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Packers 45 - 38 Chargers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月 7日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (8-0) |
21 |
7 |
3 |
14 |
45 |
Chargers (4-4) |
7 |
10 |
7 |
14 |
38 |
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気温12℃、冷たい雨の降るクアルコム・スタジアムには数多くのパッカーズファンがつめかけ、”Go Pack Go!”のチャントが頻繁に聞こえてくる。主力5人を欠く窮地のチャージャーズに対し、パッカーズオフェンスは気持ちよく得点を重ねたものの、ディフェンスが(3INTを除いて)いいところなく、今季最多の38失点を喫してヒヤヒヤの勝利となった。昨季からの連勝はこれで14に。
パッカーズディフェンスはいいところなく先制TDを許すが、すぐにTEフィンリーへのTDパスで追いつくと、2シリーズ連続でINTリターンTDを挙げてあっという間に21点差。ディフェンスは相変わらずの不振でパントを蹴らせることもできないが、好調オフェンスが得点を重ね、第4Qには連続TDパスを決めて再び21点差に。しかしそこからオンサイドキック成功をはさんでわずか4分の間に14得点を許し、残り6分半で7点差の終盤戦となった。オフェンスはランで時間を使い切ることができなかったが、最後はようやくインターセプトで反撃を止めることができた。
ケガはOLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)だけだったようだ。
第1Q
- SD陣20 : WRヴィンセント・ジャクソンへの23ydsパス、RBトルバートの9ydsラン、FBヘスターの3ydsランでGB陣へ。WRジャクソンへの10ydsパス、RBトルバートの8ydsラン、1ydラン、2ydsランでFG圏内に進み、最後はWRジャクソンへ23ydsFG成功。
- GB陣37 : TEフィンリーへの9ydsパス、フォルススタート、QBスクランブル9ydsで1stダウン。3rdダウン4からQBスクランブル11ydsでFG圏内へ。次の3rdダウン3はSDパスインターフェアでゴール前05ydsへ。TEフィンリーに5ydsTDパス成功。
- SD陣17 : RBトルバートの3ydsラン、パス失敗で3rdダウン7、ILBビショップの弾いたパスをSSペプラーがインターセプト、エンドゾーンまで走り切ってタッチダウン。
- SD陣20 : RBトルバートの3ydsラン、WRジャクソンへの12ydsパスで1stダウン。ラン2回で3rdダウン4、CBトラモン・ウィリアムズがインターセプトしてそのままタッチダウン。
- 好リターンでSD陣34 : ラン2回で3rdダウン1、WRジャクソンへの38ydsパスでレッドゾーンに進んで第2Qへ。
第2Q
- RBトルバートへのスクリーンパス11ydsでゴール前08ydsに進み、RBトルバートのドローで8ydsのタッチダウン。
- GB陣22 : RBスタークスの20ydsラン、サック2yds、SDホールディング、TEフィンリーへの11ydsパスでSD陣へ。3rdダウン2でサックされて4thダウン2、TEフィンリーへのパスは失敗に終わる。
- SD陣36 : ラン3yds、RBトルバートへの9ydsパスで1stダウン。3rdダウン8からパス落球もGBホールディングでGB陣へ。RBトルバートの5ydsラン、TEゲイツへの9ydsパスでFG圏内へ。フォルススタートなどで3rdダウン13、ロングパスは通らず。52ydsFG成功で4点差に。
- GB陣26 : サック4yds、WRドライバーへの10ydsパス、フォルススタートで3rdダウン9、QBスクランブル25ydsでSD陣へ。3rdダウンインチズはFBクーンの2ydsランで2ミニッツへ。WRドライバーへの8ydsパス、サック9ydsで3rdダウン11、WRジェニングスへの13ydsパス、RBスタークスへの9ydsパスでレッドゾーンへ。WRネルソンに16ydsTDパス成功。
- SD陣20 : ニーダウンで前半終了。
第3Q
- GB陣20 : RBスタークスの1ydラン、オフサイド、RBスタークスの6ydsランで1stダウン。WRネルソンへの9ydsパス、RBスタークスの2ydsランでさらに1stダウン。QBスクランブル1yd、TEフィンリーへの6ydsパス、13ydsパスでSD陣へ。RBスタークスのラン2回で3rdダウン2、WRネルソンへのパスは通らず。47ydsFG成功で14点差に。
- SD陣16 : SDホールディングのあと、RBトルバートへの27ydsパスで簡単に1stダウン。FBヘスター落球、SDオフサイド、サック1yd(OLBウォルデン)で3rdダウン16、TEゲイツへの19ydsパスで1stダウン。TEゲイツへの7ydsパス、RBトルバートの6ydsラン、WRブラウンへの15ydsパスでFG圏内へ。3rdダウン2からWRクレイトンへの5ydsパスでゴール前11ydsへ。最後もTEゲイツに11ydsTDパス成功。
- GB陣27 : QBスクランブル1yd、WRジェニングスへの21ydsパス、RBグラントの5ydsランでSD陣に進んで最終Qへ。
第4Q
- WRネルソンへの11ydsパス、RBグラントの6ydsラン、RBスタークスの8ydsランでFG圏内へ。WRジョーンズに21ydsTDパス成功。
- SD陣20 : RBトルバートの8ydsラン、サック9yds(ILBビショップ)、パス失敗で3&アウト。
- GB陣32 : いきなりWRネルソンに64ydsパスが通ってゴール前へ。TEフィンリーへのパス失敗のあと、WRジェニングスに4ydsTDパスが決まって21点差。
- SD陣20 : TEゲイツへの16ydsパス、WRブラウンへの20ydsパスでGB陣へ。RBトルバートの2ydsラン、TEゲイツへの6ydsパス、WRブラウンへの31ydsパスでゴール前05ydsへ。WRブラウンに5ydsTDパス成功。
- オンサイドキック成功でふたたびSD攻撃へ。
- SD陣45 : WRブラウンへの13ydsパス、RBトルバートへの13ydsパスのあと、WRジャクソンに29ydsTDパスが通って7点差に。
- GB陣09 : QBスクランブル2yds、WRジェニングスへの1ydパスで3rdダウン7、WRジェニングスへのパスは惜しくも通らず、この日初めてのパント。
- SD陣48 : 残り4分48秒。TEゲイツへの9ydsパス、RBトルバートの2ydsロス、パス失敗で4thダウン3、CBウッドソンのパスインターフェアで1stダウン。TEマクマイケルへの3ydsパス、インテンショナルグラウンディング、スクリーンパス不発で4thダウン17、今度はギャンブルせずナイスパント。
- GB陣04 : 残り2分59秒。RBスタークスの3ydsラン(SDタイムアウト#1)、5ydsラン(SDタイムアウト#2)、SDホールディングで1stダウン。RBスタークスの4ydsラン(SDタイムアウト#3)、4ydsランで2ミニッツ。3rdダウン2でランが止まってパント。
- SD陣31 : 残り1分05秒。パス失敗、TEゲイツへの19ydsパスでハーフライン。連続パス失敗、パスインターフェア9yds(CBウッドソン)でさらに1stダウン。パス失敗のあと、ロングパスをSSペプラーがインターセプトして76ydsリターン。
- ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Chargers |
Points |
45 |
38 |
Total Yards |
368yds |
460yds |
First Downs |
21回(ラン8・パス10・反則3) |
28回(ラン5・パス20・反則3) |
Rushing |
136yds (26回・平均5.2) |
85yds (21回・平均4.0) |
Passing |
247yds (21/26・4TD・0INT) |
385yds (26/46・4TD・3INT) |
Sacked |
4回15yds |
2回10yds |
3rd Down Efficiency |
6/10 (60%) |
5/11 (45%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
3回 (INT3/FUM0) |
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Field Position |
自陣30yds |
自陣27yds |
Punt |
2回54.0yds(ネット42.5yds) |
2回49.0yds(ネット43.5yds) |
Kickoff Return |
6回平均22.8yds |
3回平均29.7yds |
Punt Return |
1回11yds |
2回平均11.5yds |
Field Goals |
1/1 |
1/1 |
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Penalty |
5回33yds |
8回64yds |
Time of Possession |
29分45秒 |
30分15秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。ターンオーバーレシオ+3が大きな勝因だった。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはINT3つ。うち2つがTDとなり、ディフェンス全体の不振をかなり補った。
- 第2シリーズ、SSペプラーがインターセプトリターンTD。TEゲイツを完璧にカバーしていたILBビショップがパスを弾き、その後ろにいたSSペプラーの正面に。周りのブロッキングにも助けられ、SSペプラーは40yds走り切っってNFL初タッチダウン。(ビデオ)
- 第3シリーズ、CBトラモン・ウィリアムズがインターセプトし、そのままゆっくりと43yds走ってタッチダウン。WRクレイトンへのパスを完全に読んで飛び込んだ。CBウィリアムズは今季初インターセプト。(ビデオ)
- 第4Q末、WRジャクソンへのロングパスをSSペプラーがインターセプト。ダブルカバレッジしているところへ投げたQBの判断が悪かったうえ、かなりのアンダースローだった。(ビデオ)
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/26、247yds、4TD、0INTでレーティング145.8。今回もほぼ完璧な出来でチームを勝利に導いた。(ハイライト)
- 前半パス97ydsとヤーデージが伸びなかったのは、ディフェンスの2連続INTリターンTDでオフェンスの出番が来ず、前半わずか3シリーズだけだったため。
- 相手のカバレッジがいいのか、投げるところがなくスクランブルに出る場面が目立った。最長25ydsを含む7回53yds(ニーダウン除く)と、今季もっともよく走り回った。
- 8試合連続レーティング110超は(自己の持つ)NFL記録をさらに更新。
- チームラッシングは26回136yds(平均5.2)。
- QBを除くと18回84yds(4.7yds)。
- 先発RBライアン・グラントは8回52yds(平均5.1)。
- RBジェームズ・スタークスは13回66yds(平均5.1)。レシービングは1回9yds。MIN戦に続き、逃げ切りを狙う最後のシリーズでは彼が1人でキャリーした。
- 初出場のドラフト外ルーキー、RBブランドン・セインはスペシャルチームのみ。
- FBジョン・クーンはラン1回2yds、レシービング1回4yds。敵地でもクーーーーンの声がかかる。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは6回46yds、1TD。第4Qの4ydsTDパスは、相手と競り合いながらヘルメットも上手く使ってボールを確保。(ビデオ)
- WRジョーディ・ネルソンは5回105yds、1TDの稼ぎ頭。第2Q末の16ydsTDパスはバックショルダーの速いパスを地面ぎりぎりで確保し、そのまま地面を転がってエンドゾーンに入ったもの(ビデオ)。第4Qにもロングボムで64yds(ビデオ)。ややアンダースローだったのがラッキーだった。
- WRジェームズ・ジョーンズは唯一のキャッチが第4Q初めの21ydsTD。QBロジャースからの完璧なパスをオーバー・ザ・ショルダーできれいにキャッチした。(ビデオ)
- WRドナルド・ドライバーは2回18yds。新人WRランドール・コブはキャッチなし(機会もなし)。
- TEジャーマイケル・フィンリーは5回44yds。第1Qの5ydsTDは高さのミスマッチを狙ったパスで、オープンではなかったがさすがのキャッチ。(ビデオ)
- 今回もフィンリー以外のTEにはパスが飛んでこなかった。
- 先発OL陣は今回もLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは4回15yds。すべて第2Qに集中し、後半はゼロ。
- 最初の被サックはRGシットンがDTトミー・ハリスのスピンムーヴに抜かれたものだが、それ以外の3つはどれもQBの持ち過ぎ、またはカバレッジサックに見える。
- ランブロッキングは今回もまずまずよかった。最後の3rdダウン2を取れていれば申し分なかったが。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- OLBソートとOLBラティモアの新人コンビが両方ともアクティブ登録から外れるのは珍しい。
- 右OLBはシリーズごとにウォルデンとゾンボが交替で出ていた。
- チャージャーズは、エースRBライアン・マシューズ、2番手WRマルコム・フロイド、プロボウルLGクリス・ディールマン、DEルイス・カスティーヨ、プロボウルOLBショーン・フィリップスの主力5人が欠場している。
- あまりにパッカーズファンの声援が多いので、チャージャーズオフェンスはサイレントカウントを使った、とQBロジャースは証言。それが本当だとしたらすごい。
- パス守備はQBフィリップ・リヴァースを相手に26/46、385yds、4TD、3INTのレーティング85.9。
- コミュニケーションミスのせいなのか大きなカバレッジミスが目立ち、3つのインターセプト以外はまったくいいところのないディフェンスだった。
- パスラッシュは4メンでダメ、ブリッツを入れてもポケットを崩せず、QBはゆっくりとレシーバーがフリーになるのを待てた。
- パッカーズ守備のサックは2回10yds。OLBウォルデンのサックは、右サイドライン際に逃げて時間を稼いだつもりのQBを背後から倒したもの。第4QのILBビショップのサックは中央でなく左からのブリッツ。
- プロボウルTEアントニオ・ゲイツにILBビショップがつくことが多く、(最初のINTこそよかったが)スピードで置いていかれてばかりだった。かといってCBウッドソンがついても(後述のように)反則3回で1stダウンを与えてばかり。
- 最初の23ydsTDパス、第1Q末の38ydsパスはどちらもセーフティのミスによるもの。第4Qの2つのTDはCBトラモン・ウィリアムズのカバレッジミス。どちらも浅いエリアのパスと読んで奥のレシーバーをフリーにしてしまった。
- ラン守備は21回85yds(平均4.0)、1TD。
- 代役スターターのRBマイケル・トルバートはラン19回83yds・1TD、レシービングも4回59ydsと大活躍。重心が低く馬力もある彼を1人ではなかなか倒せず、2人目・3人目でようやく倒す場面が目立った。
- 点差が開いた後半はラッシング4回15ydsだけだったが、普通にやっていたら計130ydsぐらいは楽に走られていたはず。ただ、最長が9yds止まりだったのはいい。
- 反則は5回33ydsと少なめだが、そのうち3つがTEゲイツをカバーしたCBウッドソンの反則。どれも3rdダウンまたは4thダウンで、手痛い1stダウンを与えてしまった。チャージャーズの反則は8回64yds。
- 第1Q、LGラングがフォルススタート。
- 第2Q、CBウッドソンがTEゲイツに対してホールディング。
- 第2Q、Cウェルズがフォルススタート。相手のオフサイドを活かそうと早くスナップしようとし、静止せずにスナップしてしまった。
- 第4Q、CBウッドソンがパスインターフェア。TEゲイツが止まったところへ追突する形となり、ちょっと不運だった。
- 第4Q末、またもCBウッドソンがTEゲイツにパスインターフェア。こちらは明らかな反則だった。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが5回平均25.6yds。ゲーム終盤にはオンサイドキック警戒のためCBウッドソンがリターナーに入ったが、9ydsしかリターンできずオフェンスを苦しくした。
- パントリターンはWRランドール・コブが1回11ydsとまずまず。
- Pティム・マステイのパントは2回平均54.0yds、ネット平均42.5yds。第4Q終盤、自陣深くから55ydsと53ydsの大パントを蹴ってディフェンスを大いに助けた。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1回のみ、47ydsを成功。今季100%を続行中。雨で飛距離が出にくいが、キックオフ8回中5回をタッチバックに。42ydsリターンをされたときには彼が好タックルでタッチダウンを防いだ。
- カバレッジチームはパントカバレッジで2回平均11.5ydsを許したが、50yds超の大パントなのでこのぐらい仕方がないのでは。キックオフカバレッジは42ydsリターンを許したのがまずかった。
- 第4Q半ば、相手のオンサイドキックを押さえられなかったのが終盤の苦戦の要因に。ゴロがTEテイラーの股間を抜けた瞬間跳ね上がり、WRネルソンの顔の高さにボールが来てしまい反応できず、(アウトオブバウンズに出そうと?)前に叩く形になってしまった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 試合後の会見でマッカーシーHCから報告のあったケガ人はOLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)だけ。肩甲骨骨折が治ったらヒザを痛め、ヒザが治ったと思ったらハムストリング。
- アクティブ登録から外れたのは、LTクリフトン(ハムストリング)、G/Tドミンゲス、DEニール(ヒザ)、OLBソート、OLBラティモア、ILBフランソワ、CBハウス。
- 今週のチームキャプテンはRTブラガ、CBウィリアムズ、Pマステイ。(写真)
- マッカーシーHCはコイントスに勝って後攻を選んだ。昨季はこれがよかったが、ディフェンスの悪い今季はあまりよい結果に結びつかず、先制のチャンスを与えるだけになっている。
- この14連勝はすべて(第4Qにリードされていない)逃げ切り勝ち。14連続逃げ切り勝利はNFL記録とのこと。14連勝じたいはNFL史上8番目の長さ。