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Packers 27 - 15 Lions
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月25日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (11-0) |
0 |
7 |
17 |
3 |
27 |
Lions (7-4) |
0 |
0 |
0 |
15 |
15 |
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感謝祭名物のフォードフィールド。前半は互いに敵陣で攻め切れずロースコアな展開となるが、第2Q半ばにパッカーズがインターセプトから初タッチダウンを奪うと、第3Qにも連続インターセプトを奪って突き放し、第4Qは比較的楽に逃げ切り。球団史上初の開幕11連勝となり、チームは半日遅れで家族との感謝祭休暇へと向かった。
序盤から両軍オフェンスが毎回敵陣に入りながら得点を奪えない意外な展開。前半のパッカーズ守備はインターセプトと第2Q最後を除いて4シリーズすべてGB陣に入られるが、相手反則にも助けられてなんとか失点を逃れる。第2QにOLBマシューズのインターセプトを先制TDにつなげると、第3Qには連続インターセプトを活かして一気に17連続得点し、ほぼここで勝負がついた。第4Qには初タッチダウンを許すが、5分半使ってFGドライブを成功させ、完全にダメ押し。
◆ ◆ ◆
今季のライオンズらしい荒れた内容で、両軍合わせて反則19回146yds。こちらはCBパット・リー、ライオンズはDTンダムコン・スーが一発退場処分を喰らった。とくにDTスーのアンスポーツマンライクコンダクトは、3rdダウンでTDパス失敗に終わった瞬間のもので、ラッキーな1stダウンをもらってTDを奪えたことが試合の流れを決定づけた。
RBスタークス(ヒザ)はぶじ出場したが、第3Qに足首をひねって退場。RGシットンもヒザ捻挫で退場。ディフェンスではILBビショップ(ふくらはぎ)、ILBホーク(ふくらはぎ)、OLBウォルデン(少し休んで復帰)が負傷し、LB陣は控えがまったくいなくなる事態だった。ライオンズもケガ人が多く、CBに複数ケガ人が出てWRラシード・デイヴィスがCBに入る場面も。
第1Q
- DET陣20 : RBケヴィン・スミスの6ydsラン、14ydsパスで1stダウン。3rdダウン7からTEペティグルーへの8ydsパスでGB陣へ。DETホールディングなどで3rdダウン15、ドロー不発でパント。
- GB陣22 : WRネルソンへの20ydsパス、TEフィンリーへの13ydsパス、RBスタークスの8ydsランでDET陣へ。TEフィンリー落球の連続落球でパント。
- DET陣15 : WRバールソンへの7ydsパス、RBスミスへのスクリーンパス6ydsで1stダウン。RBスミスの15ydsパス、WRバールソンへの5ydsパス、RBスミスの4ydsラン、RBモリスの2ydsラン、RBモリスへの11ydsパスでFG圏内へ。DETイリーガルユースオブハンド、スクリーンパス1yd、RBモリスへの14ydsパスで3rdダウン5、DETホールディングをディクラインせず3rdダウン15、パス失敗でパント。
- GB陣20 : RBスタークスの1ydロス、WRネルソンへの8ydsパス、WRジェニングスへの2ydsパスで3&アウト。
- DET陣16 : RBスミスのノーゲインで第2Qへ。
第2Q
- QBスクランブル22yds、RBスミスの3ydsラン、WRバールソンのリヴァース13ydsでGB陣へ。TEペティグルーへの5ydsパス、DETチョップブロック、TEペティグルーへの10ydsパスで3rdダウン10、スクリーンパス失敗でパント。
- GB陣15 : RBグラントへのスクリーンパス4yds、DETオフサイド、DETパスインターフェアで1stダウン。RBスタークスの12ydsラン、GBイリーガルユースオブハンド、WRジョーンズへの5ydsパス、RBグラントへの11ydsパス、GBホールディングで3rdダウン14、DETイリーガルユースオブハンドで1stダウン。RBグラントの4ydsラン、スクリーンパス5ydsで3rdダウン1、WRジョーンズへのロングパスは通らずパント。
- DET陣20 : WRバールソン落球のあと、NTピケットの弾いたパスをOLBマシューズがインターセプト。
- EET陣13 : DETパスインターフェアでゴール前1ydへ。FBクーンの2ydロスのあと、WRジェニングスに3ydsTDパス成功。
- DET陣21 : 3rdダウン7からWRカルヴィン・ジョンソンへ23ydsパス、RBモリスの9yds、7ydsランでGB陣に進んで2ミニッツ。RBウィリアムズの3ydsラン、TEシェフラーへの4ydsパスで3rdダウン3、エンドゾーンへのパスは通らず。47ydsFGは左に逸れて失敗。
- GB陣37 : 残り1分02秒。両者反則を含めてパス3回失敗で3&アウト。
- DET陣29 : 残り30秒。RBモリスへの6ydsパスと10ydsパスで前半終了。
第3Q
- GB陣23 : RBスタークスのノーゲイン、TEフィンリーへの26ydsパスでフィールド中央へ。GBイリーガルフォーメーション、WRネルソンへの1ydパス、WRドライバーへの15ydsパス、WRジェニングスへの19ydsパスでFG圏内へ。GBフォルススタート、WRジェニングスへの19ydsパスでゴール前07ydsへ。GBフォルススタート、RBセインへの9ydsパスで3rdダウン3、パス失敗もDETアンスポーツマンライクコンダクト(DTスー退場)で1stダウン。DETオフサイド、パス失敗のあと、FBクーンが1ydTDラン成功。
- DET陣19 : RBモリスの4ydsラン、WRバールソンへの15ydsパス、RBモリスの3ydsラン、RBモリスへの8ydsパス、TEペティグルーへの7ydsパスでGB陣へ。TEペティグルーへのパスをILBフランソワがインターセプト。
- GB陣35 : WRジョーンズに65ydsTDパス成功。
- DET陣27 : WRジョンソンへの5ydsパスのあと、TEペティグルーへのパスをCBウッドソンがインターセプト。
- DET陣33 : WRコブへの9ydsパス、RBグラントの6ydsラン、2ydsラン、ファンブルしてGBリカバー。3rdダウン19でFBクーンへのパスは10yds止まり。35ydsFG成功で24点差。
- DET陣28 : RBモリスの14ydsラン、RBモリスへの15ydsパスでGB陣に入って最終Qへ。
第4Q
- QBスクランブル3yds、RBウィリアムズへの6ydsパス、WRジョンソンへの18ydsパスでレッドゾーンへ。RBウィリアムズのドローで16ydsのTDラン。2ポイントもWRタイタス・ヤングに通って16点差に。
- GB陣13 : FBクーンの3ydsラン、WRジェニングスへの31ydsパスでフィールド中央へ。3rdダウン4からサックで得点圏に入れず。
- DET陣16 : WRジョンソン落球、サック(DEラジ)、RBモリスへの5ydsパスで3&アウト。
- GB陣34 : RBグラントの3yds、2ydsランで3rdダウン5、WRジョーンズへの24ydsパスでDET陣へ。RBグラントの3ydsラン、FBクーンのノーゲインで3rdダウン7、WRコブへの12ydsパスでさらに1stダウン。FBクーンの3ydsラン、エンドゾーンでWRコブ落球、RBセインの6ydsランで1stダウンならず。32ydsFG成功で19点差に。
- DET陣21 : 残り2分37秒、RBモリスへの9ydsパス、WRバールソンへの5ydsパス、TEペティグルーへの5ydsパスで2ミニッツ。RBウィリアムズへの7ydsパス、WRバールソンへの7ydsパス、WRヤングへの13ydsパスでFG圏内に進んで2回目のタイムアウト。パス失敗、QBスクランブル6yds、RBウィリアムズへの11ydsパスで最後のタイムアウト。RBウィリアムズへの9ydsパス、GBオフサイドのあと、WRウィリアムズに3ydsTDパス成功。
- オンサイドキックはGBが押さえ、ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Lions |
Points |
27 |
15 |
Total Yards |
349yds |
409yds |
First Downs |
18回(ラン3・パス11・反則4) |
23回(ラン7・パス15・反則1) |
Rushing |
53yds (18回・平均2.9) |
136yds (21回・平均6.5) |
Passing |
307yds (22/32・2TD・0INT) |
276yds (32/45・1TD・3INT) |
Sacked |
2回11yds |
1回3yds |
3rd Down Efficiency |
2/9 (22%) |
5/10 (50%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
3回 (INT3/FUM0) |
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Field Position |
自陣35yds |
自陣21yds |
Punt |
5回43.4yds(ネット39.8yds) |
4回37.0yds(ネット32.5yds) |
Kickoff Return |
2回平均22.5yds |
5回平均25.8yds |
Punt Return |
1回 -2yds |
1回 -2yds |
Field Goals |
2/2 |
0 |
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Penalty |
8回64yds |
11回82yds |
Time of Possession |
29分12秒 |
30分48秒 |
- 前半は86yds対218ydsと圧倒的に劣勢。後半は263yds対191yds。
- 3rdダウン成功率が22%と非常に低かった。3rdダウンでパスを通せない場面が目立った。
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。毎週のことだが、苦しい中でもターンオーバーを犯さないのが試合の流れを手放さずにいられる理由だろう。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはインターセプト3つ。
- 第2Q、TEペティグルーへのパスをNTピケットが高く弾き、OLBマシューズがインターセプト(ビデオ)。NTピケットがえらかった。
- 第3Q、代役で入ったILBフランソワがTEペティグルーへのパスをジャンプして見事なインターセプト(ビデオ)。キャッチは素晴らしいが、QBの判断も悪い。
- 第3Q、CBウッドソンがインターセプト(ビデオ)。パスコースを読んで飛び込み、TEペティグルーからもぎ取るように奪った彼らしいプレー。タイトにカバーされているところに投げた判断があまりよくなかったとはいえ、ふつうインターセプトまでは行かないパスだろう。
- 先発QBアーロン・ロジャースは22/32、307yds、2TD、0INTでレーティング120.2。
- 前半はレシーバー陣の落球にも苦しんで9/15、65yds、1TD。後半は13/17、242yds、1TD。
- 昨年の反省のためかスクランブルはゼロ。唯一のスクランブルはノーゲインで倒されてサック扱いとなった。もう1つのサックではファンブルさせられたが、RTブラガが押さえて事無きを得た。
- 第4QにはエンドゾーンでWRコブが落球し、TDを1つ損している。
- 今季11試合全てでレーティング110を超え、スティーヴ・ヤングの持つNFLシーズン記録に早くも並んだ。
- チームラッシングは18回53yds(平均2.9)、1TD。
- 先発RBジェームズ・スタークスは4回19yds(平均4.8)。レシービングは1回0yd。第3Q初めに退いている。
- RBライアン・グラントは6回20yds(平均3.3)。レシービングで3回20ydsとよく頑張った。
- 新人RBブランドン・セインは2回10yds(平均5.0)。レシービングでも1回9ydsとなかなかよかった。
- FBジョン・クーンは5回5yds(平均1.0)。レシービングで1回10yds。第3QのTDラン(ビデオ)はまたもDEラジがブロッキングFBに入っていた。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは5回74yds、1TD(ビデオ)。5回来たパスをすべてキャッチし、質の高い内容だった。
- WRジョーディ・ネルソンは4回26yds。落球があったほか、クイックパス後にタックル一発で倒される場面が多く、楽に1stダウンが取れなかった。
- WRジェームズ・ジョーンズは3回94yds、1TD。インターセプト直後に65ydsTDを成功させ、完勝への流れを作った。(ビデオ)
- WRドナルド・ドライバーは1回15ydsのみ。
- 新人WRランドール・コブは2回21yds。第4Qに19ydsのTDパスを地面スレスレで落球したのが惜しい。
- TEジャーマイケル・フィンリーは2回38yds。前半には連続キャッチミスがあった。
- 先発OL陣はLTニューハウス、LGラング、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 第2QにRGシットンがヒザを負傷して退場。C/Gイヴァン・ディートリック=スミスが代役に。DTスーがいなくなったせいかもしれないが、無難にパスプロをこなしていた。
- 被サックは2回11yds。前半はQBがプレッシャーを感じて投げ急ぐ場面もあったが、後半のパスプロテクションは悪くなかった。
- ランブロッキングは相手DLに圧倒されて不振。予想されたとおり。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。先発LB3人が負傷し、ベンチが空っぽになった。
- 第1Q終わり近くにILBビショップがふくらはぎを負傷、ILB D.J.スミスが代役に。好タックルを連発し、穴を感じさせなかった。
- 第2Q末あたりにILBホークもふくらはぎを負傷して退場。代役ILBフランソワが殊勲のインターセプト。
- 第3QにはOLBウォルデンも足首あたりを負傷し、OLBジョーンズが代役に。OLBウォルデンはしばらく休んで復帰した。
- 相手が3WR隊形ばかりなのでこちらはニッケル隊形ばかり。ランシチュエーションのDLはピケット&ラジ、パスシチュエーションではウィン&ニールの組み合わせが多い。
- 久しぶりにILBロバート・フランソワがアクティブ、OLBソートがインアクティブ。OLBゾンボ(ハムストリング)とOLBラティモアもアクティブ登録から外れたため、OLBは3人だけだった。しかしケガ人を考えると、ILBの控えを2人にしたのが当たった。
- パス守備はQBマシュー・スタフォードを32/45、276yds、1TD、3INTのレーティング66.5。
- パッカーズ守備のサックは1回、第4QにDEラジが決めたのみ。第1QにはILBビショップがサックしたが、相手反則をディクラインせず、サックは帳消しに。
- ブリッツは比較的は少なく、カバレッジ重視のコールか。パスの最長が23ydsと、ロングボムを許さず、「曲っても折れない」パス守備だった。
- WRカルヴィン・ジョンソンを4回49ydsに抑えたのが勝因の1つ(前半は1回23yds)。唯一の3ydsTDパスもいわゆるガーベッジ・タイムのもの。
- ディープ警戒のためか、がら空きのアンダーニースが狙われるプレーが多く、RBモーリス・モリスのキャッチ9回81ydsが稼ぎ頭に。
- ラン守備は21回136yds(平均6.5)、1TDと今回もかなりの不振。インサイドのランが止まらなかった。
- 先発RBケヴィン・スミスは7回36yds(平均5.1)走って第2Q初めに負傷退場。
- RBモーリス・モリスが7回39yds(平均5.6)とこちらも止まらず。RBキーランド・ウィリアムズにはドローで16ydsのTDランを許した。
- 反則は8回64ydsとパッカーズにしてはかなり多かった。
- 第2Q、RTブラガがイリーガルユースオブハンズ。
- FBクーンがホールディング。
- WRジェニングスがオフェンシブパスインターフェア(オフセット)。
- RTブラガがホールディング。
- 第2Q末、CBパット・リーがアンネセサリーラフネスで一発退場に。
- 第3Q、WRジェニングスがイリーガルフォーメーション。
- TEフィンリーがフォルススタート。
- WRジョーンズがフォルススタート。
- 第4Q末、OLBマシューズがオフサイド。
- ライオンズの反則は11回82ydsと、こちらは大いに助けられた。DETオフェンスは自らの反則で3rdダウンロングを作り、DETディフェンスも反則での1stダウンが4回。
- DTンダムコン・スーはC/Gディートリック=スミスのヘルメットを何度も地面に叩きつけた上、引き離され際に相手を踏みつけたのを「バランスを失ったから」と、とんでもない強弁。これまでを上回る大きな批判が集まっている。(ビデオ)
- ライオンズの第2シリーズ、マッカーシーHCの強気の選択が奏功した。GB陣35での1stダウン、ILBビショップがサック(4yds)を決めたが相手イリーガルユースオブハンズを受け入れて1stダウン20を選択。3プレー後の3rdダウン5、パス失敗だったがDETホールディングをディクラインせず、3rdダウン15を選択。けっきょくパス失敗に終わり、FG圏内から追い出すことができた。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが2回平均22.5ydsと今ひとつ。2回目はタッチバックにすべきだった。
- パントリターンはWRランドール・コブが1回-2yds。
- Pティム・マステイのパントは5回平均43.4yds、ネット平均39.8ydsと十分合格点。うち4回がインサイド20だった。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは35ydsと32ydsをどちらも決めて2/2。
- パントカバレッジはWRステファン・ローガンを1回-2yds。キックオフカバレッジは5回平均25.8ydsとまずまず。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1QにILBビショップが負傷退場。週の半ばにふくらはぎを痛めてインジャリーリポートに載っていたので、それが悪化したか。代役は新人ILB D.J.スミス。
- 第2Q、RGシットンがヒザを負傷して退場。OGイヴァン・ディートリック=スミスが代役に。
- 第2Q末あたりにILB A.J.ホークがふくらはぎを痛めて退場。ILBロバート・フランソワが代役に。
- 第3Q初め、RBスタークスは足首をひねってその後はプレーせず。
- 第3Q末、OLBウォルデンが味方ともつれて足首?を負傷。しばらく休んで復帰した。
- アクティブ登録から外れたのは、TEウィリアムズ、LTクリフトン(ハムストリング)、G/Tドミンゲス、OLBゾンボ(ハムストリング)、OLBラティモア、OLBソート、CBハウス。
- またもマッカーシーHCはコイントスに勝って後攻を選んだ。最初のディフェンスで失点せず、後半最初のオフェンスでTDを挙げたのだから成功だろう。
- ゲームキャプテンはQBロジャース、FSバーネット、CBリーの3人。
- 国歌独唱はアメリカン・アイドル準優勝のローレン・アライナ。途中で歌詞を間違えて数秒間凍りついた。スーパーボウルを思い出させるアクシデントだった。(ビデオ)