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2001年9月30日

Cマイク・フラナガン 「もしもあの時・・・」

今年から先発に昇格したCマイク・フラナガンは、クイックネスを生かしたプルブロックで、すでにかなりの評価を得ている。その彼には、今週対戦するパンサーズとはちょっとした因縁がある。

96年にドラフト3巡指名でパッカーズに入団した彼だったが、最初の年のプレシーズンゲームで左足の骨を両方とも骨折。それはリハビリに2年を要するほどの大ケガだった。そしてようやくリハビリが終わりかけた98年の8月、彼はドラフト4巡指名権と交換でパンサーズにトレードに出されてしまう。ところがシャーロットに着いて、パンサーズのチームドクターからメディカルチェックを受けたところOKが出ずに、トレードはお流れになってしまったのだ。「ドクターは、もう僕にフットボールは無理だなんて言ったんだ。ショックだったよ。トレードに出されるだけで大変な経験をしたのに、そんなこと言われるなんて」とフラナガンは振り返る。

「だからその日は午前7時にグリーンベイを飛び立って、正午にシャーロットに着き、12時半にドクターのところへ行き診察を受けて、3時の飛行機でグリーンベイに戻ったわけ」。 そしてフラナガンはグリーンベイのメディカルスタッフの辛抱強いケアを受けて徐々に力を取り戻していく。3年間ウィンタースの控えとして経験を積み、この春からついに先発センターの座を手にしたのだ。

フラナガンはランブロックの上手さもさることながら、極めて忍耐強い精神力はチーム内で大変信頼されている。5年間遠回りをしたとはいえまだ27歳の彼は、「いずれプロボウル級に」との期待も高い。もしあの時ドクターの診断が違ったものになっていたら。もしあの時トレードが成立してパンサーズに移籍していたら。おそらくパッカーズは今ごろ後悔していたに違いない。

2001年9月29日

ルーキーたちには忍耐の時

皮肉なことにチーム状態があまりに良すぎて、上位指名ルーキーたちの出番がない。1巡指名のDEレイノルズも2巡指名のWRファーガソンも、いまだに一度も試合当日のアクティブロースターに登録されたことがないのだ。パスラッシュが好調でリーグ最多の12サックを記録している状況では、わざわざレイノルズを頼らなくても良いし、ファーガソンは6番手WRなのでなおさらだ。

キャンプ中には、ファーガソンの練習への取り組み方についてQBファーヴが公に批判したり、ロスリーOCにも「ジュニアカレッジ気分が抜けてない」と言われたこともあった。ファーガソン自身は「そんなことは全くない」と否定しているが、ロスリーOCは「誰だって批判されればプライドが傷つくよ。でも彼はあれ以来、練習でも本当に良くやっている」と努力を認めている。「要するに今は、僕より上のWRたちがいいプレーをしているっていうこと。誰もが全くミスをしない時にのし上がるのは難しいよ」

LBネイト・ウェインがヒザを痛めてパンサーズ戦への出場が微妙なため、ドラフト3巡指名のLBマーシャルは初めてアクティブロースターに登録される可能性が出てきた。しかしまだプロのディフェンスに習熟したとはいえないマーシャルを使うのはリスクが高い。ストロングサイドのナイル・ディッグスの控えをしているK.D. ウィリアムズは3つのLBのポジションを全てこなせるということなので、更にケガ人が出たとしてもマーシャルよりもウィリアムズに頼るのが無難かもしれない。

マーシャルと同じく3巡指名のCBバウ・ジューは、KR/CBロッサムが欠場したため、レッドスキンズ戦で初めてアクティブ・ロースター入りした。

4巡指名のOGビル・フェラリオはいまだアクティブロースター入りが叶わず。

6巡指名のTEデヴィッド・マーティンだけが2試合ともロースター入りしている。それどころかパスキャッチ力を武器に、重要な戦術のオプションとしてダブルTE隊形で活用されはじめている。

2001年9月28日

QBジョシュ・ハイプルがグリーンベイ訪問

オクラホマ大出身のルーキーQB、ジョシュ・ハイプルはドルフィンズにドラフト指名されたものの、手首のケガのために解雇されている。パッカーズは以前から彼に興味を持っており、今回は彼をグリーンベイに呼んでフィジカルチェックを受けさせた。

どちらにせよハイプルは今後手首の手術が必要といわれており、そうすれば最低3ヶ月はボールを投げられない。そのためシーズン中に彼と契約するとしてもプラクティス・スクワッドと思われる。リハビリ中でも契約して(ミーティング等に)帯同させることもできるが、プロ人事担当部長のレジー・マッケンジーは「契約する前に彼が投げるのを見たい」としている。

Notebook: LBネイト・ウェインは微妙

2001年9月27日

Packers - Redskins Notebook

2001年9月26日

Packers 37 - 0 Redskins

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Redskins (0-2) 0 0 0 0 0
Packers (2-0) 7 3 10 17 37

優秀な相手CBのカバーに苦しみながらも、要所要所で効果的にファーヴのパスが決まった。あとは40回ものランプレーによる堅実なボールコントロールと効果的なディフェンスでレッドスキンズにつけいるスキを与えなかった。

開幕戦でチャージャーズに惨敗した流れをそのままひきずったスキンズは、相変わらずオフェンスが大スランプ。ショートパスは決まるものの、3rdダウンでではことごとくパッカーズが止めて、1stダウンの数はわずか8。トータルヤーデージは137yds。タイムオブポゼッションもわずか22分55秒。

2001年9月24日

Notebook: RBレヴェンズの腰痛

 パッカーズ

Jamal Reynolds DE Knee Probable 十分出場は可能だが、チーム事情から欠場するかも
Dorsey Levens RB Back Probable 金曜、土曜と練習を休んだ。少し心配
Allen Rossum CB Hamstring Doubtful 出場できるかぎりぎりまで不明

 レッドスキンズ

Brian Johnson FB Flu Questionable
Robert Jones LB Knee Probable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

2001年9月23日

スタジアムのセキュリティ問題

マンデーナイトのレッドスキンズ戦は、同時多発テロ以来最も全米の注目を集めるスポーツイベントになる。つまりテロリストの標的となる可能性が最も高い試合である。すでに試合当日のスタジアム上空の飛行制限なども発表されているが、スタジアムの警備も厳重なものになりそうだ。

大量の私服警官や警備員。手荷物の持ち込み禁止。駐車場の(爆弾?)チェックなど。その他にもグリーンベイ警察は、入場チェックが厳しくなるためランボーフィールドに早く到着して早く着席することや、駐車パスを目立つところに提示しておくことなどをファンたちに求めている。

2001年9月22日

LTクリフトンの相手はブルース・スミス

開幕のライオンズ戦ではパスプロテクション、ランブロック共によい動きを見せたパッカーズのオフェンシブライン。常に相手チームの最も優れたパスラッシャーと対戦しなければならない左タックルのチャド・クリフトンだが、今回の相手は史上2位のサック数を誇るブルース・スミスだ。

ラリー・ベクトルOLコーチは、ミーティングでくどくど説明するよりもブルース・スミスのビデオをクリフトンに見せることを選んだ。「ビデオを見せるだけで十分だ。何も言うことはない」と語るベクトルOLコーチは、ジェッツ、オイラーズ、ドルフィンズでOLコーチをしている間、ブルース・スミスのパスラッシュにはさんざん苦しめられてきた。そのビデオの中でも昨年の11週ラムズ戦、3サック(セーフティも含む)を挙げた映像は、今年38歳になるパスラッシャーがいまでもどれほど危険かを示している。

昨季中盤からスターターに昇格したクリフトンは、すでにジェイソン・テイラー(MIA)、ジョン・ランドル(当時MIN)、ロバート・ポーシェイ(DET)、チャド・ブラツキ(IND)ら、名だたるパスラッシャー達を相手にしっかり押さえ込んできた。「それらの選手は確かにすごいアスリートで偉大なDEだけど、B・スミスはたぶんワンランク上だ」とクリフトンは認めている。

QBジョシュ・ハイプルに興味

今年のドラフト6巡でTEデヴィッド・マーティンを指名したあと、ロン・ウルフ元GMは「本当はオクラホマ大のQBジョシュ・ハイプルが欲しかったのだがドルフィンズに指名されてしまったから」と正直に語っていた。どうやらウルフが去った後もパッカーズは彼への興味を失っていないらしい。

手首のケガでキャンプを棒に振ったあげくドルフィンズから解雇されてしまったハイプルだが、相変わらず手首の状態は思わしくなく、今後手術が必要になる可能性もあるとのこと。そうなれば3、4ヶ月は投げられないことになる。ハイプルの代理人とは以前から連絡をとってきたパッカーズだが、そのような状態では契約するとしてもプラクティス・スクワッドしかありえない。

2001年9月21日

プレーオフのチーム数と日程は?

レギュラーシーズンが16試合で行われることは決定したものの、プレーオフがどうなるかはまだ未定だ。スーパーボウルの予定日が変えられないとして、プレーオフ出場チームを6チームのままにするならば、どこかで無理をして試合をこなさなければならない。例えば2週間のうちに3試合を行うといった感じ。

「プレシーズンには11日の間に3試合やることだってある。選手にとってはきついけど、できないことはないよ」と語るのはLBベルナルド・ハリス。またSリロイ・バトラーも「オレはかまわないよ。ダブルヘッダーだってやる。どんな決定がなされようと、オレたち選手としては従うだけだ」

スーパーボウルの日程を動かせない理由の一つは、スーパーボウルの翌週に、ニューオリンズのスタジアムで"National Automobile Dealers Association"のイベントの予定が入っていること。しかし CBS Sportslineの最新情報では、「金で解決できる可能性が高くなってきた」とのこと。もしスーパーボウルの日程を1週ずらして、プレーオフを予定通りのチーム数で行えれば全て丸く収まる。

Notebook: DTハントの出場停止は4試合のまま

薬物問題で4試合の出場停止処分中のDTクリディアス・ハント。第2週が延期になったため、4試合出場停止のままだと期間が5週間に延びてしまう。そのためシャーマンHCはNFL「3試合4週間」にしてほしいと訴えていたのだが、やはり却下された。つまり10月7日のタンパベイ戦に間に合わない。ハントは引き続き(シャーマンHCの用意した)スポーツキャンプに留まるが、一部の情報によると、彼は非常に厳しいトレーニングを続けていて、この2週間ですでに10ポンドも体重を落としたとのこと。

なお、同様の4試合出場停止処分を受けているNFL選手はダレル・ラッセル(OAK)、テリー・グレン(NE)、R・J・サワード(JAC)の3人。マイケル・ピットマン(ARI)も1試合の出場停止。

2001年9月20日

ロッサム欠場でリターナー問題

アレン・ロッサムの欠場が1試合ですめばともかく、彼のケガが長期化した場合に備えて、パッカーズはFA選手たちを集めてトライアウトを行った。この中には名リターナーのエリック・メトカーフの名前も含まれている。

David Palmer 元MIN
J.J. Moses 元KC
Eric Metcalf 元OAK
Leon Johnson 元NYJ

プロ人事担当部長のレジー・マッケンジーは「我々は4人全員の評価を行っているところだ。彼らのプレシーズンでのプレーや、昨年のプレーを詳しく調べることになる。どちらにしてもロッサムの状態がどうなるかを見守らなければならない。今のところかなり回復してきているようだから」と語った。つまり彼らと契約するかは、あくまでロッサムの回復具合によるということ。

フリーマンもリターナーの候補

上記のようにリターナー専門のトライアウトも行われているし、WRチャールズ・リーをロースターに戻すことも検討されている。しかしそうするには誰かを試合当日の45人ロースターから外さなければならない。それがいやならばWRアントニオ・フリーマンやSシャーパーら主力選手をリターナー兼任で使うほかない。

1995年にドラフト3巡でプロ入りしたフリーマンは、まだWRとしてスターターになれなかったルーキー年にパントリターナーを務めた。そしてプレーオフでは "special teams player of the week" に2度も選ばれる活躍をしている。プロ2年目以降は先発WRに定着したためリターナーをやったことはないが、「もし自分の番号が呼ばれれば、パントリターンもやるよ。ボールを持つ回数も増えてビッグプレーを決めるチャンスも増えるし」とフリーマン。すでに月曜日にはリターンの練習でかつての能力の片鱗を見せている。「練習でできるだけたくさんキャッチして、きちんとボールの下に入る感覚や、相手の穴を見つける感覚を磨かないと」

2001年9月19日

シーズン16試合の維持を決定

同時多発テロ事件によって中止されていた第2週の試合は、第17週が終わった翌週の1月の第1週に行うとNFLコミッショナーのポール・タグリアブーが発表した。つまり「中止ではなく延期」ということになる。また、プレーオフを予定通り6チームずつで行うことができるよう現在検討中とのこと。(ただしどのような案があるのかは不明だ) もし調整がつかない場合は、ワイルドカード枠を3チームから1チームに減らして、1月の2週から(ディビジョナル)プレーオフが行われることになる。

Notebook: KRロッサム欠場へ

2001年9月18日

Back to Work

アメリカ中の多くの人々と同じように、パッカーズの選手たちも臨時休暇を終えて月曜から仕事に戻らなくてはならない。「誰もが仕事に戻らなくてはならない。誰もが前へ進まなければ。我々も何ら変わりはない。仕事に戻らなくてはならないし、戻る以上は完全に仕事に集中しなければ」とOTマーク・タウシャー。

通常なら月曜日の朝はまず前日の自分達のビデオを分析するのが常だが、今週はその必要はない。コーチングスタッフはすでに金曜日から次のレッドスキンズ戦の準備を始めている。

月曜日の午後は久しぶりに軽い練習。火曜日は休み。次の試合はマンデーナイトのため、水曜から土曜までは通常どおり練習。

2001年9月17日

LBクリス・ギジーは召集の可能性も

ブッシュ大統領は今後の軍事作戦のため、5万人の予備役を招集することをすでに発表している。LBクリス・ギジーは空軍アカデミー出身で予備役のため、召集される可能性もある。「今大事なことは大統領の命令に従うこと。僕は今でも軍隊の一員なのだから、出来ることは何でもするつもりだ。もしそれが従軍ならば、喜んでそうするだろう」とギジーは覚悟を語っている。

ただし全米で予備役は130万人。その中からわずか5万人(しかもその中で空軍からは1万3000人)が召集されるということなので、実際に彼が召集を受ける可能性は低い。また彼はパイロットのような優先順位の高い専門分野を持っていないのでなおさらだ。「金曜日に仲間のパイロットの連中たちと話した時、『僕も君らと一緒に行けたらいいのに』って言ったら、『でも君は今の仕事(フットボール)をしていてくれた方がずっと僕らにとってありがたいんだ。毎週日曜日に君のプレーを見れば気持ちは一つになれるし、何のために僕らが戦っているか思い出させてくれるから』って言われたよ」

2001年9月16日

第2週の試合中止について

金曜日の午前中にパッドなしの練習をこなした後、マイク・シャーマンHC/GMは選手全員に72時間のオフ(つまり月曜日の正午まで)を与えた。「家族や友人とのつながりを再確認し、その絆をさらに強めるように」というのがシャーマンHC/GMの意図。

DTジェームズ・ジョーンズとは契約せず

高額サラリーを理由に開幕直前にライオンズをカットされたDTジェームズ・ジョーンズに対して、パッカーズはベテラン最低保証額を提示して誘った模様。しかしジョーンズ側は「控えではやりたくない。最低補償額ではやりたくない」として受け入れなかった。ただし、その後もジョーンズはどのチームとも契約しておらず、パッカーズは交渉を続けるかもしれない。

パッカーズは、開幕前にケガと高額サラリーを嫌ってラッセル・メリーランドを解雇して以来、ギルバート・ブラウンの控えとなる選手を探している。タイタンズとのトレードでロッド・ウォーカーを獲得して開幕戦では20スナップほどプレーさせたが、クイックネスのなさが首脳陣の気に入らないようだ。トレードの条件は「ウォーカーが4試合分、ロースターに残れたらドラフト7巡指名権をタイタンズに譲渡する」というものなので、早いうちに解雇すればパッカーズにとってなんら損失はない。

9選手がグリーンベイでトライアウト後に足止め

9人の選手がトライアウトを受けるためにグリーンベイを訪れたのが月曜日。そして同時多発テロ事件が起こった火曜日の朝トライアウトが実施され、(飛行機が飛ばないために)そのまま足止めをくらっていた。リーグの規則で、シーズン中のトライアウト中は選手たちの宿泊や食事はそのチームが負担しなければならないため、彼ら選手を木曜日か金曜日まで "Hilton Garden Inn" に泊まらせなければならなかった。なお、この中の誰とも契約には至らなかった。

Hilton Alexander WR
Shawn Mills WR
Reggie Davis TE
Billy Miller TE
Matt Nagy QB
DeWayne Miles RB
Kevin McLeod RB
Steve Cheek P
Mike Solwold LS

2001年9月15日

開催中止の決定を支持

今週末の試合を中止したコミッショナーの決定に最も大きな影響を与えたのは、オーナーたちよりも選手たちの意思だったようだ。NFL選手会のジーン・アップショウを始めとして何人もの選手が中止を求めるコメント。その中でもNYジェッツのV・テスタヴァーディ、C・マーティン、W・クレベットは「もし試合が行われるとしたらボイコットするつもりだった」とまで語っている。

また、パッカーズ社長のボブ・ハーランは「実はテロ事件直後にリーグ事務所から連絡があり、今週のNYジャイアンツ戦をランボーフィールドで行うことを、長時間かけて真剣に検討していた」と語った。チケットをどのように売るか、試合前のセレモニーをどのように行うかまで計画していたようだ。もちろんハーラン社長も中止の決定を支持しているが。

気の毒なのは薬物問題で出場停止処分中のDTクリディアス・ハント。停止処分は「4試合分」ということなので、実質的に処分が1週延びて5週間をチームと離れて暮らさなければならない。規則正しい生活の中でトレーニングやカウンセリングを受けるため、シャーマンHC/GMの考えでスポーツキャンプに送られているハントだが、その生活があと4週間続くことになる。

2001年9月14日

テロ事件のため今週の試合は全て中止

同時多発テロ事件をうけ、NFLコミッショナーのポール・タグリアブーは、今週末の試合を全て中止し、9/23日からシーズンを再開することを発表した。なお、今週分の試合をどこかでスケジュールしなおして実施するか、完全に取りやめて15試合の短縮シーズンにするかは未定。(リーグ側の発表全文

2001年9月13日

開催か中止かはリーグ側の決定待ち

同時多発テロ事件のため、今週末の試合をどうするのか。現在はまだニューヨークのNFL本部は閉鎖されており、コミッショナーが決定を下すのはおそらく木曜日。マイク・シャーマンHC/GMは「その決定が下るまでは、記者会見も、公開練習も、ロッカールームでの選手たちへの取材も一切行われない」という声明を発表した。パッカーズの水曜日の練習自体は行われるはず。おそらく。

2001年9月12日

DEレイノルズはもうじき練習に復帰か

8月17日にヒザを痛めて以来、練習も試合も休んでいるルーキーのDEジャマール・レイノルズだが、今週の水曜日あたりから練習を再開することになりそう。しかし週末のNYG戦で45人のアクティブ・ロースターに登録する可能性は低い。「彼は長いこと練習を休んでいる。まだ不十分な彼をロースターに入れるために、良い選手をロースターから外すつもりはない」とシャーマンHC。

WRチャールズ・リー 今週は出番があるか

WRチャールズ・リーも先日のライオンズ戦でアクティブロースターから漏れた選手の1人。ロースター入りできなかったことについては「傷ついたよ。今も傷ついてる。試合に勝ったのは嬉しいけど、ランボーフィールドでの最初の試合だったってのに・・・」と言う。シャーマンHCとしては、ディフェンスラインを(新加入のR・ウォーカーを含めて)8人キープするためにやむなくリーを外したということのようだ。「外されたことについてシャーマンHCには何も言ってない。彼は最高責任者だし、彼の決めたことはそのままチームの決定事項になる。HCにはあの時そうするだけの理由があったんだろう。他のポジションで人数が必要だったんだ」

DEレイノルズが復帰してくれば、余計に彼の出番は少なくなる。しかし、リターナーのロッサムがハムストリングを悪化させて今のところ"Questionable"なだけに、今週はパントリターナーとしての出番があるかも。ライオンズ戦でロッサムが退場した後、代役としてシャーパーが1度だけリターナーを務めたが、ケガをしないようにフェアキャッチせよ、という指示が出たようだ。

ランボーフィールドの芝の張り替え

ライオンズ戦は雨の中の試合となり、しかも8/25のドルフィンズ戦も大雨の中の試合だったため、ランボーフィールドはハッシュマーク付近の芝がひどく傷んでいる。そのため、再来週のレッドスキンズ戦に向けて傷んだ部分の芝の張り替えが行われている。

2001年9月11日

Packers - Lions Notebook

2001年9月10日

Packers 28 - 6 Lions

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Lions (0-1) 3 3 0 0 6
Packers (1-0) 21 0 7 0 28

第1QにRBアーマン・グリーンのランとWRシュレーダーへのパスで3TDの荒稼ぎをしたのが利いて、終始パッカーズペース。3QにはB・フランクスへのTDパスで事実上のダメ押し。相手ディフェンスにケガ人が多いところにもつけこんで、まずは完勝。

ライオンズは今季からウェストコーストオフェンスを取り入れたが、ランが計56yds、しかもパスプロテクションがもたず7サックを喫するなど、未完成なオフェンスが目立った。1Qにはライオンズがパッカーズ陣内で4thダウンギャンブルに失敗、また前半終了間際にもエンドゾーンでシャーパーにインターセプトを喫するなど、流れを自ら手放してしまう結果になった。

2001年9月 9日

Notebook: 開幕戦の先発DTはフラニガン

ディフェンスラインは基本的にローテーション起用なので、誰がスターターといってもさほど意味はない。でもとりあえずライオンズ戦ではDTサンタナ・ドットソンはジム・フラニガンの控えから出場ということに決まったようだ。

フラニガンの隣のDT(NT)がギルバート・ブラウン。DEはヴォニー・ホリデイとジョン・シエリーで昨年と同じ。パスシチュエーションではNTのギルバート・ブラウンが退いてヴォニー・ホリデイがDTに入る。空いたDEにはバジャ=ビアミラが入ってパスラッシュをかけることになる。またそれ以外でギルバート・ブラウンを休ませる時には、NTにフラニガンやビリー・ライオンを入れると思われるが、新加入のR・ウォーカーを緒戦から使うのかどうかは不明。

 パッカーズ

Jamal Reynolds DE Knee Doubtful 来週あたりから練習再開の見込み
Robert Ferguson WR Quadricep Questionable 反則ヒットされた時に脳震盪だけでなく太腿も痛めていた
Allen Rossum CB Hamstring Questionable 出るつもりだが意外にやばいかも
Santana Dotson DT Quadricep Probable 先発はフラニガンに譲る。20プレーぐらいに参加か
David Martin TE Shoulder Probable 先週肩を脱臼したが、その後は順調

 ライオンズ

Kurt Schulz S Back Out
Bryant Westbrook CB Achilles Out
Larry Foster WR Knee Doubtful
Robert Bailey CB Ankle Questionable
Kerlin Blaise G Knee Questionable
Luther Elliss DT Elbow Questionable
Ron Rice S Toe Questionable

注  Out : 欠場 / Doubtful : 出場の可能性25% / Questionable : 50% / Probable : 75%

興奮をかくせないWRフリーマン

「興奮してるよ。脳震盪のあと、2試合休んだのは正解だったと思う。開幕戦に出ることが目標だったからね。開幕を前にして興奮しないようだったら、別の仕事を選んだ方がマシだ」とWRアントニオ・フリーマンは語る。8/20のブロンコス戦での脳震盪の影響が心配されたが、今ではどんなコンタクトも全く恐れてはいないと言う。「それがオレの仕事の一部だからね」

昨年は細かいトラブル続きで、最終戦にはついにシャーマンHCから出場停止にさせられてしまった。チームメイトの信頼を取り戻すことが、これから始まるシーズンのテーマになるはずだが、「そんな風には考えてない。昨年の最終戦に出られなかったからじゃなく、このところ脳震盪で休んでたからこそ、開幕戦でプレーできることに興奮してるんだ。オレはフットボールをプレーできることに興奮してるんで、それ以外のことはもう過ぎたことさ」

2001年9月 6日

スペシャルチームの再編成

今年のパッカーズのキーワードのひとつは「連続性」と言っていいだろう。今年はコーチ陣の変更がないため戦術的に大きな変更がなく、オフェンス・ディフェンスともに多くのスターターが残留していて、昨季の最後を4連勝で終えたチームの勢いを持続しようとしている。しかしその点で唯一頭が痛いのはスペシャルチームコーチのフランク・ノヴァック。

先日ロースターカットされた選手の中には、昨年来スペシャルチームの中で中心的役割を果たしてきたSスコット・マギャラハンやFBマット・スナイダーが含まれていた。マギャラハンはスペシャルチームの中で2番目のタックル数を記録していたし、スナイダーはキックオフリターンやパントリターンの際の重要なブロッカーだった。そのため、ノヴァックSTコーチは彼らに代わる選手たちをピックアップして、短期間のうちにスペシャルチームの若手達をまとめあげねばならない。

今のところ、スナイダーに代わるブロッカーとして名前が挙がっているのは2番手TEデヴィッド・マーティンや3番手TEボビー・コリンズ。またT/Gバリー・ストークスもキックオフの際の優れたブロッカーだとノヴァックコーチは評価している。また、マギャラハンに代わるタックラーとしては、SエイキンズやC・ジッチ(LB)あたりが期待されているようだ。

また、アレン・ロッサムがパント・キックオフともにリターナーを務めているが、パントリターナーのバックアップとしてはSシャーパー、キックオフリターナーのバックアップはRBロンデル・ミーリーが務めるとノヴァックコーチは説明している。

惨憺たる成績だった一昨年と比べ、昨年のスペシャルチームはどのユニットもノヴァックSTコーチのおかげで大幅に成績を上げたが、それを今シーズンも持続できるかどうか。また、シーズン初めから活躍できるかどうかがチーム成績を左右する意外に大きなカギとなるかもしれない。

2001年9月 5日

スターターが全員(ほぼ)元気

それぞれの選手が、多少はケガの不安や痛みを抱えてはいるものの、それはどのチームでも同じこと。なにはともあれ、今年は予定されたスターター全員が開幕戦に出場できそうだ。鼠蹊部(脚の付け根)が治りきっていないLBナイル・ディッグスや、先週からチーム練習に復帰したばかりのDTサンタナ・ドットソンなど、不安な点を挙げればキリがないが、少なくとも去年よりは大分マシと言ってよさそうだ。ケガ人がいるといってもほとんどを"probable"とリストできるのは、ここまでケガ人に決して無理させず慎重にことを運んできた成果だろう。

月曜日は、パッドを付けない軽い練習ではあったが、スターター全員が顔を揃えた。ブロンコス戦での脳震盪以来、練習も試合も休んでいたWRフリーマンもついに練習に復帰。今のところライオンズ戦には出場の予定。DTサンタナ・ドットソンはまだ100%のパワーを取り戻してはいないものの、手術したヒザ上の状態はすこぶるよい。「この数週間、練習してもケガがぶり返すような徴候は全くないし、痛みは全くない。準備OKだよ」と自信を見せている。DTギルバート・ブラウンもRBレヴェンズも、慎重に慎重にキャンプを進めてきた甲斐あって、現在の状態は100%に近い(レヴェンズは左手の骨折のため、添え木を当てての出場にはなるが)。

一番不安なのはLBナイル・ディッグスだろうか。ディッグスはトレーニングキャンプのほとんどを休んだ上にプレシーズンゲームにも出場できなかった。これからのシーズンも、試合に出場できないほど悪化はしなくても、痛みと戦いながらの長いシーズンになりそうだ。控えのK.D.ウィリアムズとは実力差がかなりあるだけに、無理してでも出てもらわなくてはならない。

なお今日の練習を休んだのは、ルーキーのDEジャマール・レイノルズとWRロバート・ファーガソン、そしてハムストリングを痛めているKR/CBロッサムの3人だけ。レイノルズ(ヒザの捻挫)とファーガソン(脳震盪)はライオンズ戦を欠場することになりそうだが、ロッサムは出場の予定。

シャーマンHCが大統領と歓談

月曜日、ブッシュ大統領がグリーンベイを訪れた際に、グリーンベイ空港でマイク・シャーマンHCと歓談。大統領とシャーマンHCはパッカーズについてずいぶん熱心に話し込んだとのこと。また、シャーマンHCは「近いうちにホワイトハウスでお会い出来ることを願っております」と話したらしい。つまり、スーパーボウルの優勝チームが毎年ホワイトハウスに招かれることを指している。テキサス出身の大統領がそれを本当に望んでいるかは不明。

もう1人、意外な訪問者は元エースWRのロバート・ブルックス。チームの練習にひょっこり顔を出して、選手やコーチを驚かせた。そしてシャーマンHCから頼まれてチームの選手たちの前で話をしたようだ。彼は現在フェニックス在住だが、ビジネスの関係でミルウォーキーを訪れたため、足を伸ばして旧友たちの顔を見に来たとのこと。

ルーキーたちの現状

昨年よりも全般に選手層が厚くなってルーキーの出番が少ない、という楽観的な見方も出来る。しかし「今年優勝を争うには、インパクト・プレーヤーが1人か2人欲しい」とシャーマンHCがドラフト前に話していたことを考えると、即戦力という点では今年のドラフトは失敗であったと(現時点では)認めざるをえない。優秀な控えQBだったハッセルベックをトレードに出してまでレイノルズを獲得する価値があったのか、という疑問符はもうしばらくは消えそうにない。最も長期計画になるだろうと予想されていた6巡指名のTEマーティンの出番が一番多そうなのは皮肉。

DEジャマール・レイノルズ

プロのオフェンシブラインたちのパワーとテクニックに圧倒されて、残念ながら即戦力にはほど遠い。それでもキャンプ中盤にはかなり成長し始めていただけに、ヒザの捻挫は痛かった。捻挫の程度も、当初考えられていたよりも重かったようだ。ただしREのポジションではバジャ=ビアミラが急成長してシエリーに続く2番手の座を確保しているため、レイノルズが復帰しても3番手でしかなく、良くてもパスシチュエーションでしか出番はなさそうだ。それだけにシャーマンHCはレイノルズの復帰には慎重で、「状態が90%なら、試合に使うつもりはない」と明言している。

WRロバート・ファーガソン

ポテンシャルの高さは誰もが認めるものの、懸念された通り大学での経験の少なさ(一部校では1年間だけ)がネックとなって、プロのオフェンスを身に付けるのにかなり手間取っている。パッカーズが2巡指名を見送ったWRクリス・チェンバースがドルフィンズで活躍しているだけに、「地元ウィスコンシン大出身のチェンバースを指名するべきだったのでは?」という声もファンの間で大きくなりつつある。しかしあちらは一部校で4年の経験があり、即戦力として比較することは気の毒かもしれない。去年のWR陣であればファーガソンも3番手になれたかもしれないが、今のところフリーマン、シュレーダー、ドライバー、ブラッドフォードの4人に続く5番手の座をチャールズ・リーと争っている形。レイダーズ戦では初めて多くのプレー機会が与えられ、かなりの活躍を見せていただけに脳震盪は残念。開幕戦は欠場の可能性が高いが、シーズン中に4番手、3番手と上昇する可能性はある。それが無理でも来年以降の成長に期待。

CBバウ・ジュー

キャンプ中盤にヒザを痛めて2週間ほど休んだが、全般的にはまずまず期待通りの働きを見せているようだ。ただしパッカーズのDB陣はタレント的に層が厚いため現状ではCBの4番手。しかし3番手CBマクブライドがプレシーズンゲームで馬鹿げたパーソナルファウルを連発して信頼を失っている上にポカが多いため、ジューが3番手に上がる可能性は十分ある。先発のタイロン・ウィリアムズもケガがちでプレーが不安定なため、ひょっとしたらひょっとするかも。

LBトランス・マーシャル

彼もやはりプロのディフェンスに関しては勉強することが山ほどあり、進歩のペースはゆっくりとしたものだ。ただし着実に成長はしている。本来はミドルだけでなくアウトサイドも出来るとされていたが、首脳陣としては当面はMLBに専念させてハリスの下で成長を待つ方針のようだ。まだまだ考えながらプレーしている状態で本能的なプレーからは程遠いが、最近のプレシーズンゲームでは強烈なタックルを見せ始めている。

OGビル・フェラリオ

情報が少ないので何とも言えないが、最初は危なっかしかったパスプロテクションも大幅に向上し、LGのマイク・ウォールの控えを十分務められるようになっているようだ。スターターを争えるほどかどうかは不明。

TEデヴィッド・マーティン

ロン・ウルフ元GMの最後のドラフト指名は、大当たりだったかもしれない。WRからTEに転向させるということもあって、ルーキーたちのなかでは最も時間がかかると見られていたマーティンだったが、苦戦する上位指名選手たちを尻目に、しっかりと2番手TEの座を確保してしまった。元よりパスキャッチの正確さやルート取りの上手さでは高く評価されていたが、問題のブロックもかなりよくやっている。「彼に期待していたことはすべてこなしてくれいるし、予定をはるかに上回る進歩を見せている」というのがシャーマンHCたちの一致した見方。タイロン・デイヴィスの大ケガの後に慌ててトロイ・ドレイトンと契約したが、そのドレイトンを解雇したのはマーティンへの信頼の証。パッカーズは2TEフォーメーションを多用するものと見られるため、ルーキーの中では最も出番が与えられることになるだろう。レッドゾーンでB・フランクスへのマークがきつくなった時、するするとマーティンがフリーになり、タッチダウンパスが・・・というシーンが意外に早く見られるかもしれない。

2001年9月 4日

プラクティス・スクワッドに4選手と契約

パッカーズは4人の選手をプラクティス・スクワッドとして契約した。4人ともこれまでパッカーズでトレーニングキャンプを過ごしてきた選手ばかりである。ほぼ予想されたメンバーであるが、CBハーレー・ターヴァーだけがやや意外。プラクティス・スクワッドには5人まで契約できるため、近いうちにもう一人が発表されるはず。

2001 Practice Squad
Name Pos
Chris Gall FB
Ed Kehl OT
Donte Curry LB
Hurley Tarver CB

プラクティス・スクワッドとは

53人の最終ロースターを決定する期限が9月2日の午後4時(東部標準時)。それから24時間以上たつと、各チームは5人ずつプラクティス・スクワッドとして契約することが出来る。(つまり、どのチームも必ず24時間は他チームからカットされた選手を物色することができる) 日本語に訳すとすれば「練習生扱い」だろうか。

プラクティス・スクワッドに加わった選手は、シーズン中のいついかなる時点でも、他チームと契約することが出来る。ただし、他チームのプラクティス・スクワッドからある選手を獲得した場合、最低3試合はその選手をアクティブ・ロースターに入れなければならない。そのため、あるポジションにケガ人が続出した場合などを除いて、他チームのプラクディス・スクワッドから選手を獲得することは難しい。

新加入のDTロッド・ウォーカー

昨日タイタンズとのトレードで獲得したDTロッド・ウォーカー。トレード条件は、「ウォーカーが4試合、53人のロースターに残ることが出来たらドラフト(下位)指名権を譲渡する」というものらしい。ウォーカーがトレードに出された理由は彼の能力というよりも、タイタンズはDTの層が厚く、経験豊富なベテランが多いため。実際ウォーカーは最近のプレシーズンゲームでも活躍してラムズの1stチームのOLを押しまくっていた(らしい)し、昨夏も8月のケガがなければ、最終ロースターに残れるはずだったとのこと。また、タイタンズ関係者によれば、他にも3、4チームが彼に興味を示していたらしい。

プレースタイルは、大ざっぱに言えばギルバート・ブラウンのようなラン・ストッパー。330ポンドの巨体に似合わず瞬発力もある。スモールカレッジ出身の若手らしく、技術的にはまだまだ未熟だが、大きな可能性を秘めている。不安な点は、スタミナがなく、バテやすいこと。また、未熟なためかプレーが不安定であること。年齢については、「28歳」というものと「25歳」というものがあってファンも混乱しているが、25歳のほうが正しいと思われる。

もしこのままのロースターで開幕を迎えるとすれば、ノーズタックルのポジションは、ギルバート・ブラウンがスターターで決定である。心配されたヒザの方は、今では100%(シャーマンHC談)らしい。そしてウォーカーもローテーション起用のなかでプレータイムを分け合うことになる。また、ビリー・ライオンも場合によってはNTに入るかもしれない。なお、パスシチュエーションではNTは退いて、DEホリデイがインサイドに入り、DEには、シエリー、バジャ=ビアミラ、レイノルズのうち2人が入ることが予想されている。

カットされた選手たちについて

2001年9月 3日

DTメリーランド含む14人を解雇

やはりDTラッセル・メリーランドが解雇されてしまった。また、RB陣では軽量のデモンド・パーカー、そしてフルバックの控え、マット・スナイダーも解雇された。つまりRB/FB陣は、グリーン、レヴェンズ、ミーリー、グッドマン、ヘンダーソンの5人体制で行くことになる。フルバックの控えは、サイズのあるレヴェンズやミーリーが兼任するのだろう。ロースターを53人に絞り込むため、どのチームも現在大量の首切りを行っているが、パッカーズはとりあえずこれで完了。ただし、DTやLBなど他球団からあぶれた選手の物色をギリギリまで続けるものと思われる。

2001 Final Roster Cut
Name Pos
Russell Maryland DT
De'Mond Parker RB
Matt Snider FB
Harald Hasselbach DT
Scott McGarrahan S
Mike Horacek WR
Chris Gall FB
Adam Newman TE
Glenn Rountree OG
Ed Kehl OT
DeVone Claybrooks DT
Donte Curry LB
Donnie Spragan LB
Hurley Tarver CB

トレードでDTロッド・ウォーカーを獲得

また、タイタンズとのトレードでロッド・ウォーカーという巨漢DTを獲得した。トレード条件は2002年のドラフト指名権(条件付き)。おそらく、「ウォーカーがどれだけ試合に出場すればドラフト何位」というような条件と思われる。ウォーカーはトロイ州立大出身の25歳。6フィート3インチ、330ポンド。ドラフト指名はされておらず、昨年はほとんどをタイタンズのプラクティス・スクワッドで過ごし、出場経験はない。

DTラッセル・メリーランドの運命は

いよいよ13人がカットされる運命の日。何度もお伝えしているように、WRとRB/FBをあわせて11人にするため、RBの誰がカットされるかが最も注目が集まる。シャーマンHCたちは、カットする前にデモンド・パーカーかハーバート・グッドマンをトレードに出すことはできないものかと、最後の努力を続けている。

それ以外にこのところカット対象として、DTラッセル・メリーランドの名前が挙がっている。腰痛のために満足なキャンプが過ごせず、最近復帰して試合にも出場しているが、プレー内容ではどうやらギルバート・ブラウンの方が上らしい。そこで問題になるのが、(健康問題の他には)彼の高サラリー。ベースサラリーの$1.4ミリオンはギルバート・ブラウンの約3倍である。チーム側としては「サラリーカットを受け入れてくれなければ、トレードまたは解雇する他ない」と代理人に通告しているらしい。それを受けてメリーランドの代理人はすでにNYジェッツなどに打診をしている。

もちろん交渉事なので、戦術上のブラフということもあり全てを真に受けることはできないが、32歳という年齢、プレー内容の低下、ケガのリスクなどを考えれば、解雇も十分考えられる。ただしギルバート・ブラウンに全てを託すのはリスクが大きすぎるため、ノーズタックルを務められる代わりの選手を獲得しなければならないはず。有力候補としては、元シーホークスのコーテツ・ケネディや、ブロンコスを解雇されたばかりのマー・タヌヴァーサ(30歳)の名前が挙がっているが、ケネディはすでにヴァイキングスかセインツに絞っているようだし、タヌヴァーサも競争相手が多そうだ。

2001年9月 2日

出場停止中のDTクリディアス・ハント

薬物問題で4試合の出場停止を言い渡されたDTクリディアス・ハント。実際の処分はこの日曜日から始まり、第4週のパンサーズ戦の翌日(10月1日)までは、チームの練習に参加することも、チームの施設に立ち入ることさえ許されない。ただでさえ問題のある選手をこのようにチームから隔離してしまうことにシャーマンHCは反対しているが、今のところルールである以上どうしようもない。

この4週間を彼にとって少しでも意義あるものにするため、また復帰直後から100%の力を発揮させるため、シャーマンHCはハントをある種の"スポーツキャンプ"に送ることにした。そこでは今までのキャンプと同じように、ウェイトを上げたり、フットボールのドリルをこなしたり、エクササイズで体を絞ったり、栄養学の講義を受けたりする。また、薬物に関するカウンセリングに関しても、リーグが義務付けた以上のものにする予定だ。つまり、彼にとっては「時間を持て余してついふらふらと・・・」などという時間的余裕はないのだ。「彼は決まった時間に決まった場所にいなければならないし、食事もトレーニングも教育も全てモニターされる。彼が戻ってきた時には、彼を送り出した時よりも、より良い人間になっていてほしいんだ」とシャーマンHC。

なお、このスポーツキャンプの名前や場所は明らかにされていない。また、その費用をチームが負担することも禁止されているため、ハントが自腹で支払うことになる。ただでさえ4試合分のサラリーを削られるというのに。

Packers - Raiders Notebook

2001年9月 1日

Packers 13 - 24 Raiders

主力選手がケガから復帰しつつあるパッカーズは、試合の勝ち負けよりも「ケガ人をこれ以上出さない」ことを選んだ。欠場者が多い上に、早々に主力選手を引き上げてしまい、かなり物足りない試合内容になった模様。ただし、その甲斐あって大きなケガ人を出さずにすんだことだけが収穫か。今年のプレシーズンゲームはホームで2勝、アウェイで2敗。