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Packers - Chargers Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年11月 8日
- マイク・マッカーシーHC。 「ネガティブな面に目をつぶるつもりはない。ただ我々は8勝0敗、それも事実だ。ロードで5勝0敗というのはとても大きいことで、我々はそれを喜んでいる。ディフェンスについて言えば、こちらはあまりにビッグプレーを数多く許しすぎた」
- QBアーロン・ロジャースのプレー内容についてマッカーシーHC。 「いうまでもなくアーロンには長所がたくさんあるが、とくに判断力の点では、私個人がかかわった中で明らかに最高のレベルにある。オフェンスを指揮し、相手ディフェンスの術中にはまらない。ディフェンスが攻めて来たら、うまくそこをかわす。ウチには彼に与える十分な戦力があり、彼も投げる場所については非常に規律正しい。あの判断の良さは今まさに最高のレベルにあると思う」
- いつもターンオーバー・バトルで勝てるのも、QBロジャースがインターセプトを犯さないことが大きい。両セーフティを深く下げてブリッツをあまり入れない相手ディフェンスに対し、我慢強く短めのパスを通し続けた。 「僕はただ相手チームに投げないだけ。好きじゃないんだ。INTになりそうなプレーさえなかったと思う。そしてそれは、レシーバーたちの質の高さや、僕らの準備の入念さによるところも大きい」
- WRドナルド・ドライバー。 「QBリヴァースの価値を低く見るわけじゃない。でも2人はまったく違うよ。彼はアーロンじゃない。アーロンこそ最高だ」
- DE B.J.ラジ。 「アーロンはMVPだと思う。極端なことは言いたくないけど、彼はフットボールの世界で長く語り継がれる存在になるはずだ。史上最高のエリートQBの1人として。彼はとにかくスペシャルだ。こんな選手がこちらにいて、負ける方が難しい」
- 今季のWRジョーディ・ネルソンはディープスレットでの活躍が多く、よくいる大型の白人ポゼッションレシーバーではない、ということを証明している。50yds以上のパスをキャッチしたのは早くも今季4回目。40yds以上のパスキャッチ4回はNFL3位タイ。レシービング570ydsはNFL17位に浮上し、1回平均19.7ydsはNFL4位となっている。
- WRネルソンの16ydsTDパスキャッチ(ビデオ)はかなり難易度の高いプレーだった。 「あれはフェード・ルートだった。アーロンはバック・ショルダーに投げ、ボールが低かったので倒れ込みながら捕ろうとした。捕った後は、相手に触れられる前にエンドゾーンに転がろうとした。足に触れられたような気もしたんだけど」
- 前半最後のシリーズは理想的に時間を使うことができた。残り5分40秒から始まり、3rdダウンコンバージョンを4回も成功させて74ydsのTDドライブに。わずか18秒しか残らず、チャージャーズはニーダウンで前半を終えるしかなかった。
- ディフェンス不振についてCBチャールズ・ウッドソン。
- 「ウチは今日フィールドで見せたより優秀だと僕は思ってる。問題は全員にある。全員の肩にかかってる。問題は修正可能か? もちろんだ。でもそれをフィールドで実践して見せなければ何にもならない。だから今日は腹立たしい」
- 「今は僕らがチームの弱点になってしまっている。ウチのオフェンスに今以上を求めることなんてできないよね。今は好きなようにボールを進めることができても、それが常にできるわけじゃないと覚悟しておかないと。いつかはディフェンスの方が頑張らなきゃいけない時が来る。それが現実だ。オフェンス側にあれだけの選手たちがいてくれるのは幸運だ。でも僕らもその重荷を一緒に担っていかなければ」
- もっとOLBクレイ・マシューズを活かす工夫すべき、と注目の発言。 「ディフェンス的には、試合の早いうちにもっとクリエイティブになるべきだと僕は思う。どんな方法であれ、クレイがQBに届くような方法を見つけなきゃいけない。彼のための戦術を組み立て、彼の得意な仕事をさせないと。毎回同じサイドに固定し、ラッシュするたびにダブルチームされてばかりいるわけにはいかないよ。だから彼が”Claymaker”(名前とプレイメイカーをかけたニックネーム)でいられる道を見つけないと」
- ウッドソン発言を記者から聞かされたOLBマシューズ自身は慎重なコメント。 「これはチームゲームだということを理解しなきゃ。11のピースがあって、その全員がスキームにフィットしなきゃいけない。もっと自由にパスラッシュしたいときがあるかと言われれば、もちろんある。でも、そういうものじゃないんだ。僕らはもっとQBにプレッシャーをかけなきゃいけなくて、その責任は僕にも、他のOLBたちにも、インテリア・ラインマンたちにある。僕らはもっといい仕事をしなきゃいけないだけだ」
- SSチャーリー・ペプラー。 「勝利は楽しまなきゃいけない。でもフィルム・ルームでは、負けたような気持になるかもね。あまりにヤードを許しすぎたし、馬鹿げたミスも実際多かった」
- SSペプラーはカリフォルニア在住の古い友人から予知夢のメールをもらっていたのだという。 「 『勝敗のかかった場面でお前がINTリターンTDを決める夢を見た』 というんだよ。だから2つ目のインターセプト(ビデオ)の時も、よしこれだ!と思って走り続けたんだ。もう少しで2つ目のタッチダウンだ!と。でもラインマンに追い詰められ、もうカットバックを狙う気はなかったんで、素直にアウトオブバウンズへ押し出された」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「勝ちさえすればヤーデージなど関係ないけど、僕らは自分たちのディフェンスに誇りを持ってる。試合には勝っても、負けたような顔をして歩き回ってる選手がディフェンスには多いよ。これからも話し合って問題を修正していく。僕らはお互いを責めるようなことはしない。1つにまとまって優勝を目指していくんだ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は、CBトラモン・ウィリアムズのINTリターンTD(ビデオ)を取り上げている。3rdダウン4、相手は1バックの3WR隊形でこちらは当然ニッケル。右からCBシールズとILBビショップがブリッツするのを感じたQBリヴァースは、1stダウンライン上でクイック・アウトを走るWRクレイトンに速いタイミングのパス。CBウィリアムズは奥のWRヴィンセント・ジャクソンをマンカバーしていると見せかけ、じつはILBホークやOLBマシューズもドロップバックしてのゾーンカバレッジ。そのためWRジャクソンを見切ってパスコースに飛び込むことができた。FOXの放送でも解説ブライアン・ビリックが、ケイパースDCによる”Trap Coverage”だと絶賛。
- 今季はケガもあって本調子でないTEアントニオ・ゲイツだが、今回は8回96yds・1TDの大活躍。マッチアップしたILBビショップは第1QにパスをティップしてSSペプラーのインターセプトを生み、前半は1回9ydsに抑えることができた。しかし後半最初の3rdダウン16で19ydsキャッチを許し、シリーズ最後も11ydsTDパスを許した。その後ケイパースDCはゲイツのカバーをCBウッドソンに変えたが、結果はさほどよくならなかった。(しかも反則3回)
- TEゲイツ相手に苦しんだILBデズモンド・ビショップ。 「忍耐強いルート・ランナーだ。QBにちょっと余分な時間を与えると、彼が仕事をしてしまう。11ydsTDパスは(ビデオ)、僕がスクリメージでジャムをしてついていき、ある程度アップフィールドに来たらセーフティに受け渡すカバレッジだった。でもちょうどその境目のグレー・エリアの部分で僕が失敗した」
- チャージャーズは20yds以上のロングゲインが、23、23、38、27、20、31、29ydsと7回もあった。そのほかに19ydsも2回。
- ディフェンスがトータル400yds以上を許したゲームは早くも今季5回目。崩壊気味だがなんとかインターセプトで帳尻を合わせる、というパターンが続いている。ここ3試合でインターセプトが8回、許したパスTDが6回。
- 今回、3つのインターセプトはすべて5人以上のラッシュのときに起きた。4TDパスはすべて4人(または3人)ラッシュのときだった。
- チャージャーズのQBフィリップ・リヴァースは複数INTゲームが今季6回目。しかし1試合3INTはこれがキャリア初とのこと。2008年から昨季までの3年間合計でのQBレーティング1位は彼だった。
- ヒザ捻挫からの復帰戦でまたも負傷してしまったOLBフランク・ゾンボ。 「いったいどうなってるのか・・・。苛立たしいよ。体調はよかったんだ。クロッシング・ルートのレシーバーを追っている時に起きてしまった。これまでハムストリングをやったことがないから、ケガの程度は分からない」
- オンサイドキックを捕り損ねた(ビデオ)ことについてWRジョーディ・ネルソン。 「ボールが(相手にとって)いい跳ね方をしたんだ。僕は姿勢を低く保ってたんだけど、僕のところにくる寸前に高く跳ねた。あまりに一瞬のことだったんで(キャッチする余裕がなく)、アウトオブバウンズに出すか自分でリカバーしようとした。むこうもいいプレーをした」
- この日最大のハードヒットはスペシャルチームのTEライアン・テイラーかもしれない。第1Q、相手キックオフリターナーのWRリチャード・グッドマンを強烈にヒットし、17yds地点でストップ。両者脳震盪が心配になるほどのプレーだった。
- ハムストリング部分断裂から復帰を目指すLTチャド・クリフトンはここ2戦の遠征にも帯同している。 「感じはいいよ。今季中の復帰? 僕の気持ちの中ではイエスだ。僕が今季終了だとは(メディカルスタッフも含め)誰も思ってない。リハビリは順調に進んでる。バイウィーク前と比べたら雲泥の差だし、そのことに勇気づけられてる」
- パッカーズは今季アウェー5戦のうち4戦で先制TDを許している。うち3回はコイントスに勝ってわざわざ後攻を選んだものだけに、マッカーシーHCの判断に疑問を投げかける向きも。
- コイントスに勝って先攻を選ばなかったことについてマッカーシーHC。 「我々が毎週金曜に話し合ってこうした事柄を決めるとき、たくさんの要素を考慮に入れる。先に主導権を奪いたいのはたしかだが、こちらは敵地に乗り込んで、試合最初の盛り上がりを背に相手がプレーする、ということも意識してのことだ。他にもたくさんのことを考慮して決断しているが、はっきり言って詳しいことは話したくない」
- クアルコム・スタジアムの入場者数68908人はチャージャーズ史上3位の記録。現地にいたESPNのケヴィン・シーファート記者は、「パッカーズファンが控えめに見積もって2万5千人はいた。3万5千だと言われても私は信じただろう」と書いている。 「今日はまるでホームゲームだった。Pack Nationはここカリフォルニアで素晴らしいサポートを示してくれた。まったくクレイジーだった。まさにLambeau in the Westだった」とTEジャーマイケル・フィンリー。(写真)
- QBロジャースが故郷カリフォルニアでの公式戦に先発するのはこれが初めて。 「今日の観客は信じられないほどだった。僕らが最初にフィールドに出た時、(普通はブーイングだが)すごい盛り上がりだったからね。こちらが7点リードして終盤に入り、むこうのオフェンスはサイレント・カウントを使わなきゃいけなかった。僕らのファンのすごさを示してる」
- ILB A.J.ホーク。 「声援ははっきり聞こえてたよ。彼らは素晴らしかった。昨日ここへ着いた時からファンをたくさん見かけたしね。ウィスコンシンから来たのかカリフォルニアのパッカーズファンなのかはわからない。プレーしていて楽しい雰囲気だった。ファンは最後にすごくナーバスになったと思うけど」