あの敗戦から半月以上、メディアに対して口を開かなかったブレット・ファーヴが、スーパーボウルの行われるヒューストンで、ようやく記者会見に応じた。もちろん質問が集中したのは、最後のインターセプトについてだ。「なぜ? あんなのは前にもさんざん投げたことがある」 とファーヴ。
「あれ以来、一度もあのプレーをビデオで見ていないんだ。でも昨日のことのように覚えてる。もう一度やり直せたら、とは思うよ。これまでのキャリアで多くの(失敗した)パスをやり直せたらと思う。でもあの時のイーグルスのブリッツは、こちらのプレーコールに対して完璧なものだった。あれはミスコミュニケーションによるものだと、言うのは控えめすぎるだろう。ウォーカーは間違っていなかったし、ある意味では、僕も間違っていたわけじゃない」
「あのようなパスは何度も投げてきたし、彼はその度に競り勝ってキャッチしてくれた。それに、投げ急がされたということもある。"外に投げ捨てろ"と言われるかもしれないが、わずか3秒では十分に判断する時間がない。決断したのは自分だし、その結果は、甘んじて受け入れて前に進むしかない」
「1試合プレーするごとに、1シーズンプレーするごとに、残された機会は少なくなっていく。来年は僕の14年目だ。ここまで来られたのはとても幸運だった。今シーズンは、スーパーボウルどころじゃない時がいっぱいあった。ただ目の前の勝利を手に入れるのがやっとで、我々が地区優勝できるなんて誰も思わなかっただろう。しかし最後に来て、全てがうまく転がり始め、スーパーボウルのチャンスが出てきた。またチャンスが訪れるかどうかなんて誰にわかるだろう? 来年のことなんて誰にも保証できない。目の前にチャンスが来たら、それを掴まなければダメなんだ。今年はそのチャンスが来たと僕は思ったけれど、いい結果が出せなかった」
「試合のあと、僕は一番先にロッカールームを出た。妻と少し話をしてから、一番先にバスに乗り込んで、後ろの席でただ座っていた。僕が記者会見から逃げ出したと、(記者のみなさんは)思われただろう。あの時は、いい言葉も見つからないと感じたし、あまり話すこともなかったし」。 試合の翌日にミシシッピに帰ったファーヴは、長女ブリタニー(14歳)のバスケの試合を、妻と一緒に応援したという。「面白いよね。こっちが負けて落ち込んでいるほどには、子供たちはたいして気にもしていない」
「同じQBなら、僕の経験したことは理解できるだろう。あの試合の中で、"よしもらった"と思えた時もあった。だからこそつらいんだ。(昨季最終週の)ジェッツ戦や(ワイルドカードの)ファルコンズ戦のように、もっとひどい負け方なら、終わる前から、なんらかの覚悟はできているものだ。でも今回は、最後のフィールドゴールが決まるまでは、翌週も試合をするつもりでいたんだから」
この日ファーヴは、スニッカーズの"HUNGRIEST PLAYER OF THE YEAR"の授賞式に、兄スコットと代理人のバス・クックとともに出席。TVインタビューの撮影とゴルフを終えると、また慌しくミシシッピへと帰っていった。最後に、また来年もプレーするか念を押されると、彼は "Yeah, I'm coming back." と答えて飛行機に乗り込んだ。
スロウィックDBコーチがディフェンシブ・コーディネーターに昇格することが正式に発表された。シャーマンHCは(外部からではなく)スロウィックを選んだ理由について、「いま上手くいっていることはそのまま続け、必要な部分は手直ししていく、というのが目的だ。単純なことだ。目的地は、さほど遠くない。ボブ・スロウィックは、我々がそこに到達するのを助けてくれる人物だと私は考えている。彼はスタッフの中でよくフィットしている。彼の作るディフェンスは常に用意周到だ」
改善すべきポイントについてスロウィック新DCは、第4Qでのプレー、特に最後の2ミニッツ、パスラッシュ、4thダウンでのプレーを挙げている。「必要とあれば、(オフェンスに頼るのではなく)ディフェンス自身で相手を圧倒して勝てるようになりたい。まず初めに、選手たちがシステムに賛同して受け入れなければダメだ。コーチのすることに関して、選手の尊敬がなければならない」とスロウィック。システム的には大きな変更はなく、用語なども今までのままでいくとのこと。また、サイドラインからコールしていたドナテルと違い、上のプレスボックスからプレーコールを出すという。
ドナテル解任のきっかけになった、あの4thダウン26での失敗について、「どんなプレーコールであっても、4th&26は止めなければならない。DBコーチとして、責任を感じている。あのプレーは、いつまでも脳裏から消えることはない」とスロウィック。能力の高いSシャーパー、CBマッケンジー、CBハリスにマンツーマンでカバーさせることを恐れず、アグレッシブに攻める考えを明らかにしている。いま成功しているペイトリオッツのディフェンスをお手本とし、時おり3-4を織り交ぜることも考えているようだ。
ディフェンス不振のためにドナテルを解任しながら、内部からスロウィックを昇格させ、スキームにも大きな変更もないのでは、なんのためのDC交代なのか。その疑問を気にしたのかシャーマンHCは、「全てをいったん壊して、ゼロから作り直すようなことはしたくない。選手たちは我々が成し遂げたいことを理解している。ただ、リーダーシップは別の方向に向かう必要があると私は感じたのだ。エド・ドナテルはいい仕事をしてくれたし、ディフェンスの中には非常にうまく行っていた部分もある。私が求めているのは、さらに上のレベルに引き上げることだ」と説明する。前回に続き今回の記者会見でも、"リーダーシップ"という言葉を使ったことを考えると、ドナテル解任の理由は、彼の作るディフェンスそのものよりも、ドナテルの控え目すぎる個性が物足りなかった、と言いたいのかもしれない。
スロウィックはデラウェア大出身の49歳。ルトガーズ大などカレッジで15年間コーチを務めたあと、1992年にディフェンスのアシスタントとしてカウボーイズに加わり、優勝を経験。翌93年から98年までの6年間はベアーズのDC、99年にはブラウンズで1年間DCを務めた。2000年のシャーマンHC体制初年度からDBコーチとしてパッカーズに加わり、2002年からはアシスタント・ヘッドコーチの肩書きも付け加えられている。
ラリー・マッカレンがスロウィック新DCに単独インタビューする地元ニュース映像。
スロウィックのDC昇格によって空席となったDBコーチには、ライオンズのカート・ショッテンハイマー元DCが就任することになった。彼はチーフスとレッドスキンズでは兄マーティの下でDCを務め、2002年から兄の下を離れてライオンズでDCを務めている。「数チームから話があったが、私が本当に来たかったのはここだ」とショッテンハイマー。 経歴はこちら。
エド・ドナテルがディフェンシブ・コーディネーターを解任されてから2週間近くが経った。静かに後任探しを進めるシャーマンHCは、すでに数人の候補と面接をしたようだが、やはりボブ・スロウィックDBコーチの内部昇格が濃厚になった。JS Online とPress-Gazzette の両方が"関係筋からの情報"としてこのことを報じており、確度は高いと思われる。スロウィックはベアーズで6年、ブラウンズで1年のDC経験がある。シャーマンHCからの信頼は厚く、2002年からはアシスタント・ヘッドコーチの肩書きも加わっている。
スロウィック昇格の穴を埋めるため、パッカーズはライオンズのカート・ショッテンハイマー元DCをDBコーチとして迎えるつもりのようだ。ディック・ジャウロンを新DCとして迎えたライオンズは、契約の残っているショッテンハイマーを解雇こそしていないものの、いわば「欲しければどうぞ」に近い状態だ。なお、彼はチャージャーズのマーティ・ショッテンハイマーHCの実弟。チーフスやレッドスキンズでは兄の下でDCを務めた後、2002年から兄と別れてデトロイトに移っている。
プレーオフでの敗戦以来、メディアに対してまったく口を開いていないQBブレット・ファーヴ。しかしようやく動きがあるようだ。"スニッカーズ"のイベントに参加するため、今週水曜日には(スーパーボウルの行われる)ヒューストンに飛ぶ予定。そして"NFL Network"からのインタビューを受けることになっている。
また、乳製品の販売を促進するための全米酪農協会の、"Got Milk ?"キャンペーンにも参加。口の周りをミルクで白くするやつだ。ファーヴは先日ミシシッピでそのコマーシャル撮りを済ませ、3月から全米でオンエアの予定。
スーパーボウルの合い間に放送される"NFL Network"の60秒間のコマーシャル。NFLから十数人の選手が歌をうたうことになっているが、その中にはCBマイク・マッケンジーとCBアル・ハリスのドレッド・ヘアのコンビも含まれている。彼らが歌うのは、ミュージカル「アニー」の中の有名な"Tomorrow"という曲だ。そのココロは、「スーパーボウルが終われば、明日からはチャンピオンを追いかけて新たな戦いが始まる」ということらしい。
2人はすでに先週金曜日にマイアミで撮影を終えた。その名も、"Cheesehead"という名の船の上で歌う、という趣向。
無制限フリーエージェント(UFA)になる主な選手は、昨日紹介したLTクリフトンのほかに、PビドウェルとSエドワーズ。それ以外は、1年契約だったベテラン選手が占めている。Sエドワーズとの再契約は(よほど低い額でない限り)見送るはず。Pビドウェルも、シーズン終盤の不調を考えると、無理に引き留めることはなさそうで、やはり金額次第か。
また、制限付きフリーエージェント(RFA)になるのは、プロ3年目を終えた選手たち。昨年のLBディッグスやDEバジャ=ビアミラと違い、他チームから高額サラリーのオファーを受ける心配はなさそうなので、すんなり再契約できるだろう。
2004 Packers Free Agents | |||
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Name | Pos. | Type | 備考 |
Doug Pederson | QB | UFA | 3年続けて2番手QB。再契約か引退か。毎年そんな感じだが |
Wesley Walls | TE | UFA | 本人は残留希望。もう一年ベテランに頼るか? |
Antonio Freeman | WR | UFA | 今度こそお別れとなるでしょう。本人は現役続行を希望 |
Chad Clifton | OT | UFA | 最重点FA。昨日の記事を参照のこと |
Marcus Spriggs | OT | UFA | ほとんど出番のなかった控えOT。実力がイマイチの上にケガも多い |
Larry Smith | DT | UFA | シーズン途中の加入でまずまず貢献。安価で再契約か |
Antuan Edwards | S | UFA | かつてのドラフト1巡指名も今ではファンの怨嗟の的 |
Michael Hawthorne | CB | UFA | シーズン途中に加入し、CBジューの伸び悩みでニッケルバックに昇格。安価で再契約か |
Josh Bidwell | P | UFA | やや期待はずれのシーズン。再契約は微妙 |
David Martin | TE | RFA | 期待のTEも伸び悩みが続く。ブロックは結構よくなったらしい |
Rod Walker | DT | RFA | 肩のケガに悩まされ続ける。いよいよ見切られるか |
Torrance Marshall | LB | RFA | なんとか控えLBに定着。先発1試合は無難にこなした |
Bhawoh Jue | CB | RFA | 飛躍を期待されたが、3番手CBの座も確保できず |
Curtis Fuller | S | RFA | 出番少なく、イマイチよくわからない |
今オフ、パッカーズから無制限フリーエージェント(UFA)となるスターターは、LTチャド・クリフトンただ一人。彼は骨盤の大ケガから完全復活し、今季はオフェンスの全スナップでプレー。有力なパスラッシャーたちからQBファーヴの背後を守り、被サック数でNFL3位の好成績に大きく貢献した。バッカニアーズ戦ではDTサップにリヴェンジも果たし、知名度も上がった。長くつらいリハビリ生活は、大きな実りをもたらしたと言える。
OTオグデンやOTペイスやOTウォルター・ジョーンズなどトップクラスと比べると、相手を圧倒するような派手さはない。しかし彼のように堅実なパスプロテクトをしてくれる左タックルは、それだけでチームにとって重要な存在だ。今シーズン、彼の責任で許したサックは1.5個。4年間で53試合に先発して合計8個しか許していない。かつて先発LTだったロス・ヴァーバ(現CLE)はわずか17試合で9サックを許している。
というわけで当然、「LTクリフトンとの契約延長が最優先事項」と早いうちから明言してきたパッカーズ首脳だが、実際に契約となると容易ではない。金額の目安となりそうな、彼に近いレベルのOTの契約を見てみると、昨オフに契約延長したフローゼル・アダムズ(DAL)が5年$25ミリオン(契約ボーナス$10ミリオン)、ルーク・ペティグー(NYG)は6年$30ミリオン(契約ボーナス$9.75ミリオン)。いかに大きな犠牲を払って左タックルを引き留めているかがよくわかる。
「もちろん、金額のことは僕は知らないが、チャドをキープするのは大変だろうね。彼はNFL最高のパスブロッキングLTだと思うし、需要はものすごくデカイだろう」とCフラナガンは援護射撃する。「もちろん僕らは再契約してほしいよ。このチームにいる全員がそう思ってる。でもチャドは家族にとってベストの決断をしなくちゃいけない。もし(他チームとの)金額の差が近ければ、きっと彼は戻ってきてくれるだろう。でももし年1ミリオンや2ミリオンも高い額を他チームがオファーしてきたら、彼は移籍しなければいけないだろう。大金を貰えるチャンスは多くないんだ。このリーグでは、ダメになった選手はボロクソに言われ、放り出される。だからこそ、貰える時に貰わないとね」
LTクリフトン本人は、「もし来季も、今の全員が戻ってくれば、きっと大きな仕事もできるだろう。僕は戻ってきたい。シャーマンHCも戻ってきて欲しいと思っている。あとはビジネス面に取り組んで、数字を詰め、可能性を検討しなきゃいけない。これから数ヶ月は、きっと面白いことになるよ」と手ぐすねをひいている様子。
もしクリフトン側の要求を受け入れられず契約延長を断念する場合、選択肢はいくつかあるが、どれもなかなか難しい。フランチャイズ・プレーヤー指名は、サラリーが高くなりすぎるため、まずありえない。代わりをFAで補強する場合、同等の左タックルを探そうとすればやはり同じように高くついてしまうだろう。ドラフトに頼る場合はよほど高い順位で指名しなければならず、それでも即戦力になるかどうかはギャンブルだ。そうなると、チーム内でのコンバート。以前から「左タックルも務まる」と言われていたタウシャーを左サイドに移す、というのが有力な案だ。空いた右タックルはバリーを昇格させてもいいし、FAで補強しても右タックルなら多少は安くつく。
もし契約に失敗すれば、今季好調だったオフェンスに大きな穴が空くことになるし、再契約できたとしても、サラリーキャップの空きがほとんどなくなるようでは、ディフェンスのFA補強に支障が出る。重要なのは3月3日という日付だ。FA解禁の3月3日になれば、他チームとの自由競争になってしまう。それが嫌なら、3月2日までに契約延長をしなければならない。選手の側も、FA市場に出てみたら意外に高額オファーがなかった、ということもよくあるため、リスクを避けるためぎりぎりで妥協することも多い。
今オフに、ディフェンシブ・コーディネーターが交代したしたチームの動向をまとめてみた。今年は、半数近い15チームでDCが交代することになるようだ。(*印は新ヘッドコーチが就任した新体制のチーム)
ほとんどの空席が埋まりつつある中、パッカーズのファンや記者の間には、デイヴ・マッギニス(元ARIのHC)への漠然とした期待感が高まりつつある。ただし金曜の時点で本人は、パッカーズは魅力的だとしながらも、「まだシャーマンHCと話をしたわけではない」と説明している。彼は2000年にはベアーズのヘッドコーチ職のオファーを受け、もう少しで就任するところまで行っていたらしい。このとき彼にオファーしたのが、現パッカーズのマーク・ヘイトリー副社長。当時はベアーズの実質GMだった。
New Defensive Coordinators | ||||
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Team | 旧DC | 新DC | 備考 | |
GB | Ed Donatell | ? | ||
MIN | George O'Leary | Ted Cottrell | NYJのDC。経験豊富なベテラン | |
CHI | * | Greg Blache | Ron Rivera | PHIのLBコーチ。80年代黄金期のベアーズでプレーしたLB |
DET | Kurt Schottenheimer | Dick Jauron | CHIのヘッドコーチ | |
WAS | * | George Edwards | Gregg Williams | BUFのヘッドコーチ |
NYG | * | Johnnie Lynn | Tim Lewis | PITのDC |
ATL | * | Wade Phillips | Ed Donatell | GBのDC |
STL | Lovie Smith | Larry Marmie | ARIのDC | |
SF | Jim Mora | Willy Robinson | PITのDBコーチ | |
ARI | * | Larry Marmie | Clancy Pendergast | CLEのLBコーチ |
NYJ | Ted Cottrell | Donnie Henderson ? | ほぼ決まりとの報道あり。BALのDBコーチ | |
PIT | Tim Lewis | Dick LeBeau | 古巣へ戻った。CINでヘッドコーチ経験あり | |
KC | Greg Robinson | Gunther Cunningham | TENのLBコーチ。かつてはKCでヘッドコーチ | |
OAK | * | Chuck Bresnahan | ? | ヘッドコーチがまだ決まらないため |
SD | Dale Lindsey | Wade Phillips | ATLのDC。DENとBUFでヘッドコーチ経験あり |
Cマイク・フラナガンがプロボウルに繰り上げ出場できることになった。ベアーズのCオーリン・クルーツが足首のケガで欠場することになったためだ。RGリヴェラに続き、今年はOLから2人が出場することになる。OL2人が出場するのは、'67年のOTフォレスト・グレッグとOGジェリー・クレイマー以来だ。「もちろん予想してなかったし、驚いた。クルーツのケガのために行けることになったんだから、彼は気の毒に思うよ。でもチャンスがあれば活かさなくちゃね」とCフラナガン。
「RGリヴェラと僕の2人が選ばれたのは、ベクトルOLコーチへの大きな賛辞と言えるんじゃないかな。彼は素晴らしいコーチだ。リヴェラは去年と今年選ばれたし、僕は今年滑り込むことができた。ベクトルOLコーチのおかげなのは言うまでもない」 「プロボウルに行けたからって、僕のシーズンが報われたことにはならない。これは確かによいご褒美だけど、このシーズンが報われるのは、ヒューストンでスーパーボウルに出ることだった。そのために必死で頑張ってきたんだし。でもプロボウルは楽しいと思うよ。選手組合のパッカーズ代表をしていて素晴らしいのは、リーグ中のいろんな選手と知り合いになれることなんだ」
QBファーヴはやはり親指のケガを理由に欠場することが決まった。代わりに出場するのはシーホークスのQBハッセルベック。
一昨日、シニア・ボウルのことを紹介したばかりだが、パッカーズのディフェンシブ・コーディネーターの後任をめぐって、やはり現地で動きがあるようだ。Press-Gazette紙の記事によると、カーディナルスを解雇されたデイヴ・マッギニス元HCとシャーマンHCが今週中に会談をするとのこと。「いくつか話は貰っている。テレビの方の話もあるし。どうなるか、今はまだわからない。全ての選択肢を検討しているところだ。来月には結論を出すつもり」 とマッギニス。
パッカーズは13人のフリーエージェント選手と契約した。しかし、彼らはみなこれまでNFLチームと契約していなかった選手、いわゆる"Street Free Agent"と呼ばれる選手たちだ。この中で異色なのは、DEジョン・ヒリヤード。シーホークスで2000年から2002年まで27試合に出場、先発も11試合。2003年の開幕前にカットされている。
FreeAgent Signees | ||||
---|---|---|---|---|
Name | Pos. | College / Size | Age | 備考 |
Walter Williams | RB | Grambling State 6-0 / 206lbs |
26 | |
Kris Briggs | FB | Southern Methodist 5-11 / 234lbs |
22 | |
Wilson Thomas | WR | Nebraska 6-5 / 207lbs |
24 | パッカーズのプラクティス・スクワッドにいた。えらい長身のレシーバー |
Corey Parchman | WR | Ball State 5-10 / 191lbs |
24 | 2002年にプラクティス・スクワッドにいた |
Tony Donald | TE | Western State (Colo.) 6-3 / 245lbs |
24 | 2002年のドラフト外。プラクティス・スクワッドを出たり入ったり |
Jason Jimenez | OT | Southern Mississippi 6-7 / 310lbs |
23 | 昨春パッカーズと契約したドラフト外ルーキー |
James Broyles | OG | Southwest Missouri 6-4 / 303lbs |
25 | 元ラムズのプラクティス・スクワッド |
Eric Powell | DE | Florida State 6-3 / 268lbs |
24 | 昨春パッカーズと契約したドラフト外ルーキー。路上強盗に背中を撃たれた経験あり |
John Hilliard | DE | Mississippi State 6-3 / 287lbs |
27 | シーホークスで3年間に27試合の出場(先発11試合)経験あり |
Cullen Jenkins | DT/DE | Central Michigan 6-3 / 292lbs |
23 | 昨春パッカーズと契約したドラフト外ルーキー。CARの先発DTクリス・ジェンキンスの弟 |
Ralph Turner | LB | Purdue 6-1 / 213lbs |
24 | |
Calvin Carlyle | CB | Oregon State 5-11 / 184lbs |
24 | シーズン中はプラクティス・スクワッドにいた。LBバーネットと同期 |
Jason Horton | CB | North Carolina A&T 6-0 / 183lbs |
23 |
スーパーボウルに進む両チームを除き、今週のNFL各チームの興味は、メキシコ湾の最奥部、アラバマ州モービル(モビールと日本語表記されることも)に集中している。大学4年生たちのオールスター・ゲーム、"Senior Bowl"が土曜日にここで開催されるからだ。カレッジの選手たちをずっと追っているスカウトたちと違い、NFLのコーチたちにとって、生で選手たちを見るのはこれが初めての機会になる。NFLチームのドラフト戦略は、ここから本格化すると言っても過言ではない。
この試合は、100人近い大学選手が"North"と"South"の両チームに分かれて戦われる(ロースター表)。今年の場合、"North"はマーヴィン・ルイスHC以下ベンガルズのコーチ陣が、"South"はショッテンハイマーHC以下チャージャーズのコーチ陣が指揮を執る。練習は時間をずらして行われるため、どちらかを見逃すことはない。練習やミーティングも、NFLのスタイルで行われる(違いはよくわからないが)。ミーティングも含め、最も間近で選手に接することのできるベンガルズとチャージャーズが有利な立場にいるのは言うまでもない。
練習は月曜日から始まっており、選手たちの一挙手一投足を、NFLの厳しい目がスタンドから見つめている。普段は大学ごとに実力差があるため個人の能力は判定しづらいが、高いレベルの選手ばかりが集まるシニアボウルの練習フィールドでは、それが容易になる。ここでアピールしてドラフト指名順位を少しでも上げたい選手たちにとっては、毎日が真剣勝負だ。毎年、ここで株を上げる選手、下げる選手が出てくるものだ。月曜日の練習だけでも、すでにこのようなレポートが出ている。
各チームの首脳が集結するため、コーチ陣の空きを埋めたいチームにとっては、ここが勧誘・面接の主戦場にもなる。そのため、仕事を探すコーチたちは、当然ここに集まってくる。大学選手を抱える代理人たちも大勢集まるため、各球団と選手の間の契約延長や契約見直しの交渉も、ここでなら話を進めやすい。もちろん、大学選手と面接して彼らのバックグラウンドやインテリジェンスを調査する機会にも事欠かない。そのようなわけで、チームによっては、総勢25人ものスタッフがここに乗り込んでくるという。
このように大変な賑わいを見せるこの街だが、金曜日の夜ともなると、多くの球団首脳は本拠地に帰ってしまうらしい。土曜日の、シニアボウルの試合そのものは、テレビやビデオで見れば済むからだ。
引退の近い大ベテランたちの来季はどうなるのか。本人の意向、チーム側の都合をまとめてみた。
1995年のドラフト3巡指名で入団以来パッカーズ一筋だった彼とも、これでお別れとなるかもしれない。チーム側はニック・ルーチーのパワフルなブロックを高く評価しており、シーズンが進むにつれ、"パワーランではルーチー、パスシチュエーションではヘンダーソン"という使い分け方をされるようになってしまった。来月には33歳。キャップ額は$1.23ミリオンほど。彼のアサインメントの確かさやリーダーシップは頼りになるが、ルーチーはまだ成長も見込め、サラリーも安い。
「必ずチームに残る、と言うつもりはない。でももし自分で選べるなら、ぜひここでプレーしたい、とは確かに言えるよ」とヘンダーソン。やや出来が悪かった昨季と比べ今季はよかった、という評価が一般的のようだ。「われわれ両方を使う方法はある。2人とも違った個性を持っているしね。今季は2人でうまく行ったし、シェアしていくことは僕は構わない。でも、チーム側はビジネス上の判断をしなければならないし、その時が来たら、仕方がない」
チームとしては、高額サラリーを避けるためにいったん解雇し、安い額で契約を結び直す可能性もある。そのような動きを彼が受け入れるかどうかは分からないが、少なくともまだ引退するつもりはないようだ。「このチームで9年間プレーできたことは、本当に幸運だったと感じている。これまでで最も実りある時期だったし、10年目もここで過ごせたらと思う。自分の献身に対して、必ずしも賞賛ばかりを受けたとは思わない。でも、仲間たちと一緒にフットボールを楽しめたことが、すばらしかったと思う」
開幕前に上腕二頭筋を断裂したが(シーズン終了になってしまう)手術をせず、ほぼ片腕でプレーを続けてきた。他にも肩やヒザを痛め、3試合を欠場。シーズン中に加入したグレイディ・ジャクソンと比べると、特にパスラッシュで大きく見劣りし、名前だけのスターターになってしまった。しかし彼のガッツとリーダーシップにシャーマンHCは感謝し、「ギルバート・ブラウンに神の祝福を。彼は素晴らしいリーダーであり、大きな痛みを抱えながらプレーしてくれた」 と異例とも言えるコメント。
ただし、来季もチームに残るのは、かなり難しいと言わざるをえない。すでにグレイディ・ジャクソンと契約延長を果たし、先発ジャクソンで来季に臨む構えを、チーム側は見せている。「まだそれを言うのは早い。今季は多くのケガを乗り越えなければならなかったからだ。今年の彼の貢献には、言葉が見つからないほどだ。彼自身は、もっとプレー機会が多ければ、と思っているだろうが、ケガをしていたからね」とシャーマンHC。オフには肩の手術をする予定で、ヒザの関節鏡手術も必要とのこと。上腕二頭筋の手術はもう不要だが、かつての筋力はなかなか取り戻せるものではないらしい。
久しぶりの2番手TEとしてのシーズンを終えたTEウォールズ。もうじき38歳、来季は16年目となる大ベテランだが、本人は現役続行の希望だ。シーズン序盤こそハムストリングを痛めて出遅れたが、控えだったぶん大きなケガはなくフレッシュな状態なのだ。「オフに手術をしなくていいのは、本当に久しぶり。だから楽観的になってるんだ」とTEウォールズ。
現役を続けるつもりのウォールズだが、パッカーズ以外はあまり乗り気でない様子。1年契約なので、再契約するかはチーム側の判断しだい。「パッカーズが僕を必要としてくれるか、見守る必要がある。もし必要としてくれるなら、家に帰って鋭気を養うよ。ただ、新しいチームとなると、またゼロから経験を積む気になれないんだ。ここでプレーすることで、とてもリフレッシュされた。とてもいい経験ができた。もし呼び戻してくれるなら、もう一年ここでプレーしたい」
例によってQBとしての出番はほとんどなく、FGの際のホールダーとしてソツなくプレーした。ファーヴの友人兼アドバイザー兼ハンティング仲間でもある。NFL11年目、もうじき36歳だが、もう一年プレーするのが本人の希望だ。こちらも1年契約なので、もうじき契約が切れる。「僕はまだプレーしたい。十分に健康だと思っている。もし再契約が上手く行かなければ、人生の次の段階に進むことになるね」 とピダーソン。引退後は、コーチの世界に進みたいと彼は考えている。
3年続けてパッカーズの2番手QBを務めたピダーソンだが、QBクレイグ・ノールも来季は3年目。ファーヴの後継候補としてドラフト上位でQBを指名することになれば、ピダーソンの居場所はなくなる可能性が高い。
ベアーズのパッカーズとの対戦成績は、マイク・ディトカHC時代は11年間で15勝5敗だった。ところが1992年以降は、ウォンステッドHCが1勝11敗。ジャウロンHCが2勝8敗・・・。新たにシカゴ・ベアーズのヘッドコーチに就任したラヴィー・スミスは、着任そうそう、「グリーンベイを倒すのが第一の目標だ」と明言した。
「マイケル・マカスキー(チェアマン)に最初に言われたことの一つがそれだ。彼は私に、両チームのライバリーの本を渡し、何度もそのことを強調していた。私もよく理解した。痛みは共有している」 「過去5回の対戦で、私はパッカーズに勝つ側にいた。だから、私は勝ち方を知っていると思う」 「チームのリーダーとして、プライドと、伝統と、過去の時代の栄光をベアーズに取り戻すため、私はできるかぎりのことをする」
今オフのスケジュールは以下のようになっている。特にFA関係はややこしいので、用語集のページやスケジュールのページを参照されたし。さしあたって最も重要な期日は、FA期間が始まる3月3日。
2004 Off-Season Calendar | ||||
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Date | Event | |||
2月 | 8日 | プロボウル (@ホノルル) | ||
2月 | 8日 | NFLヨーロッパ ドラフト | ||
2月 | 18日 | ?24日 | NFLスカウトコンバイン (@インディアナポリス) | |
2月 | 24日 | フランチャイズプレイヤーとトランジションプレイヤーの決定期限 | ||
2月 | 27日 | NFLヨーロッパ トレーニングキャンプ開始 | ||
3月 | 2日 | 全選手の2003年の契約がこの日いっぱいで切れる。 RFA選手に対し、所属チームがQualifying offerをする期限日 |
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3月 | 3日 | FA解禁・トレード期間開始 | ||
3月 | 28日 | ?1日 | NFLオーナー会議 (@フロリダ州パームビーチ) | |
4月 | 3日 | NFLヨーロッパ 開幕 | ||
4月 | 16日 | RFA選手が他チームと交渉する期限日 | ||
4月 | 23日 | 他チームからオファーのあったRFA選手に対し、旧所属チームが第一拒否権を行使する期限日 | ||
4月 | 24日 | ?25日 | NFLドラフト (@ニューヨーク) | |
5月 | 25日 | ?26日 | NFLオーナー会議 (@フロリダ州ジャクソンヴィル) | |
6月 | 1日 | 未契約のUFA選手に対し、もし7月22日までに他チームと契約を結ばなければ残りのシーズンに優先交渉権を持つことを旧チーム側が提示する最終期限日。RFA選手も同様 | ||
6月 | 6日 | NFLヨーロッパ レギュラーシーズン終了 | ||
6月 | 12日 | NFLヨーロッパ ワールドボウル (@デュッセルドルフ) | ||
6月 | 27日 | ?30日 | ルーキー・シンポジウム (@サンディエゴ) | |
8月 | 9日 | ホールオブフェイムゲーム (@オハイオ州カントン) | ||
8月 | 31日 | ロースターを65人に絞る期限 | ||
9月 | 5日 | ロースターを53人に絞る期限(最終ロースターカット) | ||
9月 | 9日 | NFL2004 シーズン開幕 |
JS Onlineの Clif Christl の記事では、ドナテルDC解任の理由として、チーム関係者がいくつか心当たりを挙げている。まず第一に、シャーマンHCはもっとアグレッシブな攻撃的なスタイルのディフェンスを望んでいるらしいこと。ドナテルは試合中、時おりサイドラインでバタバタしてしまい、権威ある存在感に欠ける場合があること。練習中には、彼はあまり指示せず物静か過ぎ、選手に直に教えるよりも、単に監督しているような感じになりがちなこと。
ジャゴジンスキーTEコーチ解任の理由についてシャーマンHCは 「フィロソフィー上の相違」と説明しているが、「異なった意見は歓迎だ。いつだって異議を唱えてもらいたいと思っている。しかし、最終的な決断がなされたら、それがフィールドで実行されなければならない」とも語っている。いろいろと衝突があったのかもしれない。
DC・TEコーチ・RBコーチの3つのポストを埋めなくてはならないシャーマンHC。まずはチーム内の候補との面接をする予定だ。来週はシニア・ボウル(カレッジのオールスターゲームの一つ)とその練習を見るためにアラバマに向かうので、外部の候補と面接したりする場合は、そちらが主な舞台になりそうだ。ヘッドコーチ経験のある大物コーチの可能性についても、「まったく問題ない。彼ならスーパーボウルに進む手助けをしてくれる、と私が思えるコーチを、誰であろうとコーディネーターに据えるつもりだ」
チーム内部から昇格させる場合は、ボブ・スロウィックDBコーチが最有力らしい。また、ダフナーLBコーチもDC経験がある有力候補で、今季はLB陣の大改造に成功した立役者でもある。ダフナーはかつて、ホーリークロス大時代にシャーマンの上司であり、長年の友人でもある。そのことが有利に働くのでは?と聞かれたシャーマンHCは少しムッとして、「私はグリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチであり、私の忠誠心はパッカーズに対するものだ。私の全てのコーチは自分の責任をわかっているし、友人関係が影響を及ぼすことは決してない」
スロウィックDBコーチがDCに昇格する場合、後任のDBコーチをどうするか。1999年からアシスタントDBコーチを務めているライオネル・ワシントンが有力候補なのは言うまでもないが、リロイ・バトラーもコーチになりたがっている。2002年シーズンはチームから離れていたバトラーだが、今季はパッカーズ公式サイトに記事を書き、半分ほどの試合でサイドラインに立って選手たちにアドバイスもしていた。
現役時代には"フィールド上のコーチ"とも呼ばれた彼は、いずれはコーチまたはフロント入りしたいと公言してきた。「選手たちがさらに上のレベルに達する手助けができる、と私は思っている。ずっとそのように思ってきたし、これが私のやりたい仕事だ。重要な働きができると思う」とバトラー。ただ、コーチ経験が全くないのは大きなマイナス点であり、(ファンにはウケるとしても)このような人事をシャーマンHCが好むかどうか。
ショッキングな逆転負けから5日、シャーマンHCは記者会見を開き、エド・ドナテルDCとジェフ・ジャゴジンスキーTEコーチの解任を発表した。ドナテルDC解任の理由について、「今は、我々のディフェンス陣には、違うリーダーシップが必要だと感じた」と曖昧な表現に留め、シーズン全てを評価した結果だ、としている。しかし、イーグルス戦の第4Qに4thダウン26を守りきれなかったプレーが直接のきっかけであろうことは、衆目の一致するところだ。また、ジャゴジンスキーTEコーチについては、「フィロソフィー上の相違」が原因とのこと。
シャーマンHCの就任からまる4年、人材の流出でなく、彼がスタッフを解任したのはこれが初めてのこと。「コーチ個人に留まらず家族にも影響が及ぶことだから、これは非常に難しい決断だった。しかし、これが今必要な決断なのだと、このフットボールチームのために最善の判断をしなければならないのだと私は考えた」 とシャーマンHC。ドナテルDCは、シャーマンを自分の教師であるとともに友人でもある、と呼び、「別の方向へ進みたいとヘッドコーチが望んだからだ。一つの事件がきっかけになったわけではない」 とコメントしている。
後任のコーチについては未定。チーム内部と外部の両方から候補を検討する、とのこと。チーム内では、スロウィックDBコーチがベアーズとブラウンズで、また、ダフナーLBコーチがベンガルズで、それぞれディフェンシブ・コーディネーター経験がある。
金曜日の朝8時20分ごろ(現地)、「10時に重大な発表がある」とのアナウンスがあり、それが地元ラジオ局で報じられ、公式サイトにも予告が掲載された。QBファーヴが敗戦後まったくメディアの前に姿を現さないこともあって、「ひょっとして引退発表か」とファンもメディアも一時騒然となった。直前になって、「ファーヴの件ではなく、コーディネーターの解任らしい」という内部情報が流れ、ホッとひと安心。確かにDC解任はビッグニュースには違いないが、ファーヴの引退に比べれば・・・・。
「眠ることができず、今日も夜1時半にここにきて、試合のビデオを何度も何度も見て分析を繰り返した。試合を終えてフィールドを去る時は、まるで内臓を蹴られたような気分で、それはいまだに消えていない」 「フィラデルフィアが勝ったのだから、その名誉を傷つけるつもりはない。しかし、勝利を手にするチャンスを手から滑らしてしまったのは、こちらの方だった。試合に敗れることは、なんとか受け入れられる。それもフットボールのうちだ。勝つこともあれば、負けることもある。しかし、勝つチャンスが指の間から滑り落ちてしまったように感じは、本当につらい。それを受け入れるのは容易ではない。立ち直るのにどれだけかかるか、私にはわかならい」
「前半にもギャンブルを敢行して、その時はうまくいかなかった。ギャンブルに行くべきかどうか、考えに考えた。向こうはタイムアウトを使い、あと一つになっていた。ギャンブルに失敗してあそこ(PHI陣41)で攻撃権を与えてしまったら、同点FG圏内に進むのが容易になってしまう。それが少し心配だった。特にあそこで相手が用いていたディフェンス隊形(DL6人を投入)を考えると・・・。その後相手の攻撃を4thダウン26に追い込めたのだから、パントを選んだのは正しい判断だったと思う。そこまでは行くことができたのだ。しかし、そこでいいプレーをすることができなかった。コインには表と裏がある。それは理解している」
「あの後、数え切れないほど分析を繰り返した。ディープカバレッジが少し深すぎたのかもしれない。LBバーネットはタイトエンドにくっつき過ぎ、浅く守りすぎた。CBバウ・ジューは素晴らしい場所にいて、もう少しでいいプレーを決められるところだった。あそこには、複数の選手がいたのだ」
「試合のあとに25分ほど、そして翌月曜日にも45分ほどブレットと話し合った。彼はほんとうに失望していた。スーパーボウルに行けると思っていたのだ」
「我々は必ず、もう一度チャンスを手にするだろう。もちろん、どのシーズンにも障害はあるし、来シーズンがどうなるか、占うことなどできない。しかしパッカーズには、必ずチャンスが来る」 「シーズン序盤の我々は、実力以下の出来だったのか?それはわからない。あの時点では、能力的に抜きん出たチームだとは思っていなかった。まだあの時期はタレントがはっきりと表れてはいなかったからだ。今シーズン、持っている力を出せなかったとは言わない。しかし、もっと多くのことを成し遂げられたはずだと思う。やり残したことがある」
「今シーズンは、リーグで8チーム、NFCで4チームに残ることができた。トップとの差は非常に小さいと思う。来シーズン、チャンスは十分ある。チームを助けるはずがケガで棒に振ってしまった若い選手たちも、復帰してくる。彼らの台頭が楽しみだ」 「選手たちのタレントについては、非常に自信を持っている。私が就任した頃と比べると、はるかに前進したと思う。多くの分野で、ものすごく前進した」
「まだ我々には、進歩しなければならない点がある。今の沈鬱な気分を乗り越えなければならないが、きっとできると確信している。このシーズン開幕前には不安な点がたくさんあったが、次のシーズンの開幕には、クエスチョンマークがより少なくなっているはずだ。昨年はたくさんあった問題点が、今は少なくなっている」
「私はあの男たちを、非常に信頼している。昨日別れて散って行った時には失望していたことだろう。しかし自分たちの将来については、とても楽しみにしているはずだ。今はこの敗戦を乗り越えるのに苦労しているとしても、彼らは今では自分たちに何ができるかを知っている。このシーズンが始まるまでは、そこまで自分たちの力に確信が持ててはいなかっただろう」
コーチ陣の変更がありうるのか? と聞かれたシャーマンHCは、「今はまだ、チーム全てを評価するプロセスの最中だ。だから今それをコメントするのは早すぎる」 と言葉を濁した。不甲斐ないディフェンス、特にドナテルDCへの風当たりは地元メディアからも少しずつ強くなっている。解任の可能性はまだ低いと見られているが、ここで絶対の信頼を表明しなかったことは、シャーマンHCの性向からすると意外で、注目に値する。
すでにクルームRBコーチが流出してしまったが、他にもダレル・ベヴェルQBコーチにネブラスカ大(キャラハンが新HCに就任)から声がかかっているらしい。「我々のスタッフにはあちこちから照会があった」とシャーマンHC。
新しいRBコーチについては、すでにあちこちに打診を始めているようだが、エドガー・ベネットを就任させることにはシャーマンHCは乗り気でない様子。「彼はその仕事(director of player development)に関して、最高の人材だ。彼は全てのスタッフ・ミーティングに参加し、常に選手のそばにいる。このチームのケミストリーが素晴らしいことの最大の理由を挙げるなら、それはエドガー・ベネットがいてくれるからだ」
数週間前にファーヴ本人が、「オフには手術が必要かも」とコメントしたが、どうやらその心配はなさそうだ。「手術は不要という結論に達した。ファーヴには我々と違った"癒しの力"が備わっている。なにも冗談を言ってるのではなく、本当のことだ。だから、彼はまだ当分プレーできると確信しているのだ」
「WRウォーカーはシーズンを通じて、肩とヒザの問題を抱えていた。オフシーズンのどこかで、手術する計画でいる。彼の代理人は"セカンド・オピニオン"を求めているので、他所でも診察を受けるだろう。本人はすぐに手術を済ませたがっているので、両者の見解が一致し次第、手術を受けさせることになるだろう。大きな手術ではない」
RGリヴェラは、プロボウル出場後にヒザの関節鏡手術を受ける、とのこと。DEウォコーリーは骨折した手首の手術を受ける。
「LTクリフトンとの契約のためには、たくさんの仕事をしなければならない。今週中にもミーティングをする予定だ」
今年のドラフトでファーヴの後継候補となるQBを指名するかもしれない、とのこと。「今年はQBが豊作だ。少なくとも、ここまでの予備的な報告ではそのようだ」
シーズン終盤には大きな成長を見せ、信頼される先発WRとなったロバート・ファーガソン。彼はWRとしてだけではなく、スペシャルチーマーとしても全ユニットに参加し、チーム最多の17タックルを記録。多くのケガを抱えながらタフな活躍でチームに貢献した。しかし、できれば来季は勘弁してほしいと、彼は訴えている。「スペシャルチームでプレーすることによって、かなりのエネルギーを奪われてしまった。もしコーチたちが来季もそうしてくれと言うのなら、僕はそうするだろう。しかし、できればレシーバーのプレーに集中したい」
WRドライバーも先発一年目だった昨季はスペシャルチームでこき使われました。それに今季は開幕前に5番手WRフォードが戦線離脱、第2週に4番手WRベイリーを解雇し、代わりに入ってきたのがスピードのないフリーマンでしたから、ファーガソンがやらねば仕方がないという面もありました。じっさいカバーチームでは素晴らしい働きでしたし、ガッツで仲間を引っ張ってくれました。まあ、スペシャルチームが嫌なら、そんな使い方がもったいなくなるようなスターWRになればよろしい。
シャーマンHCは今のところ、コーチ陣を入れ替える予定はなさそうだ。ただし、クルームRBコーチが抜けた穴をどうするかは、これから考えなければならない。元RBのエドガー・ベネットを昇格させるか、外部から招聘するか。"director of player development" という肩書きで、選手たちの相談役、コーチとのパイプ役を担っているベネットの貢献は高く評価されており、それだけにただのRBコーチにしてしまうのはもったいないというジレンマがある。
また、他チームの新コーチが組閣をする際など、パッカーズのコーチが引っ張られる可能性は残っている。シャーマンHCは常々、「キャリアアップの機会を妨げるようなことはしない」と明言しており、例えばコーディネーターに昇格するようなチャンスであれば、契約をタテに引き留めることはない見込み。
プロボウル投票で補欠となっていたTEババ・フランクスが、TEジェレミー・ショッキー(NYG)の欠場により、繰上げ出場できることになった。わずか30キャッチ241ydsでプロボウルに行っていいのかという気もするが、なにしろ次点だったのだからしかたない。「パッカーズを代表してハワイに行ける機会をもらえて、とても嬉しい」とフランクス。プロ入り4年間、全試合出場を続けている彼は、3年連続でプロボウルに出場することになる。
ブレット・ファーヴは今日も報道陣の前に姿を見せず、ミーティングを終えるとミシシッピの自宅に向かった。昨年のプレーオフ終了後と同じパターンだ。引退してしまうのでは?という疑問に対しては、チームメイトたちが代わりに答えている。「来季も帰ってくるよ。彼がそう言っていた。戻ってくる」とCフラナガンは断言する。
「彼は他の連中と同じように落ち込んでるよ。あの試合についてあまり彼と話し合ったわけじゃないけど、彼はきっと"仲間を失望させてしまった"と感じてるんだと思う。でもこれはチーム・スポーツだ。みんなそれぞれなすべき仕事がある。あのインターセプト一つで負けたわけじゃない、と僕は思ってる」とQBピダーソン。「ブレットは正々堂々とした男だ。いい時も、悪い時も、ちゃんとメディアの前に立って話をしてきた。頼むから、少し時間をやってくれよ。この一ヶ月、彼はあまりにも多くのことを経験してきたんだ」とLGウォール。
重要なポイントでの判断が、ことごとく裏目に出てしまったイーグルス戦。ヘッドコーチが批判を受けるのは致し方のないところだ。しかし、選手たちはコーチの判断を支持している。「もし向こうが4thダウン26をクリアできなかったら、(こちらがギャンブルに行かなかったことは)素晴らしいコールだった、と言われていただろう。もしパントがタッチバックにならず、10ヤード地点に相手を釘付けにできていたら、素晴らしいコールだったはずだ。そりゃあ、俺たちはギャンブルに行きたかったよ。オフェンスラインマンだからね。でもコーチは、正しいコールをした」とLGウォール。
RBアーマン・グリーン。「あの時点で彼の下した判断は、チームにとって正しかった。結果論で彼を非難することは、全くアンフェアだ。結果から遡って、過去の決断を変えることなどできない。あとになってみれば、ああすべきだった、こうすべきだったと言えるだろう。でもあの時点では、彼は正しいと感じた決断をしたのだし、僕はコーチの判断を、疑問視するつもりはない。彼がチームのために下す全ての判断を、僕は支持する」
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | Total | |
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Packers (10-6) | 14 | 0 | 0 | 3 | 0 | 17 |
Eagles (12-4) | 0 | 7 | 0 | 10 | 3 | 20 |
天気は晴れ。気温は-4℃。ファンブルリカバーを活かし、WRファーガソンへのTDパスを2本決めて14点をリードしたパッカーズに対し、イーグルスはRBステイリーへのショベルパスで1本返す。前半最後にパッカーズは敵陣ゴール前で4thダウンギャンブルを失敗し、7点差でハーフタイム。第3Qにはフィールドポジションを優位に進めるがパッカーズは追加点を奪えず、第4Qに入ったところでイーグルスが同点TDパスに成功。パッカーズはWRウォーカーへの44ydsパスでPHI陣深く攻め込むがタッチダウンはならず、3点を勝ち越し。第4Q終了間際、イーグルス最後の攻撃を4thダウン26に追い込むが、結局GB陣19まで攻め込まれ、同点でオーバータイムへ。コイントスで敗れたパッカーズはサックを決めてパントに追い込むが、QBファーヴが信じられないようなパスでインターセプトを喫し、自陣までリターンされてしまう。31ydsのFGが決まって試合終了。
<第1Q> PHI陣28からのイーグルスは、3回連続パス失敗。GB陣15からのパッカーズも、3rdダウン9からRBグリーンのランが止められてパント。PHI陣37からのイーグルスは、3rdダウン3からRBバックホルターのランをLBバーネットが止めてパント。GB陣15からのパッカーズは、3rdダウン6からTEウォールズへの7ydsパスで最初の1stダウン。しかし次の1stダウンは更新できず。PHI陣35からのイーグルスは、WRスラッシュへの9ydsパス、パス失敗で3rdダウン1、QBマクナブがスクランブルした際にファンブルし、PHI陣40でLBバーネットがリカバー。その直後、ファーガソンへの40ydsのTDパスが通ってパッカーズが先制。PHI陣44からのイーグルスは、マクナブの41ydsスクランブルで一気にGB陣15へ。しかし3rdダウン9、WRミッチェルへのパスは通らず。しかも33ydsのFGは左に外れて得点ならず。GB陣23からのパッカーズは、3rdダウン5からRBフィッシャーへのパスで1stダウン。RBグリーンの26ydsランでPHI陣35へ。RBダヴェンポートの12ydsランでさらに1stダウン。3rdダウン4、ファーガソンへの17ydsTDパス成功。PHI陣28からのイーグルスは、ラン2回で3rdダウン2となって第1Q終了。
<第2Q> イーグルスは結局パント。GB陣17からのパッカーズは、3rdダウン4からRBフィッシャーの7ydsランで1stダウン。しかし3rdダウン3からWRドライバーへのロングパスは通らず、結局パント。PHI陣23からのイーグルスは、3rdダウン3からTEルイスへの10ydsパスで1stダウン。TEスミスへの8ydsパスのあと、WRピンクストンへの45ydsパスで一気にGB陣7へ。RBステイリーへのショベルパスでタッチダウン。GB陣32からのパッカーズは、3rdダウン7から、WRドライバーへの19ydsパスでPHI陣46へ。3rdダウン1から、RBグリーンの33ydsランが飛び出して一気にPHI陣4へ。TEフランクスへのパス失敗、RBダヴェンポートの3ydsラン、1ydsランで4thダウン1、RBグリーンのランが止められてギャンブル失敗。PHI陣1からのイーグルスは、3rdダウン6からTEルイスへの8ydsパスで1stダウンを獲るが、あとが続かず前半終了。
<第3Q> GB陣33からのパッカーズは、RBグリーンの7ydsラン、2ydsラン、13ydsランでPHI陣45へ。しかし3rdダウン3、QBファーヴがサックされてパント。PHI陣19からのイーグルスは、4thダウン1、マクナブのスニークで1stダウン。しかし次の1stダウンは獲れずにパント。GB陣28からのパッカーズは、RBグリーンの5ydsラン、8ydsスクリーンで1stダウン。WRドライバーへのパス失敗、RBダヴェンポートの9ydsラン、RBグリーンの7ydsランでPHI陣43へ。RBグリーンの5ydsラン、RBフィッシャーの2ydsランで3rdダウン3、RBフィッシャーへのパス失敗でパント。PHI陣11からのイーグルスは、マクナブの13ydsスクランブルで1stダウン。ホールディング反則のあと、TEスミスへの23ydsパスで1stダウン。WRピンクストンへの10ydsパスでさらに1stダウン。RBステイリーへのスクリーンパスで一気にGB陣38へ。ホールディング反則のあと、TEルイスへの12ydsパス、マクナブのスクランブルで24ydsゲインしてGB陣12へ。第3Q終了。
<第4Q> スクランブルしたマクナブからWRピンクストンへのTDパスが通って同点。GB陣29からのパッカーズは、フォルススタートも響いて3&アウト。PHI陣24からのイーグルスは、パス失敗のあと連続サックで3&アウト。GB陣49からのパッカーズは、WRウォーカーへの44ydsパスで一気にPHI陣7へ。しかしタッチダウンはならず、21ydsのFGで3点リード。PHI陣44からのイーグルスは、3rdダウン3でマクナブがファンブルし、イーグルスがリカバーするが5ydsロスして結局パント。GB陣16からのパッカーズは、RBグリーンの10ydsラン、RBグリーンへの5ydsパス、RBダヴェンポートの4ydsランで3rdダウン1、RBグリーンの4ydsランでさらに1stダウン。RBダヴェンポートの3ydsラン、5ydsラン、RBグリーンの3ydsランで50ヤード地点へ。4thダウンギャンブルはせずに結局パント。タッチバック。イーグルスは、ステイリーの22ydsランでPHI陣42まで進んで2ミニッツ。パス失敗、サック、パス失敗で4thダウン26となるが、そこでWRミッチェルへの28ydsパスが通って1stダウン。パッカーズの反則とWRミッチェルへの7ydsパスでGB陣32へ。マクナブのランとピンクストンへのパスで1stダウン。GB陣19。エンドゾーンへのパスを2回投げて通らず。残り5秒で37ydsのFGが成功。パッカーズのキックオフリターンは不発でオーバータイムへ。
<OT> PHI陣28からのイーグルスは、サック、マクナブの1ydsラン、パス失敗でパント。GB陣32からのパッカーズは、いきなりQBファーヴが思いっきり浮いたパスをラクラクとインターセプトされてGB陣34までリターンされる。バックホルターの4ydsラン、ピンクストンへの8ydsパスで1stダウン。ロスタックルのあと、ステイリーの11ydsランでGB陣14へ。マクナブの1ydsランのあと、Kエイカーズの31ydsFGが決まって試合終了。
パッカーズはふくらはぎを痛めていたLBウィルキンズをインジャリー・リザーブに入れ、K/Pトラヴィス・ドーシュと契約した。しかし、フィラデルフィア遠征には帯同していない。ドーシュはパデュー大出身の2年目。昨季はベンガルズで1試合だけに出場し、パントとキックオフを蹴っている。この人事が何を意味するのかは不明。
1996年の春、パッカーズのTEコーチだったアンディ・リードは、TEハンター・グッドウィン(現MIN)のドラフト前のワークアウトを見るために、テキサスA&Mを訪れた。そこでOLコーチをしていたのが、マイク・シャーマンだった。ワークアウトのあと、2人は長い間話し合った。フットボールのこと、コーチングのこと、家族のこと、NFLでの生活のこと。好印象を持ったリードは、一年後、マリウッチとモーニンウェグがサンフランシスコに移り、自分がQBコーチに移ってTEコーチの席が空いた時、ホルムグレンHCにマイク・シャーマンを推薦した。地味な存在だったシャーマンにNFLの扉を開けたのは、実際にはホルムグレンではなく、アンディ・リードだった。
2人はいろいろな面でよく似ている。元は無名のアシスタントコーチで、謙虚。ともにオフェンスライン出身で、プロでのプレー経験がなく、子供が多く(5人ずつ)、家族を非常に大事にする。子供の頃からの憧れだったグリーンベイに来たシャーマンは、リードにぴったりくっついて、様々なことを吸収した。「必ず一緒にランチを食べたよ。夜遅くまでハードに働いた。われわれ2人は、フットボールチームをどう動かすか、家庭をどう動かすかについての価値観が、とてもよく似ていたと思う」 とシャーマン。
2年がたち、リードはフィラデルフィアのヘッドコーチとなった。シャーマンはホルムグレンとともにシアトルに移り、OCに昇格した。わずか1年後、シャーマンはロン・ウルフGMに見込まれてパッカーズのヘッドコーチに就任。そしてさらに1年後、ウルフの引退でGMまで兼任することになった。「彼は素晴らしい場所でコーチをすることになった。そしてそのチャンスに素晴らしい仕事をしている。彼のためにも嬉しいよ」とリード。
どちらもヘッドコーチ兼GMの激務をこなし、NFCの熾烈なライバル関係にありながらも、2人の友情が揺らぐことはない。今も頻繁に電話で連絡を取っている。2001年9月に連続テロが起こった時、2人はちょうど電話で話をしていた。パッカーズの次の対戦相手、NYジャイアンツのことを聞くためだった。「シーズン中は忙しいし、私はそれほど電話をかける方ではない。でもアンディ・リードは、最も親しい親友の一人だからね」とシャーマン。2人が似ているのは、性格だけではない。リードは5年間で51勝29敗、シャーマンは4年間で43勝21敗。どちらも、プレーオフを逃したのは初年度だけ。あとはスーパーボウルを目指すだけだ。
パッカーズ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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イーグルス | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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FBウィリアム・ヘンダーソンとDTギルバート・ブラウンは、どちらも二度のスーパーボウルを経験し、年齢も同じ32歳。ロッカールームでは優れたリーダーシップを発揮し、ファンの人気も根強いものがある。しかし、長い間パッカーズを支えてきた彼らベテランにとって、今回のプレーオフがグリーンベイでの最後のプレーになるかもしれない。
開幕前に上腕二頭筋を断裂しながらプレーしているDTブラウンだが、シーズン中のDTグレイディ・ジャクソンの加入によって、出番が大幅に減ってしまった。すでにチーム側はジャクソンと契約延長を済ませ、来季以降はジャクソンで行く、という姿勢を明確にしている。フルバックでは昨オフにニック・ルーチーと6年契約し、ヘンダーソンは開幕前にもトレードに出される噂があったほど。FBにしては高給の2人をいつまでもチームが抱えておくことは考えにくく、来季は世代交代となる可能性が高い。
シーホークス戦、DTギルバート・ブラウンは、出場できる程度にヒザは回復していたが、DEのケガ人を考慮したチームの都合で欠場させられることに。不満だったのは言うまでもないが、「コーチ、チームが勝つためにベストだと思うことをしてくれ」と彼はシャーマンHCに話し、サイドラインでチームを鼓舞する役を受け入れた。「自分にできることをするだけだよ。できることをね。チームの勢いに水を差したくはない。グレイディとの間には何も悪い感情はないし、ヘンダーソンとルーチーの間もそうだ。自分のことより、チームのことが大事なんだ」
キャンプではルーチーのケガもあって、先発の座を確保したFBヘンダーソンだったが、シーズンが進むにつれ、状況が変わってきた。パス攻撃では相変わらず信頼度が高いものの、パワーラン隊形ではルーチーの出番が大幅に増えた。シーホークス戦では、ヘンダーソンが22スナップに出場したのに対し、ルーチーは28スナップ。どちらがスターターか分からない。「君たちみんな、役割が変わったことを僕に怒ってほしいようだ。しかし、なぜ腹を立てる必要がある? チームは上手くいってる。勝ち続けてる。僕の役割は、フィールドに出て、今の自分にとって最高のプレーをすることだけだ」
次の試合がパッカーズでの最後かも、とは考えたくないと2人は言う。しかし、どちらも来年の契約は残っているとはいえ、常に格安な若手に取って代わられるのは、サラリーキャップ時代の宿命といってもいい。FBヘンダーソンは言う。「それはパッカーズ次第だ。これまで毎年、僕はスターターを争うチャンスを与えられてきた。もし、僕を残すことがチームにとってベストではない、とチームが判断したなら、僕は他で仕事を探すことになるだろう。今は、自分にとって最高のプレーをすることに集中している。ただ言えるのは、僕にとっては、プレーすることは常にオーディションであるっていうことだ。それがパッカーズであろうと、他のチームであろうと」
「自分のとこの選手がいいプレーをしてくれるのはいつだっていいものだけど、新加入の選手なら、なおさらいいよね」とプロ人事部長のレジー・マッケンジー。昨オフ、CBタイロン・ウィリアムズに見切りをつけたパッカーズは、イーグルスのニッケルバックだったCBアル・ハリスをトレードで獲得し、右サイドの先発CBに据えた。彼ら人事部門の首脳がハリスに目を付けたのは、2002年11月のPHI@SFでの、WRテレル・オーウェンスとのマッチアップだったという。
天性のスピードではCBウィリアムズに劣るが、ハリスのフィジカルでアグレッシブなプレースタイルは、ドナテルDCの求めるプレスカバレッジに適していた。タックルに消極的だったウィリアムズと比べると、ランサポートでもずっと頼りになる。「彼はCBとしてのアグレッシブさで、ウチのディフェンスにフィジカルさをもたらしてくれた。彼には非常に満足している。仮にあのインターセプトがなかったとしてもね」とシャーマンHC。ハリスはその派手な髪型とは対照的に、普段は物静かな男だ。「彼はロッカールームでも素晴らしい。本当のプロフェッショナルだ。大変なハードワーカーで、自分の仕事に大きな誇りを持っている」
ハリスが昨年イーグルスにトレードを求めたのは、決してチームに不満があったからではない。プロボウラーでひしめくイーグルスのDB陣では、スターターになるチャンスがないと思ったからだ。「フィラデルフィアで過ごした思い出はどれも大事にしている。ボビー(テイラー)やトロイ(ヴィンセント)やブライアン(ドーキンス)からは、多くのことを学んだ。できる限りのことを吸収したよ。リードHCが移籍を許してくれたことに感謝している。トレード希望を無視して僕をキープすることもできたわけだから。だからトレードの後には、彼に礼を言ったんだ」 とハリスは振り返る。「ただ、勝つために努力するだけだ。相手がフィラデルフィアだというのは、プラスにはなる。ずっと一緒にやってきて、よく知っている選手を相手にするのは、プラスだ」
オーバータイムの2シリーズ目、3rdダウン11でパッカーズはダイム隊形でゾーン守備を布く予定だった。しかし5人目のWRが出てくるのを見てSシャーパーはタイムアウト。ドナテルDCは思い切ったブリッツをコールして、後ろはマンカバーすることになった。タイムアウト明け、シーホークスは5人目のWRを下げてRBアレクサンダーを入れた。QBハッセルベックはブリッツを読んでオーディブル。アレクサンダーに左サイドをブロックするよう指示し、3ステップドロップの早いタイミングのヒッチパスを選択した。パッカーズは7メンラッシュ、後ろは4人がマンツーマンでカバーするのみ。
「ハッセルベックのしたチェックは、以前にもあった、とアル(ハリス)は憶えていたんだ」とCBバウ・ジュー。ブリッツに入ったSアンダーソンのジャンプするすぐ横をパスが通り抜けた。WRバニスターの前に踏み込んだCBアル・ハリスの胸にボールが飛び込んだ。「ただ、"ボールを落とすな"ということだけ考えた。この2週続けて、INTのチャンスに落としてしまっていたから」とCBアル・ハリス。あとはエンドゾーンまで突っ走るだけだ。後ろのWRバニスターにはつかまらない。横からQBハッセルベックが必死で走って来るが、ハリスは早々と左手を突き上げた。「マイケル・ヴィックは家にいるからね」
プレーオフの延長戦で、ディフェンスのTDで決着がついたのは、NFL史上これが初めてのこと。「全てのコーナーバックにとっての夢だよ」とハリス。QBファーヴは「きっとマット(ハッセルベック)は自分を責めていることだろう。でも彼は素晴らしい試合をしたよ。こちらが彼を止めることができたとは思っていない。次にプレーオフで逢う時には、もっとずっと成長しているだろう」と後輩を気遣っている。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | Total | |
---|---|---|---|---|---|---|
Seahawks (10-6) | 3 | 3 | 14 | 7 | 0 | 27 |
Packers (10-6) | 0 | 13 | 0 | 14 | 6 | 33 |
天気は曇り。気温は-6℃。最初のドライブで3点を先制したシーホークスに対し、ややスロースタートのパッカーズは、第2QにTEフランクスへのTDパスで逆転。第3Qは完全にシーホークスが圧倒。QBハッセルベックの完璧なパスとRBアレクサンダーのランで2つのタッチダウンを挙げて逆転。第4Qは再びパッカーズペースとなり、徹底したランで2つのタッチダウンを決め、7点リード。しかし後半残り2分強から、シーホークスはTDドライブを成功させて同点に。終了直前にパッカーズはSEA陣29まで攻め込むが、47ydsのFGが届かずにオーバータイムへ。両者パントの後、QBハッセルベックの左サイドライン際へのパスをCBアル・ハリスがインターセプトし、そのまま52ydsのタッチダウン。今季最後のランボーフィールドのゲームを劇的なプレーで締めくくった。
<第1Q> GB陣27からのパッカーズは、TEフランクスへの10ydsパスで1stダウンを更新するが、フォルススタートが響いて結局パント。SEA陣31からのシーホークスは、WRロビンソンへの11ydsパス、15ydsパスでGB陣43へ。RBアレクサンダーのランとTEミリへの9ydsパス、RBアレクサンダーの17ydsランでGB陣9へ。しかしパッカーズはラン2回をしっかり止め、RBモリスへのパスも通らず。30ydsのFG成功。GB陣17からのパッカーズは、RBグリーンのラン2回で1stダウンを獲り、WRドライバーへの15ydsパスでGB陣45へ。しかし3rdダウン8、WRフリーマンがパス落球で結局パント。SEA陣20からのシーホークスは、3&アウト。パントの蹴りそこないでGB陣45からのパッカーズの攻撃に。TEウォールズへの5ydsパスが決まって第1Q終了。
<第2Q> WRウォーカーへの10ydsパスで1stダウン。WRドライバーへの6ydsパスのあとリバースで大幅ロスし、結局パント。SEA陣20からのシーホークスは、3rdダウン8からQBハッセルベックのインテンショナルグラウンディングで3&アウト。50ヤードからのパッカーズは、FBヘンダーソンへの29ydsパスが通ってSEA陣21へ。しかしタッチダウンはならず、31ydsのFGでようやく同点。SEA陣31からのシーホークスは、TEミリへの12ydsパス、WRイングラムへの28ydsパスで一気にGB陣28へ。RBアレクサンダーの6ydsラン、WRジャクソンへの5ydsパスで1stダウン。しかしTDパスは通らず、35ydsのFGが成功。パッカーズは、WRウォーカーへの44ydsパスで一気にSEA陣36へ。RBグリーンへのスクリーンパスで1stダウン。TEフランクスへの23ydsTDパスが決まって逆転。SEA陣23からのシーホークスは、QBハッセルベックのファンブルで14ydsロスし、結局パント。SEA陣39からのパッカーズは、2ミニッツ明けにWRドライバーへの23ydsパスが決まってSEA陣12へ。しかしフォルススタートが響いてタッチダウンならず、27ydsのFGで7点差に。残り41秒、SEA陣32からのシーホークスは3&アウト。パッカーズはニーダウンして前半終了。
<第3Q> SEA陣26からのシーホークスは、WRジャクソンがランアフターキャッチでロングゲインしてGB陣49、さらにTEミリへの15ydsパスでGB陣34へ。アレクサンダーの8ydsラン、WRジャクソンへの5ydsパスで1stダウン。TEミリへの14ydsパスでGB陣9へ。LBネイヴィーズが弾いたパスをSEAのOGハッチンソンがキャッチしてGB陣1へ進む。4thダウンギャンブルでRBアレクサンダーがTDランを決めて同点。GB陣33からのパッカーズは、WRウォーカーへの19ydsパスでSEA陣47へ進むが、3rdダウン5からWRフリーマンへのパスが通らずパント。SEA陣23からのシーホークスは、WRイングラムへの6ydsパス、WRロビンソンへの33ydsパスでGB陣19へ。3rdダウン2からWRロビンソンへの6ydsパスでGB陣5へ。3rdダウンでアレクサンダーがTDランを決めて逆転。GB陣40からのパッカーズは、FBヘンダーソンへの5ydsパス、RBグリーンの2ydsラン、WRドライバーへの11ydsパスでSEA陣41へ。RBグリーンへの12ydsパスで1stダウンを更新して第3Q終了。
<第4Q> 3rdダウン1からRBダヴェンポートの8ydsランで1stダウン。4thダウン1のギャンブルでRBグリーンが1stダウンを獲り、次のプレーで1ydsのTDランを決めて同点に。SEA陣32からのシーホークスは、3&アウト。チャットマンの21ydsリターンでGB陣49からのパッカーズ。RBグリーンとRBダヴェンポートのラン3回で4thダウン1、ふたたびRBグリーンのランでギャンブル成功。WRウォーカーへの11ydsパスでSEA陣29へ。3rdダウン1から、RBダヴェンポートの4ydsランで1stダウン。RBグリーンの9ydsラン、2ydsランでSEA陣5へ。RBグリーンがラン2回でTDランを決めて再び7点リード。残り2分39秒、SEA陣33からのシーホークスは、ロビンソンへの9ydsパス、ジャクソンへの16ydsパスでGB陣42に入って2ミニッツ。2ndダウン10でWRイングラムへの34ydsパスが決まって一気にGB陣8へ。GBのパスインターフェアでGB陣1へ。RBアレクサンダーがTDランを決めて再び同点。残り45秒。GB陣29からのパッカーズは、RBグリーンへのスクリーンパスで6yds、WRファーガソンへの8ydsパスで1stダウン。WRウォーカーへの27ydsパスでSEA陣30へ。スパイクの後、RBグリーンの1ydsラン、最後のタイムアウト。47ydsのFGは届かず、オーバータイムへ。
<OT> コイントスはシーホークス。SEA陣33からのシーホークスは、アレクサンダーの1ydsラン、パス失敗で3rdダウン9、8ydsのパスが通るが1stダウンならずパント。GB陣26からのパッカーズは、3&アウトでパント。SEA陣34からのシーホークスは、イングラムのパス落球、ロビンソンへの6ydsパスで3rdダウン4、ジャクソンへの6ydsパスで1stダウン。アレクサンダーのランは1ydsロス、パス失敗で3rdダウン11、パッカーズがタイムアウト。WRバニスターへのパスをCBアル・ハリスがインターセプトし、52ydsのリターンタッチダウン。試合終了。
パッカーズ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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シーホークス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2003年レギュラーシーズンのパッカーズのスタッツをまとめてみました。第8週のバイウィークの時点での数字と比べて見ると、変化がわかるはず。
オフェンス | |||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | Fum.Los | パス | パス% | パスTD | INT | サック | 3Down% |
362.4 | 27.6 | 159.9 | 5.0 | 18回 | 11回 | 202.5 | 65.5% | 32回 | 21回 | 19回 | 41.1% |
4位 | 4位 | 3位 | 2位 | 5位 | 12位 | 16位 | 2位 | 1位 | 28位 | 3位 | 4位 |
パッカーズは例年、パス攻撃が10位以内、ラン攻撃が15位前後というチームでしたが、今年は完全に逆転。素晴らしいラン攻撃がチームを引っ張りました。ファーヴのパス成功率65.5%はキャリア最高、それに3rdダウン成功率の高さは、彼の力がまだまだ衰えていないことを示しているのではないでしょうか。また、ファーヴのインターセプトはシーズンを通じて多かったのに対し、RBグリーンのファンブル問題はシーズン後半大幅に改善。バイウィーク時には24位だったファンブルロスト数が12位にまでアップしたのが、ターンオーバーレシオの改善に大きく貢献しています。なお、ファーヴのファンブルロスト5回はキャリア最少。
ディフェンス | |||||||||||
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Total | 失点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | Fum.Rec | パス | パス% | パスTD | INT | サック | 3Down% |
318.89 | 19.2 | 106.3 | 4.1 | 10回 | 21回 | 212.5 | 55.3% | 18回 | 21回 | 34回 | 37.3% |
17位 | 11位 | 10位 | 16位 | 6位T | 24位 | 23位 | 5位 | 9位T | 8位T | 19位T | 14位 |
バイウィーク時には19位だったラン守備が10位に、28位だったパス守備は23位にアップ。相手の3rdダウン成功率も28位から14位にアップ。ディフェンスの安定が後半のチームの好調さに結びついたのは間違いありません。ただし、シーズン前半にはSEA・KC・STLと攻撃力のあるチームとの対戦が多かったのに対し、後半はオフェンス不調のチームとの対戦が多かったことも無視できません。また、失点が22位から11位にアップしたのは、オフェンス陣の犯すターンオーバーが減ったことも貢献していそうです。
ターンオーバー | ||||||
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Takeaways | Giveaways | DIF | ||||
Total | Int | Fum | Total | Int | Fum | |
32 | 21 | 11 | 32 | 21 | 11 | ±0 |
10位 | 8位T | 19位T | 25位 | 26位T | 13位T | 14位T |
シーズン半ば過ぎまで大きくマイナスしていたターンオーバーレシオでしたが、終盤の頑張りで±0と盛り返してシーズンを終えました。ディフェンスが奪う数も増えましたが、ファンブル数が激減したことが大きかったのは明らかです。最初の7試合で7ファンブルロスト、その後の9試合で4ファンブルロスト。改善したとはいえ、昨年は+17だったターンオーバーレシオが±0となったのが、12勝4敗と10勝6敗の違いになったのかも。
スペシャルチーム | ||||||||
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Kickoff | Punt | Kickoff Return | Punt Return | Field Goals | ||||
(飛距離) | Coverage | (飛距離) | Coverage | Net | 成功率 | 回数 | ||
58.6 | 20.8 | 41.3 | 9.9 | 34.6 | 23.6 | 7.9 | 88.5% | 23回 |
28位T | 11位 | 16位 | 14位 | 16位T | 5位T | 22位 | 4位 | 13位T |
KロングウェルのFG成功率88.5%は素晴らしいの一言。パッカーズより上にいる3チームは全てドームを本拠地にしています。キックオフの飛距離が出ないので過小評価されがちですが、敵陣30ヤード以内に攻め込めば確実に得点してくれるキッカーの存在価値は計り知れません。バイウィーク時に21位だったキックオフリターンですが、RBダヴェンポートを起用してから大幅に向上し、終わってみれば5位タイに。一方、1位だったキックオフカバレッジは、雑なカバーが目立つようになり11位にダウン。チャットマンのパントリターンは相変わらずそこそこ。判断ミスをしないのは評価できますが。
AP通信の"Defensive Rookie of the Year"には、12サックを挙げたレイヴンズのLBテレル・サッグスが選ばれた。2位にはカウボーイズのCBテレンス・ニューマン。パッカーズのLBニック・バーネットは3位にとどまった。