グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年1月31日

QBブレット・ファーヴが記者会見

あの敗戦から半月以上、メディアに対して口を開かなかったブレット・ファーヴが、スーパーボウルの行われるヒューストンで、ようやく記者会見に応じた。もちろん質問が集中したのは、最後のインターセプトについてだ。「なぜ? あんなのは前にもさんざん投げたことがある」 とファーヴ。

「あれ以来、一度もあのプレーをビデオで見ていないんだ。でも昨日のことのように覚えてる。もう一度やり直せたら、とは思うよ。これまでのキャリアで多くの(失敗した)パスをやり直せたらと思う。でもあの時のイーグルスのブリッツは、こちらのプレーコールに対して完璧なものだった。あれはミスコミュニケーションによるものだと、言うのは控えめすぎるだろう。ウォーカーは間違っていなかったし、ある意味では、僕も間違っていたわけじゃない」

「あのようなパスは何度も投げてきたし、彼はその度に競り勝ってキャッチしてくれた。それに、投げ急がされたということもある。"外に投げ捨てろ"と言われるかもしれないが、わずか3秒では十分に判断する時間がない。決断したのは自分だし、その結果は、甘んじて受け入れて前に進むしかない」

「1試合プレーするごとに、1シーズンプレーするごとに、残された機会は少なくなっていく。来年は僕の14年目だ。ここまで来られたのはとても幸運だった。今シーズンは、スーパーボウルどころじゃない時がいっぱいあった。ただ目の前の勝利を手に入れるのがやっとで、我々が地区優勝できるなんて誰も思わなかっただろう。しかし最後に来て、全てがうまく転がり始め、スーパーボウルのチャンスが出てきた。またチャンスが訪れるかどうかなんて誰にわかるだろう? 来年のことなんて誰にも保証できない。目の前にチャンスが来たら、それを掴まなければダメなんだ。今年はそのチャンスが来たと僕は思ったけれど、いい結果が出せなかった」

「試合のあと、僕は一番先にロッカールームを出た。妻と少し話をしてから、一番先にバスに乗り込んで、後ろの席でただ座っていた。僕が記者会見から逃げ出したと、(記者のみなさんは)思われただろう。あの時は、いい言葉も見つからないと感じたし、あまり話すこともなかったし」。 試合の翌日にミシシッピに帰ったファーヴは、長女ブリタニー(14歳)のバスケの試合を、妻と一緒に応援したという。「面白いよね。こっちが負けて落ち込んでいるほどには、子供たちはたいして気にもしていない」

「同じQBなら、僕の経験したことは理解できるだろう。あの試合の中で、"よしもらった"と思えた時もあった。だからこそつらいんだ。(昨季最終週の)ジェッツ戦や(ワイルドカードの)ファルコンズ戦のように、もっとひどい負け方なら、終わる前から、なんらかの覚悟はできているものだ。でも今回は、最後のフィールドゴールが決まるまでは、翌週も試合をするつもりでいたんだから」

この日ファーヴは、スニッカーズの"HUNGRIEST PLAYER OF THE YEAR"の授賞式に、兄スコットと代理人のバス・クックとともに出席。TVインタビューの撮影とゴルフを終えると、また慌しくミシシッピへと帰っていった。最後に、また来年もプレーするか念を押されると、彼は "Yeah, I'm coming back." と答えて飛行機に乗り込んだ。

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