グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2001年10月29日

エクスパンション・ドラフトの見通し

来年には新チームのヒューストン・テキサンズがNFLに加入し、全32チーム・8ディビジョン体制へと移行することになっている。そして新チーム加入に際して行われるのがエキスパンション・ドラフトである。全チームが、契約下にある選手の中から5人を選んで「この中からなら好きなように選んでいいよ」と新チームに提供するのがエキスパンション・ドラフト。1999年に新ブラウンズが加入した際のエキスパンション・ドラフトのやり方を来年も踏襲することはほぼ決まっているようだ。

最後の項目の「旧チームと結んでいた契約はそのまま引き継がれる」という点が重要で、そのために、仮に実績のある選手が5人のリストに入っていたとしても、高額サラリーがネックになって新チームとしては指名しにくいことが多い。選手を差し出す側の各チームとしては、その点を利用して「有望な若手は抱え込んで、指名されそうもない高給取りのベテランをリストに載せる」という戦略が有効と思われる。

そこでパッカーズ。Green Bay Press-Gazette紙のFrank Schwab記者によると、WRフリーマン、DTサンタナ・ドットソン、RBレヴェンズ、Cウィンタース、DEジョン・シエリーの5人がその候補として有力ではないか、とのこと。フリーマンは来季$5ミリオン以上にもなる(キャップ上の)サラリーが大きなネックとなって指名されにくいし、逆に新チームが指名して契約を引き継いでくれればパッカーズのサラリーキャップには大きな救いとなる。サンタナ・ドットソンやレヴェンズも高給かつケガのリスクがある。ウィンタースは引退間近。シエリーは、バジャ=ビアミラとレイノルズの若手2人が成長しているので世代交代にはちょうどいい。

最近の流れとしては、新チームはエクスパンション・ドラフトで大物を狙うより、フリーエージェント市場で有力選手を多く獲得するのが通例。99年のブラウンズの場合、指名された37選手のうち、一度も試合でプレーしなかった選手が22名もいた。テキサンズの場合も「スターター級の選手を獲得できればもうけもの」という心構えでエクスパンション・ドラフトに臨むようである。

カテゴリ : Contract/Personnel