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Notebook: RBスタークスはO脚に感謝
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月23日
今週唯一の練習が行われ、LTクリフトン(ハムストリング)を除く全員が参加した。試合から中1日とあって軽い内容なのは言うまでもない。屋内練習場で、人工クラウドノイズ付きだった。
- ヒザを負傷したばかりのRBジェームズ・スタークスも部分的ながら参加。 「彼が出るか出ないかはメディカル上の決断になる。いまから48時間あることだし」とマッカーシーHC。
- 深刻なケガを逃れたRBスタークス。 「断裂していなくて幸運だった。ドクターにも言われたけど、僕がO脚なのもよかったのかもしれない(彼は走るときもつま先やヒザが外を向く)。もし僕が普通の人みたいな真っ直ぐなヒザだったら、たぶん腱が断裂していただろう。腫れだけで済んだなんて本当に幸運だ」
- 2試合休んだOLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)も復帰してフル参加。WRグレッグ・ジェニングス(ヒザ打撲)は部分的に参加だが、走りそのものは問題ないように見える、と記者たち。
- 今週の練習量についてマイク・マッカーシーHC。 「火曜や水曜に練習しすぎたせいで負けるようなことはしないつもりだ。過去にはそんな失敗をしたことがある」
- 感謝祭ゲームについてマッカーシーHCは、「私は感謝祭ゲームやショートウィークを嫌ってなどいない。選手も気持ちを切り替えてすぐプレーしたがっているし。私にとってはキャリア5回目。我々が選ばれて感謝祭の日にプレーできるのは名誉なことだ」とコメント。しかしNFLじゅうの選手・コーチが中3日の木曜ゲームを嫌っているのは周知の事実だ。
- QBアーロン・ロジャースは昨季@DETで、18ydsスクランブルした最後にブラインドサイドからヒットされて脳震盪を起こして途中退場、翌週のNE戦を欠場するハメになった。 「昨年の教訓? 1stダウンを取ったらスライディングすることだね。このチームでの自分の役割を忘れずにいることが大事だ。僕が自分を大事にしないと、チームを傷つけることになる。1stダウンを取ったらあまり欲張ってたくさんの相手をかわそうとせず、早く倒れるよ」
- WRドナルド・ドライバー。 「すごかったセントルイス・ラムズのチームを覚えてる? フォーク、ワーナー、ブルース、ホルトの ”Greatest Show on Turf” を。僕らは "Greatest Show on Grass" だよ」
- 12月4日のNYG戦は午後4時15分(東部時間)からFOXで放送されることが確定。シーズン後半戦はフレックス・スケジュールの対象でサンデーナイト(NBC)に移される可能性があるが、FOXとCBSはそれぞれ年5試合ずつプロテクトできる決まりになっている。そこでFOXはGB@NYGをプロテクトし、サンデーナイトにはDET@NOが選ばれた、という経緯らしい。
- パッカーズの残りゲームのうち、第14週OAK戦、第15週@KC戦、第17週DET戦がサンデーナイトに変更される可能性が残っている。そうでなくても、高視聴率が見込めると判断されれば午後4時15分(東部時間)に移される可能性はある。
- 地元紙のバッカニアーズ戦レビューから。
- 成功率67.6%、299yds、レーティング112.3のゲームが「不調」なのだから、QBロジャースの基準はとんでもなく高くなってしまっている。コントロールミスがこれだけ少ないことに我々も慣らされている。
- ラヒーム・モリスHCはオールアウト・ブリッツを20%も繰り出し、これは開幕週NO戦以来の高率。QBロジャースは落ち着いて対処し、ビッグプレーにつなげた。彼はラッシュを見極めるのが非常に巧み。
- WR陣の出場スナップ数は、ネルソン(43、最多は初)、ジェニングス(41、ヒザ打撲のため)、ドライバー(30)、コブ(20)、ジョーンズ(19)。
- ドラフト前の40yds走でWRネルソンは4.54秒、相手CBビガーズは4.34秒。しかしこのゲームではWRネルソンが技で上回り、一瞬の加速でも優れていた。インサイドよりアウトサイドで起用される彼はサイドライン際で圧倒的な力を発揮する。素早いリリース、ストップ、キャッチ、前への突っ込みと無駄な動きがない。
- WRドライバーは過去12試合で最高の72yds、そのうち41ydsがランアフターキャッチで稼いだもの。FSコーリー・リンチをかわしたプレーでは、脚がフレッシュに見えた。WRジェニングスは2週連続であわやファンブル(先にダウン)のプレーがあった。WRジョーンズはバックショルダーのフェードをキャッチミスしたあと、約1Qぶん出番がなかった。
- TEフィンリーはターゲットになったのがわずか3回、この5試合で20回。最初の5試合は32回だった。この日最長の20ydsランではTEクウォレスがDEベネットを好ブロック。TEクラブトリーは5ydsTDパスキャッチの際、最初のブロックのふりが上手かった。
- 17回ボールに触れたうち、RBスタークスは最初のタックラーに倒されることがほとんどなかった。チェックダウンでのキャッチが5回あったうち最初のパスでは、タックラーを4人もかわしている。このような激しい走りがいつまで出来るのか、今後を見守るしかない。出場スナップ数は彼が35回、RBグラントが15回。FBクーンはTDランの際、WLBアダム・ヘイワードがフリーで突っ込んできたが、逆に吹っ飛ばしてタッチダウンに。
- LTニューハウスは前半にDEエイドリアン・クレイボーン(1巡20位)のエフォート、スピード、パワーに苦しめられた。前半だけで1サック、1ノックダウン、2.5ハリーを許したが、後半は落ち着き、プレッシャーを一度も許さなかった。
- LGラングは試合を重ねるごとにナスティさを増し、このところのプレー内容はRGシットンを上回っている。RGシットンは反則3回、”Bad Run”が1回。昨年のようなパワーやパンチが見られない。DTアルバート・ヘインズワースは64スナップ中37スナップに出場し、うち19回がRGシットン、18回がLGラング相手だった。両ガードとも姿勢を低くし、ヘインズワースのパワー・ラッシュに対処できた。
- NTピケット(36スナップ)は今季もっとも動きがよかったかもしれない。ダブルチームを突破してRBブラントを3ydsロスに仕留めたプレーも。DEラジ(46スナップ)はLGザッターをブルラッシュで押し込んでパスを叩き落としたのがベストのプレー。
- 今季初登場のDEニール(16スナップ)は目立たない内容。ニッケル隊形でDEラジと並んでパスラッシュすることが多かった。DEウィンの出場はわずか14スナップ、うち半分は終了間際のどうでもいい時間帯。DEウィルソンはベース隊形とニッケル隊形の両方で交代要員となり、計18スナップ。
- 今月ブリッツを増やしているケイパースDC采配の傾向は今回も続き、相手ドロップバックのうち5人以上ラッシュが58%、6人以上が10%。しかし成果は乏しかった。
- OLBマシューズはラッシュ22回のうちわずか14%しかダブルチームされず、これは今季ダントツで最少。長身で腕の長いRTトゥルーブラッドはスピードラッシュに弱いがマシューズは圧倒できず、ノックダウン2回にとどまった。右サイドからラッシュすることも数回。OLBウォルデンの最大の長所はおそらくエフォートで、その点ではマシューズに匹敵するかも。
- ILBビショップはブリッツ13回でプレッシャー2.5回、ILBホークは12回のうち3回。2人ともRBブラントの54ydsTDランでは赤っ恥をかいている。LB陣のミスタックルは計5回、そのうちOLBウォルデンが2回。
- QBフリーマンはWRマイク・ウィリアムズ or WRベン対CBトラモン・ウィリアムズ、TEウィンズロウ対SSペプラーのマッチアップを突こうとしてきた。第1Qこそ相手オフェンスが不振だったが、その後は成功し、CBウィリアムズは10回のうち7回成功、73ydsを許した。サイドライン際のフェードやカムバック・ルートへの苦戦は続いている。第2Q末のインターセプトは素晴らしいプレーだった。
- DB陣の中でコミュニケーション向上の努力が足りないように見える。
- TEライアン・テイラーはイリーガルブロックのほかミスタックル2回。スペシャルチーム全体でミスタックルが7回あった。