過去の記事 |
2011年 >
11月 >
Notebook: ケイパースDCが反論
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月 9日
次週がマンデーナイトゲームであるため、今週のパッカーズは(いつもの火曜休日ではなく)水曜を休みとし、練習は木・金・土と行うことになった。
- ハムストリングを負傷したOLBフランク・ゾンボについてマッカーシーHC。 「重いものではないが、今週は欠場することになるだろう」
- ついにDEマイク・ニール(ヒザ)に復帰許可が下りた。木曜から練習参加の予定、とマッカーシーHC。
- 深刻なパスラッシュ不振に苦しむだけにDEニールに期待が集まるのは当然だが、即実戦は現実的でない。 「いつだって、実際に練習に参加して準備のできている選手を頼るしかない。我々が扱うのは現実であり、出場可能な選手でやっていくのが現実だ。だから次のステップはマイクを練習に参加させて状態を確かめることで、実戦復帰の日程はそれからだ」とケイパースDC。
- QBロジャースのスクランブルが多かったことについてマッカーシーHC。 「彼が走ることはまったく問題ない。昨日のようにフィールドがオープンであればね。彼のディフェンス把握の結果であり、相手のパスカバレッジの弱みを突いただけだ」
- 8試合を終えてQBロジャースはパス2619yds・24TDを投げている。シーズン前半8試合で2600yds・24TDを達成したQBはNFL史上初めて。
- パスカバレッジの問題についてマッカーシーHC。 「レシーバーのダブル・ムーヴへの対応が大きな問題だとは思わない。パスカバレッジの崩壊はコミュニケーションの問題といっていい」 「コミュニケーションの問題に関して、FSニック・コリンズ不在の影響ははかりしれない」
- 「マシューズをもっとクリエイティブに使うべき」とのCBウッドソン発言についてドム・ケイパースDC。 「我々はできうるかぎりクリエイティブにクレイを使う努力をしていると思う。リーグを見渡しても、クレイほど動き回っている選手は多くないはずだ。昨日の彼はよいプレーをしていた」
- オンサイドキックを確保できなかったのはWRジョーディ・ネルソンよりもTEライアン・テイラーの責任、とショーン・スローカムSTコーチ。 「TEテイラーは(本来の役割どおり)ブロックに行くべきだった。そうしていればジョーディはボールをクリアに見られて、バウンドに反応できていたはずだ。そうならなかった瞬間、アウトオブバウンズに出そうとしたこと自体は頭脳的だったと思う。失敗は前にいた選手がボールを確保しようとしたことだ」
- クアルコム・スタジアムの雰囲気についてマッカーシーHC。 「いちばんすごかったのは我々のファンだ。入場トンネルで待っている時、まるで映画 『グラディエイター』 の一場面のようだったよ。トンネルの中で入場を待っていると、応援とブーイングが入り混じって聞こえてくる。我々が入場すると応援とブーイング、相手が入場した時も応援とブーイングだった。試合前からファンのインパクトは大きかった。ロードでこれだけのサポートをもらえるなんてね」
- 2週連続でプラクティス・スクワッド選手の入れ替え。先週契約したばかりのC/Gポール・フェナロリを解雇し、OTクリス・キャンベルと再契約した。OTキャンベルはイースタン・イリノイ大から昨年ドラフト外で入団し、シーズンのほとんどをプラクティス・スクワッドで過ごした。今夏はケガに苦しんでロースター争いに加われず、開幕前に解雇されていた。身長6フィート5(195cm)、体重328ポンド(164kg)。
- QBアーロン・ロジャースが第9週のNFCオフェンス部門のPlayer of the Week(週間MVP)に選ばれた。第1週NO戦、第4週DEN戦に続いて今季3回目、通算5回目の受賞。
- Pro Football Weekly誌のミッドシーズン・オールプロにQBロジャースとKクロスビーが選出。QBロジャースは満票だった。パッカーズのキッカーやパンターがこうした企画で(シーズン前半といえど)選ばれたのはPacker Zoneが2001年に始まって以来おそらく初めて。
- 新労使協定ではフランチャイズ・プレーヤーのサラリー算定方法が変わったことが明らかに。これまでは「そのポジションのサラリー上位5名の平均」だったのが、「そのポジションの過去5年間のサラリー上位5名の平均」となった。たとえばTEフィンリーが来春フランチャイズ指名された場合、旧制度下では$7.3ミリオンになるはずが、新制度では$5.4ミリオンから$5.6ミリオンになる、とNational Football Postのアンドリュー・ブラントは試算している。
- サラリー水準はずっと右肩上がりで推移しているので、この算定方法変更は球団側にとって有利。また、契約延長交渉で合意できなければフランチャイズ指名するぞという姿勢が、選手側にとってより大きな脅威になる。
- 地元両紙のチャージャーズ戦レビューから。
- Journal Sentinel紙の採点表はこちら。
- チャージャーズのグレッグ・マヌスキーDCは、両セーフティを深く下げつつ、両CBにはプレス・マン・カバレッジでアンダーニースを守らせていた。その結果、QBロジャースが7回53ydsも走る余地ができた。賢い判断による好プレーがあまりにも多い。
- WRネルソンへのロングボムは実飛距離53yds。パンプ・フェイクからのWRジョーンズへのTDパスも完璧だった。
- (全56スナップのうち)WR陣の出場スナップ数は、ジェニングス(50)、ジョーンズ(31)、ネルソン(29)、ドライバー(26)、コブ(6・今季最少)。 雨にもかかわらず、みなキャッチングが非常によかった。
- CBクエンティン・ジャマーのバンプ・カバレッジがよく、WRジェニングスとの勝負は引き分けか。第3Q末の21ydsは彼にとって最高のキャッチの1つ。第4Qの4ydsTDパスはCBジャマーがぴったりついているところへ、QBロジャースからのバックショルダー。たいへんな剛速球をヘルメットも使ってなんとか確保した。しかしCBジャマーは3rdダウンでのWRジェニングスへのパスを2回防いでいる。
- 規律のしっかりしたWRネルソンのプレーはQBロジャースも称賛するところ。必ずいるべき場所にいてキャッチしてくれる、と頼りにできる。
- 先発RBグラントの出場は今季最少の11スナップ。最初のTDシリーズで7スナップ出た後、第3Q末まで出番がなかった。RBスタークス(39スナップ)はグラントより大きく、速く、パワフル。第3週シカゴ戦で大不振(平均0.5yds)だったあとは非常にハードに走り続けている。疑問の残る判断(バックサイドにカットバックすべきでなかった)が2回ほど。
- FBクーンは3rdダウンバックとして6スナップ、フルバックとして18スナップに出場。しょっちゅう交替させられた昨季までと違って1人でやっているので、だんだんブロッキングがよくなっている。
- OLで最もよかったのはおそらくRTブラガ。アスレチックでスピードのあるOLBトラヴィス・ラボイにランでパスでも完勝。パンチで行くべきところを受け身になりすぎることが時々ある。CウェルズはNTギャレーにブルラッシュでサックを許したが、しだいによくなった。RGシットンはDTトミー・ハリスのスピンムーヴにサックを許したうえ、ランブロックでもペネトレートされて"Bad Run"に。バイウィーク明けでもヒザの状態はよくなさそう。LGラングはフォルススタートが今季すでに6回。LTニューハウスはMIN戦ほど悪くはなかったが、OLBバーンズへのプレーがソフトで、プレッシャー3回を許した。エッジでのパスプロでは、素早いフットワークで失敗を補うことが多い。
- (全69スナップのうち)DL陣の出場スナップ数は、DEラジ(66)、NTピケット(36)、DEウィン(29)、DEウィルソン(21)、NTグリーン(21)。球団のロースター表やデプスチャートでは依然としてピケットをDE、ラジをNTにリストしているが現実は逆。ベースの3-4隊形でノーズタックルに入ったのはピケットが19回、ラジが5回。
- 3-4のベース隊形でたいていストロングサイドDEに入るハワード・グリーンだが、昨季と違ってボールを見つけられていない。最近その2番手になったDEウィルソンは、DEウィンとともにプレッシャーはゼロだった。DEニールの復帰が重要なのはそのせいだ。
- OLBウォルデンは昨季最終週CHI戦で3サックを挙げて注目されたが、当時はラン守備が全然ダメだった。今回はおそらくパッカーズ移籍以来最高のゲームだろう。優秀なLTマクニール相手にキャリアハイのプレッシャー4.5回、パスディフレクトが1回。TEマクマイケルからホールディングの反則も引き出した。OLBゾンボとの交替起用を喜んでいなかったが、プレー内容は一人前のスターターのよう。OLBゾンボはハムストリング負傷前にミスタックル2回、守備範囲の狭さも露呈した。
- OLBマシューズはパスプレーの49%でダブルチームされたが、プレッシャー4.5回、うち3回がノックダウン。そのほかインサイドからのラッシュでブロッカーを引きつけて他をフリーにしたのが11回。カバレッジに下がったのが14回。7点差とされた終盤、彼は素晴らしいスピンムーヴで2人を抜いてインテンショナル・グラウンディングを引き出した。
- OLBマシューズのドロップバックが多かったのは、ILBビショップをブリッツ(今季最多の17回)させるため。1サックの他にもプレッシャー2回。ケイパースDCにとって、ILBホークのカバレッジの悪さを隠すのは頭の痛い問題。ILBホークのカバーの悪さのせいで、本来ラン・スタッファーとして活用すべきILBビショップをTEゲイツに付けざるをえなかった。ILBホークはスピードのないRBトルバートさえカバーできず、オプション・ルートで2回40ydsを許した。ラン守備でもアグレッシブさが足りず、3rdダウン1のランを止められなかった。
- 3つのインターセプトを除けば、DB陣はまったくの機能不全に陥り、よいプレーをしたと言える選手は1人もいない。CBのカバレッジがあまりに悪いので、ケイパースDCはCBトラモン・ウィリアムズとCBシールズをそれぞれ3回ずつブリッツさせたりもした。誰もRBトルバートをハードヒットに行く気がないかのようで、DB陣のミスタックルは3回。
- 第4QのWRヴィンセント・ジャクソンへの29ydsTDパスは、おそらくCBウィリアムズとFSバーネットの両方に責任がある。CBウッドソンはTEゲイツをカバーできず、手痛い反則も3回。
- パントのプロテクションは悪かったがPマステイはしっかり蹴り、2回平均54yds、ネット平均42.5yds、ハングタイム4.15秒。