過去の記事 |
2011年 >
11月 >
Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月16日
- マイク・マッカーシーHC。 「我々にとって大きな意義のある勝利だった。大きな地区内ゲームであり、ヴァイキングスをスウィープし、地区首位を固めるチャンスだった。フットボールチームとして、我々には大きな勝利が必要だった。今夜はそれが達成できたと思う。選手たちのプレーぶりを誇りに思っている。ファンも最高で、ランボーでの素晴らしい夜だった」
- QBアーロン・ロジャース。 「こちらはネガティブ・ヤーデージのプレーが多すぎ、もっとヤードを稼げるはずのゲームだった。しかし相手のディフェンスもいい。相手のいいプレーもあって、前半はややスローダウンさせられた」
- QBブレイディのシーズン50TDを抜く可能性についてQBロジャース。 「正直あまり考えていないよ。僕らが考えているのはこの地区を勝ち、プレーオフのホームフィールドを確保すること。僕はただ効果的かつ安定したプレーをしてチームをよい状況に保ちたい。チームとしてそれができ、僕がターンオーバーを犯さなければ、ウチはどの試合でも勝利を争えるはずだ」
- 公式スタッツではQBロジャースのパス成功は23/30だが、Pro Football Focus によると、(投げ捨てやスパイクを除く)純粋な成功率は23/27で、パス失敗4回のうち3つはレシーバー側の落球による。同じく今季通算の(投げ捨てやスパイクを除く)純粋な成功率は82.5%で、2位以下を5%以上も引き離しているとのこと。
- レシーバー陣の勝負強いパスキャッチも光った。たとえば第1シリーズの3rdダウン8でのWRドライバーの22yds、第2シリーズの4thダウン5でのTEフィンリーの25ydsなどなど。
- 意外なことに、WRジョーディ・ネルソンの複数TDはプロ入り以来初めて。すでに今季633ydsを挙げ、昨季の582ydsを上回るキャリアベストのシーズンになっている。 「今日は運にも恵まれた。(武器が多いので)いつ自分のゲームになるかはわからない。今週は僕だった。でも次は?誰にもわからないよ」
- 後半最初のオフェンスはまさにWRネルソンのためのシリーズ。2プレー目はプレーアクションからのブーツレグで23ydsパスキャッチ、5プレー後の4thダウン2ではスラントで12ydsのパスキャッチ。最後はラン/パス・オプションのクイックパスで、CBを簡単に振り切って17ydsのTDに。
- Cスコット・ウェルズ。 「第2Qは僕らの望むような(ミスのない)クリーンなゲームができなかったけど、勝てたことは嬉しい。またフィルムを見て修正していくよ。(前半は)11人全員の呼吸が合っていないプレーがいくつかあったように思う。後半はそこが修正できて、ずっとよくなった」
- 今回もDEジャレッド・アレンには大いに手を焼いた。サック1回、QBヒット1回、ロスタックルが3回もあり、第3QにQBロジャースは左肩に強烈なヒット(写真)。インサイドからのラッシュも効果的だった。 「何度かマッチアップする機会があったけど、すごいパスラッシャーだ。経験豊富で抜け目のないベテランだし。リーグ最高の1人だね。むこうを褒めるしかない」とTEアンドリュー・クウォレス。
- LTマーシャル・ニューハウスは今回も大苦戦。DEアレンに許したサックは、明らかなアサインメントミスでインサイドのラッシャーに行ってしまい、DEアレンを完全なフリーに。STATS社の調べによると彼が今季許したサックは7回で、NFL3番目の多さ。やはりケガが治ったらLTクリフトンに戻すべきだろう、という見方が強まっている。
- いっぽう右サイドではRTブライアン・ブラガがDEブライアン・ロビソンをほぼ完封。
- こちらのオフェンスは4thダウン(5ydsと2yds)のギャンブルを2回とも成功。ヴァイキングスは2回とも失敗に終わった。
- 今季ベストのディフェンスについてマッカーシーHC。 「(ずっと苦しんできたが)けっして道は遠くないとわかっていた。今日はタックリングがよかったし、選手たちは(伸び伸びと)飛び回り、QBをヒットし、ボールに触れる機会も多かった。ディフェンス全体が高い集中力でを保ち、わずか7失点に抑えた」
- ドム・ケイパースDCは多彩なブリッツを繰り出してQBポンダーを翻弄。とくにOLBマシューズとILBビショップはコンスタントにプレッシャーをかけ、新人QBにリズムをつかませなかった。
- ESPNによると、相手ドロップバック39回のうちパッカーズのブリッツはなんと74.4%。2009年のケイパースDC就任以来最高のブリッツ率だった。ブリッツ時のパス成功率は29.4%(ここまで8試合は57.7%)、ヤード/アテンプトはわずか3.1yds(ここまで8試合は7.0yds)。ブリッツが多かっただけでなく効果的だったことが数字に表れている。
- CBチャールズ・ウッドソンはチーム最多の9タックル、ロスタックル1回、QBヒット1回、パスディフェンド3回と今季最高の活躍。 「今季これからの基準になるゲームができたと思う。自分たちがどれだけやれるか、自分たちで確認できた。このレベルを維持し、集中を保って細部まで注意を怠ることなく、毎週よいフットボールを続けていきたい。今日は最高に楽しいゲームだった。みんなが走り回るのを見て楽しかった。こんなプレーを僕らはしたかった」
- 先日は「マシューズ起用法に工夫を」と不満を漏らしたCBウッドソンだが、週の半ばにケイパースDCと話し合いを持ち、今回のゲームプランに自信を持っていたと言う。 「そこがドムのすごいところだ。僕らが何を思っているか、終えたゲームについて、また次のゲームについてどう思っているかをちゃんと聞いてくれる。そういうシステムがあるから、成功を続けていける」
- CBウッドソンの進言を聞き入れる代わり、コーチ陣がディフェンスに求めたのは「各選手がしっかり責任を全うすること」だった。アグレッシブなプレーコールで攻める以上、ヤマ勘に頼ったプレーや大きなミスコミュニケーションは許されないと。 「コーチたちはその点を僕らに強く求めた。先週の練習は、僕が移籍して以来最高の内容だった」とNTライアン・ピケット。
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「ドムについて言えるのは、彼は選手の意見に耳を傾けてくれることだ。選手の視点を分かってくれるコーチがいるのは大きい。それに、彼に意見を言ってくれる(ウッドソンのような)ベテランもいる。ちゃんとした方法で、敬意を持ってやることだ。誰も他人を責めてはいなかった。チームをよりよくしようとしているだけだ」
- OLBクレイ・マシューズ。 「このレベルでプレーできる力があることは僕らみんな承知していたと思う。あとは実際にフィールドで実行できるかどうかだ。昨季と同じ選手、同じコーチングスタッフ、同じスキームだ。あとは全体がしっかりまとまって力を発揮することで、今回はそれができた。自分たちの実力どおりにプレーできていい気分だった」
- 大差で勝ってもコーチ陣は手を緩めない、とDE B.J.ラジ。 「そういうことは決してないよ。何かしら問題を見つけるのが彼らの仕事だ。たとえ完封しても、なにかしら説教のネタを見つけるんだ。ディフェンディング・チャンピオンをコーチしている以上、厳しくしなきゃいけないよ。そうあってしかるべきだし、そうしてくれることに僕は感謝してる」
- DL陣ではDE C.J.ウィルソンの出番を増やし、DE B.J.ラジを休ませる機会を増やした。DEラジの酷使がプレーの質の低下につながっているのでは、という批判が最近は多かった。
- 第1Q、CBチャールズ・ウッドソンのインターセプト判定はチャレンジの結果インコンプリートとなったが、フィールドポジション的にはこの方がよかった。ヴァイキングスは47ydsFGを蹴ろうとしてフォルススタートを犯し、52ydsFGを失敗してくれたからだ。INTが認められていたら自陣23yds地点、FG失敗のおかげで自陣42yds地点となった。
- 第1QのパントリターンTDについてWRランドール・コブ。 「あれを狙うスキームができていて、みんながすごいブロックをしてくれた。穴が見えたから僕はそこに突っ込んだだけ。スペースができたので僕は頭を下げて突っ込み、だれにも捕まえさせなかった」
- WRコブは手痛いファンブルロストの直後に再び好リターンを決めてTDドライブにつなげた。 「僕は頭に来てた。もう一度立て直してビッグプレーを決めることが必要だった。ああいったことが毎試合できるようにならないといけないね。僕はパントリターンゲームでもっと安定したプレーをしたい。アップダウンが多すぎだ」
- 今季フィールドゴール成功率100%のチームはパッカーズだけとなった。
- シーズン全勝の話題についてWRジョーディ・ネルソン。 「別に僕らは嫌がってるわけじゃない。みんなの目標だし、そこに到達したい。毎週ゲームに勝つのが目標だから。9勝したら、次は10勝目を狙う。それがシーズン最後まで続けば16-0になるというわけ。全勝が(負の)プレッシャーになるとは思えない。だってどのチームも次のゲームに勝つのが目標なんだし。さいわい僕らはそれが9回できたから、今後も続けていくだけだ」
- 同じくCBチャールズ・ウッドソン。 「かつてドク・リヴァース(NBAセルティックスのHC)が、『こうしたプレッシャーは特権階級のもの』と話すのを聞いたことがある。僕らはこのポジションにいられる特権を与えられている。あとは実戦で自分たちの実力どおりのフットボールを続けるだけだ」
- マッカーシーHCがコイントスに勝って後攻を選んだのは今季4回目だが、今回は最高の結果になった。最初のディフェンスを3&アウト(過去3回はすべてTDを許していた)で終えるとパントリターンTDが飛び出し、後半最初のオフェンスもTDドライブに。
- パッカーズは9試合連続で24得点以上を記録。1963年シーズンの8試合連続を上回って球団記録に。
- ヴァイキングスにとって38点差の敗戦は球団史上2番目タイ(プレーオフ除く)。過去最悪は1984年第15週@SFの7-51とのこと。
- 試合開始までのスタジアムの風景を拾った Sights & Sounds のビデオ。
- パッカーズにとって29日ぶりのホームゲーム。これまで入場ゲートで大渋滞を起こしていた新セキュリティ・チェックの手際もよくなり、キックオフ30分前には全員が入場できていたとのこと。
- ESPNによると、テュレーン大がヘッドコーチ候補としてジョー・フィルビンOCに興味を示しているとのこと。彼は同大の大学院で教育学の修士号を取得し、その間に院生助手としてコーチのキャリアをスタートさせている。