立大ではレッドシャツを経ずに1年目から全試合出場し、ケガ人に代わってスターターを務めた。2年目から左先発CBに固定され、大学通算11インターセプト(うち3タッチダウン)を記録。4年間欠場ゼロだった。
- 弱小チームのシャットダウン・コーナーなので彼の方にはあまりパスが来ない。昨年は足首の捻挫を抱えていたため、ややプレーの質がダウン。それでもオールWACの1stチームに2年連続で選出されている。
- 大学時代にディフェンスのシステムが3回も変わったのを経験しているので、学習の早さは自信があると本人。
- ライオンズに2巡指名入団したWRタイタス・ヤング(ボイジ州立)とは同カンファレンスで毎年対戦した仲。(チームは毎回惨敗)
- ニューメキシコ州立大のデール・リンジーDCは1980年代にパッカーズでLBコーチをしたことがある。
- ニューメキシコ州立大のこの4年間の成績は12勝38敗の体たらく。同大の選手がNFLにドラフト指名されたのは2003年以来8年ぶり。
- パッカーズにとってニューメキシコ州立大からのドラフト指名はこれが初めて。それどころか、同大出身でパッカーズで公式戦出場した選手はこれまで1人もいない。
- 身長6フィート0½(184cm)のサイズはCBとしては大型。コンバインでは40yds走4.44秒、プロ・デイでは4.35秒のタイムを出している。3コーンドリルや60ydsシャトルはトップクラスだが、ベンチプレス14回は物足りない。立ち幅跳びの数字はCB中最悪クラス。ワンダーリックテスト15点もイマイチ。
- 背番号は未定。大学では4番だった。
- 本人のインタビューから。
- CBトラモン・ウィリアムズのプレーを見習うよう努力してきた、と本人。「去年は彼のプレーをずっと追い続けたけど、素晴らしかったよね。彼はボールホークだし、自分もそうだと僕は信じてる」
- 4巡まで指名がなかったことについて。 「本当にわからない。あまり強くないチームだったからかもしれないし、シーズン末に足首捻挫を悪化させてシニア・ボウルでプレーできなかったからかもしれない」
- 「グリーンベイにとっては大きなスティールだったと思うよ。僕には大きな伸びシロがある。指名の決断を下した人たちに、決して後悔はさせない。グリーンベイでの僕のキャリアが終わる頃、人々は言うはずだ。 『なぜ彼が4巡まで残ってたんだ?』 とね」
- フットボールがダメなら野球に戻る? 「あー・・・フットボールでうまくいくよ」
- テッド・トンプソンGMの記者会見から。
- 「非常に才能あるアスリートだ。プロ・デイでは彼のアスレティック能力がよく表れていた」
- 「彼のチームはあまり勝っていなかったし、率直に言って試合にならなかったゲームも多いが、彼自身はNFLのコーナーとしてやっていける能力を示していた。同大のコーチングスタッフからの評判もよかった」
- ドム・ケイパースDCの記者会見から。
- 「我々は彼のスキル・セットを気に入っている。我々が求めているような身長・体重・スピードを兼ね備えている選手の1人だ。スーパーボウル後半(CB2人が退場)で明らかだったように、ちゃんとカバーできる選手はいくら多くてもいい」
- 「彼には十分な強さがあってタックリングができると思っている。コーナーたちはカレッジではあまりタックリングを求められないことも多い。ウチではそうはいかないが」
- 「我々のディフェンスがコーナーに求めるのは、常に(セーフティの)バックアップが必要でないようなカバレッジ能力を持っていることだ。そしてデヴォンにはそれだけのスキル・セットがある」